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JP4065855B2 - 生体および化学試料検査装置 - Google Patents
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生体および化学試料検査装置 Download PDF

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Description

本発明は、センサが試料に投入あるいは接触され、その結果をワイヤレスで外部装置に伝送するシステムあるいはそのセンサに関する。システムとしては、核酸、タンパク質、抗原、抗体などの生体物質を検出するシステム、または温度、圧力、光、イオン濃度など物理、化学量を計測するシステムが例示される。
特開2002−14072号公報(特許文献1)には、集積化センサ素子と称し、センサ部、センサ部の検出結果を示す信号を処理する制御部、外部との通信動作及び回路動作に必要なエネルギーを外部から受け取るアンテナとを一チップに集積した集積回路素子が開示されている。この集積化センサ素子のセンサ部としては、イオン感応性電界効果トランジスタ(Ion Sensitive Field Effect Transistor以下、ISFETと称する)や、物質を含む気体もしくは液体と接することにより特性変化を生ずる有機膜を用いることが開示されている。
ISFETを集積回路とモノリシックに集積するために適した構造として、非特許文献1や非特許文献2に開示されるようなextended gate structureがある。
また、SOI構造の半導体集積回路装置において陽イオンが素子形成領域に侵入することにより素子の特性を劣化させたり、素子間の電気的絶縁性を劣化させたりする課題を検討したものとして、例えば特許文献2、特許文献3が見いだされた。
特開2002−14072号公報(図1)
特開平6−177233号公報(図1) 特開平6−177242号公報(図2) J. van der Spiegel, I. Lauks, P. Chan, D. Babic, "The extended gate chemically-sensitive field-effective transistor as multi species microprobe, Sensors and Actuators" 4(1983) pp.291-298 K. Tsukada, Y. Miyahara, Y. Shibata, H. Miyagi, "An integrated micro multi-ion sensor using platinum-gate field effect transistors", Proc. Int. Conf. Solid-State Sensors and Actuators (Transducers ’91), San Francisco, USA, 1991, pp.218-221
遺伝子やタンパク質検査をはじめとして、生体および化学物質を簡便に計測できるシステムが求められている。こうした要求に応え、発明者らは半導体チップ上にDNAなどの生体物質、化学物質、イオン、物理量などを計測するセンサと、センシングデータをワイヤレスでチップ外部に送信する機構を集積したワイヤレスセンサチップ(以下、センサチップと称する)の実現を検討している。特許文献1には、集積化センサ素子をどのようなデバイスとして実現するかについて記載されていない。特に、計測システムを低コストに実現するため、現在の半導体製造プロセスで容易に実現できるデバイスであることが望ましい。
また、センサチップが溶液に投入されて使用される場合にも信頼性を維持できるデバイスである必要がある。
上記課題を解決する手段の主なものは以下の通りである。
センサチップをSOI基板上に形成するが、pMOSトランジスタが形成されるn型半導体領域とnMOSトランジスタが形成されるp型半導体領域とはpn接合により分離する。これは、p型半導体領域の基板電位としてセンサチップの最低電位を与え、n型半導体領域の基板電位としてセンサチップの最高電位を与えることによって実現できる。
また、センサチップを構成する集積回路を、SOI基板の埋込み絶縁層に達するn型(p型)の半導体領域(ガードリング)で囲い、その外周をp型(n型)の半導体領域とし、ガードリングはセンサチップの最高電位(最低電位)を与え、その外周の半導体領域はフローティングとする。
また、酸化膜層を通じての陽イオンの侵入を抑制するために、イオン非透過性絶縁膜によりチップを覆う。
遺伝子などの生体物質や化学物質の検出や、温度、圧力、pHなどの物理化学量の計測に適したセンサチップを提供できる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を詳細に説明する。なお、これらの図面について同一機能を有するものには同一符号をつけ、繰り返しとなる説明は省略している。
図2にセンサチップを用いた計測システムの一例を示す。まず、センサチップ200について説明する。センサブロック150はISFET、温度計、フォトダイオードなどセンサで構成される。センサブロック150は複数のセンサを有しても良く、また複数種類のセンサを有してもよい。センサアナログブロック151は、センサブロック150からのセンシング信号を増幅する増幅器、増幅されたセンシング信号をディジタル信号に変換するA/D変換器等の信号処理回路やセンサブロック150を制御するセンサ制御回路を含む。通信制御回路ブロック152はセンサチップ200とリーダ/ライタ230との通信制御を行う。RFインタフェースブロック153は、リーダ/ライタ230からの信号を受信する受信回路、センシングデータを送信する送信回路、電源・クロックの生成を行う整流器を含む。RFインタフェースブロック153は、データ通信や電力伝達をするコイル155と共振容量154に接続されている。
センシングデータはセンサアナログブロック151でディジタル信号に変換された後、RFインタフェースブロック153で高周波信号に変換され、RF搬送波にのせてリーダ/ライタ230に送信される。また、センサチップに搭載される回路ブロック150〜153で消費される電力はリーダ/ライタ230のアンテナ221との誘導結合によって供給される。
測定制御装置231は、リーダ/ライタ230を制御してセンサチップ200を用いてセンシングデータを収集し、センシングデータを処理する。
センサチップを用いた計測システムにおけるチップ利用形態の一例を図3A〜Bに示す。図3A〜Bはセンサチップを溶液に投入した状態でセンシングデータを得る場合の利用形態を示している。図3Aに示すように、測定制御装置231は例えば計算機260で実現され、リーダ/ライタ230を介してセンサチップ200からセンシングデータを収集している。プレート240には複数の反応槽241が設けられている。反応槽241を拡大して示した図が図3Bである。センサチップ200は試料溶液242が入った反応槽241の中に投入され反応槽241の外に置かれたリーダ/ライタ側コイル221によって、電力の供給、制御信号の送信、センシングデータの受信が行われる。センサチップ200とリーダ/ライタ230との通信には、電磁波、磁場変化あるいは電場変化のいずれかを用いることができる。
以下、センサとしてISFETを用いたセンサチップを例にとって説明する。図4はセンサブロック150に含まれるセンサSN、センサアナログブロック151に含まれる増幅器AMP、バイアス回路174、定電流源175の回路構成例を示したものである。測定にあたり、ISFET184のゲート上部に設けられたイオン感応膜170と参照電極173は試料溶液242に接した状態とされる。pHセンサを例にとって説明する。例えばpHセンサとして機能させるため、イオン感応膜170にSi膜(窒化珪素膜)を用いることができる。Si膜は試料溶液中の水素イオン(H)と結合する。試料溶液中の水素イオン濃度に依存した量の水素イオンがSi膜に結合した状態で平衡に達する。一方、ISFET184のソース電位(基板電位)としては参照電極173の電位が基準電位として与えられている。理想的な参照電極は溶液の種類や濃度に対して電極−溶液界面の電位分布が変化しないという特性をもつ。この安定なソース電位に対して、水素イオンの濃度が高ければSi膜に結合する水素イオンの量も大きくなり、ISFET184のチャネル抵抗は低下する。一方、水素イオンの濃度が低ければSi膜に結合する水素イオンの量も小さくなり、ISFET184のチャネル抵抗は増大する。したがって、この変化を検出すれば試料溶液中の水素イオン濃度を測定することができる。
この変化を検出するために、定電流源175と増幅回路AMPが設けられている。ISFET184のドレイン電圧Vdsは定電流源179と抵抗181により与えられる一定電圧となるよう制御される。また、定電流源175がISFET184と直列に接続されていることにより、ISFET184のドレイン電流Idsは一定電流とされる。水素イオン濃度に依存するチャネル抵抗とVds/Idsとのずれは、ノードN1の電位の変化として検出される。ボルテージホロアアンプ177を介して出力端子180からノードN1の電位を読み取ることにより、試料溶液中の水素イオンノードを測定する。
なお、バイアス回路174はISFET184による検出感度を高めるため、参照電極174の電位に所定のバイアス電位を与えるものである。また、センサチップの消費電力を抑えるため、定電流源175やバイアス回路174は図示しないセンサ制御回路によりセンサ動作を行わない場合には、電源の供給が停止されている。
図4の回路でノードN1の電位を検出するためには、ノードN1とノードN2との間は、高インピーダンスになっている必要がある。一方、一般的にデバイスを低コストで作成するためには、バルクCMOSで構成することが望ましい。本実施の形態のセンサチップと対比するため、センサチップを一般的なバルクCMOSで構成したと仮定する。図6はバルクCMOSで構成した場合のセンサチップの断面図である。詳細の説明はここでは省略するが、ノードN1はウェル106であり、ノードN1とノードN2との間は高インピーダンス状態であるから、このウェルはフローティングとされる。ここでセンサチップは低コストで作成するため、樹脂封止等されない状態、いわゆるベアチップで利用されるため、参照電極173に相当する電極131と基板118とは試料溶液により短絡されてしまう。このため、単純にバルクCMOSで作成したセンサチップではノードN1とノードN2との間を高インピーダンス状態に保つことができないことに発明者は気がついた。このように、試料溶液中で使用される可能性のあるセンサチップは、電極と半導体領域とが試料溶液を介して短絡されることを防止する必要がある。
図1に、本発明のセンサチップの断面構造を示す。センサとしてISFETを用いており、図2で説明したように、センサ(ISFET)とワイヤレス通信機能とが同一半導体基板上に形成されている。センサチップは2つのISFETを有し、第1のISFETは目的とするイオンを選択的に取り込むイオン選択膜134を有し、第2のISFETは第1のISFETとは異なるイオン選択性を持つイオン選択膜135を有している。このイオン選択性の差により、試料溶液から膜内に取り込まれるイオンの量に第1のISFETと第2のISFETとの間で差が生じ、それぞれのISFETのゲートは異なる電位をもつようになる。これをISFETのチャネル伝導度(抵抗)の差として読取ることにより試料溶液中のイオン濃度を知ることができる。この構成の利点については図10に関連して後述する。
低コスト化を実現するため一般のCMOSプロセスに加える変更を最小限にして、基板を試料溶液から電気的に分離でき、さらに信頼性の高い構造であることが望ましい。そこで、半導体基板としてSOI(Silicon on Insulator)基板を用いることでチップ裏面の電気的絶縁を実現する。また、チップ端面についてはチップ周辺にSOI基板の埋め込み絶縁層(Buried oxide 層、以下、BOX層と称する)に達する不純物拡散層として構成されるガードリングを設け、ガードリングの内側にp型またはn型の不純物拡散層が形成される。そして、ガードリング外周の不純物拡散層はフローティング電位、ガードリング内側の不純物拡散層の電位は、異なる導電型の不純物拡散層の電位に対して逆バイアス方向となる電位とすることでpn接合による絶縁構造とすることができる。
また、酸化膜の露出部からの陽イオンの侵入の抑制もデバイスの信頼性を高めるために重要である。チップ端面に酸化膜の露出部があるとナトリウムなどの陽イオンが侵入する。例えば、図6の構成では陽イオンは端面に露出した酸化珪素(SiO)による層間絶縁膜120,122あるいは124を透過して侵入し、半導体基板118上に形成された素子の特性、たとえばMOSトランジスタのしきい値電圧やpn接合のリーク特性を変動させる原因となる。センサチップは低コスト化のため、パッケージングをしないでチップの状態で使用される場合を想定するため、チップレベルで陽イオンの侵入を抑制する必要があるのである。
このように、パッケージを施さないチップの状態で溶液中での使用に耐えるという仕様を満足するため、センサチップは第1にチップの裏面、端面を溶液から絶縁すること、第2にチップ端面からの陽イオンの侵入を遮断することがその信頼性のために重要である。
図1に示されるように、センサおよび各回路ブロックはSOI基板100の上に形成される。SOI基板にはBOX層の上に厚さ2μmの単結晶シリコン層(p型、10Ωcm)が形成されている。nMOSトランジスタ(ここでは、絶縁ゲート型電界効果トランジスタの総称としてMOSトランジスタの語を用いる)はp型ウェル110に、pMOSトランジスタはn型ウェル107に形成される。これらのMOSトランジスタは図2の回路ブロック151〜153に用いられるトランジスタである。また、センサを構成するISFETは、nMOSトランジスタと同じゲート構造をもつ。ISFETのゲート117の電位はフローティングとなっており、配線層121,123,130を介してイオン感応膜134または参照用イオン感応膜135に接続されている。このような多層配線構造に適したISFETの本構造はextended gate structureと呼ばれ(非特許文献1や非特許文献2を参照)、一般的なMOSトランジスタ形成プロセスをほぼ変更することなく使える利点がある。もちろんISFETの構造として、イオン感応膜134,135が直接ゲート117に配置された構造をとることも可能である。
隣接するnMOSトランジスタはフィールド絶縁膜114によって分離される。図1の例ではフィールド絶縁膜の厚さはBOX層に届かない厚さ、たとえば450nmとしている。このように同じ導電型のMOSトランジスタはフィールド絶縁膜によって分離される。さらに、異なる導電型であるMOSトランジスタはフィールド絶縁膜で分離されるとともに、pn接合が逆方向にバイアスされるように各々のMOSトランジスタが形成されるnウェル及びpウェルの電位を設定することによって分離される。このとき、フィールド絶縁膜の厚さを450nmとすると、シリコン基板主面から下のフィールド絶縁膜の厚さは200nm、主面から上のフィールド絶縁膜の厚さは250nmとなる。ウェル拡散層の深さは約1000nmであるから、フィールド絶縁膜の下にはウェル拡散層があり、複数のMOSトランジスタが同じウェルの中に形成されることになる。
MOSトランジスタ形成の後、第1の配線層121、第2の配線層123を形成している。次に、酸化絶縁膜124の上にイオン非透過性絶縁膜125を堆積する。このとき、イオン非透過性絶縁膜125の堆積前にチップ周辺部について酸化絶縁膜120,122,124を除去し、シリコン層109を露出させる。この後にイオン非透過性絶縁膜125を堆積することにより、チップ周辺部でイオン非透過絶縁膜125とシリコン層109とがシリコン層露出部127,128において接触し、酸化絶縁膜120,122,124による陽イオンの拡散通路が遮断される。
イオン非透過絶縁膜125としては、リンガラス(PSG: Phosphosilicate glass)あるいは窒化珪素(Si)がある。PSGは酸化絶縁膜に拡散した陽イオンをリンによって捕獲する機能を有する。図1の例では、イオンの透過しにくい材料としてたとえば厚さ150nmの窒化珪素層を用いる。窒化珪素はPSGに比較して耐水性に優れる利点がある。
イオン非透過絶縁膜125の形成後、絶縁膜126を堆積し、イオン感応膜134,135への接続部130、コイル132および、疑似参照電極131を形成するための金属層を形成する。金属膜としてはたとえば厚さ10μmの銅を用いる。疑似参照電極とはセンサチップが溶液中に投入されたとき、溶液電位を参照することによりISFETのゲートに対する基準電位を与える電極(図4の参照電極173)である。理想的な参照電極は溶液の種類や濃度に対して電極−溶液界面の電位分布が変化しないが、実用的にはこの条件を近似的に満たす電極として標準水素電極やAg−AgCl電極などが用いられる。しかしこれらは半導体集積回路の形成プロセスとの整合性の観点から適当でない。そこで電極−溶液界面の電位分布が変化しないという特性を完全に満たすものではないが、少なくとも溶液に対して化学的に安定である材料を用い、参照電極として用いる(この意味で、すなわち理想的な参照電極ではないという意味で、ここでは「擬似」参照電極と呼んでいる)ことができる。
たとえば銅に対する接着金属層形成の後、厚さ100nmの金を形成する。金属層130,131,132の形成の前には絶縁層123,125,126を加工してスルーホールを形成し、集積回路部と必要な接続をする。金属層130,131,132を形成後、絶縁膜133を堆積してISFETのゲート接続用電極130部にスルーホールを形成し、第1及び第2のISFETのゲートに接続されるイオン感応膜134,135をそれぞれ形成する。図5A〜Bはウェハ上に図1に示すチップが形成された状態を示している(2チップ分のみを示している)。図5Aは断面図であり、図5Bは平面図である。但し、図5Bには完成品では直接見えないいくつかの層(半導体領域)のレイアウトを示している。領域105Rはガードリング、領域109はガードリング外周の領域、領域109上にイオン非透過性絶縁膜125と領域109との接触領域127,128が存在する。集積回路、センサ、コイル、イオン感応膜の形成が終了してウェハが完成した後、スクライブ領域(分離領域)140でダイシングして、チップ毎に分割される。
センサチップの電気的絶縁について図1及び図5A,Bに示したセンサチップに基づき説明する。チップ裏面の電気的絶縁はBOX層102により実現される。また、チップ側面の電気的絶縁は次の構造によって実現される。シリコン層103の導電型をp型とし、チップ周辺にp型不純物拡散層109を配置し、その内側にBOX層102まで届くn型不純物拡散層105R(ガードリング)を配置した構造によって実現することができる。n型不純物層105は、BOX層102に到達する拡散深さを持つようにイオン打込み、拡散の条件の下で形成された拡散層として形成される。図5Bに示されるように、ガードリング105Rはチップ周辺に沿って配置され、チップ内の最高電位に接続される。その外側周囲のp型不純物拡散は電気的にフローティングにする。ガードリング105Rよりも内側のp型基板108およびnMOSトランジスタのp型ウェル110はチップの接地電位に設定され、pMOSトランジスタのn型ウェル107、深いn型不純物拡散領域105はチップの最高電位に設定されている。チップの最高電位としては集積回路で使用されている電源電圧を用い、例えば3Vに設定する。
これにより、試料溶液の電位によってp型フローティング層109の電位が持ち上げられたとしてもガードリング層105Rとフローティング層109の間は逆方向にバイアスされており、電源電圧の範囲内ではセンサチップと溶液間の絶縁を保つことができる。また、チップの接地電位は疑似参照電極173を基準にしてバイアス電位174だけ異なっている。チップの集積回路で生成されるバイアス電位を電源電位以下に設定すれば、集積回路の絶縁は損なわれることはない。なお、フローティング層109をn型とする場合には、ガードリングをp型とし、チップの接地電位に設定しておけばよい。
なお、不純物拡散層の極性は以上の説明に限定されず、例えばn型SOI基板にセンサチップを形成する場合であっても、適切な拡散層の極性、ウェル電位を与えることで同様の効果を得ることができる。
次にチップ端面からの陽イオンの拡散の抑制について説明する。まず、陽イオンの拡散経路についてみると、SOI基板100の主面から上に形成された部分はイオン非透過膜127によってチップ端面部分からの酸化絶縁膜を通路とする陽イオンの拡散経路は遮断されている。また、SOI基板の主面より下側に存在する酸化珪素膜としてはBOX層102があり、BOX層102は陽イオンの拡散経路となりうる。図1の構造で説明したように素子を分離するフィールド絶縁膜114の厚さはシリコン層103の厚さに比べて薄いためBOX層102には到達していない。したがってBOX層102はSOI基板100の主面から上にある酸化膜層とは分離され、BOX層102を通路として基板に拡散した陽イオンは基板主面に形成された集積回路を構成する素子には到達し得ない。また、BOX層に拡散した陽イオンにより影響を受ける可能性のある領域としてはnMOSトランジスタのp型ウェル110、pMOSトランジスタが形成されるn型ウェル107、そしてp型ウェル層を分離する深いn型分離層105がある。しかし、これらの領域は、前述の様にp型ウェルについては最低電位に固定され、n型ウェル及び深いn型分離層については最高電位に固定されている。したがって、集積回路の動作に関わるMOSトランジスタのチャネル領域、ソース・ドレインや拡散層抵抗を構成するn/p型拡散層領域にはBOX層中の陽イオンの影響は及ばない。
このように、図1および図5に示すMOSトランジスタおよびISFETの構造はSOI基板を用いない場合と同じであり、SOI基板特有の構造を必要としない。したがって汎用的な通常基板向けのプロセスによって製造することができる。また、レイアウトについてみると、ウェル電位の固定をMOSトランジスタ毎に行う必要はなく、バルクCMOSと同様に、複数のMOSトランジスタを含む共通のウェル内における任意の箇所で電位を設定するための配線とのコンタクト部を設ければよい。さらに、素子分離、ウェル電位の設定についてもSOI構造をもたない通常のシリコン基板の場合と同様のレイアウトルールによって集積回路を設計することが可能である。これにより、汎用のMOSトランジスタプロセスを利用し、従来の回路設計データを活用することで、低コスト・迅速にチップ絶縁特性に優れた高安定動作、高信頼性のセンサチップを提供することが可能になる。
図7は、センサチップのデバイス構造の第1の変形例を示すものである。図1の構造との相違は、イオン非透過性絶縁膜125を堆積する前に、チップ周辺においてBOX層102より深い溝を形成し、その上にイオン非透過性絶縁膜125を堆積した点である。これにより、イオン非透過性絶縁膜125はSOI支持基板101と直接に接触する。したがって、チップ端面における電気的絶縁はイオン非透過性絶縁膜125によって実現され、また陽イオンの拡散経路もイオン非透過性絶縁膜125によって遮断される。この構造の特徴はBOX層102もチップ端面から遮断されることにより、チップ端面からチップ内部への陽イオンの拡散を抑制することが可能になる。したがってこの構造を採用すれば、図4に示すようなウェル190の電位が変動するような構成においても、BOX層102に拡散する陽イオンの影響をなくすことが可能になる。
図8は、センサチップのデバイス構造の第2の変形例を示すものである。図1の構造との相違は、フィールド絶縁膜119の厚さをBOX上のシリコン膜の厚さに比べて同等以上とする。これによりMOSトランジスタは絶縁膜によって分離されることによりMOSトランジスタ間の素子分離耐圧やラッチアップ耐圧を向上することができる。ただし、この構造ではBOX層102から陽イオンが拡散すると素子特性に悪影響を与える。そのため、チップ周辺の構造を図7の構成と同様にしている。すなわち、チップ周辺はイオン非透過性絶縁膜125によって絶縁されるため、陽イオン拡散の問題は生じない。
この変形例では、フィールド絶縁膜119,118がBOX層に届く構造としているが、これを実現するため以下の方法がある。(1)BOX層102上のシリコン層103を薄くする。例えば、シリコン層103の厚さを150nmとし、フィールド絶縁膜厚を450nm(SOI基板主面から下側への厚さ200nm)とする。(2)シリコン層103の厚さを2μmとし、素子分離領域に深溝を掘りそこに絶縁膜を堆積する。(3)シリコン層103の厚さを500nmとし、フィールド絶縁膜の厚さを1.5μmにする。例えば(1)の方法をとった場合、MOSトランジスタのソース・ドレイン領域111,112,113はBOX層102に接触することになる。これによりソース・ドレイン領域とシリコン層との間の寄生容量あるいはフィールド絶縁膜上の配線とシリコン層との間の寄生容量を低減することができ、集積回路の消費電力の低減、動作速度の向上を図ることができる。
図9は、センサチップのデバイス構造の第3の変形例を示すものである。この構造の特徴は、チップ端面からの陽イオンの拡散経路の遮断のために金属配線129を用いている点である。集積回路やセンサが配置された領域の外側において、金属配線と層間のスルーホールを使って酸化珪素からなる層間絶縁膜による陽イオンの拡散経路を遮断する。例えば、チップの外周部にリング状の配線を設け、異なる配線層に形成されたリング状の配線を接続するリング状のスルーホールにより陽イオンの拡散経路を遮断できる。この構造によれば、通常のMOSトランジスタの形成プロセスについて特別な変更を加えることなく、陽イオン拡散経路を遮断する構造を実現できる。なお、金属配線による陽イオン遮断とイオン非透過性絶縁膜による陽イオン遮断とを組み合わせて用いてもよい。
チップ端面の電気的絶縁については図9のデバイスでは図1のデバイスと同じく最高電位に固定されたn型不純物層からなるガードリング105Rと電位をフローティングにしたp型不純物層109で構成されるpn接合によって実現している。これに代えて、図7または図8の構造と同様に、チップ周辺部に深溝構造を作成し、イオン非透過性絶縁膜により絶縁をとってもよい。
図1及び図7〜図9のデバイス構成は、イオン選択性の異なるイオン感応膜を有する第1のISFETと第2のISFETを有している例を示している。前述のとおり、例えば、図1の構造ではnMOSトランジスタのウェルは電源電位に、pMOSトランジスタのウェルは接地電位に固定されるためBOX層を介して拡散してくる陽イオンの影響を受けにくいといえる。しかし、図4に示すような定ドレイン電圧・定ドレイン電流とするような増幅器の構成の場合、ISFETが形成されるn型ウェル108は、高インピーダンスの電流源175を介して接地電位に接続され、ISFETのゲート170の電位に応じて電流源175で設定されるドレイン電流が流れるような電位に変化する。つまり、ISFETが構成されるpウェルは接地電位に固定できないため、BOX層から拡散した陽イオンによる影響を受ける可能性がある。
そのため、陽イオンの影響をさらに小さくするため、図10に示すような参照用のISFET185を用いてセンサ回路を構成することができる。図10のセンサ回路は第1のセンサ回路SNC1とセンサ回路SNC2を設け、これが共通の参照電極173及びバイアス電圧174により動作する。第1及び第2のセンサ回路SNCの動作は図4のセンサ回路と同様である。ここで、第1のセンサ回路SNC1のISFET184(第1のISFET)は、目的とするイオン、分子等を選択的に捕獲する感応膜を有する測定用のISFETであり、第2のセンサ回路SNC2のISFET185(第2のISFET)は、ISFET184と異なるイオン、分子等の選択性をもつ感応膜を有する参照用のISFETである。第1のセンサ回路SNC1及び第2のセンサ回路SNC2の出力差を比較器189により検出することによって、陽イオンの影響をキャンセルすることができる。
他の回路構成として図11に示すような差動対による増幅器を用いることができる。図4の構成においては、ISFETのウェルがフローティングになっているため、BOX層からの陽イオンの影響が生じるおそれがある。図11の構成では、ISFETのp型ウェル電位は接地電位に固定されているため、BOX層からの陽イオンの影響を排除することができる。
以上、本発明のセンサチップを説明するにあたり、pHセンサを例としたが、本発明により実現できるセンサチップはpHセンサに限られるものではなく、例えばDNAセンサも同様の構造で実現できる。図12にDNAセンサの場合のISFETの部分構造を示す。pHセンサではイオン選択性の感応膜をISFETのゲート上に堆積したのに対し、DNAセンサではISFETのゲート上に金属層300を堆積し、金属層300に対してプローブDNA301を付着させる。金属層300の材質としてはプローブDNAが付着しやすい物質であることが必要であり、例えば金を利用することができる。このようなDNAチップのプローブDNAに対してターゲットDNAが特異的に結合する。DNAは負の電荷をもっているため、ターゲットDNAがプローブDNAと特異的結合することにより、ISFETの電位が変化する。この特徴を利用して前述のpHセンサと同様に試料溶液中のターゲットDNAの有無を検出することができる。
図10に示すような参照用のISFETを設ける場合には、(1)参照用のISFETのゲート上に測定用のISFETのプローブDNAとは塩基配列の異なるプローブDNAを付着させる、(2)参照用のISFETのゲート上にはプローブDNAを付着させない、という2つの構造がありうる。デバイスの作りやすさの面からは(2)の構造に利点がある。この場合、金属層300として測定用のISFETのゲートにはプローブDNAを付着させやすい金属を用い、参照用のISFETのゲートにはプローブDNAを付着させにくい金属を用いればよい。
さらにタンパク質等の有機物質も本発明のセンサチップを用いて検出可能である。タンパク質が正・負いずれの電荷も持たない場合には、あらかじめ検出したいタンパク質を電荷で修飾する前処理を行っておく。これにより、抗原・抗体反応によりタンパク質がISFETに特異的に結合すると、ISFETのゲート電位が変化する。これにより試料溶液中の有機物質の検出を行うことができる。
さらにISFETに限られず、他のセンサ、例えば温度センサ、フォトダイオード、歪みセンサなどを用いることができる。フォトダイオードをセンサとして利用したセンサチップの構成を図13Aに示す。p型層141とn型層142によりフォトダイオードが形成されており、図2で説明した各回路ブロックがセンサチップに集積されている。
図13Bにフォトダイオードを利用した光センサ回路の一例を示す。最初にφresがオン状態(「H」とする)となる。これによりフォトダイオード150に接続されたリセットMOSトランジスタ151がオンになり、ノードPD(1)はリセット電位Vpd0に充電される。充電後、リセットMOSトランジスタ151はオフになり、フォトダイオード150は電荷蓄積モードに入って試料からの光信号の蓄積を開始する。時間経過とともにノードPD(1)の電位は入射した光量に応じてリセット電位Vpd0から減少し始める。信号蓄積時間経過後,ソースフォロワMOSトランジスタ152を介して出力ノードVoutの電圧減少分を読み取ることによって光量を計測することができる。
フォトダイオードは、生物発光を用いた計測、例えばBAMPER法(Bioluminometry法によるDNAのSNPs(single nucleotide polymorphisms)解析)のセンサとして利用できる。BAMPER(Bioluminometric Assay with Modified Primer Extension Reactions)法では、プライマーDNAの3’末端が変位を検出しようとする位置にくるように設計し、相補鎖合成を行わせる。プライマーの相補鎖伸長は3’末端がターゲットにマッチしているか否かにより大きく左右され、マッチしていると相補鎖伸長は起きるが、マッチしていないと相補鎖伸長は殆ど起きない。これを利用してSNPsの識別を行う。反応式を図14に示す。
すなわち、DNAポリメラーゼ存在下での反応基質dNTP(デオキシヌクレオチド3リン酸)のDNA相補鎖合成の副産物としてピロリン酸(PPi; inorganic pyrophosphate)ができる。これをAPS(adenosine5 phosphosulfate)とATP sulfurylaseの存在下で反応させるとATPが生成される。ATPはルシフェリンとルシフェラーゼ存在下で反応して光を発し、これを測定することで相補鎖伸長を検出する。発光反応によりピロリン酸が生成するので、発光はAPSを消費して持続する。この相補鎖伸長に伴う発光をフォトダイオードで検出する。
図1の構造を作製するプロセスフローの一例を図15A〜Gに示す。製造工程別に断面図を示している。
(A)素子を形成するSOI基板を形成する。ここでBOX層は0.5μm、BOX層上シリコン層の導電型はp型、比抵抗10Ωcm、厚さ1.5μmとする。
(B)素子分離のためのフィールド絶縁膜を形成する。シリコン窒化膜をパターニングしてフィールド絶縁膜の領域を規定する。酸化膜の形成は、ウェット酸化雰囲気で1100℃の熱処理によって行う。酸化膜厚は450nmとなるように酸化時間を調整する。
(C)ウェル間の分離およびチップ周辺の絶縁領域にレジストの窓を開け、BOX層に到達するような深いn型不純物拡散層形成のため、リンをイオン打ち込みし、1200℃、120分の拡散を行う。続いてレジストのパターンニングによりp/n型ウェルの不純物であるボロン/リンをイオン打ち込みして、1100℃、50minの熱拡散をする。
(D)MOSトランジスタ形成ではまず、しきい値電圧を調整するためBFをイオン打ち込みする。次に高耐圧型のMOSトランジスタのゲート絶縁膜として、ウェット酸化雰囲気において850℃の熱処理により厚さ25nmの酸化膜を形成する。続いて通常耐圧型MOSトランジスタを形成する部分の高耐圧ゲート酸化膜を除去し、ウェット酸化雰囲気中において800℃で熱処理し、8nmのゲート酸化膜を形成する。そしてゲートとなるポリシリコン、タングステンシリサイドを堆積し、ゲート形状に加工する。次にMOSトランジスタの電界緩和用の不純物としてnMOS領域にはリンを、pMOS領域にはボロンをイオン打ち込みし、850℃で10minの熱処理をおこなう。ソース、ドレインとなる高濃度不純物層を形成するためnMOS領域にはヒ素、pMOS領域にはBFをイオン打ち込みする。そして850℃、20minでアニールする。
(E)配線・層間絶縁膜形成としてまず第1層目の配線とMOSトランジスタとの絶縁層となる窒化シリコン層、シリコン酸化膜層を堆積し、コンタクトホール用のパターニングをする。続いて窒化チタンおよびタングステンからなるバリア層を堆積した後、アルミニウムを堆積して配線としてパターニングする。次に第2層目の配線層との絶縁膜としてシリコン酸化膜を堆積し、配線間の導通をとるためのスルーホールを形成し、窒化チタンおよびタングステンからなるバリア層を堆積した後、アルミニウムを堆積して配線としてパターニングする。同様にして第3層目の配線層を形成する。
(F)保護膜(イオン非透過性膜)として窒化シリコン膜を形成し、コイル用パッド部のパターニングしてパッド上のパッシベーション膜を除去する。
(G)通信用コイルとして銅をメッキにより形成する。ISFETのゲートに接続された開口部には必要に応じてイオン感応膜が形成される。
本発明はセンサチップ、特に遺伝子など生体物質や物理化学量を安価、簡便に検査するセンサチップ及びセンサチップをもちいて検査を行う計測システムに利用することができる。
本発明のセンサチップの断面構造を示す図である。 センサチップを用いたワイヤレスセンシングシステムの構成を示すブロック図である。 図3Aはセンサチップの利用方法の一例を示す図であり、図3Bはその反応槽を示す図である。 センサチップのセンサとしてISFETを用いたセンサ回路の構成を示す図である。 図5Aはウェハレベルでのセンサチップの断面図であり、図5Bはウェハレベルでのセンサチップの平面図である。 センサチップをバルクCMOSプロセスで作成した場合に想定される構造を示す図である。 本発明のセンサチップの別の断面構造を示す図である。 本発明のセンサチップの別の断面構造を示す図である。 本発明のセンサチップの別の断面構造を示す図である。 ISFETを用いたセンサ回路の別の構成を示す図である。 ISFETを用いたセンサ回路の別の構成を示す図である。 DNAチップとして機能するセンサチップのセンサ(ISFET)部分を示す図である。 センサチップのセンサとしてフォトダイオードを用いたセンサチップの断面図である。 プライマーの相補鎖伸長の反応式である。 図1のセンサチップの製造プロセスフローを示す図である。
符号の説明
100:SOI(Silicon on Insulator)基板、101:SOI基板における支持基板、102:SOI基板におけるBOX層、103:BOX層上のシリコン層、105:深いn型不純物拡散領域、106:ISFETのウェルを構成するp型不純物拡散領域、107:pチャネルMOSのウェルを構成するn型不純物拡散領域、108:ISFETが形成されるp型ウェル下部のウェルを構成する不純物が及ばない領域、109:チップ周辺部に配置され、フローティング電位にされたp型不純物領域、110:nチャネルMOSのウェルを構成するp型不純物領域、111:pチャネルMOSのソース・ドレインを構成するp型不純物領域、112:ISFETのソース・ドレインを構成するn型不純物領域、113:nチャネルMOSのソース・ドレインを構成するn型不純物領域、114:素子を分離する酸化膜、115:nチャネルMOSのゲート、116:pチャネルMOSのゲート、117:ISFETのゲート、118:チップ端面に位置するBOX層まで達する厚さを有する素子分離用の酸化膜、119:BOX層まで達する厚さを有する素子分離用の酸化膜、120:第1層目の配線の下に形成された層間絶縁膜、121:第1層目の配線、122:層間絶縁膜、123:第2層目の配線、124:層間絶縁膜、125:イオン非透過性絶縁膜、126:絶縁膜、127:絶縁膜とシリコンの接合部分、128:絶縁膜とシリコンの接続部分、129:絶縁膜とシリコンの接続部分、130:ISFETのゲートに接続する金属層、131:疑似参照電極を形成する金属層、132:コイルを形成する金属層、133:絶縁膜、134:ISFETのゲートに接続するイオン感応膜、135:レファレンス用のISFETのゲートに接続するイオン感応膜、136:ワイヤレスセンサチップの端面および裏面を覆う絶縁膜、137:金属層、140:スクライブ領域、141:フォトダイオードのアノードを構成するウェル、142:フォトダイオードのカソードを構成する拡散層、143:フォトダイオードのリセット用MOSトランジスタのゲート、144:フォトダイオードのカソード電位を検出するための電極、150:センサブロック、151:センサ制御・アナログ回路ブロック、152:通信制御回路ブロック、153:RFインタフェースブロック、154:容量、155:コイル、160:ワイヤレスセンサチップ側のコイル、161:コイルと回路との接続部、162:コイルと回路との接続部、163:ISFETのイオン感応膜の表面、164:疑似参照電極の表面、165:参照用ISFETのイオン感応膜の表面、170:ISFETのイオン感応膜、171:ISFETのドレイン、172:ISFETのソース、173:疑似参照電極、174:バイアス電源、175:電流源、176:増幅器、177:増幅器、178:電源、179:電流源、180:出力端子、181:抵抗、182:抵抗、183:電流源、184:ISFET、185:参照用ISFET、186:増幅器、187:増幅器、189:増幅器、190:ISFETが形成された基板、191:ISFETと差動対を形成するFET、192:カレントミラーを構成するFET、193:カレントミラーを構成するFET、194:電流源を構成するFET、195:増幅器、200:ワイヤレスセンサチップ、221:リーダ・ライタ側コイル、230:リーダ・ライタ、231:測定制御装置、240:試料プレート、241:反応槽、242:試料溶液、250:リーダ・ライタ、251:リーダ・ライタ側コイル、252:搬送波、253:ワイヤレスセンサチップとリーダ・ライタ側コイル、254:試料プレートとリーダ・ライタおよび制御装置、260:制御装置。

Claims (13)

  1. 支持基板,埋め込み絶縁層,半導体層が順に積層されたSOI基板と、前記半導体層上に形成された集積回路とを有する半導体集積回路装置で構成されたセンサチップであって、
    前記集積回路は、センサ部と、前記センサ部からのセンシング信号を信号処理する信号処理回路と、外部装置との通信を制御する通信制御回路と、前記信号処理回路で信号処理された前記センシング信号を高周波信号に変換するインターフェース回路と、前記高周波信号を前記外部装置に送信するコイル及び共振容量とを有し、
    前記半導体層が、前記半導体層表面から前記埋め込み絶縁層に達するように設けられ、前記集積回路の形成領域を取り囲むように形成されたn型不純物拡散層と、前記半導体層の外周側面から前記n型不純物拡散層の外周側面に達するように設けられ、前記n型不純物拡散層を取り囲むように形成されたp型不純物拡散層とを有し、
    前記n型不純物拡散層に前記集積回路の最高電位を供給し、前記p型不純物拡散層をフローティングとしたことを特徴とするセンサチップ。
  2. 支持基板,埋め込み絶縁層,半導体層が順に積層されたSOI基板と、前記半導体層上に形成された集積回路とを有する半導体集積回路装置で構成されたセンサチップであって、
    前記集積回路は、センサ部と、前記センサ部からのセンシング信号を信号処理する信号処理回路と、外部装置との通信を制御する通信制御回路と、前記信号処理回路で信号処理された前記センシング信号を高周波信号に変換するインターフェース回路と、前記高周波信号を前記外部装置に送信するコイル及び共振容量とを有し、
    前記半導体層が、前記半導体層表面から前記埋め込み絶縁層に達するように設けられ、前記集積回路の形成領域を取り囲むように形成されたp型不純物拡散層と、前記半導体層の外周側面から前記p型不純物拡散層の外周側面に達するように設けられ、前記p型不純物拡散層を取り囲むように形成されたn型不純物拡散層とを有し、
    前記p型不純物拡散層に前記集積回路の最低電位を供給し、前記n型不純物拡散層をフローティングとしたことを特徴とするセンサチップ。
  3. 前記センサチップが、パッケージされることなく試料溶液に接した状態で用いられることを特徴とする請求項又はに記載のセンサチップ。
  4. 前記集積回路が、イオン感応性電界効果トランジスタを有することを特徴とする請求項の何れかに記載のセンサチップ。
  5. 前記半導体層の外周側面が、イオン非透過性絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項の何れかに記載のセンサチップ。
  6. 前記イオン非透過性絶縁膜が、リンガラス層又は窒化珪素層であることを特徴とする請求項に記載のセンサチップ。
  7. 反応層と、リーダ/ライタと、前記リーダ/ライタに接続されるアンテナと、前記反応層に投入されるセンサチップとを含む計測システムであって、
    前記センサチップは、支持基板,埋め込み絶縁層,半導体層が順に積層されたSOI基板と、前記半導体層上に形成された集積回路とを有し、前記集積回路によって、前記アンテナからの信号を受信し、又は、前記アンテナを介して前記リーダ/ライタにセンシングデータを送信することが可能に構成され、
    前記半導体層が、前記半導体層表面から前記埋め込み絶縁層に達するように設けられ、前記集積回路の形成領域を取り囲むように形成されたn型不純物拡散層と、前記半導体層の外周側面から前記n型不純物拡散層の外周側面に達するように設けられ、前記n型不純物拡散層を取り囲むように形成されたp型不純物拡散層とを有し、
    前記n型不純物拡散層に前記集積回路の最高電位を供給し、前記p型不純物拡散層をフローティングとしたことを特徴とする計測システム。
  8. 反応層と、リーダ/ライタと、前記リーダ/ライタに接続されるアンテナと、前記反応層に投入されるセンサチップとを含む計測システムであって、
    前記センサチップは、支持基板,埋め込み絶縁層,半導体層が順に積層されたSOI基板と、前記半導体層上に形成された集積回路とを有し、前記集積回路によって、前記アンテナからの信号を受信し、又は、前記アンテナを介して前記リーダ/ライタにセンシングデータを送信することが可能に構成され、
    前記半導体層が、前記半導体層表面から前記埋め込み絶縁層に達するように設けられ、前記集積回路の形成領域を取り囲むように形成されたp型不純物拡散層と、前記半導体層の外周側面から前記p型不純物拡散層の外周側面に達するように設けられ、前記p型不純物拡散層を取り囲むように形成されたn型不純物拡散層とを有し、
    前記p型不純物拡散層に前記集積回路の最低電位を供給し、前記n型不純物拡散層をフローティングとしたことを特徴とする計測システム。
  9. 前記センサチップが、パッケージされることなく試料溶液に接した状態で用いられることを特徴とする請求項又はに記載の計測システム。
  10. 前記センサチップの電力が、前記アンテナと前記センサチップとの誘導結合によって供給されることを特徴とする請求項の何れかに記載の計測システム。
  11. 前記集積回路が、イオン感応性電界効果トランジスタを有することを特徴とする請求項10の何れかに記載の計測システム。
  12. 前記半導体層の外周側面が、イオン非透過性絶縁膜で覆われていることを特徴とする請求項10の何れかに記載の計測システム。
  13. 前記イオン非透過性絶縁膜が、リンガラス層又は窒化珪素層であることを特徴とする請求項12に記載の計測システム。
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