JP4035802B2 - パケット生成装置及びパケット再生装置並びにそれらの方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はパケット生成装置及びパケット再生装置並びにこれらの方法に関し、例えばディジタルテレビジョン放送に用いるパケット生成装置及びパケット再生装置に適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、映像信号をディジタル化し衛星を介して放送するディジタル衛星放送が開始されている。このようなディジタル衛星放送では、送信側において複数の映像信号をそれぞれMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式を用いて圧縮符号化した後多重化して送信する。そして受信側では受信した放送波をMPEG2方式を用いて復号し表示する。
【0003】
図8は全体としてディジタル衛星放送システム1を示し、同一構成でなる符号化部5A〜5Cは、それぞれ外部から供給される映像信号及び音声信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式を用いて圧縮符号化し、これらを所定パケット長のPES(Packetized Elementary Stream)パケットが連続してなるビットストリームS5A〜S5Cとして多重化装置9に出力する。
【0004】
多重化装置9が有する多重バッファ11A〜11Cは、それぞれビットストリームS5A〜S5Cを入力して一旦蓄える。選択部8は、多重バッファ11A〜11Cに蓄えられたビットストリームS5A〜S5Cを所定のタイミングで切り換えて読み出すことにより、ビットストリームS5A〜S5Cを構成する各PESパケットを188バイト長でなるトランスポートパケットに分割した後多重し、トランスポートパケットが連続してなるトランスポートストリームS9として誤り訂正符号付加部30に出力する。
【0005】
誤り訂正符号付加部30は、トランスポートストリームS9に対して所定の誤り訂正符号を付加して変調部40に出力する。変調部40はトランスポートストリームS9を所定の変調方式で変調し、放送信号S3として送信アンテナ41を介して衛星50に送信する。衛星50は放送信号S3を受信して増幅し、これを放送信号S4として再送信する。
【0006】
IRD(Integrated Receiver Decorder:受信復号装置)60は、受信アンテナ42を介して放送信号S4を受信し、当該放送信号S4を復調した後MPEG2方式を用いて復号して映像信号S64及び音声信号S65を生成し、テレビジョン受像機100に出力する。テレビジョン受像機100は映像信号S64を表示するとともに、音声信号S65をスピーカ(図示せず)で再生する。
【0007】
このような多重化装置においては、PESパケットをトランスポートパケットに分割する際に、PESヘッダの位置をTP(Transport Packet)ヘッダの直後に位置するように調整するアライメントと呼ばれる処理が行われる。
【0008】
図9はアライメント処理を示し、あるトランスポートパケットTP1がPESパケットデータの最後尾部分D1を含み、さらに当該PESパケットデータ最後尾部分D1のデータ長がトランスポートパケットTP1のペイロード長Lp に満たない場合、TPヘッダHtpとPESパケットデータ最後尾部分D1との間に無効データ(以下これをダミーデータDdum と呼ぶ)を付加し、続くトランスポートパケットTP1ではTPヘッダHt に続いてPESヘッダHp をそのまま付加する。かかるアライメント処理を行うことによりPESヘッダHpes が2つのトランスポートパケットTP1及びTP1の間で分割されることがなくなり、復号の際にトランスポートストリームからPESヘッダを分離しやすいという利点が生ずる。
【0009】
図10は多重バッファ11A〜11C(図7)におけるビットストリームS5A〜S5Cのバッファ占有量遷移を表し、横軸に時間を示し、縦軸に各バッファの占有量をトランスポートパケット単位で示している。
【0010】
各多重バッファ11A〜11Cに常に一定のレートで入力した場合、各多重バッファ11A〜11Cには1タイムスロット毎にトランスポートパケットの1/3に相当する量のビットストリームが蓄積されていき、同時に各多重バッファからはそれぞれ3タイムスロットに1回の割合で1トランスポートパケット分のデータが読みだされていく。ここで実線は多重バッファ11Aの占有量SAを示し、当該多重バッファ11AはタイムスロットA1〜AnのタイミングでビットストリームS5Aの読み出しが行われる。同様に破線は多重バッファ11Bの占有量SBを示し、当該多重バッファ11BはタイムスロットB1〜BnのタイミングでビットストリームS5Bの読み出しが行わる。また点線は多重バッファ11Cの占有量SCを示し、当該多重バッファ11CはタイムスロットC1〜CnのタイミングでビットストリームS5Cの読み出しが行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、図10に示すタイムスロットC2においてビットストリームS5Cに対してアライメント処理が行われており、このため多重バッファ11Cからは本来読みだされるデータの一部しか読みだされておらず、多重バッファ11CにおけるビットストリームS5Cのバッファ占有量が増大している。かかるアライメント処理は各PESパケット毎に一回発生し、極端な場合、1タイムスロットで1バイトしかデータが読みだされない場合もある。
【0012】
このように、アライメント処理を行うことにより多重バッファからのビットストリームの読出し量が減少し、多重バッファにおける遅延が発生するとともに、トランスポートパケットにダミーデータが付加されることによりパケット化効率が低下するという問題を有している。
【0013】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、簡易な構成による、パケット化効率を向上したパケット生成装置及びパケット再生装置並びにこれらの方法を提案しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、所定パケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第1のパケットが連続してなるデータ列から、第1のパケットより短いパケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第2のパケットを生成する、ディジタルテレビジョン放送システムにおけるパケット生成装置において、データ列を構成する第1のパケットを第2のパケットに分割し、当該第2のパケットが第1のパケットの最後尾部分を含み、そのデータ長が当該第2のパケットのヘッダを除いた部分のペイロード長に満たない場合に、続く第1のパケットを当該第1のパケットのヘッダから最後尾部分に付加するパケット分割付加手段と、第2のパケットに第1のパケットのヘッダが含まれる場合に、当該第2のパケットに第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報を第2のパケットの所定領域に付加するヘッダ位置情報付加手段とを設けた。
【0015】
第2のパケットが第1のパケットの最後尾部分を含み、そのデータ長が当該第2のパケットのヘッダを除いた部分のペイロード長に満たない場合に、続く第1のパケットを分割して最後尾部分に付加することにより、第2のパケットに対するダミーデータの付加を回避し、パケット化効率を向上することができ、また第1のパケットのヘッダを含む第2のパケットの所定領域に、当該第2のパケットに当該第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報を付加するようにしたことにより、第1のパケットのヘッダを分割した場合でも第1のパケットを再生側で容易に再生させることができる。
【0016】
また本発明においては、所定パケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第1のパケットが連続してなるデータ列を当該第1のパケットより短いパケット長で分割することにより生成された、先頭部分にヘッダを有する第2のパケットを入力し、当該第2のパケットに基づいて第1のパケットを再生する、ディジタルテレビジョン放送システムにおけるパケット再生装置において、第1のパケットのヘッダを含む第2のパケットの所定領域に付加された、当該第2のパケットに第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報に基づいて、当該第2のパケットに含まれる第1のパケットのヘッダの位置を解析するヘッダ位置解析手段と、解析結果に基づいて、第2のパケットから第1のパケットを再生する際に当該第1のパケットのヘッダの中身を再生するパケット再生手段とを設けた。
【0017】
第1のパケットのヘッダを含む第2のパケットに付加された、当該第2のパケットに第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報を参照することにより、第1のパケットのヘッダが分割されている場合でも容易に第1のパケットを再生することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下図面について本発明の一実施の形態を詳述する。
【0019】
図8との対応部分に同一符号を付して示す図1において、2は全体としてディジタル衛星放送システムを示し、同一構成でなる符号化部5A〜5Cはそれぞれ外部から供給される映像信号及び音声信号をMPEG(Moving Picture Experts Group)2方式により圧縮符号化し、第1のパケットとしてのPES(Packetized Elementary Stream)パケットが連続してなるビットストリームS5A〜S5Cとしてパケット生成装置としての多重化装置10に出力する。
【0020】
図2は全体として多重化装置10を示し、多重バッファ11A〜11CはそれぞれビットストリームS5A〜S5Cを入力して一旦蓄える。このときヘッダ解析部12はビットストリームS5A〜S5Cを常に監視しており、当該ビットストリームS5A〜S5Cを構成する各PESパケットが有するPESヘッダの位置を検出し、当該PESヘッダの位置情報をヘッダ位置情報S12として、先頭位置情報付加手段としてのTP(Transport Packet)ヘッダ生成部13、及びPTS/DTS(Presentation Time Stamp/Decoding Time Stamp :表示時刻情報/復号時刻情報)付け替え部19に出力する。
【0021】
SI(System Information:システム情報)制御部15は、トランスポートストリームの多重情報等を示すパケットであるSIパケットをトランスポートストリームに多重するときの多重間隔に基づいてSIパケット多重要求信号S15を生成し、これをチャンネル選択制御部21に出力するとともに、SIパケットファイル16に格納されているSIパケットS16を読み出し、パケット分割手段としてのチャンネル選択部17に出力する。
【0022】
チャンネル選択制御部21は、多重バッファ11A〜11Cにおけるビットストリームの占有量をバッファ占有量情報S11として常に監視しており、当該バッファ占有情報S11及びSIパケット多重要求信号S15に基づいてチャンネル選択信号S21を生成し、チャンネル選択部17に出力する。
【0023】
チャンネル選択部17は、チャンネル選択信号S21に応じて動作することによりNULLパケット生成部14、TPヘッダ生成部13、多重バッファ11A〜11C及びSIパケットファイル16から供給されるデータをトランスポートパケット単位で多重する。すなわちチャンネル選択部17は、多重バッファ11A〜11Cから供給されるビットストリームS5A〜S5Cをトランスポートパケットのペイロードとして分割するとともに当該ペイロードの先端にTPヘッダ生成部13から供給されるTPヘッダS13を付加してトランスポートパケットを生成し、当該トランスポートパケット、NULLパケット生成部14から供給されるNULLパケットS14及びSIパケットファイル16から供給されるSIパケットS16を多重し、第2のパケットとしてのトランスポートパケットが連続してなるトランスポートストリームS10を生成して出力する。NULLパケットS14は、ビットストリームS5A〜S5Cの入力が無い場合に挿入される無効データのパケットである。
【0024】
ここでチャンネル選択制御部21はPESヘッダに対してアライメント処理を行わず、PESパケットデータの最後尾に続いて次のPESパケットのPESヘッダを付加してトランスポートパケットを生成する。すなわち図3に示すように、あるトランスポートパケットTP1がPESパケットデータの最後尾部分D1を含み、さらに当該PESパケットデータ最後尾部分D1のデータ長がトランスポートパケットTP1のペイロード長Lp に満たない場合、PESパケットデータ最後尾部分D1にダミーデータを付加せず、続くPESパケットのPESヘッダHpes を分割して分割PESヘッダHpes1を生成しこれをPESパケットデータ最後尾部分D1に付加する。そして次のトランスポートパケットTP2において、分割された残りのPESヘッダHpes2をTPヘッダHtpに付加してトランスポートパケットを生成する。
【0025】
このときPESヘッダを含むトランスポートパケットには、当該トランスポートパケットにおけるPESヘッダの位置を示す情報が書き込まれる。すなわち図4に示すように、トランスポートパケットにおけるアダプテーションフィールドには、プライベートデータ領域と呼ばれるユーザが自由に使用できる領域がある。TPヘッダ生成部13(図2)はヘッダ解析部12から供給されるヘッダ位置情報S12に基づいて、TPヘッダの最後尾からPESヘッダの先頭までのデータ長を算出し、このデータ長の値を8バイト長のポインタフィールドPfとしてプライベートデータ領域に記入するとともに、TPプライベートデータ長Tprの値を、トランスポートパケットにPESヘッダが含まれていることを示す「1」と記入する。PESヘッダを含まないトランスポートパケットのTPヘッダにはポインタフィールドは記入されず、TPプライベートデータ長Tprの値を「0」と記入する。
【0026】
かくしてチャンネル選択部17は、多重バッファ11A〜11Cから供給されるビットストリームS5A〜S5CをPESヘッダに対するアライメント処理を行うことなく多重化し、トランスポートストリームS10として多重レジスタ18に一旦記憶する。
【0027】
図5は多重バッファ11A〜11C(図2)におけるビットストリームS5A〜S5Cのバッファ占有量遷移を表し、横軸に時間を示し、縦軸に各多重バッファ11A〜11Cのビットストリーム占有量をトランスポートパケット単位で示している。ビットストリームS5A〜S5Cが固定の同一レートで入力される場合、各多重バッファ11A〜11Cにはそれぞれ1タイムスロット毎にトランスポートパケットの1/3に相当する量のビットストリームS5A〜S5Cが蓄積されていき、同時に各多重バッファ11A〜11Cからはそれぞれ3タイムスロットに1回の割合で1トランスポートパケット分のビットストリームS5A〜S5Cが読みだされていく。ここで実線は多重バッファ11Aの占有量SAを示し、当該多重バッファ11AはタイムスロットA1〜AnのタイミングでビットストリームS5Aの読み出しが行われる。同様に破線は多重バッファ11Bの占有量SBを示し、当該多重バッファ11BはタイムスロットB1〜BnのタイミングでビットストリームS5Bの読み出しが行われる。また点線は多重バッファ11Cの占有量SCを示し、当該多重バッファ11CはタイムスロットC1〜CnのタイミングでビットストリームS5Cの読み出しが行われる。多重化装置10はアライメント処理を行なわないため、各多重バッファ11A〜11Cからは常に1トランスポートパケット分のデータが読みだされていく。
【0028】
PTS/DTS書き換え部19(図2)は、チャンネル選択制御部21から供給される多重情報S22及びヘッダ解析部12から供給されるヘッダ位置情報S12に応じて、多重レジスタ18に記憶されているトランスポートストリームS17のPTS及びDTSの値を、PCR(Program Crock Reference :プログラム基準時刻)と呼ばれる基準時刻に合わせて書き換える。またCC(Continuity Counter:巡回カウンタ) 付加部20は、多重レジスタ18に記憶されているトランスポートストリームS17を構成する各トランスポートパケットの所定位置に、トランスポートパケットの連続性を示す巡回カウンタを付加する。そして多重レジスタ18は、PTS及びDTSの書き換え、並びに巡回カウンタを付加したトランスポートストリームS10を誤り訂正符号付加部30(図1)に出力する。
【0029】
誤り訂正符号付加部30は、トランスポートストリームS10に対して所定の誤り訂正符号を付加して変調部40に出力する。そして変調部40はトランスポートストリームS10を所定の変調方式で変調し、放送信号S3として送信アンテナ41を介して衛星50に送信する。衛星50は放送信号S3を受信して増幅し、放送信号S3として再送信する。
【0030】
IRD(Integrated Receiver Decorder:受信復号装置)60は、受信アンテナ42を介して放送信号S4を受信する。図6は全体としてIRD60を示し、フロントエンド部61、暗号解読部62、パケット再生装置としての分離部63、制御部71、IC(Integrated Circuit)カードインターフェース73及びROM(Read Only Memory)75がバス70を介して接続されている。
【0031】
フロントエンド部61は、受信アンテナ42(図1)から供給される放送信号S4を復調してトランスポートストリームS61を生成し、これを暗号解読部62に出力する。暗号解除部62は、ICカードインターフェース73に挿入されているICカード74及びROM75に記憶されている暗号解除情報に基づいてトランスポートストリームS61を暗号解除し、分離部63に出力する。制御部71は、操作者が操作部76を操作することにより生成されるチャンネル選択入力信号S76に応じてチャンネル選択信号S71を生成し、バス70を介して分離部63に出力する。
【0032】
分離部63はまず、チャンネル選択信号S71が示すチャンネルのトランスポートパケットをトランスポートストリームS61から分離し、さらに分離したトランスポートパケットからPESパケットを再生する。このとき先頭位置解析手段としての制御部71は、トランスポートパケットに記入されているポインタフィールドの値を参照することによりPESヘッダの先頭位置情報を得て、これをヘッダ位置情報S72として分離部63に出力する。分離部63はヘッダ位置情報S72に基づいて、再生したPESパケットの先頭にPESヘッダが位置するようにPESパケットを再生する。
【0033】
さらに分離部63は、再生したPESパケットのPESヘッダに基づいて、PESパケットの内容を判別し、映像データを含むPESパケットを映像ビットストリームS63Vとして映像復号部64に出力するとともに、音声データを含むPESパケットを音声ビットストリームS63Aとして音声復号部64に出力する。このとき分離部63は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)66をバッファとして用いる。
【0034】
映像復号部64は映像ビットストリームS63VをMPEG2方式を用いて復号し、映像信号S64としてテレビジョン受像機100(図1)に出力する。同様に音声復号部65は音声ビットストリームS63AをMPEG2方式を用いて復号し、音声信号S65としてテレビジョン受像機100に出力する。このとき映像復号部64及び音声復号部65はそれぞれDRAM67及び68をバッファとして用いて復号処理を行う。テレビジョン受像機100は映像信号S64を表示するとともに、音声信号S65をスピーカ(図示せず)で再生する。
【0035】
以上の構成において、多重化装置10はビットストリームS5A〜S5Cを多重化する際にアライメント処理を行わず、PESパケットの最後尾部分を含むトランスポートパケットにおいてPESパケット最後尾部分のデータ長がトランスポートパケットのペイロード長に満たない場合、続くPESパケットのPESヘッダを分割して付加しトランスポートストリームS10を生成する。このときTPヘッダ生成部13は、PESヘッダの先頭部分を含むトランスポートパケットのプライベートデータ領域に、PESヘッダの先頭位置を示すポインタフィールドを付加する。
【0036】
変調部40はトランスポートストリームS10を変調して送信信号S3を生成し、これを送信アンテナ41を介して衛星50に送信する。IRD60は、衛星50により再送信された送信信号S4を受信アンテナ42を介して受信する。
【0037】
IRD60が有する分離部63は、放送信号S4を復調してなるトランスポートストリームS61からPESパケットを再生する。このとき制御部71はトランスポートパケットに記入されているポインタフィールドに基づいてPESヘッダの先頭位置情報を得、分離部63はこの先頭位置情報に基づいてPESヘッダの中身を再生する。
【0038】
以上の構成によれば、PESパケットの最後尾部分を含むトランスポートパケットにおいてPESパケットのデータ長がトランスポートパケットのペイロード長に満たない場合、続くPESパケットのヘッダ部を分割してPESパケットの最後尾部分に付加するとともに、PESヘッダの先頭部分を含むトランスポートパケットに、当該トランスポートパケットにおけるPESパケットの先頭位置を示すポインタフィールドを付加してPESパケットを生成することにより、PESパケットにダミーデータを含まない分パケット化効率を向上することができる。
【0039】
またIRD60においてトランスポートパケットからPESパケットを再生する際にポインタフィールドに基づいてPESヘッダの中身を再生することができる。
【0040】
なお上述の実施の形態においては、トランスポートパケットにおけるPESヘッダの位置を示すポインタフィールドをプライベートデータ領域に記入するようにした場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ポインタフィールドをプライベートデータ領域以外の位置に記入するようにしてもよい。例えば図6に示すように、TPヘッダの後ろにポインタフィールドを設け、ここにPESヘッダの位置を示す位置情報を付加するようにしてもよい。
【0041】
また上述の実施の形態においては、ディジタル衛星放送における多重化装置及び分離装置に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、ディジタル地上波放送やディジタル有線放送等、様々な放送システムに適用しても良い。
【0042】
さらに上述の実施の形態においては、複数のビットストリームをトランスポートパケット化して多重しトランスポートストリームを生成する多重化装置に本発明を適用する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、一本のビットストリームをトランスポートパケット化するパケット化装置に適用しても良い。
【0043】
さらに上述の実施の形態においては、TPヘッダの最後尾からPESヘッダの先頭までのデータ長をポインタフィールドPfとして記入したが、本発明はこれに限らず、例えばTPヘッダの先頭からPESヘッダの先頭までのデータ長等、要はトランスポートパケットにおけるPESヘッダの先頭位置が判別できるようにすれば良い。
【0044】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、第2のパケットが第1のパケットの最後尾部分を含み、そのデータ長が当該第2のパケットのヘッダを除いた部分のペイロード長に満たない場合に、続く第1のパケットを分割して最後尾部分に付加することにより、第2のパケットに対するダミーデータの付加を回避し、パケット化効率を向上することができ、また第1のパケットのヘッダを含む第2のパケットの所定領域に、当該第2のパケットに当該第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報を付加するようにしたことにより、第1のパケットのヘッダを分割した場合でも第1のパケットを再生側で容易に再生させることができる。
【0045】
また、第1のパケットのヘッダを含む第2のパケットに付加された、当該第2のパケットに第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報に基づいて第1のパケットを再生するようにしたことにより、第1のパケットのヘッダが分割されている場合でも容易に第1のパケットを再生することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ディジタル衛星放送システムを示すブロック図である。
【図2】本発明による多重化装置を示すブロック図である。
【図3】PESパケットの分割を示す略線図である。
【図4】トランスポートパケットの構造を示す略線図である。
【図5】バッファ占有量遷移を示すグラフである。
【図6】IRDを示すブロック図である。
【図7】ポインタフィールドの記入位置を示す略線図である。
【図8】従来のディジタル衛星放送システムを示すブロック図である。
【図9】アライメント処理を示す略線図である。
【図10】アライメント処理によるバッファ占有量遷移を示すグラフである。
【符号の説明】
1,2……ディジタル衛星放送システム、8……選択部、5A〜5C……符号化部、9、10……多重化装置、11A〜11C……多重バッファ、12……ヘッダ解析部、13……TPヘッダ生成部、14……NULLパケット生成部、15……SI制御部、16……SIパケットファイル、17……チャンネル選択部、18……多重レジスタ、19……PTS/DTS書き換え部、20……CC付加部、21……チャンネル選択制御部、30……誤り訂正符号付加部、40……変調部、41……送信アンテナ、42……受信アンテナ、50……衛星、60……IRD、61……フロントエンド部、62……暗号解読部、63……分離部、64……映像復号部、65……音声復号部、66、67、68……DRAM、70……バス、71……制御部、73……ICカードインターフェース、74……ICカード、75…ROM、76……操作部。
Claims (8)
- 所定パケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第1のパケットが連続してなるデータ列から、上記第1のパケットより短いパケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第2のパケットを生成する、ディジタルテレビジョン放送システムにおけるパケット生成装置において、
上記データ列を構成する上記第1のパケットを上記第2のパケットに分割し、当該第2のパケットが上記第1のパケットの最後尾部分を含み、そのデータ長が当該第2のパケットのヘッダを除いた部分のペイロード長に満たない場合に、続く上記第1のパケットを当該第1のパケットのヘッダから上記最後尾部分に付加するパケット分割付加手段と、
上記第2のパケットに上記第1のパケットのヘッダが含まれる場合に、当該第2のパケットに上記第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報を上記第2のパケットの所定領域に付加するヘッダ位置情報付加手段と
を具えることを特徴とするパケット生成装置。 - 上記ヘッダ位置情報は、上記第1のパケットのヘッダの位置として、上記第2のパケットにおける当該ヘッダの先頭位置を示す
ことを特徴とする請求項1に記載のパケット生成装置。 - 上記第2のパケットは、ヘッダの最後尾部分に上記ヘッダ位置情報が付加されるヘッダ位置情報付加領域を有し、
上記ヘッダ位置情報付加手段は、上記ヘッダ位置情報を上記ヘッダ位置情報付加領域に付加する
ことを特徴とする請求項1に記載のパケット生成装置。 - 所定パケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第1のパケットが連続してなるデータ列から、上記第1のパケットより短いパケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第2のパケットを生成する、ディジタルテレビジョン放送システムにおけるパケット生成方法において、
上記データ列を構成する上記第1のパケットを上記第2のパケットに分割し、
当該第2のパケットが上記第1のパケットの最後尾部分を含み、そのデータ長が当該第2のパケットのヘッダを除いた部分のペイロード長に満たない場合に、続く上記第1のパケットを当該第1のパケットのヘッダから上記最後尾部分に付加し、
上記第2のパケットに上記第1のパケットのヘッダが含まれる場合に、当該第2のパケットに上記第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報を上記第2のパケットの所定領域に付加する
ことを特徴とするパケット生成方法。 - 所定パケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第1のパケットが連続してなるデータ列を当該第1のパケットより短いパケット長で分割することにより生成された、先頭部分にヘッダを有する第2のパケットを入力し、当該第2のパケットに基づいて上記第1のパケットを再生する、ディジタルテレビジョン放送システムにおけるパケット再生装置において、
上記第1のパケットのヘッダを含む上記第2のパケットの所定領域に付加された、当該第2のパケットに上記第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報に基づいて、当該第2のパケットに含まれる上記第1のパケットのヘッダの位置を解析するヘッダ位置解析手段と、
上記解析結果に基づいて、上記第2のパケットから上記第1のパケットを再生する際に当該第1のパケットのヘッダの中身を再生するパケット再生手段と
を具えることを特徴とするパケット再生装置。 - 上記ヘッダ位置情報は、上記第1のパケットのヘッダの位置として、上記第2のパケットにおける当該ヘッダの先頭位置を示す
ことを特徴とする請求項5に記載のパケット再生装置。 - 上記第2のパケットは、ヘッダの最後尾部分に上記ヘッダ位置情報が付加されるヘッダ位置情報付加領域を有し、
上記ヘッダ位置解析手段は、上記ヘッダ位置情報付加領域に付加されたヘッダ位置情報に基づいて、上記第2のパケットに含まれる上記第1のパケットのヘッダの位置を解析する
ことを特徴とする請求項5に記載のパケット再生装置。 - 所定パケット長でなり先頭部分にヘッダを有する第1のパケットが連続してなるデータ列を当該第1のパケットより短いパケット長で分割することにより生成された、先頭部分にヘッダを有する第2のパケットを入力し、当該第2のパケットに基づいて上記第1のパケットを再生する、ディジタルテレビジョン放送システムにおけるパケット再生方法において、
上記第1のパケットのヘッダを含む上記第2のパケットの所定領域に付加された、当該第2のパケットに上記第1のパケットのヘッダが含まれる旨及び当該ヘッダの位置を示すヘッダ位置情報に基づいて、当該第2のパケットに含まれる上記第1のパケットのヘッダの位置を解析し、
上記解析結果に基づいて、上記第2のパケットから上記第1のパケットを再生する際に当該第1のパケットのヘッダの中身を再生する
ことを特徴とするパケット再生方法。
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