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JP4043375B2 - シート部材の加工システム - Google Patents
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JP4043375B2 - シート部材の加工システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一以上の帯状のシート部材をその原反から繰り出しながら種々の加工を施し、該シート部材を巻き取ることなく下位の製造工程に移行するシート部材の加工システムに関わり、特に、汚れふきとりシート、メイク落とし、清掃用シート、シートパック等の複数の異なる材質のシート部材が積層されたシート部材を含む製品の製造に用いられるシート部材の加工システムに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
汚れふきとりシート、メイク落とし、清掃用シート、シートパック等の製品には、複数の異なる材質のシート部材が積層されたシート部材からなり、製品の表面と裏面とで異なる機能が付与されているものがある。このような製品は、例えば、紙様のシート部材にカレンダー加工等の表面形状処理加工を施した後、該シート部材を一旦巻き取り、巻き取った該シート部材の原反をその後の製造工程を行うように、種々の加工に応じたモジュールが一体的に配置されて組み込まれた専用加工機に取り付けて該シート部材を繰り出し、別のシート部材と積層させ、剤を含浸させてから切断することによって製造されている。
【0003】
しかしながら、表面形状処理加工後の前記紙様のシート部材を原反に巻き取った状態で保存していると、当該シート部材に巻き締め力が加わるため、表面形状処理加工の効果が低くなったり、風合いやボリューム感等の質感が乏しくなっていた。
【0004】
このような問題を解決する手段として、これまでは、表面形状処理加工を施した後原反として巻き取ることなくその後の製造工程を行うように、一つの製品にのみ対応した専用加工機が用いられていた。
【0005】
しかしながら、一つの製品に対してのみ対応した専用加工機を用いた場合には、新しい製品の上市のたびに、当該製品に対応した専用加工機を導入しなければならないため、製造ラインの立ち上げ期間がかかるほか、製造設備の無駄も生じていた。特に、上述のようなシート部材を含む製品は、消費者の購買動向の変化が年々早くなっており、その分製品のライフサイクルも短くなる傾向にあるため、斯かる課題を解決する手段が望まれていた。
【0006】
一方、帯状のシートに種々の加工を施して重ね合わせる従来技術としては、下記特許文献1に記載のものが知られているが、この技術は、いずれも個々の加工工程が何れも固定化されており、上述のような多様な製品形態に迅速に対応でき、且つシート部材に施した表面形状処理加工や素材の質感を損なうことなく製品を製造し得るものではなかった。
【0007】
【特許文献1】
特許第3042970号公報
【0008】
従って、本発明の目的は、多様な製品形態に迅速に対応でき、且つシート部材に施した表面形状処理加工や素材の質感を損なうことなく製品を製造することが可能なシート部材の加工システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、一以上の帯状のシート部材をその原反から繰り出して搬送しながら種々の加工を施し、該シート部材を巻き取ることなく下位の製造工程に移行するシート部材の加工システムであって、前記シート部材をその原反から繰り出す一以上の繰出しユニットと、少なくとも何れかの該繰出しユニットに前記シート部材に施す加工に応じて該シート部材の搬送方向に直列的に連設される一以上の加工ユニットとを備えており、前記加工ユニットは、前記シート部材に加工を施す一以上のモジュールと、該モジュールを支持する支持フレームと、前記シート部材を所定の経路で搬送する搬送手段とを有し、前記シート部材に施す加工に応じて取り替え、組み替え若しくは追加・撤去可能に設けられており、前記支持フレームは、前記加工ユニットの有する前記モジュール又は前後する前記加工ユニット若しくは前記繰り出しユニットに応じて前記搬送手段が選択可能に設けられているとともに、前記シート部材に施す加工に応じて前記モジュールが取り替え若しくは組み替え可能に設けられているシート部材の加工システムを提供することにより、前記目的を達成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のシート部材の加工システム(以下、単に加工システムともいう。)を、その好ましい実施形態に基づき図面を参照しながら説明する。
【0011】
図1は、本発明の加工システムを、材質の異なる三枚のシート部材が積層されて貼り合わされた汚れふきとりシートの製造に適用した一実施形態を示すものである。図1において、符号Iは、加工システムを示している。
【0012】
図1に示すように、加工システムIは、不織布、紙及び樹脂製の帯状のシート部材2、3及び4をそれぞれの原反20、30及び40から繰り出す三つの繰出しユニット(以下、単にユニットともいう。)A、B、Cと、ユニットBの下流側にシート部材の搬送方向に直列的に連設され、ユニットBから繰り出されたシート部材3にカレンダー加工(表面形状処理加工)を施す加工ユニットDと、ユニットCの下流側に直列的に連設され、カレンダー加工が施されたシート部材3の上にシート部材4及びシート部材2をこれらの順で点パターンのヒートシールによって貼り合わせて三層構造のシート部材5とする加工ユニットEとを備えている。
【0013】
また、加工システムIは、加工ユニットEの下流側に、シート部材5をシート部材の流れ方向に沿って所定幅に裁断する加工ユニットFと、裁断されたシート部材5におけるシート部材2側に剤の塗工加工を施しさらにシート部材2側に両端から折り曲げる折曲加工を施す加工ユニットGと、折り曲げられたシート部材5を所定長さに切断して毎葉にする加工ユニットHと、毎葉に切断されたシート部材6を所定枚数毎に集積する加工ユニットIとを備えている。
【0014】
さらに、加工システムIは、ユニットA及びBの間に、後述する加工ユニットDにおける表面形状処理加工モジュール(以下、単に加工モジュールともいう。)45を有していない予備加工ユニットD’を備えている。
なお、図1においては、便宜上加工ユニットEとFは切り離された状態で示されているが、実際にはこれらはシート部材の搬送方向(図1の矢印R方向)に直列に連設されている。
【0015】
また、加工システムIは、加工ユニットG及びHの間に、予備加工ユニットJを備えている。
【0016】
加工システムIにおいては、前記シート部材2〜4の搬送方向(図1における矢印R方向)における、前記ユニットA,B同士、前記加工ユニット(予備加工ユニットを含む。)同士若しくは前記ユニットA,B,Cと前記加工ユニットとの寸法比が概整数値(本実施形態では、加工ユニット(予備加工ユニットD’を含む)Dの幅寸法を1とすると、ユニットA,Bの寸法比は4、ユニットC、加工ユニット(予備加工ユニットJを含む)E〜Iは3)とする。これにより、前記繰出しユニット同士、前記加工ユニット同士若しくは前記繰出しユニットと前記加工ユニットとを組み替える場合にも、組み替えに伴う各ユニットの移動を必要最小限に抑えることを可能としている(組み替え方によって、全体の寸法を換えずに組み替えを行うことができる。)。
【0017】
前記ユニットAは、ベースプレート11及びベースプレート11に立設された支持プレート12からなる支持フレーム13を備えている。支持プレート12には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述の支持軸14、各モジュール16、17、並びにシート部材2を所定の経路で搬送させる巻回ローラー18及び駆動ローラ19を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0018】
支持プレート12には、シート部材2の二つの原反20をそれぞれ支持する二本の支持軸14と、これら支持軸14に支持された原反を回転させる駆動コンベアモジュール15とが取り付けられている。また、支持プレート12には、左右の原反から繰り出されるシート部材2を交互に自動的に継ぎ足すスプライスモジュール16及びスプライスモジュール16によるシート部材2の安定な継ぎ足しを可能とするアキュムレートモジュール17が取り付けられている。これら駆動コンベアモジュール15、スプライスモジュール16及びアキュムレートモジュール17には、従来からこの種のシート部材の加工に用いられている通常のものを採用することができる。支持プレート12には、シート部材2を所定の経路で搬送するための巻回ローラー18及び駆動ローラー19が取り付けられている。ユニットAから繰り出されたシート部材2は、ユニットB、加工ユニットD及びユニットCを経た所定の搬送経路で加工ユニットEに搬送される。
【0019】
前記ユニットBは、ユニットAと同様に、ベースプレート21及びベースプレート21に立設された支持プレート22からなる支持フレーム23を備えている。支持プレート22には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述の支持軸24、各モジュール26、27、並びにシート部材2、3を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラー28及び駆動ローラ29)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0020】
支持プレート22には、シート部材3の二つの原反30をそれぞれ支持する二本の支持軸24と、これら支持軸24に支持された原反30を回転させる駆動コンベアモジュール25とが取り付けられている。また、支持プレート22には、左右の原反30から繰り出されるシート部材3を自動的に交互に継ぎ足すスプライスモジュール26及びスプライスモジュール26によるシート部材3の安定な継ぎ足しを可能とするアキュムレートモジュール27が取り付けられている。これら駆動コンベアモジュール25、スプライスモジュール26、アキュムレータ27には、従来からこの種のシート部材の加工に用いられている通常のものを採用することができる。支持プレート22には、シート部材2及び3を所定の経路で搬送するための巻回ローラー28及び駆動ローラー29が取り付けられている。ユニットBから繰り出されたシート部材3は、所定の搬送経路で加工ユニットDに搬送される。
【0021】
前記ユニットCは、ベースプレート31及びベースプレート31に立設された支持プレート32からなる支持フレーム33を備えている。支持プレート32には、ユニットA及びBと同様に、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述の駆動軸34、各モジュール35、36並びにシート部材2、3及び4を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラー37、駆動ローラ38)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0022】
支持プレート32には、シート部材4の二つの原反40をそれぞれ回転駆動させる二本の駆動軸34が取り付けられている。また、支持プレート32には、左右の原反40から繰り出されるシート部材4を交互に継ぎ足すスプライスモジュール35及びシート部材3の安定な継ぎ足しを可能とするアキュムレータモジュール36が取り付けられている。これらスプライスモジュール35及びアキュムレータモジュール36には、従来からこの種のシート部材の加工に用いられている通常のものを採用することができる。支持プレート32には、シート部材2、3及び4を所定の経路で搬送するための巻回ローラー37及び駆動ローラー38が取り付けられている。ユニットCから繰り出されたシート部材4は、所定の搬送経路で加工ユニットEに搬送される。
【0023】
前記加工ユニットDは、ベースプレート41及びベースプレート41に立設された支持プレート42と、支持プレート42の前方に位置するようにベースプレート41に立設された架台43とからなる支持フレーム44を備えている。支持プレート42には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述のモジュール45以外のモジュールや、シート部材2及び3を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラーや駆動ローラー)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0024】
シート部材3にカレンダー加工(表面形状処理加工)を施す前記加工モジュール45は、架台43に設けられたガイドに沿って前後方向(紙面に直交する方向)にスライドさせて当該架台43に着脱自在に固定できるように設けられている。加工モジュール45は、一対のカレンダーロール47の間を通過するシート部材3にカレンダー加工を施す。支持プレート42には、架台43及び加工モジュール45に対応した開口部46が設けられており、加工モジュール45のカレンダーロール47への駆動力を支持プレート42の裏側から伝達できるようになっている。支持プレート42には、シート部材2を所定の経路で搬送する巻回ローラー48が取り付けられている。加工ユニットDでカレンダー加工が施されたシート部材3は、前記ユニットCを経た所定の搬送経路で加工ユニットEに搬送される。
【0025】
前記加工ユニットEは、ベースプレート51及びベースプレート51に立設された支持プレート52と、支持プレート52の前方に位置するようにベースプレート51に立設された架台53とからなる支持フレーム54を備えている。支持プレート52には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述のモジュール55以外のモジュールや、シート部材2、3及び4或いはシート部材5を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラー58や駆動ローラー59)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0026】
シート部材2、3及び4にこれらを貼り合わせる加工モジュール55は、架台53に設けられたガイドに沿って前後方向(紙面の直交方向)にスライドさせて当該架台53に着脱自在に固定できるように設けられている。加工モジュール55は、ヒートロールの間を通過するシート部材2、3及び4にシート部材3側から点パターンを施しながらこれらを貼り合わせる。
【0027】
支持プレート52には、架台53及び加工モジュール55に対応した開口部56が設けられており、加工モジュール55のヒートロールへの駆動力を支持プレート52の裏側から伝達できるようになっている。
【0028】
ユニットEは、シート部材3、4及び2をこれらの順で積層し、ヒートシールによって貼り合わせ加工を施す加工モジュール55を有している。加工モジュール55は、架台53に設けられたガイドレール(図示せず)に沿ってスライドさせて当該架台53に着脱自在に固定できるように設けられている。支持プレート52には、加工モジュール55に対応した開口部56が設けられており、加工モジュール55のヒートロール57への駆動力を支持プレート52の裏側から伝達できるようになっている。支持プレート52には、シート部材5を所定の経路で搬送する巻回ローラー58及び駆動ローラー59が取り付けられている。加工ユニットEで加工が施されたシート部材5は、ユニットCを経た所定の搬送経路で加工ユニットFに搬送される。なお、加工ユニットEには、予備として、ベースプレート51に立設された架台53を有している。
【0029】
前記加工ユニットFは、ベースプレート61及びベースプレート61に立設された支持プレート62からなる支持フレーム63を備えている。支持プレート62には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述のモジュール64以外のモジュールや、シート部材5を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラー65や駆動ローラー66)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0030】
加工ユニットFは、裁断加工モジュール64を有している。裁断加工モジュール64は、支持プレート62に取り付けられており、シリンダー機構を備えたスリッター上刃64a、64bによって、シート部材5をスリッター下刃64cで両端部をシートの流れ方向に沿って裁断して除去した後、当該シート部材5を該流れ方向に沿って半分(二つ)に裁断するように設けられている。支持プレート62には、シート部材5を所定の経路で搬送する巻回ローラー65及び駆動ローラー66が取り付けられている。加工ユニットFで裁断加工が施されたシート部材5は、並列に二系統に分かれて所定の搬送経路で加工ユニットGに搬送される。
【0031】
前記加工ユニットGは、ベースプレート71及びベースプレート71に立設された支持プレート72からなる支持フレーム73を備えている。支持プレート22には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述のモジュール74、75以外のモジュールや、シート部材5を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラー76や駆動ローラー77、コンベアベルト78)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0032】
加工ユニットGは、シート部材5におけるシート部材2側に所望の剤の塗工又は含浸加工モジュール74を有している。加工モジュール74は、支持プレート72に取り付けられている。加工モジュール74は、スプレイヤー74aと、剤のタンク(図示せず)と、これらの間を結ぶ流通管路(図示せず)とを備えており、所定の塗工量で剤をシート部材5のシート部材2側に塗工する。
【0033】
また、加工ユニットGは、折曲加工を施す加工モジュール75を有している。加工モジュール75は、剤が塗工若しくは含浸されたシート部材5をシート部材2側に両端から折り曲げ、該剤の塗工若しくは含浸面同士を重ねる折曲加工を施す。加工モジュール75は、シート部材5が当該加工モジュール75を通過するだけで折曲が行われるように設けられている。加工モジュール75は、支持プレート72に取り付けられている。支持プレート72には、シート部材5を所定の経路で搬送する巻回ローラー76及び駆動ローラー77が取り付けられている。駆動ローラー77において折りが完了する。加工ユニットGで剤の塗工又は含浸及び折曲加工が施されたシート部材5は、予備加工ユニットJを経た所定の搬送経路で加工ユニットHに搬送される。
【0034】
加工ユニットHは、ベースプレート81及びベースプレート81に立設された支持プレート82からなる支持フレーム83を備えている。支持プレート82には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述のモジュール84以外のモジュールや、シート部材5や毎葉に切断されたシート部材6(製品)を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラー86や駆動ローラー87、コンベアベルト88、89)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0035】
加工ユニットHは、折り曲げられたシート部材5を所定長さに切断して毎葉のシート部材6にする二つの切断加工モジュール(図1では一つのみ図示)84を有している。加工モジュール84は、一対のロールカッター85間を通過するシート部材5を所定長さに切断する。支持プレート82には、シート部材5及び6を所定の経路で搬送する巻回ローラー86及び駆動ローラー87が取り付けられている。また、シート部材5は、巻回ローラー86及び後述の駆動ローラー108に巻回されたコンベアベルト88で加工モジュール84に導かれる。加工モジュール84で切断加工が施されて毎葉となったシート部材6は、コンベアベルト89で所定の搬送経路で加工ユニットIに搬送される。
【0036】
加工ユニットIは、ベースプレート91と、ベースプレート91に立設された支持プレート92と、支持プレート92の前方に位置するようにベースプレート91に立設された架台93とからなる支持フレーム94を備えている。支持プレート92には、多種類の挿通穴(図示せず)が形成されており、後述の加工モジュール95以外のモジュールや、毎葉に切断されたシート部材6を所定の経路で搬送させる搬送手段(巻回ローラー96や駆動ローラー97、コンベアベルト98、99)を種々のレイアウトで取り付ることが可能なように設けられている。
【0037】
加工ユニットIは、毎葉に切断されたシート部材6を所定枚数毎に集積する加工モジュール95を二機(図1では一機のみ図示)有している。加工モジュール95は、架台93に支持されている。
【0038】
加工モジュール95は、所定枚数のシート部材6を受けるシート受95aと、シート受けを上下動させる上下動機構95bと、上下動機構95bを駆動させる駆動モーター95cとを備えている。この駆動モーター95cは、後述の主動モーター120とは独立の駆動系で構成されている。
【0039】
予備加工ユニットJは、ベースプレート101と、ベースプレート101に立設された支持プレート102と、支持プレート102の前方に位置するようにベースプレート101に立設された架台103とからなる支持フレーム104を備えている。
【0040】
支持プレート102には、加工モジュール(例えば後述の加工モジュール105、図3参照)及びシート部材の搬送手段(巻回ローラー107及び駆動ローラー108)の取り付けが可能なように開口部106や挿入孔(図示せず)が設けられている。前記支持プレート102は、前後する前記加工ユニットの有する前記モジュールに応じて前記搬送手段が選択可能に設けられている。予備加工ユニットJは、図1のごとく選択された巻回ローラー107及び駆動ローラー108が用いられている。
従って、本実施形態の加工システムIの予備加工ユニットJは、加工モジュールを有さず、巻回ローラー107及び駆動ローラー108を介してシート部材5が通過するのみである。
【0041】
加工システムIは、繰出しユニットと前記加工ユニットとの間及び加工ユニット同士の間において連結されて前記各モジュール若しくは前記各搬送手段に動力を伝達する動力伝達手段10を備えている。
【0042】
動力伝達手段10は、前記ユニットA〜C及び加工ユニットD〜Jのベースプレートに軸受けを介して支持された駆動シャフト100と、駆動シャフト100に連結されたインデックスユニット110とを備えている。インデックスユニット110から前記各ユニット又は加工ユニットの前記駆動ローラー若しくは前記各加工モジュールへの駆動力の伝達は、例えば、多数のベルトと、該ベルトを巻回させる多数のプーリーとを用いた公知の手法が用いられている。なお、駆動力の伝達は、加工するシート部材の種類や加工モジュールの種類に応じてプーリーの歯数の変更、プーリーの径等を適宜選択することで加工速度の調整を行って、加工の最適化を図ることが好ましい。
【0043】
加工システムIでは、駆動シャフト100は、前記繰出しユニット及び加工ユニットのシート部材の搬送方向(矢印R)における寸法に対応して分割されている。これにより、各ユニット又は各加工ユニットの取り替え若しくは組み替えの際に当該部分だけの連結を解除するだけで、簡単に各ユニット又は各加工ユニットの取り替え、組み替え若しくは追加・撤去ができるようになっている。
【0044】
加工システムIでは、加工ユニットFに固定された主駆動モーター120からの駆動力がベルト(図示せず)を介して駆動シャフト100に伝達されるようになっている。
【0045】
また、加工システムIにおいては、ユニットBの左上の前記駆動ローラー29は、ユニットAの右側のインデックスユニット110から伝達される。このように、異なるユニットのインデックスユニットから駆動力を伝達するようにすることで、ユニット間におけるスペースの有効利用が図れ、システムをよりコンパクトにすることができる。
【0046】
加工システムIにおいては、ユニットCにおける前記駆動軸34への駆動力の伝達は、前記駆動シャフト100から伝達される駆動力ではなく、独立した駆動モーター130から伝達されている。このように駆動シャフト100とは独立した駆動モーター130から駆動力を伝達することによって、切れやすいシート部材を用いる場合にも、適切なテンションを与えて支障なくシート部材の加工を行うことができる。特に、加工を施すシート部材が、JIS Z 1707によるMD破断強度が20N/15mm以下、好ましくは12N/15mm以下、またはJIS Z 1707によるMD破断伸度が500%以下、好ましくは350%以下の場合には、駆動軸34のような繰り出しユニットの駆動軸は、独立した駆動モーターを有することが好ましい。
また、加工ユニットIにおける集積モジュール95への駆動力の伝達は、駆動シャフト100から伝達される駆動力ではなく、独立した駆動モーター95cから伝達されている。さらに、駆動ローラー97への駆動力の伝達は、駆動シャフト100から伝達される駆動力ではなく、独立した駆動モーター140から伝達されている。このように駆動力を駆動シャフトとは独立した駆動源で駆動力を伝達することにより、集積されたシート部材に対しては、集積荷崩れを起こさず、かつ下位の製造工程と同期した生産性の良い適切な速度することができる。
【0047】
なお、図には示していないが、加工システムIは、上記の一連の加工動作が同期して行えるように前記主駆動モーター120に、駆動モーター95c、130、140を同期させて作動させる制御手段を備えている。
【0048】
図2は、本発明の加工システムを、材質の異なる二枚のシート部材が積層されて貼り合わされた汚れふきとりシートの製造に適用した一実施形態を示すものである。図2において、符号IIは、加工システムを示している。
【0049】
図2に示す実施形態の加工システムIIは、前記加工システムIにおける予備加工ユニットD、D’の架台43に、エンボス(表面形状処理)加工モジュール45’を組み込んでシート部材2、3にエンボス加工を施せるようにしたものである。予備加工ユニットD’におけるエンボスロール47’への駆動力の伝達は、ユニットAの右側のインデックスユニット110から伝達される(インデックスユニットがユニットAにある以外は、加工ユニットDにおけるエンボスロール47’への駆動力の伝達と同様である。)。
【0050】
また、加工ユニットEは、前記加工モジュール55が異なるヒートシールパターンのヒートロール57’を有する加工モジュール55’に交換されている。また、加工ユニットGは前記加工モジュール74及び加工モジュール75が、異なるシート幅に対応した含浸加工モジュール74’、異なる折り幅に対応した折曲げ加工を施すモジュール75’に交換されている。
【0051】
このように、加工システムIは、加工システムにおけるモジュール交換を行って別の加工システムIIとすることで簡単に製品の仕様を変更することが可能である。
【0052】
図3は、本発明の加工システムを、一枚のシート部材を用いた小サイズのメイク落としシートの製造に適用した一実施形態を示すものである。図3において、符号IIIは、加工システムを示している。
【0053】
図3に示す実施形態の加工システムIIIは、加工システムIにおける予備加工ユニットJに打ち抜き、剤の含浸及び毎葉折り(折曲げ)の加工モジュール105を組み込んだものである。
【0054】
加工モジュール105は、架台103に設けられたガイドに沿って前後方向(紙面に直交する方向)にスライドさせて当該架台103に着脱自在に固定できるように設けられている。前記加工モジュール105は、打ち抜きロール105a、アンビルロール105b、転写ロール105c、含浸スプレー105d、e、突き刺しロール105f、フォールディングロール105gを備えている。支持プレート102には、架台103及び加工モジュール105に対応した開口部106が設けられており、加工モジュール105の上記各ロールへの駆動力を支持プレート102の裏側から伝達できるようになっている。
【0055】
このように、加工システムIは、予備加工ユニットに別の加工モジュールを組み込んで別の加工システムIIIとすることで簡単に製品の仕様を変更することが可能である。
【0056】
図4は、本発明の加工システムを、一枚のシート部材による二層構造の清掃用シートの製造に適用した一実施形態を示すものである。図4において、符号IVは、加工システムを示している。
【0057】
図4に示す実施形態の加工システムIVは、加工システムIにおける加工ユニットEと加工ユニットFの順番を入れ替えるとともに、加工ユニットG、Jに換えて別の加工ユニットK、Lを加工ユニットF及びEの間に、加工ユニットMをE、Hの間にそれぞれ組み込んだものである。
【0058】
加工ユニットFは、シート部材5をその流れ方向に沿って半分(二つ)に裁断するように設けられている。両端部をシートの流れ方向に沿って裁断して除去するスリッター上刃は用いられていない。
【0059】
加工ユニットKは、ベースプレート111と、ベースプレート111に立設された支持プレート112と、支持プレート112の前方に位置するようにベースプレート111に立設された架台113とからなる支持フレーム114を備えている。加工ユニットKは、高粘度薬液(剤)を塗工する加工モジュール11を有している。前記加工モジュール11は、架台113に設けられたガイドに沿って前後方向(紙面に直交する方向)にスライドさせて当該架台113に着脱自在に固定できるように設けられている。支持プレート112には、架台113及び加工モジュール115に対応した開口部116が設けられており、加工モジュール115の塗工ロール115aへの駆動力を支持プレート112の裏側から伝達できるようになっている。
【0060】
加工ユニットLは、ベースプレート121と、ベースプレート121に立設された支持プレート122とからなる支持フレーム123を備えている。加工ユニットLは、前記加工ユニットKで薬液を含浸しないシート部材の搬送ラインを変更するモジュール124を有している。
【0061】
加工ユニットEは、前記加工モジュール55が異なるヒートシールパターンのヒートロール57”を有する加工モジュール55”に交換されている。
【0062】
加工ユニットMは、ベースプレート131と、ベースプレート131に立設された支持プレート132とからなる支持フレーム133を備えている。加工ユニットMは、裁断加工モジュール134を有している。裁断加工モジュール134は、支持プレート132に取り付けられており、シリンダー機構を備えたスリッター上刃134aによって、シート部材3をスリッター下刃134bで両端部をシートの流れ方向に沿って裁断して除去するように設けられている。支持プレート132には、シート部材5を所定の経路で搬送する巻回ローラー136及び駆動ローラー137が取り付けられている。
【0063】
また、加工ユニットMは、折曲加工を施す加工モジュール135を有している。加工モジュール135は、薬液が含浸されたシート部材3を中央から折り曲げ、該薬液の塗工面同士を重ね合わせる折曲加工を施す。加工ユニットMで裁断加工と折曲げが施されたシート部材3は、所定の搬送経路で加工ユニットHに搬送される。
【0064】
このように、加工システムIは、加工ユニット(E、F)の順番を入れ替えたり、別の加工ユニット(K、L、M)を組み込んで別の加工システムIVとすることで簡単に製品の仕様を変更することが可能である。
【0065】
本発明は、前記実施形態に制限されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜変更することができる。
【0066】
本発明においては、前記シート部材の搬送方向における、前記繰出しユニット同士、前記加工ユニット同士若しくは前記繰出しユニットと前記加工ユニットとの寸法比は、概整数値であればその値に特に制限はないが、各ユニットの規模等を考慮すると、該概整数値は1〜10程度が好ましい。
【0067】
また、基準となる加工ユニット又は繰り出しユニットのシート部材の搬送方向における長さ寸法Wは、各ユニットの規模等を考慮すると、400〜5000mm、特に、400〜3000mmとすることが好ましい。
【0068】
本発明は、前記実施形態のように、1枚〜3枚のシート部材を用いる加工システムに好適であるが、3枚以上のシート部材に種々の加工を施す場合にも適用することができる。
【0069】
また、用いるシート部材の材質に特に制限はないが、シート部材の搬送の際に加わるテンションに耐え得る強度を有し、また巻回ローラー、駆動ローラー、折曲げモジュールなどで変形可能とする点から、少なくとも坪量が10〜120g/m2、好ましくは、20〜90g/m2の織布、不織布、紙類、プラスチックフィルム、それらの多層巻きシートや多層貼り合わせシート等のシート部材を含み、その風合いやボリューム感等の質感を重要視する製品の製造に好適である。
【0070】
また、搬送手段は、前記実施形態のように、巻回ローラー、駆動ローラー、ベルトコンベア以外に、バキュームコンベア、ローラーコンベア等の従来からシート部材の搬送に用いられている搬送手段を適宜選択して用いることができる。
【0071】
本発明の加工システムは、前記実施形態のように、材質が異なる帯状のシート部材を積層して貼り合わせ、表裏で異なる機能を有するシート状の製品の製造に特に好適であるが、これ以外のシート部材を含む他の製品、例えば、パップ剤、カイロなどの袋状製品、海苔やパイ生地等のペーパー食品、使い捨ておむつ、生理用ナプキン等の衛生品、付箋紙等文具品の製品の製造にも適用することができる。
【0072】
【実施例】
以下、本発明を実施例によりさらに具体的に説明する。
〔実施例1〕
図1に示す加工システムIを作製し、下記3種類のシート部材を前記加工システムIの繰出しユニットにそれぞれ取付け、以下のようにして汚れふきとりシートを製造した。なお、各ユニットのシート部材の搬送方向における寸法は、以下の通りである。
【0073】
<シート部材の仕様>
シート部材2:坪量30g/m2、幅230mmの不織布
シート部材3:坪量25g/m2、幅230mmのメルトブローン不織布
シート部材4:坪量25g/m2、幅230mmのポリマーフィルム(JISZ 1707によるMD破断強度10N/15mm、JIS Z 1707によるMD破断伸度250%)
【0074】
<各ユニットのシート部材の搬送方向における長さ寸法>
各ユニットのシート部材の搬送方向(R)における長さ寸法を下記のように設定した。なお、かっこ内は加工ユニットDを基準とした寸法比である。
ユニットA:2400mm(4)
ユニットB:2400mm(4)
ユニットC:1800mm(3)
加工ユニットD:600mm(1)
予備加工ユニットD’:600mm(1)
加工ユニットE:1800mm(3)
加工ユニットF:1800mm(3)
加工ユニットG:1800mm(3)
加工ユニットH:1800mm(3)
加工ユニットI:1800mm(3)
【0075】
<カレンダー加工>
加工ユニットDのカレンダー加工モジュール45でシート部材3にカレンダー処理を施した。
【0076】
<エンボス及び貼り合わせ加工>
下からカレンダー処理を施したシート部材3、シート部材4、シート部材2の順で重ね合わせて加工ユニットEの点パターンのヒートロール57間を通過させた。そして、貼り合わせ加工を行って表面にドットパターンで幾何学模様が表現されたシート部材5を作製した。
【0077】
<裁断加工>
加工ユニットFの裁断加工モジュールのカッター64aでシート部材5の両端を15mmそれぞれ裁断して除去した。残ったシート部材5の中央をさらにカッター64bで裁断して2本(幅100mm)に裁断した。
【0078】
<剤の塗工又は含浸加工>
加工ユニットGの剤の塗工又は含浸加工モジュール74で薬剤をシート部材2側に塗工して含浸させた。
【0079】
<折曲加工>
加工ユニットGの加工モジュール75で折り幅25mm、折曲後の幅50mmで薬剤を含浸させたシート部材2を包むように折曲加工(C折り)を施した。
【0080】
<切断加工>
加工ユニットHの切断加工モジュール84でカットピッチ75mmでシート部材5を毎葉のシート部材(両面で性能の異なる汚れふきとりシート)6に切断した。
【0081】
<集積加工>
加工ユニットIの加工モジュール95で毎葉のシート部材6を10枚ずつ2列に集積させて下位の製造工程(包装工程)に移行させた。
【0082】
〔実施例2〕
図2に示す加工システムIIを作製し、シート部材2を下記のように変更するとともに、予備加工ユニットD’においてシート部材2に四角柄のエンボス加工処理を施し、シート部材3を下記のように変更するとともに、予備加工ユニットDにおいてシート部材3に四角柄のエンボス加工処理を施し、加工ユニットEの点パターンのヒートロール57’間を通過させ、貼り合わせ加工を行って表面にドットパターンと文字が表現されたシート部材5を作製した。裁断加工での裁断を両端除去15mm、150mm幅の2本のシート部材に裁断し、含浸加工では、シートの両面に薬剤を塗工し、折曲加工での折曲げ幅を37.5mm、折曲後の幅75mmとし、さらに切断加工で100mmピッチで切断した以外は、実施例1と概同様にして風合いの良い汚れふきとりシートを製造した。なお、シート部材2の幅変更にともない搬送手段における巻回ローラーのシート押さえ治具の幅調整を若干行った。
【0083】
<シート部材の仕様>
シート部材2、3:坪量60g/m2、幅330mmのパルプシート
【0084】
実施例1の加工システムIから実施例2の加工システムIIへの変更、調整期間は、約3時間であった。従来の専用シート加工機における加工モジュール交換工事に有す期間(約2週間)に比べて大幅に期間短縮が可能となった。
【0085】
〔実施例3〕
実施例2の加工システムIIから図3に示す加工システムIIIを作製し、下記シート部材3のみを使用し、加工ユニットEによるエンボスヒートシール加工をせず、加工ユニットFにおいてカッター64bでセンタースリットして70mm幅の2本のシート部材に裁断し、加工ユニットIの打ち抜き加工、薬液の含浸加工及び毎葉折り加工モジュールで、幅55mm、長さ(流れ)方向90mmの矩形に打ち抜いた後、両面の薬液のスプレーを行い、折曲げたときの寸法で幅55mm×45mmとなるように流れと垂直方向の2つに折り曲げ加工を施し、加工ユニットIにおいて20枚ずつ2列に集積させて下位の製造工程(包装工程)に移行させた。それ以外は、実施例1と概同様にして小サイズのメイク落としシートを製造した。なお、シート部材2、3の幅変更にともない搬送手段における巻回ローラーのシート押さえ治具の幅調整を若干行った。
【0086】
<シート部材3の仕様>
シート部材3:坪量75g/m2、幅140mmの不織布
【0087】
実施例2の加工システムIIから実施例3の加工システムIIIへの変更、調整期間は、約6時間であった。従来の専用シート加工機における加工モジュール追加工事に有す期間(約1ヶ月)に比べてモジュールを有していない予備加工ユニットを有していたため大幅に期間短縮が可能となった。
【0088】
〔実施例4〕
実施例2の加工システムIIから図4に示す加工システムIVを作製した。なお、各ユニットのシート部材の搬送方向における長さ寸法は、下記のように設定した。かっこ内は加工ユニットDを基準とした寸法比である。
【0089】
<追加した各ユニットのシート部材の搬送方向における長さ寸法>
加工ユニットD(基準):600mm(1)
加工ユニットK:1200mm(2)
加工ユニットL:600mm(1)
加工ユニットM:1800mm(3)
【0090】
図4に示す加工システムIVにおいて、下記シート部材3のみを使用し、加工ユニットEによるエンボスヒートシール加工をせず、加工ユニットFにおいてカッター64bでセンタースリットして150mm幅の2本のシート部材に裁断し、そのうちの一方を加工ユニットKの高粘度液を塗工する加工モジュールで片面に薬液の塗工を行った。次に、加工ユニットLで薬液を塗工していないシート部材を薬液を塗工していないシート部材と重ね合わせるように当該シート部材の搬送経路を変更し、加工ユニットEの加工モジュール55”で線パターンのエンボスヒートシール加工を施して貼り合わせ加工を行った。次に、加工ユニットMにおいて両側部を15mmずつ裁断して除去し、さらに、残ったシート部材を曲げ加工ユニット135で搬送方向に2つに半折り折曲加工して幅60mmとした。次に、加工ユニットHで切断ピッチ100mmで切断し、加工ユニットIで10枚毎に集積させて下位の製造工程(包装工程)に移行させた。それ以外は、実施例1と同様にしてシート内側に薬液を封入した清掃用シートを製造した。なお、シート部材3の幅変更にともない搬送手段における巻回ローラーのシート押さえ治具の幅調整を若干行った。
【0091】
<シート部材3の仕様>
シート部材3:坪量80g/m2、幅300mmの不織布
【0092】
実施例2の加工システムIから実施例4の加工システムIVの変更、調整期間は、約1日間であった。従来の専用シート加工機におけるシート搬送経路の見直し、駆動系統の変更、モジュールの変更に必要な期間(約1〜2ヶ月)に比べて大幅に期間短縮が可能となった。
【0093】
【発明の効果】
本発明によれば、シート部材の風合い等の性質を損なうこと無く所望の加工を施して下位の工程に移行することができる、シート部材の加工システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のシート部材の加工システムの一実施形態の概略を模式的に示す正面図である。
【図2】同実施形態の加工システムにおいて加工モジュールを変更した形態の概略を模式的に示す正面図である(図1相当図)。
【図3】同実施形態の加工システムにおいて加工モジュールを変更した形態の概略を模式的に示す正面図である(図1相当図)。
【図4】同実施形態の加工システムにおいて加工ユニットの順番及び加工ユニット自体を変更した形態の概略を模式的に示す正面図(図1相当図)である。
【符号の説明】
I、II、III、IV シート部材の加工システム
2、3、4、5 シート部材
6 シート部材(製品)
45、55 表面形状処理加工モジュール
55 積層又は貼り合わせ加工モジュール
64 裁断加工モジュール
74 剤の塗工又は含浸加工モジュール
75 折曲加工モジュール
84 切断加工モジュール
A、B、C 繰出しユニット
D、E、F、G、H、I、K、L、M 加工ユニット
D’、J 予備加工ユニット

Claims (8)

  1. 一以上の帯状のシート部材をその原反から繰り出して搬送しながら種々の加工を施し、該シート部材を巻き取ることなく下位の製造工程に移行するシート部材の加工システムであって、
    前記シート部材をその原反から繰り出す一以上の繰出しユニットと、少なくとも何れかの該繰出しユニットに前記シート部材に施す加工に応じて該シート部材の搬送方向に直列的に連設される一以上の加工ユニットとを備えており、
    前記加工ユニットは、前記シート部材に加工を施す一以上のモジュールと、該モジュールを支持する支持フレームと、前記シート部材を所定の経路で搬送する搬送手段とを有し、前記シート部材に施す加工に応じて取り替え、組み替え若しくは追加・撤去可能に設けられており、
    前記支持フレームは、前記加工ユニットの有する前記モジュール又は前後する前記加工ユニット若しくは前記繰り出しユニットに応じて前記搬送手段が選択可能に設けられているとともに、前記シート部材に施す加工に応じて前記モジュールが取り替え若しくは組み替え可能に設けられているシート部材の加工システム。
  2. 前記繰出しユニットと前記加工ユニットとの間又は該加工ユニット同士の間において連結されて何れかの前記モジュール若しくは前記搬送手段に動力を伝達する動力伝達手段を備えている請求項1に記載のシート部材の加工システム。
  3. 前記シート部材の搬送方向における、前記繰出しユニット同士、前記加工ユニット同士若しくは前記繰出しユニットと前記加工ユニットとの寸法比が概整数値である請求項1又は2に記載のシート部材の加工システム。
  4. 前記加工ユニットに前記モジュールを有していない予備加工ユニットを備えている請求項1〜の何れかに記載のシート部材の加工システム。
  5. 前記予備加工ユニットは、該予備加工ユニットと何れかの前記加工ユニットとの間で前記モジュールが組み替え可能に設けられているか又は別のモジュールが取り付け可能に設けられている請求項4に記載のシート部材の加工システム。
  6. 前記モジュールが、エンボス、カレンダー等の表面形状加工モジュール、剤の塗工若しくは含浸加工モジュール、積層若しくは貼り合わせ加工モジュール、折曲加工モジュール、又は打ち抜き、裁断若しくは切断加工モジュールである請求項1〜の何れかに記載のシート部材の加工システム。
  7. 前記裁断加工モジュールが、前記シート部材を該シート部材の流れ方向に沿って二以上に裁断するか、又は前記シート部材の両端部を該流れ方向に沿って裁断して除去するように設けられている請求項6に記載のシート部材の加工システム。
  8. 前記積層若しくは貼り合わせ加工モジュールを有する前記加工ユニットの下流側に、前記表面形状加工モジュール、前記塗工若しくは含浸加工モジュール、前記積層若しくは貼り合わせ加工モジュール、前記折曲加工モジュール、又は/及び前記打ち抜き、裁断若しくは切断加工モジュールを有する他の前記加工ユニットを備えている請求項6又は7に記載のシート部材の加工システム。
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