JP4126642B2 - ガーニッシュ取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガーニッシュ取付構造に関し、さらに詳しくは、車両用のフード若しくはドアの端縁部(例えば、下端縁部)に艤装品としてのガーニッシュを取付けるための構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図8及び図9は、自動車のフード(フロントフード)50の下端部にガーニッシュ51を取付けるために従来より採用されている取付構造を示している。フード50は、外面を構成するフードアウタパネル52と内面を構成するフードインナパネル53とを閉断面形状に接合して成るのもであり(図9参照)、従来では、このフード50の下端縁部50aにガーニッシュ51を次のような取付構造で取付けるようにしている。
【0003】
すなわち、図9に明示するように、ガーニッシュ51の裏面側の複数箇所に設けられたクリップ装着部54にクリップ55の頭部55aをそれぞれ装着し、これらのクリップ55の弾性係着部55bをフードアウタパネル52の下端縁に設けられたクリップ係着孔56にそれぞれクリック係合させることにより、ガーニッシュ51をフードアウタパネル52の下端縁に対応配置させた状態でフード50に取付けるようにしている。そして、フード50及びガーニッシュ51の全体としての見栄え(外観)を良好にするために、ガーニッシュ51の前面αとフードアウタパネル52の外面βとを互いに面一に配置するようにしている。なお、ガーニッシュ51の下端部51aは、図9に示すように、フードインナパネル53の下端縁部をフードアウタパネル52の下端縁部にて巻き込んで成るヘミング部(巻曲げ部)57に対応して配置され、これにより、フード50のヘミング部57が外部から見えないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のような従来のガーニッシュ取付構造では、次のような問題点がある。まず、ガーニッシュ51にはその裏面側にクリップ装着部54を突設する必要があるので、フードアウタパネル52とガーニッシュ51との間に、クリップ装着部54の突出高さに応じた隙間H(図9参照)が必然的に存在することとなる。従って、フード50とガーニッシュ51との組合体に一体感を持たせるべくフードアウタパネル52の外面βをガーニッシュ51の前面αに対して面一にするためには、図9に示すように、フードアウタパネル52のうちガーニッシュ51の上部に対応する部分を大きく屈曲させて段差Iを形成しなければならない。しかし、上述の如き段差Iをフードアウタパネル52に形成するようにすると、ガーニッシュ51をフード50に取付けない仕様の場合には、前記段差Iの存在により外観が悪くなるという不具合を生じる。そのため、ガーニッシュ51の使用の有無に応じてフード50を仕分けしなければならず、ガーニッシュ51の有無とは無関係にフード50の共通化を図ることができないという問題点がある。
【0005】
また、フード50へのガーニッシュ51の取付けは、クリップ55により行なうようにしているので、フードアウタパネル52のクリップ係着孔56の直径56aとこのクリップ係着孔56に挿通配置されるクリップ55の軸部55c(図9参照)の直径55dとの差の分だけガーニッシュ51が変動する可能性がある。そのため、ガーニッシュ51とフードアウタパネル52との間の隙間J、すなわち、ガーニッシュ51の上端面51bとこの上端面51bに対応するフードアウタパネル52の段差面52aとの間の隙間J(図9参照)が一定となりにくいのが実状である。
【0006】
また、ガーニッシュ51をフード50に取付ける仕様の場合には、既述の如くフードアウタパネル52にクリップ係着孔56を設けるようにしているが、ガーニッシュ51をフード50に取付けない仕様の場合には、クリップ係着孔56が形成されたフード50を用いることはできず、クリップ係着孔56の無いフード50を別に用意しなければならない。従って、ガーニッシュ51を取付けない仕様のものとガーニッシュ51を取付ける仕様のものとの2種類のフード50を用意しなければならず、ガーニッシュ51の使用の有無に応じてフード50を仕分ける必要がある。
【0007】
また、ガーニッシュ51をフード50に取付けた状態の下では、クリップ55がフードアウタパネル52からフードインナパネル53に向けて長さL(図9参照)だけ突出するので、フードアウタパネル52に設けられるクリップ係着孔56の配設箇所は、フードアウタパネル52とフードインナパネル53と間の間隔が前記クリップ55の突出長さLよりも長い間隔K(図9参照)を有する箇所にしなければならず、従って、ガーニッシュ51におけるクリップ装着部54の配設箇所をガーニッシュ51の下端部51aからある程度の長さ(高さ)を隔てた箇所にしなくてはならないという制約を受ける。そのため、ガーニッシュ51の縦幅Y(図9参照)の最小値が、ガーニッシュ51の下端部51aとクリップ装着部54の上端面との間の間隔F(図9参照)に決まってしまい、ガーニッシュ51のデザイン上の制約となる。
【0008】
本発明は、このような種々の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的は、ガーニッシュの厚さ(車両前後方向の長さ)を自由に設定することができてガーニッシュの薄型化及びデザイン上の自由度の向上を図ることができると共に、ガーニッシュの使用の有無に関係なくフード若しくはドアの共通化を図ることができ、しかもガーニッシュの位置決めを確実に行ない得て取付強度の向上をも図ることができるようなガーニッシュ取付構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本発明では、車両用のフード若しくはドアの内面を構成するインナパネルの側にブラケットを配設し、前記ブラケットを介してガーニッシュを前記フード若しくはドアに取付けるようにしたガーニッシュ取付構造において、前記フード若しくはドアは、外面を構成するアウタパネルと内面を構成する前記インナパネルとをインナパネルの端縁をアウタパネルの端縁にて包み込むように巻き曲げ加工して成るヘミング部にて接合して成るものであって、凹部を有するリブを前記ブラケットに設け、前記リブの凹部内に前記フード若しくはドアの前記ヘミング部を挿入配置して前記リブにて前記ヘミング部を挟み込むようにし、前記ガーニッシュを前記ブラケットに締付固定するために前記ブラケットに設けられたボス部を、前記フード若しくはドアの前記ヘミング部に対してほぼ平行に前記ヘミング部のインナパネルの側の側方に近接配置し、前記アウタパネルの前記ガーニッシュの上縁部が当接する箇所を、前記ヘミング部に連続してほぼ平行に形成し、前記ガーニッシュの下端縁部を前記フード若しくはドアの前記ヘミング部の下方の位置に回り込ませて締付面として配置し、この締付面を前記ブラケットに設けられた前記ボス部に締付固定し、前記ガーニッシュの上縁部を前記アウタパネルに当接させるようにしている。
また、本発明では、前記リブを前記ブラケットの複数箇所に設けると共に、互いに隣り合う前記リブの間のブラケット部分に水抜き孔を形成している。
また、本発明では、前記ガーニッシュの締付面を前記ブラケットのボス部の締付面に対して角度を有するように配置し、前記締付面を前記ボス部に締付固定するのに伴い前記角度が無くなるのに応じて前記ガーニッシュが前記フード若しくはドアに圧着する方向に付勢されるように構成している。
また、本発明では、前記ガーニッシュに爪形状部を設け、前記爪形状部を前記ブラケットの先端部の上面に当接させるようにしている。
また、本発明では、前記ブラケットに突起部を設けると共に、前記インナパネルに穴部を設け、前記ブラケットの突起部を前記インナパネルの穴部に嵌合配置するようにしている。
また、本発明では、前記ガーニッシュの下端面と前記ブラケットの下端面とを互いにほぼ面一に配置すると共に、前記ガーニッシュ及びブラケットをそれらの下端箇所において互いに接近させて配置している。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について図1〜図7を参照して説明する。
【0011】
図1は、本発明の一実施形態に係るガーニッシュ取付構造を有する自動車1を示すものであって、この自動車1は車体前部のエンジンルームの上部開口を開閉するフード(フロントフード)2を備えている。そして、図1及び図2に示すように、フード2の下端縁には、フード2の車幅方向のほぼ全長に亘って長手状に延びる合成樹脂製の一体成形品から成るガーニッシュ3がブラケット4(図3参照)を介して取付けられている。
【0012】
上述のフード2は、外面を構成するフードアウタパネル5と内面を構成するフードインナパネル6とを閉断面形状に接合して成るものであって(図4〜図7参照)、このフード2の前方側の下端部は、フードインナパネル6の端縁をフードアウタパネル5の端縁にて包み込むように巻き曲げ加工して成るヘミング部7となっている。また、フードインナパネル6には、図4に示すように、フード2を閉位置にロックするためのストライカを取付ける箇所の強度を確保するためにストライカリーンフォースメント8が取付けられている。なお、フードインナパネル6及びストライカリーンフォースメント8にそれぞれ設けられたブラケット取付用のスクリュー挿通孔9a,9bが互いに対応して配置されるようになっている。
【0013】
本実施形態においては、フードインナパネル6の側にブラケット4が配設されると共に、このブラケット4にガーニッシュ3が取付けられるように構成されている。ここで、ガーニッシュ3及びブラケット4の構成について具体的に述べると、次の通りである。
【0014】
まず、ガーニッシュ3は、合成樹脂製の一体成形品から成る長手状の部品であって、フード2の前方側の下端縁部の全長に対応する長さに設定されている。そして、ガーニッシュ3は、図3に示すように、垂直方向にほぼ沿って配置される板状の本体部3aと、この本体部3aの下端側の裏面箇所であってかつ長手方向(左右方向)に沿って間隔を隔てた複数箇所において前記本体部3aに対して後方側にほぼ直角に屈曲された取付片部3b(図4参照)と、本体部3aの下端側の裏面箇所であってかつ前記取付片部3bの両側箇所においてそれぞれ突設された爪形状部3c(図5参照)とをそれぞれ有している。なお、上述の取付片部3bには、スクリュー挿通孔10がそれぞれ形成されている。
【0015】
一方、ブラケット4は、合成樹脂製の一体成形品から成る長手状の部品から成り、フードインナパネル6の前縁部分に沿うような形状に成形されている。そして、ブラケット4は、図3に示すように、垂直方向にほぼ沿って配置される板状の本体部4aと、この本体部4aの上端箇所であってかつ長手方向に沿って間隔を隔てた複数箇所に形成された取付片部4b(図4及び図7参照)と、前記本体部4aの上端側の複数箇所において上方に向けて突出された突起部4c(図5参照)と、前記本体部4aの下端箇所であってかつ長手方向に沿って間隔を隔てた複数箇所に形成されたボス部4d(図4参照)と、前記本体部4aの下端箇所であってかつ長手方向に沿って間隔を隔てた多数箇所に一体形成されたリブ4e(図6参照)とをそれぞれ有している。
【0016】
上述のブラケット4の取付片部4bには、図3,図4及び図7に示すように、フードインナパネル6及びストライカリーンフォースメント8のスクリュー挿通孔9a,9bに対応するスクリュー挿通孔9cが設けられている。また、ブラケット4のボス部4dは、図4に明示するように、垂直方向にほぼ沿って比較的長く延びるように設けられると共に、その軸芯部分にはスクリュー螺着孔11が形成されている。また、図6(a)に示す如く、ブラケット4のリブ4eには、上方側が開放された凹部13がそれぞれ設けられている。さらに、ブラケット4には、長手方向において互いに隣り合うリブ4eの間のブラケット部分(複数箇所)に、例えば図6(b)に示すような長孔から成る水抜き孔14が形成されている。一方、フードインナパネル6の下端部分には、図5(a)に示すように、ブラケット4の突起部4cに対応する穴部12(例えば、図5(b)に示すような円形の差込孔)が設けられている。
【0017】
次に、ガーニッシュ3をフード2に取付ける際の手順について述べると、以下の通りである。まず、ガーニッシュ3を取付ける前に、フードインナパネル6の下端部にブラケット4を取付ける。フードインナパネル6へのブラケット4の取付作業に当たっては、ブラケット4の突起部4cをフードインナパネル6の穴部12に差し込んで嵌合配置すると共に、ブラケット4に接着した両面テープ16をフードインナパネル6に接着させることにより(図4参照)、ブラケット4をフードインナパネル6の下端部に組付ける。この際、図6に示す如く、ブラケット4のリブ4eの凹部13内にフード2のヘミング部7を挿入配置してこの凹部13内で前記ヘミング部7を挟み込んだ状態にする。そして、図4に示すように、ブラケット4の取付片部4bのスクリュー挿通孔9c、並びに、フードインナパネル6及びストライカリーンフォースメント8のスクリュー挿通孔9a,9bにスクリュー17を挿通して、このスクリュー17をフードインナパネル6の裏面側に配置したナット18にねじ込み、ブラケット4の4つの取付片部4b(ガーニッシュ3をブラケット4に締付固定するためにブラケット4に設けられたボス部4d)をフードインナパネル6の下端部に締付固定する。これにより、ブラケット4のボス部4dをフード2のヘミング部7に対してほぼ平行にヘミング部7のフードインナパネル6の側の側方に近接配置し(図4参照)、そのボス部4dをフードインナパネル6の下方位置に配置する。
【0018】
このようにしてブラケット4をフードインナパネル6に取付けた後に、このブラケット4にガーニッシュ3を取付ける作業を行なう。ブラケット4へのガーニッシュ3の取付作業に当たっては、まず、両面テープ19の片面側の離型紙を剥がしてこの両面テープ19をガーニッシュ3の本体部3aの上端縁の裏面箇所に取付ける。なお、両面テープ19の他面側の離型紙は貼付状態のままにしておく。次いで、ガーニッシュ3をフード2に当てがい、図4に示す如く、ガーニッシュ3の取付片部3bをブラケット4のボス部4dの下方の位置に回り込ませて締付面γとして配置する。そして、図5〜図7に示すように、ガーニッシュ3の下端面Mとブラケット4の下端面Nとを互いにほぼ面一に配置すると共に、ガーニッシュ3及びブラケット4をそれらの下端箇所において互いに接近させて配置する。また、図5に示す如く、ガーニッシュ3の爪形状部3cをブラケット4の下端側の先端部4fの上面に当接させた状態にする。
【0019】
このような組付状態の下で、スクリュー20をガーニッシュ3のスクリュー挿通孔10を通してブラケット4のボス部4dのスクリュー螺着孔11にねじ込むことにより、ガーニッシュ3の締付面γをブラケット4のボス部4dに締付固定し、これにより、ガーニッシュ3の下部をブラケット4を介してフードインナパネル6に取付ける。このスクリュー20による締付固定に際しては、前記締付面γとボス部4dの下端面δとの間には角度θ(図4参照)が存在するように設定する。かくして、ガーニッシュ3の締付面γをボス部4dの下端面δに締付固定する作業を行なうと、前記角度θが無くなる(吸収される)のに応じてガーニッシュ3にはその上縁部がフードアウタパネル5の側に向かう方向の付勢力が付与されることとなる。そのため、ガーニッシュ3の上縁部に貼付されている両面テープ19がフードアウタパネル5に圧着された状態となる。このような状態の下で、ガーニッシュ3の上縁部を引っ張ることにより両面テープ19をフードアウタパネル5から強制的に引き離してこの両面テープ19から離型紙を剥がし、その後にガーニッシュ3の上縁部に加えている引張力を解除せしめて両面テープ19をフードアウタパネル5に接着させる。これに伴い、両面テープ19は圧着状態でフードアウタパネル5に接着せしめられてガーニッシュ3の上端部が両面テープ19を介してフードアウタパネル5に確実に接着固定される。なお、この場合、ガーニッシュ3とフードアウタパネル5との間の隙間J'は小さく設定されるため、ガーニッシュ3の上部がフードアウタパネル5に対して浮いた状態にならない。一方、図4に示すように、フードアウタパネル5のガーニッシュ3の上端部が当接する箇所は、へミング部7に連続してほぼ平行に形成される。
【0020】
このような構成のガーニッシュ取付構造によれば、ガーニッシュ3は、両面テープ19にてフードアウタパネル5に取付けられると共に、スクリュー20にてブラケット4に下方側から締付固定されるので、ガーニッシュ3とフードアウタパネル5との間の幅W(図4参照)はどのような大きさ(幅)であっても良く、その幅Wについての制約がなくなる。これにより、ガーニッシュの薄型化及びデザイン上の自由度の向上を図ることができる。また、フードアウタパネル5に対するガーニッシュ3の段差を小さく設定することが可能となり、その段差を小さくすることによって、別部材であるガーニッシュ3とフードアウタパネル5とに一体感を持たせることができて外観を良好にすることができる。
【0021】
また、ブラケット4に設けた突起部4cをフードインナパネル6に設けた穴部12に差し込むようにしているので(図5参照)、この突起部4cと穴部12との間の位置決め作用により、フード2に対するブラケット4の左右方向(車幅方向)の位置を決めることができる。さらに、ブラケット4に設けたリブ4eの凹部13内にフード2の下端のヘミング部7を挿入配置してこのヘミング部7を前後方向から挟持するようにしているので(図6参照)、ブラケット4の前後方向の位置決めを行なうことができる。また、ガーニッシュ3に設けた爪形状部3cをブラケット4の下端側の先端部4fの上面に当接させるようにしているので(図5参照)、この当接作用により、ガーニッシュ3の上下方向の位置決めを行なうことができる。
【0022】
さらに、互いに隣り合うリブ4e間のブラケット部分(ブラケット4の底壁部分)に水抜き孔14を設けるようにしているので、フード2のヘミング部7を伝わってブラケット4上に流れてくる水などを上述の水抜き孔14を通してブラケット4の下方に排出することができ、水などがブラケット4に溜まるのを防ぐことができる。
【0023】
また、ブラケット4をフードインナパネル6に取付けた後にこのブラケット4にガーニッシュ3を締付固定する際、既述の如くガーニッシュ3の取付片部3bの締付面γとブラケット4のボス部4dの締付面δとに間に既述の如く角度θを存在せしめるようにしているため、スクリュー20の締め込み作業に伴って角度θが吸収されるのに応じて、ガーニッシュ3の上縁部に貼付された両面テープ19がフードアウタパネル5の側に向けて付勢される。その結果、この両面テープ19がフードアウタパネル5に所要の付勢力をもって接着されるため、ガーニッシュ3の上縁部を前記両面テープ19を介してフードアウタパネル5に確実に取付けることができる。従って、ガーニッシュ3の上縁部がフードアウタパネル5から浮いた状態となって外観を損ねるような不具合を生じるのを防止できる。
【0024】
また、フードアウタパネル5には孔又は穴などを設ける必要が全くない構造となるため、ガーニッシュ3を取付けない仕様の場合であっても外観を損ねることはない。なお、フードインナパネル6については、スクリュー挿通孔9aや穴部12などが形成されていても、フード2が閉位置にあるときにはこれらのスクリュー挿通孔9aや穴部12などは外部から見えない位置に配置されるため、外観を損ねることはない。従って、ガーニッシュ3の使用の有無に拘わらず、フード2を共通化することが可能である。
【0025】
さらに、既述の如くガーニッシュ3の下端面Mとブラケット4の下端面Nとを互いにほぼ面一に配置するようにしているので、フード2の開閉時にフード2を手で持つ部分が広くなり、フード開閉操作の操作感が良くなる。
【0026】
また、ブラケット4のボス部4dを比較的長く形成し、このボス部4dにスクリュー20を締め込むようにしているので、ボス部4dとスクリュー20との螺着部分の長さを比較的長くとることができ、従ってブラケット4へのガーニッシュ3の下側部分の締付固定を確実にしかも堅牢に行うことができる。
【0027】
以上、本発明の一実施形態について述べたが、本発明はこの実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。例えば、本発明は、フード2へのガーニッシュ3の取付構造に限らず、車両用のバックドア(トランクリッドを含む)やサイドドアにガーニッシュを取付ける場合にも本発明を適用することが可能である。
【0028】
【発明の効果】
請求項1に記載の本発明は、車両用のフード若しくはドアの内面を構成するインナパネルの側にブラケットを配設し、前記ブラケットを介してガーニッシュを前記フード若しくはドアに取付けるようにしたガーニッシュ取付構造において、前記フード若しくはドアは、外面を構成するアウタパネルと内面を構成する前記インナパネルとをインナパネルの端縁をアウタパネルの端縁にて包み込むように巻き曲げ加工して成るヘミング部にて接合して成るものであって、凹部を有するリブを前記ブラケットに設け、前記リブの凹部内に前記フード若しくはドアの前記ヘミング部を挿入配置して前記リブにて前記ヘミング部を挟み込むようにし、前記ガーニッシュを前記ブラケットに締付固定するために前記ブラケットに設けられたボス部を、前記フード若しくはドアの前記ヘミング部に対してほぼ平行に前記ヘミング部のインナパネルの側の側方に近接配置し、前記アウタパネルの前記ガーニッシュの上縁部が当接する箇所を、前記ヘミング部に連続してほぼ平行に形成し、前記ガーニッシュの下端縁部を前記フード若しくはドアの前記ヘミング部の下方の位置に回り込ませて締付面として配置し、この締付面を前記ブラケットに設けられた前記ボス部に締付固定し、前記ガーニッシュの上縁部を前記アウタパネルに当接させるようにしたものであるから、ガーニッシュの厚さ(車両前後方向における長さ)に制約を受けることなく薄くすることができ、従ってガーニッシュの薄型化、外観性の向上、及びデザイン上の自由度の向上を図ることができる。本発明によれば、凹部を有するリブをブラケットに設け、リブの凹部内にフード若しくはドアの先端部を挿入配置してリブにて先端部を挟み込むようにしたので、ブラケットのリブによるフード若しくはドアの挟み込み作用により、ブラケットの車両前後方向における位置決めを容易かつ迅速な作業にて確実に行なうことができる。その上、上述の挟み込み作用によってブラケットの組付強度を向上させることができる。さらに、本発明によれば、ガーニッシュの下端縁部をフード若しくはドアの先端部の下方の位置に回り込ませて締付面として配置し、この締付面をブラケットに設けられたボス部に締付固定するようにしたので、ガーニッシュの下端部をブラケットを介してフード若しくはドアに確実に固定することができる。しかも、ガーニッシュの下端部(締付面)とブラケットとの締付部が外部から見えない位置に配置されることとなるため、外観を損なうような不具合が生じるのを防止できる。
【0030】
また、請求項2に記載の本発明は、リブをブラケットの複数箇所に設けると共に、互いに隣り合うリブの間のブラケット部分に水抜き孔を形成したものであるから、互いに隣り合うリブの間に溜まった水などを前記水抜き孔を通してブラケットの外部へ排出することができる。
【0032】
また、請求項3に記載の本発明は、ガーニッシュの締付面をブラケットのボス部の締付面に対して角度を有するように配置し、締付面をボス部に締付固定するのに伴い角度が無くなるのに応じてガーニッシュがフード若しくはドアに圧着する方向に付勢されるように構成したものであるから、ガーニッシュの上部がフード若しくはドアに対して浮いた状態となって外観を損ねるようなことを回避することができる。
【0033】
また、請求項4に記載の本発明は、ガーニッシュに爪形状部を設け、爪形状部をブラケットの先端部の上面に当接させるようにしたものであるから、この当接作用により、ガーニッシュの上下方向における位置規制(位置決め)を行なうことができ、外観性の向上を図ることができる。
【0034】
また、請求項5に記載の本発明は、ブラケットに突起部を設けると共に、インナパネルに穴部を設け、ブラケットの突起部をインナパネルの穴部に嵌合配置するようにしたものであるから、突起部と穴部との間の嵌合作用により、ブラケットの左右方向の位置決めを簡単な嵌合作業にて容易かつ迅速に行なうことができる。
【0035】
また、請求項6に記載の本発明は、ガーニッシュの下端面とブラケットの下端面とを互いにほぼ面一に配置すると共に、ガーニッシュ及びブラケットをそれらの下端箇所において互いに接近させて配置するようにしたものであるから、ガーニッシュをフードに取付けた場合には、フードの開閉操作時に操作者が手で持つ部分がガーニッシュの下部の幅の分だけ広くなり、操作感を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るガーニッシュ取付構造を備えた自動車の斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るガーニッシュ取付構造を示す分解斜視図である。
【図3】ガーニッシュとブラケットとの配置関係を示す分解斜視図である。
【図4】図2におけるA−A線拡大断面図である。
【図5】図5(a)は図3におけるB−B線拡大断面図、図5(b)はフードインナパネルに形成された差込孔の形状を示す図である。
【図6】図6(a)は図3におけるC−C線拡大断面図、図6(b)はブラケットに形成された水抜き孔の形状を示す図である。
【図7】図3におけるD−D線拡大断面図である。
【図8】従来のガーニッシュ取付構造を示す分解斜視図である。
【図9】図8におけるE−E線拡大断面図である。
【符号の説明】
1 自動車
2 フード
3 ガーニッシュ
3a 本体部
3b 取付片部
3c 爪形状部
4 ブラケット
4a 本体部
4b 取付片部
4c 突起部
4d ボス部
4e リブ
4f 先端部
5 フードアウタパネル
6 フードインナパネル
7 ヘミング部
11 スクリュー螺着孔
12 穴部
13 凹部
14 水抜き孔
16,19 両面テープ
17,20 スクリュー
M,N 下端面
W 幅
θ 角度
γ,δ 締付面
Claims (6)
- 車両用のフード若しくはドアの内面を構成するインナパネルの側にブラケットを配設し、前記ブラケットを介してガーニッシュを前記フード若しくはドアに取付けるようにしたガーニッシュ取付構造において、
前記フード若しくはドアは、外面を構成するアウタパネルと内面を構成する前記インナパネルとをインナパネルの端縁をアウタパネルの端縁にて包み込むように巻き曲げ加工して成るヘミング部にて接合して成るものであって、
凹部を有するリブを前記ブラケットに設け、前記リブの凹部内に前記フード若しくはドアの前記ヘミング部を挿入配置して前記リブにて前記ヘミング部を挟み込むようにし、
前記ガーニッシュを前記ブラケットに締付固定するために前記ブラケットに設けられたボス部を、前記フード若しくはドアの前記ヘミング部に対してほぼ平行に前記ヘミング部のインナパネルの側の側方に近接配置し、
前記アウタパネルの前記ガーニッシュの上縁部が当接する箇所を、前記ヘミング部に連続してほぼ平行に形成し、
前記ガーニッシュの下端縁部を前記フード若しくはドアの前記ヘミング部の下方の位置に回り込ませて締付面として配置し、この締付面を前記ブラケットに設けられた前記ボス部に締付固定し、
前記ガーニッシュの上縁部を前記アウタパネルに当接させるようにしたこと、
を特徴とするガーニッシュ取付構造。 - 前記リブを前記ブラケットの複数箇所に設けると共に、互いに隣り合う前記リブの間のブラケット部分に水抜き孔を形成したことを特徴とする請求項1に記載のガーニッシュ取付構造。
- 前記ガーニッシュの締付面を前記ブラケットのボス部の締付面に対して角度を有するように配置し、前記締付面を前記ボス部に締付固定するのに伴い前記角度が無くなるのに応じて前記ガーニッシュが前記フード若しくはドアに圧着する方向に付勢されるように構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載のガーニッシュ取付構造。
- 前記ガーニッシュに爪形状部を設け、前記爪形状部を前記ブラケットの先端部の上面に当接させるようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載のガーニッシュ取付構造。
- 前記ブラケットに突起部を設けると共に、前記インナパネルに穴部を設け、前記ブラケットの突起部を前記インナパネルの穴部に嵌合配置するようにしたことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載のガーニッシュ取付構造。
- 前記ガーニッシュの下端面と前記ブラケットの下端面とを互いにほぼ面一に配置すると共に、前記ガーニッシュ及びブラケットをそれらの下端箇所において互いに接近させて配置したことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載のガーニッシュの取付構造。
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