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JP4128089B2 - 形状保持テープおよび包装袋 - Google Patents
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JP4128089B2 - 形状保持テープおよび包装袋 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱可塑性樹脂からなる包装袋の開口部周縁に沿って設けられ、前記包装袋の開封時の開口形状を保持する形状保持テープおよび包装袋に関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、食品等の包装袋として一旦開封した後、再封止できる包装袋が利用され、このような包装袋であれば、開封して食品の一部を使用した後、再度包装袋を再封止できるため、食品保存の観点からも好ましい。
このような再封止可能な包装袋として、例えば、包装袋の開口部周縁に金属条からなる開閉部材を設けた技術が知られている。このような開閉部材は、金属条を変形させることにより、包装袋の開口部を閉塞したり、開封したりすることができ、開封時には、金属条を円弧状に拡げることで内容物を容易に取り出すことができるという利点がある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、他の従来の再封止可能な包装袋として、包装袋の開口縁に直交する一対のサイドシール部分に金属条を埋設し、包装袋を開口縁から巻回することにより、一旦開封した包装袋を、金属条の保形性を利用して、再封止可能としたものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
実開昭61−59560号公報(実用新案登録請求の範囲 第1図)
【特許文献2】
特開平11−100048(第2頁 図1、図3)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の技術は、保形性を確保するために、金属製の部材を用いているため、金属製の異物混入検査を行う食品等の包装袋としては使用することが困難であるという問題がある。
また、包装袋は、通常熱可塑性樹脂等のフィルムをヒートシールして製造されるため、包装袋から金属条を取り外して廃棄処理をしなければならず、廃棄処理の手間がかかるという問題がある。
さらに、前記特許文献2による包装袋の場合、包装袋のサイドシール部に金属条等の保形性を有する材料を埋設するため、製袋と同時に埋設しなければならず、製袋後、必要に応じて保形性を付与させることができないという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、食品等の包装袋として好適に用いることができるとともに、廃棄処理の手間がかからず、かつ製袋後必要に応じて包装袋に保形性を付与することのできる形状保持テープおよび包装袋を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の形状保持テープは、熱可塑性樹脂からなる包装袋の開口部周縁に沿って設けられ、前記包装袋の開封時の開口形状を保持する形状保持テープであって、主鎖にベンゼン環を有する熱可塑性樹脂50 wt %〜98 wt %と、エチレン−α−オレフィン共重合体40 wt %〜1 wt %と、不飽和カルボン酸類変性ポリオレフィン樹脂1〜10 wt %とからなる形状保持層を含んで構成されることを特徴とする。
ここで、主鎖にベンゼン環を有する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)又はポリブチレンテレフタレートを採用するのが好ましく、PETの場合、より好ましくは、非晶性ポリエチレンテレフタレート(A−PET)を採用するのがよい。
また、このような非晶性PETとしては、例えば、テレフタル酸、イソフタル酸等をジカルボン酸成分とし、エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,4−シクロヘキサンジメタノール等をグリコール成分とする共重合PETを挙げることができる。これらの中で、テレフタル酸をジカルボン酸成分とし、1,4−シクロヘキサンジメタノールをグリコール成分とする共重合PETを好適に用いることができる。ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸を用いてグリコール成分とエステル化反応することができ、あるいは、テレフタル酸ジメチルを用いてグリコール成分とエステル交換反応することもできる。
さらに、形状保持層の厚さは、包装袋の開封時の開口形状を保持できればよく、例えば、貼り付け固着される包装袋のフィルムまたはシートに直交する方向の厚さ寸法を0.001cm以上に設定するのが好ましい。
【0008】
このような本発明によれば、形状保持層がPET等の主鎖にベンゼン環を有する熱可塑性樹脂を含んで構成されていることにより、包装袋と同様の熱可塑性樹脂からなるテープで開封時の開口形状を保持させることができるため、金属探知機による異物混入検査が必要とされる食品等の包装袋として好適に用いることができ、廃棄処理の手間もかからない。
また、形状保持テープが包装袋の開口部周縁に沿って設けられることにより、製袋後、必要に応じて包装袋の開口部周縁に形状保持テープを固着して、包装袋開口部の保形性を確保することができる。
【0009】
以上において、エチレン−α−オレフィン共重合体を構成するα−オレフィンとしては、プロピレン、ブテン−1、ヘキセン−1、オクテン−1等が挙げられる。また、不飽和カルボン酸類としては、無水マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
【0010】
このように形状保持層にエチレン−α−オレフィン共重合体を所定量含ませることにより、形状保持テープの形状保持性を確保しつつ、エチレン−α−オレフィン共重合体を接着成分として包装袋を構成するポリエチレン、ポリプロピレンシート又はフィルムとのヒートシールを実現したり、低密度ポリエチレン等からなる接着層を積層形成することができるようになる。
【0011】
また、前述した形状保持テープとしては、形状保持層に隣接して粘着剤層を積層形成したものが考えられる。
ここで、粘着剤層を構成する材料は、包装袋の材質に応じて決定することが可能であり、例えば、ゴム系、アクリル系、ビニル系、ウレタン系粘着剤等種々の材料を採用することができる。
また、被着体となる包装袋の材料に粘着剤で形状保持テープを貼り付けた際の粘着強度は、少なくとも1N/15mm以上であるのが好ましい。
ここで、粘着強度は、フィルム同士を粘着剤で固着して、粘着部の幅が15mm程度となるようにフィルムを切り出して試験片を作成し、各試験片のフィルム端部を、テンシロン型万能引張試験機により引っ張って粘着部が破断する荷重を測定することにより求めることができる。
【0012】
このような本発明によれば、包装袋の開口部周縁に沿って形状保持テープを貼り付けるだけで、包装袋の開封時の開口形状を保持することができるため、任意の包装袋にこの形状保持テープを貼り付けて形状保持性を有する包装袋とすることができる。
また、粘着強度を1N/15mm以上とすることにより、包装袋を構成するフィルム等に強固に密着して形状保持テープの剥がれを防止して、確実に形状保持性を確保させることができる。
【0013】
さらに、前述した形状保持テープは、形状保持層に隣接して、包装袋とヒートシールされるヒートシール層を積層形成したものが考えられる。
ここで、ヒートシール層としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−ビニル酢酸共重合体等のいずれか、またはこれらの混合物からなるものを採用することができる。
このようにヒートシール層を積層形成することにより、包装袋を構成するフィルムまたはシートに対してヒートシールによって形状保持テープを固着できるため、形状保持テープおよびフィルムまたはシート間を強固に接着して、包装袋に確実に形状保持性を付与することができる。
【0014】
そして、前述した形状保持テープは、形状保持層を囲むヒートシール層を含む断面を有するように構成することが考えられる。
ヒートシール層は、前述と同様の材料によって構成することができ、このような形状保持テープは、形状保持層とともにヒートシール層を共押出成形することにより製造することができる。
このような本発明によれば、前述のヒートシール層を備えたものと同様の作用および効果を享受できるうえ、形状保持テープの貼り付け方向によらず、包装袋のフィルムまたはシートにヒートシール固着することができる。
【0015】
また、前述した形状保持テープは、形状保持層の一方の面に、包装袋とヒートシールされるタイトシール可能なヒートシール層を形成し、他方の面にイージーピール性を有するヒートシール層を形成したものが考えられる。
ここで、イージーピール性を有するヒートシール層は、形状保持層との間にタイトシール可能なヒートシール層を介在させて形成することが可能であり、例えば、前述した形状保持層を囲むタイトシール可能なヒートシール層の一方の面にイージーピール性を有するヒートシール層をさらに形成してもよい。
【0016】
このような本発明によれば、前記と同様の作用及び効果を享受できるうえ、次のような効果を享受できる。
すなわち、イージーピール性を有するヒートシール層同士を対向させて重ね合わせた2本の形状保持テープを包装袋内部に配置し、包装袋外側からヒートシールバー等によりヒートシールすることにより、包装袋の内面に2本の形状保持テープを簡単に固着させ、さらにイージーピール性を有するヒートシール層同士が固着して包装袋の密閉を同時に行うことができる。
そして、開封時には、イージーピール性を有するヒートシール層のシール部分が選択的に剥がれて形状保持テープが包装袋内面から脱落することなく、開封することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る包装袋1が示されている。
この包装袋1は、平袋状の包装袋として構成され、延伸または無延伸のポリプロピレンフィルムを中央部で折り畳み袋の底部とし、重ね合わされたフィルム10に所定ピッチでサイドシール部11を形成することにより構成され、図中下側の底部とは反対側が開口部12とされるポリプロピレン製の包装袋である。
この包装袋1の内面開口部12周縁には、形状保持テープ20が設けられている。
【0018】
形状保持テープ20は、図2に示すように、包装袋1を構成するフィルム10の内面の開口部12の近傍に溶着固定され、開封時の開口形状を保持する形状保持層21と、この形状保持層21を囲むヒートシール層22とを備えて構成される。
ここで、形状保持層21及びヒートシール層22の断面の面積比は、形状保持層:ヒートシール層=50:50〜99:1の割合で設定することができ、好ましくは、60:40〜95:5である。
形状保持層21が50%以下となると、形状保持性が損なわれる可能性がある一方、ヒートシール層22が1%以下となると、包装袋内面に固着するのが困難となる。
【0019】
形状保持層21は、非晶性PETを主成分とする熱可塑性樹脂から構成され、例えば、非晶性PETを50wt%〜98wt%、エチレン−α−オレフィン共重合体40wt%〜1wt%と、接着性オレフィン樹脂(例えば、三井化学(株) アドマーSF−700)1wt%〜10wt%とからなる熱可塑性樹脂を採用することができる。
エチレン−α−オレフィン共重合体を含有するのは、後述するヒートシール層22との接着性を確保するためであり、エチレン−α−オレフィン共重合体の含有量を調整することにより、形状保持層21単独の形状保持テープをフィルム10に直接溶着固定することも可能となる。
【0020】
ヒートシール層22は、フィルム10との溶着を確保するために設けられており、フィルム10の内面層と同質の熱可塑性樹脂から構成されている。例えば、フィルム10の内面層の材質がポリプロピレンであれば、ヒートシール層22をランダムポリプロピレンで構成し、ポリエチレンであれば、ヒートシール層22を低密度ポリエチレンで構成する。
また、ヒートシール層22は、包装袋1の閉鎖時形状保持テープ20同士が密着するので、ある程度タック性を有するものを採用するのが好ましい。
【0021】
このような形状保持テープ20は、2台の押出成形機に形状保持層21を構成する熱可塑性樹脂およびヒートシール層22を構成する熱可塑性樹脂をそれぞれ投入して、共押出成形することにより製造することができる。
また、このような形状保持テープ20を包装袋1の開口部12の周縁に沿って溶着固定するには、包装袋1の製袋後ヒートシールバー等を用いて溶着固定することも可能だが、もちろん予めフィルム10の開口部12の形成位置に形状保持テープ20を溶着固定しておき、その後製袋するようにしてもよい。
【0022】
このような包装袋1には食品等が収納され、開口部12の部分がさらにヒートシールによって密封され、内容物が変質しないようにして出荷される。
包装袋1を開封した際、開口部12の部分を外側に拡げると、形状保持テープ20の形状保持効果によって、外側に拡げたままの状態が保持され、食品等の内容物を手やスプーン等で取り出しやすくなる。
【0023】
このような第1実施形態によれば、次のような効果がある。
形状保持層21が非晶性PETを含んで構成されていることにより、包装袋1と同様に、熱可塑性樹脂からなる形状保持テープ20により包装袋1の開口形状を保持させることができるため、金属探知機等による異物混入検査を行っても、形状保持テープ20が探知されることがなく、食品等の包装袋として好適に用いることができる。
【0024】
また、すべてが樹脂からなる包装袋1とすることができるため、廃棄に際しても、形状保持テープ20を取り外す必要がなく、廃棄処理の手間もかからない。
さらに、形状保持層21を囲むようにヒートシール層22を形成しているため、形状保持テープ20のフィルム10への溶着面を自由に選択して、フィルム10に溶着固定することができる。
そして、形状保持テープ20をこのような構成とすることにより、共押出成形で簡単に製造することができるうえ、形状保持層21をヒートシール層22で囲むことで、押出後の冷却過程において、各層間の収縮差に伴うテープの反り等が発生することを防止することができる。
【0025】
次に、本発明の第2実施形態を図面に基づいて説明する。尚、以下の説明では、既に説明した部分または部材と同一の部分については、同一符号を付してその説明を省略または簡略する。
前述の第1実施形態に係る形状保持テープ20は、形状保持層21をヒートシール層22で囲むような断面形状を有していたが、第2実施形態に係る形状保持テープ30は、図3に示すように、層構成が異なるものである。
【0026】
すなわち、形状保持テープ30は、非晶性PETを主成分とする形状保持層31の両面にヒートシール層32が積層形成された構成を採用している。形状保持層31、ヒートシール層32に使用される材料は、第1実施形態の場合と同様である。
ここで、形状保持層31及びヒートシール層32の厚み比は、ヒートシール層:形状保持層:ヒートシール層=1:2:1〜1:198:1を取ることができ、このような範囲とするのは、第1実施形態と同様の理由である。
このような形状保持テープ30は、形状保持層31の表裏面に接着剤を塗布し、これにヒートシール層32を積層して、ラミネートすることにより製造することができる。また、第1実施形態と同様に共押出成形により製造することができるが、Tダイ等を用いて所定幅のシート状に押し出して、必要な幅に切断することにより形状保持テープ30とすることができる。
【0027】
このような第2実施形態に係る形状保持テープ30によれば、第1実施形態で述べた効果に加えて、次のような効果がある。
シート状に成形して必要幅に切断して形状保持テープ30を得ているため、開口形状を保持するために要求される強度に応じた幅寸法の形状保持テープ30を簡単に製造することができ、形状保持テープ30の汎用性が大幅に向上する。
また、ラミネート等でも形状保持テープ30を製造することができるため、従来のラミネート加工機を利用して簡単に形状保持テープ30を製造することができる。
【0028】
次に、本発明の第3実施形態について説明する。
前述した第1、第2実施形態に係る形状保持テープ20、30は、形状保持層21、31の外側にヒートシール層22、32を形成し、このヒートシール層22、32を利用して包装袋1のフィルム10に溶着固定していた。
これに対して、第3実施形態に係る形状保持テープ40は、図4に示すように、形状保持層41と、形状保持層41の一方の面に積層形成される粘着剤層42とを備え、包装袋を構成するフィルム10の外側に形状保持テープ40が貼り付けられている点が相違する。
【0029】
形状保持層41を構成する熱可塑性樹脂は、結晶性PETまたは非晶性PETを主成分とするものである。
粘着剤層42は、ゴム系、アクリル系、ビニル系、ウレタン系粘着剤を形状保持層41に塗布して構成され、粘着強度としては、1N/15mm以上のものを好適に採用することができる。具体的には、粘着強度の点を考慮するとアクリル系の粘着剤を採用するのが好ましい。
【0030】
このような第3実施形態によれば、前述の第1、第2実施形態で述べた効果の他、次のような効果がある。
すなわち、形状保持テープ40を包装袋のフィルム10に粘着剤層42で取り付けることができるため、ヒートシール等の作業が必要となくなり、極めて簡単に包装袋に形状保持性を持たせることができる。特に、製袋、食品等の収納後密封した後でも、包装袋の外側に形状保持テープ40を貼り付けることができ、包装袋に形状保持性を持たせることがより簡単に可能となる。
【0031】
次に、本発明の第4実施形態について説明する。
前述の第1実施形態では、形状保持テープ20は、内部の形状保持層21とこの形状保持層21を囲む断面を有するヒートシール層22から構成されていた。
第4実施形態に係る形状保持テープ50は、基本的には第1実施形態の場合と同様に、内部の形状保持層51及びこれを囲むヒートシール層52を備えているが、さらにヒートシール層52の外表面の一部にイージーピール性を有する第2ヒートシール層53が形成されている点が相違する。
【0032】
ヒートシール層52は、包装袋のフィルム10とタイトシール可能な材料から構成されている。
第2ヒートシール層53は、ヒートシール層52よりもヒートシール強度の弱い材料から構成されている。
包装袋のフィルム10に形状保持テープ50をヒートシールする際には、包装袋のフィルム10が重ね合わされた内側に、形状保持テープ50を第2ヒートシール層53同士を対向させて2本重ねて挿入し、フィルム10の面外方向外側からヒートシールバーによってフィルム10及び形状保持テープ50を同時に溶着する。これにより、形状保持テープ50は、フィルム10の内面にヒートシール層52の部分でタイトシールされるとともに、形状保持テープ50の第2シール層53同士が溶着され、包装袋の密封も同時に行われる。
【0033】
このような第4実施形態によれば、次のような効果がある。
イージーピール性を有する第2ヒートシール層53同士を対向させて重ね合わせた2本の形状保持テープ50を包装袋のフィルム10の内面に配置し、包装袋外側からヒートシールバー等によりヒートシールすることにより、包装袋の内面に2本の形状保持テープ50を簡単に固着させ、さらにイージーピール性を有する第2ヒートシール層53同士が固着して包装袋の密閉を同時に行うことができる。
そして、開封時には、イージーピール性を有する第2ヒートシール層53のシール部分が選択的に剥がれて形状保持テープ50が包装袋内面から脱落することなく、開封することができる。
【0034】
次に、本発明の第5実施形態について説明する。前述の第4実施形態では、形状保持テープ50は、形状保持層51を囲むようにヒートシール層52が形成されていて、ヒートシール層52の外表面の一部に第2ヒートシール層53が形成されていた。
これに対して、第5実施形態に係る形状保持テープ60は、第2実施形態と同様の形状保持層61の表裏面にヒートシール層62が形成されたものにおいて、一方のヒートシール層62の上面に第2ヒートシール層63が形成されている点が相違する。
形状保持層61及びヒートシール層62の厚み比は前記第2実施形態と同様の構成を採用することができる。
また、第2ヒートシール層63の厚みは形状保持層61及びヒートシール層62の厚みに対して1%〜30%とするのが好ましく、イージーピール層63の厚さ/ヒートシール層62の厚さ=1〜1/20程度がよい。
【0035】
このような第5実施形態に係る形状保持テープ60によっても、前述した第1〜第4実施形態で述べた効果と同様の効果を享受することができる。
また、単純な積層構成なので、共押出、ラミネート等種々の方法で形状保持テープ60を製造することができる。尚、フィルム10に形状保持テープ60を溶着する方法は、前記第4実施形態と同様であり、第4実施形態と同様の効果を享受することができる。
【0036】
次に、本発明の第6実施形態について説明する。
前述した第2実施形態に係る形状保持テープ30は、形状保持層31の表裏面にヒートシール層32が積層形成された構成であった。
これに対して、第6実施形態に係る形状保持テープ70は、図7に示すように、形状保持層71の一方の面にのみヒートシール層72が形成されている点が相違する。
【0037】
このような形状保持テープ70は、第2実施形態の場合と同様に、共押出、ラミネートにより製造することができる。
包装袋のフィルム10の内面に溶着する場合、2本の形状保持テープ70の形状保持層71同士を対向させた状態で重ね合わせた状態でフィルム10の内面に挿入し、フィルム10の面外方向外側からヒートシールバーによって溶着する。尚、ヒートシールバーの温度は、ヒートシール層72が溶融し、かつ形状保持層71が溶融しない温度とするのが好ましい。
包装袋に内容物を収納し、ヒートシールにより密封する場合、形状保持テープ70が重ね合わされた部分ではヒートシールすることが難しいので、形状保持テープ70が溶着された部分よりも、開口部12側でフィルム10同士を溶着することにより、包装袋の密封を行うことができる。
【0038】
このような第6実施形態によれば、形状保持層71同士が重ね合わされる構成とされているため、フィルム10及びヒートシール層72を溶着させ、形状保持層71同士が溶着することなく、フィルム10内に溶着できるため、形状保持層71の機能が損なわれることもなく、また形状保持層71をフィルム10にタイトシールすることが可能となる。
【0039】
尚、本発明の実施の際の具体的構造および形状は、前述の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すような変形をも含むものである。
すなわち、前述の各実施形態では、形状保持層の断面形状は矩形状であったが、本発明はこれに限らず、断面三角形状、円形状等種々の形状を採用することができる。
また、前述の第1実施形態では、包装袋1を構成するフィルム10の材質は、ポリプロピレンであったが、本発明はこれに限らず、ポリエチレン、ナイロン、ナイロン層にヒートシール層となるポリエチレン層を積層したフィルムであってもよい。
【0040】
さらに、前述の第3実施形態では、形状保持テープ40は包装袋の外側に貼り付けてあったが、これに限らず、包装袋内面に形状保持テープを粘着剤により貼り付けたものであってもよい。
そして、前述の各実施形態では、形状保持層21、31、41、51、61、71を構成する材料として非晶性PETを採用していたが本発明はこれに限られず、押出成形できる限り、結晶性PETを採用してもよく、要するに、主鎖にベンゼン環を有する熱可塑性樹脂で形状保持性を確保できる熱可塑性樹脂あれば、種々のものを採用することができる。
具体的には、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエステルポリカーボネート、ポリオレフィンオキサイド、ポリフェニレンサルファイド等を採用することができる。
その他、本発明の具体的な構造および形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
【0041】
【実施例】
〔実施例1〕
第1実施形態の図2に示される断面形状の形状保持テープ20を、形状保持層21およびヒートシール層22として下記材料を別々の押出成形機に投入し、共押出成形により製造した。
形状保持層:非晶性PET(イーストマン・ケミカル株式会社 PETG6763)
ヒートシール層:ランダムポリプロピレン(RPP:出光石油化学株式会社 F−744NP)
得られた形状保持テープは、断面積0.08cm2であり、形状保持層22の厚さは0.15cm、ヒートシール層の厚さは0.005cmであった。尚、各押出成形機による押出条件は、表1に示される通りである。
【0042】
【表1】
Figure 0004128089
【0043】
〔実施例2〕
形状保持層21の材料を下記結晶性PETに変更した以外は、実施例1と同様の手順で図2に示される断面形状の形状保持テープ20を共押出成形した。尚、これらの材料をフィルム状に共押出成形した後、テープ状に切断して形状保持テープ20を得ることも可能である。
形状保持層:結晶性PET(帝人化成株式会社 IR−BB)
【0044】
〔実施例3〕
実施例1で用いた材料と同様の材料を用いて、第2実施形態の図3に示される断面形状の形状保持テープ30を共押出成形により製造した。
〔実施例4〕
実施例2で用いた材料と同様の材料を用いて、第2実施形態の図3に示される断面形状の形状保持テープ30を共押出成形により製造した。
〔実施例5〕
実施例1における形状保持層21と同じ非晶性PETを、断面矩形のテープ状に押し出した後、一方の面に下記材料からなる粘着剤を塗布して、第3実施形態の図4と同様の断面構成の形状保持テープを製造した。尚、非晶性PETをフィルム状に押し出して粘着剤を塗布してテープ状に切断して形状保持テープを得ることも可能である。
粘着剤:アクリル系粘着剤(昭和高分子株式会社 PSA SE1300)
【0045】
〔比較例1〕
形状保持層21として、ポリエチレン(出光石油化学株式会社 LLDPE モアテック0358)を用いた以外、実施例1と同様の材料および断面形状のテープ状部材を共押出成形により製造した。
この際の押出条件は表2の通りである。
【0046】
【表2】
Figure 0004128089
【0047】
〔比較例2〕
形状保持層21として、ホモポリプロピレン(出光石油化学株式会社 F−704NP)を用いた以外、実施例1と同様の材料及び断面形状のテープ状部材を共押出成形により製造した。押出条件は表3の通りである。
【0048】
【表3】
Figure 0004128089
【0049】
〔比較例3〕
形状保持層21として、ポリアミド(Ny6:宇部興産株式会社 UBEナイロン1022)を用いた以外、実施例1と同様の材料および断面形状のテープ状部材を共押出成形により製造した。
この際の押出条件は、表3の通りである。
【0050】
【表4】
Figure 0004128089
【0051】
〔評価方法〕
(1)形状保持性の確認
得られた形状保持テープを開口幅12cmの包装袋にヒートシールまたは粘着剤により固着した後、開口部を外側に拡げた状態で平置きし、開封時の開口形状を保持できるか否かを確認した。評価は、開口形状を長時間保持できたものを◎、5分程度保持できたものを○、できなかったものを×として行った。結果を表5に示す。
【0052】
【表5】
Figure 0004128089
【0053】
実施例1〜実施例5に係る形状保持テープは、包装袋の開封時の開口形状を一定時間保持できることを確認することができた。
これに対して、比較例1〜比較例3に係るテープは、テープの強度が足りず、開口形状を一定時間保持できるものではない。
【0054】
【発明の効果】
前述のような本発明によれば、形状保持層がPET等の主鎖にベンゼン環を有する熱可塑性樹脂を含んで構成されていることにより、包装袋と同様の熱可塑性樹脂からなるテープで開封時の開口形状を保持させることができるため、金属探知機による異物混入検査が必要とされる食品等の包装袋として好適に用いることができ、廃棄処理の手間もかからない、という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る包装袋の概要を表す正面図である。
【図2】前記実施形態における形状保持テープの構造を表す断面図である。
【図3】本発明の第2実施形態に係る形状保持テープの構造を表す断面図である。
【図4】本発明の第3実施形態に係る形状保持テープの構造を表す断面図である。
【図5】本発明の第4実施形態に係る形状保持テープの構造を表す断面図である。
【図6】本発明の第5実施形態に係る形状保持テープの構造を表す断面図である。
【図7】本発明の第6実施形態に係る形状保持テープの構造を表す断面図である。
【符号の説明】
1 包装袋
20、30、40、50、60、70 形状保持テープ
21、31、41、51、61、71 形状保持層
22、32、52、62、72 ヒートシール層
42 粘着剤層
73 第2ヒートシール層(イージーピール性を有するヒートシール層)

Claims (9)

  1. 熱可塑性樹脂からなる包装袋の開口部周縁に沿って設けられ、前記包装袋の開封時の開口形状を保持する形状保持テープであって、
    主鎖にベンゼン環を有する熱可塑性樹脂50wt%〜98wt%と、エチレン−α−オレフィン共重合体40wt%〜1wt%と、不飽和カルボン酸類変性ポリオレフィン樹脂1〜10wt%とからなる形状保持層を含んで構成されることを特徴とする形状保持テープ。
  2. 請求項1に記載の形状保持テープにおいて、
    前記形状保持層は、ポリエチレンテレフタレートを主成分とすることを特徴とする形状保持テープ。
  3. 請求項2に記載の形状保持テープにおいて、
    前記形状保持層は、非晶性ポリエチレンテレフタレートを主成分とすることを特徴とする形状保持テープ。
  4. 請求項1に記載の形状保持テープにおいて、
    前記形状保持層は、ポリブチレンテレフタレートを主成分とすることを特徴とする形状保持テープ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の形状保持テープにおいて、
    前記形状保持層に隣接して粘着剤層が積層形成されていることを特徴とする形状保持テープ。
  6. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の形状保持テープにおいて、
    前記形状保持層に隣接して、前記包装袋とヒートシールされるヒートシール層が積層形成されていることを特徴とする形状保持テープ。
  7. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の形状保持テープにおいて、
    前記形状保持層を囲むヒートシール層を含む断面を有することを特徴とする形状保持テープ。
  8. 請求項1〜請求項4のいずれかに記載の形状保持テープにおいて、
    前記形状保持層の一方の面には、包装袋とヒートシールされるタイトシール可能なヒートシール層が形成され、他方の面には、イージーピール性を有するヒートシール層が形成されていることを特徴とする形状保持テープ。
  9. 開口部周縁に請求項1〜請求項8のいずれかに記載の形状テープが設けられていることを特徴とする包装袋。
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