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JP4100309B2 - 温水システム - Google Patents
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JP4100309B2 - 温水システム - Google Patents

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Description

本発明は、ユーザの発する音声を認識してその音声に応じた温水制御を行う温水システムに関するものである。
従来、給湯などの温水制御運転が可能な温水システムとしては、たとえば給湯装置本体と、それに2芯線などによって接続された浴室リモコンや台所リモコンとを備えて構成されたものがある。給湯装置本体は、一般給湯用、風呂追い焚き用および温水暖房用などの熱交換器を備える燃焼ユニットと、この燃焼ユニットを制御するマイクロコンピュータとが備えられている。浴室リモコンや台所リモコンは、給湯装置本体の給湯運転を遠隔操作するためのものであり、操作スイッチや液晶表示器などを有する表示部が備えられている。
このような温水システムには、ユーザの音声命令を認識してその音声命令に応じた温水制御を行う、いわゆる音声認識機能を有するものも提案されている(たとえば、特許文献1参照。)。
特開平6−315190号公報
この音声認識機能を有する温水システムでは、予めユーザの給湯制御に関する音声命令が登録されており、ユーザが発する音声命令と登録された音声命令とが一致するか否かが判別され、一致すると判別された場合、その音声命令に応じた給湯制御が行われるようになっている。そのため、ユーザは、予め登録した音声命令を発するだけで、リモコン装置の操作表示部に設けられた操作スイッチを押圧することなく給湯装置本体に給湯運転動作を実施させることができる。
ユーザが発する音声命令と登録された音声命令とが一致するか否かの判別は、音声命令が認識できるか否かの基準となる基準値(以下、「認識基準値」という)が予め定められており、ユーザが発する音声命令と登録された音声命令との一致の度合いを示す一致度と認識基準値との比較に基づいて行われる。たとえば、一致度が上記認識基準値を上回る場合には、音声命令が一致したと判別され、逆に、一致度が上記認識基準値を下回る場合には、音声命令が一致していないと判別される。
ここで、上記認識基準値が比較的高めに設定される場合、そのことは、音声を認識する上でその基準が厳格になることを表し、たとえばユーザは、音声命令の言葉をある程度明瞭に話さなければ認識されないことがある。逆に、上記認識基準値が低めに設定される場合、そのことは、音声を認識する上でその基準が易しくなることを表し、多少あいまいな言葉でも認識されることがある。
しかしながら、上記のように、音声命令の言葉をある程度明瞭に話しても、機器(給湯装置本体またはそれ以外の装置)の動作状況などによっては、音声認識機能が働かないおそれがある。たとえば、浴室においてシャワーや水栓などが使用されたり、テレビジョン付きの温水システムにおいてテレビジョンが使用されたりすると、たとえば音声命令が明瞭であっても周囲の音量が大きいために音声認識ができないといったことがある。
本願発明は、上記した事情のもとで考え出されたものであって、機器の動作状況などによって音声認識機能ができない場合でも、良好に音声認識することのできる音声認識機能付きの温水システムを提供することを、その課題とする。
上記の課題を解決するため、本願発明では、次の技術的手段を講じている。
本願発明によって提供される温水システムによれば、湯水を加熱することにより温水制御を行う温水機器と、ユーザが発する、前記温水機器を動作させるための音声命令を入力する音声入力手段と、予め登録された温水制御に関する音声命令と前記音声入力手段によって入力された音声命令との一致の程度を表す一致度を算出する算出手段と、前記音声命令が認識可能であるか否かの基準となる認識基準値と前記一致度とを比較することにより、前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できるか否かを判別する認識判別手段と、前記認識判別手段によって前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できないと判別されたとき、障害となる音を発する動作がなされているか否かを検出する検出手段と、前記検出手段によって前記障害となる音を発する動作がなされていると検出されたとき、その旨を報知する報知手段と、前記検出手段によって前記障害となる音を発する動作がなされていると検出されたとき、その障害となる音を発する動作を停止させる動作停止手段と、を備えることを特徴としている。ここで、障害となる音を発する動作には、たとえば本温水システムが給湯装置を含む場合、一般給湯運転動作や追い焚き運転動作といった温水制御に関する動作の他に、給湯運転動作に付随する動作、たとえばテレビジョン受像機を有する温水システムの場合、テレビジョン受像機がオンしているといった動作などを含むものとする。
この構成によれば、ユーザによって温水制御に関する音声命令が発せられると、その音声命令と予め登録された音声命令との一致度が算出される。次に、算出された一致度と認識基準値とが比較され、その比較結果に基づいてユーザによって入力された音声命令が認識できるか否かが判別される。音声命令が認識できないと判別されると、障害となる音を発する動作がなされているか否かを判別する。障害となる音を発する動作がなされていると判別すると、音声命令が認識できないのは、障害となる音を発する動作がなされているからであるとして、その旨を報知するとともに、その障害となる音を発する動作を停止させる。そのため、ユーザは、障害となる音を発する動作が音声認識の障害となっていることを把握することができるので、何度も同じ音声命令を入力する必要がなくなる。また、音声認識の障害となっている給湯制御に関する動作などが停止可能であるかを自ら判断することができ、それらの動作を停止することができる。そのため、良好に音声認識を行うことができる。
好ましい実施の形態によれば、前記検出手段によって前記障害となる音を発する動作がなされていると検出されたとき、前記障害となる音を発する動作が停止可能か否かを判別する停止判別手段を備え、前記動作停止手段は、前記停止判別手段によって前記障害となる音を発する動作が停止可能と判別されたとき、その障害となる音を発する動作を停止させるようにしてもよい。
他の好ましい実施の形態によれば、前記報知手段は、前記動作停止手段によって前記障害となる音を発する動作が停止されたとき、再度、音声命令による入力を促す旨を報知してもよい。
他の好ましい実施の形態によれば、前記報知手段によって、再度、音声命令による入力を促す報知を行った後、所定時間、前記障害となる音を発する動作を中止させる動作中止手段を備えていてもよい。
他の好ましい実施の形態によれば、前記動作中止手段によって障害となる音を発する動作を中止し、所定時間経過した後、再度、前記動作中止手段によって障害となる音を発する動作を再開する動作再開手段を備えていてもよい。
他の好ましい実施の形態によれば、ユーザが操作することにより前記温水機器を動作させる操作命令を入力する操作入力手段を備え、前記報知手段は、前記動作中止手段によって障害となる音を発する動作を停止した後、再度、前記音声入力手段によって音声命令を入力し、前記認識判別手段によって前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できないと判別されたとき、前記操作入力手段による操作命令の入力を促すようにしてもよい。
他の好ましい実施の形態によれば、前記報知手段は、前記停止判別手段によって前記障害となる音を発する動作が停止不可と判別されたとき、その障害となる音を発する動作を停止させるための操作入力を促す旨を報知するようにしてもよい。
他の好ましい実施の形態によれば、前記音声入力手段によって入力された音声命令の温水制御における安全性の程度が比較的高い場合、当該音声命令の認識基準値を設定変更する設定変更手段を備え、前記認識判別手段は、前記設定変更手段によって変更された認識基準値と前記一致度とを比較することにより、前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できるか否かを判別するようにしてもよい。
本願発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
以下、本願発明の好ましい実施の形態を、添付図面を参照して具体的に説明する。
図1は、本願発明にかかる温水システムを一般住宅に適用した場合の一例を示す概略構成図である。図2は、この温水システムの電気的構成を示す図である。この温水システムは、浴室や台所において給湯を行うものであり、ユーザの発する音声を認識しその音声に応じて各種の給湯制御を行う、いわゆる音声認識機能を有している。すなわち、ユーザがたとえば給湯運転に関する制御命令を音声にして発すると、たとえば「運転スイッチオン」と発すると、その音声命令が認識されそれに応じた給湯制御、たとえば給湯運転動作が開始状態となるといった制御が行われる。
この温水システムは、給湯装置本体1と、これを遠隔操作するための浴室リモコン2および台所リモコン3とによって概略構成されている。給湯装置本体1は、2芯線4を介して浴室リモコン2および台所リモコン3を接続している。なお、給湯装置本体1には、テレビジョンを受像することのできるテレビジョン受像機5が接続されていてもよい。
給湯装置本体1は、たとえば住宅の屋外に設置され、図2に示すように、給湯用、風呂追い焚き用、または温水暖房用の熱交換器、各種燃焼器、および各種バルブなど(いずれも図示せず)を含む燃焼ユニット10と、給湯装置本体1の全体動作を制御する制御部11とを備えている。
制御部11は、たとえば電子部品が搭載されたプリント基板によって構成され、マイクロコンピュータ12(以下、「本体側マイコン12」という)、各種のデータを必要に応じて記憶するEEPROM13、および通信部14などを有している。本体側マイコン12は、給湯装置本体1の制御中枢となるものであり、図示しないROMに記憶されている運転実行プログラム、浴室リモコン2、台所リモコン3、および図示しない暖房用機器などから送られるコマンド信号、並びに各種センサにおける検出信号などに基づいて、各種燃焼器の燃焼状態や各種バルブの開閉を制御する。また、本体側マイコン12は、テレビジョン受像機5が動作している旨の信号を検出するようにしてもよい。
通信部14は、浴室リモコン2や台所リモコン3との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。給湯装置本体1から浴室リモコン2および台所リモコン3に対しては、2芯線4を介して電源供給(たとえばDC15V)がされており、上記通信部14において変調されたデータ信号は、電源電圧に重畳され、この2芯線4を介して浴室リモコン2または台所リモコン3に伝達される。また、浴室リモコン2および台所リモコン3から上記2芯線4を介して伝達された操作信号としてのデータ信号は、上記通信部14において復調され、本体側マイコン12に送られる。
浴室リモコン2は、図3に示すように、浴室内に設置され、防水機能が施されたケースを備えており、給湯装置本体1を遠隔操作するものである。また、浴室リモコン2は、ユーザの発する音声命令を認識する音声認識機能を有するとともに、その音声命令に応じた制御処理の内容をコマンド信号にして給湯装置本体1に送る機能を有する。
浴室リモコン2は、図2に示すように、制御部21、通信部22、表示部23、操作部24、および音声処理部25を備えている。制御部21は、マイクロコンピュータ26(以下、「浴室側マイコン26」という)、およびEEPROM27を備えている。音声処理部25には、スピーカ25aおよびマイクロフォン25bが接続されている。
浴室側マイコン26は、この浴室リモコン2の制御を司るものであり、図示しないROMによって記憶されている実行プログラムや、ユーザによる操作部24の操作内容に基づいて、各部の動作制御やデータ処理を実行し、たとえば給湯温度、風呂湯温の設定温度、およびバーナの点火状況などを必要に応じて表示部23に表示させたり、スピーカ25aから給湯運転に関する音声を出力させたりする。
EEPROM27は、各種のデータを必要に応じて記憶するものである。特に、このEEPROM27には、後述する操作スイッチの内容に対応した、あるいは操作スイッチの操作が組み合わされて成立する制御命令に対応した複数の音声命令が音声データとして登録されている。具体的には、EEPROM27には、たとえば、運転スイッチ24a(後述)のオンの動作に対応する音声命令として、「運転スイッチオン」といった音声命令が登録されている。
また、EEPROM27には、ユーザの発する音声命令が認識可能であるか否かの基準となる基準値(以下、「認識基準値」という)が記憶されている。この認識基準値は、各操作スイッチ、すなわち各音声命令に対応して設定されているものであり、たとえば百分率で表されている。
浴室側マイコン26は、ユーザの発する音声命令を認識し、EEPROM27に予め登録された音声命令と照合し、両者のスペクトラム波形または振幅波形を比較して、それらが一致するかどうかの度合いを示す一致度を算出する。浴室側マイコン26は、その一致度がEEPROM27に記憶される認識基準値を上回る場合、ユーザの発する音声命令を認識する。すなわち、上記認識基準値が0%であるならば、ユーザの発した音声命令は確実に認識され、認識基準値が100%であるならば、ユーザの発した音声命令は全く認識されないことになる。なお、認識基準値は、工場出荷時において予め登録されるものである。
また、浴室側マイコン26は、音声命令が認識されると、その音声命令に応じた制御処理の内容を把握し、それを給湯装置本体1にコマンド信号として送る。たとえば、ユーザは、「運転スイッチオン」といった音声命令を発すれば、それがコマンド信号として給湯装置本体1に送られ、給湯装置本体1では、運転スイッチ24aがオンの状態と同等の状態に制御されるようになっている。
また、EEPROM27には、後述するように、音声認識ができないときなどに、ユーザに対して案内する案内メッセージが音声データの形で予め記憶されている。この案内メッセージは、浴室側マイコン26によって必要に応じてEEPROM27から読み出され、音声にして出力される。
また、EEPROM27には、予め記憶された複数種類の音声命令ごとに、それらの温水制御における安全性の程度に応じて設定された安全度が記憶されている。ここで、安全性の程度が高いとされる音声命令とは、その音声命令による給湯動作を行っても、ユーザに危険を及ぼすおそれが比較的少ない音声命令をいい、たとえば「運転スイッチオフ」は、安全度の高い音声命令とされている。
図2に戻り、通信部22は、給湯装置本体1や台所リモコン3との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。給湯装置本体1または台所リモコン3から2芯線4を介して伝達されたデータ信号は、この通信部22において復調され、浴室側マイコン26に送られる。また、通信部22において変調された信号は、2芯線4を介して給湯装置本体1または台所リモコン3に伝達される。
表示部23は、図3に示すように、たとえば多数の蛍光体をドットマトリクス状に配置した蛍光管や液晶ディスプレイ装置などからなり、浴室側マイコン26からの指令により風呂湯の設定温度やバーナの点火状況などを表示する。また、表示部23は、必要に応じて音声認識機能に関する案内メッセージを表示したり、認識基準値を変更する際の設定項目などを表示したりする。
操作部24は、ユーザによって給湯運転を入力するために操作されるものであって、複数の照光式の操作スイッチからなる。具体的には、運転の発停を行うためのスイッチ24a、出湯温度や湯張りの水位を設定するためのアップ・ダウンスイッチ24b、優先スイッチ24c、ユーザが操作をすると自動で湯張りや保温などを行うための風呂自動スイッチ24d、追い焚き運転を行うための追い焚きスイッチ24e、および入浴者が必要に応じて台所にいる者と通話するための通話スイッチ24f、各種の設定を行うための設定スイッチ24gなどが設けられている。
ユーザによって、これらの操作スイッチが操作されると、その操作信号が浴室側マイコン26に送られる。また、これらの操作スイッチは、浴室側マイコン26によって必要に応じて点消滅される。
また、浴室リモコン2には、スピーカ25aが設けられている。さらに、浴室リモコン2には、マイクロフォン25bが内蔵されており、このマイクロフォン25bを通じてユーザの発する音声が入力されるようになっている。
音声処理部25は、マイクロフォン25bを通じて入力されるアナログ信号としての音声をディジタル信号としての所定の音声データに変換したり、ディジタル信号としての音声データをアナログ信号としての音声に変換してスピーカ25aから出力させたりするためのものである。
一方、台所リモコン3は、図4に示すように、たとえばキッチンの流し台近傍に設置された略直方体形状のケースを備えており、浴室リモコン2と同様に、ユーザによる操作に基づいて給湯装置本体1を遠隔操作するものである。また、台所リモコン3は、浴室リモコン2と同様に、ユーザの発する音声命令を認識する音声認識機能を有し、また、その音声命令に応じた制御処理の内容を給湯装置本体1に送る機能を有する。
台所リモコン3は、制御部31、通信部32、表示部33、操作部34、および音声処理部35を備えている。制御部21は、マイクロコンピュータ36(以下、「台所側マイコン36」という)、およびEEPROM37を備えている。また、音声処理部35には、スピーカ35aおよびマイクロフォン35bが接続されている。
台所側マイコン36は、この台所リモコン3の制御を司るものであり、図示しないROMによって記憶されている運転実行プログラムや、ユーザによる操作部34の操作内容に基づいて各部の動作制御やデータ処理を実行し、たとえば給湯温度、風呂湯温の設定温度、およびバーナの点火状況などを必要に応じて表示部33に表示させたり、スピーカ35aから音声にして出力させたりする。
EEPROM37は、各種のデータを必要に応じて記憶するものである。特に、EEPROM37には、浴室リモコン2のEEPROM27と同様に、操作部34の各操作スイッチに応じた音声命令が複数種類記憶されている。また、EEPROM37には、EEPROM27に記憶されているのと同様の認識基準値、案内メッセージの音声データ、および音声命令に対応した安全度などが記憶されている。
なお、台所リモコン3で登録される音声命令と、浴室リモコン2で登録される音声命令とが互いに異なると、ユーザにとって使い勝手が悪くなる場合もあるので、必要に応じていずれか一方の記憶内容をいずれか他方の記憶内容と一致するように適当なタイミングで台所リモコン3から浴室リモコン2にEEPROM37の記憶内容が転送され、浴室リモコン2においてEEPROM27に上書きされるようにしてもよい。または、浴室リモコン2のEEPROM27の記憶内容が台所リモコン3のEEPROM37に上書きされてもよい。
また、台所側マイコン36は、浴室側マイコン26と同様に、ユーザの発する音声命令を認識し、EEPROM37に予め記憶された操作言葉と照合し、それらが一致するかどうかの度合いを示す一致度を算出し、その一致度がEEPROM37に記憶される上記認識基準値を上回る場合、音声命令が認識できたとして、その操作言葉に応じた制御処理の内容を把握し、それを給湯装置本体1にコマンド信号として送る機能を有する。
通信部32は、給湯装置本体1や浴室リモコン2との通信を行うためのものであり、所定の変復調方式に基づいた変復調回路によって構成されている。給湯装置本体1または浴室リモコン2から2芯線4を介して伝達されたデータ信号は、この通信部32において復調され、台所側マイコン36に送られる。また、通信部32において変調されたデータ信号は、2芯線4を介して給湯装置本体1または浴室リモコン2に伝達される。
表示部33は、図4に示したように、たとえば多数の蛍光体をドットマトリクス状に配置した蛍光管や液晶ディスプレイ装置などからなり、浴室リモコン2の表示部23と同様に、台所側マイコン36からの指令により風呂湯の設定温度やバーナの点火状況などを表示する。また、表示部33は、必要に応じて音声認識機能に関する案内メッセージや認識基準値を変更する際の設定項目などを表示する。
操作部34は、ユーザによって給湯運転や暖房運転などを行うために操作されるものであって、複数の照光式の操作スイッチからなる。具体的には、運転の発停を行うための運転スイッチ34a、出湯温度や湯張りの水位を設定するためのアップ・ダウンスイッチ34b、ユーザの操作により自動で湯張りや保温などを行うための風呂自動スイッチ34c、および台所にいる者が必要に応じて入浴者と通話するための通話スイッチ34d、湯水の温度の設定などといった各種の設定を行うための設定スイッチ34eなどが設けられている。ユーザによって、これらの操作スイッチが操作されると、その操作信号が台所側マイコン36に送られる。また、これらの操作スイッチは、台所側マイコン36によって必要に応じて点消滅される。
また、台所リモコン3には、スピーカ35aが設けられている。さらに、台所リモコン3には、マイクロフォン35bが内蔵されており、このマイクロフォン35bを通じてユーザの発する音声命令が入力されるようになっている。
音声処理部35は、マイクロフォン35bを通じて入力されるアナログ信号としての音声をディジタル信号としての所定の音声データに変換したり、ディジタル信号としての音声データをアナログ信号としての音声に変換してスピーカ35aから出力させたりするためのものである。
次に、上記の構成における作用について、図5に示すフローチャートを参照して説明する。なお、ここでは、浴室リモコン2における制御動作について説明するが、台所リモコン3における制御動作についても略同様である。
まず、浴室側マイコン26は、給湯運転に関する操作部24の操作スイッチによる入力操作があるか否かを判別する(S1)。操作スイッチによる入力操作があると判別した場合(S1:YES)、その操作スイッチによる入力命令に応じた給湯運転動作を行い(S2)、ステップS1に戻る。
操作スイッチによる入力操作がないと判別した場合(S1:NO)、ユーザによる給湯運転に関する音声命令がマイクロフォン25bを通じて音声入力されるか否かを判別する(S3)。これは、ユーザが音声命令をマイクロフォン25bを通じて音声入力し、音声処理部25および浴室側マイコン26によってその旨が認識されたことにより判別する。音声命令がないと判別した場合(S3:NO)、ステップS1に戻る。音声命令があると判別した場合(S3:YES)、浴室側マイコン26において音声認識を行う。
具体的には、浴室側マイコン26は、ユーザが発する音声命令と予め登録されている音声命令とを照合し、予め登録されている音声命令と類似するか否かを判別するようにする。すなわち、音声入力した音声命令と予め登録されている音声命令との一致度を、いわゆるパターンマッチングの技法を用いて判別する。たとえば予め登録されている音声命令およびそれに類似する音声命令を予めデータベース化しておき、これらと音声入力された音声命令とを、いわゆるクラスタ認識や階層認識といった方法を採用して一致度を算出する(S4)。算出された一致度は、一旦、図示しないRAMに記憶する。
たとえば、音声入力した音声命令が「運転オン」であって、既に登録された音声命令が「運転オフ」の場合、「運転」は同一であるので「オン」および「オフ」を特徴部分として抽出する。そして、「オン」および「オフ」では、最後の文字部分が異なるので、最後の文字部分に重み付けをして両者の一致度を算出する。なお、この場合、一致度も百分率で表されるものとする。
なお、ユーザが発する音声命令と予め登録された音声命令とを照合する方法の他に、実際に使用するユーザがたとえば試運転時などに自らの音声で音声命令を発して操作スイッチに対応した音声命令を予め登録しておくようにしてもよい。この方法によれば、音声命令の登録を自ら行うようにしているので、実装の音声命令を発する際、より一致度を上げることができ、さらに入力音声の言語解析などの複雑な処理を低減して行うことができる。
次に、浴室側マイコン26は、上記認識基準値および一致度に基づいて音声認識可能であるか否かを判別する(S5)。具体的には、当該音声命令に対応する、EEPROM27から読み出された認識基準値と、ステップS4において算出した一致度の値とを比較し、一致度の値が認識基準値を上回るか否かを判別する。すなわち、一致度の値が認識基準値を上回る場合には、音声認識が可能と判別する(S5:YES)。そして、ステップS2に進み、ユーザが発した音声命令に基づく給湯動作を行う。
一方、一致度の値が認識基準値を下回る場合には、音声認識が不可と判別し(S5:NO)、浴室側マイコン26は、給湯装置本体1における給湯制御に関する動作などを検出する(S6)。ここで、本体側マイコン12は、図示しない各種センサおよび各種電磁弁からの状態信号を取得しているため、たとえば燃焼中である、シャワーを使用中であるといった給湯制御に関する動作、あるいはテレビジョン受像機5が動作中であるといった給湯制御に付随する動作を検出している。そのため、本体側マイコン12から浴室側マイコン26にそれらの検出結果を情報として伝達することにより、浴室側マイコン26は、現状の給湯制御に関する動作またはそれに付随する動作(以下、「給湯制御に関する動作など」という。)を間接的に検出することができる。
次いで、浴室側マイコン26は、給湯制御に関する動作などが実行されているか否かを判別し(S7)、給湯制御に関する動作などが実行されていると判別した場合(S7:YES)、給湯制御に関する動作などが実行されているために騒音が発生し、その騒音が障害となって音声認識が不可になったと想定して、音声認識が不可である旨を報知する(S8)。たとえば、シャワーが使用されて音声の認識が不可となった場合には、「シャワーが使用されていたため、音声認識ができません。」といった音声メッセージを出力する。
このように、音声認識を行ってもユーザの発する音声命令が認識できない場合には、その時点における給湯制御に関する動作などを検出し、それらが音声認識の障害となっていると想定して、ユーザにその旨を報知するようにしている。これにより、ユーザは、給湯制御に関する動作などが音声認識の障害となっていることを把握することができるので、何度も同じ音声命令を入力する必要がなくなる。また、音声認識の障害となっている給湯制御に関する動作などが停止可能であるかを自ら判断することができ、それらの動作を停止することができる。そのため、確実に音声認識を行うことができる。
一方、浴室側マイコン26は、給湯制御に関する動作などが実行されていないと判別した場合(S7:NO)、音声認識機能に何らかの障害が発生したと想定し、操作スイッチによる操作入力を指示する旨を報知し(S9)、ステップS1に戻る。
浴室側マイコン26は、給湯制御に関する動作などが実行されている場合、それらを自動で停止することが可能であるか否かを判別する(S10)。すなわち、たとえばシャワーや水栓による出水を止めると、ユーザの使用に支障をきたすので、この場合は、給湯制御に関する動作などを停止させないようにする。一方、追い焚き動作、換気動作、または暖房動作による騒音が発生している場合には、それらの動作が停止されてもユーザの使用に支障をきたすことがないので、この場合は、給湯制御に関する動作などを停止させるようにする。
具体的には、給湯制御に関する動作などを停止することが可能であると判別した場合(S10:YES)、騒音の原因であった給湯制御に関する動作など(たとえば追い焚き動作、換気動作、暖房動作)を停止し(S11)、ユーザに対して再度、音声命令によって入力する旨を促す報知を行う(S12)。
このように、給湯制御に関する動作などが音声認識の障害になっている場合、それらを自動で停止することが可能であるかを判別して、停止可能であるときには、それらの動作を停止させ、ユーザに対して再度、音声命令による入力を促すので、操作性の向上を図ることができる。なお、上記実施形態において、給湯制御に関する動作などを停止可能か否かは、予め任意に定めたり、ユーザが設定したりしてもよい。
音声命令によって入力する旨を促す報知が行われた後、所定時間(たとえば5秒)だけ騒音の原因であった給湯制御に関する動作などを停止し、所定時間経過したとき、再度、騒音の原因であった給湯制御に関する動作などを開始する(S13)。このようにすれば、給湯制御に関する動作などが停止している間に、音声命令による入力が行われれば、音声命令を確実に認識する可能性が高くなるといった利点がある。
一方、給湯動作を停止することが可能でないと判別した場合(S10:NO)、ユーザに対して、騒音の原因であった給湯制御に関する動作などのユーザによる停止を促す報知を行う(S14)。あるいは、操作スイッチによる入力を促す報知を行うようにしてもよい。
このように、給湯制御に関する動作などが自動で停止可能でないときには、ユーザに対して一旦その旨を報知するので、ユーザの使用性を考慮した処理を行うことになるので、ユーザにとってはより利便性が高くなる。
なお、上述したように、EEPROM27には、各音声命令に対応して安全度が予め設定されており、ユーザの発する音声命令が比較的安全度の高いものである場合には、当該音声命令の認識基準値を下げる方向に設定変更して、設定変更された認識基準値を用いて音声認識が可能であるか否かを判別するようにしてもよい。
もちろん、この発明の範囲は上述した実施の形態に限定されるものではない。たとえば、リモコン装置の数は、上記実施形態に限るものではない。
本願発明にかかる温水システムを一般住宅に適用した場合の一例を示す概略構成図である。 図1の温水システムの電気的構成を示す図である。 浴室リモコンの正面図である。 台所リモコンの正面図である。 本温水システムの動作を説明するためのフローチャートである。
符号の説明
1 給湯装置本体
2 浴室リモコン
3 台所リモコン
23 表示部
24 操作部
25 音声処理部
25a スピーカ
25b マイクロフォン
26 浴室側マイコン
27 EEPROM

Claims (8)

  1. 湯水を加熱することにより温水制御を行う温水機器と、
    ユーザが発する、前記温水機器を動作させるための音声命令を入力する音声入力手段と、
    予め登録された温水制御に関する音声命令と前記音声入力手段によって入力された音声命令との一致の程度を表す一致度を算出する算出手段と、
    前記音声命令が認識可能であるか否かの基準となる認識基準値と前記一致度とを比較することにより、前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できるか否かを判別する認識判別手段と、
    前記認識判別手段によって前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できないと判別されたとき、障害となる音を発する動作がなされているか否かを検出する検出手段と、
    前記検出手段によって前記障害となる音を発する動作がなされていると検出されたとき、その旨を報知する報知手段と、
    前記検出手段によって前記障害となる音を発する動作がなされていると検出されたとき、その障害となる音を発する動作を停止させる動作停止手段と、
    を備えることを特徴とする、温水システム。
  2. 前記検出手段によって前記障害となる音を発する動作がなされていると検出されたとき、前記障害となる音を発する動作が停止可能か否かを判別する停止判別手段を備え、
    前記動作停止手段は、
    前記停止判別手段によって前記障害となる音を発する動作が停止可能と判別されたとき、その障害となる音を発する動作を停止させる、請求項1に記載の温水システム。
  3. 前記報知手段は、
    前記動作停止手段によって前記障害となる音を発する動作が停止されたとき、再度、音声命令による入力を促す旨を報知する、請求項1または2に記載の温水システム。
  4. 前記報知手段によって、再度、音声命令による入力を促す報知を行った後、所定時間、前記障害となる音を発する動作を中止させる動作中止手段を備える、請求項に記載の温水システム。
  5. 前記動作中止手段によって障害となる音を発する動作を中止し、所定時間経過した後、再度、前記動作中止手段によって障害となる音を発する動作を再開する動作再開手段を備える、請求項4に記載の温水システム。
  6. ユーザが操作することにより前記温水機器を動作させる操作命令を入力する操作入力手段を備え、
    前記報知手段は、
    前記動作中止手段によって障害となる音を発する動作を停止した後、再度、前記音声入力手段によって音声命令を入力し、前記認識判別手段によって前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できないと判別されたとき、前記操作入力手段による操作命令の入力を促す、請求項4または5に記載の温水システム。
  7. 前記報知手段は、
    前記停止判別手段によって前記障害となる音を発する動作が停止不可と判別されたとき、その障害となる音を発する動作を停止させるための操作入力を促す旨を報知する、請求項2ないし5のいずれかに記載の温水システム。
  8. 前記音声入力手段によって入力された音声命令の温水制御における安全性の程度が比較的高い場合、当該音声命令の認識基準値を設定変更する設定変更手段を備え、
    前記認識判別手段は、
    前記設定変更手段によって変更された認識基準値と前記一致度とを比較することにより、前記音声入力手段によって入力された音声命令が認識できるか否かを判別する、請求項ないしのいずれかに記載の温水システム。
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