JP4122907B2 - 圧入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は圧入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、自動車のオルタネータにダイオードを組み付けるために、オルタネータの一部分である板部材に設けられた孔にダイオードを圧入する圧入装置が従来知られている。この従来の圧入装置100は、図5に示すように、上側押え部110と、圧入部材であるダイオード8と被圧入部材である板部材9とを載せた下側押え部120とを備えている。また、下側押え部120は、上側押え部110との間で相対的に移動可能に構成されており、圧入時には、上側押え部120に向けてダイオード8及び板部材9を載せた下側押え部110を上昇させることにより、板部材9の孔内にダイオード8を圧入する。
【0003】
この圧入工程では大きな圧入荷重が必要とされるため、下側押え部110の昇降機構の動力源としてサーボモータ130が採用されている。しかしながら、このようにサーボモータ130を動力源として採用すると、ダイオードの圧入された板部材9を取り出すために必要とされる距離が長いので、下側押え部120を上側押え部110に対して移動させるのにサーボモータ130ではかなり時間がかかる他、下側押え部120を高速で移動させるためにサーボモータ130の回転トルクを大きくすることにより、消費電力が大きくなってしまうという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明の目的は、高速かつ低消費電力で圧入部材を被圧入部材に圧入する圧入装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に係る圧入装置によれば、ダイオードからなる圧入部材と、圧入部材の断面にほぼ対応した断面を有する孔が設けられた板部材からなる被圧入部材とを保持する本体と、被圧入部材を孔において上から押圧しつつ予め定めた位置に位置決めする、中空のテーパー状センタリングピンからなる上側押え部であって、被圧入部材と当接する下側当接位置と、被圧入部材と離間した下側当接位置の上方の上側離間位置との間で駆動されることにより移動する、上側押え部と、上側押え部に接続された第一リンクと、第二リンクと、第一リンクと第二リンクを接続する接続部とを備えたトグルリンクであって、トグルリンクを、上側押え部の下側当接位置に対応する伸長位置と、上側押え部の上側離間位置に対応する屈曲位置との間で移動させるように、トグルリンクの接続部が、駆動手段によって移動させられる、トグルリンクと、ボールねじを介して駆動手段に接続されおりかつ圧入部材を下から押圧する、下側押え部であって、圧入部材を押圧しない下側非押圧位置と、圧入部材を下から押圧して被圧入部材に圧入する上側押圧位置との間で、上側押え部を駆動する時の力よりも大きな力で駆動されることにより移動する、下側押え部と、を備えている。これにより、最初に上側押え部が上側離間位置にありかつ下側押え部が下側非押圧位置にあり、位置決め時に、上側押え部を被圧入部材の上側に当接させることにより、圧入部材及び被圧入部材を両押え部で挟持し、次いで、圧入時に、下側押え部を下から圧入部材と当接させて上昇させ、圧入部材を被圧入部材に圧入する。その結果、大きな負荷が要求されない位置決め時において、上側押え部を小さな力で移動させ、その一方で、大きな負荷を必要とする圧入工程において、下側押え部を大きな力で移動させることができ、高速かつ低消費電力で圧入することができる。また、トグルリンクの接続部をわずかに移動させただけで、高速かつ低消費電力でトグルリンクを延伸又は屈曲させ、上側押え部を昇降させることができる。すなわち、一層高速かつ低消費電力で圧入することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施例について添付図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の圧入装置を示す図である。図1に示すように、本発明の圧入装置10は、圧入部材8及び被圧入部材9を保持したワーク保持具7と、ワーク保持具7を搭載した不動の本体部2と、被圧入部材9を上から下方へ押圧しうるように昇降可能な上側押え部3と、圧入部材8を下から上方へ押圧しうるように昇降可能な下側押え部として機能する加圧部6とで概ね構成されている。なお、本実施例では、圧入部材8はダイオードであり、被圧入部材9はダイオードの断面にほぼ対応した断面を有する孔91が設けられた板部材である。
【0008】
最初にワーク保持具7について説明する。図2は図1中の円Aで囲まれた圧入部分の拡大断面図である。図2に示すように、ワーク保持具7は、被圧入部材9を支持するワーク保持具本体71と、ワーク保持具本体71に設けた孔73と、この孔73内に配置された、圧入部材8を支持するパンチ部72とを備えている。このパンチ部72は孔73内で上下方向に移動可能である。これにより、パンチ部72の底面を加圧部6の加圧具5で上方に押圧することにより、パンチ部72上の圧入部材8を被圧入部材9の孔91に圧入することができる。
【0009】
次に本体2について説明する。本体2には、複数の孔21が設けられている。加圧部6の加圧具5はこの孔21内に配置されている。加圧具5は、パンチ部72及び圧入部材8を押圧しない非押圧位置と、パンチ部72及び圧入部材8を上方に押圧する押圧位置との間で移動可能である。
【0010】
上側押え部3は、上面が上部12とエアシリンダ32で接続されており、下面が本体2とエアシリンダ33で接続されている。これにより、上側押え部3は、上部3と本体2の間で移動可能である。また、上側押え部3の上面は、エアシリンダ32の他に、上側押え部3と接続された第一リンク11aと上部12と接続された第二リンク11bとで構成されるトグルリンク11を介して上部12に接続されている。第一リンク11aと第二リンク11bを接続する接続部には、上部12に接続された、駆動手段としてのエアシリンダ4が接続されている。これにより、エアシリンダ4の伸長時にはトグルリンク11が延伸し、上側押え部3は、被圧入部材9と当接する下側当接位置に位置し、エアシリンダ4の収縮時には、トグルリンク11が屈曲し、上側押え部3は、被圧入部材9と離間した上側離間位置に位置する。このように、トグルリンク11を介してエアシリンダ4で上側押え部3を駆動することにより、わずかにエアシリンダ4を移動させただけで高速かつ低消費電力で上側押え部3を昇降させることができる。
【0011】
次に上側押え部3の位置決め機構について説明する。上側押え部3を被圧入部材9と当接させる際に被圧入部材9の位置決め精度をより向上させるために、上側押え部3にはテーパ状の外面を有するセンタリングピン31が配置されている。センタリングピン31は、上側押え部3内に設けられた凹所の中のエアシリンダ(図示せず)に接続されており、ピン31はその軸線方向に移動可能である。図2に示すように、上側押え部3を下側当接位置に向けて下降させる際、ピン31の外面が被圧入部材9の孔91と係合することにより、被圧入部材9は正確に位置決めされる。なお、本実施例では、センタリングピン31は、圧入部材に例えばリード線などの突起部81がある場合にピン31と干渉しないように、中空形状となっている。
【0012】
次に加圧部6について説明する。加圧部6の加圧具5は、加圧具本体60に内蔵されたボールねじ部(図示せず)に接続されている。このボールねじ部は、基部62に固定されたモータ61の軸と、ボールねじ部に連結された軸とがベルト63を介して接続されている。このような構成により、このモータ61の軸を回転させることにより、ベルト63及びボールねじ部を介して加圧具5を上昇又は下降させることができる。
【0013】
次に本発明の圧入装置の操作について説明する。圧入装置の操作は、ワーク保持具の配置段階、ワークの位置決め段階、圧入段階及びワークの取り出し段階で構成されている。最初のワーク保持具の配置の段階では、図1に示すように、上側押え部3を上側離間位置に、下側押え部としての加圧具5を下側非押圧位置にそれぞれ配置し、圧入部材8をパンチ部72上に搭載し、被圧入部材9をワーク保持具本体71上に搭載し、ワーク保持具7を本体2上に配置する。次に、ワークの位置決めの段階では、図3に示すように、上側押え部3を下側当接位置に下降させ、被圧入部材9及び圧入部材8を上側押え部3及び加圧具5で挟持した状態となる。次に、圧入段階では、図4に示すように、加圧部6のモータ61を駆動して加圧具5及びパンチ部72を上昇させて圧入部材8を被圧入部材9の孔91に圧入する。最後に、ワークの取り出しの段階では、図1に示すように、ワーク保持具の配置の段階と同様に、上側押え部3を上側離間位置に、下側押え部としての加圧具5を下側非押圧位置にそれぞれ配置し、ワーク(被圧入部材9)を取り出す。このように、特に、ワークの位置決め段階及びワークの取り出し段階において比較的に小さな力で上側押え部3を高速かつ低消費電力で移動させることができる。
【0014】
上記実施例では、ワーク保持具7を本体部2上に搭載した例について説明したが、ワーク保持具7を本体部2とは別の例えば割り出し機構などの構造によって支持されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】ワーク保持具の配置の段階又はワークの取り出しの段階の本発明の圧入装置を示す図である。
【図2】図1中の円Aで囲まれた圧入部分の拡大断面図である。
【図3】ワークの位置決めの段階の本発明の圧入装置を示す図である。
【図4】圧入段階の本発明の圧入装置を示す図である。
【図5】従来の圧入装置を示す図である。
【符号の説明】
2…本体
3…上側押え部
5…加圧具
8…圧入部材
9…被圧入部材
10…圧入装置
Claims (1)
- ダイオードからなる圧入部材と、前記圧入部材の断面にほぼ対応した断面を有する孔が設けられた板部材からなる被圧入部材とを保持する本体と、
前記被圧入部材を前記孔において上から押圧しつつ予め定めた位置に位置決めする、中空のテーパー状センタリングピンからなる上側押え部であって、前記被圧入部材と当接する下側当接位置と、前記被圧入部材と離間した前記下側当接位置の上方の上側離間位置との間で駆動されることにより移動する、上側押え部と、
前記上側押え部に接続された第一リンクと、第二リンクと、前記第一リンクと前記第二リンクを接続する接続部とを備えたトグルリンクであって、前記トグルリンクを、前記上側押え部の前記下側当接位置に対応する伸長位置と、前記上側押え部の前記上側離間位置に対応する屈曲位置との間で移動させるように、前記トグルリンクの接続部が、駆動手段によって移動させられる、トグルリンクと、
ボールねじを介して駆動手段に接続されおりかつ前記圧入部材を下から押圧する、下側押え部であって、前記圧入部材を押圧しない下側非押圧位置と、前記圧入部材を下から押圧して前記被圧入部材に圧入する上側押圧位置との間で、前記上側押え部を駆動する時の力よりも大きな力で駆動されることにより移動する、下側押え部と、を備えていることを特徴とする圧入装置。
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