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JP4070028B2 - ラッチ装置における消音構造 - Google Patents
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Description

本発明は、扉に別途装備されたロック装置の駆動部に牽引されるラッチボルトが、圧縮コ
イルスプリングの付勢によって固定枠体側の受部に係合することによって、扉を閉鎖状態
に保持するようにしたラッチ装置における消音構造に関するものである。
ラッチ装置では、ラッチボルトが前記受部に係合する前進位置に到達したとき、ラッチボ
ルトの一部に形成したストッパー部又はラッチボルトに取り付けたストッパー体がラッチ
ボルトホルダーのガイド板部に衝突することによって当該前進位置に停止するのであるが
、前記ストッパー部、ストッパー体及びガイド板部は硬い金属材料で形成されているため
、衝突時に音が発生する。
この施錠成立時の衝突音を減殺する方策として、錠ケースのラッチフロントの背面側に、
該ラッチフロントの背面側からストッパー部に向かう方向に対して傾斜状となるように、
金属製のバネ板材の一部を折曲してなる板バネを設け、ラッチフロントの開口からラッチ
ボルトが突出する際に、このバネ板材の先端側にストッパー部が接当するようにした錠前
の消音構造が提案されている(特許文献1参照)。
しかしながら、この消音構造では、ストッパー部の接当時にバネ板材が弾性変形すること
によって、ラッチフロント対するストッパーの衝突荷重が吸収されることには間違いない
が、バネ板材は金属製であるため、バネ板材とストッパー部との接触当初における衝接音
の発生まで回避することはできない。
また、前記バネ板材は、複数個のビスによって扉に締付け固着されるラッチフロントとフ
ロントライナーの間に挟み込まれているため、バネ板材が劣化して交換するときには、ラ
ッチフロントとフロントライナーを扉から取り外さなければならず、一連の交換作業が煩
雑なものとなっている。
緩衝部材として金属製のバネ板材の代わりにゴム材を使用したものも既に提案されている
。例えば、扉に設けられたノブの回転によって摺動自在に設けられたラッチと、扉枠に設
けられたラッチ受け用の凹部とから成り、前記ラッチは、その先端部分が前記凹部内に位
置するようにバネによって付勢されているラッチ装置において、前記凹部内の少なくとも
ラッチと接触する部分には、ゴム材による被覆ないしコーティングが施されているもので
ある(特許文献2)。
しかしながら、この消音構造では、緩衝用ゴム材は被覆ないしコーティングによって前記
凹部に施されているため、ゴム材が劣化したときの補修に当たっては、前記凹部を有する
受け金具を扉枠から取外さなければならず、一連の交換作業が煩雑なものとなっている。
特開2002−242492号公報 実開平5−75363号公報
本発明の課題は、施錠成立時の衝突音の発生を極限まで減殺することができるとともに、
緩衝部材の劣化時の補修交換が簡便に行えるようにしたラッチ装置における消音構造を提
供することである。
請求項1の発明の消音構造の主たる特徴は、固定枠体側にある受部に向かって互いに平行に配置される前側ガイド板部と後側ガイド板部を備えており、扉背面に固着されるラッチボルトホルダーと、前記前側ガイド板部のガイド孔と前記後側ガイド板部のガイド孔に嵌挿されるラッチボルトと、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置へと前記ラッチボルトを移動付勢する圧縮コイルスプリングとからなり、前記ラッチボルトは、扉に別途装備されたロック装置の解錠作動によって、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部から離脱する後退位置に牽引されるラッチ装置において、
前記ラッチボルトにバネ受板を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの中間部の定着孔に挿入した抜止め用スプリングピンを前記バネ板の前面に当接させ、前記後側ガイド板部と前記バネ受板の間において前記ラッチボルトに前記圧縮コイルスプリングを嵌合し、前記後側ガイド板部の前面と前記バネ受板の後面との間で前記圧縮コイルスプリングを圧縮し、前記抜止め用スプリングピンと前記前側ガイド板部との間において前記ラッチボルトに緩衝ゴム体を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置において、前記緩衝ゴム体の後面を前記抜止め用スプリングピンで押して、前記緩衝ゴム体の前面を前記前側ガイド板部の後面に衝接させるようにしたである。
請求項2の発明の消音構造の主たる特徴は、固定枠体側にある受部に向かって互いに平行に配置される前側ガイド板部と後側ガイド板部を備えており、扉背面に固着されるラッチボルトホルダーと、前記前側ガイド板部のガイド孔と前記後側ガイド板部のガイド孔に嵌挿されるラッチボルトと、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置へと前記ラッチボルトを移動付勢する圧縮コイルスプリングとからなり、前記ラッチボルトは、扉に別途装備されたロック装置の解錠作動によって、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部から離脱する後退位置に牽引されるラッチ装置において、
前記ラッチボルトにバネ受板を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの中間部の定着孔に挿入した抜止め用スプリングピンを前記バネ板の前面に当接させ、前記後側ガイド板部と前記バネ受板の間において前記ラッチボルトに前記圧縮コイルスプリングを嵌合し、前記後側ガイド板部の前面と前記バネ受板の後面との間で前記圧縮コイルスプリングを圧縮し、前記バネ受板の前面側に複数個の緩衝ゴム体を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置において、前記バネ受板の後面を前記圧縮コイルスプリングで押して、前記緩衝ゴム体の前面を前記前側ガイド板部の後面に衝接させるようにしたことである。
請求項1の発明の消音構造では、ラッチボルトに嵌合した緩衝ゴム体の前面が前側ガイド板部の後面に衝接するため、施錠成立時に発生する衝突音を極限まで吸収ないし減殺させることができる。
また、単一の抜止め用スプリングピンをラッチボルトの定着孔から取外すだけで、ラッチボルトを前側ガイド板部のガイド孔及び後側ガイド板部のガイド孔から抜取り、緩衝ゴム体をラッチボルトから抜取り、新しいものと交換することができるから、緩衝ゴム体の交換作業が簡便に行うことができる。
請求項2の発明の消音構造では、バネ受板の前面側に嵌合装着した緩衝ゴム体の前面が前側ガイド板部の後面に衝接するため、施錠成立時に発生する衝突音を極限まで吸収ないし減殺させることができる。
また、単一の抜止め用スプリングピンをラッチボルトの定着孔から取外すだけで、ラッチ
ボルトを前側ガイド板部のガイド孔及び後側ガイド板部のガイド孔から抜取り、バネ受板をラッチボルトから外せるため、緩衝ゴム体をバネ板の嵌合部から抜取って新しいものと交換する操作が円滑に行なえ、緩衝ゴム体の交換作業が簡便になされる。
図1から図3に示した実施例は請求項1の発明に係るものであり、金属板のプレス加工に
よってU字形状に成形されたラッチホルダー1は、例えば溶接によって扉2の背面に固着
されている。前側ガイド板部3と後側ガイド板部4は扉2の背面に対して直角に配置され、前後方向に貫通したガイド孔5,6に嵌挿された金属棒製のラッチボルト7は、扉2の背面と平行に進退摺動する。
ラッチボルト7の基端部には、ワイヤーやロッドなどの牽引部材8の末端に装備してある
連結金具9が捻じ込まれている。牽引部材8の他端は、扉2に別途装備されたロック装置
(図示していない)の施錠機構に連動装備されており、当該ロック装置を解錠方向に作動
したとき、牽引部材8が図1において右方向に牽引される。
固定枠体10の受部11は、固定枠体10の内面パネル12に形成された貫通孔で構成さ
れている。受部11に近い方、すなわち前側ガイド板部3の前面には、ラッチボルト7の進退動作の方向性をより安定させるための金属製のガイド筒13が溶接されている。金属製の円形状のバネ受板14は中央透孔15においてラッチボルト7に抜脱可能に嵌合されている。定着孔16はラッチボルト7の直径方向に横断して形成され、割ピン形式の抜
止め用スプリングピン17が挿入される。
バネ受板14は抜止め用スプリングピン17によって前側ガイド板部3方向への移動を阻
止されている。固定枠体10の前記受部11より遠い方、すなわち後側ガイド板部4とバネ受板14の間においてラッチボルト7に嵌合された金属製の圧縮コイルスプリング1
8は、ラッチボルト7の先端部が前記受部11と係合する前進方向、すなわち図1において左方向にラッチボルト7を移動付勢している。
緩衝ゴム体19は円形リングのグロメット状に形成され、中央開口19aにおいてラッチ
ボルト7に密に嵌合されている。このゴム材質としては、例えばSBR、CR、NBR、
CSM(クロルスルフォン化ポリエチレン)、EPDM、ウレタン、NBRとPVCの混
合物などの合成ゴムが使用されるが、特に限定されるものではない。
前記ロック装置が施錠位置へと作動し、前記牽引部材8によるラッチボルト7の牽引が解
除されたとき、圧縮コイルスプリング18の付勢によってラッチボルト7が前進し、ラッ
チボルト7の先端部が固定枠体10の受部11と係合する。この施錠成立時に緩衝ゴム体
19の前面は前側ガイド板部3の後面に衝接し、前側ガイド板部3と抜止め用スプリングピン17との間に圧縮されて、所要の緩衝と消音作用を行う。
図4から図6に示した実施例は請求項2の発明に係るものであり、金属板のプレス加工に
よってU字形状に成形されたラッチホルダー1は、例えば溶接によって扉2の背面に固着
されている。前側ガイド板部3と後側ガイド板部4は扉2の背面に対して直角に配置され、前後方向に貫通したガイド孔5,6に嵌挿された金属棒製のラッチボルト7は、扉2の背面と平行に進退摺動する。
ラッチボルト7の基端部には、ワイヤーやロッドなどの牽引部材8の連結金具9が捻じ込
まれている。牽引部材8の他端は、扉2に別途装備されたロック装置(図示していない)
の施錠機構に連動しており、当該ロック装置を解錠方向に作動したとき、牽引部材8が図
4において右方向に牽引される。
固定枠体10の受部11は、固定枠体10の内面パネル12に形成された貫通孔で構成さ
れている。金属製の大径のバネ受板20は中央透孔21においてラッチボルト7に抜脱可
能に嵌合されている。バネ受板20には、中央透孔21の両側に一対の取付孔22が形成
されている。各取付孔22には、バネ受板20の前面側に配置された茸状の緩衝ゴム体23の脚部が抜脱可能に密に嵌合されている。該脚部は逆止め作用のある形状に形成されており、緩衝ゴム体23は容易にバネ受板20から脱落しないようになっている。定着孔16はラッチボルト7の直径方向に横断して形成され、割ピン形式の抜止め用スプリングピン17が挿入される。
バネ受板20は抜止め用スプリングピン17によって前側ガイド板部3方向への移動を阻
止されている。固定枠体10の前記受部11より遠い方、すなわち後側ガイド板部4とバネ受板20の間においてラッチボルト7に嵌合された金属製の圧縮コイルスプリング18は、ラッチボルト7を前記受部11と係合する前進方向、すなわち図4において左方向に移動付勢し
ている。
前記2個の緩衝ゴム体23の材質としては、例えばSBR、CR、NBR、CSM(クロ
ルスルフォン化ポリエチレン)、EPDM、ウレタン、NBRとPVCの混合物などの合
成ゴムが使用されるが、特に限定されるものではない。
前記ロック装置が施錠位置へと作動し、前記牽引部材8によるラッチボルト7の牽引が解
除されたとき、圧縮コイルスプリング18の付勢によってラッチボルト7とバネ板20が
前進し、ラッチボルト7の先端部が固定枠体10の受部11と係合する。この施錠成立時
に各緩衝ゴム体23の頭部前面前側ガイド板部3の後面に衝接し、当該ガイド板部3と抜止め用スプリングピン17との間に圧縮されて、所要の緩衝と消音作用を行う。
本実施例では、並べて設けた複数個の緩衝ゴム体23に衝突荷重が分散されるため、各緩
衝ゴム体23と前側ガイド板部3との衝接による音の発生は殆ど無いか、より微弱なものとなり、消音効果が向上する。
本発明の一実施例に係る消音構造を備えたラッチ装置の平面図であり、扉は閉鎖施錠状態にある。 図1のラッチ装置の左側面図である。 図1のラッチ装置の底面図である。 本発明の別の実施例に係る消音構造を備えたラッチ装置の平面図であり、扉は閉鎖施錠状態にある。 図4のラッチ装置の左側面図である。 図4のラッチ装置の背面図である。
符号の説明
1 ラッチホルダー
2 扉
前側ガイド板部
後側ガイド板部
5 ガイド孔
6 ガイド孔
7 ラッチボルト
8 牽引部材
9 連結金具
10 固定枠体
11 受部
12 内面パネル
13 ガイド板部
14 バネ受板
15 中央透孔
16 定着孔
17 抜止め用スプリングピン
18 圧縮コイルスプリング
19 緩衝ゴム体
20 バネ受板
21 中央透孔
22 取付孔
23 緩衝ゴム体

Claims (2)

  1. 固定枠体側にある受部に向かって互いに平行に配置される前側ガイド板部と後側ガイド板部を備えており、扉背面に固着されるラッチボルトホルダーと、前記前側ガイド板部のガイド孔と前記後側ガイド板部のガイド孔に嵌挿されるラッチボルトと、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置へと前記ラッチボルトを移動付勢する圧縮コイルスプリングとからなり、前記ラッチボルトは、扉に別途装備されたロック装置の解錠作動によって、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部から離脱する後退位置に牽引されるラッチ装置において、
    前記ラッチボルトにバネ受板を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの中間部の定着孔に挿入した抜止め用スプリングピンを前記バネ板の前面に当接させ、前記後側ガイド板部と前記バネ受板の間において前記ラッチボルトに前記圧縮コイルスプリングを嵌合し、前記後側ガイド板部の前面と前記バネ受板の後面との間で前記圧縮コイルスプリングを圧縮し、前記抜止め用スプリングピンと前記前側ガイド板部との間において前記ラッチボルトに緩衝ゴム体を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置において、前記緩衝ゴム体の後面を前記抜止め用スプリングピンで押して、前記緩衝ゴム体の前面を前記前側ガイド板部の後面に衝接させるようにしたことを特徴とするラッチ装置における消音構造。
  2. 固定枠体側にある受部に向かって互いに平行に配置される前側ガイド板部と後側ガイド板部を備えており、扉背面に固着されるラッチボルトホルダーと、前記前側ガイド板部のガイド孔と前記後側ガイド板部のガイド孔に嵌挿されるラッチボルトと、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置へと前記ラッチボルトを移動付勢する圧縮コイルスプリングとからなり、前記ラッチボルトは、扉に別途装備されたロック装置の解錠作動によって、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部から離脱する後退位置に牽引されるラッチ装置において、
    前記ラッチボルトにバネ受板を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの中間部の定着孔に挿入した抜止め用スプリングピンを前記バネ板の前面に当接させ、前記後側ガイド板部と前記バネ受板の間において前記ラッチボルトに前記圧縮コイルスプリングを嵌合し、前記後側ガイド板部の前面と前記バネ受板の後面との間で前記圧縮コイルスプリングを圧縮し、前記バネ受板の前面側に複数個の緩衝ゴム体を抜脱可能に嵌合し、前記ラッチボルトの先端部が前記固定枠体側の受部に係合する前進位置において、前記バネ受板の後面を前記圧縮コイルスプリングで押して、前記緩衝ゴム体の前面を前記前側ガイド板部の後面に衝接させるようにしたことを特徴とするラッチ装置における消音構造。
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