JP4129545B2 - 保冷シャッタ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、デパートや食品スーパマーケット等のショーケースの前面開口部や隙間を夜間や休日などの仕事をやらない閉店時に封止する保冷シャッタ装置に係り、特に、簡便構造からなり、隙間の封止が確実に、かつ簡単に行われ、外観美もよい保冷シャッタ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
デパートや食品スーパマーケット等には冷凍品を陳列するための比較的大きなショーケースが配置され、このショーケースは複数個のものが隣接して一列に配置される場合が多い。また、ショーケースの両端にはショーケース側板が配置されショーケースの両側を保持している。このショーケースにはその前面に開口部があり、開店時にはこの開口部はオープン状態にあり、自由に冷凍品を出入し得るようにしている。一方、閉店時(夜間や休日)にはショーケース内の冷気が漏れることを防止して省電力化を図る必要がある。そのため、従来技術でもこの開口部を閉止するための保冷シャッタ装置が用いられている。従来の保冷シャッタ装置としては、薄い合成樹脂のナイトカーテンや限られた範囲であるがスラット式の保冷シャッタ装置が用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
主に冷蔵用のショーケースの開口部を閉止するために使用されているナイトカーテンは、安価であるがそれ自体の断熱性能が悪く、かつナイトカーテン相互間や特に下部の隙間が多く保冷性が悪い問題点がある。ナイトカバー(ナイトカーテン)相互間の隙間を塞ぐ公知技術として特開平9−96486号があるが、このものは隙間を塞ぐ短尺ナイトカバーを上方から引き出す構造からなり、開口部を塞いでいる長尺ナイトカバーと短尺ナイトカバーとが短尺ナイトカバーの引き出し時に互いに近接し得るように短尺ナイトカバーの引出しフック位置を調整する構造に特徴を有するものである。しかしながら、この構造でも隙間の封止性は完全でなく、特に構造的に下部の隙間の封止性が十分でない問題点がある。また、ナイトカバーとショーケース側板との間の隙間も封止されない問題点がある。別の公知技術として、実開昭58−93777号公報があるが、これは保冷シャッタの端縁を若干重ね合わせることによって、保冷カーテン(開閉シート)間に隙間を生ぜしめないようにするもので、隣接する保冷シャッタの軸を上下にずらせ、かつ両軸端を上下一体の軸受部に保持することを特徴としている。以上の構造のため保冷カーテン間の冷気漏洩は避けられず、また、保冷カーテンとショーケース側板との間の隙間も封止されない。また、更に軸受部が通常の2倍程度の大きさになり、大きな設置スペースを必要とし、又ショーケース上部の外観を損う問題点がある。一方、スラット式の保冷シャッタ装置は断熱性能が高く保冷シャッタ間及び保冷シャッタとショーケース側板間の隙間も塞がれているため保冷性はよいが重量が重く、操作性も悪くガイドレールも必要となり高価格のものとなる問題点がある。また、故障も起き易く保守性に劣る。
【0004】
本発明は、以上の問題点を解決するために発明されたものであり、小型,軽量,安価で操作性,取扱性がよく、静粛であり、外観美もよく、上下の全体にわたり隙間の封止性の大幅な向上が図れる保冷シャッタ装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、以上の目的を達成するために、請求項1の保冷シャッタ装置は、食品陳列用冷凍冷蔵多段ショーケース(以下、ショーケースと略称する)の前面の開口部の上部に配置されるローラ機構部とこれにより巻き出し巻き込みされて前記開口部を開閉する保冷カーテンとを備える保冷シャッタ部と、隣接する前記保冷カーテン間及び前記保冷カーテンとショーケース側板との間の隙間を封止する隙間封止手段とを有する保冷シャッタ装置であって、前記隙間封止手段は、前記隙間を覆うと共に前記保冷カーテンの側縁や前記ショーケース側板に固着した連結部材を介して着離可能に連結される封止膜と、前記隙間のショーケースの下部に配置され、前記封止膜を巻き出し巻き込むための巻回ローラとを有するものからなることを特徴とする。本発明の特徴は、保冷カーテンと分離している封止膜を用い、この封止膜の巻き出し巻き込みのための巻回ローラをショーケース下部に配置した点にある。これにより、開口部の上部には各種の機構部が配置されているが下部には何にもなく、配置スペースを確保する煩雑さから開放され、自由度の高い配置ができ保守性が大幅に向上することができる。これにより、保冷カーテンや封止膜の設計,製作の容易化が図れる。封止膜は必要時に下部にある巻回ローラから巻き出されて、保冷カーテンやショーケース側板に連結部材を介して連結され、その連結も手動の押圧により行われ、極めて簡単で、かつ確実な連結ができる。即ち、封止膜は保冷カーテンに重ね合わされ密着するため、隙間からの漏れが完全に防止され封止性の大幅な向上が図れる。特に、封止膜は下部から所定の高さまで引き上げられ保冷カーテンに連結されるため、冷気漏洩が発生し易い下方側の封止がより完全に行われ、この部分からの漏れが大幅に改善される。また、封止膜は保冷カーテンに重ね合わされ密着するため外観美もよい。また、全体がコンパクトにまとめることができる。
【0006】
また、本発明の請求項2の保冷シャッタ装置における封止膜は保冷カーテン間の隙間を封止する時、ショーケース下部に配置された巻回ローラから巻き出され、保冷カーテンの側縁表面に重ね合わせ連結部材を介して連結することを特徴とする。封止膜は保冷カーテンの側縁表面に重ね合わせ連結部材を介して連結されるため、封止性、取付性の向上が図れると共に外観美の向上が図れる。
【0007】
また、本発明の請求項3の保冷シャッタ装置における封止膜は、保冷カーテンの側縁とショーケース側板との間の隙間を封止する時、ショーケース下部に配置された巻回ローラから巻き出され、保冷カーテンの側縁表面及びショーケース側板に重ね合わせ連結部材を介して連結することを特徴とする。この場合の封止膜も前記請求項2における封止膜と同様に保冷カーテンの側縁表面及びショーケース側板に重ね合わせ連結部材を介して連結されるため、封止性、取付性の向上が図れると共に外観美の向上が図れる。
また、請求項4の保冷シャッタ装置は、前記保冷カーテンの側縁表面に固着した連結部材の表面位置を該保冷カーテンの他の部分の表面位置と同一レベルかそれ以下にしたことを特徴とする。連結部材の表面位置を保冷カーテンの他の部分の表面位置と同一レベルかそれ以下にすることにより、連結部材が冷却カーテンに固着されていても、その表面は面一になるため、保冷カーテンはローラ機構部の巻回ローラに円滑に巻き取られる。
【0008】
前記したように、本発明の封止膜の構造によるとショーケースの下部の隙間の封止が従来のものに較べて確実に行われ、特に、下部の冷気漏洩が多く生じ易いショーケースに対してはこの構造は極めて効果的である。また、前記のように、巻回ローラは開口部の下部に配置されているため、保冷シャッタ部や照明装置等が密集する場所を避けて障害物のない空間において自由に前記隙間封止手段を配置することができ、取付性や保守性が向上すると共に設計の自由度が向上し、全体構造としてもコンパクト化が図れる。また、隙間の封止性向上により大幅な省電力化が図れる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の保冷シャッタ装置の実施の形態を図面を参照して詳述する。図1は本実施の形態の保冷シャッタ装置の全体構造を示す正面図であり、図2はその一部側面図である。なお、本実施の形態では2台のショーケース5,5を配置した場合について説明しているが、勿論これに限定するものではない。本発明の保冷シャッタ装置は、大別して保冷シャッタ部と隙間封止手段とからなるが、まず保冷シャッタ部を説明する。
【0010】
図1,図2に示すように、保冷シャッタ部4はショーケース5の前面の開口部の上部の前方に配置されるローラ機構部7とこれにより巻き出し巻き込みされる保冷カーテン3等とからなる。保冷カーテン3は保冷性を向上するため、例えば、金属膜や中間断熱空気層及び熱容量の小さい合成樹脂皮膜や布層を積層したものからなり、前記の金属膜をショーケース5の内方に向けて配置したものからなる。これにより、結露防止性の向上や保冷性,断熱性の向上を図るようにしている。勿論、保冷カーテン3の構造は前記のものに限らず、天然系の繊維や布材等も使用される。
【0011】
図2に示すように、ローラ機構部7は、ショーケース5の前面の開口部の上部の前方に固定されるブラケット6と、これに枢支される巻回ローラ8と、巻回ローラ8を回転駆動する図略の駆動手段と、巻回ローラ8を覆うケース9等とからなる。保冷カーテン3は巻回ローラ8により巻回されて上下動するが保冷カーテン3で開口部16を閉止した場合には、図2に示すように保冷カーテン3は係止手段10に係着して保持される。
【0012】
また、図1に示すように、保冷カーテン3の中央位置には上下方向に沿って案内線11が設けられ、これと連設する保冷シャッタ部4のケース9の表面やショーケース5の下部の手摺部12の表面には案内線11と合致する誘導線13,14が設けられている。また、保冷カーテン3の下部の案内線11に沿う位置には保冷カーテン3を操作するためのプルポール15が設けられている。このプルポール15を用いて保冷カーテン3は巻回ローラ8から巻き出されて下降し、案内線11を下方の誘導線14に合致させながら前記のように係止手段10に係着されて保持される。また、開放時には案内線11を上方の誘導線13に合致させながら巻回ローラ8を駆動して保冷カーテン3に巻き込むことにより円滑な巻回が行われる。
【0013】
次に、隙間封止手段を説明する。保冷カーテン3の側端縁間には若干の隙間17がどうしても生ずる。また、保冷カーテン3のもう一方の側端縁とショーケース側板18との間にも隙間19が生ずる。従って、保冷カーテン3のみで開口部を塞いでもショーケース5の保冷の完全化が図れない。そのため前記の隙間封止手段が適用される。
【0014】
隙間封止手段は、封止膜1,1aとこれを巻き出し巻き込むための巻回ローラ25とからなる。本実施の形態の場合は図1に示す保冷カーテン3,3の側端縁間の隙間17を塞ぐための封止膜1及び保冷カーテン3,3の側端縁とショーケース側板18との間の隙間19を塞ぐための封止膜1aが採用される。
【0015】
封止膜1は保冷カーテン3とは別の狭幅平板状の部材からなり、図3に示すようにその内面側には連結部材20が設けられている。この封止膜1は封止時には図3に示すように、隣接した保冷カーテン3,3の側縁21,21に固着されている連結部材22,22に連結される。なお、この連結部材22,22の表面位置は保冷カーテン3の表面位置と同一レベルにある。このため、連結部材22,22が保冷カーテン3,3に固着されていても表面は面一のため保冷カーテン3,3は円滑にローラ機構部7の巻回ローラ8に巻き取りが可能になる。この連結部材20,22としては、例えば、公知の市販の面ファスナが用いられる。面ファスナは産業界や日常生活の各分野において広く使用され、その種類も多く、比較的安価に入手できる。
【0016】
図1及び図2に示すように、隙間封止手段2は、ショーケース5の開口部16の下部の位置23に固定されるブラケット24と、これに枢支される巻回ローラ25と、これを駆動するための図略の駆動手段と、巻回ローラ25等を収納保護するためのケース26等とからなる。不使用時において封止膜1は巻回ローラ25に巻き取られているが、必要時には巻回ローラ25から引き出され、そのまま適宜上方位置に引き上げられ、その連結部材20を保冷カーテン3,3の連結部材22,22に重ね合わせ、封止膜1を保冷カーテン3,3側に手で押圧し、互いの連結部材20,22により連結される。以上の簡単な操作により封止膜1の取付け作業が行われる。なお、封止膜1の取り外しは封止膜と保冷カーテン3,3との連結を解除したのち巻回ローラ25を作動すればよく、これにより簡単に巻回されて収納される。以上のように、封止膜1は保冷カーテン3と平坦状態で重ね合わせ保冷カーテン3と連結される。特に、下方から封止膜1を引き上げて隙間を封止するためショーケース5の下方の隙間が完全に塞がれ、冷気の漏洩が完全に防止されると共に、封止形状も常に良好に保持され外観美の向上が図れる。
【0017】
図4は封止膜1aによる封止形態を示すものである。この場合も封止膜1aは前記の封止膜1と同じく保冷カーテン3の表面に沿って平坦に配置される。このためには図示のようにショーケース側板18側にL型ブラケット27を設ける必要がある。即ち、ショーケース側板18の側面にL型ブラケット27を固定し、そのブラケット27の前面に連結部材28を固着する。この連結部材28の表面の位置は保冷カーテン3の側縁21に固定されている連結部材22と同一のレベル位置にする。これにより封止膜1aの連結部材20が保冷カーテン3の側縁21の連結部材22とL型ブラケット27の連結部材28に重なり、手で封止膜1aを押圧することにより保冷カーテン3とショーケース側板18とに封止膜1aが連結し隙間19は平坦な封止膜1aにより封止される。なお、この封止膜1aも前記した封止膜1と同じく下方から引き上げられて連結されるものであり、かつ前記のものと同じく平坦な状態で重ね合わせるため外観美がよく、かつ連結性もよく封止性の向上も図れる。
【0018】
図5は保冷カーテン3とショーケース側板18との間の隙間19を封止する封止膜1aの別の実施の形態で示す。この封止膜1a自体の構造は前記の図4に示した封止膜1aと同様であるが、その取付け方が相違する。この実施の形態の場合にはショーケース側板18側には前記のようなL型ブラケット27が設けられていない。このため、封止膜1aは直接ショーケース側板18に連結される。即ち、図示のように封止膜1aは折り曲げられた状態にショーケース側板18側に連結される。具体的には、ショーケース側板18の内面側に固着されている連結部材29に封止膜1aは連結される。この場合でも保冷カーテン3とショーケース側板18との間の隙間19は完全に封止される。
【0019】
以上のように、本発明では、図2の開口部16の下部の位置23に配置されている隙間封止手段2の巻回ローラ25から封止膜1,1aを引き上げて保冷カーテン3やショーケース側板18の連結部材22,28,29にその連結部材22を手で押し当てて連結して行う点に特徴があり、連結の確実化が図られ、隙間17,19の封止が完全に行われる。この事は従来の上方から封止膜的のものを引き下げて隙間を塞ぐものに較べて封止性が高く、特に下方の封止が確実にでき封止の完全化が図れる。また、隙間封止手段2の配置される部位には障害物がなく自由な配置ができ、取付性、操作性の向上が図れる。
【0020】
以上の説明において、保冷カーテン3の封止時における係止として係止手段10を採用したが、これに限定するものでなく、磁力を用いた係止手段も当然採用される。また、封止膜1,1aを引き上げるためにその上端側には引き上げ用の係止具(図略)を設けた方が好ましい。
【0021】
【発明の効果】
本発明によれば、従来技術の問題点は全て解決され軽量、操作性向上(操作軽快、操作単純)、騒音皆無、ガイドレール無し、外観美向上、保全性向上、隙間の封止性向上(保冷性向上)が図れ、かつ低価格化が図れ、これ等の相乗効果により設備投資効率が大幅に向上する効果が上げられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の保冷シャッタ装置の全体構造を示す正面図。
【図2】図1の部分側面図。
【図3】隣接する保冷カーテン間の隙間を封止膜で封止する状態を示す模式的部分断面図。
【図4】保冷カーテンの側端縁とショーケース側板との間の隙間を封止膜で封止する状態を示す模式的部分断面図。
【図5】保冷ンーテンの側端縁とショーケース側板との間の隙間を封止膜で封止する状態を示す模式的部分断面図。
【符号の説明】
1 封止膜
1a 封止膜
2 隙間封止手段
3 保冷カーテン
4 保冷シャッタ部
5 ショーケース(食品陳列用冷凍冷蔵手段ショーケース)
6 ブラケット
7 ローラ機構部
8 巻回ローラ
9 ケース
10 係止手段
11 案内線
12 手摺り部
13 誘導線
14 誘導線
15 プルポール
16 開口部
17 隙間
18 ショーケース側板
19 隙間
20 連結部材
21 側縁
22 連結部材
23 下部の位置
24 ブラケット
25 巻回ローラ
26 ケース
27 L型ブラケット
28 連結部材
29 連結部材
Claims (4)
- 食品陳列用冷凍冷蔵多段ショーケース(以下、ショーケースと略称する)の前面の開口部の上部に配置されるローラ機構部とこれにより巻き出し巻き込みされて前記開口部を開閉する保冷カーテンとを備える保冷シャッタ部と、隣接する前記保冷カーテン間及び前記保冷カーテンとショーケース側板との間の隙間を封止する隙間封止手段とを有する保冷シャッタ装置であって、前記隙間封止手段は、前記隙間を覆うと共に前記保冷カーテンの側縁や前記ショーケース側板に固着した連結部材を介して着離可能に連結される封止膜と、前記隙間のショーケースの下部に配置され、前記封止膜を巻き出し巻き込むための巻回ローラとを有するものからなることを特徴とする保冷シャッタ装置。
- 前記保冷カーテン間の隙間を封止する封止膜は、その隙間を封止する時、ショーケース下部に配置された前記巻回ローラから巻き出され、保冷カーテンの側縁表面に重ね合わせ連結部材を介して連結することを特徴とする請求項1に記載の保冷シャッタ装置。
- 前記保冷カーテンの側縁とショーケース側板との間の隙間を封止する封止膜は、その隙間を封止する時、ショーケース下部に配置された前記巻回ローラから巻き出され、保冷カーテンの側縁表面及びショーケース側板に重ね合わせ連結部材を介して連結することを特徴とする請求項1に記載の保冷シャッタ装置。
- 前記保冷カーテンの側縁表面に固着した連結部材の表面位置を該保冷カーテンの他の部分の表面位置と同一レベルかそれ以下にしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の保冷シャッタ装置。
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