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JP4112147B2 - 遊技機の制御箱 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機(パチンコ機等)の遊技内容を制御する制御基板を格納する制御箱であって、不正行為を阻止する制御箱に関する。
【0002】
【従来の技術】
遊技機(パチンコ機等)には、遊技内容を制御する制御基板を配設の制御箱が着脱自在に取り付けてあり、遊技者に興趣を与えるために、遊技内容の変更を容易としている。
前記制御基板には、CPU、ROM等の制御素子が配置してあり、とりわけ制御ソフトが記録してあるROMが重要な役割を果たす。そこで、かかるROMを取り替えて、不正に異なるゲームとすることを禁止するため、制御箱には封印紙が貼着してあって、容易に不正ができないようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特殊な液体を使用して、封印紙を傷つけることなく、且つ封印紙が貼ってあった痕跡を残すことなく剥し、不正なROMと交換した後に、同じ封印紙を貼る不正改造を行う行為が行われている。
従って、かかる不正行為を容易に行わない対策が望まれ、本発明はかかる課題を解消する制御箱を提供するものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
請求項1の制御箱は、遊技機の制御をなす制御素子等を搭載の制御基板を格納する表カバー体と裏カバー体で構成してあり、表カバー体と裏カバー体の何れか一方のカバー体の側部には薄板状の止着部材が曲折可能に一体成形してある。
又、前記止着部材には第1止着部材Aと第2止着部材Bがあり、前記第1止着部材Aにはネジ孔(18a)が穿設してあると共に、切込み窓(17a)が形成してあり、前記第2止着部材Bには第1係止爪(20a)と第2係止爪(20b)及び切込み窓(17b)が形成してある。
他方のカバー体には、前記第1止着部材Aに穿設のネジ孔(18a)に対応するネジ孔(18b)が穿設してある。一方のカバー体には、前記第2止着部材Bに形成の第1係止爪(20a)に対応する第1係止孔(22a)が穿設されていると共に、前記他方のカバー体には前記第2止着部材Bに形成の第2係止爪(20b)に対応する第2係止孔(22b)が穿設されている。
そして、取り付けると抜くことが不可能なタイプのネジを、前記第1止着部材Aに穿設のネジ孔(18a)と前記他方のカバー体に穿設のネジ孔(18b)に挿通して、第1止着部材Aを介して前記一方のカバー体と前記他方のカバー体を固定する。
そして、前記切込み窓(17a)に沿って第1止着部材Aを切断すると共に、前記切込み窓(17b)に沿って第2止着部材Bを切断することにより前記一方のカバー体と前記他方のカバー体を開くことができる。
その後、前記一方のカバー体に穿設の第1係止孔(22a)に前記第2止着部材Bに形成の第1係止爪(20a)を係止すると共に、前記他方のカバー体に穿設の第2係止孔(22b)に前記第2止着部材Bに形成の第2係止爪(20b)を係止することにより表カバー体と裏カバー体を再度固定可能である。
【0005】
又、請求項2の遊技機の制御箱は、破断ネジで表カバー体と裏カバー体を固定するので、簡便な作業で表カバー体と裏カバー体を固定できるし、頭部が破断されるので、破断ネジを緩めて制御箱を開くことができない。
【0006】
【発明の実施の形態】
遊技機としてパチンコ機を例にとって説明すると、パチンコ機は遊技球が特定箇所に入賞すると、図柄表示器を介して遊技者にとって有利な大当たり等を生起して多量の景品球を払い出す。このような、遊技内容を制御するために、パチンコ機の裏面には制御箱1内に、「ROM等の制御素子」を搭載の制御基板(図示略)をビス等で固定して格納してある。
【0007】
図1はよく知られたパチンコ機の裏面図であり、裏面中央には遊技盤の表側に配設の入賞口等に入賞した遊技球を集めて、入賞球処理装置62に1球毎分離処理させる入賞球集合樋61が設けてある。この入賞球集合樋61の左下方には、入賞球や賞品球等のゲーム処理を行う制御素子を搭載の制御基板を内蔵の制御箱1が配設してあると共に、右下方には、球貸機70からの信号に基づく貸球等の処理信号をパチンコ機と送受信するインターフェイス基板80が設置してある。
【0008】
又、パチンコ機の上部には、排出前の遊技球を貯留しておく貯留タンク63が設けてあり、その貯留タンク63から遊技球を二列に整列させて遊技球排出装置65まで誘導する整列樋64が設置してある。この整列樋64には、遊技球の重なりを防止する球ならし66が揺動自在に垂設してある。又、前記遊技球排出装置65から排出の遊技球は流下樋67を経て上皿に流出する。又、パチンコ機の上部右側にはターミナル基板69が取り付けてあり、左下部には遊技球発射装置91が設けてあって一球毎発射可能としている。
【0009】
図2は制御箱1の部品分解図であって、この制御箱1は箱状の表カバー体10と裏カバー体11、制御素子を取付の制御基板12とその制御基板を固定するシャーシ13とで構成する。
また、止着部材A、Bについては、拡大図を示す図3(A)、図3(A)のA〜A断面を示す図3(B)、図3(A)のB〜B断面を示す図3(C)、図3(D)の止着部材Bの斜視図を参照して説明する。
表カバー体10は合成樹脂等で裏カバー体11に装着可能に製作され、表カバー体10の内側には凹部40aが、一方、裏カバー体11には前記凹部40aに対応する位置に突部40bが形成してあって位置決めをなす。
又、表カバー体10の両側面10aには、後述する切込み窓17a、17bの部分まで0.5〜1.0mmの薄板状の止着部材A、Bが、容易に曲折可能に一体成形してある。
又、止着部材Aには、切込み窓17aがハサミ等で容易に切断可能に適宜の間隔で形成してあると共にネジ孔18aが穿設してある。一方、裏カバー体11の側面11aには、止着部材Aのガイド堤19が形成してあると共に前記ネジ孔18aに対応する位置にネジ孔18bが穿設してある。
【0010】
一方、第2止着部材Bも同様に、切込み窓17bがハサミ等で容易に切断可能に適宜の間隔で形成してある。又、第2止着部材Bには、前記切込み窓17bから先端部の間に、一対の係止爪(第1係止爪)20a、係止爪(第2係止爪)20bが互いに異なる向きに設けてある。尚、この係止爪20a、20bの向きは、図3(C)に示す方向の他、各々反対方向に形成してもよい。
又、裏カバー11の側面11aには、前記係止爪20bに対しては係止可能な大きさの係合孔21bが形成してある一方、係止爪20aに対しては、装着しても係止しない大孔21aが表カバー体10の側面10aに形成してある。
【0011】
又、表カバー体10と裏カバー体11の側面10a、11aには、後記で詳述する、前記係止爪20a、20bに係止可能な係止孔(第1係止孔)22a、係止孔(第2係止孔)22bが各々穿設してあると共に、第2止着部材Bの両縁のガイド堤23a、23bが形成してある。
【0012】
次に、前記構成の止着部材A、Bによって表カバー体10と裏カバー体11を固定する方法について説明する(図4参照)。
先ず、制御素子を取付の制御基板12をシャーシ13にビス等で固定し、そのシャーシ13を裏カバー体にビス等で固定する。そして、表カバー体10を裏カバー体11に装着し、止着部材Aを折り曲げて、ネジ孔18aをネジ孔18bに合わせて、そのネジ孔に破断ネジ16を取り付ける。この破断ネジ16は所定トルク以上かかると頭部が切断されるため、止着部材Aは頭部が欠落した状態で固定されるため、破断ネジ自体を引き抜くことは不可能となる。従って、表カバー体10と裏カバー体11を開くためには、止着部材Aを切断する必要がある。
【0013】
一方、止着部材Bを折り曲げて、係止爪20bを係合孔21bに装着すると、係止爪20bは係合孔21bに係止状態となる。しかし、係止爪20aは大孔21aとは係止状態とならない。即ち、係止爪20bは係合孔21bとで係止状態となるが、係止爪20aは大孔21aに対しては何等影響ない状態となる(図4(B))が、この止着部材Bによって表カバー体10と裏カバー体11は固定される。
【0014】
以上のように、制御箱1は表カバー体10と裏カバー体11を止着部材A、Bによって固定されるため、制御箱1を開くには、特に止着部材Aを切断しない限り困難であり、開いたときにはその痕跡が残って不正行為が判る。
【0015】
次に、前記制御箱1内「ROM等の制御素子」を点検するために制御箱を開く操作と再度組み立てる操作について説明する(図5参照)。
先ず、ハサミ等で、止着部材A、Bに形成の切込み窓17a、17bに沿って切断すると、表カバー体10と裏カバー体11は分離可能となる。そこで、制御素子(図示略)を取り出して、点検をした後に再度取り付ける。
そして、表カバー体10と裏カバー体11を突き合わせて装着するが、止着部材Aは切込み窓17aで切断されて、端部A1は表カバー体10に、他端部は裏カバー体11に破断ネジ16で固定した状態のままとなる。従って、この止着部材Aは表カバー体10と裏カバー体11を固定しない。
【0016】
一方、止着部材Bは切込み窓17bで切断されて残部B1は表カバー体10に残る一方、切断止着部材B’の係止爪20aは大孔21aと係止状態でないため、係止爪20bを動かすことによって、容易にその切断止着部材B’を係合孔21bから抜くことができる。
そして、その切断止着部材B’に形成の係止爪20a、20bを係止孔22a、22bに装着すると、係止爪20a、20bは各々係止孔22a、22bに係止状態となる。これらの係止爪20a、20bは互いに異なる向きに形成してあるため、切断止着部材B’を抜くためには、前後(上下)に動かすことを要するが、かかる動作をしても係止爪20a、20bの向きによって抜くことは困難である。従って、表カバー体10と裏カバー体11は切断止着部材B’によって固定され、この切断止着部材B’を切断しない限り開くことは困難となる。
【0017】
次に、図6に示すように、止着部材A、Bの変更例を示す。
図6(A)は止着部材Bの変更例であり、この止着部材B1に形成の係止爪20a、20bは3片で構成し、両側の係止爪部25a、26aの向きは、図3(C)に示すと同じであるが、中央の係止爪部25b、26bは相互に逆向きに形成する。尚、係合孔21Aは係止爪20a(係止爪部25a、25b)に係止できない大きさの孔に形成し、係合孔21Bは係止爪20b(係止爪部26a、26b)に係止可能とするので、係止爪20bを係合孔21Bに装着すると、前記両側に形成の係止爪26a、26bによって、前記図3(C)に示す係止爪20bに比べて引き抜くことが困難となる。
【0018】
図6(B)は止着部材Aの変更例を示す。この止着部材A1は端部を表カバー体に固定しない独立の片体であり、端部に貫通孔30を穿設してある。又、その貫通孔30に対応する位置の表カバー体10にネジ孔(図示略)を明けておく。そして、止着部材A1は、表カバー体10と裏カバー体11に当てて、ネジ孔18aと貫通孔30の双方に破断ネジ16を介して固定する。このように固定することによって、表カバー体10と裏カバー体11は固定され、止着部材A1を切断しない限り開くことができない。
このように、止着部材A1を構成することもでき、必ずしも、図3に示すように端部を表カバー体10に固着して構成する必要はない。
【0019】
図6(C)(D)は止着部材Bの変更例であり、何れも端部を表カバー体10に固着しなくて独立した片体で構成するものである。
図6(C)は貫通孔35を明けると共にその位置にあわせて表カバー体10に孔を穿設して置く。そして、この止着部材B1を破断ネジ16を介して表カバー体10と裏カバー体11に固定する方法である。
又、図6(D)は係止爪36を新たに形成すると共に、この係止爪36に係止可能な係合孔を表カバー体10に穿設する構成であってもよい。
以上のように、止着部材A、Bは、図3に示すように、表カバー体10に端部を固定して曲折可能とする必要はなく独立片で構成してもよい。
尚、止着部材A、Bが固定してあるのは、図3に示すように表カバー体10側であるが、裏カバー体11側に固定してもよいことはいうまでもない。
【0020】
【発明の効果】
請求項1の制御箱は、固定された表カバー体と裏カバー体を開くときには、第1止着部材Aと第2止着部材Bに形成の切込み窓をハサミ等で切断することによってできる。そして、再度、表カバー体と裏カバー体を固定するには、第2止着部材Bに形成の係止爪を、表カバー体と裏カバー体に穿設の係止孔に係止することによって行うことができる。
又、請求項2の遊技機の制御箱は、破断ネジを使用することによって、簡便な作業で表カバー体と裏カバー体を固定できるし、頭部が破断されるので、破断ネジを緩めて制御箱を開くことができない。
【図面の簡単な説明】
【図1】遊技機(パチンコ機)の裏面図である。
【図2】制御箱の構成部品の斜視図である。
【図3】制御箱の拡大図と断面図である。
【図4】止着部材A、Bを装着した状態の制御箱とその止着部材Bを取り付けた断面図である。
【図5】点検後の止着部材Aと切断止着部材B’を装着した状態図と切断止着部材B’を取り付けた断面図である。
【図6】止着部材A、Bの変更例を示す図である。
【符号の説明】
1 制御箱
10 表カバー体
11 裏カバー体
16 破断ネジ
17a、17b 切込み窓
18a ネジ孔
20a、20b 係止爪
21a 大孔
21b 係合孔
22a、22b 係止孔
A、B 止着部材
B’ 切断止着部材

Claims (2)

  1. 遊技機の制御をなす制御素子等を搭載の制御基板を格納する表カバー体と裏カバー体で構成の遊技機の制御箱であって、
    表カバー体と裏カバー体の何れか一方のカバー体の側部には薄板状の止着部材が曲折可能に一体成形してあり、
    前記止着部材には第1止着部材Aと第2止着部材Bがあり、
    前記第1止着部材Aにはネジ孔(18a)が穿設してあると共に、切込み窓(17a)が形成してあり、
    前記第2止着部材Bには第1係止爪(20a)と第2係止爪(20b)及び切込み窓(17b)が形成してあり、
    他方のカバー体には、前記第1止着部材Aに穿設のネジ孔(18a)に対応するネジ孔(18b)が穿設してあり、
    一方のカバー体には、前記第2止着部材Bに形成の第1係止爪(20a)に対応する第1係止孔(22a)が穿設されていると共に、前記他方のカバー体には前記第2止着部材Bに形成の第2係止爪(20b)に対応する第2係止孔(22b)が穿設され、
    取り付けると抜くことが不可能なタイプのネジを、前記第1止着部材Aに穿設のネジ孔(18a)と前記他方のカバー体に穿設のネジ孔(18b)に挿通して、第1止着部材Aを介して前記一方のカバー体と前記他方のカバー体を固定し、前記切込み窓(17a)に沿って第1止着部材Aを切断すると共に、前記切込み窓(17b)に沿って第2止着部材Bを切断することにより前記一方のカバー体と前記他方のカバー体を開き、
    その後、前記一方のカバー体に穿設の第1係止孔(22a)に前記第2止着部材Bに形成の第1係止爪(20a)を係止すると共に、前記他方のカバー体に穿設の第2係止孔(22b)に前記第2止着部材Bに形成の第2係止爪(20b)を係止することにより表カバー体と裏カバー体を再度固定可能であることを特徴とする遊技機の制御箱。
  2. ネジは破断ネジであることを特徴とする請求項1の遊技機の制御箱。
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