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JP4040783B2 - プリント基板のブラインドホール形成方法 - Google Patents
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JP4040783B2 - プリント基板のブラインドホール形成方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、外層銅箔と内層銅箔を接続するためのブラインドホールをレーザにより加工する場合におけるプリント基板のブラインドホール形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
多層プリント基板では、外層銅箔(上層銅箔)から内層銅箔(下層銅箔)に至る穴(以下、ブラインドホールという。)を形成してからめっきを行い、めっき層を介して外層銅箔と内層銅箔を接続する。外層銅箔と内層銅箔を確実に接続するためには、めっき液をブラインドホールの内部に十分に入れる必要がある。また、めっき層形成後、ブラインドホールの内部を樹脂で確実に埋める必要がある。このため、ブラインドホールの形状を、いわゆるすり鉢状に形成することが要求されている。
【0003】
従来は、ブラインドホールを加工しようとする部分の外層銅箔を予めエッチングにより除去して窓(ウインドウ)を形成しておき、この窓を通してレーザ(たとえばCO2レーザ)を照射することにより、内層銅箔までの絶縁物すなわち、エポキシあるいはポリイミド等の樹脂を除去するコンフォーマルマスク法が採用されてきた。しかし、外層銅箔に窓を形成するためには、フォトマスクを製作する必要があるだけでなく、レジストの塗布、フォトマスクの位置合わせ、露光、現像、焼き付け、エッチング処理、洗浄などの多くの加工工程が必要になり、高価である。
【0004】
そこで、本願出願人は、特願平10−325167号により、予め外層銅箔の表面に凹凸を形成しておき、CO2レーザのレーザ光を外層銅箔の上から照射することによりブラインドホールを加工することを提案した。この方法では、レーザ加工後、エッチング処理により外層銅箔の板厚を薄くしてから、さらにデスミア処理によりブラインドホール内部の樹脂表面を平坦に仕上げ、その後めっき層を形成する。
【0005】
図6は、外層銅箔が厚いプリント基板を上記特願平10−325167で提案した方法により穴明けしたときのブラインドホールの断面図である。ブラインドホール1は外層銅箔2に明けられる穴1aと、樹脂3の穴1aから内層銅箔4に至る空洞部1bとで構成される。穴1aに対応する外層銅箔2を除去するために必要なエネルギは、空洞部1bに対応する樹脂3を除去するためために必要なエネルギに比べて数倍大きい。このため、外層銅箔2の板厚が厚い場合、外層銅箔2の内側の樹脂3が抉られ、空洞部1bの径が穴1aの径よりも大きくなることがある。また、穴1aの入口周辺に銅の飛散物が付着して土手5が形成されることもある。このような場合でも、、エッチングにより、図7に示すように、穴1aの入口周辺に形成された銅の飛散物は除去されると共に穴1aの径も広がり、外層銅箔2の裏側部分の樹脂3が表面に露出する。そして、表面に露出した樹脂3は、デスミア処理により、ブラインドホール1の内部の樹脂と共に除去される。そして、この方法によれば、外層銅箔2に窓を形成する必要がないため、ブラインドホールの加工工程を大幅に減らすことができた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、デスミア処理はブラインドホール1の内部に残った樹脂の滓を除去するだけでなく樹脂表面を3〜5μm程度除去する。このため、図8に示すように、穴1a近傍の外層銅箔2の裏側部分の樹脂3が必要以上に除去され、外層銅箔2が再び空洞部1bの上部にひさし状に突き出ことがあった。この状態でめっきをすると、めっき層6形成後のブラインドホールの形状が、図9に示すように、入り口で絞られたボトル状になった。
【0007】
本発明の目的は、上記従来技術における課題を解決し、レーザにより形成するブラインドホールの断面形状をすり鉢状にすることができるプリント基板のブラインドホール形成方法を提供するにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、請求項1の発明は、外層銅箔と内層銅箔を接続するブラインドホールを形成するプリント基板のブラインドホール形成方法において、外層銅箔および内層銅箔までの絶縁物をレーザにより穴明けする工程、加工した穴をデスミア処理する工程、外層銅箔と内層銅箔をエッチング処理する工程の順で形成し、前記エッチング処理する工程では、前記外層銅箔に形成した穴径が銅箔剥離部を除去できる穴径になるまで剛体銅箔剥離部、前記外層銅箔表面及び前記内層銅箔表面をエッチング処理することを特徴とする。
【0009】
また、請求項2の発明は、請求項1において、穴明けをするレーザがCO2レーザであることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の実施の形態に基づいて説明する。
図1〜5は本発明のブラインドホール形成方法の加工手順に従った各工程におけるブラインドホールを形成する部分のプリント基板の断面図である。図1は、加工前を示しており、外層銅箔2の板厚Ttは4〜12μmであり、表面は粗化処理により1〜3μmの凹凸が、また、裏面は析出しためっきにより1〜7μmの凹凸があり、全体の板厚TTは板厚Ttよりも2〜10μm厚い7〜22μm程度である。内層銅箔4の表面と裏面にも外層銅箔2と同様の凹凸があり、全体の板厚TBは板厚TTよりも1〜3μm程度厚い7〜25μm程度である。
【0012】
図2は、レーザ加工直後を示している。ここでは、CO2レーザによりレーザ光を3回、すなわち、第1回の照射エネルギを大きなものとして外層銅箔2を除去し、第2回および第3回目は照射エネルギを小さなものとして樹脂3を除去することにより、ブラインドホールを形成している。図示の場合、第1回の照射エネルギが大きかったため、穴1aの外縁部には銅の付着により土手5が形成されている。また、第2回目および第3回目は照射エネルギが大きかったため、空洞部1bの最大直径DDは穴1aの直径DCよりも大径になり、外層銅箔2の裏側部分には樹脂3が層状(以下、層状樹脂3aという)に残り、内層銅箔4の表面には厚さが1μm程度の樹脂3あるいは樹脂3の残渣8が残っている。さらに、外層銅箔2の板厚が厚い場合、穴1a部分の外層銅箔2を除去するためにレーザのエネルギを大きくすると、外層銅箔2の局部的な温度上昇により、穴1a周辺の外層銅箔2の裏面には、長さLH(1〜3μm程度)の銅箔剥離部7が発生する場合がある。
【0013】
図3は、デスミア処理後を示している。図2で示す内層銅箔4の表面に付着していた樹脂3あるいは残渣8が除去されている。また、2点鎖線で示すデスミア前の形状に対して、空洞部1bの樹脂3表面が3〜5μm除去されている。また、層状樹脂3aが除去され、空洞部の上端の外径は広がり、外層銅箔2の穴1aの外縁部9がひさし状にLk(1〜5μm)だけ突き出した状態になる。なお、デスミア処理の前後において外層銅箔2および内層銅箔4の板厚や穴1aの直径は変化しない。
【0014】
図4はエッチング処理の途中経過を、図5はエッチング処理後を示している。エッチング処理により、図4における点線、1点鎖線、2点鎖線の順で各部の寸法が変化する。そして、最終的に、外層銅箔2の表面は仕上がり板厚Tteが元の板厚Ttの1/2程度の2〜6μmにまで表面を除去され、土手5もほぼ平坦になる。また、内層銅箔4の表面も同時に除去され、仕上がり板厚TBeが3〜9μm程度になる。なお、通常、内層銅箔4の表面が除去される深さは、外層銅箔2の表面が除去される深さよりも浅い。また、外縁部9は、エッチング液により表面、側面および裏面の三方からエッチングされ、ほぼ総てが除去される。そして、エッチング条件を外層銅箔2の仕上がり径DFが樹脂3の仕上がり径Df以上になるように選定すると、より効果的である。
【0015】
図5は、めっき処理後を示しており、めっき後のブラインドホール1がすり鉢状に形成されている。
【0016】
次に、実際の加工例を説明する。
【0017】
外層銅箔2の板厚Ttが5μmの場合、第1回目のCO2レーザを、エネルギー密度30J/cm2、パルス幅12μsで1パルス照射し、第2回目および第3回目をパルス幅3μsでそれぞれ1パルス照射(すなわち、第1回目の照射エネルギの1/4)した。その後、外層銅箔2を3μmエッチングして、外層銅箔2の板厚Tteを約2μmにすると、外縁部9を総て除去することができただけでなく、外層銅箔2の下側の仕上がり径DFは樹脂3の仕上がり径Dfに対して約+2〜+4μmに仕上がり、外層銅箔2の上側の仕上がり径は外層銅箔2の下側の仕上がり径DFに対して約+2〜+4μmにすることができた。
【0018】
また、外層銅箔2の板厚Ttが8μmの場合、エッチング処理量を増して、外層銅箔2の板厚Tteが2〜3μmになるまでエッチング処理することにより、土手6と同時に銅箔剥離部7も除去できた。すなわち、外層銅箔2と樹脂3との剥離長さLHが3μmであっても、剥離した部分からエッチング液が進入し、4〜6μmエッチングすることにより外層銅箔2の下側の仕上がり径DFを大きくでき、外層銅箔2の樹脂3から剥離した部分を除去できた。この結果、めっき後に外層銅箔2と樹脂3との剥離の発生を予防することができた。
【0019】
上記したように、本発明によれば、外層銅箔の表面からCO2レーザのレーザ光を照射することによりブラインドホールを加工し、しかもブラインドホールの形状をすり鉢状にすることができるから、ブラインドホールのすなわちプリント基板の品質が向上し、しかも、加工工程を大幅に減らすことができる。
【0020】
なお、上記では、CO2レーザの場合を説明したが、他のエキシマレーザあるいはUVレーザで加工する場合にも適用することができる。
【0021】
また、外層銅箔の表面に凹凸を設けたが、表面が平坦な場合にも適用することができる。
【0022】
さらに、上記の実施の形態では、エッチング処理により内層銅箔が薄くなり過ぎないようにするため、板厚TBを板厚Ttよりも3μm厚くしたが、エッチング処理を確実に管理できる場合には、板厚TBと板厚Ttを同じにしても良い。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によればレーザにより形成するブラインドホールの断面形状をすり鉢状に形成でき、プリント基板の品質が向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加工前のプリント基板の断面図である。
【図2】本発明に係るレーザ加工直後のプリント基板の断面図である。
【図3】本発明に係るデスミア処理後のプリント基板の断面図である。
【図4】本発明に係るエッチング処理の途中経過を示すプリント基板の断面図である。
【図5】本発明に係るエッチング処理後のプリント基板の断面図である。
【図6】従来技術の説明図である。
【図7】従来技術の説明図である。
【図8】従来技術の説明図である。
【図9】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1 ブラインドホール
2 外層銅箔
3 樹脂
4 内層銅箔

Claims (2)

  1. 外層銅箔と内層銅箔を接続するブラインドホールを形成するプリント基板のブラインドホール形成方法において
    外層銅箔および内層銅箔までの絶縁物をレーザにより穴明けする工程、
    加工した穴をデスミア処理する工程、
    外層銅箔と内層銅箔をエッチング処理する工程
    の順で形成し、前記エッチング処理する工程では、前記外層銅箔に形成した穴径が銅箔剥離部を除去できる穴径になるまで当該銅箔剥離部、前記外層銅箔表面及び前記内層銅箔表面をエッチング処理することを特徴とするプリント基板のブラインドホール形成方法。
  2. 穴明けをするレーザがCOレーザであることを特徴とする請求項1に記載のプリント基板のブラインドホール形成方法。
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