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JP4031387B2 - センサの端子接続構造およびセンサの端子接続方法 - Google Patents
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JP4031387B2 - センサの端子接続構造およびセンサの端子接続方法 - Google Patents

センサの端子接続構造およびセンサの端子接続方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、先端側に検出部を有する検出素子の後端側に形成される複数の電極端子部が、それぞれ外部回路接続用のリード線と電気的に接続されるセンサの端子接続構造であり、軸線方向に延びる長尺形状に形成され、先端側が電極端子部に接続される導電性材料からなるリードフレームと、リード線に接続される導電性材料からなる接続端子部材と、を備えるセンサの端子接続構造、および電極端子部とリード線とを電気的に接続するためのセンサの端子接続方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、先端側に検出部を有し、後端側に複数の電極端子部を有する検出素子と、外部回路接続用のリード線と、を備えて構成されるセンサがある。
このようなセンサにおける電極端子部とリード線とを電気的に接続するためのセンサの端子接続構造としては、リードフレームと接続端子部材とを備える端子接続構造があり、リードフレームと接続端子部材との接続にあたり加締め加工(プレス加工)と溶接とを併用した端子接続構造が知られている。
【0003】
つまり、接続端子部材に備えられる筒状部にリードフレームの一端を挿入し、プレス加工により筒状部を押しつぶしてリードフレームと接続端子部材とを加締めにより密着させた後、さらに溶接により筒状部とリードフレームとを接合するのである(特許文献1参照)。
【0004】
このように、加締め加工に加えて溶接を行うことで、リードフレームと接続端子部材との電気的な接続状態を良好にすることができると共に、リードフレームと接続端子部材とをより強固に接続することができる。
【0005】
【特許文献1】
特開平11−260431号公報(図3、接続端子18)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術のように、リードフレームと接続端子部材との接続にあたり、加締め作業に加えて溶接作業を行う端子接続構造においては、端子接続作業が煩雑となり、また、製造コストが高くなるという問題が生じる。
【0007】
つまり、溶接作業は、作業環境などの各種条件を厳しく管理する必要があるため作業に要する手間が多くなり、また、リードフレームと接続端子部材との接続に際して、加締め作業および溶接作業の2つの作業を行うと、端子接続作業における作業工数が増大し、作業が煩雑となる。
【0008】
また、溶接による接合部分は、一度破断した場合には導通状態を良好に維持することが難しいため、何らかの外力が加わりリードフレームと接続端子部材との溶接接合部分が破断すると、リードフレームと接続端子部材とが接触不良状態となり、検出素子の電極端子部とリード線との電気的接続状態を維持できなくなる可能性が高くなる。
【0009】
そこで、本発明は、こうした問題に鑑みなされたものであり、接続端子部材とリードフレームとの接続作業が容易で、外力(引っ張り力など)が印加された場合でも両者の導通を維持できるセンサの端子接続構造、およびそのような端子接続構造を用いるセンサの端子接続方法を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、先端側に検出部を有する検出素子の後端側に形成される複数の電極端子部が、それぞれ外部回路接続用のリード線と電気的に接続されるセンサの端子接続構造であり、軸線方向に延びる長尺形状に形成され、先端側が電極端子部に接続される導電性材料からなるリードフレームと、リード線に接続される導電性材料からなる接続端子部材と、を備えるセンサの端子接続構造であって、接続端子部材は、リードフレームの後端部を包囲する形状のフレーム固定部を備え、リードフレームは、フレーム固定部に包囲される部分に、軸線方向に対する垂直方向に突出する張り出し部を備え、フレーム固定部には、リードフレームの張り出し部に係合する段差部が形成され、該フレーム固定部にリードフレームが加締め固定されていること、を特徴とするセンサの端子接続構造である。
【0011】
そして、このセンサの端子接続構造を用いるセンサの端子接続方法としては、請求項5に記載のように、リードフレームの後端部を包囲する形状のフレーム固定部を備えると共に、軸線方向に移動するリードフレームに係合する段差部がフレーム固定部に形成された接続端子部材を用い、リードフレームの後端部をフレーム固定部の内部に挿入したあと、リードフレームを変形させて段差部に係合する張り出し部を形成させると共に、フレーム固定部を加締め変形させて、リードフレームをフレーム固定部に固定させること、を特徴とするセンサの端子接続方法を採ることが出来る。
【0012】
このセンサの端子接続構造は、接続端子部材が段差部を備えて構成されており、段差部がリードフレームの張り出し部に確実に係合することから、接続端子部材とリードフレームとの電気的な接続状態を良好な状態に維持することができる。また、リードフレームに外力が印加された場合であっても、段差部がリードフレームの張り出し部に係合しているため、リードフレームの移動範囲が制限され、リードフレームが接続端子部材から抜け落ちるのを防止できる。
【0013】
さらに、このセンサの端子接続構造は、リードフレームの張り出し部と段差部とを係合させると共に、リードフレームをフレーム固定部により加締め固定させて、リードフレームと接続端子部材とを接続する構造である。つまり、加締め固定によりリードフレームと接続端子部材とを接続する構成であることから、検出素子の電極端子部とリード線とを電気的に接続するにあたり、リードフレームと接続端子部材との溶接作業を行う必要がない。このため、リードフレームと接続端子部材との接続作業において、煩雑な作業(溶接作業)を行う必要が無くなり、また、溶接に必要な設備等が不要となる。
【0014】
また、このセンサの端子接続構造については、フレーム固定部が、段差部が形成される平板状の背面部と、該背面部の両端部から延設される2つの側面部と、リードフレームのうち段差部との当接面の裏面に係合する形状であり、側面部のうち背面部との接続側とは反対側の端部に形成される段差対応部と、を備え、段差対応部を有する端部がリードフレームを介して背面部に対向するように、リードフレームの挿通方向に垂直な断面形状が略C字型となるように、2つの側面部が形成されており、背面部および2つの側面部がリードフレームの後端部を包囲すると共に、段差部および段差対応部がそれぞれリードフレームに係合する、という構成を採る。
【0015】
そして、このセンサの端子接続構造を用いたセンサの端子接続方法としては、段差対応部を有する端部が背面部に対向するように、リードフレームの挿通方向に垂直な断面形状が略C字型に形成された2つの側面部を有するフレーム固定部を備える接続端子部材を用い、背面部および2つの側面部からなるフレーム固定部の内部にリードフレームの後端部を挿入したあと、側面部のうち段差対応部が形成された端部を背面部に近づけるように2つの側面部をそれぞれ変形させて、2つの側面部の変形に伴い、段差部および段差対応部によりリードフレームを変形させて張り出し部を形成させることで、段差部および段差対応部にリードフレームの張り出し部を係合させると共に、リードフレームをフレーム固定部に固定させるセンサの端子接続方法を用いる。
【0016】
このセンサの端子接続構造は、フレーム固定部のうち背面部および2つの側面部がリードフレームを包囲すると共に、段差部および段差対応部がそれぞれリードフレームに係合するように構成されている。このように、段差部に加えて、段差対応部がリードフレームに係合することにより、接続端子部材とリードフレームとの電気的な接続状態をより良好にできると共に、接続端子部材とリードフレームとの接合強度を増大させることができる。
【0017】
また、背面部および2つの側面部でリードフレームを加締め固定するために側面部を変形させる作業に伴い、段差部および段差対応部によりリードフレームを変形させて張り出し部を形成させることで、段差部および段差対応部のそれぞれにリードフレームを係合させている。このため、リードフレームを段差部および段差対応部のそれぞれに係合させるためにリードフレームを変形させる作業と、背面部および2つの側面部でリードフレームを加締め固定するように側面部を変形させる作業とを、1つの作業で実行することができる。
【0018】
よって、本発明によれば、接続端子部材とリードフレームとの接続作業の煩雑さをより軽減できると共に、接続端子部材とリードフレームとの電気的な接続状態がより良好で、接続端子部材とリードフレームとの接合強度が高いセンサの端子接続構造を得ることができる。また、リードフレームを変形させる作業と、側面部を変形させる作業とを、1つの作業で実行できるため、接続端子部材とリードフレームとの接続作業における作業工数を減少させることができ、端子接続作業の繁雑さを軽減することができる。
【0019】
さらに、このセンサの端子接続構造においては、接続端子部材が、フレーム固定部の内側から外側にかけて貫通する開口部が形成されており、該開口部の開口端面が段差部として備えられ、リードフレームの張り出し部が開口部に配置されると共に開口端面に係合する、という構成を採る
【0020】
そして、このセンサの端子接続構造を用いたセンサの端子接続方法としては、2つの側面部の変形に伴い、リードフレームの一部が開口部の内部に配置されるように、段差対応部によりリードフレームを変形させて張り出し部を形成することで、リードフレームの張り出し部と段差部とを係合させるセンサの端子接続方法を採る
【0021】
つまり、接続端子部材の開口部にリードフレームの一部(張り出し部)を配置することで、開口部の開口端面を、リードフレームに係合する段差部として機能させることができる。これにより、接続端子部材に対するリードフレームの移動範囲を制限できると共に、接続端子部材とリードフレームとの電気的接続を維持することができる。
【0022】
また、側面部を変形させるという1つの作業を実行することにより、リードフレームの張り出し部を形成させて段差部および段差対応部に係合させる作業と、背面部および2つの側面部でリードフレームを加締め固定させる作業とを、同時に実行することができる。
【0023】
よって、本発明によれば、溶接作業が不要であるため、接続端子部材とリードフレームとの接続作業の煩雑さを軽減できると共に、接続端子部材とリードフレームとの電気的な接続状態が良好で、両者の接合強度が高いセンサの端子接続構造を得ることができる。また、リードフレームに張り出し部を形成させる作業と、加締め固定のために側面部を変形させる作業とを、1つの作業で同時に実行できるため、端子接続作業の繁雑さを軽減することができる。
【0024】
また、上述のセンサの端子接続構造においては、請求項2に記載のように、段差対応部が、側面部のうち背面部との接続側とは反対側の端部から突出して設けられる凸部として形成され、2つの側面部に設けられる2つの凸部は、それぞれが同時に開口部に収容できる形状に形成されているとよい。
【0025】
そして、このセンサの端子接続構造を用いるセンサの端子接続方法としては、請求項6に記載のように、2つの側面部の変形に伴い、リードフレームの一部が開口部の内部に配置されるように、凸部によりリードフレームを変形させて張り出し部を形成することで、リードフレームの張り出し部と段差部とを係合させるセンサの端子接続方法を採ることが出来る。
【0026】
つまり、このような凸部として形成された2つの段差対応部は、同時に開口部の内部に対して収容できる形状に形成されることから、2つの側面部の変形に伴い、開口部の内部に配置される張り出し部が形成されるように、容易にリードフレームを変形させることができる。
【0027】
これにより、リードフレームと接続端子部材との接続作業の煩雑さを軽減することができる。また、凸部としての段差対応部が、段差部に加えてリードフレームに係合することで、リードフレームと接続端子部材との電気的な接続状態を良好にできると共に、両者の接続強度を増大させることができる。
【0028】
なお、2つの凸部は、例えば、リードフレームに対向する部分の断面積の合計値が開口部の開口面積よりも小さくなるように形成されているとよい。
ところで、接続端子部が凸部としての段差対応部を備える場合には、リードフレームをフレーム固定部の内部に挿入する際に、リードフレームが凸部の端部に係止されて、フレーム固定部への挿入が阻止されないように注意を払う必要が生じるため、接続作業が煩雑となる虞がある。
【0029】
そこで、上述のセンサの端子接続構造においては、請求項3に記載のように、凸部の先端部が、該凸部の後端部に近づくほど側面部との距離が長くなるテーパ形状に形成されているとよい。
このようなテーパ形状の凸部を設けることで、リードフレームの後端部をフレーム固定部に挿入するにあたり、リードフレームが凸部の端部に係止されることなく、滑らかにフレーム固定部の内部に挿入することができる。
【0030】
よって、本発明によれば、リードフレームと接続端子部との接続作業の煩雑さを軽減できるセンサの端子接続構造を得ることができる。
なお、凸部における先端部とは、フレーム固定部へのリードフレームの挿入時に、凸部のうちで最先にリードフレームに接触する端部のことであり、凸部における後端部とは、凸部におけるリードフレームの挿通方向の両端部のうち、先端部とは反対側の端部のことである。
【0031】
また、フレーム固定部に対してリードフレームを固定する際には、検出素子の電極端子部とリードフレームとが確実に接続されるように、フレーム固定部とリードフレームとの挿入方向における相対位置を所定位置に設定する必要がある。このため、リードフレームと接続端子部材との接続作業においては、両者の相対位置が所定位置となるように注意を払う必要がある。
【0032】
そこで、上述のセンサの端子接続構造においては、請求項4に記載のように、接続端子部材が、フレーム固定部に配置されるリードフレームの位置決めを行う位置決め係止部を備えるとよい。
このような位置決め係止部を設けることで、フレーム固定部に対してリードフレームを挿入するにあたり、リードフレームを位置決め係止部に当接させることで、フレーム固定部とリードフレームとの挿入方向における相対位置を、容易に一定位置に定めることができる。このとき、センサ全体の構成に基づいてリードフレームが適切な位置に配置されるように、接続端子部における位置決め係止部の形成位置を設定することで、フレーム固定部とリードフレームとの相対位置を、容易に適切な位置に設定することができる。
【0033】
よって、本発明によれば、接続端子部材とリードフレームとの接続作業の煩雑さを軽減できるセンサの端子接続構造を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の端子接続構造を適用したセンサの実施例を、図面と共に説明する。なお、本実施例では、特定ガスを検出するガスセンサの一種である全領域空燃比センサ2(以下、空燃比センサ2ともいう)について説明する。なお、空燃比センサ2は、自動車や各種内燃機関における空燃比フィードバック制御に使用するために、測定対象となる排ガス中の特定ガスを検出する検出素子(ガスセンサ素子)が組み付けられるとともに、内燃機関の排気管に装着される。
【0035】
図1は、本実施例の空燃比センサ2の全体構成を示す断面図である。
空燃比センサ2は、排気管に固定するためのネジ部103が外表面に形成された筒状の主体金具102と、軸線方向(図中上下方向)に延びる板状形状をなす検出素子4と、検出素子4の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ6と、検出素子4とセラミックスリーブ6との間に配置される5個のリードフレーム10と、外部回路(例えば、電子制御装置(ECU))接続用のリード線46にリードフレーム10を電気的に接続する接続端子部材24と、を備えている。
【0036】
このうち、リードフレーム10および接続端子部材24が、センサの端子接続構造9を構成している。
検出素子4は、軸線方向に延びる板状形状をなし、測定対象となるガスに向けられる先端側(図中下方)に検出部8が形成され、後端側(図中上方)の外表面のうち表裏の位置関係となる第1板面21および第2板面23に電極端子部30,31,32,34,36が形成されている。リードフレーム10は、検出素子4とセラミックスリーブ6との間に配置されることで、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36にそれぞれ電気的に接続される。
【0037】
なお、主体金具102の筒内部には、検出素子4の径方向周囲を取り囲む状態で、筒状のセラミックホルダ106、タルク粉末108および上述のセラミックスリーブ6が、この順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ6と主体金具102の後端部との間には、加締リング112が配置されており、セラミックホルダ106と主体金具102の筒内部との間には、気密性を維持するためのパッキン109が配置されている。なお、主体金具102の後端部114は、加締リング112を介してセラミックスリーブ6を先端側に押し付けるように、加締められている。
【0038】
検出素子4は、軸線方向(図1における上下方向)に延びる板状形状に形成された素子部と、同じく軸線方向に延びる板状形状に形成されたヒータとが積層されて、長方形状の軸断面を有する板状形状に形成されている。なお、空燃比センサ2として用いられる検出素子4は従来公知のものであるため、その内部構造等の詳細な説明は省略するが、その概略構成は以下のようである。
【0039】
まず、素子部は、固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素濃淡電池素子と、同じく固体電解質基板の両側に多孔質電極を形成した酸素ポンプ素子と、これらの両素子の間に積層され、中空の測定ガス室を形成するためのスペーサとから構成される。この固体電解質基板は、イットリアを安定化剤として固溶させたジルコニアから形成され、多孔質電極は、Ptを主体に形成される。また、測定ガス室を形成するスペーサは、アルミナを主体に構成されており、中空の測定ガス室の内側には、酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と、酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極が露出するように配置されている。なお、測定ガス室は、素子部の先端側に位置するように形成されており、この測定ガス室が形成される部分が検出部8に相当する。
【0040】
ついで、ヒータは、アルミナを主体とする絶縁基板の間に、Ptを主体とする発熱抵抗体パターンが挟み込まれて形成されている。
そして、素子部とヒータとは、セラミック層(例えば、ジルコニア系セラミックやアルミナ系セラミック)を介して互いに接合される。
【0041】
このような検出素子4では、第1板面21の後端側(図1における上側)に3個の電極端子部30,31,32が形成され、第2板面23の後端側に2個の電極端子部34,36が形成されている。電極端子部30,31,32は、素子部に形成されるものであり、1つの電極端子部は、測定ガス室の内側に露出する酸素濃淡電池素子の一方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の一方の多孔質電極と共用する形で電気的に接続される。また、電極端子部30,31,32のうち残りの2つの電極端子部は、酸素濃淡電池素子の他方の多孔質電極と酸素ポンプ素子の他方の多孔質電極と各々電気的に接続されている。また、電極端子部34,36は、ヒータに形成されるものであり、ヒータの厚さ方向に横切るビア(図示せず)を介して発熱抵抗体パターンの両端に各々接続されている。
【0042】
つまり、電極端子部30,31,32は、排気ガス中の特定ガスの検出結果に応じた電流(検出電流)が流れることとなり、電極端子部34,36は、ヒータの発熱に用いられる電流(ヒータ電流)が流れることとなる。
そして、検出素子4は、図1に示すように、先端側(図1における下方)の検出部8が、排気管に固定される主体金具102の先端より突出した状態で、この主体金具102の内部に固定される。
【0043】
一方、図1に示すように、主体金具102の先端側(図1における下方)外周には、検出素子4の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製の二重のプロテクタ42,43が、溶接等によって取り付けられている。
また、主体金具102の後端側外周には、外筒44が溶接等により固定されている。外筒44の後端側(図1における上方)の内側には、5本のリード線46(2本は図示省略)を挿通するためのリード線挿通孔が形成されたセラミックセパレータ48とグロメット50とが配置されている。なお、リード線46は、検出素子4の各電極端子部30,31,32,34,36と外部との電気的接続を、接続端子部材24およびリードフレーム10を介して行うために備えられる。
【0044】
セラミックセパレータ48は、セラミックからなる絶縁材料で構成されており、軸線方向略中央の外周面に全周にわたり外向きに突出するフランジ部62が形成されている。このフランジ部62は、外筒44において内向きに突出する形態で形成された外筒側支持部64と、セラミックセパレータ48のうちフランジ部62よりも先端側部分(図1における下側部分)の周囲を包囲する筒状の筒状部材78と、の間で支持されている。なお、筒状部材78は、外筒44において内向きに突出する形状の筒状部材保持部79とセラミックセパレータ48の先端側部分との間で挟持されることにより保持されている。
【0045】
また、グロメット50は、ゴムなどの弾性材料で形成されており、外筒44の後端側の開口部の内側に配置され、外筒44に形成される加締め部65により保持されている。
検出素子4は、主体金具102の筒内先端側から順番に配置されるセラミックホルダ106、タルク粉末108、セラミックスリーブ6と、セラミックスリーブ6との間に配置されるリードフレーム10とを介して主体金具102に保持されている。また、検出素子4は、電極端子部30,31,32,34,36が形成された後端側における径方向周囲が、セラミックスリーブ6に覆われた状態で保持される。
【0046】
図2に、検出素子4および5本のリードフレーム10が挿通孔54に配置された状態のセラミックスリーブ6を2分割したときの縦断面を表す一部断面斜視図を示す。なお、図2では、セラミックスリーブ6のみを断面として表しており、検出素子4およびリードフレーム10は、断面ではなく外観を表している。
【0047】
セラミックスリーブ6は、図2に示すように、軸線方向に延びる筒状の本体部58と、本体部58の後端側(図における上方)に突出する突出部52と、本体部58の後端側外周面から外向きに延設された最も外径が大きい径大部51と、を備えて形成されると共に、検出素子4およびリードフレーム10を挿通するための挿通孔54が、中心軸部分の先端側から後端側にかけて貫通して形成されている。
【0048】
また、セラミックスリーブ6は、挿通孔54のうち、検出素子4の第1板面21および第2板面23に対応する内壁の後端側に、内壁面から内向きに突出して形成されるリブ部55がそれぞれ2個ずつ(図2では、1個のみを図示)備えられている。挿通孔54の後端側に備えられる4個のリブ部55は、6個のリードフレーム配置領域56(図2では、1個のみを図示)の境界を形成している。
【0049】
さらに、セラミックスリーブ6の後端面(図2における上端面)には、軸線方向(図2における上下方向)に高低差を有する凹凸形状に形成された後端面段差部57が形成されている。後端面段差部57は、セラミックスリーブ6のうち最も後端側に位置する4個の後端側凸状部59(図2では、2個の図示を省略)と、後端側凸状部59よりも先端側方向に窪んだ形状の6個の後端側凹状部60(図2では、2個の図示を省略)とから形成されている。なお、後端側凸状部59は、リブ部55と一体に構成されている。
【0050】
後端側凸状部59およびリブ部55は、リードフレーム配置領域56および後端側凹状部60に配置される複数のリードフレーム10どうしが接触するのを阻止する仕切り部として機能している。つまり、後端側凸状部59およびリブ部55を有するセラミックスリーブ6は、隣接して配置されるリードフレーム10どうしが電気的に導通するのを阻止することにより、電流経路が不良となるのを防止することができる。
【0051】
次に、リードフレーム10について説明する。
図6に、リードフレーム10の外観を表した斜視図を示す。なお、図6では、リードフレーム10のうち後述する後端面当接部17から接合部19に至る部分の一部を省略して表している。
【0052】
リードフレーム10は、導電性材料(インコネルなど)からなる板状部材を曲げ加工して形成されており、図6に示すように、フレーム本体12と、フレーム本体12の先端側(図における下側)が折り曲げられて形成された折曲部14と、を備えて構成されている。
【0053】
リードフレーム10のうちフレーム本体12の後端(図における上側端部)には、接続端子部材24に接合される接合部19が形成されている。また、フレーム本体12のうち検出素子4とセラミックスリーブ6(詳細には、挿通孔54の内壁面)との間に配置される部分には、検出素子4とセラミックスリーブ6との隙間間隔方向が振幅方向となる波形形状の波状部分16が形成されている。
【0054】
さらに、フレーム本体12のうちセラミックスリーブ6の後端面(詳細には、後端面段差部57)に配置される部分には、後端側凹状部60に当接する面を形成するように折り曲げられた後端面当接部17が形成されている。また、フレーム本体12のうち、後端面当接部17の先端側に隣接する位置決め部18は、セラミックスリーブ6のリードフレーム配置領域56に配置される。
【0055】
次に、接続端子部材24について説明する。
図3に、リードフレーム10および接続端子部材24からなる端子接続構造9の斜視図を示す。
なお、図3では、リード線46が接続された状態の接続端子部材24を示しており、リードフレーム10のうち軸線方向における中間部分を省略して表している。また、リード線46は、導電性材料からなる芯線47と、芯線47の周囲を被覆する絶縁性材料からなる被覆部49とを備えて構成されている。
【0056】
接続端子部材24は、導電性材料(例えば、インコネルなど)により形成されており、リードフレーム10(詳細には、接合部19)を固定するためのフレーム固定部25と、リード線46(詳細には、芯線)を固定するためのリード線固定部26と、フレーム固定部25およびリード線固定部26を連結する連結部27と、を備えて構成されている。
【0057】
連結部27は、縦断面形状が略U字形状となるように曲げ加工された変形部28が形成されており、変形部28が弾性変形することでフレーム固定部25とリード線固定部26との距離を変更可能に構成されている。
次に、図4の左側に、リードフレーム10およびリード線46が接続される前の接続端子部材24を表す斜視図を示し、図4の右側に、左側に示した接続端子部材24におけるB−B視断面を表した一部断面斜視図を示す。
【0058】
また、図5に、接続端子部材24のうち、連結部27の一部とフレーム固定部25に相当する部分の展開図を示す。
図5に示すように、フレーム固定部25は、連結部27の軸線方向先端側に連続して形成された平板状の背面部37と、背面部37の左側端部および右側端部からそれぞれ延設される2つの側面部38と、側面部38のうち背面部37との接続側とは反対側の端部に形成される2つの凸部39と、を備えて構成されている。
【0059】
なお、背面部37は、板面の略中央部分に板面の厚さ方向に貫通する四角形の開口部40が形成されている。開口部40の開口端面のうち先端側に位置する開口端面41は、フレーム固定部25におけるリードフレーム10の挿通方向(図における上下方向)に略垂直な面として形成されている。
【0060】
また、凸部39の先端部71は、後端部72に近づくほど側面部38との距離が長くなるテーパ形状に形成されている。なお、凸部39における先端部71とは、フレーム固定部25へのリードフレーム10の挿入時に、凸部39のうちで最先にリードフレーム10に接触する端部のことであり、凸部39における後端部72とは、凸部39におけるリードフレーム10の挿通方向の両端部のうち、先端部71とは反対側の端部のことである。
【0061】
このフレーム固定部25のうち、側面部38は、凸部39を有する端部が背面部37に対向するように、リードフレーム10の挿通方向に垂直な断面形状が略C字型に曲げ加工されることで、図4に示すように形成される。これにより、フレーム固定部25は、背面部37および2つの側面部38により、リードフレーム10の接合部19を包囲できる形状となる。
【0062】
なお、2つの凸部39は、側面部38が曲げ加工されたときにリードフレーム10に対向する部分の断面積の合計値が、開口部40の開口面積よりも小さくなるように形成されている。すなわち、2つの凸部39は、開口部40に対して同時に収容できる形状に形成されている。
【0063】
次に、図4に示すように形成された接続端子部材24に対して、リードフレーム10を固定する作業手順について、図7に示す説明図を用いて説明する。
図7は、接続端子部材24のうち、フレーム固定部25に相当する部分の断面図により、リードフレーム10の固定作業における各段階を表した説明図である。なお、図7では、図3を援用して示す接続端子部材24におけるA−A視断面に相当する断面図を表している。
【0064】
まず、接続端子部材24のフレーム固定部25に対して、接合部19を挿入可能な位置にリードフレーム10を配置し(図7のうち左側に示す断面図参照)、そのあと、リードフレーム10をフレーム固定部25に挿入して、接続端子部材24の変形部28に接合部19(リードフレーム10の後端)が当接するまで、リードフレーム10を移動させる(図7のうち中央に示す断面図参照)。このとき、凸部39の先端部71がテーパ形状であることから、リードフレーム10が凸部39に係止されることなく、滑らかにフレーム固定部25の内部にリードフレーム10を挿入させることができる。
【0065】
次に、側面部38のうち凸部39が形成された端部を背面部37に近づけるように、2つの側面部38に対して外力Fを印加することで、側面部38を加締め変形させる。この側面部38の変形に伴い、凸部39によりリードフレーム10(接合部19)の一部を開口部40に向けて変形させることにより、リードフレーム10の一部が開口部40の内部に配置される。つまり、背面部37の開口部40および凸部39によりリードフレーム10(接合部19)を変形させて張り出し部11を形成させる。なお、張り出し部11は、リードフレーム10の軸線方向に対する垂直方向に突出する形状に形成される。
【0066】
このような側面部38の変形作業により、開口部40の開口端面41および凸部39のそれぞれにリードフレーム10の張り出し部11を係合させると共に、リードフレーム10をフレーム固定部25に加締め固定させることができる(図7のうち右側に示す断面図参照)。
【0067】
この結果、リードフレーム10の張り出し部11が開口部40の内部に配置されることにより、張り出し部11が開口端面41および凸部39のそれぞれに係合する状態となり、リードフレーム10は、フレーム固定部25から抜け落ちるのが防止される。また、リードフレーム10は、フレーム固定部25のうち凸部39および背面部37に確実に当接するため、接続端子部材24との電気的接続状態が良好となる。
【0068】
次に、接続端子部材24のうちリード線固定部26について簡単に説明する。リード線固定部26は、図3および図4に示すように、連結部27から連続して形成されるリード線背面部80と、リード線背面部80の左右両側部からそれぞれ延設される2つのリード線側面部81と、を備えて構成されている。
【0069】
リード線固定部26は、2つのリード線側面部81がそれぞれ曲げ加工されることで、リード線背面部80と2つのリード線側面部81とによりリード線46の芯線47を包囲できる形状に形成される(図4参照)。そして、このように形成されたリード線固定部26に対してリード線46の芯線47を挿通した後、リード線背面部80および2つのリード線側面部81により囲まれる部分の断面積が縮小されるように、リード線側面部81を加締め変形させることで、リード線46の芯線をリード線固定部26に固定することができる(図3参照)。
【0070】
以上説明したように、本発明の空燃比センサ2においては、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36とリード線46とを電気的に接続する端子接続構造として、リードフレーム10および接続端子部材24を備える端子接続構造9を用いている。
【0071】
この端子接続構造9は、接続端子部材24における開口部40の開口端面41および凸部39がリードフレーム10の張り出し部11に確実に係合することから、接続端子部材24とリードフレーム10との電気的な接続状態を良好な状態に維持することができる。また、リードフレーム10に外力が印加された場合であっても、開口端面41および凸部39がリードフレーム10の張り出し部11に係合しているためリードフレーム10の移動範囲が制限され、リードフレーム10が接続端子部材24から抜け落ちるのを防止できる。
【0072】
さらに、この端子接続構造9は、リードフレーム10の張り出し部11と開口部40の開口端面41および凸部39を係合させると共に、リードフレーム10をフレーム固定部25により加締め固定させて、リードフレーム10と接続端子部材24とを接続する構造である。つまり、加締め固定によりリードフレーム10と接続端子部材24とを接続する構成であることから、検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36とリード線46とを電気的に接続するにあたり、リードフレーム10と接続端子部材24との溶接作業を行う必要がない。このため、リードフレーム10と接続端子部材24との接続作業において、煩雑な作業(溶接作業)を行う必要が無くなり、また、溶接に必要な設備等が不要となる。
【0073】
よって、本実施例によれば、接続端子部材24とリードフレーム10との接続作業が容易となり、外力が印加された場合でも両者の導通を維持できる端子接続構造を得ることができる。また、この端子接続構造9を用いたセンサの端子接続方法によれば、接続端子部材24とリードフレーム10との接続作業の煩雑さを解消でき、また、溶接作業用の設備が不要であることから、端子接続構造を安価に製造することができる。
【0074】
さらに、端子接続構造9においては、背面部37および2つの側面部38でリードフレーム10を加締め固定するように側面部38を変形させる作業に伴い、開口部40の開口端面41および凸部39によりリードフレーム10を変形させて張り出し部11を形成させることで、開口端面41および凸部39のそれぞれにリードフレーム10を係合させている。つまり、リードフレーム10を開口部40の開口端面41および凸部39のそれぞれに係合させるためにリードフレーム10を変形させる作業と、背面部37および2つの側面部38でリードフレーム10を加締め固定するように側面部38を変形させる作業とを、1つの作業で実行することができる。
【0075】
よって、接続端子部材24とリードフレーム10との接続作業における作業工数を減少させることができ、端子接続作業の繁雑さを軽減することができる。
なお、2つの凸部39は、開口部40に対して同時に収容できる形状に形成されていることから、側面部38が曲げ加工される時に、リードフレーム10の一部を確実に開口部40に配置させることができるとともに、張り出し部11を確実に形成させることが出来る。
【0076】
また、端子接続構造9においては、接続端子部材24が、連結部27に変形部28を備えて形成されており、フレーム固定部25にリードフレーム10を挿入する際には、リードフレーム10の後端を変形部28に当接させる事で、フレーム固定部25におけるリードフレーム10の位置決めを行うことができる。なお、連結部27における変形部28の形成位置は、空燃比センサ2の全体の構成に基づいて、リードフレーム10が検出素子4の電極端子部30,31,32,34,36に当接する位置に配置されるように適宜調整すればよい。
【0077】
なお、上記実施例の端子接続構造9においては、接続端子部材24に形成される開口部40の開口端面41が特許請求の範囲に記載の段差部に相当し、凸部39が段差対応部に相当し、変形部28が位置決め係止部に相当し、リードフレーム10の接合部19がリードフレームの後端部に相当する。
【0078】
以上、本発明の実施例について説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の態様を採ることができる。
ここで、参考実施形態について説明する。
参考実施形態の一例としては、接続端子部材として、背面部37に内面凸部73を有し、側面部38に凹状部74を有する第2フレーム固定部75を備える第2接続端子部材76を用いて、端子接続構造を構成したものを挙げることができる。なお、第2接続端子部材76は、上述の接続端子部材24に対して、開口端面41に代えて内面凸部73を備え、凸部39に代えて凹状部74を備えることで構成することができる。
【0079】
ここで、第2接続端子部材76に対して、リードフレーム10を固定する作業手順について、図8を用いて説明する。
図8は、第2接続端子部材76のうち第2フレーム固定部75に相当する部分の断面図により、リードフレーム10の固定作業における各段階を表した説明図である。なお、図8では、第2接続端子部材76のうち、図3を援用して示す接続端子部材24におけるA−A視断面に相当する断面図を表している。
【0080】
まず、第2接続端子部材76の第2フレーム固定部75に対して、接合部19を挿入可能な位置にリードフレーム10を配置し(図8のうち左側に示す断面図参照)、そのあと、リードフレーム10を第2フレーム固定部75に挿入して、第2接続端子部材76の変形部28に接合部19(リードフレーム10の後端)が当接するまで、リードフレーム10を移動させる(図8のうち中央に示す断面図参照)。このとき、内面凸部73の先端部87がテーパ形状であることから、リードフレーム10が内面凸部73に係止されることなく、滑らかに第2フレーム固定部75の内部にリードフレーム10を挿入させることができる。
【0081】
なお、内面凸部73の先端部87は、内面凸部73の後端部88に近づくほど背面部37との距離が長くなるテーパ形状に形成されている。なお、内面凸部73における先端部87とは、第2フレーム固定部75へのリードフレーム10の挿入時に、内面凸部73のうちで最先にリードフレーム10に接触する端部のことであり、内面凸部73における後端部88とは、内面凸部73におけるリードフレーム10の挿通方向の両端部のうち、先端部87とは反対側の端部のことである。
【0082】
次に、側面部38のうち凹状部74が形成された端部を背面部37に近づけるように、2つの側面部38に対して外力Fを印加することで、側面部38を加締め変形させる。この側面部38の変形に伴い、内面凸部73によりリードフレーム10(接合部19)の一部を凹状部74に向けて変形させることにより、リードフレーム10の一部が凹状部74の内部に配置される。つまり、背面部37の内面凸部73および側面部38の凹状部74によりリードフレーム10(接合部19)を変形させて張り出し部11を形成させることで、内面凸部73および凹状部74のそれぞれにリードフレーム10の張り出し部11を係合させると共に、リードフレーム10を第2フレーム固定部75に加締め固定させる(図8のうち右側に示す断面図参照)。
【0083】
なお、張り出し部11は、リードフレーム10の軸線方向に対する垂直方向に突出する形状に形成される。
このような作業を行うことにより、第2接続端子部材76の第2フレーム固定部75に対してリードフレーム10が加締め固定される。この結果、リードフレーム10の張り出し部11が内面凸部73およびの凹状部74に係合する状態となり、リードフレーム10は、第2フレーム固定部75から抜け落ちるのが防止される。また、リードフレーム10は、第2フレーム固定部75のうち内面凸部73およびの凹状部74に確実に当接するため、第2接続端子部材76との電気的接続状態が良好となる。
【0084】
これらのことから、第2接続端子部材76およびリードフレーム10を備える第2端子接続構造83については、溶接作業を行うことなく第2接続端子部材76およびリードフレーム10の電気的な接続を良好な状態とすることができる。よって、第2端子接続構造83については、上述した端子接続構造9と同様に、第2接続端子部材76とリードフレーム10との接続作業が容易で、外力(引っ張り力など)が印加された場合でも両者の導通を維持できるという効果を得ることが出来る。
【0085】
次に、本発明における他の実施形態について説明する。
本発明の接続端子部材としては、図9に示すように、開口部40に連通したスリット部85を有して構成される第3接続端子部材84を用いてもよい。なお、図9は、第3接続端子部材84のうち、連結部27の一部とフレーム固定部25に相当する部分の展開図である。
【0086】
第3接続端子部材84は、上述の端子接続構造9に備えられる接続端子部材24に対して、開口部40の周囲を囲む開口端面41のうち先端側の中央部分から背面部37の先端部に至る部分にスリット部85を形成することで構成される。なお、リードフレームを開口部40の開口端面41に係合させるために、スリット部85の開口幅(図における横向き寸法)を開口部40の開口幅よりも小さく設定している。
【0087】
この第3接続端子部材84においても、開口部40の開口端面41がリードフレームと係合することで、リードフレームとの接続状態を強固な状態にすることが出来る。
次に、接続端子部材24から凸部39を取り除いた構成の第4接続端子部材を用いて、端子接続構造を構成してもよい。つまり、第4接続端子部材を用いる場合には、リードフレーム10の張り出し部11の形成作業を側面部38の加締め変形作業よりも先に実施しておき、その後、側面部38を加締め変形して、側面部38および背面部37によりリードフレーム10を加締め固定するのである。
【0088】
この第4接続端子部材は、張り出し部11を開口端面41に係合させることなく、単に背面部37と2つの側面部38とでリードフレームを加締め固定する端子接続構造に比べて、リードフレームとの接合強度を大きくすることが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の全領域空燃比センサの全体構成を示す断面図である。
【図2】 検出素子およびリードフレームが挿通孔に配置された状態のセラミックスリーブを2分割したときの縦断面を表す一部断面斜視図である。
【図3】 リードフレームおよび接続端子部材からなる接続端子部材の斜視図である。
【図4】 リードフレームおよびリード線が接続される前の接続端子部材の斜視図および一部断面斜視図を示す。
【図5】 接続端子部材のうち連結部の一部とフレーム固定部に相当する部分の展開図である。
【図6】 リードフレームの外観を表した斜視図である。
【図7】 接続端子部材に対してリードフレームを固定する作業における各段階を表した説明図である。
【図8】 第2接続端子部材に対してリードフレームを固定する作業における各段階を表した説明図である。
【図9】 第3接続端子部材のうち連結部の一部とフレーム固定部に相当する部分の展開図である。
【符号の説明】
2…全領域空燃比センサ、4…検出素子、9…端子接続構造、10…リードフレーム、11…張り出し部、19…接合部、24…接続端子部材、25…フレーム固定部、26…リード線固定部、28…変形部、37…背面部、38…側面部、39…凸部、40…開口部、41…開口端面、46…リード線、71…先端部、72…後端部、73…内面凸部、74…凹状部、75…第2フレーム固定部、76…第2接続端子部材、83…第2端子接続構造、84…第3接続端子部材。

Claims (6)

  1. 先端側に検出部を有する検出素子の後端側に形成される複数の電極端子部が、それぞれ外部回路接続用のリード線と電気的に接続されるセンサの端子接続構造であり、
    軸線方向に延びる長尺形状に形成され、先端側が前記電極端子部に接続される導電性材料からなるリードフレームと、
    前記リード線に接続される導電性材料からなる接続端子部材と、を備えるセンサの端子接続構造であって、
    前記接続端子部材は、前記リードフレームの後端部を包囲する形状のフレーム固定部を備え、
    前記リードフレームは、前記フレーム固定部に包囲される部分に、軸線方向に対する垂直方向に突出する張り出し部を備え、
    前記フレーム固定部には、前記リードフレームの張り出し部に係合する段差部が形成され、該フレーム固定部に前記リードフレームが加締め固定されており、
    前記フレーム固定部は、
    前記段差部が形成される平板状の背面部と、
    該背面部の両端部から延設される2つの側面部と、
    前記リードフレームのうち前記段差部との当接面の裏面に係合する形状であり、前記側面部のうち前記背面部との接続側とは反対側の端部に形成される段差対応部と、を備え、
    前記2つの側面部は、前記段差対応部を有する端部が前記リードフレームを介して前記背面部に対向するように、前記リードフレームの挿通方向に垂直な断面形状が略C字型に形成されており、
    前記背面部および前記2つの側面部が前記リードフレームの後端部を包囲すると共に、前記段差部および前記段差対応部がそれぞれ前記リードフレームに係合しており、
    前記接続端子部材は、前記フレーム固定部の内側から外側にかけて貫通する開口部が形成されており、該開口部の開口端面が前記段差部として備えられ、
    前記リードフレームは、前記張り出し部が前記開口部に配置されると共に前記開口端面に係合すること、
    を特徴とするセンサの端子接続構造。
  2. 前記段差対応部は、前記側面部のうち前記背面部との接続側とは反対側の端部から突出して設けられる凸部として形成され、
    前記2つの側面部に設けられる前記2つの凸部は、それぞれが同時に前記開口部に収容できる形状に形成されていること、
    を特徴とする請求項1に記載のセンサの端子接続構造。
  3. 前記凸部の先端部は、該凸部の後端部に近づくほど前記側面部との距離が長くなるテーパ形状に形成されていること、
    を特徴とする請求項2に記載のセンサの端子接続構造。
  4. 前記接続端子部材は、前記フレーム固定部に配置される前記リードフレームの位置決めを行う位置決め係止部を備えること、
    を特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載のセンサの端子接続構造。
  5. 先端側に検出部を有する検出素子の後端側に形成される複数の電極端子部が、それぞれ外部回路接続用のリード線と電気的に接続されるセンサの端子接続方法であり、
    軸線方向に延びる長尺形状に形成され、先端側が前記電極端子部に接続される導電性材料からなるリードフレームと、
    前記リード線に接続される導電性材料からなる接続端子部材と、を備えるセンサの端子接続構造を用いるセンサの端子接続方法であって、
    前記接続端子部材は、前記リードフレームの後端部を包囲する形状のフレーム固定部を備え、
    該フレーム固定部には、軸線方向に移動する前記リードフレームに係合する段差部が形成されており、
    前記リードフレームの後端部を前記フレーム固定部の内部に挿入したあと、前記リードフレームを変形させて前記段差部に係合する張り出し部を形成させると共に、前記フレーム固定部を加締め変形させて、前記リードフレームを前記フレーム固定部に固定させるセンサの端子接続方法であり、
    前記フレーム固定部は、
    前記段差部が形成される平板状の背面部と、
    該背面部の両端部から延設される2つの側面部と、
    前記リードフレームのうち前記段差部との当接面の裏面に係合する形状であり、前記側面部のうち前記背面部との接続側とは反対側の端部に形成される段差対応部と、を備え、
    前記2つの側面部は、前記段差対応部を有する端部が前記背面部に対向するように、前記リードフレームの挿通方向に垂直な断面形状が略C字型に形成されており、
    前記背面部および前記2つの側面部からなる前記フレーム固定部の内部に前記リードフレームの後端部を挿入したあと、前記側面部のうち前記段差対応部が形成された端部を前記背面部に近づけるように前記2つの側面部をそれぞれ変形させて、
    前記2つの側面部の変形に伴い、前記段差部および前記段差対応部により前記リードフレームを変形させて前記張り出し部を形成させることで、前記段差部および前記段差対応部に前記リードフレームの前記張り出し部を係合させると共に、前記リードフレームを前記フレーム固定部に加締め固定させるセンサの端子接続方法であり、
    前記接続端子部材は、前記フレーム固定部の内側から外側にかけて貫通する開口部が形成されており、該開口部の開口端面が前記段差部として備えられ、
    前記2つの側面部の変形に伴い、前記リードフレームの一部が前記開口部の内部に配置されるように、前記段差対応部により前記リードフレームを変形させて前記張り出し部を形成することで、前記リードフレームの前記張り出し部と前記段差部とを係合させること、
    を特徴とするセンサの端子接続方法。
  6. 前記段差対応部は、前記側面部のうち前記背面部との接続側とは反対側の端部から突出して設けられる凸部として形成され、
    前記2つの側面部に設けられる前記2つの凸部は、それぞれが同時に前記開口部に収容できる形状に形成されており、
    前記2つの側面部の変形に伴い、前記リードフレームの一部が前記開口部の内部に配置されるように、前記凸部により前記リードフレームを変形させて前記張り出し部を形成することで、前記リードフレームの前記張り出し部と前記段差部とを係合させること、
    を特徴とする請求項5に記載のセンサの端子接続方法。
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