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JP4050602B2 - シート状建築資材の取付具及びシート状建築資材の取付工法 - Google Patents
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JP4050602B2 - シート状建築資材の取付具及びシート状建築資材の取付工法 - Google Patents

シート状建築資材の取付具及びシート状建築資材の取付工法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建造物の内壁、天井等に、吸音材、断熱材と、その外表面を覆う合成繊維、無機質繊維、天然繊維などで形成された布帛に代表される可撓性のシート状の内装材を、装脱自在に張設する際、或いは、可撓性と強い引張り強度とを有する防虫網、防塵網等を開窓部に装脱自在に張設する際に使用されるシート状建築資材の取付具と取付工法との改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
建造物の内壁、天井等に、布帛製内装材、シート状吸音材等のシート状内装材を取付金具等を用いて張設する技術としては、狭小な隙間部にシート状内装材を折曲して押し込む構造のもの(特許文献1参照)、或は基材に形成した凹部に係止部材を埋め込み、固定し、この係止部材のスリットに化粧板を押し込み固定した構造のもの、(特許文献2参照)、又は壁面等に固定した目地部材のスリットに表面材の端縁を押し込むようにした構造のもの(特許文献3参照)並びにこれらを用いる工法等が存する。
【0003】
【特許文献1】
特公昭50−32528号公報(第2頁、図2)
【特許文献2】
実開昭53−165722号公報(第1頁、第1図)
【特許文献3】
特開平4−265356号公報(第2頁、図2)
【0004】
然し、前述の従来の構造及び工法は、いずれも内装材の硬度とか端縁の特定の形状とかを要し任意内装材を使用し得ない問題、内装材固定の作業効率が悪い問題、或いは、固定した内装材の把持力が弱く、人や物体との接触で位置ずれを生ずる問題とか、一旦張設した内装材の剥離が困難であり、その再利用が困難である等の問題並びに吸音、断熱材の付設に別構造の付加を要する等の問題、または内装材の端縁部、端縁同士の連接縁部の完全平坦化を図り難く、多くの工程と長い工期を要する等の問題を有している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の技術の有する問題点に鑑み、本発明は、可撓性、可撓弾性を有するシート状の建築資材であれば、いかなる材料のものであろうとも、格別の加工を施す必要なしに、同一種の取付具で内壁面、天井面に簡単な作業で緊締できて作業性が良好であり、硬質或いは粗面等の異物との接触、衝接等の際にも内装材の位置ずれ、組織乱れ等も生ぜず、その取り外し、交換も容易であると共に、内装材を含む諸部材の再利用も可能とし、吸音、断熱材の付設も、他部材を必要とすることなく同一の取付具で確実かつ容易に行いうると共に、可撓性を有する内装材の端縁、端縁同士の連接縁部の完全平面化を図りうる吸音材等の建築資材並びに可撓性を有するシート状建築資材の取付具とその取付工法とを提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、請求項1の発明では、布帛に代表される可撓性のシート状の内装材(4)の端縁を係止固定する取付具(2)を、合成樹脂材或いはアルミやステンレスのごとき金属材に代表される可撓弾性材で長尺に成形し、
該取付具(2)を、長さ方向と直交する断面において、基板(10)と、基板(10) の1端からと直交方向に延設された第1係止板(12)と、前記基板(10)の中央域から前記第1係止板(12)と平行に延設された第2係止板(13)と、該第2係止板(13)の頂部(14)から第1係止板(12)に向って基板(10)と平行に延設された頂板(15)と、該頂板(15)の先端(16)から基板(10)に向って頂板(15)と直交方向に折曲された第3係止板(18) とを有し、
1係止板(12)と第3係止板(18)との対向面が、前記内装材(4)を係止する係止部とされており、
頂板 (15) における、前記第3係止板 (18) が形成されている先端 (16) と反対側の端部 (21) には、頂板 (15) の外表面 (22) と同一面を形成する延長片 (23) が形成されているシート状建築資材の取付具という構成とした。
【0007】
請求項2の発明では、布帛に代表される可撓性のシート状の内装材(4)の端縁を固定する端縁取付具(2)と、隣接する該内装材の端縁同士を連続させる連接取付具(3) とよりなり
端縁取付具(2)と連接取付具(3)とを、合成樹脂材或いはアルミやステンレスなどの金属材に代表される可撓弾性材で長尺に成形し、
端縁取付具(2)は、長さ方向と直交する断面において、基板(10)と、基板(10)の1端から直交方向に延設された第1係止板(12)と、基板(10) の中央域から第1係止板(12)と平行に延設された第2係止板(13)と、第2係止板(13)の頂部(14)から第1係止板に向って基板(10)と平行に延設された頂板(15)と、頂板(15) 先端(16)ら基(10)に向って頂板(15)と直交方向に折曲された第3係止板(18)を有し
第1係止板(12)の内側面と、この内側面と対向する第3係止板(18)の外側面とは、前記内装材(4)の係止部とされており、
頂板 (15) における、前記第3係止板 (18) が形成されている先端 (16) と反対側の端部 (21) には、頂板 (15) の外表面 (22) と同一面を形成する延長片 (23) が形成されており、
連接取付具 (3) は、長さ方向と直交する断面において、基板 (26) と、基板 (26) の中央域から、基板 (26) と直交方向に互いに間隔を存して、平行に形成された第1係止板 (27) 及び第2係止板 (28) と、両係止板 (27, 28) の頂部 (29, 30) から互いに対向して、基板 (26) と平行に延設された第1頂板 (31) 及び第2頂板 (32) と、両頂板 (31, 32) の先端 (33, 34) から第1 (27) 及び第2係止板 (27) と平行に、基板 (26) に向って折曲された第3係止板 (35) 及び第4係止板 (36) とを有し、
第3係止板 (35) と第4係止板 (36) の対向面は、前記内装材 (4) の係止部とされている
シート状建築資材の取付具という構成とした。
【0010】
請求項の発明では、請求項1または請求項のいずれかの発明に、基板(10, 26)係止板の形成されていない側の外表面(24, 43)と頂板(15, 31, 32) の外表面(22, 41, 42)との間隔(H)が、断熱材、吸音材等の規格寸法の厚さ(U)と同寸に設定されているという構成要件を付加した。
【0011】
請求項の発明では、前記端縁取付具(2) に、該取付具(2)の係止板(12, 13)に形成された頂板(15, 46)の全長(L)と、狭くとも該頂板(15, 46) の幅 (W)の1/4以上の幅(LB, LC) とを有する寸法に形成された合成樹脂、金属等の硬質弾性板製のカバー体(47, 56, 58)を組み合わせ、
カバー体(47, 56, 58) の主板 (53)の裏面から、前記取付具(2) の第1係止板(18) と第3係止板 (18) との間に挿入されるシート押え部材(51, 57)を、該カバー体(47, 56, 58) の主板 (53) 直交方向に形成したという構成を請求項1ないし請求項のいずれかの発明に付加し、該カバー体のシート押え部材を、端縁取付具、連接取付具の内装材の係止部間に、押し込み、挟着するのみで、カバー体の固定とシート状の内装材の固定とが完了するようにした。
【0012】
請求項の発明では、請求項の発明に、カバー体(47, 56, 58)の幅方向の外端部形状を、略倒F字状、略倒L字状又は略T字状とするという構成を付加した。
【0013】
請求項の発明では、請求項1ないし請求項のいずれかの発明に、頂板(15, 31, 32)の外表面(22, 41, 42)に熱可塑性接着剤層を設けるという構成要件を付加した。
【0014】
請求項の発明では、請求項1ないし請求項のいずれかに記載の、シート状建築資材の取付具(2, 3)を、取付面に固定し、該取付具間に吸音材等の建築資材をその弾性変形能を利用して取り付けると共に、シート状の内装材(4)を張設し、該内装材の端縁を該取付具の係止部に係止するというシート状建築資材の取付工法とした。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1ないし図6は、請求項1ないし請求項並びに請求項の各発明を併せ適用した実施の1例を示しており、本発明に係る吸音材、断熱材並びにその表面を覆うシート状建築資材等の取付具1は、図1に示されるごとく、端縁取付具2と、連接取付具3とで構成されている。
【0016】
本発明の取付具1で建造物の内壁面、天井面等に取り付けられるシート状建築資材は、吸音材、断熱材及びその表面を覆う合成繊維、ガラス繊維のごとき無機質繊維、天然繊維等を原料とする織布、編組布、不織布等の可撓性を有するシート状の内装材であり、場合によっては、建造物の開口面の周枠に張設される防虫網、防塵網等のシートであってもよく、またガラスクロスで補強された合成樹脂シートであってもよい。
【0017】
図1に示される実施例の端縁取付具2は、図5に示されるシート状の内装材4を建造物5の天井材6の下地材7の下面に張設する際、内装材4の端縁8を壁面9に近接させて固定する取付具であり、合成樹脂材或いはアルミ材、ステンレス材等で代表される可撓弾性材で長尺に成形されており、図1、図2、図4、図5に示されるごとく、図1に示す長さL方向と直交する断面において、基板10と、基板10の一端11から直角に折曲された第1係止板12と、基板10の略中央域から第1係止板12と平行に形成された第2係止板13と、第2係止板13の頂部14から第1係止板12に向って基板10と平行に延設された頂板15と、頂板15の先端16から、第1係止板12の第2係止板13側の側面たる内側面17と対向するよう折曲された第3係止板18とを有し、第1係止板12の内側面17と、この内側面17と対向する第3係止板18とには、互いに係止する係止部19、20が形成されている。
【0018】
前記頂板15における第3係止板18の形成されている端部と反対側の端部21からは、頂板15の外表面22と同一外面を形成する延長片23が形成されている。
【0019】
前述の頂板15の外表面22と基板10の外表面24との間隔Hは、内装材4と天井材6の下地材7との間に配設される断熱材或いは吸音材25の規格寸法の厚さと同寸に設定されている。
【0020】
他方、シート状の内装材4の単位内装材の幅或いは長さが、取付具の幅、長さより短寸の場合には、図1に示す連接取付具3により、図4、図6に示されるごとく隣接する単位内装材4A、4Bの端縁8A、8Bを連接する。
【0021】
この連接取付具3は、図1、図3、図4及び図6に示されるごとく、長さ方向と直交する断面において、基板26と、基板26の中央域から、該基板26と直交方向に、互いに間隔WAを存して平行に形成された第1係止板27と第2係止板28とを有し、両係止板27、28の頂部29、30からは、互いに対向して基板26と平行に延設された第1の頂板31と第2の頂板32とが形成されている。
【0022】
前記第1、第2の両頂板31、32の各先端33、34からは、第1、第2の係止板27、28と平行に、基板26に向って第3係止板35と第4係止板36とが折曲して形成されており、両係止板35、36の互いに対向する面には、対向する係止部37、38が形成されている。
【0023】
前記第1の頂板31と第2の頂板32とにおける前記係止板27、28の頂部29、30からは、各頂板31、32の延設方向と逆方向に、各頂板31、32と同一外面を形成する延長片39、40が延設されている。
【0024】
前述の第1、第2の両頂板31、32の外表面41、42と基板26の外表面43との間隔Hは、内装材4A、4Bと天井材6の下地材7との間に配設される断熱材或いは吸音材25の規格寸法の厚さと同寸に設定されている。
【0025】
図示例の端縁取付具2と連接取付具3とは、基板10、26の外表面を、下地材7に当接され、両面接着テープ、接着剤或いは粘着剤等で接着されるか或いはガンタッカーによる固定、ビス留め等の手段で固定される。
【0026】
図4、図5及び図6は天井に、内装材4を取り付けた実施例であるが、取付具1を内壁の下地材に沿わせて立面に前述の手段で取り付けうることは勿論である。
【0027】
図1、図5において、実施の一例としては、各頂板の外表面に熱可塑性接着剤層を形成した取付具1を天井面或いは内壁面に接着等の手段で固定し、内装材4の端縁8の外辺部8Cを端縁取付具2の第1係止板12と第3係止板18との鋸歯状面たる係止部19、20間に、平滑表面の押し込み材等で押し込むと、第3係止板18は、素材の有する可撓弾性により弾性変形して基板10との連続部分を回動中心として、第3係止板18は内側方向へ撓曲するので、内装材4の前記外辺部8Cは容易に押し込められ、押し込み材等を引き抜けば、平滑表面ゆえに内装材4のみを第1係止板12と第3係止板18との係止部19、20間に残して引き抜かれ、内装材4の外辺部8Cは、弾性で係合状態に復元した係止部19、20間に強固に係止される。
【0028】
内壁或いは天井の全周に配設した端縁取付具2について同様の作業を繰り返すことにより内壁面、天井面へ緊張状態で内装材4を張設することができる。
次に、頂板と内装材の当接部分をアイロン、ドライヤー等で加熱して、熱可塑性接着剤層を溶融し、内装材を接着すれば、頂板の面方向の引っ張りにはさらに強固に固定される。
熱可塑性接着剤としてはポリアミド系、ポリエステル系、ウレタン系、オレフィン系などが採用される。また熱可塑性接着剤の溶融温度は、施工上からは低い方が良く、好ましくは100℃以下が採用される。熱可塑性接着剤層は、液状のものを塗布、またはフィルム状、シート状のものを貼って設けられる。
【0029】
単位内装材の幅或いは長さが、施工面の寸法より短寸の際は、請求項2の発明に含まれる連接取付具3を使用することにより、内装材4A、4Bの端縁を同様手段で緊張状態で接合できるので、該内装材4A、4Bの周縁を、前記端縁取付具2により張設すれば、広い面積の内壁面、天井面への内装材4、4A、4Bの張設を行いうる。
【0030】
前記内装材4、4A、4Bの張設に先だち、基板10、26の外表面24、43と頂板15、31、32の外表面22、41、42との間隔Hに等しい厚さの規格寸法の断熱材或いは吸音材25の組み込みと固定とを端縁取付具2或いは連接取付具3により行うことができる。即ち、既述のごとく、端縁取付具2の頂板15における第3係止板18の形成されている端部と反対側の端部21からは頂板15の外表面22と同一外表面を形成する延長片23が形成され、連接取付具3の第1、第2の係止板27、28の頂部29、30からは、第1、第2の頂板31、32との延設方向と逆方向外方へ、各頂板31、32と同一外面を形成する延長片39、40が延設されているので、各基板10、26と各延長片23、39、40との各内側面内に、断熱材或は吸音材を、その弾性を利用して押し込むことのみにより組み込み、固定できる。
【0031】
前述の内装材4、4A、4Bの張設に当り、端縁取付具2及び連接取付具3の頂板15、31、32には同一面を形成する延長片23、39、40が形成されているので、頂板15、31、32と内装材4、4A、4Bとの当接面が広くなり、いわゆる内装材表面の当りの発現が防止される。
【0032】
また各取付具の頂板15、31、32と係止板18、35、36との折曲部が直角縁またはこれに近い角縁とされているので係止部へ引き込まれる内装材4、4A、4Bの折曲部にたるみや凹凸の発生が無く、整然として形態を保つ。なお係止部の係止構造部分は、ラック状に噛合する凹凸面その他いかなる構造であってもよい。
【0033】
本発明に係る取付具で張設した内装材は張設時に使用した押し込み材を、例えば係止部19、20間に挿入し、第3係止板18を弾性変形させ、係合を解き、内装材を該押し込み板と共に引き出すことにより容易にその係止を解き、取付具から取り外しうるので内装材の交換も容易に行いうる。
【0034】
図7は、請求項1ないし請求項の発明に、請求項及び請求項の発明を併せ適用した端縁取付具44の第1の実施例を示しており、第3の係止板45の形成された頂板46の全長Lと、全幅Wの狭くとも1/4以上の幅を覆いうる寸法の長さLA、幅LBに形成されたカバー体47が、合成樹脂、金属等の硬質板で形成されており、該カバー体47の裏面からは、端縁取付具44の第1の係止板48と第3の係止板45とが形成するシート状の内装材49の係止部50内へ圧入されるシート押え部材51が形成され、感熱接着剤等の接着剤を用いることなく、内装材49を固定している。
【0035】
またカバー体47の幅方向の外端部52は、カバー体47の主板53と前記シート押え部材51と、シート押え部材51と平行する外側部材54とにより、略倒F字状の断面形状とされており、該外側部材54と前記シート押え部材51とは、端縁取付具44の第1の係止板48を挟圧し、カバー体47の位置保持を行っている。
【0036】
カバー体47の略倒F字状の断面形状は、端縁取付具44により係止されたシート状の内装材49の係止部分に、硬質或は粗面等の異物が衝接した際の、該内装材49の位置ずれ、或いは破損、組織の乱れ等を防止し、内装材49の固定部の美麗化を図っており、外側部材54を、壁面55に当接させることにより、より一層の美麗化を図りうる。
【0037】
図8は、前記カバー体47の第2の実施例を示しており、本例のカバー体56は、第1実施例と同じく、端縁取付具の全長に等しい長さと、該端縁取付具の全幅Wの大部分を覆いうる寸法の幅LCとされ、該幅LCの先端から、前記第1実施例のシート押え部材51と同一のシート押え部材57が形成されており、全体として縦断面略倒L字形とされたものであり、このシート押え部材51により、図7に示すシート押え部材51と同一の作用を生ずる。前記幅LCは、狭くとも幅Wの1/4以上の幅を覆いうれば足りる。
【0038】
図9は、前記カバー体47、56の更に異なる第3の実施例を示しており、本例のカバー体58は図8に示すカバー体56の幅LCの先端から、端縁取付具44の第1の係止板48の端面59を覆う延長片60を延設し、端縁取付具44の端部の外観を佳良としたものであり、カバー体58は縦断面で略T字形とされている。この実施例においても、幅LCは幅Wの狭くとも1/4以上を覆いうれば足りる。
【0039】
【発明の効果】
請求項1の発明では、係止部が、基板から延出された第2の係止板の頂部から直交方向に延設された頂板の先端を折曲部として基板に向って直交方向に形成された第3の係止板と、この第2の係止板と対向して基板から延出された第1の係止板との対向面に形成されているので、少なくとも第3の係止板の撓曲度合いを著しく大きくすることができ、シート状の内装材の厚薄に対する適応度合を著しく拡大できる効果を奏する。
【0040】
また各係止板は、基板から延出されているので、この基板により下地材に固定でき、両面接着テープ、接着剤、ガンタッカー留め、ビス留め等用途と施工現場の状況に応じた最適の固定手段を採用できる効果があり、いかなる固定手段が採用されても前記内装材の固定強度に影響することが無い効果を奏する。
【0041】
また1個の係止板の頂部からは頂板が延設されているので、この頂板の外表面をシート状の内装材の支持面としうるので、該内装材の取り付け、固定が容易かつ確実となり、作業性を向上させうるのみでなく、リフォーム時のシート状内装材の交換も容易としうる効果を奏する。
【0042】
請求項2の発明によると、壁面、天井面等の周縁に密接させて内装材を固定できるのみでなく、壁面、天井面等が広いため、単位内装材の幅、長さでは、全面を被覆し得ない際には、端縁取付具と直交させて連接取付具を配設することにより、壁面、天井面の広さいかにかかわらず複数枚の内装材を一連に連続させて整然と配設しうる効果を請求項1の発明に付加できる。
【0043】
更に、請求項1及び2の発明によると、張設される内装材と取付具との当接面が広くなり、内装材表面に発現しがちないわゆる当りの発生を良好に防止できる効果を奏する。
【0044】
更に、前記頂板から頂板下面と平行に延設された延長片の存在により、該取付具は基板と第2の係止板と延長片とで縦断面略コ字状の凹所を形成してグラスウール、ロックウール等を主材とし、弾性変形能と保形能とを有する断熱材、吸音材等の場合には、この略コ字状の凹所内へ前記弾性変形能を利用して押し込むことにより、該断熱材、吸音材等は自己の保形能により、接着剤、保持くぎ等による固定を要せずにその取付姿勢を保つことができ、施工性を著しく向上させうる効果も奏する。
【0045】
請求項の発明によると、内装材の取付具を利用して、規格寸法の断熱材或いは吸音材を壁面天井面等に配設でき、しかも内装材取付面を平坦に維持できる効果を奏し、作業効率を著しく向上させうる効果を奏する。
【0046】
請求項の発明によると、端縁取付具及び連接取付具の係止板に形成された頂板に、その全長と、狭くとも頂板の全幅を覆いうる硬質弾性板製のカバー体が組み合わされ、かつカバー体の裏面から、取付具の係止板に形成されているシート状の内装材の係止部間に挿入されるシート押え部材が、カバー体と直交方向に形成されているので、該カバー体の取り付けによりシート状の内装材の固定が確実となるのみでなく、シート状内装材の固定部分に、机、椅子、その他の事務器具、掃除用具等の硬質或は粗面等の物体が衝接した際に、シート状内装材固定部の位置ずれ、シート状内装材のしわ寄り、破損等を良好に防止できる効果を奏するのみでなく、外観を佳良にしうる効果も奏する。
【0047】
請求項の発明によると、端縁取付具の第1係止板の先端を完全に掩蔽できるので、シート状内装材部位の外観を一層佳良にしうる効果を奏する。
【0048】
請求項の発明によると、頂板の外表面に熱可塑性接着剤層が形成されているので、内装材の張設完了後に、頂板と内装材との当接部分をアイロン、ドライヤー等で加熱するのみで、熱可塑性接着剤層が溶融し、内装材の構成糸間にアンカー状に入り込み内装材を頂板表面に接着させる。この接着は頂板の面方向の引張りには強く、剥がれず、内装材表面に作用する面方向の外力では、ゆるみやたるみが生じないものの、頂面と直交方向の外力では、容易に剥れるので、内装材の張り替え作業が容易になる効果を奏する。
【0049】
請求項の発明によると、取付具を建造物の壁面、天井面等に固定する作業のほかは、吸音材、断熱材等をその弾性変形能を利用して取付具に押し込んで固定し、シート状建築資材を張設し、その端縁を取付具の係止部に係止するのみで、吸音材、断熱材、その表面を覆うシート状建築資材の取付けが完了するので工法が簡単であり、工期を短縮できる効果を奏する。
【0050】
本発明の請求項1ないし請求項7の各発明によると、本発明により内装されている吸音材、断熱材、或いはシート状の内装材に電波吸収性を具備させる必要の生じた際は、分解して、電波吸収性資材との交換等を容易に行いうる効果も有するし、リフォーム時には、本発明に係る全部材と、吸音材、断熱材、シート状の内装材等のすべてを、各別に取り外すことが可能であり、従って再使用が可能となり、建設ゴミとして廃棄される部材を著しく減少させうる等の効果も奏しうる。
【図面の簡単な説明】
【図1】取付具の配設状態を下地材への取付面たる基板外表面側から示した一部省略平面図である。
【図2】端縁取付具の端面図である。
【図3】連接取付具の端面図である。
【図4】下地材、各取付具、断熱材、内装材の取付構造を模型的に示した略示縦断面図である。
【図5】端縁取付具による断熱材、内装材の取付状態を示す略示縦断面図である。
【図6】連接取付具による断熱材、内装材の取付状態を示す略示縦断面図である。
【図7】カバー体の実施の一例を断面として示した端縁取付具の斜視図である。
【図8】カバー体の異なる実施例を示す縦断面である。
【図9】カバー体の別の実施例を示す縦断面である。
【符号の説明】
1 取付具
2 端縁取付具
3 連接取付具
4 内装材
10 基板
11 一端
12 第1係止板
13 第2係止板
15 頂板
18 第3係止板
19、20 係止部
21 頂板の端部
22 頂板の外表面
23 延長片
24 基板の外表面
25 断熱材または吸音材
47 カバー体
51 シート押え部材
52 外端部

Claims (7)

  1. 布帛に代表される可撓性のシート状の内装材(4)の端縁を係止固定する取付具(2)が、合成樹脂或いはアルミやステンレスなどの金属材に代表される可撓弾性材で長尺に成形されており、
    該取付具(2)は、長さ方向と直交する断面において、基板(10)と、基板(10)の1端から直交方向に延設された第1係止板(12)、基(10)の中央域から第1係止板(12)と平行に延設された第2係止板(13)、第2係止板(13)の頂部(14)から第1係止板(12)に向って基板(10)と平行に延設された頂板(15)、頂(15)の先端(16)から基板(10)に向って頂板(15)と直交方向に折曲された第3係止板(18)とを有し、
    1係止板(12)と第3係止板(18)の対向面は、前記内装材(4)を係止する係止部とされており、
    頂板 (15) における、前記第3係止板 (18) が形成されている先端 (16) と反対側の端部 (21) には、頂板 (15) の外表面 (22) と同一面を形成する延長片 (23) が形成されている
    シート状建築資材の取付具。
  2. 布帛に代表される可撓性のシート状の内装材(4)の端縁を固定する端縁取付具(2)と、隣接する該内装材の端縁同士の連続させる連接取付具(3)とより成り、
    端縁取付具(2)と連接取付具(3)とは、合成樹脂或いはアルミやステンレスなどの金属材に代表される可撓弾性材で長尺に成形されており、
    端縁取付具(2)は、長さ方向と直交する断面において、基板(10)と、基板(10)の1端から直交方向に延設された第1係止板(12)と、基板(10) の中央域から第1係止板(12)と平行に延設された第2係止板(13)と、第2係止板(13)の頂部(14)から第1係止板に向って基板(10)と平行に延設された頂板(15)と、頂板(15) 先端(16)から基板(10)に向って頂板(15)と直交方向に折曲された第3係止板(18)を有し
    第1係止板(12)の内側面と、この内側面と対向する第3係止板(18)の外側面とは、前記内装材(4)の係止部とされており、
    頂板 (15) における、前記第3係止板 (18) が形成されている先端 (16) と反対側の端部 (21) には、頂板 (15) の外表面 (22) と同一面を形成する延長片 (23) が形成されており、
    連接取付具(3)は、長さ方向と直交する断面において、基板(26)と、基板(26)の中央域から、基板(26)と直交方向に互い間隔を存して、平行に形成された第1係止板 (27) 及び2係止板(28)と、両係止板(27, 28)の頂部(29, 30)から互いに対向して基板(26)と平行に延設された第1頂板 (31) 及び2頂(32)と、両頂板(31, 32)の先端(33, 34)から第1(27) 及び2係止板(27)と平行に基板(26)に向って折曲された第3係止板 (35) 及び4係止板(36)とを有し、
    第3係止板 (35) 4係止板(36)の対向面は、前記内装材(4)の係止部とされている
    シート状建築資材の取付具。
  3. 基板(10, 26)係止板の形成されていない側の外表面(24, 43)と頂板(15, 31, 32)の外表面(22, 41, 42)との間隔(H)が、断熱材、吸音材等の規格寸法の厚さ(U)と同寸に設定されている請求項1または請求項2のいずれかに記載のシート状建築資材の取付具。
  4. 前記端縁取付具(2) 、該取付具(2)の係止板(12, 13)に形成された頂板(15, 46)の全長(L)と、狭くとも該頂板(15, 46) の幅 (W)の1/4以上の幅(LB, LC) とを有する寸法に形成された合成樹脂、金属等の硬質弾性板製のカバー体(47, 56, 58)が組み合わされており、
    該カバー体(47, 56, 58) の主板 (53)の裏面からは、前記取付具(2)第1係止板(18) と第3係止板 (18) との間に挿入されるシート押え部材(51, 57)が、該カバー体(47, 56, 58) の主板 (53)と直交方向に形成されている請求項1ないし請求項3のいずれかに記載されるシート状建築資材の取付具。
  5. カバー体(47, 56, 58)の形状が、略倒F字状、略倒L字状又は略T字状である請求項4記載のシート状建築資材の取付具。
  6. 頂板(15, 31, 32)の外表面(22, 41, 42)に熱可塑性接着剤層を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のシート状建築資材の取付具。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の、シート状建築資材の取付具(2, 3)を、取付面に固定し、該取付具間に吸音材等の建築資材をその弾性変形能を利用して取り付けると共に、シート状の内装材(4)を張設し、該内装材の端縁を該取付具の係止部に係止する、シート状建築資材の取付工法。
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