JP4056205B2 - ポリッシング装置および方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はポリッシング装置および方法に係り、特に半導体ウエハなどのポリッシング対象物の表面を平坦かつ鏡面に研磨するポリッシング装置および方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、半導体デバイスの高集積化が進むにつれて回路の配線が微細化し、配線間距離もより狭くなりつつある。特に線幅が微細になると光リソグラフィの場合、許容される焦点深度が浅くなるためステッパーの結像面の平坦度を必要とする。そこで、半導体ウエハの表面を平坦化することが必要となるが、この平坦化法の1手段としてポリッシング装置により研磨することが行われている。
【0003】
従来、この種のポリッシング装置は、研磨布を貼ったターンテーブルとトップリングとを有し、トップリングが一定の圧力をターンテーブルに与え、ターンテーブルとトップリングとの間に半導体ウエハを介在させて、研磨布に砥液を供給しつつ半導体ウエハの回路を形成した側の表面を化学・機械的に研磨する方法(CMP)が用いられている。
【0004】
上述したポリッシング装置の性能として、ポリッシング後のポリッシング対象物の高精度な平坦度が要求される。そのために、ポリッシング時に半導体ウエハを保持する保持面、すなわちトップリングの下端面、および半導体ウエハに接する研磨布の接触面、ひいてはターンテーブルの研磨布の貼り付け面は高精度な平坦度を有し、両者が平行平面をなすものが望ましいと考えられ、用いられてきた。
【0005】
一方、ポリッシング装置の研磨作用におよぼす要因として、トップリングの保持面および研磨布の接触面の形状だけでなく、研磨布と半導体ウエハの相対速度、半導体ウエハの研磨面上の押圧力の分布、研磨布上の砥液の量、研磨布の使用時間等が影響することが知られている。よって、これらの要素を半導体ウエハの被研磨面全面で等しくすれば、高精度な平坦度が得られると考えられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の研磨作用に影響する要素のうちで、被研磨面全面で等しくすることが可能な要素と、極めて困難な要素がある。たとえば、研磨布と半導体ウエハの相対速度は、ターンテーブルとトップリングの回転を同一回転数かつ同一方向にすることで均一にできるが、砥液の量は遠心力が働くため均一にすることは困難である。
【0007】
よって、トップリングの下端面(保持面)とターンテーブル上の研磨布上面とを平坦にすることを含めて研磨作用に影響する要素を研磨面全面で等しくするという考え方では、研磨後の被研磨面の平坦度に限界があり、必要とする平坦度が得られない場合がある。すなわち、本件発明者の研究によれば、トップリングの下端面(保持面)とターンテーブル上の研磨面とは、必ずしも平行平面ではないことが好ましいことが判明した。
【0008】
本発明は、上述の事情に鑑みなされたもので、研磨の不均一性を容易に補正することができるポリッシング装置および方法、更に被研磨面の狙った一部の領域の研磨量を増減するように研磨することができるポリッシング装置および方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成するため、本発明の一態様のポリッシング装置は、トップリングと研磨面を有するターンテーブルとを備え、前記トップリングとターンテーブルとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨し、平坦かつ鏡面化するポリッシング装置において、前記トップリングは、トップリング本体と、金属性の加圧プレートと、該加圧プレートの外側に配置された弾性膜と、前記加圧プレートとトップリング本体とで構成されたチャンバと、前記加圧プレートと弾性膜との間に形成された流体圧バッグとを備え、前記流体圧バッグは可変の流体圧を供給できる流体源に接続され、前記ポリッシング対象物に対して流体圧荷重制御が可能であり、前記チャンバは可変の流体圧を供給できる流体源に接続され、前記金属性の加圧プレートは前記チャンバに供給された流体圧によりその中心部を凸または凹に変形可能であり、前記チャンバに正圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凸に変形すると、前記加圧プレートの中心付近は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧し、前記チャンバに負圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凹に変形すると、前記加圧プレートの外周部は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧することを特徴とするものである。
【0010】
また本発明の一態様のポリッシング方法は、トップリングと研磨面を有するターンテーブルとを備え、前記トップリングとターンテーブルとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨し、平坦かつ鏡面化するポリッシング方法において、前記トップリングは、トップリング本体と、金属性の加圧プレートと、該加圧プレートの外側に配置された弾性膜と、前記加圧プレートとトップリング本体とで構成されたチャンバと、前記加圧プレートと弾性膜との間に形成された流体圧バッグとを備え、前記流体圧バッグは可変圧の流体源に接続され、前記ポリッシング対象物に対して流体圧荷重制御が可能であり、前記チャンバは可変圧の流体源に接続され、前記金属性の加圧プレートは前記チャンバに供給された流体圧により中心部を凸または凹に変形させ、前記チャンバに正圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凸に変形すると、前記加圧プレートの中心付近は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧し、前記チャンバに負圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凹に変形すると、前記加圧プレートの外周部は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧し、前記チャンバに正または負の流体圧を加えないときは、前記流体圧バッグによる流体圧荷重制御により、前記弾性膜から流体圧を前記ポリッシング対象物に加えることを特徴とするものである。
【0011】
図1は本発明の基本概念を示す図である。図1において、符号1はトップリングであり、トップリング1はトップリング本体2と半導体ウエハ4等のポリッシング対象物を保持する保持プレート3とを備えている。トップリング本体2と保持プレート3との間にはチャンバCが形成されており、チャンバCはレギュレータR1を介して流体源5に接続されている。また保持プレート3の下面には弾性マット6が貼着されている。
【0012】
またトップリング1の外周部には、半導体ウエハ4を保持プレート3の下端面、すなわちウエハ保持面3aに保持するためのリテーナリング(ガイドリング)7が配置されている。リテーナリング7とトップリング1との間には、円環状のチューブからなる流体圧バッグ8が配置されている。そして、流体圧バッグ8はレギュレータR2を介して流体源5に接続されている。トップリング1の下方には、上面に研磨布21を貼ったターンテーブル22が設置されている。研磨布21は半導体ウエハに摺接して研磨を行う研磨面を構成している。
【0013】
前記トップリング1はボール11を介してトップリングシャフト12に連結されており、このトップリングシャフト12はトップリングヘッド13に固定されたトップリング用流体圧シリンダ14に連結されている。トップリング用流体圧シリンダ14はレギュレータR3を介して流体源5に接続されている。
【0014】
上述の構成において、流体源5からトップリング用流体圧シリンダ14に圧縮空気等の加圧流体を供給することにより、トップリング1がポリッシング対象物である半導体ウエハ4をターンテーブル22上の研磨布21に所定の押圧力F1で押圧し、半導体ウエハ4を研磨する。この押圧力F1はレギュレータR3を調節することにより可変になっている。
【0015】
図2は保持プレート3のウエハ保持面3aの形状を模式的に表す図であり、横軸は保持プレート3の中心(O)からの距離(mm)、縦軸はウエハ保持面の高さを示す。図2において、一点鎖線dはウエハ保持面3aが平坦な場合を示し、加圧流体が供給されず、非研磨時で研磨圧力がウエハ保持面3aに加わっていない場合である。研磨中、流体源5から圧縮空気等の加圧流体をチャンバCに供給すると、加圧流体の加圧力により保持プレート3のウエハ保持面3aが図2の曲線aに示すように下側に凸状に湾曲する。即ち、ウエハ保持面3aが凸球面になる。半導体ウエハ4は、下側に凸状に湾曲した保持プレート3によって、中央部側が外周部側より高い圧力で研磨布21に押し付けられる。そのため、半導体ウエハ4の外周部側が中央部側より研磨される傾向にあるときは、上記のように加圧流体による保持プレート3の変形を利用して、中央部側の研磨不足を補正することができる。
【0016】
一方、半導体ウエハ4の中央部側が外周部側より研磨される傾向にあるときは、レギュレータR1を調節して、流体源5からチャンバCに供給される加圧流体の圧力を弱めるか、又は加圧流体の供給を停止して、保持プレート3のウエハ保持面3aの形状を図2の曲線b又はcのようにし、これによって、半導体ウエハ4の中央部側の研磨圧力を弱め、曲線aの場合と比較して相対的に外周部側の研磨圧力を高め、外周部側の研磨不足を補正し、半導体ウエハ4の全面を均一に研磨することができる。
【0017】
チャンバCへの加圧流体の供給を停止した場合に、研磨圧力によってウエハ保持面3aは曲線cに示すようにわずかに上側に凸状に湾曲する。即ち、ウエハ保持面3aは凹球面になる。保持プレート3のウエハ保持面3aの形状を曲線cよりも更に上側に凸形状に湾曲させたい場合には、チャンバC内を真空ポンプからなる流体源5により排気すればよい。すなわち、チャンバC内を正圧(大気圧以上の圧力)又は負圧(大気圧以下の圧力)にすることにより、ウエハ保持面3aの形状を下側に凸状の湾曲(凸球面)又は上側に凸状の湾曲(凹球面)又は平坦にすることができる。ウエハ保持面3aの変形の度合は、保持プレート3の材料と厚さを適宜選定することにより、所望の状態とすることができる。保持プレートの材料としては、ポリッシング装置(CMP)の使用環境を考慮して、耐食性のある、比較的弾性を有する材質、たとえば、オーステナイト系ステンレス(SUS304,SUS316など)、アルミニウムチタン、また、樹脂系であれば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)等が好ましい。また保持プレートの厚さは、チャンバ内の圧力を安全な範囲(望ましくは、0.1MPa以下)で使用することを考え、オーステナイト系ステンレスで言えば、3mm〜8mm、好ましくは5mm程度である。その他の材質では、安全性を考慮して、その弾性係数により厚さを選択するべきである。
【0018】
上述のトップリング1のウエハ保持面3aの形状補正と併行して、流体圧バッグ8に流体源5から圧縮空気等の加圧流体を供給することにより、リテーナリング7が研磨布21を押圧力F2で押圧する。
【0019】
すなわち、本発明においては、トップリング1がポリッシング対象物である半導体ウエハ4をターンテーブル22上の研磨布21に押圧する押圧力F1を可変とし、またリテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力F2を可変としている。そして、押圧力F1と押圧力F2とは、それぞれ独立して押圧力を変更できるようになっている。したがって、リテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力F2をトップリング1が半導体ウエハ4を研磨布21に押圧する押圧力F1に応じて変更することができる。
【0020】
この場合、理論的には、トップリング1が半導体ウエハ4を研磨布21に押圧する押圧力F1とリテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力F2とを等しくすれば、ポリッシング対象物である半導体ウエハ4の内部から周縁部、さらには半導体ウエハ4の外側にあるリテーナリング7の外周部までの研磨圧力の分布が連続かつ均一になる。そのため、ポリッシング対象物である半導体ウエハ4の周縁部における研磨量の過不足を防止することができる。
【0021】
図3はトップリング1が半導体ウエハ4を研磨布21に押圧する押圧力F1とリテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力F2との関係を変えた場合の模式図であり、図3(a)はF1>F2の場合を示し、図3(b)はF1≒F2の場合を示し、図3(c)はF1<F2の場合を示す。
図3(a),(b),(c)に示されるように、リテーナリング7に押圧力F2を加えた場合、研磨布21が圧縮され、半導体ウエハ4の周縁部に対する研磨布21の接触状態が変化していく。このため、F1とF2との関係を変更することにより半導体ウエハ4の研磨圧力の分布を内部側と周縁部とで種々に変えることができる。
【0022】
図3から明らかなように、F1>F2の場合には半導体ウエハ4の周縁部の研磨圧力が内部より高くなり、半導体ウエハ4の周縁部の研磨量を内部の研磨量より多くすることができる。
F1≒F2の場合には半導体ウエハ4の内部から周縁部、さらには押圧リングの外周部までの研磨圧力の分布が連続かつ均一になり、半導体ウエハ4において内部から周縁部まで均一な研磨量が得られる。
F1<F2の場合には半導体ウエハ4の周縁部の研磨圧力が内部より低くなり、半導体ウエハ4の周縁部の研磨量を内部の研磨量より少なくすることができる。
【0023】
以上のように本発明によれば、トップリング1の保持プレート3のウエハ保持面3aの上面に流体を供給し、この際に、流体の圧力を正圧から負圧の範囲で適宜選択して、保持プレート3のウエハ保持面3aの形状を下側に凸形状又は上側に凸形状とし、半導体ウエハ4の研磨布21への押圧力を、半導体ウエハ4の中央部側と外周部側とで変えて研磨する。また、場合によっては、保持プレート3のウエハ保持面3aの形状を平坦にして半導体ウエハ4を研磨する。
【0024】
上記工程と並行して、トップリング1の外周部にあるリテーナリング7の押圧力F2をトップリング1の押圧力F1に基づいて決定し、決定された押圧力F2で研磨布21を押圧しながら研磨する。すなわち、正圧又は負圧を有した流体によるウエハ保持面3aの形状補正作用とリテーナリング7による研磨布21の形状補正作用の協働作用を活用しながら半導体ウエハ4を研磨する。これによって、半導体ウエハの局部(例えば、中央部、外周部等)的な研磨不足を補正することができる。
【0025】
また本発明の一態様のポリッシング装置は、トップリングと研磨面を有するターンテーブルとを備え、前記トップリングとターンテーブルとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨し、平坦かつ鏡面化するポリッシング装置において、前記トップリングがポリッシング対象物を加圧する加圧面を可変の流体圧によって変形可能にするとともに該加圧面とポリッシング対象物との間に流体圧バッグを設け、かつトップリングの周囲に配置され可変の押圧力で前記研磨面を押圧するとともにポリッシング対象物をトップリングの保持面内に保持するリテーナリングを設けたことを特徴とするものである。
前記トップリングは、前記加圧面を有した加圧プレートを備え、該加圧プレートの裏面のチャンバに可変の流体圧を供給することにより前記加圧面を変形させるようにしてもよい。
また、前記リテーナリングは、可変の流体圧により、その押圧力が可変になるようにしてもよい。
本発明の好ましい態様によれば、前記流体圧バッグの内部は、加圧プレートに形成された開口及び流体流路を介して流体源に接続されている。
本発明の好ましい態様によれば、前記加圧プレートには、前記流体圧バッグの表面に流体が行き渡るための多孔質プレートが設けられている。
【0026】
また本発明の一態様のポリッシング方法は、トップリングと研磨面を有するターンテーブルとを備え、前記トップリングとターンテーブルとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨し、平坦かつ鏡面化するポリッシング方法において、前記トップリングがポリッシング対象物を加圧する加圧面を可変の流体圧によって所望の形状に変形させた状態でかつ該加圧面とポリッシング対象物との間に設けられた流体圧バッグを介してポリッシング対象物を研磨面に押圧するとともに、前記トップリングの周囲に配置されポリッシング対象物をトップリングの保持面内に保持するためのリテーナリングにより前記研磨面を可変の押圧力で押圧しながら研磨することを特徴とするものである。
【0027】
本発明の一態様は、ダイヤフラム型トップリング、即ち、前述の態様に示した、ウエハを保持または押圧するプレート(ダイヤグラム)が流体圧によって変形可能である構造のトップリングの面内加圧分布制御性とメンブレン型トップリング、即ち、従来からあって例えば特開平5−69310号に示されている、ウエハ保持部に膜(メンブレン)を有するトップリングのポリッシング対象物の裏面への均一荷重制御の特性をあわせもち、ポリッシング対象物の外周部もしくは中心部に部分的に加圧制御可能にし、その他の部分は全面均等荷重制御可能なトップリングである。さらに、このトップリングはポリッシング対象物の外周部もしくは中心部の部分的加圧領域(幅)を制御可能である。
【0028】
本発明のその他の態様のポリッシング装置は、トップリングと研磨面を有するターンテーブルとを備え、前記トップリングとターンテーブルとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨し、平坦かつ鏡面化するポリッシング装置において、前記トップリングの周囲に配置され、前記研磨面を押圧するとともにポリッシング対象物をトップリングの保持面内に保持するリテーナリングと、該リテーナリングを可変の押圧力で前記研磨面に押圧する押圧機構とを備え、該押圧機構は上下動可能なリング状部材と、該リング状部材をリテーナリングに押圧する可変の流体圧が供給される空間とを備えていることを特徴とするものである。
本発明によれば、リテーナリングが摩耗しても、リテーナリングの押圧機構はリテーナリングを所望の押圧力で押圧することができる。
本発明の好ましい態様によれば、前記保持面は、可変の流体圧によって変形可能である。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るポリッシング装置および方法の一実施形態を図4及び図5を参照して説明する。図4はポリッシング装置の全体構成を示す断面図であり、図5はポリッシング装置の要部構成を示す断面図である。
【0030】
図4および図5において、符号1はトップリングであり、トップリング1はトップリング本体2と、半導体ウエハ4等のポリッシング対象物の上面を保持する保持プレート3とを備えている。トップリング本体2と保持プレート3との間にはチャンバCが形成されており、チャンバCはレギュレータR1を介して流体源5に接続されている。保持プレート3は、外周部の中間部に薄肉部3tを有しており、この薄肉部3tによって加圧流体による加圧時又は負圧時にウエハ保持面3aの全面が均一に変形するように工夫されている。なお、符号9はチャンバCとレギュレータR1とを接続するためのチューブである。また保持プレート3の下面には弾性マット6が貼着されている。
【0031】
またトップリング1の外周部には、半導体ウエハ4を保持プレート3の下面に保持するために半導体ウエハ4の外周部を保持するリテーナリング(ガイドリング)7が配置されている。リテーナリング7は、図5に示すように、最下位置にあって樹脂材からなり研磨布21と接触する第1リテーナリング部材7aと、第1リテーナリング部材7aの上方にあり第1リテーナリング部材7aを保持するL形状の断面を有する第2リテーナリング部材7bとから構成されている。第2リテーナリング部材7bは上端においてピン29により回転方向においてトップリング本体2と連結されており、リテーナリング7はトップリング1と一体に回転するようになっている。またリテーナリング7とトップリング1との間には、円環状のゴム製のチューブからなる流体圧バッグ8が配置されている。流体圧バッグ8は保持プレート3に固定されている。そして、流体圧バッグ8はレギュレータR2を介して流体源5に接続されている。なお、符号23は流体圧バッグ8とレギュレータR2とを接続するためのチューブである。トップリング1の下方には、上面に研磨布21を貼ったターンテーブル22が設置されている。
【0032】
前記トップリング1はボール11を介して駆動フランジ12aを有したトップリングシャフト12に接続されており、このトップリングシャフト12はトップリングヘッド13に固定されたトップリング用流体圧シリンダ14に連結されている。トップリング用流体圧シリンダ14はレギュレータR3 を介して流体源5に接続されている。前記ボール11は、トップリング1をターンテーブル22の傾動に追従して傾動させるための傾動機構を構成している。
【0033】
また、トップリングシャフト12はキー(図示せず)を介して回転筒15に連結されており、この回転筒15はその外周部にタイミングプーリ16を有している。そして、タイミングプーリ16は、タイミングベルト17を介して、トップリングヘッド13に固定されたトップリング用モータ18に設けられたタイミングプーリ19に接続されている。したがって、トップリング用モータ18を回転駆動することによってタイミングプーリ19、タイミングベルト17およびタイミングプーリ16を介して回転筒15及びトップリングシャフト12が一体に回転し、トップリング1が回転する。なおトップリングシャフト12の回転は、複数のピンからなる回転伝達機構28によりトップリング1に伝達される。トップリングヘッド13は、フレーム(図示せず)に固定支持されたトップリングヘッドシャフト20によって支持されている。
【0034】
一方、リテーナリング7はピン29および流体圧バッグ8を介してトップリング1に連結されており、トップリング1の回転はピン29によってリテーナリング7に伝達され、またリテーナリング7は流体圧バッグ8により上下動される。すなわち、リテーナリング7はトップリング1に対して上下動自在であるとともにトップリング1と一体に回転可能になっている。
【0035】
前述したように、チャンバCはレギュレータR1を介して流体源5に接続されている。レギュレータR1によってチャンバCへ供給する流体の流体圧を調整することにより保持プレート3のウエハ保持面3aの湾曲形状(下側に凸、上側に凸等)を調整することができるとともに、この湾曲の度合いを調整することができる。またトップリング用流体圧シリンダ14および流体圧バッグ8は、それぞれレギュレータR3,R2を介して流体源5に接続されている。なおチャンバCおよび流体圧バッグ8は、それぞれトップリングシャフト12内を延びるチューブ9,23およびトップリングシャフト12の上端部のロータリージョイント30を介してレギュレータR1,R2に接続されている。そして、レギュレータR3によってトップリング用エアシリンダ14へ供給する加圧流体の流体圧を調整することによりトップリング1が半導体ウエハ4を研磨布21に押圧する押圧力を調整することができ、レギュレータR2によって流体圧バッグ8へ供給する加圧流体の流体圧を調整することによりリテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力を調整することができる。
【0036】
前記レギュレータR1,R2,R3は、コントローラ24に接続されており、コントローラ24の入力値にしたがって制御される。この場合、レギュレータR1はコントローラ24によって独立して制御されるが、レギュレータR2,R3は互いに関連させて制御される。すなわち、リテーナリング7を研磨布21に押圧すると、リテーナリング7は反力を受けて、トップリング1の押圧力に影響を与えることになる。そのため、トップリング1の押圧力とリテーナリング7の押圧力の設定値をコントローラ24に入力し、コントローラ24によってトップリング用流体圧シリンダ14および流体圧バッグ8に与える流体圧を演算し、レギュレータR3,R2を調整して、所定の圧力の流体をトップリング用流体圧シリンダ14および流体圧バッグ8にそれぞれ供給する。これによって、トップリング1の押圧力およびリテーナリング7の押圧力としてそれぞれ所望の値が得られるようになっている。すなわち、トップリング1の押圧力とリテーナリング7の押圧力は、研磨中にそれぞれ影響を受けることなく独立に変更可能になっている。
【0037】
また、図5に示すように、保持プレート3は下面に開口する複数の連通孔3hを有しており、この連通孔3hは、ジョイント26、トップリング本体2に形成された連通孔2hおよびチューブ27を介して真空ポンプ等の真空源(図示せず)に連通されている。これによって、保持プレート3のウエハ保持面3aは半導体ウエハ4の上面を真空吸着することができるようになっている。ジョイント26は上下外周部にOリング38を備えており、チャンバCが連通孔2h,3hに連通しないように構成している。またジョイント26と保持プレート3とはすきま嵌めにより嵌合されており、保持プレート3の変形が阻害されないようになっている。なお、連通孔3hは、トップリングシャフト12内を延びるチューブ27、ロータリージョイント30を介して切替弁(図示せず)に接続されており、切替弁を適宜切替ることにより連通孔3hを真空源又は加圧空気源又は液体源と連通させることが可能になっている。したがって、保持プレート3のウエハ保持面3aは、真空源によって連通孔3hを負圧にすることにより半導体ウエハ4を真空吸着し、加圧空気源によって連通孔3hから加圧空気を噴出することにより研磨中に半導体ウエハ4にバックサイドプレッシャを加えることができる。研磨中に半導体ウエハ4に若干のバックサイドプレッシャをかけることにより、真空吸着による半導体ウエハの搬送中についた吸着跡をとり除くことができる。また液体源によって連通孔3hから液体を噴出することによりウエハ保持面3aから半導体ウエハ4を離脱させることができる。
【0038】
また、ターンテーブル22の上方には砥液供給ノズル25が設置されており、砥液供給ノズル25によってターンテーブル22上の研磨布21上に研磨砥液Qが供給されるようになっている。
【0039】
上記構成のポリッシング装置において、トップリング1のウエハ保持面3aに半導体ウエハ4を保持させ、トップリング用流体圧シリンダ14を作動させてトップリング1をターンテーブル22に向かって押圧し、回転しているターンテーブル22の上面の研磨布21に半導体ウエハ4を押圧する。一方、砥液供給ノズル25から研磨砥液Qを流すことにより、研磨布21に研磨砥液Qが保持されており、半導体ウエハ4の研磨される面(下面)と研磨布21の間に研磨砥液Qが存在した状態で研磨が行われる。
【0040】
そして、研磨中に流体源5から圧縮空気等の加圧流体をチャンバCに供給すると、加圧流体の加圧力によって保持プレート3のウエハ保持面3aが下側に凸状に湾曲する。これにより、半導体ウエハ4は中央部側が外周部側より高い圧力で研磨布21に押し付けられる。そのため、半導体ウエハ4の外周部側が中央部側より研磨される傾向にあるときは、上記のように保持プレート3のウエハ保持面3aの変形作用により、中央部側の研磨不足を補正することができる。
【0041】
一方、半導体ウエハ4の中央部側が外周部側より研磨される傾向にあるときは、レギュレータR1を調節して流体源5からチャンバCに供給される加圧流体の圧力を弱めるか、又は0にして保持プレート3のウエハ保持面3aの湾曲形状を変える。これによって、半導体ウエハ4の外周部側の研磨圧力を中央部側の研磨圧力より高め、外周部側の研磨不足を補正し、半導体ウエハ4の全面を均一に研磨することができる。
【0042】
また本発明において、トップリング1がポリッシング対象物である半導体ウエハ4をターンテーブル22上の研磨布21に押圧する押圧力F1を可変とし、またリテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力F2を可変としている。そして、押圧力F1と押圧力F2とは、それぞれ独立して押圧力を変更できるようになっている。したがって、リテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力F2をトップリング1が半導体ウエハ4を研磨布21に押圧する押圧力F1に応じて変更することができる。
【0043】
すなわち、レギュレータR3によってトップリング1が半導体ウエハ4をターンテーブル22上の研磨布21に押圧する押圧力F1を変更でき、レギュレータR2によってリテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力F2を変更できる(図1参照)。押圧力F1に対する押圧力F2を適宜調整するとともに、保持プレート3のウエハ保持面3aの形状を適宜調整することにより、半導体ウエハ4の中心部から周縁部、さらには半導体ウエハ4の外側にあるリテーナリング7の外周部までの研磨圧力の分布が連続かつ均一になる。そのため、半導体ウエハ4の中心部および周縁部における研磨量の過不足を防止することができる。
【0044】
また半導体ウエハ4の周縁部の研磨量を内部側より意図的に多くし又は逆に少なくしたい場合には、リテーナリング7の押圧力F2をトップリング1の押圧力F1に基づいて最適な値に選択することにより、半導体ウエハ4の周縁部の研磨量を意図的に増減できる。
【0045】
すなわち、前記チャンバCに供給する流体の圧力を制御することによるウエハ保持面3aの形状補正作用とリテーナリング7による研磨布21の形状補正作用の協働作用により半導体ウエハ4を研磨する。これによって、半導体ウエハの局部(例えば、中央部、外周部等)的な研磨不足を補正することができる。また、半導体ウエハ4の局部(例えば、中央部、外周部等)を意図的に研磨量を多くし、または逆に少なくすることができる。
【0046】
またターンテーブル22に半導体ウエハ4の研磨量を計測する膜厚計等の計測計を設け、研磨中に被研磨面のプロファイル(形状)を検知し、この検知結果をコントローラ24に入力して、保持プレート3のウエハ保持面3aの形状変更を行うこともできる。
【0047】
図6はリテーナリングの変形例を示す断面図である。本例におけるリテーナリング7は第1リテーナリング部材7aと第2リテーナリング部材7bとから構成されているが、第1リテーナリング部材7aはセラミックスからなるリング状本体部7a1とリング状本体部7a1の内周面に接着等によって固定された樹脂製のリング状接触部7a2とから構成されている。リテーナリング7をセラミックスと樹脂の組合せとすることにより、セラミックスによりリテーナリングを長寿命化することができ、また半導体ウエハとの接触部を樹脂とすることにより、半導体ウエハのチッピングの発生を防止できる。
【0048】
図7は、本発明のポリッシング装置の他の実施形態を示す図であり、ポリッシング装置の要部構成を示す断面図である。図7に示すトップリングは、図5に示すトップリングとリテーナリングの取付構造において相違している。即ち、トップリング1は、図5に示すトップリングと同様に、トップリング本体2と、半導体ウエハ4(図4参照)の上面を保持する保持プレート3とを備えている。
【0049】
そして、トップリング1の外周部には、半導体ウエハ4を保持プレート3の下面に保持するために半導体ウエハ4の外周部を保持するリテーナリング(ガイドリング)7が配置されている。リテーナリング7は、図5に示す例と同様に、最下位置にあって樹脂材からなり研磨布21(図4参照)と接触する第1リテーナリング部材7aと、第1リテーナリング部材7aを保持するリング状の第2リテーナリング部材7bとから構成されている。第2リテーナリング部材7bは上部においてトップリング本体2の取付フランジ部2aと連結されており、リテーナリング7はトップリング1と一体に回転するが、トップリング1に対して上下動可能になっている。またトップリング本体2の外周部にある取付フランジ部2aと保持プレート3の外周部3bとの間の溝内には、円環状のゴム製のチューブからなる流体圧バッグ8が配置されている。流体圧バッグ8はトップリング本体2に固定されている。本実施形態におけるその他の構成は、図5に示す実施形態と同様であり、また作用効果も同様である。
【0050】
図8乃至図10は、本発明のポリッシング装置の更に他の実施形態を示す図である。図8(a)、図9(a)および図10(a)はポリッシング装置の要部構成を示す断面図、図8(b)、図9(b)および図10(b)はそれぞれ図8(a)、図9(a)および図10(a)の要部拡大断面図である。
【0051】
図4乃至図7に示す実施形態においては、リテーナリング7を押圧するために、円環状でかつタイヤのチューブ状の流体圧バッグ8を用いている。しかしながら、リテーナリング7が長時間の使用により摩耗したときには流体圧バッグ8が摩耗した長さだけ伸びてリテーナリング7を押圧するが、図5および図7に示す流体圧バッグ8の場合、流体圧バッグ8自体が伸びることにのみ流体圧を消費し、同等の流体圧を付与しても、摩耗前と同一のリテーナリングの押圧力を得ることができないという現象が起こる。これにより、半導体ウエハの連続処理時にウエハ周縁部の研磨特性が経時的に変化し、安定した研磨性能を得ることが困難であるという問題点がある。
【0052】
この問題点を解消するために、図8乃至図10に示す実施形態においては、リテーナリング7を押圧する機構としてゴム等の弾性体の伸びに依存せず、リテーナリングに所望の押圧力を付与することができる構造を使用したものである。
【0053】
図8に示す実施形態においては、図8(a)に示すように、トップリング本体2の取付フランジ部2aと保持プレート3の外周部3bとの間の溝内には、上下一対のシールリング40A,40Bが設けられている。下側のシールリング40Aは、リテーナリング7を押圧するためのリング41aと、リング41aと保持プレート3およびリング41aとトップリング本体2との間をシールするためのリップシール42aとからなっている。また上側のシールリング40Bは、トップリング本体2の取付フランジ部2aに固定されたリング41bと、リング41bと保持プレート3およびリング41bとトップリング本体2との間をシールするためのリップシール42bとからなっている。そして、上下のシールリング40A,40B間には空間43が形成されている。そして、空間43はコネクタ44、チューブ23及びレギュレータR2を介して流体源5(図4参照)に接続されており、空間43内に加圧空気等の加圧流体が供給されるようになっている。したがって、レギュレータR2によって空間43内に供給する加圧流体の流体圧を調整することにより、リング41aがリテーナリング7を押圧する押圧力を調整することができ、即ち、リテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力を調整することができる。
【0054】
図8に示す実施形態においては、図8(b)に示すように、トップリング2の取付フランジ部2aの箇所には、リテーナリング7およびリテーナリング7の周囲の部材に洗浄用純水を供給するための連通孔2kが形成されている。そして、連通孔2kにはチューブ46およびコネクタ47を介して、洗浄用純水が供給され、リテーナリング7およびリテーナリング7の周囲にある部材、例えば上下のシールリング40A,40B等が洗浄されるようになっている。
【0055】
図8に示す実施形態によれば、シールリング40Aの上下動の範囲は、図5および図7に示す実施形態のように制限されることがなく、たとえリテーナリング7が摩耗してもシールリング40Aはリテーナリング7を所望の押圧力で押圧することができる。
【0056】
図9に示す実施形態においては、図9(a)に示すように、トップリング本体2の取付フランジ部2aと保持プレート3の外周部3bとの間の溝内には、リング型エアシリンダ50が設けられている。リング型エアシリンダ50はリング型シリンダ51と、リング型シリンダ51内に上下動自在に収容されたリング型ピストン52とからなっている。リング型ピストン52の上面にはシール用のゴムリング53が嵌装されている。リング型ピストン52とゴムリング53との間には空間54が形成されている。
【0057】
そして、空間54はコネクタ44、チューブ23およびレギュレータR2を介して流体源5(図4参照)に接続されており、空間54内に加圧空気等の加圧流体が供給されるようになっている。したがって、レギュレータR2によって空間54内に供給する加圧流体の流体圧を調整することにより、リング型ピストン52がリテーナリング7を押圧する押圧力を調整することができ、即ち、リテーナリング7が研磨布21を押圧する押圧力を調整することができる。図9(b)には、図8(b)と同様にリテーナリング7およびリング型エアシリンダ50の洗浄機構が示されている。
【0058】
図9に示す実施形態によれば、リング型ピストン52の上下動の範囲は、図5および図7に示す実施形態のように制限されることがなく、たとえリテーナリング7が摩耗してもリング型ピストン52はリテーナリング7を所望の押圧力で押圧することができる。本実施形態におけるその他の構成は、図8に示す実施形態と同様であり、また作用効果も同様である。
【0059】
図10に示す実施形態においては、図10(a)に示すように、トップリング本体2の取付フランジ部2aの箇所にリング状の流体圧バッグ60が設けられている。流体圧バッグ60には、リング型ピストン61が嵌装されている。図10に示す構造は、リング型エアシリンダの一種であり、シリンダ内部に備えた流体圧バッグ60に流体圧を付与し、リング型ピストン61に押圧力を与える構造になっている。この流体圧バッグ60はたわんだ状態で収められており、空気圧が加圧されてもそれ自体が伸びるのではない。流体圧により変形してリング型ピストン61を押圧するので、バッグの伸びによる押圧力の変化は無い。リテーナリング7の上下動の動きの範囲が限られているため、バッグ自身が伸びるまで拡大することがない。この構造により、リング型ピストン61にはリップシール等のシールが不要となるため、シールに起因する押圧力のヒステリシスを軽減することができる。なお、符号65はリング型ピストン61の上下動は許容するが、リング型ピストン61の回転を防止するためのピンである。また、本実施形態においては、リテーナリング7および流体圧バッグ60,リング型ピストン61の洗浄用の連通孔2kは流体圧バッグ60およびリング型ピストン61の半径方向の内方に形成されている。
【0060】
図11乃至図13は、ウエハ保持面を構成する保持プレートがセラミックス等の剛性の高い材料で形成されていてウエハ保持面が変形しない従来型のトップリングに図8乃至図10に示すリテーナリングの押圧機構を設けた例を示す図である。
図11乃至図13に示す例においては、トップリング1はトップリング本体2と、半導体ウエハ4等のポリッシング対象物の上面を保持する保持プレート3Aとを備えている。保持プレート3Aはセラミックス等の剛性の高い材料で形成されており、ウエハ保持面3a’は変形しないようになっている。保持プレート3Aの下面には弾性マット6が貼着されている。
【0061】
またトップリング1の外周部には、半導体ウエハ4を保持プレート3の下面に保持するために半導体ウエハ4の外周部を保持するリテーナリング(ガイドリング)7が配置されている。保持プレート3Aとトップリング本体2の間には、チャンバC’が形成されているが、このチャンバC’は、保持プレート3Aに形成された連通孔3mを介して保持プレート3Aの下面に流体を供給するためのものであって、保持プレート3Aを変形させるものではない。即ち、チャンバC’に圧縮空気等の加圧流体を供給することにより、加圧流体は保持プレート3Aの3a’から噴出し、半導体ウエハ4にバックサイドプレッシャをかけることができる。また、チャンバC’内を真空ポンプで排気することにより、保持プレート3Aの3a’に半導体ウエハ4を真空吸着できる。なお、半導体ウエハ4を保持プレート3Aの3a’から離脱させる際には、チャンバC’に純水等の液体を供給する。
【0062】
図11乃至図13に示すトップリングは、トップリング本体2の取付フランジ部2aの箇所に、図8乃至図10に示すようなリテーナリングの押圧機構が設置されている。即ち、図11に示す例においては、図8に示すシールリング40A、40Bが設けられている。図12に示す例においては、図9に示すリング型エアシリンダ50が設けられている。図13に示す例においては、図10に示す流体圧バッグ60が設けられている。したがって、図11乃至図13に示す実施形態においては、リテーナリング7が摩耗しても、リテーナリングの押圧機構はリテーナリング7を所望の押圧力で押圧することができる。
【0063】
次に、本発明のポリッシング装置の第2の態様を図14乃至図19を参照して説明する。トップリングに求められる性能は、半導体ウエハ上に堆積された各種の膜をウエハ全面にわたり均一に研磨することである。その場合、ポリッシング装置やトップリングの性能によっては全面均等にポリッシングできないことがあり、その対策として部分的にウエハの加圧力を制御する必要がある。
【0064】
さらに、近年、ユーザの要求はポリッシング量(研磨量)を全面にわたり均一にするのではなく、研磨後の半導体ウエハが平坦であることに変わりつつある。これは、研磨前の膜付けされたウエハが、全面にわたり平坦でないことが原因である。膜の種類や膜付け条件などにより部分的に膜厚が他の部分より厚くなることがある。例えば、ウエハの中心部に比べ、外周部の膜付けが厚い、などの場合がある。そういった場合、厚くなった部分に他よりも高い研磨圧力を加えることで、この部分を他の部分よりも多く研磨し、研磨後のウエハ全面を平坦化する必要がある。
【0065】
図1乃至図10に示すウエハ保持面が流体圧によって変形可能なダイヤフラム型トップリングでは、金属性の保持プレートであるダイヤフラムに弾性マット(バッキングフィルム)を貼設し、弾性マットを介してウエハ裏面を加圧して研磨している。そして、金属性のダイヤフラムを加圧流体によって加圧することでウエハ加圧面(ウエハ保持面)を凹凸に制御し、ウエハ全面が均一に研磨できるようにする、もしくは、部分的に加圧することで研磨後のウエハプロファイルを制御することが可能になっている。しかしながら、バッキングフィルムを使用する限り、品質のバラツキ、継続使用による弾性率の変化、吸水状態の違いによる弾性率の面内バラツキなど、不安定要素が存在する。
【0066】
また、加圧流体によってゴム製の弾性膜(メンブレン)を介して半導体ウエハを押圧するメンブレン型トップリングでは、弾性膜を介したウエハ裏面への流体圧均等荷重制御が可能になっている。しかし、この場合は、あくまでウエハに対して均等加圧ができるだけで、部分的な加圧制御ができるわけではない。そのため、研磨後のウエハプロファイルを部分的に制御することが難しい。
【0067】
本発明の第2の態様は、図1乃至図10に示すダイヤフラム型トップリングの面内加圧分布制御性とメンブレン型トップリングのウエハ裏面への均一荷重制御の特性をあわせもち、ウエハ外周部もしくは中心部に部分的に加圧制御可能にし、その他の部分は全面均等荷重制御可能なトップリングである。さらに、このトップリングはウエハ外周部もしくは中心部の部分的加圧領域(幅)を制御可能である。
【0068】
図14は本発明の第2の態様の基本概念を示す図である。本発明の第2の態様におけるトップリングは、図1に示すダイヤフラム型トップリングに弾性膜(メンブレン)を被せた構造になっている。即ち、トップリング1は、トップリング本体2と、半導体ウエハ4を加圧する加圧プレート3’に加えて、加圧プレート3’の外側に弾性膜(メンブレン)10を備えている。弾性膜10は、エチレンプロピレンゴム(EPDM)、フッ素ゴム、シリコンゴム等の強度および耐久性に優れたゴム材によって形成されている。そして、加圧プレート3’と弾性膜10との間がチューブおよびコネクタ等からなる流体路およびレギュレータR4を介して流体源5に接続されている。
【0069】
前記トップリング本体2と加圧プレート3’との間にはチャンバCが形成されており、チャンバCはレギュレータR1 を介して流体源5に接続されている。またトップリング1の外周部には、半導体ウエハ4を弾性膜10の下端面、すなわちウエハ保持面10aに保持するためのリテーナリング(ガイドリング)7が配置されている。リテーナリング7とトップリング1との間には、円環状のチューブからなる流体圧バッグ8が配置されている。そして、流体圧バッグ8はレギュレータR2を介して流体源5に接続されている。トップリング1の下方には、上面に研磨布21を貼ったターンテーブル22が設置されている。研磨布21は半導体ウエハに摺接して研磨を行う研磨面を構成している。
【0070】
前記トップリング1はボール11を介してトップリングシャフト12に連結されており、このトップリングシャフト12はトップリングヘッド13に固定されたトップリング用流体圧シリンダ14に連結されている。トップリング用流体圧シリンダ14はレギュレータR3を介して流体源5に接続されている。
【0071】
上述の構成において、流体源5からトップリング用流体圧シリンダ14に圧縮空気等の加圧流体を供給することにより、トップリング1がポリッシング対象物である半導体ウエハ4をターンテーブル22上の研磨布21に所定の押圧力F1で押圧し、半導体ウエハ4を研磨する。この押圧力F1はレギュレータR3を調節することにより可変になっている。
【0072】
本実施形態において、流体源5から圧縮空気等の加圧流体をチャンバCに供給しない状態又はチャンバCに真空圧を供給しない状態のときには、即ち、加圧プレート3’からなるダイヤフラムに正圧又は負圧をかけない状態では、このトップリングはメンブレン型トップリングと同じ性能を有することになる。即ち、ダイヤフラムに正圧又は負圧をかけない状態では、加圧プレート3’と弾性膜10との間に圧縮空気等の加圧流体を供給することにより、トップリング1は、弾性膜10により形成された流体圧バッグを介して半導体ウエハ4を研磨布21に対して押圧することになる。これにより、弾性膜10による流体圧バッグを介したウエハ裏面への流体圧均等荷重制御が可能になっている。
【0073】
一方、流体源5から圧縮空気等の加圧流体をチャンバCに供給することにより、加圧プレート3’からなるダイヤフラムに正圧をかけると、図15に示すように、加圧プレート(ダイヤフラム)3’が凸(〜0.1mm程度)に変形して、加圧プレート(ダイヤフラム)3’と弾性膜(メンブレン)10が一部接触した状態になる。さらにトップリング全体の荷重を高めていくと、ダイヤフラム中心付近(加圧プレート3’の中心付近)の一部は、弾性膜(メンブレン)10を介して半導体ウエハ4を直接押し付けることになる。加圧プレート3’が弾性膜10に接していないその他の部分では、弾性膜10が流体圧により均等加圧されている。
【0074】
また、チャンバC内を真空ポンプからなる流体源5により排気すると、加圧プレート3’からなるダイヤフラムに負圧がかかり、図16に示すように、ダイヤフラム面(加圧プレート3’の下面)は凹(〜0.1mm程度)に変形する。この状態で、トップリング全体の荷重を高めていくとダイヤフラム外周部の一部は、弾性膜(メンブレン)10を介して半導体ウエハ4を直接押圧することになる。加圧プレート3’が弾性膜10に接していないその他の部分では、弾性膜10が流体圧により均等加圧されている。
【0075】
図17は、ダイヤフラム加圧制御によるウエハの面圧分布を模式的に表すグラフであり、図17(a)は加圧プレート(ダイヤフラム)3’が図15に示す状態のときのウエハの面圧分布を示し、図17(b)は加圧プレート(ダイヤフラム)3’が図16に示す状態の時のウエハの面圧分布を示す。図17において、横軸はウエハ中心から外周までの距離を示し、縦軸はウエハの面圧を示している。図17(a)および図17(b)に示すように、加圧プレート(ダイヤフラム)3’の圧力制御により、ウエハの中心部および外周部の面圧分布の制御が可能である。そして、図17(a)および図17(b)に示すように、加圧プレート(ダイヤフラム)3’へ加える正圧又は負圧の大きさを変更することにより、ウエハ中心部又は外周部の部分的加圧領域(幅)を制御可能であることがわかる。図15および図16においては、部分的加圧領域(幅)はPA1およびPA2で表され、図17(a)および図17(b)に示すように、この領域PA1,PA2は加圧プレート(ダイヤフラム)3’へ加える正圧又は負圧の大きさを変えることにより広く又は狭くすることができる。
【0076】
図18は、ダイヤフラムを構成する加圧プレートの下面に多孔質プレートを設けた例を示す概略断面図である。図18に示すように、加圧プレート3’の下面に、多孔質プレート80を配置することにより、加圧プレート(ダイヤフラム)面と弾性膜10の隙間が極めて小さい場合でも、この隙間に圧力流体を供給して弾性膜10の全面に圧力を行き渡らせ、均等加圧することが可能となる。
【0077】
図19は、図14乃至図18に示すトップリングが半導体ウエハを吸着する動作を示す概略断面図である。図19(a)はトップリングが半導体ウエハを吸着する前の状態を示し、図19(b)はトップリングが半導体ウエハを吸着した状態を示している。
図19に示すように、ウエハ吸着動作は、トップリングにウエハがない時に加圧プレート(ダイヤフラム)3’を負圧により凹状に変形させ、半導体ウエハ4を弾性膜(メンブレン)10に接触させた後、加圧プレート(ダイヤフラム)3’と弾性膜(メンブレン)10の間の空間を負圧にすることにより行う。ダイヤフラムの凹変形量を0.1mm以下に制御すれば、図19(b)に示すようにダイヤフラム面(加圧プレート3’の下面)にウエハが倣って変形したとしてもウエハが割れることはない。また、ダイヤフラム変形量を変化させることにより、ウエハ吸着力を制御することも可能である。
【0078】
図20は、本発明の第2の態様における具体的構成を示す断面図である。図20に示すように、本発明の第2の態様におけるトップリングは、図5に示すダイヤフラム型トップリングに弾性膜(メンブレン)を被せた構造になっている。即ち、トップリング1は、トップリング本体2と、半導体ウエハ4を保持する加圧プレート3’に加えて、加圧プレート3’の外側に弾性膜(メンブレン)10を備えている。加圧プレート3’には開口3gが形成されており、この開口3gにコネクタ71を介してチューブ72が接続されている。さらに、チューブ72はトップリング本体2の下面に固定されたコネクタ74、トップリング本体2の開口2g、トップリング本体2の上面に固定されたコネクタ75、およびチューブ76を介して流体源5に接続されている。
【0079】
上述の構成において、開口3g、コネクタ75,74,71、チューブ76,72を介して加圧プレート3’と弾性膜10との間に加圧流体を供給することにより、加圧プレート3’の下面側に弾性膜10からなる流体圧バッグを形成することができる。すなわち、コネクタ75,74,71、チューブ76,72は加圧流体を流体源5から弾性膜10からなる流体圧バッグの内部に供給するための流路を構成している。そして、チャンバCへ正圧又は負圧を適宜かけることにより、ダイヤフラム型トップリングの面内加圧分布制御性とメンブレン型トップリングのウエハ裏面均等荷重制御の特性をあわせもち、ウエハ外周部もしくは中心部に部分的加圧制御可能にして、その他の部分は全面均等荷重制御可能なトップリングとすることができる。
【0080】
本発明においては、ターンテーブル上に形成される研磨面は、前述した研磨布(研磨パッド)により形成してもよく、又、固定砥粒により形成してもよい。研磨布としては、市場で入手できるものとして、種々のものがあり、例えば、ロデール社製のSUBA800,IC−1000,IC−1000/SUBA400(二層クロス)、フジミインコーポレイテッド社製のSurfin xxx−5,Surfin 000等である。SUBA800,Surfin xxx−5,Surfin 000は繊維をウレタン樹脂で固めた不織布であり、IC−1000は硬質の発泡ポリウレタン(単層)である。発泡ポリウレタンは、ポーラス(多孔質状)になっており、その表面に多数の微細なへこみ又は孔を有している。
【0081】
固定砥粒は、砥粒をバインダ中に固定し板状に形成されたものである。固定砥粒から自生した砥粒により研磨が進行する。固定砥粒は砥粒とバインダと気孔により構成されており、例えば砥粒には平均粒径0.5μm以下の酸化セリウム(CeO2)、バインダにはエポキシ樹脂を用いる。固定砥粒は硬質の研磨面を構成する。固定砥粒には、前記板状のものの他に、薄い固定砥粒層の下に弾性を有する研磨パッドを貼り付けて二層構造とした固定砥粒パッドも含まれる。その他の硬質の研磨面としては、前記IC−1000がある。
【0082】
また本発明に用いるターンテーブルは、中心軸の回りに回転するタイプのターンテーブルに限らず、テーブル上の任意の点が循環並進運動を行うスクロール型テーブルをも包含するものである。
【0083】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のポリッシング装置および方法によれば、ポリッシングに際してポリッシング対象物の中央部又は周縁部における押圧力分布が不均一になることを防止して研磨圧力をポリッシング対象物の全面に亘って均一にし、ポリッシング対象物の中央部又は周縁部の研磨量が過不足となることを防止することができる。したがって、ポリッシング対象物の全面を平坦かつ鏡面に研磨することができる。そして、半導体製造工程等に用いてより質の高いポリッシングを行うことができ、また半導体ウエハの周縁部まで製品に供することができるため、半導体ウエハの歩留りの向上に寄与する。
【0084】
また本発明によれば、半導体ウエハ等のポリッシング対象物によってはポリッシング対象物の周縁部を内部側より意図的に研磨量を多く又は逆に少なくしたいという要請があるため、この要請にも答えることができるようにポリッシング対象物の周縁部の研磨量を意図的に増減することができる。さらに、ポリッシング対象物の周縁部のみならず、研磨面の狙った一部の領域(例えば、中央部、外周部等)の研磨量を増減するように研磨することができる。
【0085】
さらに本発明によれば、ダイヤフラム型トップリングの面内加圧分布制御性とメンブレン型トップリングのポリッシング対象物の裏面への均一荷重制御の特性をあわせもち、ポリッシング対象物の外周部もしくは中心部に部分的に加圧制御可能にし、その他の部分は全面均等荷重制御可能なトップリングである。さらに、このトップリングはポリッシング対象物の外周部もしくは中心部の部分的加圧領域(幅)を制御可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本概念を示す図である。
【図2】トップリングの保持プレートのウエハ保持面の形状を表す図である。
【図3】トップリングが半導体ウエハを研磨布に押圧する押圧力とリテーナリングが研磨布を押圧する押圧力との関係を変えた場合の模式図である。
【図4】本発明に係るポリッシング装置の全体構成を示す図である。
【図5】本発明に係るポリッシング装置の要部構成を示す図である。
【図6】リテーナリングの変形例を示す断面図である。
【図7】本発明のポリッシング装置の他の実施形態を示す図であり、ポリッシング装置の要部構成を示す断面図である。
【図8】本発明のポリッシング装置の更に他の実施形態を示す図であり、図8(a)はポリッシング装置の要部構成を示す断面図、図8(b)は図8(a)の要部拡大断面図である。
【図9】本発明のポリッシング装置の更に他の実施形態を示す図であり、図9(a)はポリッシング装置の要部構成を示す断面図、図9(b)は図9(a)の要部拡大断面図である。
【図10】本発明のポリッシング装置の更に他の実施形態を示す図であり、図10(a)はポリッシング装置の要部構成を示す断面図、図10(b)は図10(a)の要部拡大断面図である。
【図11】ウエハ保持面を構成する保持プレートがセラミックス等の剛性の高い材料で形成されていてウエハ保持面が変形しない従来型のトップリングに図8に示すリテーナリングの押圧機構を設けた例を示す図である。
【図12】ウエハ保持面を構成する保持プレートがセラミックス等の剛性の高い材料で形成されていてウエハ保持面が変形しない従来型のトップリングに図9に示すリテーナリングの押圧機構を設けた例を示す図である。
【図13】ウエハ保持面を構成する保持プレートがセラミックス等の剛性の高い材料で形成されていてウエハ保持面が変形しない従来型のトップリングに図10に示すリテーナリングの押圧機構を設けた例を示す図である。
【図14】本発明の第2の態様の基本概念を示す図である。
【図15】加圧プレートからなるダイヤフラムに正圧をかけた状態を示す図である。
【図16】加圧プレートからなるダイヤフラムに負圧をかけた状態を示す図である。
【図17】ダイヤフラム加圧制御によるウエハの面圧分布を模式的に表すグラフであり、図17(a)はダイヤフラムが図15に示す状態のときのウエハの面圧分布を示し、図17(b)はダイヤフラムが図16に示す状態のときのウエハの面圧分布を示す図である。
【図18】ダイヤフラムを構成する加圧プレートの下面に多孔質プレートを設けた例を示す概略断面図である。
【図19】図14乃至図18に示すトップリングが半導体ウエハを吸着する動作を示す概略断面図であり、図19(a)はトップリングが半導体ウエハを吸着する前の状態を示し、図19(b)はトップリングが半導体ウエハを吸着した状態を示す図である。
【図20】本発明の第2の態様における具体的構成を示す断面図である。
【符号の説明】
1 トップリング
2 トップリング本体
2a 取付フランジ部
2h,3h,2k 連通孔
3 保持プレート
3’ 加圧プレート
3a ウエハ保持面
3b 外周部
3g 開口
3t 薄肉部
4 半導体ウエハ
5 流体源
6 弾性マット
7 リテーナリング
7a 第1リテーナリング部材
7b 第2リテーナリング部材
8,60 流体圧バッグ
10 弾性膜(メンブレン)
11 ボール
12 トップリングシャフト
13 トップリングヘッド
14 トップリング用流体圧シリンダ
15 回転筒
16 タイミングプーリ
17 タイミングベルト
18 トップリング用モータ
19 タイミングプーリ
20 トップリングヘッドシャフト
21 研磨布
22 ターンテーブル
23,27,46,72,76 チューブ
24 コントローラ
25 砥液供給ノズル
26 ジョイント
28 回転伝達機構
29 ピン
30 ロータリージョイント
38 Oリング
40A,40B シールリング
41a,41b リング
42a,42b リップシール
43,54 空間
44,47,71,74,75 コネクタ
50 リング型エアシリンダ
51 リング型シリンダ
52,61 リング型ピストン
53 ゴムリング
Claims (6)
- トップリングと研磨面を有するターンテーブルとを備え、前記トップリングとターンテーブルとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨し、平坦かつ鏡面化するポリッシング装置において、
前記トップリングは、トップリング本体と、金属性の加圧プレートと、該加圧プレートの外側に配置された弾性膜と、前記加圧プレートとトップリング本体とで構成されたチャンバと、前記加圧プレートと弾性膜との間に形成された流体圧バッグとを備え、
前記流体圧バッグは可変の流体圧を供給できる流体源に接続され、前記ポリッシング対象物に対して流体圧荷重制御が可能であり、
前記チャンバは可変の流体圧を供給できる流体源に接続され、前記金属性の加圧プレートは前記チャンバに供給された流体圧によりその中心部を凸または凹に変形可能であり、
前記チャンバに正圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凸に変形すると、前記加圧プレートの中心付近は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧し、
前記チャンバに負圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凹に変形すると、前記加圧プレートの外周部は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧することを特徴とするポリッシング装置。 - 前記トップリングの周囲に配置され可変の押圧力で前記研磨面を押圧するとともにポリッシング対象物をトップリングの保持面内に保持するリテーナリングを設けたことを特徴とする請求項1記載のポリッシング装置。
- 前記流体圧バッグの内部は、加圧プレートに形成された開口及び流体流路を介して流体源に接続されていることを特徴とする請求項1記載のポリッシング装置。
- 前記加圧プレートには、前記流体圧バッグの表面に流体が行き渡るための多孔質プレートが設けられていることを特徴とする請求項3記載のポリッシング装置。
- 前記リテーナリングを可変の押圧力で前記研磨面に押圧する押圧機構を備え、該押圧機構は上下動可能なリング状部材と、該リング状部材をリテーナリングに押圧する可変の流体圧が供給される空間とを備えていることを特徴とする請求項2記載のポリッシング装置。
- トップリングと研磨面を有するターンテーブルとを備え、前記トップリングとターンテーブルとの間にポリッシング対象物を介在させて所定の力で押圧することによって該ポリッシング対象物を研磨し、平坦かつ鏡面化するポリッシング方法において、
前記トップリングは、トップリング本体と、金属性の加圧プレートと、該加圧プレートの外側に配置された弾性膜と、前記加圧プレートとトップリング本体とで構成されたチャンバと、前記加圧プレートと弾性膜との間に形成された流体圧バッグとを備え、
前記流体圧バッグは可変圧の流体源に接続され、前記ポリッシング対象物に対して流体圧荷重制御が可能であり、
前記チャンバは可変圧の流体源に接続され、前記金属性の加圧プレートは前記チャンバに供給された流体圧により中心部を凸または凹に変形させ、
前記チャンバに正圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凸に変形すると、前記加圧プレートの中心付近は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧し、
前記チャンバに負圧をかけ、前記加圧プレートの中心部を凹に変形すると、前記加圧プレートの外周部は前記弾性膜に接触して該弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を直接押し付け、前記流体圧バッグに供給された流体圧は、前記加圧プレートが接触していない部分の前記弾性膜を介して前記ポリッシング対象物を加圧し、
前記チャンバに正または負の流体圧を加えないときは、前記流体圧バッグによる流体圧荷重制御により、前記弾性膜から流体圧を前記ポリッシング対象物に加えることを特徴とするポリッシング方法。
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