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JP4140503B2 - 化粧板の製造方法 - Google Patents
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Description

本発明は、深み感が得られる化粧板の製造方法に関する。
従来、建材用の表面化粧材に使用される化粧シートとしては、不透明樹脂層、絵柄層、透明樹脂層、表面保護層を順次に積層したものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−300537号公報
しかしながら、従来の化粧シートは、基板の表面に、絵柄が印刷された化粧シートを1層だけ接着するものであったから、深み感(視覚的な遠近感)に乏しいという問題があった。
また、図5に示すように、ユニットバスの壁面に使用する定寸(例えば90×180cm)の化粧板1のような場合、隣り合う化粧板の側面1a同士を突き合わせ施工する関係から、突き合わせ部分の美観と止水のために、基板1の側面1aに沿って絵柄2aが印刷された化粧シート2を直角に折り曲げ加工して接着剤3で接着する必要がある。このように、化粧シート2を折り曲げ加工するには、厚みの薄いもの(例えば0.1〜0.15mm)でないとシワや破断等が発生して折り曲げできないので、より深み感に乏しくなるという問題があった。
本発明は、上記問題を解消するためになされたもので、深み感が得られるとともに、化粧シートの折り曲げ加工も可能な化粧板の製造方法を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために、本発明は、それぞれが折り曲げ可能な厚みである、単色若しくは絵柄の下地が印刷された化粧シートと、絵柄が印刷された、若しくは絵柄が印刷されていない透過性上層化粧シートとを基板の表面に積層接着しながら、基板の側面でそれぞれ折り曲げ加工をする化粧板の製造方法であって、コンベアで基板を一方向に連続搬送するとともに、ロール状に巻かれた化粧シートを引き出して、その裏面に反応性ポリウレタン接着剤を塗工しながら、ロール機構により、基板の先行する側面に接着し、ついで、折り曲げながら基板の表面に接着し、最後に、折り曲げながら基板の後行する側面に接着してカットする工程と、ロール状に巻かれた透過性上層化粧シートを引き出して、その裏面に反応性ポリウレタン接着剤を塗工しながら、ロール機構により、化粧シートの先行する側面に接着し、ついで、折り曲げながら化粧シートの表面に接着し、最後に、折り曲げながら化粧シートの後行する側面に接着してカットする工程とを含むことを特徴とする化粧板の製造方法を提供するものである。
発明によれば、基板の表面に、単色若しくは絵柄の下地を印刷した化粧シートを接着し、さらに、この化粧シートの表面に、絵柄を印刷した、若しくは絵柄を印刷していない、透過性上層化粧シートを透過性接着剤で積層接着したものであるから、絵柄等が多重層になるので、深み感が得られるようになる。
また、製造方法において、化粧シートと透過性上層化粧シートとの厚みが薄いから、ロール状に巻かれたものから引き出しながら、連続接着することが可能になるという利点がある。なお、製造方法において、ロール状に巻かれた化粧シートで、基板に化粧シートを接着したものを連続生産し、次にロール状に巻かれた透過性上層化粧シートに交換して、基板の接着した化粧シートに透過性上層化粧シートを接着したものを連続生産することもできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は第1実施形態の化粧板9Aであり、(a)は化粧板9Aの要部断面斜視図、(b)は化粧シート11の断面図、(c)は透過性上層化粧シート12の断面図である。
基板10は、ユニットバスの壁面に使用する定寸(例えば90×180cm)の化粧板9Aであれば、熱硬化性若しくは熱可塑性の樹脂板、鋼板、木板のように、任意の種類のものを適宜に選択使用することができる。
上記化粧シート11は、その裏面に、単色(例えば黄色や緑色等)若しくは絵柄(例えば花柄やチェック柄等)の下地11aが全面印刷されて、この化粧シート11の裏面は、上記基板10の表面に反応性ポリウレタン接着剤(例えば反応性ホットメルト接着剤…透過性、不透過性のいずれであっても構わない。)13で接着されている。このように、接着剤として、反応性ポリウレタン系接着剤を使用すると、製造時には接着が容易であるとともに、製造後の時間の経過に伴って充分な接着強度が得られるようになるが、これ以外の種類のものでも適宜に選択使用することは可能である。
この化粧シート11のシート自体は、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PP(ポリプロピレン)、PVC(ポリ塩化ビニル)若しくはそれらの複合材で成形されているのが好ましいが、これ以外の種類のものでも適宜に選択使用することは可能である。また、裏面に下地11aを印刷する場合は、透過性であることが好ましいが、表面に印刷する場合は、透過性、不透過性のいずれであっても構わない。なお、透過性とは、透明、半透明のことであり、不透過性とは不透明のことである。
上記化粧シート11のシート自体の厚みは、折り曲げ可能な0.1〜0.15mmであり、印刷層の厚みは、0.07〜0.08mm、接着剤層の厚みは0.01〜0.15mmであって、これらを含めた化粧シート11の総厚みは、0.25mm程度に設定することが好ましい。また、化粧シート11を加熱することで、折り曲げが容易になるが、加熱する場合には、化粧シート11の総厚みを0.75mm以下とすることが可能である。なお、上記各数値は限定的なものではない。
上記化粧シート11のシート自体の厚みは、折り曲げ可能な限界が0.15mm以内であり、それを越えると、シワや破断などが発生したり、ロール曲げするときに反発して接着不良になるおそれが生じる。なお、化粧シート11を折り曲げる必要が無いときは、0.15mmを越えるような厚みの厚いものを使用できる。
上記透過性上層化粧シート12は、その裏面に、絵柄(例えば花柄やチェック柄等)12aが要所に部分印刷されて、この透過性上層化粧シート12の裏面は、上記化粧シート11の表面に透過性の反応性ポリウレタン接着剤13で接着されている。この透過性上層化粧シート12の素材、厚みなどは上記化粧シート11と同じである。
上記化粧シート11と透過性上層化粧シート12とは、それぞれ折り曲げ可能な厚みに設定しており、基板10の側面に沿って折り曲げるようになっている。
上記基板10に対して化粧シート11と透過性上層化粧シート12とを積層接着しながら折り曲げ加工をするには、例えば図4に示すように、コンベア20で基板10を一方向Aに連続搬送するとともに、ロール状に巻かれた化粧シート11を引き出して、その裏面に反応性ポリウレタン接着剤13を塗工しながら、ロール機構21により、基板10の先行する側面10aに接着し、ついで、折り曲げながら基板10の表面に接着し、最後に、折り曲げながら基板10の後行する側面10aに接着してカットする。
続いて、ロール状に巻かれた透過性上層化粧シート12を引き出して、その裏面に反応性ポリウレタン接着剤13を塗工しながら、ロール機構21により、化粧シート11の先行する側面11bに接着し、ついで、折り曲げながら化粧シート11の表面に接着し、最後に、折り曲げながら化粧シート11の後行する側面11bに接着してカットする。なお、ロール状に巻かれた化粧シート11で、基板10に化粧シート11を接着したものを連続生産し、次にロール状に巻かれた透過性上層化粧シート12に交換して、基板10の接着した化粧シート11に透過性上層化粧シート12を接着したものを連続生産することもできる。
このように、化粧シート11と透過性上層化粧シート12との厚みが薄いと、ロール状に巻かれたものから引き出しながら、連続接着することが可能になるという利点もある。
上記第1実施形態の化粧板9Aであれば、基板10の表面に、下地11aを印刷した化粧シート11を接着し、さらに、この化粧シート11の表面に、絵柄12aを印刷した透過性上層化粧シート12を透過性の反応性ポリウレタン接着剤13で積層接着したものであるから、下層の化粧シート11に全面印刷された単色しくは絵柄の下地11aに加えて、透過性上層化粧シート12に部分印刷された絵柄12aが多重層になるので、深み感が得られるようになる。
また、化粧シート11と透過性上層化粧シート12とは、折り曲げ可能な厚みであるから、基板10の側面10aに沿って折り曲げることができるので、ユニットバスの壁面に使用するような場合でも、基板10の側面10aに沿って化粧シート11と透過性上層化粧シート12とを直角に折り曲げ加工することができる。
さらに、図2(a)に示す第2実施形態の化粧板9Bのように、化粧シート11の下地11aの絵柄と透過性上層化粧シート12の絵柄12aとを位置合わせすれば、深み感に加えて、立体感が得られるようになる。なお、化粧シート11の下地11aの絵柄と透過性上層化粧シート12の絵柄12aとをずらせても、絵柄によっては、深み感と立体感とが得られるようになる。
さらにまた、図2(b)に示す第3実施形態の化粧板9Cのように、透過性上層化粧シート12に絵柄12aが印刷されていなくても、その厚みによって、下層の化粧シート11に全面印刷された単色しくは絵柄の下地11aに深み感が得られるようになる。
また、図2(c)に示す第4実施形態の化粧板9Dのように、第1実施形態の化粧板9Aの透過性上層化粧シート12の表面に、絵柄(例えば花柄やチェック柄等)14aが裏面の要所に部分印刷された透過性上層化粧シート14の裏面を、透過性の反応性ポリウレタン接着剤13で接着して、3層構造に積層すれば、より一層に深み感が得られるようになる。なお、3層以上に積層することもできる。
上記第1〜第4実施形態の化粧板9A〜9Dは、基板10の表面が綺麗でないことを前提として、基板10の表面に化粧シート11を接着したものであったが、図3(a)に示す第5実施形態の化粧板9Eのように、基板10の表面に綺麗な木目模様のような下地10bが有る場合には、この下地10bを活かして、化粧シート11を接着しないで、その下地10bの表面に、絵柄12aを印刷した透過性上層化粧シート12を透過性接着剤13で積層接着すれば、絵柄等が多重層になるので、深み感が得られるようになる。この場合も、透過性上層化粧シート12に絵柄12aが印刷されていなくても、その厚みによって、下層の基板10の下地10bに深み感が得られるようになる。
また、図3(b)に示す第6実施形態の化粧板9Fのように、基板10の表面に単色若しくは絵柄を直接印刷した下地10bがある場合には、化粧シート11を接着しないで、その下地10bの表面に、絵柄12aを印刷した透過性上層化粧シート12を透過性接着剤13で積層接着すれば、絵柄等が多重層になるので、深み感が得られるようになる。この場合も、透過性上層化粧シート12に絵柄12aが印刷されていなくても、その厚みによって、下層の基板10の下地10bに深み感が得られるようになる。
上記各実施形態の化粧板9A〜9Fは、基板10の側面10aに化粧シート11や透過性上層化粧シート12を折り曲げて接着することを前提としたが、基板10の表面だけに化粧シート11や透過性上層化粧シート12を接着する化粧板にも適用できることは云うまでもない。この場合には、シート自体の厚みは、折り曲げ可能な0.1〜0.15mmに限られることはなく、もっと厚いものであっても構わない。
第1実施形態の化粧板であり、(a)は要部断面斜視図、(b)は化粧シートの断面図、(c)は透過性上層化粧シートの断面図である。 (a)は第2実施形態の化粧板の断面図、(b)は第3実施形態の化粧板の断面図、(c)は第4実施形態の化粧板の断面図である。 (a)は第5実施形態の化粧板の断面図、(b)は第6実施形態の化粧板の断面図である。 化粧板の製造工程例のシステム図である。 従来の化粧板であり、(a)は要部断面斜視図、(b)は隣り合う化粧板の側面同士を突き合わせ施工する例の断面図である。
符号の説明
9A〜9F 化粧板
10 基板
10a 側面
10b 下地
11 化粧シート
11a 下地
11b 側面
12 透過性上層化粧シート
12a 絵柄
13 反応性ポリウレタン接着剤

Claims (1)

  1. それぞれが折り曲げ可能な厚みである、単色若しくは絵柄の下地が印刷された化粧シートと、絵柄が印刷された、若しくは絵柄が印刷されていない透過性上層化粧シートとを基板の表面に積層接着しながら、基板の側面でそれぞれ折り曲げ加工をする化粧板の製造方法であって、
    コンベアで基板を一方向に連続搬送するとともに、ロール状に巻かれた化粧シートを引き出して、その裏面に反応性ポリウレタン接着剤を塗工しながら、ロール機構により、基板の先行する側面に接着し、ついで、折り曲げながら基板の表面に接着し、最後に、折り曲げながら基板の後行する側面に接着してカットする工程と、
    ロール状に巻かれた透過性上層化粧シートを引き出して、その裏面に反応性ポリウレタン接着剤を塗工しながら、ロール機構により、化粧シートの先行する側面に接着し、ついで、折り曲げながら化粧シートの表面に接着し、最後に、折り曲げながら化粧シートの後行する側面に接着してカットする工程とを含むことを特徴とする化粧板の製造方法。
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