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JP4135784B2 - レジスタのブレード取付け構造 - Google Patents
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JP4135784B2 - レジスタのブレード取付け構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はレジスタのブレード取付け構造に関し、さらに詳しくは、複数の前ブレードを装着するブレードアッシと複数の奥ブレードを装着するリテーナとを有し、前ブレードと奥ブレードとがクロス状に配置されるとともに熱交換された空気を車室内に風向き調整して送風するレジスタのブレード取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、レジスタは、車室内に温度調整された空気を送風する際、風向きを調整しながら送風できるように構成されるものであって、通常、左右方向に風向き調整をする複数の奥ブレードと上下方向に風向き調整をする複数の前ブレードとを備えている。複数の奥ブレードは、レジスタの枠体を構成して空調装置から送風された空気を車室内に案内するリテーナに装着され、複数の前ブレードは両端を支持板で支持されてブレードアッシとして構成されてリテーナの前面側に装着されている。
【0003】
従来のレジスタにおけるリテーナとブレードアッシとの取付け構造は、図9に示すように、複数の奥ブレード71を縦方向に並設して装着したリテーナ70に、複数の前ブレード76を横方向に並設して装着したブレードアッシ75を装着して構成されていた。リテーナ70は、全体的に矩形筒状に形成され前後方向(図中、左右方向)に延設されて形成されている。リテーナ70の前面側には、ブレードアッシ75を装着するための支持枠部72が矩形筒状に形成されて、支持枠部72の左右両面にブレードアッシ75と係合するための係合孔73がそれぞれ2箇所に形成されている。また支持枠部72の後方には、上下両面に複数の奥ブレード71を装着するための装着孔74が左右方向に沿って複数形成されている。
【0004】
一方、ブレードアッシ75は、複数の前ブレード76と前ブレードを両端で支持する一対の支持板77・77とを備えている。一対の支持板77・77は、前ブレード76を湾曲状に配置するために、上下方向に沿って湾曲して形成され、複数の前ブレード76を装着する複数の装着孔78を有するとともに、リテーナ70の係合孔73に係合する係合突起部79が支持板77・77から両外側に向かって突出するようにそれぞれ2箇所に形成されている。このように、リテーナに装着するための係合突起部をブレードアッシの両側から突出するように構成されたレジスタは、例えば特許文献1によって知られている。
【0005】
【特許文献1】
特開平5−312396号公報(図1参照)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、車両においては、コスト低減が強く要望されていることもあって、車両を構成する各搭載部品のコスト低減が課題として挙げられている。レジスタにおいては、その構成を簡略化することによって種々のコスト低減はなされていることから、その製造工程におけるコスト低減に対する見直しを図ることが必要となってきた。
【0007】
例えば、図9に示されているリテーナ70の構成においては、リテーナ70に形成される奥ブレード71の装着孔74とブレードアッシ75を係合する係合孔73は、それぞれリテーナ70の流路方向と直交する方向に形成されている。つまり、奥ブレード71の装着孔74はリテーナ70の上下両面に形成され、ブレードアッシ75と係合する係合孔73はリテーナ70の左右両面に形成されていることから、リテーナ70を成形する際に使用する金型構造は、図9に示すように、金型を、リテーナ70の前部と後部とを分割するラインPLを境にして前後方向A・Bに型開きする場合、上下方向C・Dと左右方向E・Fの4個のスライドコアを使用して成形する必要があった。
【0008】
スライドコアは、型開きする方向に対して直交する方向に成形する箇所がある場合、例えば孔明けをする場合に、スライドコアに配置されたピン部で孔の成形を行うものであって、可動型の型開きの際、移動する可動型の移動方向と直交する方向に移動可能に配置されている。従って、図9に示すようなリテーナ70では、可動型の移動方向に対して4方向(C・D・E・F)にスライドコアを配置する必要があることから、金型構造を大型にするとともに複雑にして型費を高くしていた。
【0009】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、リテーナを成形する際の金型構造を小型化して型費のコスト低減を図ることのできるレジスタのブレード取付け構造を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るレジスタのブレード取付け構造は、上記の課題を解決するために、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明では、複数の奥ブレードを直接又は支持板を介して装着するリテーナと、複数の前ブレードを集合して前記リテーナに装着されるブレードアッシとを備えて構成されるレジスタのブレード取付け構造であって、
前記リテーナは、前記奥ブレードの両端を直接又は支持板を介して装着する装着孔と、前記ブレードアッシを装着するための係合部とを形成し、
前記ブレードアッシは、前記前ブレードの両端を支持する支持板を備え、前記支持板に前記リテーナの係合部と係合可能な被係合部とを備え、
前記リテーナに形成される装着孔および前記係合部が前記リテーナの上下面に配置され、
前記リテーナに形成される係合部が、前記リテーナの板厚方向に形成されるとともに、前部より後部が低い2段に形成された係合凹部であり、前記ブレードアッシに形成される被係合部が、前記支持板の長手方向両端面上に配置されて前記係合凹部に係合可能に形成された鉤状の爪部材であり、
前記リテーナに形成される装着孔および前記係合部が、前記リテーナの同一面上に配置されていることを特徴とするものである。
【0013】
【発明の効果】
発明によれば、リテーナには、奥ブレードを直接又は支持板を介して装着する装着孔とブレードアッシの係合部を係合する被係合部とを備えている。この装着孔と被係合部とをリテーナの同一面上に形成することによって、リテーナの成形時における型抜きの際、可動型を固定型に対してリテーナの流路方向に型開きするときに、スライドコアを上下方向・左右方向のいずれか一方の方向にまとめて設置できることから、従来、上下方向と左右方向に設置していた4個のスライドコアのうち、2個のスライドコアを削除することができて型費を削減するとともにコンパクトに構成できる。
【0014】
また、本発明によれば、リテーナに形成される装着孔及び被係合部をリテーナの上下両壁部に配置することによって、奥ブレードは縦方向に配置した状態で並設され、前ブレードは横方向に配置した状態で並設されることとなり、ブレードアッシにおける支持板の上下両面に配置された爪部材でリテーナの係合孔に係合することによって、リテーナの上下方向でブレードアッシを装着することができる。
【0015】
従って、リテーナとブレードアッシとの係合部位が、リテーナに形成される奥ブレード装着孔又は奥ブレード支持板装着孔と同一面に形成され、これによってレジスタの組付状態が阻害されることがないことから、上述のように、型抜きの際に、スライドコアを削減することができ、型費のコスト低減を図るとともに型構造をコンパクトに構成することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
実施形態のレジスタ1は、図1〜3に示すように、矩形筒状に形成されたリテーナ3と、リテーナ3の前面側(図1中、左方)に装着されるブレードアッシ5と、ブレードアッシ5を覆う図示しないベゼルとを備えて構成され、リテーナ3の後方からブレードアッシ5側に向かって空気の送風流路を形成している。
【0018】
リテーナ3は、図3〜4に示すように、前部31が後部32に対して膨拡状に形成され、前部31の両側壁面にはブレードアッシ5を装着するための受け部33が左右両壁部より突出するように形成されている。また、前部31には、前端面から後方に向かって切り欠き部34が形成されるとともに、切り欠き部34の両側に突出片35・35が形成されている。各突出片35・35には、係合凹部36・36がそれぞれ形成され、係合凹部36・36は、前部が高く後部が低い2段に形成されてブレードアッシ5と係合可能としている。
【0019】
さらに、前部31の後方の上下両壁部には、流路と直交する方向に複数の装着孔38が形成されて奥ブレード37が回動可能に装着され、後部32の上下両壁部には、図示しないダンパを支持する支持孔39がそれぞれ形成されている。
【0020】
複数の奥ブレード37は、図5に示すように、縦方向に配置された各奥ブレード37に直交するように水平上に配置された1本のロッド40で連結され、後述の操作用前ブレード51Aに装着された操作ノブ54で中央部の操作用奥ブレード37Aが上下方向の軸を中心にして回動されることによって、他の奥ブレード37が同時に上下方向の軸を中心にして回動される。
【0021】
従って、リテーナ3の上下両壁面に、ブレードアッシ5と係合可能な係合凹部36と奥ブレード5の装着孔38及びダンパの支持孔39を形成し、左右両側壁面には孔やその他の成形部位等を一つも形成していない。
【0022】
一方、ブレードアッシ5は、図3及び図5に示すように、横方向に向けて配置した複数の前ブレード51と、前ブレード51の両端を回動可能に支持する支持板52・52とを備え、一方の支持板52には、複数の前ブレード51を連結する連結板53を備えている。前ブレード51の中央に配置される一つの前ブレード51は操作用前ブレード51Aとして操作ノブ54が装着され、操作ノブ54を作動することによって、操作用前ブレード51Aと連結板53を介して他のすべての前ブレード51が操作用前ブレード51Aと同時に水平方向の軸を中心にして回動されることとなる。
【0023】
支持板52は、図6に示すように、上下方向に湾曲状に形成され、前ブレード51を装着する装着孔52aが支持板52の湾曲形状に沿って形成され、支持板52の上下両端部には、リテーナ3の前部31における上下壁の内壁面に当接する支持面52b・52bを有するとともに、リテーナ3の係合凹部36・36に係合可能な爪部55・55が形成されている。爪部55は、鉤状に形成され後端部側(リテーナ3側)が、支持面52b・52bに向かって突出する係合突出部55a・55aを備えている。
【0024】
次に、上記のように形成されたリテーナ3を成形する金型構造について図7〜8に基づいて説明する。図7は、リテーナ3を成形している状態であり、図8は、型開き状態を示すものである。
【0025】
金型60は、固定側型板(以下、固定板という。)61と可動側型板(以下、可動板という。)62を有し、固定板61は固定側取付板63に装着され、可動板62は可動側取付板64に装着されている。リテーナ3は、溶融された樹脂材が固定板61と可動板62との合わせ部(以下、リテーナ成型部ともいう。)65に流れ込んだ後、冷却されることによって成形される。この際、図3に示すリテーナ3の上下方向に形成されるブレードアッシ5との係合凹部36や奥ブレード37の装着孔38、さらにダンパの支持孔39を加工するために、固定板61と可動板62との間に、可動板62の移動方向に対して直交する方向に、対向するように一対のスライドコア66・66が配置されている。
【0026】
スライドコア66・66は、固定板61から外側に広がる方向に傾いて突出されたアンギュラピン67・67に案内されて、可動板62の移動方向に対して直交する方向に移動可能に配置されている。そして、スライドコア66・66には、リテーナ3の上下両面に形成された係合凹部36、装着孔38、支持孔39を形成するためのピン部66a(図においては、1箇所だけで示している。)が金型60のリテーナ成型部65に向かって突出するように形成されている。
【0027】
そして、図7に示すように、リテーナ3の成型時には、可動板62は、固定板61との合わせ部65において固定板61と接近し、スライドコア66・66をピン部66a・66aがリテーナ成形部65側に突出するように、リテーナ成形部65に接近させている。リテーナ成型部65が冷却されると、図8に示すように、可動板62を固定板61から離隔する方向に移動させて型開きを行う。この際、スライドコア66・66は、傾斜されたアンギュラピン67・67によって可動板62の移動方向に対して直交する方向に、リテーナ成型部65から離れることとなる。そしてスライドコア66・66のピン部66a・66aが同時にリテーナ成形部65から抜けることとなる。
【0028】
上記のように、スライドコア66・66は、可動板62がリテーナ3の流路方向に沿って抜ける際に、リテーナ3の上下方向だけに配置され、リテーナ3の左右方向にはスライドコア66を配置することがないことから、金型60の構造をコンパクトにして型費の低減を図ることができる。
【0029】
上記のように成型されたリテーナ3において、リテーナ3の上下方向に形成された装着孔38に奥ブレード37を装着して、水平方向に回動することによって、車室内への左右方向の風向きを調整可能とし、リテーナ3の上下方向に形成された係合凹部36にブレードアッシ5の爪部55を係合して、前ブレード51を上下方向に回動することによって、上下方向の風向きを調整可能とする。さらに、図示しないベゼルと図示しないダンパを装着することによってレジスタ1を構成することとなる。
【0030】
なお、本発明のレジスタの取付け構造は、上記の形態に限定するものではなく、例えば、複数の奥ブレードを支持板で支持するタイプのレジスタにも適応することができ、この場合、リテーナは、上下両面に支持板の装着孔がそれぞれ1個又は複数形成されることとなる。
【0031】
また、組み付けられたレジスタは、上下方向と左右方向とを90°反転して車室内に取り付けるようにしてもよい。
【0032】
また、リテーナに形成される前ブレードとの係合部において、リテーナ3の突出片に爪部を形成し、ブレードアッシにおける支持板の上下両端部に係合凹部を形成してもよい。
【0033】
さらに、リテーナ3の係合凹部37を、リテーナ3の壁部を貫通する係合孔とし、ブレードアッシ5における支持板52の爪部55を、係合孔を貫通するように形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一形態によるリテーナとブレードアッシとを装着したレジスタの一部を示す斜視図である。
【図2】図1における断面図である。
【図3】図1におけるリテーナとブレードアッシを示す分解斜視図である。
【図4】図3におけるリテーナの吹出し口を示す側面図である。
【図5】図1における側面図である。
【図6】図3におけるブレードアッシの支持板を示す正面図である。
【図7】本発明のリテーナを成型する金型構造の成型状態を示す一部正面断面図である。
【図8】図7の金型構造の型開き状態を示す一部正面断面図である。
【図9】従来のリテーナとブレードアッシを示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 レジスタ
3 リテーナ
5 ブレードアッシ
35 突出片
36 係合凹部
37 奥ブレード
38 装着孔
39 支持孔
51 前ブレード
52 支持板
55 爪部
55a 係合突出部
60 金型
61 固定板
62 可動板
65 リテーナ成型部
66 スライドコア
66a ピン部

Claims (1)

  1. 複数の奥ブレードを直接又は支持板を介して装着するリテーナと、複数の前ブレードを集合して前記リテーナに装着されるブレードアッシとを備えて構成されるレジスタのブレード取付け構造であって、
    前記リテーナは、前記奥ブレードの両端を直接又は支持板を介して装着する装着孔と、前記ブレードアッシを装着するための係合部とを形成し、
    前記ブレードアッシは、前記前ブレードの両端を支持する支持板を備え、前記支持板に前記リテーナの係合部と係合可能な被係合部とを備え、
    前記リテーナに形成される装着孔および前記係合部が前記リテーナの上下面に配置され、
    前記リテーナに形成される係合部が、前記リテーナの板厚方向に形成されるとともに、前部より後部が低い2段に形成された係合凹部であり、前記ブレードアッシに形成される被係合部が、前記支持板の長手方向両端面上に配置されて前記係合凹部に係合可能に形成された鉤状の爪部材であり、
    前記リテーナに形成される装着孔および前記係合部が、前記リテーナの同一面上に配置されていることを特徴とするレジスタのブレード取付け構造。
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