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JP4069489B2 - 二周波電源溶解炉用電源回路のインバータ電源及びこのインバータ電源を適用した二周波電源溶解炉用電源回路 - Google Patents
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二周波電源溶解炉用電源回路のインバータ電源及びこのインバータ電源を適用した二周波電源溶解炉用電源回路 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コールドクルーシブル溶解炉等の二周波電源溶解炉の電源として好適な二周波電源溶解炉用電源回路のインバータ電源及びこのインバータ電源を適用した二周波電源溶解炉用電源回路に係わり、高周波電源と低周波電源とが夫々相互に異なった周波数によって影響し合わないように改良した二周波電源溶解炉用電源回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
誘導溶解炉による金属溶解において、高低二周波の交流電力を溶解炉へ同時に並列供給することが必要な場合がある。
例えば、コールドクルーシブル溶解炉においては、数KHzの低周波電力成分によって対象金属に浮遊力を与えながら、数十KHzの高周波電力成分によって対象金属を溶解するといった、溶解の高効率化、溶解金属の高品質化等のための高度な機能が要求される。
【0003】
このような二周波電源溶解炉用電源回路は、誘導溶解炉等の電源として一般によく使われる図4(A)に示す並列共振インバータ電源か、或いは、図4(B)に示す直列共振インバータ電源を2台用いて、例えば図4(C)のように示される(以下第一の従来例という)。
図4(A)において、Aは周波数fを発生する電流形インバータで、1は負荷L、RとコンデンサC1から成る、所定周波数fに共振する負荷並列共振回路である。
図4(B)において、Bは周波数fを発生する電圧形インバータで、2は負荷L、RとコンデンサC2から成る、所定周波数fに共振する負荷直列共振回路である。
ここで、Lは負荷の溶解炉コイルのインダクタンスで、Rは負荷の消費熱量に相当する等価抵抗である。
図4(C)に示した第1の従来例は、高周波fH及び低周波fLを発生させる電源として共に図4(A)に示した電源を用いて共通の負荷L、Rに二周波を並列供給するものである。
図4(C)で、1Hは高周波側負荷並列共振回路(負荷L、RとコンデンサC1Hから成る高周波fHに共振する共振回路)である。
1Lは低周波側負荷並列共振回路(負荷L、R及びL1とコンデンサC1Lから成る低周波fLに共振する共振回路)である。
ここで、LIはこのような異った周波数の電源を共通の負荷に並列接続する場合に必要な低周波回路側に接続するインダクタンスである。
二周波電源溶解炉用電源回路においては、例えば実開昭57−201791号公報に開示されるように、溶解炉に高周波用コイルと低周波用コイルを独立させて設け、夫々の電源から個別に供給する手段(以下第2の従来例という)が提案されている。
更に、特願平9−42826号公報に示されるような先行技術(以下第3の従来例という)として次のものがある。
第3の従来例のものは、図4(D)に示すように、高周波fHを発生させる電源として図4(B)に示した電源を用い、低周波fLを発生させる電源として図4(A)に示した電源を用いて共通の負荷L、Rに二周波を並列供給するものである。
図4(D)で、2Hは高周波側負荷直列共振回路(負荷L、RとコンデンサC2Hから成る高周波fHに共振する共振回路)で、L1は前記インダクタンスである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の従来のものでは、その構成上次のような問題点があった。
先ず、図4(C)に示す第1の従来例の場合には、低周波電源から高周波電源側のインバータA(f)に向かって流出する低周波電流成分を抑制する手段がないため、同インバータの出力に及ぼす影響力が大きいという問題点があった。なお、本場合は高周波電源から低周波電源側のインバータA(f)に向かって流出する高周波電流成分は、低周波回路のインダクタンスL及びコンデンサC1Lの働きにより吸収されるため、同インバータの出力に及ぼす影響は緩和される。
また、第2の従来例の場合には通常の2端子コイルの溶解炉には対応できないという問題点があった。
一方、図4(D)に示すような第3の従来例の場合には、低周波電源から高周波電源側のインバータB(f)に向かって流出する低周波電流成分は、高周波回路のコンデンサC2Hの働きにより遮断される効果があるが、同インバータの出力に及ぼす影響は多少残るという問題点があった。
本発明は、従来のものの上記課題(問題点)を解決し、2端子式のコイルにおいて並列接続される高周波、低周波夫々の電源のインバータ出力が相互に異なった周波数によって影響し合う恐れをなくした二周波電源溶解炉用電源回路のインバータ電源及びこのインバータ電源を適用した二周波電源溶解炉用電源回路を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の二周波電源溶解炉用電源回路のインバータ電源は、請求項1のものでは、電圧形インバータを用い、当該電圧インバータの出力から溶解炉コイルまでの間に、直列共振回路から始まり、並列共振回路、直列共振回路の順でこれらの共振回路を接続することで、少なくとも2個以上の共振回路を備えるように構成した。
また、請求項2に記載のものでは、電流形インバータを用い、当該電流形インバータの出力から溶解炉コイルまでの間に、並列共振回路から始まり、直列共振回路、並列共振回路の順でこれらの共振回路を接続することで、少なくとも2個以上の共振回路を備えるように構成した
また、本発明の周波電源溶解炉用電源回路は、請求項3に記載のものでは、二周波電源から並列供給される溶解炉において、一方の高周波電源として、請求項1記載の電圧形インバータを用いたインバータ電源を適用し、他方の低周波電源として、請求項2記載の電流形インバータを用いたインバータ電源を適用して構成した。
また、請求項4に記載のものでは、二周波電源から並列供給される溶解炉において、一方の高周波電源として、請求項2記載の電流形インバータを用いたインバータ電源を適用し、他方の低周波電源として、請求項1記載の電圧形インバータを用いたインバータ電源を適用して構成した。
また、請求項5に記載のものでは、二周波電源から並列供給される溶解炉において、高周波電源、低周波電源の夫々の電源として、請求項1記載の電圧形インバータを用いたインバータ電源を適用して構成した。
さらに、請求項6に記載のものでは、二周波電源から並列供給される溶解炉において、高周波電源、低周波電源の夫々の電源として、請求項2記載の電流形インバータを用いたインバータ電源を適用して構成した。
このような構成とすると、相手のインバータに向かって流出しようとする電流成分は、相手回路に直列又は並列に接続される異なった周波数特性をもつ共振回路の働きで遮断又は吸収され、高周波、低周波夫々のインバータ出力に対し相互に異なった周波数によって影響し合うという事態を適正に防止することができる
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を各図を参照して詳細に説明する。
第1の実施の形態:
図1は本発明の第1の実施の形態である二周波電源溶解炉用電源回路に適用して好適な4種類のインバータ電源の回路で、(A)、(B)、(C)、(D)に夫々の接続図を示す。
同図において、図4(A)、(B)と同等の働きをする構成は同一の符号を使用し、その詳細説明は省略する。
図1(A)は、所定周波数fを発生する電流形インバータAの出力に並列共振回路3(インダクタンスLとコンデンサCから成る所定周波数fに共振する共振回路)を接続した後に、前記負荷直列共振回路2を接続して構成した本実施の形態の第1の回路構成例である。これは、請求項2に相当する回路である。
図1(B)は、所定周波数fを発生する電流形インバータAの出力に前記並列共振回路3を接続し、次に、直列共振回路4(インダクタンスLとコンデンサCから成る所定周波数fに共振する共振回路)を接続した後に、前記負荷並列共振回路1を接続して構成した本実施の形態の第2の回路構成例である。これも、請求項2に相当する回路である。
図1(C)は、所定周波数fを発生する電圧形インバータBの出力に、直列共振回路4を接続した後に、負荷並列共振回路1を接続して構成した本実施の形態の第3の回路構成例である。これは、請求項1に相当する回路である。
図1(D)は、所定周波数fを発生する電圧形インバータBの出力に、直列共振回路4を接続し、次に並列共振回路3を接続した後に、負荷直列共振回路2を接続して構成した本実施の形態の第4の回路構成例である。これも、請求項1に相当する回路である。
【0007】
第2の実施の形態:
図2は、本発明の第2の実施の形態である二周波電源溶解炉用電源回路で、(A)、(B)、(C)、(D)は本実施の形態の代表的な4つの回路構成例の接続図である。
これらは、高周波fを供給する電源と低周波fを供給する電源に、本発明における第1の実施の形態として示した二周波電源溶解炉用電源回路の各種インバータ電源の回路を以下に述べるように組み合わせて適用して二周波電源溶解炉用電源回路を構成するもので、このように構成した夫々の電源回路から共通の負荷L、Rに二周波の電力を並列供給するものである。
図2において、図4(C)、(D)と同等の構成は同一符号を使用し、また図1の各回路を、高周波側に使う場合は、周波数fに対応して構成が選定されるので、各構成の符号の末尾にHを付して表わし、一方、図1の各回路を低周波側に使う場合は、周波数fに対応して構成が選定されるので、各構成の符号の末尾にLを付して表わし、その詳細説明は省略する。
図2(A)は、高周波側、低周波側共に図1(A)に示した電流形インバータを用いたインバータ電源回路を用いて構成した二周波電源溶解炉用電源回路の接続図である。これは、請求項6に相当する回路である。
図2(B)は、高周波側に図1(C)に示した電圧形インバータを用いたインバータ電源回路を、低周波側に図1(A)に示した電流形インバータを用いたインバータ電源回路を用いて構成した二周波電源溶解炉用電源回路の接続図である。これは、請求項3に相当する回路である。
図2(C)は、高周波側、低周波側共に図1(B)に示した電流形インバータを用いたインバータ電源回路を用いて構成した二周波電源溶解炉用電源回路の接続図である。これは請求項6に相当する回路である。
図2(D)は、高周波側に図1(D)に示した電圧形インバータを用いたインバータ電源回路を、低周波側に図1(B)に示した電流形インバータを用いたインバータ電源回路を用いて構成した二周波電源溶解炉用電源回路の接続図である。これは、請求項3に相当する回路である。
本実施の形態では、図2(A)乃至(D)に示した回路構成の他に、図1に示した各回路の組み合わせで、更に幾通りもの二周波電源回路が構成できる。
それらの構成を、夫々本願の請求項4及び請求項5に記載してある。
【0008】
図3(A)乃至(C)は夫々図2(A)乃至(C)に示す第2の実施の形態の各回路の動作を説明するための回路図で、共振回路にその周波数特性図(横軸が周波数f、縦軸が共振回路のインピーダンスZ)を使って示す。
図3(A)乃至(C)において、インバータ出力に対して並列に接続される並列共振回路3H及び3Lは、夫々の周波数fH及びfLの近辺で高インピーダンス値となり、インバータ出力に対して直列接続される直列共振回路4H及び4Lは、夫々の周波数fH及びfLの近辺で低インピーダンス値となるため、電源回路としての基本動作に関しては従来のものと同じであるが、異なる周波数によるインバータ出力への相互影響に関しては従来のものと比べ大きな差異がある。
【0009】
先ず、図3(A)は図2(A)の回路の動作を示す図で、同図において、低周波側から高周波側のインバータに向かって流出しようとする低周波電流成分は、高周波回路のコンデンサC2Hと並列共振回路3H(周波数fLの近辺で低インピーダンス値)で吸収されて、同インバータの出力には及ばず、一方、高周波側から低周波側のインバータに向かって流出しようとする高周波電流成分は、低周波回路のインダクタンスL1及びコンデンサC1Hと並列共振回路3L(周波数fHの近辺で低インピーダンス値)で吸収されて、同インバータの出力には及ばない。
【0010】
次に、図3(B)は図2(B)の回路の動作を示す図で、同図において、低周波側から高周波側のインバータに向かって流出しようとする低周波電流成分は、高周波回路の直列共振回路4H(周波数fLの近辺で高インピーダンス値)で遮断されて、同インバータの出力には及ばず、一方高周波側から低周波側のインバータの出力への影響も前述したようにない。
【0011】
また図3(C)は図2(C)の回路の動作を示す図で、同図において、低周波側から高周波側のインバータに向かって流出しようとする低周波電流成分は、高周波回路の前記直列共振回路4Hで遮断され、更に前記並列共振回路3Hで吸収されて、同インバータの出力には及ばず、高周波側から低周波側のインバータに向かって流出しようとする高周波電流成分は、低周波回路の直列共振回路4L(周波数fHの近辺で高インピーダンス値)で遮断され、更に前記並列共振回路3Lで吸収されて、同インバータの出力には及ばない。
【0012】
なお、図2(D)に示す回路の動作を説明するための周波数特性図を使った回路図の図示は省略しているが、その効果は次の通りである。
即ち、図2(D)において、低周波側から高周波側のインバータに向かって流出しようとする低周波電流成分は、高周波回路のコンデンサC2Hと並列共振回路3H(周波数fLの近辺で低インピーダンス値)で吸収され、更に直列共振回路4H(周波数fLの近辺で高インピーダンス値)で遮断されて、同インバータの出力には及ばず、高周波側から低周波側のインバータに向かって流出しようとする高周波電流成分は、低周波回路の直列共振回路4L(周波数fHの近辺で高インピーダンス値)で遮断され、更に並列共振回路3L(周波数fHの近辺で低インピーダンス値)で吸収されて、同インバータの出力には及ばない。
【0013】
【発明の効果】
本発明の二周波電源溶解炉用電源回路は、上述したように構成したので、インバータ電源の種類に関係なく、高周波電源と低周波電源との相互干渉をなくすことができるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】同図の(A)、(B)、(C)、(D)は夫々本発明に基づく二周波電源溶解炉用電源回路における第1の実施形態の各種構成を示す接続図である。
【図2】同図の(A)、(B)、(C)、(D)は夫々本発明に基づく二周波電源溶解炉用電源回路における第2の実施形態の各種構成例を示す接続図である。
【図3】同図の(A)、(B)、(C)は第2の実施形態、図2(A)、図2(B)、図2(C)の各回路の動作を説明するための概要回路図である。
【図4】同図の(A)、(B)は一般的なインバータ基本電源回路、(C)は従来の二周波電源溶解炉用電源回路を説明する概要回路図で、(D)は、先行技術の同電源回路を説明する概要回路図である。
【符号の説明】
A:電流形インバータ
B:電圧形インバータ
f、fH、fL:周波数及び高周波及び低周波
L、R:溶解炉負荷のインダクタンス及び抵抗
1、1L、1H:各周波数に共振する負荷並列共振回路
2、2L、2H:各周波数に共振する負荷直列共振回路
3、3L、3H:各周波数に共振する並列共振回路
4、4L、4H:各周波数に共振する直列共振回路
1、C1L、C1H:負荷並列共振回路を構成するコンデンサ
2、C2L、C2H:負荷直列共振回路を構成するコンデンサ
3、C3L、C3H:並列共振回路を構成するコンデンサ
4、C4L、C4H:直列共振回路を構成するコンデンサ
3、L3L、L3H:並列共振回路を構成するインダクタンス
4、L4L、l4H:直列共振回路を構成するインダクタンス
1:低周波負荷側回路のインダクタンス
Z:共振回路のインピーダンス

Claims (6)

  1. 電圧形インバータを用い、当該電圧形インバータの出力から溶解炉コイルまでの間に、直列共振回路から始まり、並列共振回路、直列共振回路の順でこれらの共振回路を接続することで、少なくとも2個以上の共振回路を備えるようにしたことを特徴とする二周波電源溶解炉用電源回路のインバータ電源。
  2. 電流形インバータを用い、当該電流形インバータの出力から溶解炉コイルまでの間に、並列共振回路から始まり、直列共振回路、並列共振回路の順でこれらの共振回路を接続することで、少なくとも2個以上の共振回路を備えるようにしたことを特徴とする二周波電源溶解炉用電源回路のインバータ電源。
  3. 二周波電源から並列供給される溶解炉において、一方の高周波電源として、請求項1記載の電圧形インバータを用いたインバータ電源を適用し、他方の低周波電源として、請求項2記載の電流形インバータを用いたインバータ電源を適用するようにしたことを特徴とする二周波電源溶解炉用電源回路。
  4. 二周波電源から並列供給される溶解炉において、一方の高周波電源として、請求項2記載の電流形インバータを用いたインバータ電源を適用し、他方の低周波電源として、請求項1記載の電圧形インバータを用いたインバータ電源を適用するようにしたことを特徴とする二周波電源溶解炉用電源回路。
  5. 二周波電源から並列供給される溶解炉において、高周波電源、低周波電源の夫々の電源として、請求項1記載の電圧形インバータを用いたインバータ電源を適用したことを特徴とする二周波電源溶解炉用電源回路。
  6. 二周波電源から並列供給される溶解炉において、高周波電源、低周波電源の夫々の電源として、請求項2記載の電流形インバータを用いたインバータ電源を適用したことを特徴とする二周波電源溶解炉用電源回路。
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