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JP4036629B2 - 車両航送船の船内ランプ配置構造 - Google Patents
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JP4036629B2 - 車両航送船の船内ランプ配置構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロールオン・ロールオフ旅客船等の車両航送船の船内ランプ配置構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、フェリーで代表されるロールオン・ロールオフ旅客船等の車両航送船は、例えば、図11〜図15に示される如く、船体11の上部甲板12と乾舷甲板13の上にそれぞれ車両を搭載するための車両スペース14,15が形成され、乾舷甲板13の下には機関区域16と車両スペース17とが形成されているのが一般的である。
【0003】
前記乾舷甲板13の下の車両スペース17は下部甲板18上に形成されているが、万一、船体11が損傷した場合に沈没等の致命的な事故へ発展することを防止するために、図13に示されるように、満載喫水線の左右の舷側から船幅の少なくとも1/5の幅を取った部分に、横置水密隔壁19で区画される縦置水密隔壁20を設けることが法規上義務付けられているため、前記乾舷甲板13の下の車両スペース17は、前記縦置水密隔壁20より船体11の中央側に設けられる形となる。
【0004】
一方、前記乾舷甲板13上の車両スペース15と前記上部甲板12上の車両スペース14との間は、図11及び図12に示される如く、車両が行き来できるようにランプ21,22によって連通され、前記乾舷甲板13上の車両スペース15と前記下部甲板18上の車両スペース17との間は、図11、図12及び図13に示される如く、車両が行き来できるようにランプ23によって連通されている。
【0005】
又、前記機関区域16には、複数(図の例では二基)のディーゼルエンジンやガスタービン等の主機関24が設置され、該主機関24の出力軸25に対しては、例えば、図14及び図15に示されるように、遊星歯車式又は平行歯車式の減速機26を介して船尾側へ延びるプロペラ軸27が接続されて主機関24駆動による推進器が構成されている。尚、前記主機関24が設置されている以外の機関区域16には、発電機やボイラ等の補機関(図示せず)が設置されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図11〜図15に示されるような従来の車両航送船では、乾舷甲板13上から該乾舷甲板13下の車両スペース17へ通じる車両の荷役用のランプ23を、該車両スペース17の区画内に配置するようにしているため、その分だけ車両スペース17が狭くなり、車両の収容台数が減少してしまうと共に、車両スペース17における車両の旋回等の取り回しも困難となり、車両の積み付け時における荷役効率低下にもつながるという欠点を有していた。
【0007】
本発明は、斯かる実情に鑑み、乾舷甲板下の車両スペースを広く取ることができ、車両の収容台数を増加し得、且つ車両スペースにおける車両の旋回等の取り回しを容易に行うことができ、車両の積み付け時における荷役効率向上をも図り得る車両航送船の船内ランプ配置構造を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、乾舷甲板下に機関区域と車両スペースとが形成され、且つ前記機関区域に配設される複数の主機関と、該主機関駆動による減速機及びプロペラ軸にて構成される推進器とを備えた車両航送船の船内ランプ配置構造であって、
前記減速機として平行歯車式のものを採用し、主機関の出力軸とプロペラ軸とを互いに噛み合う歯車を介して接続し、該主機関の出力軸とプロペラ軸とが同一軸線上ではなく所要間隔をあけて水平面上で平行に配置され且つ該プロペラ軸より該主機関の出力軸が船体幅方向外側に配置されるようにすることにより、機関区域に配設される複数の主機関を船体幅方向左右両側にシフトさせ、乾舷甲板上から該乾舷甲板下の車両スペースへ通じる車両の荷役用のランプを前記機関区域の船体幅方向中央部に位置するよう配設したことを特徴とする車両航送船の船内ランプ配置構造にかかるものである。
【0009】
上記手段によれば、以下のような作用が得られる。
【0010】
前述の如く、前記減速機として平行歯車式のものを採用し、主機関の出力軸とプロペラ軸とを互いに噛み合う歯車を介して接続し、該主機関の出力軸とプロペラ軸とが同一軸線上ではなく所要間隔をあけて水平面上で平行に配置され且つ該プロペラ軸より該主機関の出力軸が船体幅方向外側に配置されるようにすることにより、機関区域に配設される複数の主機関を船体幅方向左右両側にシフトさせ、乾舷甲板上から該乾舷甲板下の車両スペースへ通じる車両の荷役用のランプを前記機関区域の船体幅方向中央部に位置するよう配設すると、プロペラ軸の位置は変えずに、乾舷甲板下の車両スペースが広くなり、車両の収容台数が増やせると共に、車両スペースにおける車両の旋回等の取り回しを容易に行うことが可能となり、車両の積み付け時における荷役効率向上にもつながることとなる。
【0011】
前記車両航送船の船内ランプ配置構造においては、複数の主機関の船体幅方向左右両側へのシフト量を広げ、機関区域の船体幅方向中央部に形成される空間に、乾舷甲板上から該乾舷甲板下の車両スペースへ通じる車両の荷役用のランプを配設すると共に、残りの空間を通路兼車両スペース並びに車両スペースとすることもでき、このようにすると、乾舷甲板下の車両スペースが更に広くなり、より多くの車両を収容可能になると共に、車両スペースにおける車両の旋回等の取り回しの容易化を更に促進することが可能となり、車両の積み付け時における荷役効率が更に向上される。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0013】
図1〜図5は本発明を実施する形態の一例であって、図中、図11〜図15と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、基本的な構成は図11〜図15に示す従来のものと同様であるが、本図示例の特徴とするところは、図1〜図5に示す如く、機関区域16に配設される複数(図の例では二基)の主機関24を船体11幅方向左右両側にシフトさせ、乾舷甲板13上から該乾舷甲板13下の車両スペース17へ通じる車両の荷役用のランプ23を前記機関区域16の船体11幅方向中央部に位置するよう配設した点にある。
【0014】
本図示例の場合、主機関24を船体11幅方向左右両側にシフトさせているが、主機関24駆動による推進器を構成するプロペラ軸27は元の位置にそのまま配置する必要があるため、図4及び図5に示す如く、減速機26として、例えば、平行歯車式のものを採用し、主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とを、互いに噛み合う駆動歯車1と従動歯車2を介して接続することにより、該主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とが同一軸線上ではなく所要間隔をあけて平行に配置されるようにしてある。
【0015】
次に、上記図示例の作動を説明する。
【0016】
前述の如く、前記減速機26として平行歯車式のものを採用し、主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とを互いに噛み合う駆動歯車1と従動歯車2を介して接続し、該主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とが同一軸線上ではなく所要間隔をあけて水平面上で平行に配置され且つ該プロペラ軸27より該主機関24の出力軸25が船体11幅方向外側に配置されるようにすることにより、機関区域16に配設される複数の主機関24を船体11幅方向左右両側にシフトさせ、乾舷甲板13上から該乾舷甲板13下の車両スペース17へ通じる車両の荷役用のランプ23を前記機関区域16の船体11幅方向中央部に位置するよう配設すると、プロペラ軸27の位置は変えずに、乾舷甲板13下の車両スペース17が広くなり、車両の収容台数が増やせると共に、車両スペース17における車両の旋回等の取り回しを容易に行うことが可能となり、車両の積み付け時における荷役効率向上にもつながることとなる。
【0017】
こうして、プロペラ軸27の位置を変えることなく、乾舷甲板13下の車両スペース17を広く取ることができ、車両の収容台数を増加し得、且つ車両スペース17における車両の旋回等の取り回しを容易に行うことができ、車両の積み付け時における荷役効率向上をも図り得る。
【0018】
図6〜図10は本発明を実施する形態の他の例であって、図中、図1〜図5と同一の符号を付した部分は同一物を表わしており、複数の主機関24の船体11幅方向左右両側へのシフト量を広げ、機関区域16の船体11幅方向中央部に形成される空間に、乾舷甲板13上から該乾舷甲板13下の車両スペース17へ通じる車両の荷役用のランプ23を配設すると共に、残りの空間を通路兼車両スペース17a並びに車両スペース17bとしたものである。
【0019】
本図示例の場合、複数の主機関24の船体11幅方向左右両側へのシフト量を広げているが、主機関24駆動による推進器を構成するプロペラ軸27はやはり元の位置にそのまま配置する必要があるため、図9及び図10に示す如く、減速機26として、例えば、平行歯車式のものを採用し、主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とを、互いに噛み合う駆動歯車1と中間歯車3,4と従動歯車2を介して接続することにより、該主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とが同一軸線上ではなくより広い間隔をあけて平行に配置されるようにしてある。
【0020】
前述の如く、減速機26として平行歯車式のものを採用し、主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とを互いに噛み合う駆動歯車1と中間歯車3,4と従動歯車2を介して接続、該主機関24の出力軸25とプロペラ軸27とが同一軸線上ではなくより広い間隔をあけて水平面上で平行に配置され且つ該プロペラ軸27より該主機関24の出力軸25が船体11幅方向外側に配置されるようにすることにより、複数の主機関24の船体11幅方向左右両側へのシフト量を広げ、機関区域16の船体11幅方向中央部に形成される空間に、乾舷甲板13上から該乾舷甲板13下の車両スペース17へ通じる車両の荷役用のランプ23を配設すると共に、残りの空間を通路兼車両スペース17a並びに車両スペース17bとすると、プロペラ軸27の位置は変えずに、乾舷甲板13下の車両スペース17が更に広くなり、より多くの車両を収容可能になると共に、車両スペース17における車両の旋回等の取り回しの容易化を更に促進することが可能となり、車両の積み付け時における荷役効率が更に向上される。
【0021】
こうして、図6〜図10に示す例の場合には、プロペラ軸27の位置を変えることなく、乾舷甲板13下の車両スペース17を更に広く取ることができ、より多くの車両を収容し得、且つ車両スペース17における車両の旋回等の取り回しの容易化を更に促進することができ、車両の積み付け時における荷役効率を更に向上し得る。
【0022】
尚、本発明の車両航送船の船内ランプ配置構造は、上述の図示例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
【0023】
【発明の効果】
以上、説明したように本発明の請求項1記載の車両航送船の船内ランプ配置構造によれば、プロペラ軸の位置を変えることなく、乾舷甲板下の車両スペースを広く取ることができ、車両の収容台数を増加し得、且つ車両スペースにおける車両の旋回等の取り回しを容易に行うことができ、車両の積み付け時における荷役効率向上をも図り得るという優れた効果を奏し得、又、本発明の請求項2記載の車両航送船の船内ランプ配置構造によれば、プロペラ軸の位置を変えることなく、乾舷甲板下の車両スペースを更に広く取ることができ、より多くの車両を収容し得、且つ車両スペースにおける車両の旋回等の取り回しの容易化を更に促進することができ、車両の積み付け時における荷役効率を更に向上し得るという優れた効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する形態の一例の側断面図である。
【図2】本発明を実施する形態の一例における乾舷甲板平面図であって、図1のII−II矢視相当図である。
【図3】本発明を実施する形態の一例における下部甲板平面図であって、図1のIII−III矢視相当図である。
【図4】図3のIV部拡大図である。
【図5】図4のV−V矢視相当図である。
【図6】本発明を実施する形態の他の例の側断面図である。
【図7】本発明を実施する形態の他の例における乾舷甲板平面図であって、図6のVII−VII矢視相当図である。
【図8】本発明を実施する形態の他の例における下部甲板平面図であって、図6のVIII−VIII矢視相当図である。
【図9】図8のIX部拡大図である。
【図10】図9のX−X矢視相当図である。
【図11】従来例の側断面図である。
【図12】従来例における乾舷甲板平面図であって、図11のXII−XII矢視相当図である。
【図13】従来例における下部甲板平面図であって、図11のXIII−XIII矢視相当図である。
【図14】図13のXIV部拡大図である。
【図15】図14のXV−XV矢視相当図である。
【符号の説明】
11 船体
12 上部甲板
13 乾舷甲板
16 機関区域
17 車両スペース
17a 通路兼車両スペース
17b 車両スペース
18 下部甲板
23 ランプ
24 主機関
25 出力軸
26 減速機(推進器)
27 プロペラ軸(推進器)

Claims (2)

  1. 乾舷甲板下に機関区域と車両スペースとが形成され、且つ前記機関区域に配設される複数の主機関と、該主機関駆動による減速機及びプロペラ軸にて構成される推進器とを備えた車両航送船の船内ランプ配置構造であって、
    前記減速機として平行歯車式のものを採用し、主機関の出力軸とプロペラ軸とを互いに噛み合う歯車を介して接続し、該主機関の出力軸とプロペラ軸とが同一軸線上ではなく所要間隔をあけて水平面上で平行に配置され且つ該プロペラ軸より該主機関の出力軸が船体幅方向外側に配置されるようにすることにより、機関区域に配設される複数の主機関を船体幅方向左右両側にシフトさせ、乾舷甲板上から該乾舷甲板下の車両スペースへ通じる車両の荷役用のランプを前記機関区域の船体幅方向中央部に位置するよう配設したことを特徴とする車両航送船の船内ランプ配置構造。
  2. 複数の主機関の船体幅方向左右両側へのシフト量を広げ、機関区域の船体幅方向中央部に形成される空間に、乾舷甲板上から該乾舷甲板下の車両スペースへ通じる車両の荷役用のランプを配設すると共に、残りの空間を通路兼車両スペース並びに車両スペースとした請求項1記載の車両航送船の船内ランプ配置構造。
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