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JP4098614B2 - グラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構及び脈動圧力の振幅制御方法並びにその脈動発生装置 - Google Patents
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JP4098614B2 - グラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構及び脈動圧力の振幅制御方法並びにその脈動発生装置 - Google Patents

グラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構及び脈動圧力の振幅制御方法並びにその脈動発生装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に充填物質いわゆるグラウト材を注入するグラウチング技術に関し、更に詳しくは、基準の注入圧力に所定の周波数域の脈動成分を付与して動的に注入するいわゆる動的グラウト施工技術に関する。
本発明におけるグラウト材は、ベントナイトや超微粒子セメントによる高濃度微粒グラウト材に限られず、粗粒が混合したモルタル系のグラウト材を含むものである。
本発明はまた、その対象として亀裂の生じたコンクリート構造物への充填補修を除外するものではない。
【0002】
【従来の技術】
本発明者らは先に、特開平10−114938号公報 (先行技術1) 及び特開2000−27171号公報 (先行技術2) において、この種の動的グラウト施工技術に付いて提案をした。
すなわち、先行技術1は、次の事項を要旨とする。
1)圧送配管ラインを介してグラウト材を所定の注入圧力で圧送し、その末端の注入管をもって亀裂性岩盤に穿設された注入孔に該グラウト材を注入するグラウチングにおいて、
前記注入圧力に30Hz以下の周波数域から選択された特定の周波数を持つ脈動圧力を重畳的に付加してなる、
ことを特徴とする岩盤グラウトの施工方法。
2)上記1において、脈動圧力の周波数は10Hz付近が選択される岩盤グラウトの施工方法。
3)亀裂性岩盤を対象とするグラウチングにおいて、グラウト材を所定の注入圧力で圧送し、その末端の注入管を介して岩盤に穿設された注入孔に挿入された圧送配管ラインの途中に脈動圧発生ポンプを介装し、該脈動圧発生ポンプにより30Hz以下の周波数域から選択し指令された特定の周波数を持つ脈動圧力を発生させ、注入圧力に脈動圧力を重畳的に付加する、
ことを特徴とする岩盤グラウトの施工方法。
4)上記3項において、脈動圧発生ポンプは、発振器の信号波形に基づいて周期作動するとともに、注入管での実測波形と前記信号波形との比較信号に基づくサーボ制御機構により駆動される岩盤グラウトの施工方法。
5)亀裂性岩盤を対象とするグラウチングにおいて、グラウト材を所定の圧力で送り出す注入ポンプから注入孔に挿入された注入管へ至る圧送配管ラインの途中に、油圧サーボアクチュエータにより駆動される容積型の脈動圧発生ポンプを設置すると共に、該脈動圧発生ポンプの入口配管部には圧力変動の上流側への伝播を抑止する手段を設け、一方、正弦波・三角波・方形波等の信号波形を発振する発振器及びサーボコントローラから構成されるサーボ制御装置を用いて、前記注入管の口元付近に取り付けた圧力センサより検出される圧力波形と前記発振器より指令される信号波形とを比較し、両方の該波形が一致するように前記油圧サーボアクチュエータの動作をフィードバック制御することにより、前記脈動圧発生ポンプにおいて、30Hz以下の周波数域から選択し指令された特定の周波数を有し、かつ信号波形に近似した脈動圧力を発生させ、前記圧力変動の伝播抑止手段の機能により前記脈動圧発生ポンプから注入管までの圧送配管ラインに限定して該脈動圧力を付加し、前記注入ポンプの圧力に脈動圧力の成分を重畳することからグラウト材の浸透性を向上させ、微細な亀裂へグラウト材を高密度かつ迅速に注入せしめる、
ことを特徴とする岩盤グラウトの施工方法。
6)上記5項において、注入ポンプを廃し、脈動圧発生ポンプにより所定のグラウト材の送出し圧力を得る岩盤グラウトの施工方法。
7)亀裂性岩盤を対象とするグラウチングにおいて、注入圧力に脈動圧力の成分を付加することでグラウト材を動的に注入する方法に使用される装置であって、
グラウト材を送流する圧送配管ラインと、
前記圧送配管ラインの下流端に配され、注入孔に挿入されグラウト材を岩盤中の亀裂に浸透させる注入管と、
前記圧送配管ラインの途中に設置され、油圧サーボアクチュエータにより駆動される容積型の脈動圧発生ポンプと、
該脈動圧発生ポンプの入口配管部に取り付けられ、圧力変動の上流側への伝播を抑止する手段と、
注入圧力を検知するために該注入管の口元付近に取り付けられた圧力センサと、
更には、正弦波・三角波・方形波等の信号波形を発振する発振器及びサーボコントローラから構成されるサーボ制御装置を用いて、前記圧力センサより検出される圧力波形と前記発振器より指令される信号波形とを比較して両方の該波形が一致するように前記油圧サーボアクチュエータの動作をフィードバック制御することにより、30Hz以下の周波数域から選択し指令された特定の周波数を有し、かつ信号波形に近似した脈動圧力を前記脈動圧発生ポンプで発生させ、該脈動圧力を前記脈動圧発生ポンプから前記注入管までの圧送配管ラインに限定して付加する脈動圧制御手段と、を少なくとも備えてなることを特徴とする岩盤グラウトの施工装置。
8)亀裂性岩盤を対象とするグラウチングにおいて、注入圧力に脈動圧力の成分を付加することでグラウト材を動的に注入する方法に使用される装置であって、
グラウト材を送流する圧送配管ラインと、
該圧送配管ラインの上流部に配され、所定の圧力でグラウト材を送り出す注入ポンプと、
注入孔に挿入されグラウト材を岩盤中の亀裂に浸透させる注入管と、
前記注入ポンプから該注入管へ至る圧送配管ラインの途中に設置され、油圧サーボアクチュエータにより駆動される容積型の脈動圧発生ポンプと、
該脈動圧発生ポンプの入口配管部に取り付けられ、圧力変動の上流側への伝播を抑止する手段と、
注入圧力を検知するために該注入管の口元付近に取り付けられた圧力センサと、
更には、正弦波・三角波・方形波等の信号波形を発振する発振器及びサーボコントローラから構成されるサーボ制御装置を用いて、前記圧力センサより検出される圧力波形と前記発振器より指令される信号波形とを比較して両方の該波形が一致するように前記油圧サーボアクチュエータの動作をフィードバック制御することにより、30Hz以下の周波数域から選択し指令された特定の周波数を有し、かつ信号波形に近似した脈動圧力を前記脈動圧発生ポンプで発生させ、該脈動圧力を前記脈動圧発生ポンプから前記注入管までの圧送配管ラインに限定して付加する脈動圧制御手段と、
を少なくとも備えてなることを特徴とする岩盤グラウトの施工装置。
また、先行技術2は、次の事項を要旨とする。
1)地盤、岩盤等の亀裂や空隙内にグラウト材を充填するグラウチングにおいて、注入圧力に30Hz以下の周波数域から選択された特定の周波数をもつ脈動圧力の成分を付加することにより、グラウト材を動的に注入してその浸透性を高める施工方法において、
基準の注入圧力を付与した微粒懸濁系やモルタル系等の各種グラウト材を圧送配管ライン内で連続圧送する過程で所定の脈動圧力を形成する注入方法であって、
前記圧送配管ライン中に、復元力をもって開方向に常時復帰する可撓性を有する管路を介装し、該可撓性管路を規則的な押圧動により開閉する弁機構の作動をもって前記特定周波数に合致した圧力変動を注入圧力に与えるようにした、
ことを特徴とするグラウトの施工方法。
2)地盤、岩盤等の亀裂や空隙内にグラウト材を充填するグラウチングにおいて、注入圧力に30Hz以下の周波数域から選択された特定の周波数をもつ脈動圧力の成分を付加することにより、グラウト材を動的に注入してその浸透性を高める施工システムにおいて、
往復動式あるいはスクイズ式のスラリー用の注入ポンプを中心に構成し、準定常的な注入の基準圧力を形成し維持しながらグラウト材を連続的に圧送するグラウト材圧送手段と;
前記グラウト材圧送手段の下流側の圧送配管ラインに介装され、通路が広く内部に弁体や障害部分がなく閉塞トラブルの生じない可撓性を有する管路を規則的な押圧動により開閉する弁機構を用い、該弁機構を高速で開閉弁して前記特定周波数に合致した圧力変動を注入圧力に与える脈動圧力発生手段と;
前記グラウト材圧送手段及び前記脈動圧力発生手段で形成される圧力を検出するための圧力測定手段と;
を少なくとも備えてなることを特徴とするグラウトの施工システム。
3)地盤、岩盤等の亀裂や空隙内にグラウト材を充填するグラウチングにおいて、注入圧力に30Hz以下の周波数域から選択された特定の周波数をもつ脈動圧力の成分を付加することにより、グラウト材を動的に注入してその浸透性を高める施工システムにおいて、
基準の注入圧力を付与した微粒懸濁系やモルタル系等の各種グラウト材を圧送配管ラインを通して連続圧送する過程において、前記圧送配管ライン中に可撓性を有する管路が介装され、
前記可撓性管路を規則的な押圧動により高速で開閉弁して前記特定周波数に合致した圧力変動を注入圧力に与えるようにした弁機構を備えてなる、
ことを特徴とするグラウトの施工システムにおける脈動発生弁装置。
【0003】
しかして、当該先行技術1においては、脈動圧発生ポンプの油圧サーボアクチュエータを特殊なサーボ制御装置を用いてフイードバック制御することにより、所定の周波数の脈動圧力を形成している。しかし、サーボ制御装置の操作には微妙なチューニングを必要とし、脈動圧力の振幅制御に付き、サーボ制御装置を再調整(比較信号のスパン、フィードバック量、ゲイン、零点など)しなければならず、熟練を要し、煩雑な作業となっている。
また、先行技術2においては、脈動圧力の周波数の制御は自在に対応できるものであるが、弁機構を構成するカムの半径並びにローラの径が一定に設定され、脈動圧力の振幅制御に付き、かつ弁機構の動作ストロークや開閉力が調整されてなされるものであり、随意の制御には不具合がある。
【0004】
【特許文献1】
特開平10−114938号公報
【特許文献2】
特開2000−27171号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記実情に鑑みなされたものであり、この種の基準の注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力成分を付与される動的グラウト施工技術に付き、脈動圧力発生室を含むグラウト施工システムにおいて、簡単な構成をもって脈動圧力の振幅の制御を容易になすことのできる新規な脈動圧力振幅制御機構を提供することを目的とする。
本発明はまた、このグラウト施工システムにおいてなされる脈動圧力の振幅の制御方法を提供することも他の目的とする。
本発明は更に、このグラウト施工システムに使用され、小型化のなされる脈動発生装置を提供することも更に他の目的とする。
本発明者らはこのため、脈動圧力発生室からの脈動圧力付きグラウト圧力(原圧力)に対し、その活性域内において、当該付加される脈動圧力を低減させて制御する、換言すれば低減の度合いを変化調整させることが振幅率を容易に制御させうるとの知見に基づき本発明をなしたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1はグラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構であって、
地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するグラウト施工システムにおいて、
基準圧力の付与されたグラウト材が導入され該グラウト材に脈動的に圧力を付加する脈動圧力発生室を有し、
前記脈動圧力発生室からの脈動圧力付きグラウト圧力に対し、前記付加された脈動圧力の振幅を低減させるとともに、低減の度合いを変化させ該脈動圧力の振幅を調整的に制御する振幅調整手段を備えてなる、
ことを特徴とする。
しかして、本第1発明において、
1)振幅調整手段は、脈動圧力発生室に立上げ管を介して連通し、圧力の付与されたグラウト材を導入し、所定の容量を有する空気室と、前記立上げ管に介装される開度の調整される調整弁と、からなること、
2)振幅調整手段は、脈動圧力発生室に立上げ管を介して連通し、圧力の付与されたグラウト材を導入し、所定の容量を有するとともに弾性体が装入されてなる弾性室からなること、
は適宜選択される事項である。
更に、本発明において、
1.脈動圧力発生室の脈動発生の駆動機構は問うところではない。
2.脈動周期は好ましくは30Hz以下であるが、これ以上の周期(例えば100Hz)に適用することは充分に可能である。
なお以下において、「低減的に制御する」とは、脈動圧力発生室から出力される脈動圧力につき、その活性を保持する範囲内において、所望かつ一定の割合で低減させ、かつ低減の度合いを変化させて振幅率を随意に調整・制御することをいう。
【0007】
本発明の第2はグラウト施工における脈動圧力振幅制御方法であって、
地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するグラウト施工方法において、
基準圧力の付与されたグラウト材が導入され該グラウト材に脈動的に圧力を付加する脈動圧力発生室を有し、
前記脈動圧力発生室からの脈動圧力付きグラウト圧力に対し、前記付加された脈動圧力の振幅を低減させるとともに、低減の度合いを変化させ該脈動圧力の振幅を調整的に制御する、
ことを特徴とする。
【0008】
本発明の第3は更に別なグラウト施工における脈動圧力振幅制御方法であって、
地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するグラウト施工方法において、 基準圧力の付与されたグラウト材が導入され該グラウト材に脈動的に圧力を与える脈動圧力発生室と、前 記脈動圧力発生室からの脈動圧力の付与されたグラウト材を導入し、所定の容量を有する空気室とを連通管を介して連通させ、
該連通管に開度の調整できる調整弁を介装し、
前記調整弁の開度により脈動圧力の振幅を制御する、
ことを特徴とする。
本第3発明において、
1)調整弁は電動操作され、該調整弁を遠隔操作すること、
は適宜実施される態様である。
【0009】
本発明の第4はグラウト施工用脈動発生装置であって、
地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するとともに、該付加された脈動圧力の振幅を低減的に制御してなされるグラウト施工システムに使用される脈動発生装置において、
電動モータよりなり、所定の周波数域に対応する回転数を与える駆動部5、
前記駆動部の駆動軸に連動するクランク軸を有するクランク部6、
前記クランク部のクランクピンに偏心機構を介して連動し所定のストロークで往復動するピストン部7、
グラウト材の流入口及び流出口を有し、基準圧力のグラウト材が注入される脈動圧力発生室を有し、前記ピストン部の往復動により当該基準圧力のグラウト材に脈動圧力を与える脈動圧力発生室部8、
を有し、
脈動圧力発生室には立上げ管10を介して連通し、圧力の付与されたグラウト材が導入される所定の容量を有する空気室部11が設けられ、前記立上げ管には開度の調整できる調整弁12が介装されてなる、
ことを特徴とする。
本第4発明において、
1) 駆動部5は以下の実施の形態では電動モータ15による駆動方式を採るが、他の駆動態様を除外するものではない。
上記において、調整弁は電動操作され、該調整弁を遠隔操作すること、は適宜実施される態様である。
【0010】
(作用)
地盤、岩盤更にはコンクリート構造物を対象として、注入圧力に特定の周波数(本発明では特に30Hz以下)の脈動を与えてグラウト材を動的に注入する工事を実施する。
注入ポンプを用い準定常的な注入の基準圧力を形成し維持しながら、グラウト材を圧送配管ライン中へ圧送する。圧送配管ラインの途中に機械的な回転動作や往復動作で規則的に開閉する脈動圧力発生室が設置され、この脈動圧力発生室において基準圧力の付与されたグラウト材に重畳して特定周波数に一致する圧力変動を与え、配管ラインの末端の注入管よりグラウトを動的に対象に注入する。
このとき、振幅調整手段は、脈動圧力発生室から出力される脈動圧力付きグラウト圧力に対し、その活性を保持する範囲内において設置されて、脈動圧力の振幅を低減的に制御する。
すなわち、該振幅調整手段は、脈動圧力発生室から出力される脈動圧力付きグラウト材を受入れ、当該脈動圧力付きグラウト圧力すなわち原圧力の振幅を所望かつ一定の割合で低減させ、該振幅調整手段の可変機能により随意に調整する。
しかして、グラウト材は所定の大きさの脈動圧力により励起され、所定の流動性が確保され、注入対象の内部にグラウト材が広く深く浸透する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明のグラウト施工システムにおける脈動発生機構の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図6は本発明のグラウト施工システムにおける脈動発生機構の一実施形態を示し、特にはその脈動発生装置を示す。
すなわち、図1〜図3はその脈動発生装置Pの全体構成を示し、図4〜図5はその部分構成を示す。また、図6はその全体システムを示す。
【0012】
図1〜図3に示されるように、この脈動発生装置Pは、脈動圧発生部1と脈動振幅調整部2との主たる構成要素からなるとともに、更にはフレーム3を含む。
更に言えば、脈動圧発生部1は、モータを主体とする駆動部5と、該駆動部5の駆動軸に連動するクランク部6と、該クランク部6に偏心機構を介して連動し所定のストロークで往復動するピストン部7と、該ピストン部7の往復動によりグラウト材に脈動を与える脈動圧力発生室部8と、からなる。
また、脈動振幅調整部2は、脈動圧力発生室部8に連通して立ち上がる剛性を有する連通管10と、該連通管10に連通し、脈動圧力発生室部8からのグラウト材を導入する所定容量が確保されてなる空気室(エア・チャンバー)部11と、連通管10に介装される調整弁12と、からなる。
なお、フレーム3は基台部3Aと骨組み部3Bとからなり、脈動圧発生部1を保持する。
【0013】
以下、本脈動発生装置Pの各部の細部構造を更に図4・図5を参照しつつ説明する。
脈動圧発生部1
脈動圧発生部1は、駆動部5とクランク部6とピストン部7と脈動圧力発生室部8とを主たる要素とする。
(駆動部5)
駆動部5は、電動駆動のモータ15と、該モータ15の駆動軸に連動する減速機16とからなり、減速機16からの出力軸(駆動軸)17はその下端に配されるカップリング18を介してクランク部6へ駆動力を伝達する。
更に詳しくは、電動モータ15は誘導方式を採り、インバータ制御がなされる。減速機16は所定の歯車の組合せをもってモータ15の回転速度を減速する。
電動モータ15は後記するように、電気回路を介して制御盤(インバータ制御用グラウトパルサー制御盤)に電気接続される。
【0014】
(クランク部6)
クランク部6はクランク箱20内に配され、カップリング18を介して連結されるクランク軸21並びに該クランク軸21のクランクピン21aに枢支される連結リンク22を主体とする。
もっと詳しくは、クランク箱20は密封状の四角箱状をなし、クランク軸21はその上下部をクランク箱20の上下に配された軸受24に回転自在に保持される。クランクピン21aはクランク軸21より所定の距離δだけ偏心する。
連結リンク22はクランクピン21aにすべり軸受25を介して回転自在に枢支される。
【0015】
(クランク箱20)
クランク箱20は、内部にクランク室Kを有する四角箱体からなり、組立て式をもって構成される。各組立て部材はパッキンをもって液密にされる。
【0016】
(ピストン部7)
ピストン部7は、往復の直線運動をなし、一端を回転動するクランク部6に連結され、他端を脈動圧力発生室部8の脈動圧力発生室Rに導かれ、圧力を付加する。
すなわち、該ピストン部7は、運動変換部27とプランジャー28とからなる。運動変換部27は、一端がピン29をもってクランク部6の連結リンク22に枢支され、他端はプランジャー28に一体に連結され、その中間部においてスラスト軸受30に軸運動自在に保持され、かつパッキン31をもって密封される。プランジャー28は、一端を運動変換部27の端部にねじ33をもって連結され、他端は脈動圧力発生室部8に臨み、その中間部においてVパッキン34を介して液密に保持される。35は該Vパッキン34を固定保持する押し輪である。
【0017】
(脈動圧力発生室部8)
脈動圧力発生室部8は、内部に脈動圧力発生室Rを形成する円筒状容器体36をもって構成され、前壁36aに孔37をもってプランジャー28を受入れ、円筒壁36bの側部にグラウト流入口38を有し、後壁36cにグラウト流出口39を有する。円筒壁36bの上部には更に、連通口40を有する。
グラウト流入口38はグラウトポンプ側の配管(主配管50a)に接続される。グラウト流出口39は岩盤注入部側の配管(主配管50a)に接続される。
この脈動圧力発生室部8における通常採られる容量は500cc程度であり、また、発生圧力は通常値で1.0±1.0MPa、最大値として3.0±1.5PMaが選ばれる。
【0018】
(フレーム3との取付け)
フレーム3は基台部3Aと骨組み部3Bとからなるが、基台部3Aは所定厚の矩形平板状をなし、骨組み部3Bはその柱材及び梁材によりラーメン構造を採り、その下部を基台部3Aの前部に剛結される。脈動圧発生部1の駆動部5は骨組み部3Bの上部に載置固定され、その余の部分6,7,8は基台部3A上に固定される。
なお、42はクランク室20と容器体36との繋ぎ材である。
【0019】
脈動振幅調整部2
脈動振幅調整部2は、連通管10と空気室部11と調整弁12とからなる。
(連通管10)
連通管10は、所定の内径を有する剛性管であって、前記した脈動圧力発生室部8の連通口40に連通して立設される。該連通管10は本実施形態では直管状を採るが、曲がり管を使用することを妨げるものではない。
【0020】
(空気室部11)
空気室部11は、連通管10に連通して該連通管10の上位に配され、剛性体をもって球状もしくは円筒状に形成されるとともに、内部に所定容量の空気室Sを有し、大きな内圧に耐える。通常は4リットルの容量が確保される。
該空気室部11の上部には更に水洗いポート44が装着される。該水洗いポート44は適宜省略される。
【0021】
(調整弁12)
調整弁12は、連通管10の途中に介装される弁体部46と、該弁体部46の弁体の開度を自在に調整する電動式操作部47とからなる。弁体部46は例えばボール弁体が採用されるが、他の弁体形態 (例えば,仕切り弁、バタフライ弁など) を除外するものではない。電動式操作部47は内部に電気モータの電動駆動部が組み込まれ、該電動駆動部が外部からの信号を受けて弁体に連動する駆動軸を回転させ、弁体を所望の開度に制御する。これにより遠隔操作がなされる。
なお、該調整弁12は手動式も可能であり、手動式とする場合は、電動式操作部47は設けない。
【0022】
(グラウト施工システム)
図6はこの脈動発生装置Pが適用されるグラウト施工システムの全体を示す。
図示されるとおり、このグラウト施工システムは、グラウト配管系Aと制御系Bとからなる。
図において更に、Eは地盤特には岩盤を示し、該地盤Eに注入孔Hがボーリングマシーンをもって穿孔される。
【0023】
グラウト配管系Aは、配管50特には主配管50aを主体とし、該主配管50aの始点に配されるグラウトミキサ51より順次、グラウト (注入) ポンプ52、圧力・流量調節器53、本脈動発生装置Pが配され、更に、当該脈動発生装置Pより圧力計54を介して終点の岩盤注入部55に至る。
圧力・流量調節器53よりグラウトミキサ51に戻し管50bが配される。
本脈動発生装置Pにおいて、グラウト流入口38は主配管50aの上流側に接続され、グラウト流出口39は主配管50aの下流側に接続される。
岩盤注入部55は、地盤Eに穿設された注入孔Hの入口近傍部に密封状に配されるパッカー56、該パッカー56を貫通し主配管50aが接続される注入管57、及び孔内圧力計58からなる。該孔内圧力計58は場合によっては省略することも可能である。
【0024】
制御系Bは、本脈動発生装置Pに接続されるグラウトパルサー制御盤60及び開度指令スイッチ61、その他、グラウト管理装置62、動的グラウチング管理装置63,64、グラウトパルサー計測盤65よりなる。なお、グラウトパルサー制御盤60、グラウトパルサー計測盤65は本脈動発生装置Pの近傍に配され、また、開度指令スイッチ61、グラウト管理装置62、動的グラウチング管理装置63,64のそれぞれは更に離れた位置あるいは可及的遠隔位置に配される。
もっと詳しくは、グラウトパルサー制御盤60は、本脈動発生装置Pの駆動部5のモータ15に接続され、開度指令スイッチ61は、本脈動発生装置Pの調整弁12の操作部47に接続される。該モータ15は、グラウトパルサー制御盤60からの信号により、所定の回転数が指示される。
圧力・流量調節器53からはその検出信号がグラウト管理装置62に送られ、グラウト管理装置62の表示部に表示・記録されるとともに、グラウト管理装置62の指令信号に基づいて圧力・流量調節器53の制御圧力及び流量が決められる。
圧力計54並びに孔内圧力計58からの圧力検出信号は、グラウトパルサー計測盤65を介して動的グラウチング管理装置63,64に送られ、該動的グラウチング管理装置63,64の表示部にその圧力値が表示される。その表示値はまたグラウトパルサー計測盤65にも表示される。
【0025】
(本実施形態の作用)
本実施形態の脈動発生装置Pは、上記したグラウト施工システム中に組み込まれ、グラウト施工において以下の作用を発揮する。
本実施形態においては、グラウト施工対象を岩盤とされ、該岩盤に穿設されたトンネル内に当該脈動発生装置Pが配されるが、トンネル外に配する態様を除外するものではない。そして、トンネル内への配設においては、注入孔Hの掘削に供せられたボーリンクマシーンへの装着がなされる。
【0026】
以下、グラウト材の流れに順じて説明する。
グラウトミキサー51にセメント及び水が所定割合(例えば、W/C=8)をもって適宜量投入され、アジテータ51aにより混合攪拌され、所定品質のグラウト材が形成される。グラウトポンプ52の作動により、グラウト材は所定圧(基準圧、例えば1.0MPa)をもって配管50の主配管50aに圧送され、圧力・流量調節器53を介して本脈動発生装置Pに送られる。
圧力・流量調節器53においては、所定の設定圧力・流量値に基づいて、設定圧力・流量値を超えるグラウト材が送られると戻し管50bに戻され、常時所定圧力及び流量のグラウト材を下流側に送る。
【0027】
本実施形態の脈動発生装置Pにおいて、駆動部5はグラウトパルサー制御盤60の指令に基づきグラウトに付加する脈動の周波数(例えば7Hz)に対応する所定の回転数の指示を受けて電動モータ15が駆動され、減速機16を経て出力軸17を回転(例えば420rpm)する。駆動部5の駆動によりクランク部6が駆動され、連結リンク22を往復動する。連結リンク22の運動によりピストン部7は往復の直線動をなし、プランジャー28をもって脈動圧力発生部8の脈動圧力発生室Rに脈動圧を生じさせる。
すなわち、前記した圧力・流量調節器53を経て配管50より所定の注入圧をもって圧送されるグラウト材は、グラウト流入口38より脈動圧力発生室Rに導かれ、ピストン部7の振動圧力を受け、基準圧に振動圧力の重畳された圧力としてグラウト流出口39より配管50に吐出される。
この振動圧力の大きさすなわち振幅は、脈動圧力発生室Rの容量、プランジャー28の径・ストローク・速度、等を主たる要因として決定される。
なお、当該脈動圧力発生室Rより出力される基準圧に振動圧力の重畳された圧力を「原圧力」と定義する。
【0028】
一方、脈動圧力発生室R内のグラウト材は、脈動圧力発生室Rの上位に配された脈動振幅調整部2の連通管10が閉じた状態であれば原圧力の状態でグラウト流出口39より吐出されるが、該連通管10が開いた状態、換言すれば調整弁12が開弁状態であればグラウト材は空気室部11に導かれる。
調整弁12は開度指令スイッチ61の指令に基づいて適宜の開度を採る。
ここで、調整弁12が全開であるとき、原脈動圧に対し下限値の振幅率を採り、調整弁12の締込みに応じて次第に振幅率を増加させてゆく。
図7はこの調整弁12の開度と注入圧力振幅、振幅率の関係の一例を示す。
本例では、4.0リットルのエアチャンバを使用し、1.0MPaの基準圧力(P1)に±1.0MPaの脈動圧力(P2)を重畳させたものであり、ボール弁の開度(全開、45°、60°)により、全開においては振幅率(P2/P1)が7%程度、45°においては20%程度、60°においては60%程度を示す。図7中、W1,W2,W3はそれぞれの各波形を示す。図示されるように、W1,W2,W3は同一の周波数を示し、その振幅は基準圧力より±7%,20%,60%の振幅率で脈動する。
その他試験例によれば、注入圧力が1.0PMa以下の低圧力の範囲では、バルブ開度を全開から45°程度に閉めるだけで振幅を大きくすることができるが、注入圧力が2.0,3.0MPa程度になると、バルブ開度を全開から45°程度に閉め込んでもさほど振幅の変化は見られず、60°にすると振幅率の変化が顕著になる傾向が見出される。
すなわち、調整弁12の開度により適宜の振幅率が得られるものである。
【0029】
脈動発生装置Pのグラウト流出口39より吐出されたグラウト材は更に主配管50aを流れ、配管50aの圧力計54を経て岩盤注入部55に導かれる。
グラウト材は注入孔Hより所定の圧力で地盤(岩盤)E内へ注入される。
圧力計54,58からの検出信号はグラウトパルサー計測盤65へ送られ、更にその実測圧力値(実振幅値)は、動的グラウチング管理装置63,64に送られ、該動的グラウチング管理装置63,64の表示部にその圧力値が表示される。
作業者は当該実振幅値と所定の岩盤状況に見合って設定された設定振幅値とを比較し、所望の効果を得るべく、開度指令スイッチ61を操作してその偏差をゼロへと導く。すなわち、実振幅値が設定振幅値を上回っているときには、調整弁12の開度を大きくするように開度指令スイッチ61を操作し、逆に、実振幅値が設定振幅値を下回っているときには、調整弁12の開度を閉め込むように開度指令スイッチ61を操作する。
【0030】
(本実施形態の効果)
以上のように、本実施形態によれば、迅速かつ容易に脈動圧力の振幅の制御ができ、これにより所望の脈動圧力を対象岩盤に付与することができ、効果的なグラウト施工を達成し得る。更には、複雑な機構の脈動発生装置を使用することなく、また脈動発生装置の駆動系を改変することもなく、脈動振幅調整部2の脈動圧力発生室部8への簡単な取り付け作業で済み、装置の低廉化を図ることができる。
また、そのグラウト施工用脈動発生装置によれば、装置が小型化し、穿孔機械(ボーリングマシーン)に装備することができ、狭隘なトンネル内での施工が容易となる。
【0031】
(他の態様)
図8は脈動振幅調整部の他の態様を示す。図において、叙上の態様と同一の部材に付いては同一の符号が附されている。
この脈動振幅調整部2Aは先のものと同様、脈動発生装置Pの脈動圧力発生室部8の連通口40に連通して配され、連通管10と弾性制御箱70とからなる。 弾性制御箱70は円筒状の容器体であって、所定の容量を有し、下半部の空間Sにはリブ71が縦設され、該リブ71上に弾性体72の下面に固定された受蓋73が載置される。弾性体72は所定の弾性率を有し、ゴム状体よりなる。一方、弾性制御箱70の天井板70aの中心には孔70bが開設され、該孔70bに臨んでナット体74が固設され、該ナット体74のねじ孔74aに調整用ねじ棒75が螺合され、その下端を弾性体72の上面に載置された押え体76に回転自在に押し当てる。75aはねじ部、75bは回動用頭部である。
ねじ棒75を締め込むことにより押え体76を介して弾性体72を圧縮し、その弾性率を大きくし、ねじ棒75を緩めることにより弾性体72の復元力により弾性率を小さくする。
この弾性体72の弾性率の調整により脈動圧力の振幅の制御に供する。
【0032】
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の基本的技術思想の範囲内で種々設計変更が可能である。
【0033】
【発明の効果】
本発明のグラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構及びその制御方法によれば、当該システムの要部である脈動圧力発生室に付加して、簡単な構造の圧力を低減する振幅調整手段を連通状に配することにより迅速かつ容易に脈動圧力の振幅の制御ができ、これにより所望の脈動圧力を対象岩盤に付与することができ、効果的なグラウト施工を達成し得る。更には、複雑な機構の脈動発生装置を使用することなく、また脈動発生装置の駆動系を改変することもなく、当該振幅調整手段の脈動圧力発生室への簡単な取り付け作業で済み、装置の低廉化を図ることができる。
また、本発明のグラウト施工用脈動発生装置によれば、装置が小型化し、穿孔機械(ボーリングマシーン)に装備することができ、狭隘なトンネル内での施工が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のグラウト施工システムに使用される脈動発生装置の一実施形態を示す全体構成図。
【図2】 図1の2線方向矢視図。
【図3】 図1の3線方向矢視図。
【図4】 本脈動発生装置の脈動圧発生部の拡大断面図。
【図5】 図4の5−5線矢視図。
【図6】 本発明の適用されるグラウト施工システムの全体の概略構成図。
【図7】 バルブ開度による注入圧力振幅−振幅率関係図。
【図8】 脈動振幅調整部の他の構成例を示す図。
【符号の説明】
P…脈動発生装置、R…脈動圧力発生室、S…空気室、1…脈動圧発生部、2,2A…脈動振幅調整部、5…駆動部、6…クランク部、7…ピストン部、8…脈動圧力発生室部、10…連通管(立上げ管)、11…空気室(エア・チャンバー)部、12…調整弁

Claims (7)

  1. 地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するグラウト施工システムにおいて、
    基準圧力の付与されたグラウト材が導入され,該グラウト材に脈動的に圧力を付加する脈動圧力発生室を有し、
    前記脈動圧力発生室からの脈動圧力付きグラウト圧力に対し、前記付加された脈動圧力の振幅を低減させるとともに、低減の度合いを変化させ該脈動圧力の振幅を調整的に制御する振幅調整手段を備えてなる、
    ことを特徴とするグラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構。
  2. 請求項1において、振幅調整手段は、脈動圧力発生室に立上げ管を介して連通し、圧力の付与されたグラウト材を導入し所定の容量を有する空気室と、前記立上げ管に介装される開度の調整される調整弁と、からなるグラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構。
  3. 請求項1において、振幅調整手段は、脈動圧力発生室に立上げ管を介して連通し、圧力の付与されたグラウト材を導入し、所定の容量を有するとともに弾性体が装入されてなる弾性室からなるグラウト施工システムにおける脈動圧力振幅制御機構。
  4. 地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するグラウト施工方法において、
    基準圧力の付与されたグラウト材が導入され該グラウト材に脈動的に圧力を付加する脈動圧力発生室を有し、
    前記脈動圧力発生室からの脈動圧力付きグラウト圧力に対し、前記付加された脈動圧力の振幅を低減させるとともに、低減の度合いを変化させ該脈動圧力の振幅を調整的に制御する、
    ことを特徴とするグラウト施工における脈動圧力振幅制御方法。
  5. 地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するグラウト施工方法において、
    基準圧力の付与されたグラウト材が導入され該グラウト材に脈動的に圧力を与える脈動圧力発生室と、前記脈動圧力発生室からの脈動圧力の付与されたグラウト材を導入し、所定の容量を有する空気室とを連通管を介して連通させ、
    該連通管に開度の調整できる調整弁を介装し、
    前記調整弁の開度により脈動圧力の振幅を調整的に制御する、
    ことを特徴とするグラウト施工における脈動圧力振幅制御方法。
  6. 請求項5において、調整弁を遠隔操作するグラウト施工における脈動圧力振幅制御方法。
  7. 地盤、岩盤等の亀裂や空隙内に圧力をかけて注入されるグラウト材に対し、その注入圧力に所定の周波数域の脈動圧力を付加するとともに、該脈動圧力の振幅を低減的に制御してなされるグラウト施工システムに使用される脈動発生装置において、
    電動モータよりなり、所定の周波数域に対応する回転数を与える駆動部、
    前記駆動部の駆動軸に連動するクランク軸を有するクランク部、
    前記クランク部のクランクピンに偏心機構を介して連動し所定のストロークで往復動するピストン部、
    グラウト材の流入口及び流出口を有し、基準圧力のグラウト材が注入される脈動圧力発生室を有し、前記ピストン部の往復動により当該基準圧力のグラウト材に脈動圧力を与える脈動圧力発生室部、
    を有し、
    前記脈動圧力発生室には立上げ管を介して連通し、圧力の付与されたグラウト材が導入される所定の容量を有する空気室が設けられ、前記立上げ管には開度の調整できる調整弁が介装されてなる、
    ことを特徴とするグラウト施工用の脈動圧力の振幅が低減的に制御される脈動発生装置。
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