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JP4128693B2 - 車両用センターコンソールボックス - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、アームレストの取付構造をそなえた、車両用センターコンソールボックスに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用センターコンソールボックスとしては、図5に示すものが知られている。図5に示すように、センターコンソールボックス1は図示しない車両の運転席と助手席との間に設けられた箱状の小物入れで、コンソールボックス本体2に蓋となるアームレスト3がヒンジ4により回動可能に接続されている。アームレスト3の内側にはカップ受け用の溝5が形成され、アームレスト3を180度回転させた状態ではこの溝5を後席のカップホルダとして利用する。
【0003】
ところで、このようなセンターコンソールボックス1のアームレスト3をカップホルダとして使用している場合に、例えば乗員が手で押さえつけたり踏みつける等によって上方からアームレスト3に過大な入力fが加わった場合、アームレスト3とヒンジ4との連結部分やヒンジ4とセンターコンソール本体2との連結部分やヒンジ4本体が破損する可能性が大きく、破損時には部品交換をする必要が生じて修理費用が増大するという欠点があった。
【0004】
この問題を解決するため、特開平9−48290号公報に記載のように、コンソールドア基端部上面に設けられた第1のカップホルダに支軸を一体形成し、軸孔が設けられた第2のカップホルダを回動可能に軸支するものがある。第1のカップホルダに形成された支軸の先端は傾斜しており、第2のカップホルダに形成された軸孔の縁からは脱落溝が形成され、第2のカップホルダに上方から所定以上の力が加わると支軸が軸孔から外れ易くなっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報の技術では、センターコンソール本体及びアームレストに、支軸や軸孔を形成する必要があるため、既存のセンターコンソール本体やアームレストを流用することが困難であり、新たに支軸,軸孔を設けたセンターコンソール本体やアームレストの型を作る必要があるため、コストが大幅に増大してしまう欠点がある。
【0006】
本発明は上記の点に鑑みてなされたもので、上方からアームレストに過大な荷重が加わっても連結部分が破損することが無く、コストの安い車両用センターコンソールボックスを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このため、本発明の車両用センターコンソールボックスでは、センターコンソールボックス本体に対して蓋となるアームレストを開状態と閉状態の間で回動可能に連結するヒンジと、前記センターコンソールボックス本体を構成するブラケットに設けられ、該ブラケットと前記ヒンジを連結するネジが螺着する上下に分割された雌ネジ部を結合され、該分割された雌ネジ部の相互の間隔を変更可能に、該雌ネジ部ネジを弾性的に支持する弾性変形可能なグロメットと、該グロメット内部に形成され、前記アームレスト開状態で該アームレストに所定以上の力が加わって該ネジ上下方向の力が加わると、該分割された雌ネジ部の相互の間隔が広がることによって前記ネジを脱落可能にする脱落機構とを備えた。これにより、アームレストに過大な荷重が加わってもネジの脱落によりヒンジとセンターコンソール本体とが分離するため、連結部分が破損することが無い。
該グロメット本体の左右には、該脱落機構を構成する切り欠きが形成され、該切り欠きを拡縮するような樹脂の弾性変形を通じて、該分割された雌ネジ部の間隔が変更可能になっていることが好ましい。
さらに、該ブラケットには貫通孔が設けられるとともに、該グロメット本体には首部が形成され、該グロメット本体は、該首部を該ブラケットの該貫通孔に挿嵌されて該ブラケットに固定されていることが好ましい。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面により本発明の実施の形態について説明すると、図1〜図4は本発明の一実施形態について示すもので、これらの図に基づいて説明する。なお、図5に示す従来技術と同一の部材には同一符号を付して詳細な説明を省略する。
図1は本実施形態の要部斜視図を示したものである。図1に示すように、センターコンソール本体2の後端にはブラケット6が設けられ、ブラケット6に設けられた貫通孔8にグロメット7が挿嵌されている。そして、ヒンジ4の一方は、図1には示さないがセンターコンソール本体2の蓋となるアームレスト3(図5参照)に図示しないネジにより締結され、ヒンジ4の他方は、グロメット7に螺合するネジ9によりセンターコンソール本体2に締結される。
【0009】
本実施形態のグロメット7の構造を図2(a),図2(b)〔図2(a)のA−A断面〕に示す。図2(a),図2(b)に示すように、グロメット7は、グロメット本体10と、上下に分割された雌ネジ部11とから形成されている。樹脂により形成されたグロメット本体10の略中央の上下には、それぞれ金属製の雌ネジ部11が結合されている。グロメット本体10の左右には切り欠き12が形成され、この切り欠き12を拡縮するような樹脂の弾性変形を通じて、上下の雌ネジ部11の間隔が変更可能に弾性的に支持されている。
【0010】
したがって、上下雌ネジ部の間隔は通常一定であるが、間隔が広がった場合には樹脂の弾性力により間隔が狭まる方向に付勢される。また、グロメット本体10には首部13が形成され、この首部13がブラケット6の貫通孔8に挿嵌されてグロメット本体10がブラケット6に固定されている。そして、このように、上下の雌ネジ部11が弾性的に支持され雌ネジ部11相互の間隔が変更可能な構成により、脱落機構15が構成されている。
【0011】
次に、本実施形態のセンターコンソール本体2とヒンジ4の取付部を図3(a)、図3(b)に示す。
通常の取付状態では、図3(a)に示すように、センターコンソール本体2の一方にはヒンジ4、他方にはブラケット6に固定されたグロメット7が配置され、ネジ9がグロメット7に設けられた雌ネジ部11に螺合して、センターコンソール本体2にヒンジ4が固定されている。
【0012】
そして、図5中に矢印fで示すように、アームレスト3に上方から過大な力fが加わると、ヒンジ4を上方に押し上げる力が加わる。そして、加わる力が所定値を越えると、図3(b)に示すようにヒンジ4が矢印gのように上方に移動してネジ9の頭部を上方に押し上げてネジ9がセンターコンソール本体2の孔14の縁を支点にして時計回りに回転するとともに後方に押し出される。
【0013】
これにより、雌ネジ部11の間隔がネジ9により広げられて、ネジ9と雌ネジ部11との螺合が失われ、ネジ9がグロメット7から脱落するとともに、孔14からも脱落して、ヒンジ4とセンターコンソール本体2とが分離する。また、ヒンジ4とセンターコンソール本体2とが分離する時の荷重設定は、グロメットの材質、切り欠き12の形状を変更による雌ネジ部11の支持剛性の変更により行うことができる。そして、ネジ9が脱落した後は、グロメット7の雌ネジ部11は弾性支持されているので元の状態に回復する。
【0014】
したがって、アームレスト3に上方から過大な力が加わった場合でも、グロメット7からネジ9が脱落することによりヒンジ4とセンターコンソール本体2とを容易に分離させることができ、ヒンジ4とセンターコンソール本体2やアームレスト3との連結部が破損することが無く、修理費用を大幅に低減することがでる。また、分離後はネジ9を再び締め付けるのみで元の状態に容易に戻すことができる。上記グロメット7に交換するだけで、従来のヒンジ4、センターコンソール本体2を流用することができ、コストの増加を抑えることができる。
【0015】
上記実施形態の他、雌ネジ部11をグロメット10の左右に配置しても、上記実施形態と同様にネジ9を脱落させることができる。
さらに、脱落機構15を構成する雌ネジ部11を図4に示すように単なる板状の雌ネジ部11′とし、雌ネジ部11′の間隔が広がったらこれを狭める方向に樹脂製のグロメット本体10の付勢力が作用するように脱落機構15′を構成してもよい。この場合、上記と同様の効果を有するほか、簡易な構成の分コストが安くすることができる。
【0016】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の車両用センターコンソールボックスによれば、センターコンソールボックス本体に対して蓋となるアームレストを開状態と閉状態の間で回動可能に連結するヒンジと、前記センターコンソールボックス本体を構成するブラケットに設けられ、該ブラケットと前記ヒンジを連結するネジが螺着されるグロメットと、該グロメット内部に形成され、前記アームレスト開状態で該アームレストに所定以上の力が加わると前記ネジを脱落可能にする脱落機構とを備えた。これにより、アームレストに過大な力が加わった場合にグロメットからネジを脱落させてヒンジとセンターコンソール本体とを分離させること可能となり、ヒンジとセンターコンソール本体やアームレストとの連結部が破損せず、修理費用を大幅に低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての車両用センターコンソールボックスを示す要部斜視図である。
【図2】本発明の一実施形態としての車両用センターコンソールボックスのグロメットを示す図であり、(a)はその正面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図3】本発明の一実施形態としての車両用センターコンソールボックスの連結部断面を示す図であり、(a)は通常時の断面図、(b)は脱落時の断面図である。
【図4】本発明の一実施形態としての車両用センターコンソールボックスのグロメットの別の構成例を示す断面図である。
【図5】従来の車両用センターコンソールボックスを示す斜視図である。
【符号の説明】
2 センターコンソール本体
3 アームレスト(蓋)
4 ヒンジ
6 ブラケット
7 グロメット
8 貫通孔
9 ネジ
10 グロメット本体
11,11′ 雌ネジ部
12 切り欠き
15,15′ 脱落機構

Claims (3)

  1. センターコンソールボックス本体に対して蓋となるアームレストを開状態と閉状態との間で回動可能に連結するヒンジと、
    前記センターコンソールボックス本体を構成するブラケットに取付けられて、該ブラケットと前記ヒンジとを連結するネジが螺着する上下に分割された雌ネジ部を結合され、該分割された雌ネジ部の相互の間隔を変更可能に、該雌ネジ部ネジを弾性的に支持する弾性変形可能なグロメットと、
    該グロメット内部に形成され、前記アームレスト開状態で該アームレストに所定以上の力が加わって該ネジ上下方向の力が加わると、該分割された雌ネジ部の相互の間隔が広がることによって前記ネジを脱落可能にする脱落機構とを備えた
    こと特徴とする、車両用センターコンソールボックス。
  2. 該グロメット本体の左右には、該脱落機構を構成する切り欠きが形成され、該切り欠きを拡縮するような樹脂の弾性変形を通じて、該分割された雌ネジ部の間隔が変更可能になっている
    こと特徴とする、請求項1記載の車両用センターコンソールボックス。
  3. 該ブラケットには貫通孔が設けられるとともに、
    該グロメット本体には首部が形成され、
    該グロメット本体は、該首部を該ブラケットの該貫通孔に挿嵌されて該ブラケットに固定されている
    こと特徴とする、請求項1又は2記載の車両用センターコンソールボックス。
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