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JP4127634B2 - 光レセプタクル及びこれを用いた光モジュール - Google Patents
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JP4127634B2 - 光レセプタクル及びこれを用いた光モジュール - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光通信システムに適用され、光コネクタが着脱可能な光レセプタクル構造に関し、特に光接続損失を抑制し、小型化により実装密度を向上させ得る光レセプタクルに関する。
【0002】
【従来の技術】
情報の高度化やマルチメディア化に伴う公衆通信網やLAN等における情報伝送容量の肥大化が深刻な問題となっている。これを解決する手段として、光伝送技術を応用した各種光通信システムが注目されており、ネットワークの光化は急速に広まっている。
【0003】
光コネクタを着脱可能な状態で嵌合することができ、光素子からの出射光を光ファイバに伝搬させる光レセプタクルを用いた光モジュールは、汎用性に富み、取り扱いの作業性も良いことから近年ますますその重要性を増してきており、さらに実装密度の向上のため小型化が要求されてきている。
【0004】
レセプタクル型の光モジュールは、図5に示すように光レセプタクル21の一端に光素子29を備えるとともに、他端に光コネクタを接続するものである。
【0005】
上記光レセプタクル21は、ジルコニア、アルミナ等のセラミック材料からなるフェルール24bと、該フェルール24bの貫通孔に光ファイバ24aを挿入し、接着固定して得られたファイバスタブ24の後端部をホルダ26に圧入により固定し、先端部をスリーブ23の内孔に挿入した後、スリーブケース27をホルダ26に圧入又は接着固定することによって構成されている。
【0006】
さらに、上述の光レセプタクル21を用いて光モジュールを構成する場合は、光レセプタクル21のファイバスタブ24を備えた後端面側に、光素子29とレンズ28を備えたケース31を調芯リング33を介して溶接により接合し、光レセプタクル21の先端面側よりスリーブ23内にプラグフェルール22を挿入し、ファイバスタブ24に保持された光ファイバ24aの端面とプラグフェルール22に保持された光ファイバ22aの端面とを当接させ、光信号のやりとりを行うことができる。
【0007】
ここでスリーブ23におけるプラグフェルール22とファイバスタブ24の挿入長さに関しては、図5の従来の光レセプタクルモジュールが示すとおり、プラグフェルール22の半径方向の荷重(曲げ荷重)が印可された際にプラグフェルール22に保持された光ファイバ22aとファイバスタブ24に保持された光ファイバ24aの軸が大きくずれ、接続損失が増大することを防ぐために、ほぼ同寸法で設計されている。また、ファイバスタブ24及びホルダ26はプラグフェルール22による押圧に対しても抜き出ることなく位置を保つよう、十分な圧入長さに設計されている。
【0008】
【発明の解決しようとする課題】
上記従来例においては、スリーブ23におけるファイバスタブ24の先端部の保持力とプラグフェルール22の保持力はほぼ同程度でないと、プラグフェルール22の径方向の荷重(曲げ荷重)が印可された場合には、プラグフェルール22に保持された光ファイバ22a、ファイバスタブ24に保持された光ファイバ24aのうちスリーブ23による保持の弱い方の軸が大きくずれ、大きな接続損失が生じる。このため、スリーブ23内のファイバスタブ24とプラグフェルール22の挿入長さは同寸でなくてはならず、かつプラグフェルール22とファイバスタブ24を曲げ荷重下においても同軸上に保持するために十分な挿入長さが必要である。一方、ファイバスタブ24の後端部はホルダ26内部に圧入固定されており、プラグフェルール22の押圧による抜き出し防止のため、十分な圧入保持強度が必要であることから、ファイバスタブ24はスリーブ23による保持部、ホルダ26による保持部を有する長尺形状となっていた。結果として光レセプタクル21の短尺化、小型化が非常に困難となっていた。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記課題に鑑み、本発明の光レセプタクルは、フェルールの貫通孔に光ファイバを保持してなるファイバスタブと、孔を有し、該孔に前記ファイバスタブが挿入された筒状のスタブホルダと、前記ファイバスタブの端面が内部に位置するように、前記スタブホルダの先端部に挿入固定されたスリーブと、貫通孔を有し、該貫通孔内で前記スタブホルダの後端部を保持したホルダと、を備え、前記ホルダは、該ホルダの貫通孔内に前記スタブホルダの後端面が当接する突き当て部を有し、前記スタブホルダは、前記孔内に前記ファイバスタブの端面が当接する突き当て部を有することを特徴とする。
【0012】
またさらに、本発明の光モジュールは、上記光レセプタクルの前記ホルダに、光素子を収容したケースを取り付けてなることを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1は本発明の光レセプタクルを用いた光モジュールを示す断面図であり、本発明の光レセプタクルは、フェルール4bの貫通孔に光ファイバ4aを保持してなるファイバスタブ4を有し、ファイバスタブ4はスタブホルダ5に圧入により固定されており、スタブホルダ5の先端部はスリーブ3の内孔に挿入するとともに、これらを覆うスリーブケース7の後端部及びスタブホルダ5の後端部はホルダ6によって保持されている。
【0015】
さらに、上述の光レセプタクル1を用いて光モジュールを構成するには、光レセプタクル1におけるスタブホルダ5の後端面側に、光素子9とレンズ8を備えたケース11を調芯リング13を介して溶接により接合し、光レセプタクル1の先端面側より上記スリーブ3内にプラグフェルール2に光ファイバ2aを保持した光コネクタを挿入し、ファイバスタブ4に保持された光ファイバ4aの端面とプラグフェルール2に保持された光ファイバ2aの端面とを当接させ、光信号のやりとりを行うことができる。
【0016】
上記ホルダ6には、スリーブ3にプラグフェルール2が挿入された際に、プラグフェルール2の押圧によりスタブホルダ5が抜き出ないよう、スタブホルダ5の突き当て部6aを設け、ファイバスタブ4の径より小さい径の貫通孔が設けられており、光素子9からの出射光8がレンズを介して通過する。
【0017】
本発明の光レセプタクル1は、上記ファイバスタブ4がスタブホルダ5に保持されるとともに、該スタブホルダ4はホルダ6に保持されていることが重要である。
【0018】
この機構により、スリーブ3におけるプラグフェルール2とスタブホルダ5の挿入深さをファイバスタブ4の長さに関係なく同寸法にすることができ、プラグフェルール2に径方向の荷重(曲げ荷重)が印可されようとも、プラグフェルール2またはファイバスタブ4のどちらか一方の軸がずれることなく、安定した光接続が維持される。
【0019】
また、上記スリーブ3におけるプラグフェルール2及びスタブホルダ5の挿入深さは同寸法となっていることが好ましく、プラグフェルール2に保持された光ファイバ2a及びファイバスタブ4に保持された光ファイバ4aはスリーブ3の中央にて当接する。
【0020】
一方、上記ファイバスタブ4の後端面は、ファイバスタブ4を短縮することによって上記スタブホルダ5の孔内に、さらには、上記スリーブ3の孔内に配置することが好ましい。
【0021】
このファイバスタブ4に関しては、ファイバスタブ4をスタブホルダ5に圧入固定した後、このスタブホルダ4をスリーブ3へ挿入することにより、光素子9からの出射光10が結合するファイバスタブ4の後端面はスタブホルダ5の孔内またはスリーブ3の孔内となる。
【0022】
この構造により、ファイバスタブ4の後端面と光コネクタの先端面との距離が従来に比し小さくなるため、光素子9からの出射光10をより光コネクタに近い位置で結合させることができる。これによって、光素子9の焦点距離あるいはモジュール実装上の寸法制限に応じ、ファイバスタブ4の長さを自由に設計でき、実際ファイバスタブ4の長さはスリーブ3へのスタブホルダ5の挿入長さに比し、1/2〜1/4で良く、結果として光レセプタクルの大幅な短尺化が実現できる。
【0023】
ただし、スリーブ3に光コネクタが挿入された際に、プラグフェルール2の押圧によりファイバスタブ4がスタブホルダ5から抜き出ないよう、スタブホルダ5内においてもファイバスタブ4の突き当て部5aを設けることが好ましく、ファイバスタブ4の外径より小さい貫通孔を光が通る構造となる。また、スタブホルダ5におけるファイバスタブ4の圧入孔深さは、プラグフェルール2に保持された光ファイバ2aとファイバスタブ4に保持された光ファイバ4aの接続の妨げにならないようにファイバスタブ4の全長より0.02〜0.1mm浅くすべきである。
【0024】
また、上記スリーブ3内におけるプラグフェルール2の挿入長さとスタブホルダ5の挿入長さは、プラグフェルール2に半径方向の荷重(曲げ荷重)が印可された場合、プラグフェルール2に保持された光ファイバ2aとファイバスタブ4の光ファイバ4aの軸がずれ、光接続が大きく損失することを防ぐために、同寸法であることが好ましい。
【0025】
さらに、スリーブ3内におけるスタブホルダ5の径もプラグフェルール2の径と同じであることが好ましく、スリーブ3におけるプラグフェルール2の抜去力とスタブホルダ5の抜去力を整合させることが好ましい。
【0026】
なお、本発明による光レセプタクル1において、スリーブ3においては半径方向の伸縮が自在な弾性スリーブを用いることが好ましく、ファイバスタブと共に適する材質はジルコニア・アルミナ等のセラミックであり、スタブホルダ5およびホルダ6にはSUS304材等の金属を用いることが好ましい。最終的にホルダ6にはスリーブ3を覆うスリーブケース7を圧入あるいは溶接固定することによって本発明による光レセプタクル1が完成する。
【0027】
次に本発明の光レセプタクルの他の実施形態について説明する。
【0028】
図2及び図3は本発明による光レセプタクルの他の実施形態を示す断面図である。
【0029】
図2においては、図1におけるホルダ6とスタブホルダ5を一体化した一体ホルダ12を採用している。この実施例の利点は部品点数及び組み立て工数の低減である。図3においてはスタブホルダ5内に偏光子13a、13cと、これらに把持される回転子13bからなるる光アイソレータ素子13及びマグネット14を装着した例である。これらは接着剤や半田による接合がなされている。この実施例では、ファイバスタブ4の端面やプラグフェルール2の光ファイバ先端面2aやその他の光路上において反射した光が光素子9へ戻ることを抑制する機能を備えている。製造にあたっては、新たに固定用部品等を追加することなく必要最低限の形状変更にてアイソレータ付き光レセプタクルを製造することができるため、コストパフォーマンスに優れる。
【0030】
上述のような光レセプタクル1は、その後端側に光素子9を収容したケース11を取り付け光モジュールとして好適に用いることができ、その場合安定した光接続が実現できると同時に小型化・高密度実装とすることができる。
【0031】
【実施例】
以下、本発明の実施例について説明する。
【0032】
先ず、図1に示すような光モジュールを得るため、長さ3.5mmのファイバスタブ4を使用して、光レセプタクル型の光モジュールと、図5に示すような従来の光レセプタクル型の光モジュールを作製して各特性の比較を行った。
【0033】
本発明の光モジュール、従来の光モジュール共に同じ長さのファイバスタブ4を使用するため、双方の全長は同じである。
【0034】
本発明による光モジュールにおいては、スリーブ3の長さは8mmとし、プラグフェルール2とスタブホルダ5の挿入長さはそれぞれ4mmと4mmとなった。一方、従来の光モジュールにおいては、スリーブ3の長さは4mm、挿入長さはそれぞれ2mmと2mmとなり、ファイバスタブ4のホルダ6への圧入長さは1.5mmとした。
【0035】
そして、各光モジュールを発光させ、スリーブ3に光ファイバ2aを保持したプラグフェルール2を挿入することによって、光素子9からの出射光10を光ファイバ2aに伝搬させた。次にプラグフェルール2に半径方向の荷重(曲げ荷重)を所定量与え、光ファイバ2aからの光出力の劣化量(光ファイバ接続損失の変化量)を測定した。
【0036】
図4にその結果を示す。図4は、印可した荷重と光ファイバ2aからの光出力の劣化量を示すグラフである。
【0037】
図4から明らかなように、本発明による光モジュールにおいては、劣化の度合いは小さく、安定した光接続ができたことを示している。
【0038】
これに対し、従来の光モジュールでは、荷重の増大と共に光出力は大きく劣化し400g加重時は2.4dBもの光出力劣化となった。
【0039】
このように本発明の光モジュールは、従来の光モジュールに比べ、格段に優れた光接続を実現するものであることが証明された。なお、試作した本発明による光レセプタクルにおいては安定した光接続はそのままに、ファイバスタブの長さを少なくとも2mm短くでき、小型化に十分対応できることは明らかである。
【0040】
【発明の効果】
以上のように、フェルールの貫通孔に光ファイバを保持してなるファイバスタブの先端部をスリーブに挿入するとともに、後端部をホルダによって保持してなる光レセプタクルであって、上記ファイバスタブをスタブホルダの孔に保持するとともに、該スタブホルダをホルダによって保持し、ファイバスタブにおける光素子からの出射光を結合する後端面をスタブホルダの孔内またはスリーブの孔内に配置することによって、また上記光レセプタクルの後端側に光素子を収容したケースを取り付け、光モジュールとするこよによって、安定した光接続及び小型化・高密度実装を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のレセプタクル型の光モジュールの一実施形態を示す断面図である。
【図2】本発明のレセプタクル型の光モジュールの他の実施形態を示す断面図である。
【図3】本発明のレセプタクル型の光モジュールの他の実施形態を示す断面図である。
【図4】本発明および従来の光モジュールの特性比較を示すグラフである。
【図5】従来のレセプタクル型の光モジュールを示す断面図である。
【符号の説明】
1:光レセプタクル
2:プラグフェルール
2a:プラグフェルールに保持された光ファイバ
3:スリーブ
4:ファイバスタブ
4a:ファイバスタブに保持された光ファイバ
4b:フェルール
5:スタブホルダ
5a:ファイバスタブ突き当て部
6:ホルダ
6a:スタブホルダ突き当て部
7:スリーブケース
8:レンズ
9:光素子
10:出射光
11:ケース
12:一体ホルダ
13a:偏光子
13b:回転子
13c:偏光子
14:マグネット

Claims (2)

  1. フェルールの貫通孔に光ファイバを保持してなるファイバスタブと、
    孔を有し、該孔に前記ファイバスタブが挿入された筒状のスタブホルダと、
    前記ファイバスタブの端面が内部に位置するように、前記スタブホルダの先端部に挿入固定されたスリーブと、
    貫通孔を有し、該貫通孔内で前記スタブホルダの後端部を保持したホルダと、を備え、
    前記ホルダは、該ホルダの貫通孔内に前記スタブホルダの後端面が当接する突き当て部を有し、
    前記スタブホルダは、前記孔内に前記ファイバスタブの端面が当接する突き当て部を有することを特徴とする光レセプタクル。
  2. 請求項1に記載の光レセプタクルの前記ホルダに、光素子を収容したケースを取り付けてなる光モジュール。
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