JP4031344B2 - シート材検出状態真偽判別方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート材を搬送中に当該シート材を検出するシート材検出センサを備え、このシート材検出センサによるシート材の検出をトリガとして次工程の動作のタイミングとする動作制御装置に用いられ、前記シート材検出センサの検出状態の真偽を判別するシート材検出状態真偽判別方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
シート材、特に感光性平版印刷版(以下、PS版という)は、現像処理装置によって現像、水洗、不感脂化、乾燥等の処理をされた後、当該処理の排出口から排出するときに、集積装置に集積されるようになっている。
【0003】
集積装置は、PS版の搬送方向側面から見て、略V字型を形成しており、前記排出口から排出されるPS版は、一方の傾斜面(スロープ)に沿って滑落する。このスロープには、他方の傾斜面(集積壁)方向へ回動する回動板が設けられており、PS版全体が前記スロープに支持された時点で、回動板が回動し、PS版を集積壁へ受け渡す。これを繰り返すことで、PS版は、集積壁に立て掛けられて集積されるようになっている。
【0004】
なお、スロープには、PS版の先端部を受け止めるストッパが設けられ、ストッパをスロープの上部に配置しておき、PS版の先端部(スロープ上では下端部)を支持しながら、PS版の排出速度に対応してスロープの下部へ移動させることで、スロープ上におけるPS版の滑落時の先端部の衝撃を緩和する構造を備えている。
【0005】
上記ストッパの駆動タイミング、回動板の回動タイミングは、スロープの最上端に設けられたPS版検出センサの検出をトリガとして、動作するように制御されている。
【0006】
ここで、PS版検出センサは、投光部及び受光部を備えた反射型の光電センサが用いられており、所定の間隔を持った位置に被検出体(ここでは、PS版)があった場合に、投光部から照射された光がこの被検出体で反射して受光部で受光する。この受光の有無によって被検出体の検出、未検出を判別することができる。
【0007】
上記PS版検出センサは、スロープの最上端において、PS版の支持面と面一状態で配設されており、PS版はこのPS版検出センサ上を通過することで検出可能となるが、このPS版の通過領域において作業者が作業を行っていると、PS版検出センサのPS版検出可能領域に入り込んだ腕や手、並びに、把持しているPS版や部品を現像処理装置から排出されるPS版と誤認し、前記ストッパや回動体が動作を開始してしまうことがある。
【0008】
これを解消するために、PS版検出センサを前記スロープに対向させてアーチ状に形成したブラケットにスロープ面に向けて配置すればよいが、スロープ面上の領域が狭くなり、メンテナンス作業性が悪くなるという問題点がある。また、上記ブラケットを配置するために部品点数が増加したり、PS版検出センサの配線等が複雑となる。
【0009】
本発明は上記事実を考慮し、シート材を次工程の動作タイミングのトリガとして適用する場合に、シート材が規定のインタバル時間を持って次工程に搬出されるかを判別して次工程の誤動作を防止でき、シート材以外の物体を検出した場合でも次工程が誤動作してしまうのを防止できるシート材検出状態真偽判別方法を得ることが目的である。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、シート材を含む被検出物が対向されることによりオンするシート材検出センサを備え、規定のインタバル時間をあけて処理装置に挿入されて該処理装置から次工程へ送り出されるシート材を、前記シート材検出センサによって検出して次工程の作動のタイミングのトリガとする動作制御装置に用いられ、前記シート材検出センサの検出状態の真偽を判別するシート材検出状態真偽判別方法であって、前記シート材検出センサの前記規定のインタバル時間以上のオフ状態を第1の条件とし、前記シート材検出センサがシート材の搬送方向長さに基づいて設定している時間以上のオン状態を第2の条件として、前記第1の条件に続いて前記第2の条件が成立した場合に、前記シート材検出センサの前記オン状態を、前記シート材を検出した真として判別することを特徴としている。
【0011】
請求項1記載の発明によれば、シート材検出センサが前回のシート材を検出しているオン状態が終了、すなわち、シート材の後端部が通過してオン状態からオフ状態になってから次のシート材を検出してオン状態となるまでのインタバル時間は予め認識されており、まず、このインタバル時間である、シート材検出センサのインタバル時間以上のオフ状態(シート材の未検出)を第1の条件とする。
【0012】
ここで、このインタバル時間以上のオフ状態の後、実際にシート材の先端部を検出するとその後の検出時間は、シート材の搬送方向長さに依存する。従って、この所定時間以上のシート材検出センサのオン状態を第2の条件とし、前記第1の条件の成立に続いて、当該第2の条件の成立した場合、シート材検出センサがオン状態となったときを、シート材の先端部を検出した真として判別し、次工程の動作タイミングのトリガとする。
【0013】
一方、第1の条件が成立したが、この第1の条件の成立に続いて、第2の条件の成立がない場合、これを繰り返し判別することで、例えば、作業者のシート材検出センサの検出領域で手をかざしたり、この検出領域を他の部材が横切った場合の誤った検出を偽として判別し、キャンセルすることができる。
【0014】
請求項2に記載の発明は、シート材を含む被検出物が対向されることによりオンするシート材検出センサを備え、規定のインタバル時間をあけて処理装置に挿入されて該処理装置から次工程へ送り出されるシート材を、前記シート材検出センサによって検出して次工程の作動のタイミングのトリガとする動作制御装置に用いられ、前記シート材検出センサの検出状態の真偽を判別するシート材検出状態真偽判別方法であって、前記シート材検出センサの前記規定のインタバル時間未満のオフ状態を第3の条件とし、前記シート材検出センサがシート材の搬送方向長さに基づいて設定している時間以上のオン状態を第2の条件として、前記第3の条件に続いて前記第2の条件が成立した場合に、前記シート材検出センサの前記オン状態を、非シート材を検出した偽として判別することを特徴としている。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、前記シート材検出センサのオン状態がインタバル時間未満を第3の条件として、第3の条件にに続いて、前記第2の条件が成立した場合、前回のシート材の搬送と今回のシート材の搬送との間が規定のインタバル時間を持たず、かつシート材検出センサでシート材を検出するときと同等の時間以上のオン状態があるのは、作業者が一瞬手をかざした場合とは異なり、作業者が規定のインタバル時間をあけないで次のシート材を処理装置へ挿入した場合であり、このときには、シート材検出センサのオン状態をシート材を検出していない偽と判定する。
【0016】
これにより、事故や故障を未然に防止し、かつ早期のトラブル発見を可能とすることができる。
【0017】
請求項3に記載の発明は、前記請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記シート材が感光性平版印刷版であり、前記次工程が、前記処理装置の排出口に対応して配設され、前記処理装置の排出口から排出される前記感光性平版印刷版を集積するストッカーであることを特徴としている。
【0018】
請求項3に記載の発明によれば、シート材検出センサが、処理装置で処理された後排出口から排出される感光性平版印刷版を検出する。この感光性平版印刷版は、規定のインタバル時間で次々と排出され、次工程のストッカーに集積されるため、この感光性平版印刷版の排出と、ストッカーへの集積動作とがリンクしていないと、作業効率が低下する。
【0019】
このときに、シート材検出センサの検出結果の真偽を正確に判別することで、効率よく感光性平版印刷版を集積することができる。
【0020】
請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、前記ストッカーが、前記排出口から排出される前記感光性平版印刷版を下方に案内するスロープと、前記スロープに沿って移動可能とされ、前記感光性平版印刷の搬送方向先端部を受け止める支持部材と、前記スロープ上の前記感光性平版印刷版の支持面の一部として構成され、当該スロープ上に前記感光性平版印刷版が排出されきった時点で回動し、当該スロープに対向して配置された集積壁へ前記感光性平版印刷版を受け渡すように移動する回動プレートと、で構成されていることを特徴としている。
【0021】
請求項4に記載の発明によれば、ストッカーは、まず、処理装置から排出される感光性平版印刷版をスロープに沿って滑落させ、これを支持部材で受け止め、感光性平版印刷版がスロープ上に排出されきると、回動プレートを回動させて、集積壁へ受け渡す。これを繰り返すことで、感光性平版印刷版は、集積壁に立て掛け状態で集積される。
【0022】
上記ストッカーの動作は、感光性平版印刷版の排出タイミングに依存するため、シート材検出センサで誤検出して無駄な動作を行うと、特に回動プレートが戻る前に感光性平版印刷版がスロープ上へ排出されるような動作不良が起こり得る。そこで、シート材検出センサによる検出真偽を的確に判別することで、上記のような動作不良をおこすことを防止することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
図1乃至図4には、本実施の形態に係る集積装置(以下、ストッカーという)100が示されている。このストッカー100は、シート材(例えば、感光性平版印刷版(以下、PS版という)102)を処理装置104の排出口104Aに対応して設けている。
【0024】
このストッカー100は、汎用性があるため、処理装置104を特定することはできないが、例えば、処理装置104としては、自動現像装置、後露光装置等が挙げられる。いずれにしても前記排出口104Aには一対の搬送ローラ106が設けられており、前記PS版102は、この搬送ローラ106に挟持されながら排出されてくる。
【0025】
ストッカー100は、側面視で略V字型をしており、一対の傾斜面が対向している。処理装置104寄りの一方の傾斜面はスロープ108とされ、排出口104Aから排出されてくるPS版102がスロープ108に沿って滑落していくための案内面となっている。スロープ108面上からは、排出口104Aから排出されるPS版102の搬送方向先端部を支持するためのフック110が突出されている。
【0026】
なお、フック110は樹脂、ゴム或いは金属で形成される。滑落してくるPS版102への衝撃を和らげるために樹脂又はゴムで形成するのが好ましい。
【0027】
スロープ108には、フック110の移動軌跡に沿ってスリット(図示省略)が設けられており、前記フック110は、図示しない駆動手段の駆動力によりこのスリットに沿ってスロープ108上を上下方向に移動することができるようになっている。なお、この場合、スロープ108の上方を基準位置とし、排出口104Aから排出されるPS版102の搬送方向先端部を受け止め、その後、PS版102の排出線速度に応じた速度でスロープ108の下方へ移動するようになっている。すなわち、フック110は、排出口104AからPS版102が完全に排出されて自由落下したときのPS版102への衝撃を軽減する役目を有している。
【0028】
また、フック110は、スロープ108の最下位置において、スロープ108面から下方に退避し、スロープ108に形成されたストッパ114にPS版102を受け渡すようになっている。
【0029】
ここで、スロープ108には、回動プレート116が重ねられている。回動プレート116は、ストッカー100の下端部(略V字形の角部)を中心に回動可能とされており、この回動によりスロープ108に立て掛けられたPS版102を押圧し、PS版102を他方の傾斜面である集積壁118へ受け渡すようになっている。この場合、前記ストッパ114と集積壁118側の支持板120とは、違いに交差するようにそれぞれが串型形状となっており、ストッパ114は、回動プレート116の回動時には、集積壁118の支持板120の上側から下側へ移動し、PS版102を受け渡すことができる。
【0030】
スロープ108の上端には、PS版検出センサ122が設けられている。このPS版検出センサ122は、図示しない投光部と受光部とを備えた反射型光電変換センサであり、被検出物が当該PS版検出センサ122と対向するかしないかで異なる信号を出力する構成となっている。すなわち、排出口104Aから排出されたPS版102を検出しているときにオン(ハイレベル)信号を出力し、未検出のときにオフ(ローレベル)信号を出力する。言い換えると、PS版102の先端部がPS版検出センサ122上に到達したときにオフからオンに切替わり、後端部が通過するときにオンからオフに切替わる。
【0031】
前記フック110の移動や、回動プレート116の回動動作は、このPS版検出センサ122によるPS版102の先端検出をトリガとして動作制御されている。すなわち、PS版検出センサ122でPS版102の先端を検出すると、このPS版検出センサ122からフック110までの距離と、PS版102の搬送線速度とに基づいて、搬送方向先端部がフック110に至るまでの時間が演算可能であり、最適な時期にフックを作動させることができる。また、フック110の動作時間に基づいて回動プレート116を作動させている。
【0032】
ところで、このPS版検出センサ122は、スロープ108に上向きに設けられているため、作業者がこのPS版検出センサ122の検出範囲に手をかざすと、オフ→オンに切替わることがある。また、作業者が把持する部品等がこの検出範囲を通過するときも、オフ→オン→オフと信号が切替わる可能性がある。また、オフとオンを繰り返すこともある。
【0033】
上記のようにPS版102の先端部を検出しない偽検出であっても、これをPS版102の先端部であると誤認識してフック110や回動プレート116が動作を開始すると、思わぬトラブルが発生したり、初期の基準位置に全てが戻るまで以後のPS版102の処理が滞ってしまったりしてしまうことになる。
【0034】
そこで、本実施の形態では、PS版検出センサ122の検出状態(オフ時間、オン時間)を詳細に認識し、これらが所定の条件でオン・オフを繰り返しているか否かによって、PS版検出の真偽を判別している。
【0035】
この判別は、前工程から排出されたPS版102の後端部がPS版検出センサ122を通過してから(すなわちオフ)の数回のオン・オフの繰り返しの各継続時間(図5の▲1▼、▲2▼、▲3▼、▲4▼・・・)の組み合わせ条件によって行なっている。
【0036】
基本的には、前記PS版検出センサ122によるPS版102の4秒以上の未検出を第1の条件とし、前記PS版検出センサ122によるPS版102の2秒以上の検出を第2の条件とし、前記第1の条件が成立したのに続いて第2の条件が成立した場合に、PS版102の先端部検出を真として判別し、フック110等の動作のトリガとしている。
【0037】
また、前記PS版検出センサ122によるPS版102の4秒未満の未検出を第3の条件として加え、この第3の条件が成立に続いて前記第2の条件が成立した場合に、PS版102の先端部検出を偽として判別し、エラー処理するようにしている。
【0038】
表1及び表2は、上記条件に基づく判別結果をまとめたものである。表1は、最初のインタバルが4秒以上のとき、表2は、最初のインタバルが4秒未満のときを示す。
【0039】
また、表1及び表2中の「する」とは、PS版検出センサ122のオン状態でPS版102を検出したとして判別(真の判別)し、フック110等の動作を実行するという意味である。また、表1及び表2中の「しない」とは、PS版検出センサ122のオン状態でPS版102を検出していないとして判別(偽の判別)し、フック110等の動作を実行せず、当該検出をキャンセルするという意味である。
【0040】
さらに、表1及び表2中の「エラー」とは、ストッカー100に何らかのトラブルが発生したと判断して、予め定めたエラー処理を実行するという意味である。
【0041】
なお、▲4▼以降において「しない」と判別された場合には▲1▼に戻り、繰り返し判別が実行されるようになっている。
【0042】
【表1】
【0043】
【表2】
【0044】
以下に本実施の形態の作用を説明する。
【0045】
処理装置104での処理が終了したPS版102は、当該処理装置104の排出口104Aに設けられた一対の搬送ローラ106に挟持されながら排出される。
【0046】
この排出されるPS版102は、排出直後は略水平状態であるが(図3(A)参照)、排出されるに従って自重により先端部から垂れ下がり(図3(B)参照)、ストッカー100のスロープ108に沿って移動する。
【0047】
このストッカー100のスロープ108の上端部には、PS版検出センサ122が設けられており、このPS版検出センサ122によってPS版102の先端部を検出する。このPS版102の先端部を検出した時点から所定時間後に、フック110が基準位置からスロープ108に沿って下降を開始する。この下降速度は、PS版102が処理装置104から排出されて搬送されるPS版102の搬送線速度とほぼ一致している。
【0048】
ここで、PS版検出センサ122でPS版102の先端部を検出してから前記フック110が移動を開始する所定時間は、PS版102の先端部がフック110に支持される時点、又は支持される直前であるため、PS版102の後端部が前記搬送ローラ106の挟持から解放されたとき、PS版102が滑落しない状態か、又は滑落し始めの低速の状態のときにフック110によってPS版102の先端部が受け止められるので、PS版102に加わる衝撃が緩和される。
【0049】
その後、スロープ108面の上下方向に沿って駆動するベルトに取り付けられたフック110は、PS版102を支持しながらスロープ108に沿って下方に移動して、スロープ108の下端部に到達する(図4(A)参照)。
【0050】
PS版102は、フック110がスロープ108面より下側に退避することで、フック110からストッパ114に受け渡され、この時点で回動プレート116が回動を開始する。これにより、PS版102は、スロープ108面から押圧されるように集積壁118方向へ下端部を中心に回転しながら移動する(図4(B)参照)。
【0051】
回動プレート116が集積壁118側へ回動移動すると、串型形状のストッパ114が集積壁118側の串型形状の支持板120の上側から下側へ交差して移動し、このときにPS版102の下端部が支持板120へ受け渡され、PS版102は集積壁118へ横たわるように集積される。
【0052】
これを繰り返すことで、処理装置104から排出されたPS版102を集積壁118へ立て掛けるように積層し、集積することができる。
【0053】
ここで、本実施の形態では、前記フック110の移動、並びに回動プレート116の移動のトリガとなるPS版検出センサ122によるPS版102の検出とされるオン状態の真偽を判別するセンサ検出状態真偽判別プログラムが組み込まれている。これは、作業者が規定のインタバルをあけないで次のPS版102を処理装置104に挿入してしまった場合のストッカー100の動作不良を防止するためのものである。また、PS版検出センサ122の検出領域内を、作業者の手が通過したり、作業者が把持する部品等が通過したりすることでPS版検出センサ122をオンさせ、PS版102がPS版検出センサ122上を通過したと誤認することを防止するためのものである。
【0054】
以下、図6のフローチャートに従い、センサ検出状態真偽判別ルーチンを説明する。
【0055】
まず、ステップ200では、変数I、変数J、変数Kをクリア(0)し、ステップ202へ移行する。なお、変数Iはオフ時間(toff)が4秒以上のときにインクリメントされ、変数Jはオフ時間(toff)が4秒未満のときにインクリメントされ、変数Kはオン時間(ton)が2秒未満のときにインクリメントされる変数である。
【0056】
次のステップ202では、PS版検出センサ122のオフ時間(toff)が4秒以上経過しているか否かが判断され、肯定判定された場合はステップ204へ移行して変数Iをインクリメントし、否定判定された場合はステップ206へ移行して変数Jをインクリメントし、それぞれステップ208へ移行する。
【0057】
ステップ208では、前記オフ状態からオン状態となった時点からのオン時間(ton)が2秒以上経過したか否かが判断される。
【0058】
このステップ208において、否定判定されるとステップ210へ移行して変数Kをインクリメントし、次いでステップ212で変数Kが2となったか否かが判断される。このステップ212で否定判定された場合は、ステップ202へ戻り、次のオフ時間(toff)を判断する。また、ステップ212で肯定判定された場合は、PS版検出センサ122のオンはPS版102の先端の検出ではないと判断し、このオン状態をキャンセルしてこのルーチンは終了する。
【0059】
前記ステップ208において、肯定判定された場合にはステップ214へ移行し、変数Iが0を超えているか、すなわち1以上か否かが判断される。これは、オフ時間(toff)が1回でも4秒以上となったか否かを判断するものである。このステップ214で否定判定の場合には、ステップ216へ移行して変数Kが0か否かが判断される。このステップ216で肯定判定されると、なんらかのエラーが生じていると判断され、ステップ218へ移行してエラー処理を実行し、このルーチンは終了する。また、ステップ216で否定判定された場合には、ステップ220へ移行する。
【0060】
また、ステップ214で肯定判定されると、ステップ220へ移行して変数Jが2か否かが判断される。これは、4秒未満のオフ時間(toff)が2回存在したか否かを判断するものである。このステップ220で否定判定されると、条件が成立したと判断され、ステップ222へ移行して次工程への動作許可を行い、このルーチンは終了する。
【0061】
また、ステップ220において肯定判定された場合には、ステップ224へ移行して最終的にオンとなるまでに繰り返されるオフ、オン、オフのトータル時間(ttotal)が4秒以上か否かが判断される。その結果によって、真偽を判別する。すなわち、トータル時間(ttotal)が4秒以上か否かを判断し、肯定判定された場合には、PS版102の検出を真と判定し、ステップ222へ移行して次工程への動作許可を行う。また、ステップ224で否定判定された場合には、PS版102の検出を偽と判定し、ステップ218へ移行してエラー処理を実行する。
【0062】
図7乃至図9には、上記図6のフローチャートの各ステップ番号のみを付した模式図が示されており、表1及び表2に示した各パターンの▲1▼〜▲4▼のオン・オフ時間における処理の流れを太線矢印で示したものである。
【0063】
表1のパターンAにおいて、▲1▼が4秒以上、▲2▼が2秒以上の場合には図7(A)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0064】
表1のパターンBにおいて、▲1▼が4秒以上、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒以上、▲4▼が2秒以上の場合には図7(B)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0065】
表1のパターンCにおいて、▲1▼が4秒以上、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒以上、▲4▼が2秒未満の場合には図7(C)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0066】
表1のパターンDにおいて、▲1▼が4秒以上、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒未満、▲4▼が2秒以上の場合には図7(D)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0067】
表1のパターンEにおいて、▲1▼が4秒以上、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒未満、▲4▼が2秒未満の場合には図8(A)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0068】
表2のパターンFにおいて、▲1▼が4秒未満、▲2▼が2秒以上の場合には図8(B)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0069】
作業者が規定のインタバルをあけないで次のPS版102を処理装置104に挿入してしまった場合はこのパターンになる。
【0070】
表2のパターンGにおいて、▲1▼が4秒未満、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒以上、▲4▼が2秒以上の場合には図8(C)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0071】
作業者の手や作業者が把持する部品等が一瞬PS版検出センサ122の上方を通過してしまうが、その後、PS版102の通常の処理を行った場合はこのパターンになる。
【0072】
表2のパターンHにおいて、▲1▼が4秒未満、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒以上、▲4▼が2秒未満の場合には図8(D)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0073】
表2のパターンIにおいて、▲1▼が4秒未満、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒未満、▲4▼が2秒以上の場合には図9(A)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0074】
表2のパターンJにおいて、▲1▼が4秒未満、▲2▼が2秒未満、▲3▼が4秒未満、▲4▼が2秒未満の場合には図9(B)の太線矢印の処理の流れとなる。
【0075】
以上説明したように、本実施の形態では、ストッカー100のスロープ108の上端部に設けたPS版検出センサ122の検出状態にオン時間、オフ時間並びにオン時間・オフ時間の繰り返しのパターンに条件を設け、PS版102を規定のタイミングで処理装置104で処理したか(真の検出)、PS版102を規定のインタバルをあけないで処理装置104で処理したか(偽の検出)を判定するようにした。また、作業者の手や作業者が把持する部品等が一瞬PS版検出センサ122の上方を通過した場合は、再度規定のオフ時間、オン時間をPS版検出センサ122が検出するかを確認するようにして、ストッカー100の誤動作を防止するようにした。
【0076】
すなわち、PS版検出センサ122によるPS版102の4秒以上の未検出を第1の条件とし、前記PS版検出センサ122によるPS版102の2秒以上の検出を第2の条件とし、前記PS版検出センサ122によるPS版102の4秒未満の未検出を第3の条件とし、前記第1の条件が成立に続いて第2の条件が成立した場合に、PS版102の先端部検出を真として判別し、第3の条件が成立に続いて前記第2の条件が成立した場合に、PS版102の先端部検出を偽として判別する。
【0077】
これにより、フック110や回動プレート116の無駄な動作を防止でき、作業効率を向上することができる。また、故障の原因となる動作不良を未然に防止することができる。
【0078】
なお、本発明の判別の手順は、図6に示す判別ルーチンに限るものではなく、PS版検出センサ122の信号の切替わり時(オン→オフ、オフ→オン)に、上記に示した第1の条件、第2の条件、第3の条件の成立、不成立の判断が可能であれば、表1及び表2に示す各パターン毎の判別ルーチンを同時に実行(実際は時分割処理)するようにしてもよい。
【0079】
【発明の効果】
以上説明した如く本発明によれば、シート材検出センサによるシート材の検出を次工程の動作タイミングのトリガとして適用する場合に、シート材が規定のインタバル時間を持って次工程に搬出されるかを的確に判別して次工程の誤動作を防止でき、シート材以外の物体を検出した場合でも次工程が誤動作してしまうのを防止できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係るストッカーの斜視図である。
【図2】本実施の形態に係るストッカーの側面図である。
【図3】本実施の形態に係るストッカー及びその周辺の斜視図であり、(A)はPS版が処理装置から排出され始めた状態、(B)は排出されたPS版の先端部がスロープ沿って垂れ下がった状態を示す。
【図4】本実施の形態に係るストッカー及びその周辺の斜視図であり、(A)はPS版がストッカーのスロープへ支持されている状態、(B)は回動プレートによって集積壁方向へ移動している状態を示す。
【図5】PS版検出センサによるオン・オフ状態を示すタイムチャートである。
【図6】本実施の形態に係るセンサ検出状態真偽判別ルーチンを示す制御フローチャートである。
【図7】(A)は図6のフローチャートに基づく表1のパターンAの流れ図、(B)は図6のフローチャートに基づく表1のパターンBの流れ図、(C)は図6のフローチャートに基づく表1のパターンCの流れ図、(D)は図6のフローチャートに基づく表1のパターンDの流れ図である。
【図8】(A)は図6のフローチャートに基づく表1のパターンEの流れ図、(B)は図6のフローチャートに基づく表2のパターンFの流れ図、(C)は図6のフローチャートに基づく表2のパターンGの流れ図、(D)は図6のフローチャートに基づく表2のパターンHの流れ図である。
【図9】(A)は図6のフローチャートに基づく表2のパターンIの流れ図、(B)は図6のフローチャートに基づく表2のパターンJの流れ図である。
【符号の説明】
100 ストッカー(集積装置)
102 PS版(シート材)
104 処理装置
104A 排出口
106 搬送ローラ
108 スロープ
110 フック(支持部材)
114 ストッパ
116 回動ブレート
118 集積壁
120 支持板
122 PS版検出センサ
Claims (4)
- シート材を含む被検出物が対向されることによりオンするシート材検出センサを備え、規定のインタバル時間をあけて処理装置に挿入されて該処理装置から次工程へ送り出されるシート材を、前記シート材検出センサによって検出して次工程の作動のタイミングのトリガとする動作制御装置に用いられ、前記シート材検出センサの検出状態の真偽を判別するシート材検出状態真偽判別方法であって、
前記シート材検出センサの前記規定のインタバル時間以上のオフ状態を第1の条件とし、前記シート材検出センサがシート材の搬送方向長さに基づいて設定している時間以上のオン状態を第2の条件として、前記第1の条件に続いて前記第2の条件が成立した場合に、前記シート材検出センサの前記オン状態を、前記シート材を検出した真として判別することを特徴とするシート材検出状態真偽判別方法。 - シート材を含む被検出物が対向されることによりオンするシート材検出センサを備え、規定のインタバル時間をあけて処理装置に挿入されて該処理装置から次工程へ送り出されるシート材を、前記シート材検出センサによって検出して次工程の作動のタイミングのトリガとする動作制御装置に用いられ、前記シート材検出センサの検出状態の真偽を判別するシート材検出状態真偽判別方法であって、
前記シート材検出センサの前記規定のインタバル時間未満のオフ状態を第3の条件とし、前記シート材検出センサがシート材の搬送方向長さに基づいて設定している時間以上のオン状態を第2の条件として、前記第3の条件に続いて前記第2の条件が成立した場合に、前記シート材検出センサの前記オン状態を、非シート材を検出した偽として判別することを特徴とするシート材検出状態真偽判別方法。 - 前記シート材が感光性平版印刷版であり、前記次工程が、前記処理装置の排出口に対応して配設され、前記処理装置の排出口から排出される前記感光性平版印刷版を集積するストッカーであることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のシート材検出状態真偽判別方法。
- 前記ストッカーが、
前記排出口から排出される前記感光性平版印刷版を下方に案内するスロープと、
前記スロープに沿って移動可能とされ、前記感光性平版印刷の搬送方向先端部を受け止める支持部材と、
前記スロープ上の前記感光性平版印刷版の支持面の一部として構成され、当該スロープ上に前記感光性平版印刷版が排出されきった時点で回動し、当該スロープに対向して配置された集積壁へ前記感光性平版印刷版を受け渡すように移動する回動プレートと、
で構成されていることを特徴とする請求項3記載のシート材検出状態真偽判別方法。
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