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JP4036319B2 - 不断水切断装置における回転スリーブ支持装置 - Google Patents
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JP4036319B2 - 不断水切断装置における回転スリーブ支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、水道管やガス管等の既設流体管の外周面に設けた筐体に対して水密的かつ回転可能に装着された回転スリーブの回転により、該回転スリーブと一体回転する切断工具で該既設流体管を切断する不断水切断装置における回転スリーブ支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図5は従来の既設管を、内部の流体の流れを遮断することなく切断するための不断水切断装置の一部断面を施した側面図であり、図6は、図5における回転スリーブ支持装置の要部詳細図である。
【0003】
図5において01は切断対象である既設管、例えば水道管であって、上昇位置にセットされているエンドミル等の切断工具02により切断される。従来、この種の水道管01を切断するに際し、まず、地盤03を掘削して露出させた水道管01に、左右のガイドスリーブ04,05、左右一対の筐体06,06、回転スリーブ07の順に取り付けたのち、ガイドスリーブ04,05の両側方の水道管01を、ベース板08に立設した左右1対の支持体09により支持する。
【0004】
ついで、回転スリーブ07の上方開口部に、仕切弁装置010と切断装置011とを取り付けたのち、回転スリーブ07の下方のベース板08上に、駆動スプロケット012やモータ013等の駆動手段を設置するとともに、回転スリーブ07の外周面に、従動スプロケット(図示略)を取付け、両スプロケットにチェーン014を掛け回す。
【0005】
この状態において、切断装置011の油圧モータを作動させてエンドミル02を回転させるとともに、エンドミル02を水道管01の上端面に向かって下降させる。そしてエンドミル02の先端部により水道管01の上端を穿孔した後、モータ013を作動させて両チェーン014を回走させ、回転スリーブ07を一定方向に1回転させることで水道管01を切断する。
【0006】
水道管切断時に、回転スリーブ07は筐体06の周りを回転スリーブ支持手段015に支持されて回転する。その回転スリーブ支持手段015の要部詳細が示されている図6から判るように、回転スリーブ支持手段015は、回転スリーブ07にネジ係合している押輪016と、この押輪016の軸推力により圧縮される弾性シールリング017とで構成され、弾性シールリング017は筐体06で囲まれている部屋Rから流体が漏れるのを阻止する働きと、回転スリーブ07の重量を支持する働きとを有している。
【0007】
上記した従来の回転スリーブ支持手段015においては、弾性シールリンク017に、回動スリ−ブ07の駆動に基づく偏奇力と、加工及び組立誤差に基づくよる偏心回転により、過度な負荷が与えられその耐久性に問題があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、弾性シールリングに過度な負荷を与えることなく、常に一定の圧縮率を保って止水性の向上を図った不断水切断装置における回転スリーブ支持装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明の不断水切断装置における回転スリーブ支持装置は、既設流体管の外周面に設けた筐体に対して回転スリーブを、弾性シールリングを二つの樹脂製のリテーナリングで狭持した支持手段により水密的かつ回転可能に装着し、該回転スリーブと一体回転する切断工具で該既設流体管を切断する不断水切断装置であって、
前記回転スリーブには押輪を設け、該押輪による軸方向推力の調整により前記弾性シールリングの圧縮率を調節可能とすると共に、前記弾性シールリングの外周面が内周面より接触面積を大きく形成されていることを特徴としている。
この特徴によると、回動スリ−ブに作用する偏奇力は摩擦抵抗が少ない樹脂製のリテーナリングを介して筐体側で受けるので安定した回転支持が達成でき、かつ弾性シールリングには不可測の変動加重がかからないので、常に一定の圧縮率でもって止水することができる。
【0010】
また、回転スリーブに設けた押輪による軸方向推力の調整により弾性シールリングの圧縮率が調節され最適な弾性シールリングの圧縮率が得られる。
【0011】
また、弾性シールリングを挟んだ両側のリテーナリングで回転スリーブからの負荷を受けるので、より安定した回転支持が達成できる。
【0013】
また、相対回転が生じる側を接触面積の小さい方に対応させることで、摺動抵抗を小さく抑えつつシール性を確保することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施形態に係る回転スリーブ支持装置の部分断面図であり、図2は本発明の第2の実施形態に係る回転スリーブ支持装置の支持部近傍の部分断面図であり、図3は本発明の第3の実施形態に係る回転スリーブ支持装置の支持部近傍の部分断面図であり、図4は第3実施形態の変形例に係る回転スリーブ支持装置の支持部近傍の部分断面図である。
【0015】
図1において、10は切断対象である水道管であって、その適所の外周面には、上下2分割構造の円筒形をなす左右1対のスチール製のガイドスリーブ11,12が、互いに所定寸法離間して外嵌され、それらの両端開口部を水道管10の外周面に溶接するとともに、上下の突合わせ面を溶接することにより、密封状に固着されている。
【0016】
左方のガイドスリーブ11の外周面は、管軸を中心とする球面11aに形成され、その左右の両端には環状ストッパ11bが連設されている。また、右方のガイドスリーブ12は、円筒面12aに形成され、その左右両端の外周面にも、環状ストッパ12bが連接されている。
【0017】
左右のガイドスリーブ11,12間の水道管10の周囲には、上下2分割構造の円筒形をなすスチール製の左右1対の筐体15,16が、互いの対向面間に所要の環状隙間が形成されるようにして外嵌され、上下の突合わせ面を溶接することにより一体化されている。
【0018】
ガイドスリーブ11,12を設ける理由は、水道管1に切断作業を施して再び地中に戻したた後、地震や地盤沈下等により水道管1に引張力や圧縮力が加わったり、管と直交する方向に曲げモーメントが作用しても、可撓構造にして水道管1に作用する応力を吸収するためである。
【0019】
左方の筐体15の左端部内周面は、左方のガイドスリーブ11の球面11aのほぼ中間部に摺接し、筐体15の左端に形成された環状凹溝内に挿入したパッキン17をボルト18により2つ割り環状リング19を押圧することにより、ガイドスリーブ11と左方の筐体15との摺接面の水密性が保持されている。
【0020】
同様に、右方の筐体16の右端部内周面も、右方のガイドスリーブ12の円筒面12aに摺接し、筐体16の右端に形成された環状凹溝内に挿入したパッキン20をボルト21により2つ割り環状リング22を押圧することにより、ガイドスリーブ12と右方の筐体16との摺接面の水密性が保持されている。
【0021】
左右の筐体15,16における対向端の外周面には、上下2分割構造の回転スリーブ24が、その内周面の1対の環状溝24aを両筐体のフランジ15a,16aに遊嵌することにより、管軸方向への移動を規制されて回転可能に外嵌されている。
【0022】
切断工具の案内通路24bが中央部に形成されている回転スリーブ24の両端の内周面に形成された環状凹溝24c内には弾性シールリング25とリテーナリング26とが挿入され、この両者を回転スリーブ24の両側面にボルト27止めされた押輪28により押圧することにより、両筐体15、16の外周面と回転スリーブ24の内周面との水密性が保持されている。
【0023】
リテーナリング26は摺動抵抗が小さい樹脂製のものであり、筐体15,16の周りを回転スリーブ24が回転する際、回転スリーブ24の自重、及び回動時の偏心荷重により寸法Cが変動するのをこのリテーナリング26で支えている。従って、弾性シールリング25は常に一定の圧縮率を保ってシール作用を行っている。そして、押輪28のねじ込み量を調整することにより、弾性シールリング25の圧縮率を変更することができる。
【0024】
図2は本発明の回転スリーブ支持装置の第2の実施形態を示した要部断面図であって、弾性シールリング30は二つのリテーナリング32,32に挟持されている。ボルト27のねじ込み量によって押輪28が押し込まれ、弾性シールリング30の圧縮率が変更されるのは同じである。偏心荷重を支えるリテーナリング32が距離をおいて2箇所に配置されているので、より安定した回転支持を達成することができる。
【0025】
第2実施形態において用いられているリテーナリング32は、先の実施形態で説明したリテーナリング26と小突起32aを有している点で相異している。図2に示したように、リテーナリング32の内周面及び外周面に小突起32aが形成されている。これら小突起32aは、回転スリーブ24あるいは筐体15と接触する面積が小さいので、それだけ摺動抵抗を低減させることができる。
【0026】
また、必要以上の負荷がかかった場合や、溶接歪み等が生じていた場合に、小突起32aが変形、摩耗することで対応できるばかりでなく、リテーナリング32を回転スリーブ24の環状凹溝24cである支持空間に挿入するときも、小突起32aの変形により円滑に挿入できる。この小突起32aは本実施例では内外両周面に形成されているが、どちらか一方の周面に形成したものでもよい。また、小突起32aの形状は、粒状の突起のみならずリング状のものも含む。
【0027】
図3は本発明の回転スリーブ支持装置の第3の実施形態を示した要部断面図であって、弾性シールリング34は外周面34aが内周面34bより面積が大きく形成され、挟持するリテーナリング36,36も側面が弾性シールリング34と密接できるような構造となっている。
【0028】
押輪28の軸推力によりリテーナリング36、36を介して弾性シールリング34を押圧すると、接触面積が大きい方の外周面34aが回転スリーブ24と密着するので、回転スリーブ24の回動時は弾性シールリング34と共につれ周りし、接触面積が小さい内周面34bが筐体15と摺動接触することになり、摺動抵抗を小さく抑えることができる。
【0029】
図4には内周面と外周面とで接触面積を異なるようにすることができる他の弾性シールリング38が示されている。この弾性シールリング38はその内周側が一部テーパ状(38a)になっているので、内周面側に比べ外周面側の方が接触面積が大きく構成されている。この場合、リテーナリング40は通常の断面矩形状のリングでよい。
【0030】
【発明の効果】
本発明は以下の効果を奏する。
【0031】
発明によれば、回動スリ−ブに作用する偏奇力は摩擦抵抗が少ない樹脂製のリテーナリングを介して筐体側で受けるので安定した回転支持が達成でき、かつ弾性シールリングには不可測の変動加重がかからないので、常に一定の圧縮率でもって止水することができる。
【0032】
また、押輪の軸方向推力の調整により最適な弾性シールリングの圧縮率が得られる。
【0033】
また、弾性シールリングを挟んだ両側のリテーナリングで回転スリーブからの負荷を受けるので、より安定した回転支持が達成できる。
【0035】
更に、相対回転が生じる側を接触面積の小さい方に対応させることで、摺動抵抗を小さく抑えつつシール性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る回転スリーブ支持装置の部分断面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る回転スリーブ支持装置の支持部近傍の部分断面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る回転スリーブ支持装置の支持部近傍の部分断面図である。
【図4】第3実施形態の変形例に係る回転スリーブ支持装置の支持部近傍の部分断面図である。
【図5】従来の既設管を、内部の流体の流れを遮断することなく切断するための不断水切断装置の一部断面を施した側面図である。
【図6】図5における回転スリーブ支持装置の要部詳細図である。
【符号の説明】
10 水道管(既設管)
11 ガイドスリーブ
11a 球面
11b 環状ストッパ
12 ガイドスリーブ
12a 円筒面
12b 環状ストッパ
15 筐体
15a フランジ
16 筐体
16a フランジ
17,20 パッキン
18,21 ボルト
19,22 環状リング
24 回転スリーブ
24a 環状溝
24b 案内通路
24c 環状凹溝
25 弾性シールリング
26 リテーナリング
27 ボルト
28 押輪
30 弾性シールリング
32 リテーナリング
32a 小突起
34 弾性シールリング
34a 外周面
34b 内周面
36 リテーナリング
38 弾性シールリング
38a (テーパ状になっているところ)
40 リテーナリング

Claims (1)

  1. 既設流体管の外周面に設けた筐体に対して回転スリーブを、弾性シールリングを二つの樹脂製のリテーナリングで狭持した支持手段により水密的かつ回転可能に装着し、該回転スリーブと一体回転する切断工具で該既設流体管を切断する不断水切断装置であって、
    前記回転スリーブには押輪を設け、該押輪による軸方向推力の調整により前記弾性シールリングの圧縮率を調節可能とすると共に、前記弾性シールリングの外周面が内周面より接触面積を大きく形成されていることを特徴とする不断水切断装置の回転スリーブ支持装置。
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