JP4096455B2 - 穀粒乾燥装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は穀粒乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
従来、乾燥機本体に加温槽と乾燥室とを設け、加温槽を通過する穀粒は穀類内部の水分の表面への移動を誘発され、次段の乾燥室での乾燥を効率化させる形態が公知である(例えば特公昭60−8434号公報)。
ところが、上記の構成は加温槽の直下に乾燥室が存在しているため、上記の誘発時間が少なく、穀粒水分の表面側への移動の不十分な状態で乾燥室に至る結果となり、乾燥効率が低下し、あるいは穀粒品質を損ないかねない。
【0003】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記に鑑み、次の技術的手段を講じた。
即ち、請求項1に記載の発明は、機枠内部に少なくとも貯留タンク,加温部,除水乾燥部を備え、穀粒を加温して穀粒水分の表面側への移行を促進してから乾燥風を供給して除水してなる工程を含む穀粒乾燥装置において、除水乾燥部からの繰出バルブの下方に穀粒を加温する加温部を構成し、加温部穀粒を貯留タンクに戻す循環系を構成する。また、上記繰出バルブ(10,10)の下方に集穀板(12,12)を斜設し、該繰出バルブ(10,10)の穀粒を受けて下部移送螺旋(11)に案内すべく構成し、該集穀板(12,12)の背面側に加温用熱風路(13,14)を形成する。上記除水乾燥部は、熱風路(6)と排風路(7,7)との間を流下する穀粒に乾燥風を浴びせて乾燥する構成する。さらに、バーナ(8)と加温用熱風路(13)、加温用熱風路(13)とリアダクト(15)、リアダクト(15)と加温用熱風路(14)、加温用熱風路(14)とフロントダクト(16)、フロントダクト(16)と除水乾燥部の熱風路(6)、除水乾燥部の熱風路(6)と排風路(7)を順に接続して、バーナ(8)の熱風を加温用熱風路(13)、リアダクト(15)、加温用熱風路(14)、フロントダクト(16)、除水乾燥部の熱風路(6)を通過させ排風路(7)から排出することを特徴とする。
【0004】
【発明の作用効果】
請求項1に記載の穀粒乾燥装置においては、除水乾燥部からの繰出バルブの下方に穀粒を加温する加温部を構成し、加温部穀粒を貯留タンクに戻す循環系を構成するから、繰出バルブ(10,10)から繰り出される穀粒は、薄層となって流穀板(12,12)を滑落するが、この際該流穀板(12,12)の背面側には高温の熱風が流通してその伝導熱によって穀粒は加温され、穀粒温度が高められる結果、穀粒内部の水分勾配の平準化作用が促進されつつ、貯留タンク(2)に戻され、充分な時間をかけてテンパリングが行われるため、上記平準化が充分になされ、穀粒水分は表面側へ移行して再び流下通路(5,5)を流下するものである。
【0005】
上記のように表面側への水分移行が充分なされていると、流下通路(5,5)を流下中の穀粒に作用する乾燥風による水分除去の効果が促進される。すなわち、水分移行によって穀粒内部において平準化がはかれると、その表面部から蒸散する水蒸気の量が必然に多くなって、該水蒸気を捕捉して機外に排出させる効果が大となり、穀粒内部の水分勾配の平準化がはかれ、その結果比較的乾燥速度の速い穀粒乾燥を具現できる。
【0006】
また、集穀兼加温部とし、流穀板(12,12)に相当する部分が加温に供されるものとなるから、次回に除水乾燥を行うまでに充分なテンパリング時間を確保できる効果がある。
【0007】
また、加熱装置としてのバーナを単一に構成でき、省エネルギ効果が期待できる。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明の一実施例を図面に基づき説明する。
1は穀粒乾燥機の機枠で、この機枠内には上部から貯留タンク2、除水乾燥部3、集穀兼加温部4を縦設してなる。
このうち、貯留タンク2はその容量を適宜増量可能に側壁部を積み重ね可能に設けられ、乾燥穀粒を一旦この貯留タンクに戻し所謂テンパリングを行なう構成である。除水乾燥部3は図例では左右に流下通路5,5を形成し、該流下通路5,5を通気網壁5a,5a、5b,5bによって形成してなる。また当該流下通路5,5間を熱風路6とし、各流下通路5,5の外側を排風路7,7となして、熱風路6を後記のようにバーナ8に連通しうる構成となし、排風路7,7は排風機9に連通しうる構成となして流下通路5,5中をゆっくり流下する穀粒に横断的に熱風を作用させて穀粒を乾燥する構成である。10,10は流下通路5,5の夫々に配設する繰出バルブで、一定方向に徐々に回転しながら、穀粒を、次段の集穀兼加温部4に繰出する構成である。
【0009】
上記集穀兼加温部4は中央下部に前後方向に配設する下部移送螺旋11に向けて繰出バルブ10,10からの穀粒を流下案内する流穀板12,12と、該流穀板12,12の背面側に形成する加温用熱風路13,14とからなる。該加温用熱風路のうち熱風路13の前端側は、機枠1前方下部に設けるバーナ8に直接接続されて連通する構成であり、その後端側には機枠1外部において、リアダクト15を接続すると共に該ダクト15他端を上記別の熱風路14の後端側に接続している。16は熱風路14の前端側と、前記除水乾燥部3の熱風路6とを接続するフロントダクトである。
【0010】
上記のように、バーナ8燃焼に伴う熱風は、排風機9の吸引作用によって、熱風路13−リアダクト15−熱風路14−フロントダクト16−熱風路6−排風路7,7を経て機外に排出される構成である。
前記機枠1外部には下部移送螺旋11で一側に集めた穀粒を貯留タンク2に揚上還元する昇穀機17を立設する。この昇穀機17は内部上下のプーリ間にバケット付ベルトを巻回する構成であり、下部移送螺旋11により一側に移送された乾燥穀粒を掬い上げ上部に移送できる構成としている。この昇穀機17で掬われ上部で投てきされる穀粒は、投げ口開口部を介して上部移送螺旋18を設ける移送樋の始端側に案内される。尚、移送螺旋20で水平移送される穀粒は貯留タンク2の中央上部に配設する回転拡散盤19に案内され、貯留タンク2内に拡散落下される構成としている。
【0011】
前記昇穀機17、上部及び下部移送螺旋11,18等からなる穀粒循環系は、機枠下隅部の駆動モ−タ21により回転連動する。該モ−タ21駆動軸にはカウンタプーリ22を介して下部移送螺旋11を回転連動し、該下部移送螺旋11の回転は、昇穀機17のバケットベルトを連動回転すると共に、この昇降機17の上部側プーリと上部移送螺旋18との間の連動ベルト(図示せず)により当該上部移送螺旋18を連動しうる構成である。
【0012】
上記昇穀機17の適宜高さの位置における側壁には、バケットベルトの往行程と復行程との左右間隔部以内に対応すべく供給口(図示せず)を設けると共に、この供給口部には水分計24を着脱自在に設けている。水分計24は、例えば供給口の繰出ロール(図示せず)の下方にのぞませた一対の電極ロール(図示せず)間でサンプル粒の一粒を圧砕しながらその抵抗値を電気的処理して穀粒水分値に換算する構成である。
【0013】
機枠1正面側には、乾燥運転に必要な制御を行うコントロールボックス25を設ける。
上記コントロールボックス25は、その操作盤26面に、張込・乾燥・排出・停止の各運転モードスイッチ31,32,33,34に仕上水分,張込量の各設定スイッチ35,36、乾燥時間設定のための増・減スイッチ37,38等を配設している。39は緊急停止スイッチ、40は表示部である。
【0014】
機枠1背面側には、前記排風機9を設ける。排風機9は、高速回転する遠心ファン形態を採用し、遠心ファン50、このファンを内蔵するファン胴51、及び排風ダクト52等からなり、機枠1背面において前記排風室7,7の集合ダクト53にのぞむよう円形開口54を形成するものである。遠心ファン50は、回転軸55中心に複数の羽根を所定角度に配設して片側吸入に構成し、またファン胴51によって、上記円形開口54からの空気を上方に放出すべく構成される。
【0015】
上記回転軸55の外側端にはプーリ56を設け、前記循環系モータ21に連動する構成としている。
図5は制御ブロック図であり、前記コントロールボックス25の制御部61には、前記操作盤26に配設した張込・乾燥・排出・停止の各運転モードスイッチ31,32,33,34、仕上水分,張込量の各設定スイッチ35,36、乾燥時間設定のための増・減スイッチ37,38等の入力信号のほか、水分計24,循環系モータ21の負荷検出器62,加温部13,14及び乾燥部の熱風温度センサ63,63,64、外気温度センサ65,風量センサ66等の各種検出信号を入力する。一方出力信号としては、前記昇降機等の循環系兼排風機9を駆動する循環系モータ21,繰出バルブ10,10用繰出モータ66駆動信号、バーナ8駆動信号、表示部40の表示出力信号等がある。
【0016】
70は機枠1側壁部に開口する開口部で、該開口部から穀粒を張込することができる所謂横張込形態を構成している。71は開閉蓋部兼用のサイドホッパである。
上例の作用について説明する。
張込スイッチ31をオンすると、循環系モータ21が起動する。サイドホッパ71から下部移送螺旋11,昇穀機17を利用して貯留タンク2に所定量の穀粒を張り込む。
【0017】
次いで穀粒種類、仕上水分等を設定して乾燥作業を開始する。乾燥スイッチ32をオンすると、循環系モータ21は起動し、かつバーナ8に駆動信号が出力される。
さて、上記乾燥スイッチ32オンの状態では、前記のようにバーナ8燃焼に伴う熱風は、排風機9の吸引作用によって、熱風路13−リアダクト15−熱風路14−フロントダクト16−熱風路6−排風路7,7を経て機外に排出される。ところで、繰出バルブ10,10から繰り出される穀粒は、薄層となって流穀板12,12を滑落するが、この際該流穀板12,12の背面側には高温の熱風が流通してその伝導熱によって穀粒は加温され、穀粒温度が高められる結果、穀粒内部の水分勾配の平準化作用が促進される。かように穀粒温度が高い状態のまま下部移送螺旋11,昇降機17,上部移送螺旋18を経て貯留タンク2に戻される。ここでは、充分な時間をかけてテンパリングが行われる。穀粒は穀粒温度が高いままの状態に維持されてタンクに戻されるため、上記平準化が充分になされ、穀粒水分は表面側へ移行して再び流下通路5,5を流下するものである。
【0018】
表面側への水分移行が充分なされていると、流下通路5,5を流下中の穀粒に作用する乾燥風による水分除去の効果が促進される。すなわち、水分移行によって穀粒内部において平準化がはかれると、その表面部から蒸散する水蒸気の量が必然に多くなって、該水蒸気を捕捉して機外に排出させる効果が大となる。
上記のような加温,除水乾燥を切り離すことにより、穀粒内部の水分勾配の平準化がはかれ、その結果比較的乾燥速度の速い穀粒乾燥を具現できる。
【0019】
特に、本実施例は、集穀兼加温部とし、例えば流穀板12,12に相当する部分が加温に供されるものとなるから、次回に除水乾燥を行うまでに充分なテンパリング時間を確保できる効果がある。
所期の乾燥運転が終了し所定水分に至ると。穀粒を排出する排出作業に入る。運転スイッチ41をオンし、そして排出シャッタ73を開くと、穀粒は機外に排出されることとなる。
【0020】
上記実施例では、集穀兼加温部4の加温用熱風路13,14を往復通路に形成したが、両者共同じ方向に向かうよう構成してもよい。
図6は、別実施例を示し、集穀兼加温部4に別途に熱風通路75を形成している。この熱風通路75は下部移送螺旋11の上方に設けてなり、放熱体76,76によって構成されるため、輻射熱が周囲を加温しうる構成である。なお加温用熱風路13,14の熱風一部を分岐流通させる形態とするなど、適宜に熱風を導入しうる構成としている。この熱風通路75、放熱体76,76の存在によって、集穀される穀粒への加温が促進されるものである。特に繰出バルブ10,10から繰り出される穀粒への加温作用を行うことができるから穀粒加温が偏らないため、平均して加温できる。
【0021】
図6では更に上記に加えて、下部移送螺旋11による搬送機構を制御しつつ、放熱体76,76による加温効率の向上を図っている。即ち、下部移送螺旋11による移送機構は、コントローラ77からの出力によってオン,オフしうるモータ79を独立的に装備して間歇運転を行う。つまり、滞積センサ78を下部移送螺旋11の適宜上位位置に設け、オフ状態で穀粒が除々に滞積すると押圧されてオンし下部移送螺旋11用モータ79を駆動すべく制御し、一定時間経過すると再びこれをオフして滞積を始めるものであるから、この滞積時間中放熱体76,76の加温作用を充分に受けることができ、加温を一層促進できる。なお、放熱体76,76の構成は遠赤外線による放熱体による構成でもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】乾燥機本体の正断面図である。
【図2】乾燥機本体の正面図である。
【図3】乾燥機本体の側面図である。
【図4】乾燥機本体の背面図である。
【図5】制御ブロック図である。
【図6】別実施例の正断面図である。
【符号の説明】
1…機枠、2…貯留タンク、3…除水乾燥部、4…集穀兼加温部、5…流下通路、6…熱風路、7…排風路、8…バーナ、9…排風路、10…繰出バルブ、11…下部移送螺旋、12,12…流穀板、13,14…加温用熱風路、、15…リアダクト、16…フロントダクト、17…昇穀機、18……上部移送螺旋、21…循環系モータ(駆動モータ)、24…水分計、25…コントロールボックス、26…操作盤、31,32,33,34…運転モードスイッチ、35,36…設定スイッチ、37,38…増減スイッチ、40…表示部、50…遠心ファン、51…ファン胴、52…排風ダクト、53…集合ダクト、54…円形開口、55…回転軸、61…制御部、63,64…熱風温度センサ、65…外気温度センサ、66…風量センサ、67…繰出モータ、70…開口部、71…サイドホッパ
Claims (1)
- 機枠内部に少なくとも貯留タンク,加温部,除水乾燥部を備え、穀粒を加温して穀粒水分の表面側への移行を促進してから乾燥風を供給して除水してなる工程を含む穀粒乾燥装置において、
除水乾燥部からの繰出バルブの下方に穀粒を加温する加温部を構成し、加温部穀粒を貯留タンクに戻す循環系を構成し、
上記繰出バルブ(10,10)の下方に集穀板(12,12)を斜設し、該繰出バルブ(10,10)の穀粒を受けて下部移送螺旋(11)に案内すべく構成し、該集穀板(12,12)の背面側に加温用熱風路(13,14)を形成し、
上記除水乾燥部は熱風路(6)と排風路(7,7)との間を流下する穀粒に乾燥風を浴びせて乾燥する構成とし、
さらに、バーナ(8)と加温用熱風路(13)、加温用熱風路(13)とリアダクト(15)、リアダクト(15)と加温用熱風路(14)、加温用熱風路(14)とフロントダクト(16)、フロントダクト(16)と除水乾燥部の熱風路(6)、除水乾燥部の熱風路(6)と排風路(7)を順に接続して、バーナ(8)の熱風を加温用熱風路(13)、リアダクト(15)、加温用熱風路(14)、フロントダクト(16)、除水乾燥部の熱風路(6)を通過させ排風路(7)から排出することを特徴とする穀粒乾燥装置。
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