JP4074240B2 - 偏向歪み補正システム、偏向歪み補正方法、偏向歪み補正プログラム及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、荷電粒子ビーム描画装置に関し、特に、荷電粒子ビーム描画装置の偏向器による偏向歪みを補正する偏向歪み補正システム、偏向歪み補正方法、偏向歪み補正プログラム及び半導体装置の製造方法に関する。
集積回路の微細化及び高密度化に伴い、電子ビーム(EB)や集束イオンビーム(FIB)などの荷電粒子ビームを用いる荷電粒子ビーム描画装置が重要になりつつある。これらの荷電粒子ビーム描画装置は、半導体製造装置として、安定した稼動、高いスループット、及び微細加工性能が要求される。しかし、荷電粒子ビーム描画装置を構成する部品の加工精度や組み立て精度には限界があり、荷電粒子ビームを偏向する偏向器により偏向歪みが生じうる。この偏向歪みにより、荷電粒子ビームを偏向させた際に、荷電粒子ビームの実際の照射位置と設計段階で当初予定した照射位置とに位置ずれが生ずる場合がある。このため、荷電粒子ビームを精度良く照射するためには、偏向器による偏向歪みの補正を行うことが重要である。
従来、荷電粒子ビーム描画装置における偏向歪みの偏向歪み補正方法としては、荷電粒子ビームを偏向するステージ上の偏向領域を仮想的にマトリクス状に等分割し、その等分割された領域毎に偏向歪みを補正するための補正式の補正係数を算出し、算出された補正係数を用いた補正式から補正値を算出し、補正値に相当する偏向電圧を偏向器へフィードバックさせる方法が採用されている(例えば、特許文献1参照。)。また、他の偏向歪みの偏向歪み補正方法として、ステージ上に設けられたマトリクスの格子点位置においてマークの位置を検出することにより測定された照射位置とグリッドの設計値に基づいて補正係数を算出し、偏向領域全体に対する補正式から補正値を算出する方法も採用されている(例えば、特許文献2参照。)。
特公平7−111943号公報
特許第3388066号公報
しかしながら、偏向器により形成される電界及び磁界は、光軸から離れるほど不均一な分布となりやすいために、偏向歪みは荷電粒子ビームの光軸から離れるにしたがって大きくなる傾向にある。よって、上述したような偏向領域を等分割する方法では、光軸から離れるほど補正精度が低下する。一方、光軸から離れた位置でも優れた精度を得るために、偏向領域を仮想的に細かく等分割する方法も考えられる。しかし、偏向領域を細かく等分割する方法では、細かく等分割した偏向領域全体を網羅して補正を行うのには多大な時間を要し、スループットを低下させてしまう。即ち、偏向器による偏向歪みの補正精度と補正に要する時間はトレードオフの関係にあった。
上記の問題点を鑑み、本発明は、優れた精度且つ短時間で偏向器による偏向歪みを補正することができる偏向歪み補正システム、偏向歪み補正方法、偏向歪み補正プログラム及び半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の第1の特徴は、(イ)初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割する手順と、(ロ)複数の初期ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出する手順と、(ハ)初期位置ずれ量の変化率に応じて偏向領域を複数の主ブロックに分割する手順と、(ニ)複数の主ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射したときに生ずる主位置ずれ量を算出する手順と、(ホ)主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出する手順とを含む偏向歪み補正方法であることを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、(イ)初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割する等分割手段と、(ロ)複数の初期ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出する初期位置ずれ算出手段と、(ハ)初期位置ずれ量の変化率に応じて偏向領域を複数の主ブロックに分割する分割手段と、(ニ)複数の主ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射したときに生ずる主位置ずれ量を算出する位置ずれ算出手段と、(ホ)主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出する補正手段とを備える偏向歪み補正システムであることを要旨とする。
本発明の第3の特徴は、コンピュータに、(イ)初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割する手順と、(ロ)複数の初期ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出する手順と、(ハ)初期位置ずれ量の変化率に応じて偏向領域を複数の主ブロックに分割する手順と、(ニ)複数の主ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射したときに生ずる主位置ずれ量を算出する手順と、(ホ)主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出する手順とを実行させる偏向歪み補正プログラムであることを要旨とする。
本発明の第4の特徴は、製造工程の各段階に対応したデバイスパターンのレイアウトデータを層毎に生成する工程と、初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割し、複数の初期ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出し、初期位置ずれ量の変化率に応じて偏向領域を複数の主ブロックに分割し、複数の主ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる主位置ずれ量を算出し、主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出し、レイアウトデータに基づき、荷電粒子ビーム描画装置において補正値を用いて荷電粒子ビームを偏向することにより、各段階に対応した各層の露光用マスクをそれぞれ作製し、マスクのセットを用意する工程と、各段階において、(イ)半導体ウェハ上に感光膜を塗布する工程、(ロ)感光膜に対応する層の露光用マスクのデバイスパターンを描画し、加工用マスクを作製する工程、(ハ)加工用マスクを用いて半導体ウェハを加工する工程の各工程を繰り返すことを特徴とする半導体装置の製造方法であることを要旨とする。
本発明によれば、優れた精度且つ短時間で偏向器による偏向歪みを補正することができる偏向歪み補正システム、偏向歪み補正方法、偏向歪み補正プログラム及び半導体装置の製造方法を提供できる。
荷電粒子ビーム描画装置を用いて荷電粒子ビームを偏向するとき、シフト、倍率、回転、及び高次の歪み等の偏向器による偏向歪みにより、荷電粒子ビームの実際の照射位置が、設計段階で当初予定した所望の(以下において、単に「所望の」という。)照射位置からずれる場合がある。このため、実際の照射位置と所望の照射位置との位置ずれは、補正値(X0,Y0)、所望の照射位置の座標(x,y)、補正係数a0〜a9,b0〜b9を用いて、以下の補正式(1)及び補正式(2)により、補正される。
X0=a0+a1x+a2y+a3xy+a4x2+a5y2+a6x3+a7y3+a8x2y+a9xy2 ・・・・・(1)
Y0=b0+b1x+b2y+b3xy+b4x2+b5y2+b6x3+b7y3+b8x2y+b9xy2 ・・・・・(2)
ここで、補正係数a0,b0はオフセット値、補正係数a1,b2は倍率、補正係数a2,b1は回転、補正係数a3〜a9,b3〜b9は高次の歪みを補正するための値をとる。荷電粒子ビームを偏向する際には、所望の照射位置の座標を補正式(1)及び補正式(2)の右辺の項x,yに代入し、予め設定された補正係数a0〜a9,b0〜b9を用いて、補正値(X0,Y0)を算出する。この補正値(X0,Y0)に相当する偏向電圧を偏向器に印加することにより、偏向歪みが補正される。しかし、予め設定された補正係数a0〜a9,b0〜b9の値が不正確であると、適切な補正値(X0,Y0)が得られない場合がある。
適切な補正値(X0,Y0)を算出するために、図7に示すように、荷電粒子ビームを偏向する偏向領域F(点線で示す外枠)を、仮想的に複数の初期ブロックSAij(i=1〜4,j=1〜4)に等分割する。偏向領域Fは、光軸Oを基準にして、図6に示すような矩形の領域として定義される。そして、複数の初期ブロックSAij毎に、複数の初期ブロックSAijに内に規定される初期検出用位置PAkl(k=1〜4,l=1〜4)をそれぞれ設定する。初期検出用位置PAklは、例えば各初期ブロックSAijの中心に設定する。また、初期検出用位置PAklは、例えば偏向領域Fを複数の初期ブロックSAijに分割する格子(グリッド)の交点に設定しても良い。更に、図9に示すように、設定した初期検出用位置PAklに電粒子ビームを偏向して照射される位置を初期照射位置PBklとする。初期照射位置PBklは、初期検出用位置PAklに対して、例えば光軸Oからの距離に対して偏向領域Fを回転させた位置にくる。その後、取得した初期照射位置PBklと設定した初期検出用位置PAklとの差を初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)として算出する。
一方、図10〜図12に示すような初期照射位置PCkl,PDkl,PEklがそれぞれ取得された場合も同様に、初期検出用位置PAklとの初期位置ずれ量(δxckl,δyckl),(δxdkl,δydkl),(δxekl,δyekl)がそれぞれ算出される。図10に示した初期照射位置PCklは、例えば初期検出用位置PAklに対して偏向領域Fを一方向(紙面左右方向)に拡大させた位置にくる。図11に示した初期照射位置PDklは、初期検出用位置PAklに対して、偏向領域Fを光軸Oからの距離に対して緩やかに非線形的に変化させた位置にくる。図12に示した初期照射位置PDklは、初期検出用位置PAklに対して、偏向領域Fを光軸Oからの距離に対して急峻に非線形的に変化させた位置にくる。
本発明の実施の形態においては、上述したように算出された初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl),(δxckl,δyckl),(δxdkl,δydkl),(δxekl,δyekl)の偏向領域F内の変化率に応じて、偏向領域Fを複数の主ブロックに分割する。例えば、図9及び図10に示すように、初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl),(δxckl,δyckl)がそれぞれ、光軸O(紙面表裏方向)からの距離に対して線形的に変化している場合には、図13に示すように、偏向領域Fを、光軸Oからの距離に対して大きさが線形的に変化するような複数の主ブロックSBmn(m=1〜7,n=1〜7)に分割する。図13においては、主ブロックSB11、SB22、SB33、SB44の一辺の長さの比が1:2:4:8である。また、主ブロックSB11、SB22、SB33、SB44及び主ブロックSB14、SB24、SB34、SB44のそれぞれの面積比は1:4:16:64、及び1:2:4:8である。
一方、図11及び図12に示すように、初期位置ずれ量(δxdkl,δydkl),(δxekl,δyekl)がそれぞれ、光軸Oからの距離に対して非線形的に変化している場合には、図14に示すように、偏向領域Fを光軸Oからの距離に対して大きさが非線形的に変化するような複数の主ブロックSCmnに分割する。図14においては、主ブロックSC11、SC22、SC33、SC44の一辺の長さの比が1:2:3:4である。また、主ブロックSC11、SC22、SC33、SC44及び主ブロックSC14、SC24、SC34、SC44のそれぞれの面積比は1:4:9:16、及び1:2:3:4である。
特に、図12に示すように初期位置ずれ量(δxekl,δyekl)の変化が急峻な場合には、例えば図15及び図16に示すような複数のブロックに分割する。図15においては、複数の主ブロックSDmn(m=1〜7,n=1〜7)に分割され、主ブロックSD11,SD12,SD12,SD21,SD17,SD27,SD61,SD67,SD71,SD72,SD76,SD77だけが、更に細かく等分割(例えば3×3=9分割)されている。また、図16に示した主ブロックは、図13〜図15に示した分割方法を組み合わせたものである。
上記複数の主ブロックSBmn,SCmn,SDm等を用いて、本発明の実施の形態における荷電粒子ビーム描画装置の偏向器による偏向歪みが補正される。
以上の説明を基礎として、次に本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において同一或いは類似部分には同一或いは類似な符号を付している。ただし、図面は模式的なものである。また、本発明の実施の形態において、荷電粒子ビームとして電子ビームを一例に説明するが、荷電粒子ビームとしてはイオンビームを採用しても良い。即ち、イオンビームについても電子ビームの場合と同様に以下の説明を適用することができる。
本発明の実施の形態に係る荷電粒子ビーム描画装置(電子ビーム描画装置)は、図1に示すように、偏向歪み補正システム1、露光部2、及び制御回路3を備える。偏向歪み補正システム1及び制御回路3は、バス10を介して互いに接続されている。
露光部2は、電子ビームを発生する電子銃11と、電子ビームの照明条件を調整するコンデンサレンズ14と、電子ビームを所望の形状に成形する第1成形アパーチャ15及び第2成形アパーチャ(CPアパーチャ)20と、電子ビームをオン/オフさせるブランキングアパーチャ16と、電子ビームをブランキングアパーチャ16上へ偏向するブランキング偏向器17a,17bと、第2成形アパーチャ20上に像面を形成する投影レンズ18と、第2アパーチャが有するキャラクタを選択することにより第1及び第2成形アパーチャ15,20の光学的な重なりの程度を制御するキャラクタプロジェクション(CP)選択偏向器19a,19bと、電子ビームをマーク台(参照用チップ)25や試料27上に結像させる縮小レンズ21及び対物レンズ23と、電子ビームを偏向することによりマーク台25や試料27上の主照射位置を制御する対物偏向器(偏向器)22a,22bと、マーク台25や試料27上からの反射電子を検出する検出器24と、電子ビームの寸法測定用のマーク台25と、X方向及びY方向(水平方向)に移動可能なステージ26と、電子ビーム検出用のファラデーカップ28を備える。
CP選択偏向器19a,19b及び対物偏向器22a,22bとしては、例えばコイルや静電型偏向器が使用可能である。また、対物偏向器22a,22bは、スループットを低下させることなく且つ高精度に偏向するために、主偏向器及び副偏向器、並びに偏向収差を最小にするための複数の偏向電極を有する。ステージ26は、X方向及びY方向に移動させることにより、試料27、ファラデーカップ28、又はマーク台25を選択可能である。ステージ26上に配置される試料27としては、半導体装置を製造する場合にはレジストを塗布したSi等の半導体基板等を、露光用マスクを作製する場合にはレジストを塗布したガラス基板等を用いることができる。
マーク台25には、例えば図5(a)に示すように、位置検出用のマークM0が配置されている。マーク台25には、少なくとも1つ以上のマークが配置されていれば良く、図5(b)に示すように、位置検出用の複数のマークM0〜M8が配置されたマーク台25aを用いても良い。また、位置検出用のマークは、ステージ26上に配置されていても良い。
図1に示した制御回路3は、レンズ制御回路31、ブランキング偏向回路32、CP選択回路33、ビーム偏向回路34、検出信号処理回路35、及びステージ制御回路36を有する。レンズ制御回路31は、コンデンサレンズ14に電子ビームの照明条件を調整させるための電圧を印加する。ブランキング偏向回路32は、ブランキング偏向器17a,17bに電子ビームをオン/オフさせるための偏向電圧を印加する。CP選択回路33は、CP選択偏向器19a,19bに、電子ビームの重なりの程度を制御させるための電圧を印加する。ビーム偏向回路34は、対物偏向器22a,22bに電子ビームを偏向させるための偏向電圧を印加する。検出信号処理回路35は、検出器24により検出された反射電子を電気信号に変換してCPU4に伝達する。ステージ制御回路36には、モーター29及びレーザー測長計30がそれぞれ接続されている。ステージ制御回路36は、レーザー測長計30で測定されたステージ26の座標位置を参照しながらモーター29を駆動することにより、ステージ26の位置を制御する。
電子銃11から発生した電子ビームは、コンデンサレンズ14により所望の電流密度に調整され、第1成形アパーチャ15に均一に照射される。第1成形アパーチャ15を通過した電子ビームは、投影レンズ18により、第2成形アパーチャ20に照射される。第1及び第2成形アパーチャ15,20の光学的重なりによる電子ビームは、縮小レンズ21及び対物レンズ23により、試料27上に結像される。このとき、ビーム偏向回路34により印加される偏向電圧に応じて対物偏向器22a,22bが電界を形成することにより電子ビームが偏向される。また、試料27を移動する場合、試料27の不必要な部分が露光されないように、ブランキング偏向器17a,17bで電子ビームをブランキングアパーチャ16上へ偏向することで、電子ビームをオフ、即ち試料27の表面上に到達しないようにする。
一方、偏向歪み補正システム1は、中央処理装置(CPU)4、入力装置5、出力装置6、主記憶装置7、一時記憶装置8、及びプログラム記憶装置9を備える。CPU4は、図2に示すように、等分割手段41、初期位置ずれ算出手段42、分割手段43、位置ずれ算出手段44、及び補正手段45を備える。等分割手段41は、例えば図7に示すように、マーク台25上で電子ビームを偏向する偏向領域Fを仮想的に複数の初期ブロックSAijに等分割する。
図2に示した初期位置ずれ算出手段42は、初期設定手段42a、初期取得手段42b及び初期算出手段42cを備える。初期設定手段42aは、例えば図7に示すように、複数の初期ブロックSAij毎に、複数の初期ブロックSAij内に規定される初期検出用位置PAklをそれぞれ設定する。初期検出用位置PAklは、図7に示すように複数の初期ブロックSAijの中心に設定しても良く、或いは複数の初期ブロックSAijの格子点位置に設定しても良い。初期取得手段42bは、例えば図9に示すように、初期検出用位置PAklに電子ビームを偏向して照射したときの初期照射位置PBklをそれぞれ取得する。初期算出手段42cは、例えば図9に示すように、初期検出用位置PAklと初期照射位置PBklとの差を初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)として算出する。
図2に示した分割手段43は、初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の偏向領域F内における変化率に応じて、偏向領域Fを複数の主ブロックに分割する。例えば、図9及び図10に示すように、初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)が光軸O(紙面表裏方向)からの距離に対して線形的に変化している場合、図13に示すように、複数の主ブロックSBmnの大きさが光軸Oからの距離に対して線形的に変化するように分割する。また、図11及び図12に示すように、初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)が光軸Oからの距離に対して非線形的に変化している場合、図14に示すように、複数の主ブロックSBmnの大きさが光軸Oからの距離に対して非線形的に変化するように分割する。また、偏向領域が、初期ブロック毎の初期位置ずれ量の変化率が互いに異なる第1の領域及び第2の領域を有する場合、第1及び第2の領域の初期位置ずれ量の変化率にそれぞれ応じて、第1及び第2の領域を複数の主ブロックにそれぞれ分割する。換言すれば、分割手段43は、初期位置ずれ量が大きく高い補正精度が要求される領域では比較的小さい主ブロックに細かく分割し、初期位置ずれ量が小さい領域では比較的大きい主ブロックに分割する。
図2に示した位置ずれ算出手段44は、設定手段44a、取得手段44b、及び算出手段44cを備える。設定手段44aは、図13に示すように、複数の主ブロックSBmn毎に、少なくとも一箇所以上の主検出用位置PFop(o=0〜7,p=0〜7)をそれぞれ設定する。主検出用位置PFopは、図13に示すように複数の主ブロックSBmnの格子点位置に設定しても良く、複数の主ブロックSBmnの中心に設定しても良い。取得手段44bは、図17に示すように、主検出用位置PFopそれぞれへ電子ビームを偏向したときの主照射位置PGopを取得する。算出手段44cは、主検出用位置PFopと主照射位置PGopとの主位置ずれ量(δxop,δyop)を算出する。
図2に示した補正手段45は、電子ビームを所望の照射位置に偏向する際、例えば主位置ずれ量(δxop,δyop)に基づいて、上述した補正式(1)及び補正式(2)を用いて補正値(X0,Y0)を算出する。具体的には、所望の照射位置の座標(x,y)から主位置ずれ量(δxop,δyop)を差し引いた値(x−δxop,y−δyop)を補正式(1)及び補正式(2)の右辺の項x,yに代入して補正値(X0,Y0)を算出する。
更に、CPU4は、図示を省略した制御手段及び露光制御手段を更に備える。制御手段は、CPU4、図1に示した制御回路3、入力装置5、及び出力装置6等の動作やこれらに対する信号等の入出力を制御する。露光制御手段は、図3に示した主記憶装置7のパターンデータ格納部70から描画に必要なパターンデータを読み込み、図1に示した露光部2における電子ビームを用いた描画を制御する。
図1に示した主記憶装置7は、図3に示すように、パターンデータ格納部70、ブロックデータ格納部71、設計データ格納部72、検出用位置格納部73、照射位置格納部74、位置ずれ量格納部75、及び分割方法格納部76を備える。パターンデータ格納部70は、描画すべきパターンデータを格納する。ブロックデータ格納部71は、等分割手段41により偏向領域Fが等分割された複数の初期ブロックSAij、及び分割手段43により偏向領域Fが分割された複数の主ブロックSBmn等のデータを格納する。設計データ格納部72は、図1に示した電子ビーム描画装置の電子光学系の構造のデータ、対物偏向器22a,22bの構造のデータ、及びマーク台25a上のマークM0〜M8の配置間隔(格子点距離)等を格納する。検出用位置格納部73は、初期設定手段42a及び設定手段44aによりそれぞれ設定された初期検出用位置PAkl及び主検出用位置PFop等を格納する。照射位置格納部74は、初期取得手段42b及び取得手段44bによりそれぞれ取得された初期照射位置PBkl及び主照射位置PGop等を格納する。位置ずれ量格納部75は、初期算出手段42c及び算出手段44cによりそれぞれ算出された初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)及び主位置ずれ量(δxop,δyop)等を格納する。分割方法格納部76は、偏向領域Fを複数の主ブロックで種々に分割する分割方法のデータを予め格納する。
図1に示した入力装置5としては、例えばキーボード、マウスやボイスデバイス等が使用可能である。出力装置6としては、液晶ディスプレイ(LCD)、CRTディスプレイやプリンタ等を用いることができる。一時記憶装置8は、読み書き兼用メモリ(RAM)等が組み込まれている。RAMはCPU4におけるプログラム実行中に利用される情報等を逐次記憶し、作業領域として利用される情報メモリ等として機能する。
プログラム記憶装置9は、CPU4において実行されるプログラム(偏向歪み補正プログラム)を記憶している(偏向歪み補正プログラムの詳細は後に示す。)。プログラム記憶装置9としては、例えば半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスクや磁気テープなどのプログラムを記録することができるような記録媒体が使用可能である。具体的には、フレキシブルディスク、CD−ROM、MOディスクやオープンリールテープ等がある。
(偏向歪み補正方法)
以下、本発明の実施の形態に係る偏向歪み補正方法を図4に示したフローチャートを参照して説明する。
以下、本発明の実施の形態に係る偏向歪み補正方法を図4に示したフローチャートを参照して説明する。
(イ)ステップS100において、図1に示すように、マーク台25をステージ26上に設置する。ステージ26を移動させて、図6に矢印で示すようにマーク台25上のマークM0を、電子ビームを偏向する偏向領域Fの中心点と略一致する光軸O近傍に移動させる。そして、電子ビームを偏向させずにマークM0へ照射して、検出器24を用いてマークM0の位置を検出する。マークM0の位置と電子ビームの実際の照射位置との差に基づいて、マークM0の位置と光軸Oが重なるようにステージ26を移動させ、ステージ26を位置決めする。
(ロ)ステップS101において、初期設定として、図2に示した等分割手段41により、例えば図7に示すように、偏向領域Fを仮想的に複数の初期ブロックSAij(i=1〜4,j=1〜4)に等分割する。複数の初期ブロックSAijのデータは、図3に示したブロックデータ格納部71へ格納される。
(ハ)ステップS102において、ブロックデータ格納部71に格納された複数の初期ブロックSAijのデータを図2に示した初期設定手段42aにより読み込んで、図7に示した複数の初期ブロックSAij毎に、複数の初期ブロックSAij内に規定される初期検出用位置PAkl(k=1〜4,j=1〜4)をそれぞれ設定する。図7において、初期検出用位置PAklは、例えば、初期ブロックSAijの中心にそれぞれ設定される。設定された初期検出用位置PAklは、図3に示した検出用位置格納部73に格納される。
(ニ)ステップS103において、検出用位置格納部73に格納された初期検出用位置PAklに基づいて、ステージ26を駆動して、図8(a)に示すように、マーク台25上のマークM0を初期検出用位置PA00に配置し、初期検出用位置PA00へ電子ビームを偏向する。マークM0からの反射電子を検出器24を用いて検出し、初期照射位置PB00を初期取得手段42bにより取得する。初期検出用位置PA01〜PA44に対してもマークM0を順次移動して、同様にマークM0に電子ビームを偏向し、マークM0の位置を検出器24を用いて検出し、図9に示すように初期照射位置PB01〜PB44を取得する。取得された初期照射位置PBklは、図3に示した照射位置格納部74に格納される。
(ホ)ステップS104において、照射位置格納部74及び検出用位置格納部73にそれぞれ格納された初期照射位置PBkl及び初期検出用位置PAklを図2に示した初期算出手段42cにより読み込んで、図9に示した初期検出用位置PAklと初期照射位置PBklとの差を初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)として算出する。算出された初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)は、図3に示した位置ずれ量格納部75に格納される。
(ヘ)ステップS105において、位置ずれ量格納部75に格納された初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)を図2に示した分割手段43により読み込んで、分割方法格納部76に格納された偏向領域Fの種々の分割方法から初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の変化の割合に応じて適宜分割方法を選択して、図13に示すように、偏向領域Fを複数の主ブロックSBmn(m=1〜7,n=1〜7)に分割する。複数の主ブロックSBmnのデータは、図3に示したブロックデータ格納部71へ格納される。
(ト)ステップS106において、ブロックデータ格納部71に格納された複数の主ブロックSBmnのデータを図2に示した設定手段44aにより読み込んで、図13に示すように、複数の主ブロックSBmn毎に、複数の主ブロックSBmn内に規定される少なくとも一箇所以上の主検出用位置PFopを設定する。例えば図13では、複数の主ブロックSBmnの4角の格子点位置に設定される。設定された主検出用位置PFopは、図3に示した検出用位置格納部73へ格納される。
(チ)ステップS107において、検出用位置格納部73に格納された主検出用位置PFopに基づいて、ステージ26を移動させて図5(a)に示したマーク台25のマークM0を図13に示した主検出用位置PC00近傍に配置して、電子ビームをマークM0へ偏向する。マークM0からの反射電子を検出器24を用いて検出することにより、図17に示した主照射位置PG00が図2に示した取得手段44bにより取得される。他の主検出用位置PF01〜PF77に対してもマークM0を順次移動して、同様にマークM0に電子ビームを偏向し、マークM0の位置を検出することにより、主照射位置PG01〜PG77が取得される。取得された主照射位置PGopは、図3に示した照射位置格納部74へ格納される。
(リ)ステップS108において、検出用位置格納部73及び照射位置格納部74にそれぞれ格納された主検出用位置PFop及び主照射位置PGopを図2に示した算出手段44cにより読み込んで、主検出用位置PFopと主照射位置PGopとの主位置ずれ量(δxop,δyop)を算出する。例えば主ブロックSB44における主位置ずれ量(δx33,δy33),(δx34,δy34),(δx43,δy43),(δx44,δy44)等の光軸Oから近い主位置ずれ量は租な間隔で算出される。一方、例えば主ブロックSB11における主位置ずれ量(δx00,δy00),(δx01,δy01),(δx10,δy10),(δx11,δy11)等の光軸Oから離れた領域では、主位置ずれ量が密な間隔で算出される。算出された主位置ずれ量(δxop,δyop)は、図3に示した位置ずれ量格納部75へ格納される。
(ヌ)ステップS109において、電子ビームを所望の照射位置に偏向する際には、位置ずれ量格納部75から、複数の主ブロックSBmnのうち所望の照射位置が含まれる主ブロックに対応する主位置ずれ量(δxop,δyop)を補正手段45により読み込んで、所望の照射位置の座標(x,y)から主位置ずれ量(δxop,δyop)分を差し引いた値(x−δxop,y−δyop)を補正式(1)及び補正式(2)の右辺の項x,yに代入して補正値(X0,Y0)を算出する。補正値(X0,Y0)に相当する偏向電圧がビーム偏向回路34から対物偏向器22a,22bへ印加されることにより、偏向歪みが補正される。
上述したように、偏向領域Fを細かく分割するほど偏向歪みを高精度に補正することができるが、相反して補正に要する時間が長くなり、スループットを低下させてしまう。例えば、高精度に補正するために図13に示した最小の主ブロックSB11の大きさで偏向領域Fを等分割すると、22×22=484の領域の測定を行う必要があり、多大な時間を要する。
これに対して本発明の実施の形態によれば、例えば図13に示すように7×7=49の領域に分割しているので、約1/10倍のマーク検出回数及びマーク検出時間で済む。更に、初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の変化率に応じて分割方法を選択して偏向領域Fを複数の主ブロックSBmnに分割するので、高精度な補正を要する初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の変化率が比較的大きい領域では細かく分割されており、上述した484の領域に分割する場合に対して同程度の補正精度を取得することができる。このように、本発明の実施の形態によれば、優れた精度且つ短時間で対物偏向器22a,22bの偏向歪みを補正することができる。
更に、ステップS105において、偏向領域内の任意の領域(第1領域)における初期位置ずれ量の変化率が他の場所(第2の領域)における初期位置ずれ量の変化率と異なっている場合には、分割手段43により、図15に示すように、偏向領域F全体がまず第1の領域の変化率に応じた複数の主ブロックSDmn(m=1〜7,n=1〜7)に等分割し、第2の領域に対応する主ブロックSD11,SD12,SD12,SD21,SD17,SD27,SD61,SD67,SD71,SD72,SD76,SD77だけを、更に細かく等分割(例えば3×3=9分割)する。また、図16に示すように、初期位置ずれ量の変化率に応じて、図13〜図15に示した分割方法を組み合わせて偏向領域Fを分割しても良い。
なお、上記偏向歪み補正方法においては、ステップS103において、図9に示した初期照射位置PBklを取得した場合を一例として示したが、図10〜図12に示した初期照射位置PCkl,PDkl,PEklを取得した場合でも同様に、優れた精度且つ短時間で対物偏向器22a,22bの偏向歪みを補正することができるのは勿論である。
(実施の形態の変形例)
本発明の実施の形態の変形例に係る電子ビーム描画装置は、図18及び図19に示すように、CPU4x及び主記憶装置7xが図2に示したCPU4及び主記憶装置7とそれぞれ異なる。図18に示したCPU4xは、補正係数算出手段46を更に備え、且つ補正手段45xが図2に示した補正手段45と異なる。
本発明の実施の形態の変形例に係る電子ビーム描画装置は、図18及び図19に示すように、CPU4x及び主記憶装置7xが図2に示したCPU4及び主記憶装置7とそれぞれ異なる。図18に示したCPU4xは、補正係数算出手段46を更に備え、且つ補正手段45xが図2に示した補正手段45と異なる。
補正係数算出手段46は、補正式(1)及び補正式(2)の補正係数a0〜a9,b0〜b9を未知数として、例えば設定手段44aにより設定される図13に示した主検出用位置PFopの座標を補正式(1)及び補正式(2)の右辺の項x,yに代入し、取得手段44bにより取得される図17に示した主照射位置PGopの座標を補正式(1)及び補正式(2)の左辺のX0,Y0に代入し、連立方程式から新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出する。
例えば図9に示した初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の場合、算出される新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9の値はA1>1、B1=1、A2〜A9,B2〜B9=0である。また、図10に示した初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の場合、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9の値はA1=B1=1、A2≠0、A0,A3〜A9,B0,B2〜B9=0である。また、図11及び図12に示した主位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の場合、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9の値はA0〜A9,B0〜B9≠0である。
新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9は、例えば図13に示した偏向領域F全体で一組算出されても良く、偏向領域F全体で一組算出することでは補正が不十分な場合には、各主ブロックSBmn毎に補正係数A0〜A9,B0〜B9をそれぞれ算出すれば良い。また、複数の主ブロックSBmnのうち、例えば主位置ずれ量の変化率の大きい任意の複数の主ブロック(例えばSB11)に対して選択的に補正係数A0〜A9,B0〜B9をそれぞれ算出しても良い。
更に、補正係数算出手段46は、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9の値が適切か否か検証しても良い。具体的には、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を用いた補正式(1)及び補正式(2)に対して、例えば図13に示した主検出用位置PFopの座標を右辺の項x,yに代入して補正値(X0,Y0)を算出し、補正値(X0,Y0)に相当する偏向電圧を対物偏向器22a,22bに印加して電子ビームを偏向する。図19に示した主照射位置PGopと主検出用位置とPFopの主位置ずれ量(δxop,δyop)が、任意に設定した誤差の許容範囲と比較することにより検証する。なお、主照射位置PGopは、実際に測定し取得しても良く、シミュレーションを行い取得しても良い。
補正手段45xは、補正係数算出手段46により算出された新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を用いた補正式(1)及び補正式(2)を用いて補正値(X0,Y0)を算出する。補正値(X0,Y0)に相当する偏向電圧がビーム偏向回路34から対物偏向器22a,22bへ印加されることにより対物偏向器22a,22bによる偏向歪みが補正される。
図19に示した主記憶装置7xは、補正係数格納部77を更に備える点が、図2に示した主記憶装置7と異なる。補正係数格納部77は、図19に示した補正係数算出手段46により算出された新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を格納する。実施の形態の変形例に係る電子ビーム描画装置の他の構成は、図1に示した電子ビーム描画装置の構成と実質的に同様であるので、重複した説明を省略する。
以下、本発明の実施の形態の変形例に係る偏向歪み補正方法を、図20のフローチャートを参照して説明する。
(イ)ステップS100〜S108の手順は、図4に示した手順と実質的に同様であるので、重複した説明を省略する。ステップS110において、図19に示した位置ずれ量格納部75に格納された、複数の主ブロックSBmn毎の主検出用位置PFopと主照射位置PGopとの主位置ずれ量(δxop,δyop)に基づいて、図18に示した補正係数算出手段46が、補正式(1)及び補正式(2)を用いて、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出する。新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9の値は、補正係数格納部77に格納される。更に、補正係数算出手段46により、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9の値が適切か否か検証しても良い。検証した結果、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9の値が適切でない場合には、上述したステップS105の手順等に戻り、分割手段43により初期位置ずれ量の変化率に応じて他の分割方法を選択して偏向領域Fを分割する等しても良い。
(ロ)ステップS111において、電子ビームを所望の照射位置に偏向する際には、図19に示した補正係数格納部77に格納された新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を補正手段45xにより読み込んで、所望の照射位置の座標を新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を用いた補正式(1)及び補正式(2)の右辺の項x,yに代入して補正値(X0,Y0)が算出される。補正値(X0,Y0)に相当する偏向電圧がビーム偏向回路34から対物偏向器22a,22bへ印加されることにより、対物偏向器22a,22bによる偏向歪みが補正される。ステップS110において複数の主ブロックSBmn毎に補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出した場合には、所望の照射位置の主ブロックに対応した補正係数A0〜A9,B0〜B9を読み込んで、これを用いて補正値(X0,Y0)を算出することにより、より優れた精度で補正を行うことができる。
図18に示したCPU4xを有する電子ビーム描画装置によれば、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出し、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を用いて補正値(X0,Y0)を算出する場合でも、図1に示した電子ビーム描画装置と同様に、十分な補正の精度を取得することができ、スループットを向上できる。
なお、補正式(1)及び補正式(2)では、未知数A0〜A9,B0〜B9がそれぞれ10個であるので、上述したようにステップS110において偏向領域F全体で一組の補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出する場合には、ステップS106において主検出用位置PFopを偏向領域F全体で10箇所以上設定すれば良い。一方、複数の主ブロックSBmn毎に補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出する場合には、主検出用位置PFopを各複数の主ブロックSBmn毎に10箇所以上設定すれば良い。
(半導体装置の製造方法)
次に、上述した電子ビーム描画装置を用いた半導体装置(LSI)の製造方法について、図22を参照して説明する。
次に、上述した電子ビーム描画装置を用いた半導体装置(LSI)の製造方法について、図22を参照して説明する。
本発明の実施例に係る半導体装置の製造方法は、図22に示すように、ステップS10における設計工程、ステップS20におけるマスク製造工程及び、ステップS30におけるチップ製造工程からなる。ステップS30におけるチップ製造工程は、ステップS31aのシリコンウェハ上に集積回路を作り込む前工程(ウェハ工程)、ステップS31bのダイシングから検査までの後工程(アセンブル工程)からなる。以下、各工程の詳細について説明する。
(イ)まず、ステップS10において、プロセス・マスクシミュレーションが実施される。また、プロセス・マスクシミュレーションの結果と各電極に入力される電流や電圧の各値から、デバイスシミュレーションがなされる。このデバイスシミュレーションにより得られた電気的特性を用いてLSIの回路シミュレーションが行われ、製造工程の各段階に対応したデバイスパターンのレイアウトデータを層毎に生成する。
(ロ)ステップS20において、ステップS10の設計工程で設計されたレイアウト等の表面パターンをもとにCADシステムを用いて、半導体チップの各層や内部構造にそれぞれ対応するマスクのパターンデータ(描画マスクデータ)がそれぞれ決定される。更に、図1に示した電子ビーム描画装置(パターンジェネレータ)において、初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割し(図4のS100,S101)、複数の初期ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出し(S102〜S104)、初期位置ずれ量の変化率に応じて偏向領域を複数の主ブロックに分割し(S105)、複数の主ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる主位置ずれ量を算出し(S106〜S108)、主位置ずれ量を格納する。そして、描画の際に主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出する(S109)。電子ビーム露光装置において、レイアウトデータに基づいてこの補正値に相当する偏向電圧を偏向器に印加して偏向歪みを補正し、電子ビームを偏向することにより、石英ガラスなどのマスク基板上に各段階に対応した各層の露光用マスクをそれぞれ作製し、マスクのセットが用意される。
(ハ)次に、ステップS31aにおけるフロントエンド工程(基板工程)では、ステップS310における酸化工程、ステップS311におけるレジスト塗布工程、ステップS312におけるフォトリソグラフィ工程、ステップS313におけるイオン注入工程及びステップS314における熱処理工程等が繰り返して実施される。ステップS313においては、半導体ウェハ上に感光膜(フォトレジスト膜)がスピン塗布される。ステップS312においては、例えば露光装置(アライナー)を用いて、対応する層の露光用マスクのデバイスパターンが半導体ウェハ上の感光膜にステップ・アンド・リピート方式で露光されパターニングされて加工用マスクが作製される。ステップS313においては、作製された加工用マスクを用いて半導体ウェハが加工される。・・・・・一連の工程が終了すると、ステップS31bへ進む。
(ニ)次に、ステップS31bにおいて、基板表面に対して配線処理が施されるバックエンド工程(表面配線工程)が行われる。バックエンド工程では、ステップS315におけるCVD工程、ステップS316におけるレジスト塗布工程、ステップS317におけるフォトリソグラフィ工程、ステップS318におけるエッチング工程、ステップS319における金属堆積工程等が繰り返し実施される。ステップS317においては、例えば露光装置を用いて露光され、フォトレジストからなるエッチングマスクが形成される。・・・・・一連の工程が終了したら、ステップS32へ進む。
(ホ)多層配線構造が完成し、前工程が完了すれば、ステップS32において、ダイヤモンドブレード等のダイシング装置により、所定のチップサイズに分割される。そして、金属若しくはセラミックス等のパッケージング材料にマウントされ、チップ上の電極パッドとリードフレームのリードを金線で接続された後、樹脂封止などの所要のパッケージ組み立ての工程が実施される。
(ヘ)ステップS40において、半導体装置の性能・機能に関する特性検査、リード形状・寸法状態、信頼性試験などの所定の検査を経て、半導体装置が完成される。ステップS50において、以上の工程をクリアした半導体装置は、水分、静電気などから保護するための包装を施され、出荷される。
本発明の実施例に係る半導体装置の製造方法によれば、ステップS20の手順において電子ビーム描画装置の優れた精度且つ短時間で偏向器による偏向歪みを補正することができる。したがって、歩留まり低下を回避し、生産コストを低減するとともに、短時間で量産が可能となる。
なお、ステップS20において、図4のステップS100〜S109と同様の手順を説明したが、図20のステップS100〜S111における主位置ずれ量に基づいて新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出して格納し(図20のS110)、新たな補正係数A0〜A9,B0〜B9を用いて補正値を算出する手順を代わりに用いても良い。
また、図22のステップS312及びS317のフォトリソグラフィ工程において、露光装置として、アライナーの代わりにステップS20で図1に示した電子ビーム描画装置を用いても良い。図1に示した電子ビーム描画装置を用いて、上述したように図4のステップS100〜109の手順等を行い偏向歪みを補正することにより、描画すべきデバイスパターンを半導体ウェハ上の感光膜に高精度に描画でき、歩留まりの低下を防止でき、生産コストを低減することがる。なお、この場合、ステップS20で作成されたパターンデータに基づいて描画を行えばよく、ステップS20においてマスクのセットを作製する手順は不要である。
(偏向歪み補正プログラム)
次に、本発明の実施の形態に係る偏向歪み補正プログラムの実行命令の詳細を説明する。
次に、本発明の実施の形態に係る偏向歪み補正プログラムの実行命令の詳細を説明する。
本発明の実施の実施の形態に係る偏向歪み補正プログラムは:(イ)等分割手段41により荷電粒子ビームの偏向領域を複数の初期ブロックに等分割し、等分割した偏向領域のデータをブロックデータ格納部71に格納する手順、(ロ)初期位置ずれ算出手段42により複数の初期ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出し、算出した初期位置ずれ量を位置ずれ量格納部75に格納する手順、(ハ)分割手段43により初期位置ずれ量の変化率に応じて偏向領域を複数の主ブロックに分割し、分割した偏向領域のデータをブロックデータ格納部71に格納する手順、(ニ)位置ずれ算出手段44により複数の主ブロック毎に荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる主位置ずれ量を算出し、算出した主位置ずれ量を位置ずれ量格納部75に格納する手順、(ホ)主位置ずれ量に基づいて補正手段45により偏向歪みを補正するための補正値を算出する手順等を図2のCPU4に実行させる。以上のような偏向歪み補正プログラムは、プログラム記憶装置9等のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶させることができる。この記憶媒体を図1に示したCPU4のようなコンピュータシステム読み込ませ、偏向歪み補正プログラムを実行してコンピュータを制御することにより、上述した偏向歪み補正方法が実現可能である。
(その他の実施の形態)
本発明は、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。 例えば、図4及び図20のステップS103において、電子ビームが実際に照射された初期照射位置を図18に示した初期取得手段42bにより取得する場合を説明したが、初期取得手段42bがシミュレータであっても良い。この場合、初期取得手段42bにより、設計データ格納部72に格納された対物偏向器22a,22bの構造、電子光学系の構造、及び偏向電圧等に基づいて、図21に示すように仮想的に電子ビームを偏向して照射するシミュレーションを行い、電子ビームが仮想的に照射される主照射位置を取得する。
本発明は、実施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。 例えば、図4及び図20のステップS103において、電子ビームが実際に照射された初期照射位置を図18に示した初期取得手段42bにより取得する場合を説明したが、初期取得手段42bがシミュレータであっても良い。この場合、初期取得手段42bにより、設計データ格納部72に格納された対物偏向器22a,22bの構造、電子光学系の構造、及び偏向電圧等に基づいて、図21に示すように仮想的に電子ビームを偏向して照射するシミュレーションを行い、電子ビームが仮想的に照射される主照射位置を取得する。
また、図4及び図20のステップS101において、図7に示すように、説明の便宜上、4×4=16の初期ブロックSA11〜S44に等分割しているが、等分割される数及び初期ブロックの大きさは、初期位置ずれ量(δxbkl,δybkl)の変化率を確認できる範囲であれば特に限定されない。
また、図4及び図20のステップS105において、図13及び図14には7×7=49、図15には145、図16には133の複数の主ブロックに分割された偏向領域Fをそれぞれ示すが、複数の主ブロックの数や大きさは、その測定及び補正に要する時間が任意に設定した範囲内であり、且つ十分な精度が得られる範囲であれば、特に限定されない。
また、補正式(1)及び補正式(2)に示した3次多項式の他にも、n次(n≧4)の多項式を用いることが可能であり、その場合には、図4及び図20のステップS103及びS107においてn次の多項式の各項の係数となる未知数の数以上の箇所でマーク検出を行えば良い。
なお、図4及び図20のステップS103において、初期照射位置PBklをそれぞれ取得するために、図5(a)に示した1つのマークM0を移動してマークM0の位置を検出する場合を示したが、図5(b)に示すように、複数のマークM0〜M8を配置したマーク台25a用いて、ステージ26を1回移動させることにより、初期検出用位置PAkl及び主検出用位置PBmnのそれぞれの複数に対応する複数のマークM0〜M8の位置を検出しても良い。複数のマークM0〜M8を用いれば、ステージ26の移動に要する時間を短縮できる。この際、複数のマークM0〜M8の配置間隔に合わせて偏向領域Fを複数の初期ブロック及び主ブロックに分割するか、初期ブロック及び主ブロックの格子点距離に対応する複数のマークを有するマーク台を用いれば良い。また、図4及び図20のS107においても同様に、複数のマークM0〜M8を配置したマーク台25aを用いても良い。
また、図4及び図20に示したステップS103,S107の手順において、初期検出用位置PAkl及び主検出用位置PBmnに予め複数のマークを配置する場合、複数のマークの位置関係の誤差を持つ場合がある。この場合、予め位置関係の誤差のデータを主記憶装置7等に格納しておき、補正の際にマークの位置関係を測定し、マークの位置関係の誤差を補完(除去)して補正係数A0〜A9,B0〜B9を算出しても良い。また、複数のマークの数は特に限定されず、マークの数や所望の測定点の数に応じて適宜ステージ26を移動して測定すれば良い。
また、上述したように、対物偏向器22a,22bは、主偏向器や副偏向器等、実際には複数の偏向器を有している。したがって、偏向歪みを有する偏向器へ印加する偏向電圧に相当する補正値(X0,Y0)を算出してもよく、或いは偏向歪みを有する偏向器とは異なる偏向器へ印加する偏向電圧に相当する補正値(X0,Y0)を算出しても良い。また、複数の偏向器へ印加する偏向電圧に相当する補正値(X0,Y0)をそれぞれ算出しても良い。このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論であり、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
1…偏向歪み補正システム
2…露光部
3…制御回路
4,4x…CPU
5…入力装置
6…出力装置
7,7x…主記憶装置
8…一時記憶装置
9…プログラム記憶装置
10…バス
11…電子銃
14…コンデンサレンズ
15…第1成形アパーチャ
16…ブランキングアパーチャ
17a,17b…ブランキング偏向器
18…投影レンズ
19a,19b…CP選択偏向器
20…第2成形アパーチャ
21…縮小レンズ
22a,22b…対物偏向器
23…対物レンズ
24…検出器
25…マーク台
26…ステージ
27…試料
28…ファラデーカップ
29…モーター
30…レーザー測長計
31…レンズ制御回路
32…ブランキング偏向回路
33…CP選択回路
34…ビーム偏向回路
35…検出信号処理回路
36…ステージ制御回路
41…等分割手段
42…初期位置ずれ算出手段
42a…初期設定手段
42b…初期取得手段
42c…初期算出手段
43…分割手段
44…位置ずれ算出手段
44a…設定手段
44b…取得手段
44c…算出手段
45,45x…補正手段
46…補正係数算出手段
70…パターンデータ格納部
71…ブロックデータ格納部
72…設計データ格納部
73…検出用位置格納部
74…照射位置格納部
75…位置ずれ量格納部
76…分割方法格納部
77…補正係数格納部
F…偏向領域
M0〜M8…マーク
O…光軸
PAkl…初期検出用位置
PBkl,PCkl,PDkl,PEkl…初期照射位置
PFop…主検出用位置
PGop…主照射位置
SAij…初期ブロック
SBmn,SCmn,SDmn…主ブロック
2…露光部
3…制御回路
4,4x…CPU
5…入力装置
6…出力装置
7,7x…主記憶装置
8…一時記憶装置
9…プログラム記憶装置
10…バス
11…電子銃
14…コンデンサレンズ
15…第1成形アパーチャ
16…ブランキングアパーチャ
17a,17b…ブランキング偏向器
18…投影レンズ
19a,19b…CP選択偏向器
20…第2成形アパーチャ
21…縮小レンズ
22a,22b…対物偏向器
23…対物レンズ
24…検出器
25…マーク台
26…ステージ
27…試料
28…ファラデーカップ
29…モーター
30…レーザー測長計
31…レンズ制御回路
32…ブランキング偏向回路
33…CP選択回路
34…ビーム偏向回路
35…検出信号処理回路
36…ステージ制御回路
41…等分割手段
42…初期位置ずれ算出手段
42a…初期設定手段
42b…初期取得手段
42c…初期算出手段
43…分割手段
44…位置ずれ算出手段
44a…設定手段
44b…取得手段
44c…算出手段
45,45x…補正手段
46…補正係数算出手段
70…パターンデータ格納部
71…ブロックデータ格納部
72…設計データ格納部
73…検出用位置格納部
74…照射位置格納部
75…位置ずれ量格納部
76…分割方法格納部
77…補正係数格納部
F…偏向領域
M0〜M8…マーク
O…光軸
PAkl…初期検出用位置
PBkl,PCkl,PDkl,PEkl…初期照射位置
PFop…主検出用位置
PGop…主照射位置
SAij…初期ブロック
SBmn,SCmn,SDmn…主ブロック
Claims (17)
- 初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割する手順と、
前記複数の初期ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出する手順と、
前記初期位置ずれ量の変化率に応じて前記偏向領域を複数の主ブロックに分割する手順と、
前記複数の主ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射したときに生ずる主位置ずれ量を算出する手順と、
前記主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出する手順
とを含むことを特徴とする偏向歪み補正方法。 - 前記初期位置ずれ量を算出する手順は、
前記複数の初期ブロック毎に、前記初期ブロック内で規定される初期検出用位置を設定するステップと、
前記初期検出用位置に前記荷電粒子ビームを偏向して照射される初期照射位置を取得するステップと、
前記初期照射位置と前記初期検出用位置との前記初期位置ずれ量を算出するステップ
とを含むことを特徴とする請求項1に記載の偏向歪み補正方法。 - 前記初期照射位置を取得するステップは、実際に前記荷電粒子ビームを前記初期検出用位置へ偏向し、前記初期照射位置を取得することを特徴とする請求項2に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記初期照射位置を取得するステップは、仮想的に前記荷電粒子ビームを前記初期検出用位置へ偏向し、前記初期照射位置を取得することを特徴とする請求項2に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記複数の主ブロックに分割する手順は、前記初期位置ずれ量が光軸からの距離に対して非線形的に変化している場合、前記主ブロックの大きさが前記光軸からの距離に対して非線形的に変化するように分割することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記複数の主ブロックに分割する手順は、前記初期位置ずれ量が光軸からの距離に対して線形的に変化している場合、前記主ブロックの大きさが前記光軸からの距離に対して線形的に変化するように分割することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記複数の主ブロックに分割する手順は、前記偏向領域が、前記初期位置ずれ量の変化率が互いに異なる第1の領域及び第2の領域を有する場合、前記第1及び第2の領域の前記初期位置ずれ量の変化率にそれぞれ応じて、前記第1及び第2の領域を前記複数の主ブロックにそれぞれ分割することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記主位置ずれ量を算出する手順は、
前記複数の主ブロック毎に、前記主ブロック内で規定される主検出用位置を設定するステップと、
前記主検出用位置に前記荷電粒子ビームを偏向して照射される主照射位置を取得するステップと、
前記主照射位置と前記主検出用位置との前記主位置ずれ量を算出するステップ
とを含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の偏向歪み補正方法。 - 前記主照射位置を取得するステップは、複数の前記主検出用位置に対応する複数のマークを配置して、前記複数のマークが配置された前記複数の主検出用位置に前記荷電粒子ビームを順次偏向することを特徴とする請求項8に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記主照射位置を取得するステップは、前記主検出用位置に1つのマークを順次配置して、前記マークの位置が配置された前記主検出用位置に前記荷電粒子ビームを偏向することを特徴とする請求項8に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記補正値を算出する手順は、
前記主位置ずれ量に基づいて前記補正値を算出するための補正式の補正係数を算出するステップと、
前記補正係数を用いて前記補正値を算出するステップ
とを含むことを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の偏向歪み補正方法。 - 前記補正係数を算出するステップは、前記偏向領域全体で1組の前記補正係数を算出することを特徴とする請求項11に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記補正係数を算出するステップは、前記主ブロック毎に1組の前記補正係数を算出することを特徴とする請求項11に記載の偏向歪み補正方法。
- 前記補正値を算出するステップは、前記荷電粒子ビームの主照射位置が含まれる前記主ブロックに対応する算出された前記補正係数を用いて前記補正値を算出することを特徴とする請求項13に記載の偏向歪み補正方法。
- 初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割する等分割手段と、
前記複数の初期ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出する初期位置ずれ算出手段と、
前記初期位置ずれ量の変化率に応じて前記偏向領域を複数の主ブロックに分割する分割手段と、
前記複数の主ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射したときに生ずる主位置ずれ量を算出する位置ずれ算出手段と、
前記主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出する補正手段
とを備えることを特徴とする偏向歪み補正システム。 - コンピュータに、
初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割する手順と、
前記複数の初期ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出する手順と、
前記初期位置ずれ量の変化率に応じて前記偏向領域を複数の主ブロックに分割する手順と、
前記複数の主ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射したときに生ずる主位置ずれ量を算出する手順と、
前記前記主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出する手順
とを実行させることを特徴とする偏向歪み補正プログラム。 - 製造工程の各段階に対応したデバイスパターンのレイアウトデータを層毎に生成する工程と、
初期設定として荷電粒子ビームを偏向する偏向領域を複数の初期ブロックに等分割し、前記複数の初期ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる初期位置ずれ量を算出し、前記初期位置ずれ量の変化率に応じて前記偏向領域を複数の主ブロックに分割し、前記複数の主ブロック毎に前記荷電粒子ビームを偏向して照射たときに生ずる主位置ずれ量を算出し、前記主位置ずれ量に基づいて偏向歪みを補正するための補正値を算出し、前記レイアウトデータに基づき、前記荷電粒子ビーム描画装置において前記補正値を用いて前記荷電粒子ビームを偏向することにより、前記各段階に対応した各層の露光用マスクをそれぞれ作製し、マスクのセットを用意する工程と、
前記各段階において以下の各工程を繰り返すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
(イ)半導体ウェハ上に感光膜を塗布する工程
(ロ)前記感光膜に前記対応する層の露光用マスクのデバイスパターンを描画し、加工用マスクを作製する工程
(ハ)前記加工用マスクを用いて前記半導体ウェハを加工する工程
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