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JP4633451B2 - グラウチング時の注入圧力測定装置および圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続・切り離し方法 - Google Patents
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JP4633451B2 - グラウチング時の注入圧力測定装置および圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続・切り離し方法 - Google Patents

グラウチング時の注入圧力測定装置および圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続・切り離し方法 Download PDF

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Description

本発明は、ダム基礎工事等におけるセメントミルク等の注入液のグラウチング時の注入区間内における注入圧力を測定する装置および圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続・切り離し方法に関するものである。
ダムの基礎岩盤や地盤等の強化や止水のために、セメントミルク等の注入液を注入するグラウト注入システムが知られている。
図7は、その一例を示す。
グラウトミキサ100でよく混合されたセメントミルク等の注入液は、グラウトポンプ101で、その一部をグラウトミキサ100に戻すリターンバルブ102、電磁流量計103や圧力計104を介して注入対象の岩盤や地盤に穿たれた注入孔106下部のエアパッカ108で仕切られた注入区間109内に圧送され、注入ロッド107より孔壁に顔を出している亀裂110内に注入される。
注入区間109内の注入液の圧力や注入流量は、事前に調査された岩盤や地盤の性状により決められる。注入液の圧力や液量は、地上に置かれた電磁流量計103や圧力計104により計測され、管理装置105で管理されている。
この注入システムで問題となるのは、注入圧力である。本来、注入区間109内の圧力を直接計測して管理すべきであるが、実用に耐えられるような測定装置が開発されていないため、注入区間109位置の地表面からの深さ、地下水位面からの深さと途中の管路抵抗等から算出した補正圧力を加味した圧力で管理している。特に、管路抵抗は管路の太さや長さ、それに表面性状により大きく変化するので、補正圧力の誤差が大きくなることはさけられない。
特に、特許文献1に示すように、図7に示すグラウト注入システムに、電磁流量計の下流側に脈動圧発生装置を追加設置することにより、従来の注入ベース圧力に、5〜10Hzで、片振幅が0.5〜2MPa程度の脈動圧を附加することにより、注入効率を大幅に増大させるシステムが実用化されつつある。この注入システムでは、注入区間内の脈動圧の振幅を正確に管理することがきわめて重要である。
特開2004−197305号公報
しかし、脈動圧の振幅の補正値は、上述した要因以外に、途中の管路の剛性、注入液の体弾性係数、注入区間内の注入液の体積等も考慮して算出しなければならず、補正誤差はきわめて大きくなり、注入区間の注入圧力を正確に計測するには、注入区間内の注入圧力を直接計測する以外に方法はないといわざるを得ない。
この意味でも、ダム基礎工事等で採用されている66mm径の注入孔だけでなく、小さな46mm径の注入孔での計測が可能で、コンパクトで安価、信頼性が高く、取扱いの容易な注入区間内圧力装置の開発が待たれている。
本発明は、斯かる従来の要望に応えるために為されたもので、その目的は、従来のように、注入孔へのグラウチング時に、注入区間内の注入圧力を直接測定せず、地上で計測した注入圧力に計算や実験で求めた補正値を加味したやり方を止め、小径の注入孔であっても、その注入区間内の管理すべき注入圧力を直接測定可能な装置および圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続・切り離し方法を提供することにある。
請求項1に係る発明は、パッカホースの下端にねじ結合された下部ハウジングと、注入孔の注入区間内圧力を測定可能な圧力センサを取り付けたフランジと、前記圧力センサの頭部を収納するポケット部を有するハウジングとを備えたグラウト時の注入圧力測定装置において、前記圧力センサを、注入孔の注入区間内圧力を直接測定可能な金属歪みゲージ式圧力センサで構成し、前記フランジと前記ハウジングとから成る先端部に、前記パッカホースの内部に配置されたセンタチューブ内部の注入液の通路を、複数個に分岐するとともに、前記複数個の通路を、それぞれの通路断面積を等しく、それらの断面積の総和を前記注入液の通路の通路断面積より小さくせず、かつ同一円周上に等ピッチで配置して、前記注入孔の注入区間上部に注入液を吐出させる吐出口を形成し、前記圧力センサは、前記注入圧力測定装置の中心部において、分岐する前記複数個の通路に囲まれて配置され、前記圧力センサの感圧部が前記フランジ下面に露出し前記注入区間内の注入圧力を調節計測可能な状態にされ、前記下部ハウジングのガイド孔の内周面に、Oリングおよびダストシールを装着する溝を設け、前記ガイド孔に前記パッカホースの中心部を貫通して延長されるとともにその内部を注入液が通る前記センタチューブを回転および長手方向に摺動自在に取り付け、かつ前記ガイド孔の下端面と前記センタチューブの下端部との間には、前記パッカホースを注入孔内で膨張させた時および注入区間内に注入液を圧送した時に、前記センターチューブの下端部が前記ガイド孔の下端面に達しないように間隔を設け、前記下部ハウジングと前記ハウジングとは、前記圧力センサの信号リード線を通す通し孔を有し、前記フランジと前記ハウジングとは、前記ハウジングの下部に前記フランジを配置してボルトにて前記下部ハウジングの下面に共締めされ、前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの組立時には、両ハウジングの前記通し孔を連通し、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に通し、前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの分解時には、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に引き抜くことを特徴とする
請求項に係る発明は、注入ロッドの下端にねじ結合される上部ハウジングと、前記上部ハウジングの下端にねじ結合されるパッカホースと、前記パッカホースの下端にねじ結合された下部ハウジングと、前記上部ハウジングの内部通路に一端が固定され、前記パッカホースおよび前記下部ハウジングの各内部通路に亘って配置されるセンタチューブと、注入孔の注入区間内圧力を測定可能な圧力センサを取り付けたフランジと、前記圧力センサの頭部を収納するポケット部を有するハウジングとを備えたグラウト時の注入圧力測定装置において、前記圧力センサを、注入孔の注入区間内圧力を直接測定可能な金属歪みゲージ式圧力センサで構成し、前記フランジと前記ハウジングとから成る先端部に、前記パッカホースの内部に配置されたセンタチューブ内部の注入液の通路を、複数個に分岐するとともに、前記複数個の通路を、それぞれの通路断面積を等しく、それらの断面積の総和を前記注入液の通路の通路断面積より小さくせず、かつ同一円周上に等ピッチで配置して、前記注入孔の注入区間上部に注入液を吐出させる吐出口を形成し、前記圧力センサは、前記注入圧力測定装置の中心部において、分岐する前記複数個の通路に囲まれて配置され、前記圧力センサの感圧部が前記フランジ下面に露出し前記注入区間内の注入圧力を調節計測可能な状態にされ、前記下部ハウジングのガイド孔の内周面に、Oリングおよびダストシールを装着する溝を設け、前記ガイド孔に前記パッカホースの中心部を貫通して延長されるとともにその内部を注入液が通る前記センタチューブを回転および長手方向に摺動自在に取り付け、かつ前記ガイド孔の下端面と前記センタチューブの下端部との間には、前記パッカホースを注入孔内で膨張させた時および注入区間内に注入液を圧送した時に、前記センターチューブの下端部が前記ガイド孔の下端面に達しないように間隔を設け、前記下部ハウジングと前記ハウジングとは、前記圧力センサの信号リード線を通す通し孔を有し、前記上部ハウジングは、前記圧力センサの信号リード線と接続される信号ケーブルの引き出し口と、エアパッカエア給排口と、信号ケーブル通し孔と、エア通路とを有し、前記信号ケーブル通し孔には、前記信号ケーブルと前記信号リード線との接続部が形成され、前記パッカホースは、前記センタチューブと前記内部通路との間に、前記信号ケーブル通し孔と連通する前記信号リード線を通す隙間を長手方向に有し、前記下部ハウジングと前記ハウジングとは、前記信号リード線を通す通し孔を有し、前記フランジと前記ハウジングとは、前記ハウジングの下部に前記フランジを配置してボルトにて前記下部ハウジングの下面に共締めされ、前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの組立時には、両ハウジングの前記通し孔を連通し、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に通し、前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの分解時には、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に引き抜くことを特徴とする。
請求項に係る発明は、請求項2に記載のグラウト時の注入圧力測定装置における圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続および切り離しを行う方法において、前記注入圧力測定装置の組立時には、前記注入圧力測定装置内部の通し孔と前記エアパッカの内部隙間を通してきた前記圧力センサの信号リード線を、前記上部ハウジングの前記信号ケーブル通し孔より引き出し、地上の計測器につながる信号ケーブルと接続し、次いで、その接続部を前記信号ケーブル通し孔に押し込み、コネクタで固定とシールを行い、前記信号ケーブル通し孔に保持しておき、前記注入圧力測定装置の分解時は、前記接続部を、保持されている前記信号ケーブル通し孔より外部に引き出し、前記信号ケーブルと前記信号リード線を分離し、前記信号リード線を前記信号ケーブル通し孔より内部に押し込んだ状態にしてねじ結合されている前記上部ハウジングと前記パッカホースとを分離することを特徴とする。
(作用)
本発明は、注入孔内に挿入された注入ロッドの下端に取り付けられたエアパッカ先端部に、その感圧部が注入区間内の注入液に直接触れるように圧力センサを配置し、圧力センサの頭部より出ている信号を伝える金属製の素線をビニールやテフロン(登録商標)で被覆した数本の信号リード線を構成部材の信号リード線通し孔と、パッカホースとその中心部を貫通している注入液を通すセンタチューブ外側の隙間を通し、エアパッカ上部部材の通し孔でそれらの信号リード線を数本の信号リード線を撚ってその外側をゴムでモールドした信号ケーブルとを接続し、そこから信号ケーブルをエアパッカの外部に引き出し、地上にあるブリッジボックスや動歪み計等の計測器と導通することにより、注入液の注入区間の圧力を補正無しに直接測定可能としている。
このような構造にすることにより、本測定装置の最大外径を、市販品の圧力センサ(歪みゲージ式4ブリッジ型、最大測定圧力10MPa、取付ねじ径M8)を使用しても、現在一般に使用されているエアパッカの最大外径の38mmにすることは可能である。従って、ダムグラウチングで一般的に採用されている66mm径の注入孔は勿論のこと、46mm径の注入孔の注入区間内の圧力を直接測定が可能となった。
本発明によれば、小さな注入孔でも測定可能なようにコンパクト化を図り、圧力センサをエアパッカ先端部に取り付け、注入区間内の圧力を、補正の必要がない直接測定可能とした。また、圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続部を装置内に内蔵して保護することにより、信頼性の高い計測システムとした。
以下、本発明を図面に示す実施形態に基づいて説明する。
図1〜図5は、本発明の一実施形態に係るグラウチング時の注入圧力測定装置1を示す。
本実施形態に係る注入圧力測定装置1は、基本的には、現在市販されているグラウチング用エアパッカ(図示せず)の先端部に、注入区間内の注入液の圧力を直接測定可能なように圧力センサ57を取り付け、その信号リード線57aをパッカホース40の内部を通し、その上部の構成部材内で信号ケーブル30と接続し、その信号ケーブル30を外部に引き出す構造としたものである。なお、本実施形態に係る注入圧力測定装置1の圧力センサ57やパッカホース40には、市販品を採用し、大幅なコストダウンを図っている。
本実施形態に係る注入圧力測定装置1は、注入ロッド10の先端に取り付けられる上部ハウジング20と、上部ハウジング20の下端に取り付けられるパッカホース40と、パッカホース40の下端に取り付けられる下部ハウジング45と、下部ハウジング45の下端に取り付けられる圧力センサ用ハウジング54と、圧力センサ用ハウジング54に取り付けられるフランジ61と、フランジ61に取り付けられた圧力センサ57とで構成されている。
上部ハウジング20は、地表面より注入孔に吊り下げられる注入ロッド10の先端に、ねじ結合されている。
上部ハウジング20の中心部には、注入ロッド10の注入液通路11と連通する通路21が途中でくの字状に曲げられて形成されている。上部ハウジング20の中央部外側には、切り欠き部22が形成されている。切り欠き部22には、図2に示すように、信号ケーブル引き出し口23とパッカエア給排口24が設けられている。信号ケーブル引き出し口23とパッカエア給排口24とは、その下方に設けられたポケット部25において、信号ケーブル通し孔26とエア通路(図示せず)を介してそれぞれ連通するようになっている。
信号ケーブル引き出し口23には、図4に示すように、信号ケーブル用コネクタ27がねじ結合され、その中心部に地上の計測器と導通する信号ケーブル30が通されている。信号ケーブル引き出し口23の内部は、Oリング28でシールされ、Oリング28の上部には信号ケーブル用コネクタ27に袋ナット29がねじ結合されている。信号ケーブル通し孔26には、信号ケーブル30と圧力センサ57の信号リード線57aとの接続部31が保持されている。
パッカエア給排口24には、図5に示すように、コネクタ32がねじ結合されている。コネクタ32には、地上に置かれた高圧エアコンプレッサ(図示せず)とつながるエアパッカ用ビニルチューブ33の端部と、その端部にエア絞り孔35を設けた細管34とが嵌め込まれている。エアパッカ用ビニルチューブ33の端部は、かしめ用駒36を介して袋ナット37によりコネクタ32に対してかしめられている。エア絞り孔35は、パッカホース40へ供給あるいはそこから排出されるエアの流量を絞ってラバーチューブ43の膨張、収縮をゆっくり行わせてラバーチューブ43の損傷を防ぐために設けられている。
上部ハウジング20の下端部には、雌ねじ38が設けられている。雌ねじた38には、パッカホース40の上部口金41がねじ結合されている。上部ハウジング20のポケット部25中央の注入液通路21の外周部には、雌ねじ39が設けられている。雌ねじ39には、その内部が注入液の通路となっているセンタチューブ44の一端44aがねじ結合され、そのセンタチューブ44はパッカホース40の内部を、微少隙間を保って貫通し、下部ハウジング45の中央部に形成されたガイド孔46とは長手方向および回転方向に摺動自在にしてある。
ここで、パッカホース40とセンタチューブ44との間の最小半径隙間は、上部口金41および下部口金42の部位に生じる。本実施形態では、パッカホース口金内径18.5mm、センタチューブ外径は16mmとなっているので、パッカホース40とセンタチューブ44との間の最小半径隙間は、1.25mmとなる。このため、線径が0.7mmの信号リード線を撚ると、2本で1.4mm、4本で1.8mmとなるので、撚らないでバラ線として横に並べて通すようにしてある。また、信号ケーブル30は4芯で線径は3mmであり、これをそのまま通すことは無理である。これを通すには、センタチューブ44の外径を小さくし、かつパッカホース40の上部口金41および下部口金42の内径を大きくするしかない。しかし、前者は注入液の流速増加や管の強度低下を考慮すれば、これ以上外径を小さくすることは難しく、また、後者では内径を大きくするには、外径を大きくせざるを得ないことになり、それでは内径46mmの注入孔での測定は無理ということになる。
パッカホース40の下部口金42には、下部ハウジング45がねじ結合されている。下部ハウジング45のガイド孔46の内周面には、3個の溝47,48,49が設けられている。2個の溝47,48にはOリング51,52が装着され、1個の溝49にはダストシール53が装着されており、それぞれ注入液と高圧エアのシールおよび注入液からパッカホース40内部への異物侵入の防止を図っている。
ガイド孔46に挿入されたセンタチューブ44の端面44bと圧力センサ用ハウジング54の上端面54aとの間に逃げ(間隙)を設けている。これは、図1に示すパッカホース40の収縮時に対し、パッカホース40の膨張時および注入区間内の液圧上昇時に、パッカホース40は縮むので、その時に干渉等による不具合を発生させないためである。
Oリング溝47,48やダストシール溝49の外側には、圧力センサ57の信号リード線通し孔50が穿たれている。
下部ハウジング45の下面には、タップ孔66が形成されている。下部ハウジング45の下面には、フランジ61と圧力センサ用ハウジング54とがタップ孔66に螺合されるボルト63で共締めされて取り付けられている。圧力センサ用ハウジング54とフランジ61には、ボルト63を螺合するためのボルト通し孔64,65が穿たれている。
圧力センサ用ハウジング54は、上面中央部より下方に向かって個々の通路断面積が等しく、かつそれらの総面積の総和がセンタチューブ44の内断面積と同じか多少大きめになるように、くの字状に形成され、かつ同一円周上に等ピッチで配置された数本の注入液の分岐通路55が貫通して形成されている。本実施形態では、センタチューブ44の通路径は、12mmのため、内径7mmの分岐通路3本を同一円周上に120度ピッチで配置してある。
複数の分岐通路55に囲まれたハウジング下面中央部には、ポケット部56が設けられている。ポケット部56には、下部ハウジング45にフランジ61と圧力センサ用ハウジング54をボルト63で共締めする時に、フランジ61上面中央部にねじ結合で取り付けられた圧力センサ57の頭部58が収納できるようにしてある。これにより、その感圧部59がフランジ61下面に顔を出し注入区間内の注入液圧力を直接計測が可能な状態となる。
このポケット部56の上部には、下部ハウジング45の信号リード線通し孔50と連通する信号リード線通し孔60が斜め上方に向かって穿たれている。
フランジ61には、圧力センサ用ハウジング54のそれぞれの分岐通路55と連通する吐出口62が設けられており、地上のグラウトポンプから圧送された注入液は、注入ロッド10内の通路11、センタチューブ44の内部を通り、これら吐出口62より注入区間内に供給される。
本実施形態に係る注入圧力測定装置1では、1本の注入液通路を、同一円周上に等ピッチに配置された数本の通路に分岐させ、それらの通路の内側中央部に配置する構造としたのは、測定装置外径をできるだけ小さくするためと、注入液の吐出口62のあるフランジ61下面に加わる圧力の分布を軸対称とし、本注入圧力測定装置1を孔内で傾けるようなモーメントが生じないようにするためである。
これに対し、例えば、図6に示すように、注入圧力測定装置1の軸線に対し、偏心させて圧力センサ57を取り付け、その反対側に単一の注入液通路を設けると、下面に加わる圧力の分布は軸対称にならず、注入圧力測定装置1を傾けるようなモーメントが働くことになり、エアパッカのラバーチューブ43や信号ケーブル30、エアパッカ用ビニルチューブ33等の損傷の元となりやすい。
圧力センサ57は、いくつかの種類があるが、ここでは安価で入手が容易な金属歪みゲージ式圧力センサを採用している。金属歪みゲージ式圧力センサには、内蔵する歪みゲージが1枚で引き出し信号リード線が2本のものと、歪みゲージが4枚で引き出し信号リード線が4本のものとがあるが、本実施形態では、ブリッジボックスが不要な後者を採用した。市販品で、最大測定圧力10MPaクラスのもので、取付ねじ径は8mm、頭部最大径は15mm、全高は24mmである。
次に、本実施形態に係る注入圧力測定装置1の組立・分解方法を説明する。
組立は、下記の手順に従って行う。
フランジ61に、適当な長さを有する2本または4本の信号リード線付き歪みゲージ式圧力センサ57を、その頭部58の二面幅58aを利用して、ねじ込んで固定する。それらの信号リード線57aを、圧力センサ用ハウジング54の信号リード線通し孔60に続き、下部ハウジング45の信号リード線通し孔50にまとめて通した状態で、フランジ61に取り付けた圧力センサ57の頭部58を、フランジ61と圧力センサ用ハウジング54にそれぞれ設けた注入液の分岐通路55およびボルト通し孔64,65を円周上に一致させた状態で、圧力センサ用ハウジング54の下端中央部に設けたポケット部56に挿入し、フランジ61と圧力センサ用ハウジング54とを一体に保持する。この状態で、予め2つの通し孔60,50に通しておいた信号リード線57aに過度のゆるみが生じないようにしながら、圧力センサ用ハウジング54の信号リード線通し孔60を下部ハウジング45の信号リード線通し孔50に一致させた状態で、フランジ61と圧力センサ用ハウジング54とを下部ハウジング45にボルト63で共締めにして固定する。
次に、下部ハウジング45の通し孔50より上方内側に向かって出ている信号リード線57aを、パッカホース40の内部を下から上に向かって通し、その状態で、下部ハウジング45側を固定し、パッカホース45の下部口金42を、信号リード線57aを損傷しないようにゆっくり回して下部ハウジング45にねじ結合する。
ねじ結合が終わったら、信号リード線57aの端部を、例えば、後でフックで引っ掛けやすいように小さな目玉状にする。これを予め調べておいた上部ハウジング20とパッカホース40の上部口金41とのねじ結合完了時に丁度上部ハウジング20の信号ケーブル通し孔26の真下にくるパッカホース40の上部口金41の上端面の円周上の位置に、両者のねじ結合時に信号リード線57aの目玉状端部が上部ハウジング20の雌ねじ38のねじ山と接触して損傷しないように、ガムテープの細片等でしっかりと仮止めして、パッカホース40側を固定する。次に、予めセンタチューブ44をねじ結合した上部ハウジング20を、センタチューブ44を信号リード線57aの通してあるパッカホース40の内部を貫通して下部ハウジング45のガイド孔46に挿入させた状態で、ゆっくり回して両者をねじ結合させる。このようにすれば、パッカホース40とセンタチューブ44との間の狭い隙間を通された信号リード線57aと、ゆっくり回転するセンタチューブ44の外表面に働く摩擦力は微々たるものであり、信号リード線57aがセンタチューブ44に巻く付いたり、絡んだりして損傷することはない。
この状態では、上部ハウジング20の信号ケーブル通し孔26の真下に、仮止めした信号リード線57aの目玉状端部がきているので、上部ハウジング20の切り欠き部22の信号ケーブル引き出し口23より信号ケーブル通し孔26に、例えば、先端をフック状に形成した細い針金を挿入し、そのフックを信号リード線57a端部の目玉に引っ掛けて、信号リード線57aを外部に引き出せばよい。
この外部に引き出された信号リード線57aと、その端部を予め袋ナット29、Oリング28、コネクタ27の中央部を通した信号ケーブル30の端部とにそれぞれに対応する金属素線同士を接続する。接続は接続と切り離しが容易なプラグとソケットで行ってもよいが、径が大きくなるので、ロー付けで接続し、防水処理を施しておく方が望ましい。
信号ケーブル30と信号リード線57aとの接続が完了したら、その接続部31を信号ケーブル通し孔26に押し込み保持する。次に、信号ケーブル30やその接続部31が回転しないように保持しながら、その中央部の孔に信号ケーブル30を通してあるコネクタ27を信号ケーブル引き出し口23にねじ込み、次に予め信号ケーブル30を通してあるOリング28を引き下げてコネクタ27上部の溝に嵌め込み、さらに袋ナット29をコネクタ27上部ねじ部に締め込む。締付後の状態を図4に示す。こうすることにより、信号ケーブル30外表面からの内部高圧エアの洩れや、外部の泥水や注入液の内部への浸入および内部高圧エアによる信号ケーブルの抜き出しが防止できる。
エアパッカ用ビニルチューブ33の上部ハウジング20の切り欠き部22のエア給排口24へのつなぎ込みは、先ず中央部に絞り孔35を有する細管34をかしめたコネクタ32をエア給排口24にねじ込み、予め袋ナット37とかしめ用駒36の中央部を通したエアパッカ用ビニルチューブ33の端部内径部を、細管34に嵌め込み、その状態でかしめ用駒36を、コネクタ32上部に接触するまで引き下げてから袋ナット37を締め込むことにより完了する。組立後の状態を図5に示す。
分解は、先ず信号ケーブル30のコネクタ27の袋ナット29を外し、袋ナット29およびOリング28を信号ケーブル30を通したまま上方へ引き上げる。その状態で、信号ケーブル30および信号リード線57aとの接続部31が回転しないように保持しながら、コネクタ27を回転させて上部ハウジング20より引き離す。次いで、信号ケーブル30と信号リード線57aとの接続部31を信号ケーブル通し孔26より外部に引き出して、信号ケーブル30と信号リード線57aとを切り離し、信号リード線57aを信号ケーブル通し孔26につながるポケット部25まで押し込んだ状態で、上部ハウジング20とパッカホース40の上部口金41とのねじ結合の分離を行う。
以下、組立と逆の順序で分解を行えばよい。
本発明の一実施形態に係るグラウチング時の注入圧力測定装置を示す縦断面図である。 図1のA−A断面図である。 図1の下面図である。 図1の信号ケーブル引き出し用コネクタ部の断面図である。 図1のエアパッカ用ビニールチューブの端部コネクタの断面図である。 図1の注入液吐出口と圧力センサをそれぞれ偏心させた縦断面図である。 一般的なグラウト注入システムを示す図である。
符号の説明
1 注入圧力測定装置
10 注入ロッド
11 注入液通路
20 上部ハウジング
21 通路
22 切り欠き部
23 信号ケーブル引き出し口
24 パッカエア給排口
25 ポケット部
26 信号ケーブル通し孔
27 信号ケーブル用コネクタ
30 信号ケーブル
31 接続部
33 エアパッカ用ビニルチューブ
34 細管
35 エア絞り孔
36 かしめ用駒
38 雌ねじ
40 パッカホース
41 上部口金
42 下部口金
43 ラバーチューブ
44 センタチューブ
45 下部ハウジング
46 ガイド孔
47,48,49 溝
50 信号リード線通し孔
51,52 Oリング
53 ダストシール
54 圧力センサ用ハウジング
55 分岐通路
56 ポケット部
57 圧力センサ
57a 信号リード線
58 頭部
59 感圧部
61 フランジ
62 吐出口
63 ボルト
64,65 ボルト通し孔

Claims (3)

  1. パッカホースの下端にねじ結合された下部ハウジングと、
    注入孔の注入区間内圧力を測定可能な圧力センサを取り付けたフランジと、
    前記圧力センサの頭部を収納するポケット部を有するハウジングと
    を備えたグラウト時の注入圧力測定装置において、
    前記圧力センサを、注入孔の注入区間内圧力を直接測定可能な金属歪みゲージ式圧力センサで構成し、
    前記フランジと前記ハウジングとから成る先端部に、前記パッカホースの内部に配置されたセンタチューブ内部の注入液の通路を、複数個に分岐するとともに、前記複数個の通路を、それぞれの通路断面積を等しく、それらの断面積の総和を前記注入液の通路の通路断面積より小さくせず、かつ同一円周上に等ピッチで配置して、前記注入孔の注入区間上部に注入液を吐出させる吐出口を形成し、
    前記圧力センサは、前記注入圧力測定装置の中心部において、分岐する前記複数個の通路に囲まれて配置され、前記圧力センサの感圧部が前記フランジ下面に露出し前記注入区間内の注入圧力を調節計測可能な状態にされ、
    前記下部ハウジングのガイド孔の内周面に、Oリングおよびダストシールを装着する溝を設け、前記ガイド孔に前記パッカホースの中心部を貫通して延長されるとともにその内部を注入液が通る前記センタチューブを回転および長手方向に摺動自在に取り付け、かつ前記ガイド孔の下端面と前記センタチューブの下端部との間には、前記パッカホースを注入孔内で膨張させた時および注入区間内に注入液を圧送した時に、前記センターチューブの下端部が前記ガイド孔の下端面に達しないように間隔を設け、
    前記下部ハウジングと前記ハウジングとは、前記圧力センサの信号リード線を通す通し孔を有し、
    前記フランジと前記ハウジングとは、前記ハウジングの下部に前記フランジを配置してボルトにて前記下部ハウジングの下面に共締めされ、
    前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの組立時には、両ハウジングの前記通し孔を連通し、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に通し、
    前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの分解時には、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に引き抜く
    ことを特徴とするグラウト時の注入圧力測定装置。
  2. 注入ロッドの下端にねじ結合される上部ハウジングと、
    前記上部ハウジングの下端にねじ結合されるパッカホースと、
    前記パッカホースの下端にねじ結合された下部ハウジングと、
    前記上部ハウジングの内部通路に一端が固定され、前記パッカホースおよび前記下部ハウジングの各内部通路に亘って配置されるセンタチューブと、
    注入孔の注入区間内圧力を測定可能な圧力センサを取り付けたフランジと、
    前記圧力センサの頭部を収納するポケット部を有するハウジングと
    を備えたグラウト時の注入圧力測定装置において、
    前記圧力センサを、注入孔の注入区間内圧力を直接測定可能な金属歪みゲージ式圧力センサで構成し、
    前記フランジと前記ハウジングとから成る先端部に、前記パッカホースの内部に配置されたセンタチューブ内部の注入液の通路を、複数個に分岐するとともに、前記複数個の通路を、それぞれの通路断面積を等しく、それらの断面積の総和を前記注入液の通路の通路断面積より小さくせず、かつ同一円周上に等ピッチで配置して、前記注入孔の注入区間上部に注入液を吐出させる吐出口を形成し、
    前記圧力センサは、前記注入圧力測定装置の中心部において、分岐する前記複数個の通路に囲まれて配置され、前記圧力センサの感圧部が前記フランジ下面に露出し前記注入区間内の注入圧力を調節計測可能な状態にされ、
    前記下部ハウジングのガイド孔の内周面に、Oリングおよびダストシールを装着する溝を設け、前記ガイド孔に前記パッカホースの中心部を貫通して延長されるとともにその内部を注入液が通る前記センタチューブを回転および長手方向に摺動自在に取り付け、かつ前記ガイド孔の下端面と前記センタチューブの下端部との間には、前記パッカホースを注入孔内で膨張させた時および注入区間内に注入液を圧送した時に、前記センターチューブの下端部が前記ガイド孔の下端面に達しないように間隔を設け、
    前記下部ハウジングと前記ハウジングとは、前記圧力センサの信号リード線を通す通し孔を有し、
    前記上部ハウジングは、前記圧力センサの信号リード線と接続される信号ケーブルの引き出し口と、エアパッカエア給排口と、信号ケーブル通し孔と、エア通路とを有し、
    前記信号ケーブル通し孔には、前記信号ケーブルと前記信号リード線との接続部が形成され、
    前記パッカホースは、前記センタチューブと前記内部通路との間に、前記信号ケーブル通し孔と連通する前記信号リード線を通す隙間を長手方向に有し、
    前記下部ハウジングと前記ハウジングとは、前記信号リード線を通す通し孔を有し、
    前記フランジと前記ハウジングとは、前記ハウジングの下部に前記フランジを配置してボルトにて前記下部ハウジングの下面に共締めされ、
    前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの組立時には、両ハウジングの前記通し孔を連通し、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に通し、
    前記下部ハウジングと前記フランジと前記ハウジングとの分解時には、前記通し孔を介して前記信号リード線を長手方向に引き抜く
    ことを特徴とするグラウト時の注入圧力測定装置。
  3. 請求項2に記載のグラウト時の注入圧力測定装置における圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続および切り離しを行う方法において、
    前記注入圧力測定装置の組立時には、前記注入圧力測定装置内部の通し孔と前記エアパッカの内部隙間を通してきた前記圧力センサの信号リード線を、前記上部ハウジングの前記信号ケーブル通し孔より引き出し、地上の計測器につながる信号ケーブルと接続し、次いで、その接続部を前記信号ケーブル通し孔に押し込み、コネクタで固定とシールを行い、前記信号ケーブル通し孔に保持しておき、
    前記注入圧力測定装置の分解時は、前記接続部を、保持されている前記信号ケーブル通し孔より外部に引き出し、前記信号ケーブルと前記信号リード線を分離し、前記信号リード線を前記信号ケーブル通し孔より内部に押し込んだ状態にしてねじ結合されている前記上部ハウジングと前記パッカホースとを分離する
    ことを特徴とする圧力センサの信号リード線と信号ケーブルとの接続・切り離し方法。
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