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JP4148108B2 - 電磁波シールド性光透過窓材及びその製造方法 - Google Patents
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JP4148108B2 - 電磁波シールド性光透過窓材及びその製造方法 - Google Patents

電磁波シールド性光透過窓材及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明はPDP(プラズマディスプレーパネル)の前面フィルタや、病院などの電磁波シールドを必要とする建築物の窓材料(例えば貼着用フィルム)等として有用な電磁波シールド性光透過窓材及びその製造方法に係り、特に、透明フィルム上に線幅が細く、開口率の高い格子状の導電性パターンを精度良く形成することができる電磁波シールド性光透過窓材の製造方法と、この方法により製造された電磁波シールド性光透過窓材に関する。
近年、OA機器や通信機器等の普及にともない、これらの機器から発生する電磁波が問題視されるようになっている。即ち、電磁波の人体への影響が懸念され、また、電磁波による精密機器の誤作動等が問題となっている。
そこで、従来、OA機器のPDPの前面フィルタとして、電磁波シールド性を有し、かつ光透過性の窓材が開発され、実用に供されている。このような窓材はまた、携帯電話等の電磁波から精密機器を保護するために、病院や研究室等の精密機器設置場所の窓材としても利用されている。
従来の電磁波シールド性光透過窓材は、主に、金網のような導電性メッシュ材又は透明導電性フィルムをアクリル板等の透明基板の間に介在させて一体化した構成とされている。
従来の電磁波シールド性光透過窓材に用いられている導電性メッシュは、一般に線径10〜500μmで5〜500メッシュ程度のものであり、開口率は75%未満である。
従来用いられている導電性メッシュは、一般に、メッシュを構成する導電性繊維の線径が太いものは目が粗く、線径が細くなると目が細かくなっている。これは、線径の太い繊維であれば、目の粗いメッシュとすることは可能であるが、線径の細い繊維で目の粗いメッシュを形成することは非常に困難であることによる。
このため、このような導電性メッシュを用いた従来の電磁波シールド性光透過窓材では、光透過率の良いものでも、高々70%程度であり、良好な光透過性を得ることができないという欠点があった。
また、従来の導電性メッシュでは、電磁波シールド性光透過窓材を取り付ける発光パネルの画素ピッチとの関係で、モアレ(干渉縞)が発生し易いという問題もあった。
このような問題を解決し、モアレ現象を防止すると共に、光透過性、電磁波シールド性、熱線(近赤外線)カット性がいずれも極めて良好な電磁波シールド性光透過窓材とするために、本出願人は先に、線幅や間隔、網目形状の自由度が導電性メッシュに比べて格段に大きく、線幅200μm以下、開口率75%以上という細線で開口率の高い格子状の導電性パターンを容易に形成することができる方法として、次のような提案を行ってきた。
(1) フィルム面に、溶剤に対して可溶な物質によってドットを形成し、該フィルム面に該溶剤に対して不溶な導電材料よりなる導電材料層を形成し、該フィルム面を該溶剤と接触させて該ドット及び該ドット上の導電材料層を除去する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法(特開2001−332889)。
かかる電磁波シールド性光透過窓材の製造方法によると、溶剤に対して可溶性の材料には導電性微粒子が分散されておらず、低粘性の材料によってドットを印刷、形成することができる。このため、ドット間の間隔を著しく小さくするように微細で精微な印刷を施すことができる。このドット同士の間の細い領域は、後に導電性材料が残存して格子状の導電性パターンとなる領域であるから、著しく線幅の細い格子状導電性パターンを高精度にて形成することができる。この線幅を小さくすることにより、メッシュの開口率を大きくとることができる。
(2) 透明フィルムの表面に導電材料よりなる導電性パターンがメッキにより形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法において、該メッキに対する親和性が比較的高い透明フィルム表面に該メッキに対する親和性が比較的低い透明樹脂により前記導電性パターンとは逆のネガパターンを形成する工程と、その後、該透明フィルムをメッキ液によりメッキ処理し、該ネガパターンで覆われていない透明フィルム表面にのみ導電材料を付着させて前記導電性パターンを形成する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法(特願2001−354895)。
かかる電磁波シールド性光透過窓材の製造方法によると、ネガパターン形成用の材料には導電性微粒子が分散されておらず、低粘性の材料によってネガパターンを印刷することができる。このため、微細で精緻なネガパターンを形成することができ、このネガパターンで覆われていない部分に形成される導電性パターンを著しく線幅の小さいものとすることができる。この線幅を小さくすることにより、導電性パターンの開口率を大きくとることができる。
(3) 透明フィルムの表面に導電材料よりなる導電性パターンがメッキにより形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法において、該メッキに対する親和性が比較的低い透明フィルム表面に該メッキに対する親和性が比較的高い樹脂により前記導電性パターンと同一パターンの樹脂パターンを形成する工程と、その後、該透明フィルムをメッキ液によりメッキ処理し、該樹脂パターン上にのみ導電材料を付着させて前記導電性パターンを形成する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法(特願2001−354896)。
かかる電磁波シールド性光透過窓材の製造方法にあっては、樹脂パターン形成用の材料には導電性微粒子が分散されておらず、低粘性の材料によって樹脂パターンを印刷することができる。このため、微細で精緻なパターンを形成することができ、この樹脂パターン上に形成される格子状の導電性パターンを著しく線幅の小さいものとすることができる。この線幅を小さくすることにより、導電性パターンの開口率を大きくとることができる。
(4) 透明フィルムの表面に金属よりなる導電性パターンが形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法において、該透明フィルムの表面に金属箔を接着する工程と、該金属箔の表面に前記導電性パターンと同一パターンのレジストパターンを形成する工程と、その後、エッチング処理して、該レジストパターンによって覆われていない金属箔を除去して前記導電性パターンを形成する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法(特願2001−354897)。
かかる電磁波シールド性光透過窓材の製造方法にあっては、レジストパターン形成用の材料には導電性微粒子が分散されておらず、低粘性の材料によってレジストパターンを印刷することができる。このため、微細で精緻なレジストパターンを形成することができ、このレジストパターンの下側に形成される格子状の導電性パターンを著しく線幅の小さいものとすることができる。この線幅を小さくすることにより、導電性パターンの開口率を大きくとることができる。
(5) 透明フィルムの表面に導電材料よりなる導電性パターンが形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法において、該導電性パターンを無電解メッキにより形成する方法であって、該透明フィルム表面に、該無電解メッキの触媒を含有する樹脂塗料により前記導電性パターンと同一パターンの樹脂パターンを形成する工程と、その後、該透明フィルムを無電解メッキ処理し、該樹脂パターン上にのみ導電材料を付着させて前記導電性パターンを形成する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法(特願2002−312976)。
かかる電磁波シールド性光透過窓材の製造方法にあっては、樹脂塗料により、微細で精緻なパターンを形成することができ、この樹脂パターン上に無電解メッキにより著しく線幅が小さく、開口率の大きい格子状の導電性パターンを形成することができる。しかも、触媒を含有する樹脂塗料を用いて樹脂パターンを形成し、この樹脂パターン上にのみ無電解メッキにより導電材料を析出させるので、エッチング処理等が不要になり、環境汚染の原因となる三酸化クロム等のエッチング液や、塩酸等の中和液が不要になる上に、該エッチング工程や中和工程が不要になるので、安価且つ簡易に導電性パターンを形成することができる。また、酸、アルカリ又は加熱により樹脂パターンが透明フィルムから剥離するという問題もない。
即ち、無電解メッキにより樹脂パターン上に導電材料を析出させるためには、前述の如く、樹脂パターンの酸エッチング、触媒の付与、その活性化工程が必要となるが、本発明では、樹脂パターンに触媒を含有させるため、このような酸エッチング、触媒付与工程等を省略することができる。
なお、開口率とはメッシュの線幅と1インチ幅に存在する線の数から計算で求めたものである。
特開2001−332889 特願2001−354895 特願2001−354896 特願2001−354897 特願2002−312976
上記(1)〜(5)の方法により格子状の導電性パターン(以下「導電性メッシュパターン」と称す場合がある。)を印刷により形成する場合、この導電性メッシュパターンをポジパターン印刷で形成する場合であっても、ネガパターン印刷で形成する場合であっても、多くの場合、ポジ印刷パターンの格子状の隅角部やネガ印刷パターンの方形の頂点部分において、シャープな直角の角部を形成し得ず、角が丸みを帯びた形状となってしまう。
即ち、例えば、図4(a)に示す如く、格子状のインク保持部を有する印刷版11を用いてインク10を付与してポジ印刷を行った場合、形成される印刷パターン12は、図4(b)に示す如く、格子の隅角部12aが丸みを帯びた形状となり、印刷版の11の格子状インク保持部を正確に転写し得ない。
同様に図5(a)に示す如く、方形のインク保持部がドット状に形成された印刷版21を用いてインク10を付与してネガ印刷を行った場合、形成される印刷パターン22は、図5(b)に示す如く、方形の頂点22aが丸みを帯びた形状となり印刷版21の方形のインク保持部を正確に転写し得ない。
このため、電磁波シールド性光透過窓材として要求される電磁波シールド性や光透過性等の特性を得るために予め設計された開口面積ないし線幅の導電性メッシュパターンを精度良く形成し得なかった。
本発明は、このような従来の問題点を解決し、電磁波シールド性光透過窓材の導電性メッシュパターンを、形状精度及び寸法精度良く形成することができる電磁波シールド性光透過窓材の製造方法と、この方法により製造された電磁波シールド性光透過窓材を提供することを目的とする。
本発明の第1の発明に係る電磁波シールド性光透過窓材の製造方法は、透明フィルムの表面に格子状の導電性パターンが形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法であって、該導電性パターン又は該導電性パターンと同一のポジパターンを、格子状のインク保持部と、該格子状のインク保持部で囲まれた略方形のインク非保持部とを有する印刷版を用いた印刷により形成する工程を有する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法において、該インク非保持部の略方形の4個の頂点が該略方形の辺よりも外方に突出した形状となっていることを特徴とする。
本発明の第2の発明に係る電磁波シールド性光透過窓材の製造方法は、透明フィルムの表面に格子状の導電性パターンが形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法であって、該導電性パターンのネガパターンを、略方形のインク保持部がドット状に形成された印刷版を用いた印刷により形成する工程を有する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法において、該インク保持部の略方形の4個の頂点が該略方形の辺よりも外方に突出した形状となっていることを特徴とする。
このように、ポジ印刷版の格子状のインク保持部で囲まれた略方形のインク非保持部、或いは、ネガ印刷版にドット状に形成された略方形のインク保持部を、その略方形の4個の頂点が該略方形の辺よりも外方に突出した形状とすることにより、インクを格子の隅角部や方形の頂点部に十分に行き渡らせることが可能となり、導電性メッシュパターンにシャープな直角の角部を形成することが可能となる。
また、前述の従来の印刷版による印刷不良は、印刷版自体が、格子の隅角部又は方形の頂点部分で丸みを帯びていることが原因となっている場合もあったが、本発明に従って、略方形部の4個の頂点を4辺よりも外方に突出させた形状とすることにより、印刷版自体の形状不良に起因する印刷不良も解消される。
なお、以下において、本発明に係るポジ印刷版のインク非保持部又はネガ印刷版のインク保持部の、4個の頂点が4辺よりも外方に突出した略方形を「改良方形」と称す場合がある。
本発明において、ポジ印刷版の格子状のインク保持部で囲まれたインク非保持部、或いは、ネガ印刷版にドット状に形成されたインク保持部の改良方形の4辺は、その中央側へ後退するように湾曲した形状となっていることが好ましく、また、隣接する頂点同士を結ぶ線分と該頂点同士の間の辺との最大距離が該2頂点間の距離の2〜30%であることが好ましい。また、この改良方形は略正方形状であることが好ましい。
また、本発明において、より一層良好な形状及び寸法精度を得るために、印刷に用いるインクの粘度は100〜1500cpsであり、印刷版のインク保持部の深さは15〜40μmであり、印刷版はフォトリソ法により製版されたものであることが好ましい。
また、印刷は、凹版印刷、特にグラビア印刷で行うことが好ましく、この場合の印刷速度は10〜100m/minであることが好ましい。
このような本発明の方法によれば、例えば線幅が200μm以下で開口率75%以上の導電性パターンを有した電磁波シールド性光透過窓材を容易に製造することができる。
本発明の電磁波シールド性光透過窓材は、かかる本発明方法によって製造されたものであり、導電性メッシュパターンの形状精度及び寸法精度に優れる。
本発明によれば、電磁波シールド性光透過窓材の導電性メッシュパターンを寸法精度及び形状精度良く形成することができ、このため、設計通りの電磁波シールド性(導電性)、光透過性及び熱線カット性を有し、モアレ現象の問題もない電磁波シールド性光透過窓材を歩留り良く製造することができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
図1は本発明に従って、導電性メッシュパターン又は該導電性パターンと同一のポジパターンをポジ印刷により形成する実施の形態を説明する平面図であって、図1(a)はポジ印刷版を示し、図1(b)は形成された印刷パターンを示す。図2は、本発明に従って、導電性メッシュパターンのネガパターンをネガ印刷により形成する実施の形態を説明する平面図であって、図2(a)はネガ印刷版を示し、図2(b)は形成された印刷パターンを示す。図3は、本発明に係る印刷版の改良方形の形状例を示す平面図である。
図1(a)のポジ印刷版1の格子状のインク保持部1Aで囲まれた略方形のインク非保持部1Bは、図3(a)に示すような改良方形5となっている。このポジ印刷版1であれば、格子状のインク保持部1Aにインク10を付与して印刷を行った場合、図1(b)に示す如く、インクを格子の隅角部に十分に行き渡らせて、シャープな直角の角部が形成されたポジ印刷パターン2を形成することができる。
図2(a)のネガ印刷版3にドット状に形成されたインク保持部3Aは、図3(a)に示すような改良方形5となっている。このネガ印刷版3であれば、ドット状のインク保持部3Aにインク10を付与して印刷を行った場合、図2(b)に示す如く、インクを方形の頂点部分に十分に行き渡らせて、シャープな直角の角部が形成されたネガ印刷パターン4を形成することができる。
本発明において、ポジ印刷版1の格子状のインク保持部1Aで囲まれたインク非保持部1B、或いは、ネガ印刷版3にドット状に形成されたインク保持部3Aの改良方形の形状は、その略方形の4個の頂点が該略方形の辺よりも外方に突出した形状であれば良く、特に制限はないが、印刷版の製版における形状精度の面から、図3に示す如く、4辺5aがその中央側へ後退するように円弧形に湾曲した略正方形状(後述の線分5cで囲まれた形状が正方形)であることが好ましい。
この改良方形の頂点5bの突出の程度は、過度に小さいと、改良方形とすることによる本発明の効果を十分に得ることができず、過度に大きくしても格子状のパターンを形成し得なくなる。従って、この改良方形は、隣接する頂点5b,5b同士を結ぶ線分5cと、頂点5b,5b同士の間の湾曲辺5aとの最大距離が該2頂点間の距離の2〜30%であることが好ましい。即ち、図3(a)において、線分5cの長さLに対して、辺5aと頂点5bとの最大距離dが2〜30%(即ち、d=(0.02〜0.3)×L)、特に5〜20%であることが好ましい。
なお、改良方形の最も代表的な形状は、図3(a)に示すような4辺が内側へ凹となった円弧形状であるが、本発明において、改良方形の形状は、図3(b)に示す如く、この4辺が部分的に直線状となった改良方形6であっても良い。
なお、改良方形の寸法は、印刷パターンの寸法に対して一義的に決められるものではなく、インクの粘度、印刷版のインク保持部の深さ等も考慮して適宜決定されるものである。即ち、後述の実施例に示す如く、同一の印刷パターンを形成する場合であっても、インクの粘度、印刷版のインク保持部の深さにより、改良方形の設計は異なるものとなる。通常の場合、後述の図11の寸法aは寸法bの25〜90%程度であることが好ましい。
このように、格子状のインク保持部で囲まれたインク非保持部が改良方形となっているポジ印刷版、或いは、ドット状に形成されたインク保持部が改良方形とされたネガ印刷版は、フォトリソ法により精度良く製版することができる。
本発明の電磁波シールド性光透過窓材の製造方法は、このようなポジ印刷版又はネガ印刷版を用いること以外は、例えば、前述の(1)〜(5)の方法に従って実施することができる。ただし、本発明は、何ら前記(1)〜(5)の方法に限定されるものではなく、ポジ印刷版又はネガ印刷版を用いてパターン印刷を行うことにより導電性メッシュパターンを形成する工程を有する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法であれば、いずれも好適に適用することができる。
なお、本発明において、より一層良好な形状及び寸法精度を得るために、印刷に用いるインクの粘度は100〜1500cpsであり、印刷版のインク保持部の深さは15〜40μmであることが好ましい。インクの粘度が100cps未満ではインクの流動性が高く、改良方形で印刷した際のパターン形状及び寸法精度が得にくくなり、1500cpsを超えると印刷版のインク保持部へのインクの充填が不十分になりやすくなる。また、印刷版のインク保持部の深さが15μm未満では基材へのインク転写量が不十分になりやすく、40μmを超えると基材へのインク転写量が過剰となりやすい。
本発明において、印刷法には特に制限はないが、凹版印刷が好ましく、特に精度の良い印刷を行える点でグラビア印刷が好ましい。この場合の印刷速度は過度に遅いと基材へのインク転写量が過剰となりやすく、過度に速いと基材へのインク転写量が不十分になりやすいことから、10〜100m/minであることが好ましい。
以下に、図6〜10を参照して前記(1)〜(5)の方法に本発明を適用した場合の電磁波シールド性光透過窓材の製造方法について説明するが、本発明はこれらの方法に何ら限定されないことは前述の通りである。
図6は前記(1)の方法の一例を示す断面図であり、まず図6(a),(b)のように透明フィルム31上に水等の溶剤に対して可溶な材料を用いてドット32を印刷する。このネガ印刷に当っては、図2に示すようなインク保持部が改良方形とされたネガ印刷版を用いる。次いで、図6(c)の通り、このフィルム31のドット32上及びドット32間のフィルム露出面のすべてを覆うように導電材料層33を形成する。次に、このフィルム31を水等の溶剤によって洗浄する。この際、必要に応じ、超音波照射やブラシ、スポンジ等で擦るなどの溶解促進手段を併用してもよい。
これにより、図6(d)の通り、可溶性のドット32が溶解し、このドット32上の導電材料もフィルム31から剥れて除去される。そして、ドット同士の間の領域に形成された導電材料よりなる導電性パターン34がフィルム31上に残る。この導電性パターン34は、ドット32間の領域を占めるものであるから、全体としてはメッシュ状となる。
従って、ドット32間の間隙を狭くしておくことにより、線幅の小さいメッシュ状の導電性パターン34が形成される。また、各ドット32の面積を広くすることにより、開口率の大きなメッシュ状の導電性パターン34が形成される。ドット32を形成するための前記水等に対して可溶な印刷材料は、微粒子を分散させる必要のないものであり、低粘性のもので足りる。この低粘性の印刷材料によれば、微細なドットパターンとなるようにドットを印刷することができる。
なお、上記図6(d)の工程の後、必要に応じ仕上げ洗浄(リンス)し、乾燥することにより、電磁波シールド性光透過窓材が得られる。
透明フィルム31としては、ポリエステル、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、アクリル板、ポリカーボネート(PC)、ポリスチレン、トリアセテートフィルム、ポリビニルアルコール、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、金属イオン架橋エチレン−メタクリル酸共重合体、ポリウレタン、セロファン等、好ましくは、PET、PC、PMMAが挙げられる。
この透明フィルムの厚さは、電磁波シールド性光透過窓材の用途等によっても異なるが、通常の場合1μm〜5mm程度とされる。
フィルム31上に形成するドットの印刷材料としては、ドットを除去させる溶剤に対して可溶な材料の溶液が用いられる。このドットを除去させる溶剤としては、有機溶剤であってもよいが、安価であると共に、環境への影響の点からして水が好ましい。水は、通常の水のほか、酸、アルカリ又は界面活性剤を含んだ水溶液であってもよい。この印刷材料には、印刷仕上り状況を確認し易くするために顔料や染料を混ぜてもよい。
溶剤をこのように水とする関係からして、ドット形成材料としては水溶性の高分子材料が好ましくは、具体的にはポリビニルアルコールなどが好適である。
ドット32は、それらの間のフィルム露出領域がメッシュ状となるように印刷される。好ましくは、このフィルム露出領域の線幅が30μm以下となるように印刷される。印刷手法としてはグラビア印刷、スクリーン印刷、インクジェット印刷、静電印刷が好適であるが、細線化のためにはグラビア印刷が好適である。
ドットの印刷厚みは、特に限定されるものではないが、通常は0.1〜5μm程度とされる。
ドットの印刷後、好ましくは乾燥し、次いで導電材料層33を形成する。この材料としては、アルミニウム、ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、すず、カドミウム、銀、プラチナ、銅、チタン、コバルト、鉛等の金属又は合金或いはITO等の導電性酸化物が好適である。
この導電材料層33の厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性能が不足するので好ましくなく、厚過ぎると得られる電磁波シールド性光透過窓材の厚さに影響を及ぼすと共に、視野角を狭くしてしまうことから、0.5〜100μm程度とするのが好ましい。
導電材料層33の形成手法としては、スパッタリング、イオンプレーティング、真空蒸着、化学蒸着などの気相メッキ法や、液相メッキ(電解メッキ、無電解メッキ等)、印刷、塗布などが例示されるが、広義の気相メッキ(スパッタリング、イオンプレーティング、真空蒸着、化学蒸着)又は液相メッキが好適である。
この導電材料層33の形成後、前記の通り、溶剤好ましくは水を用いてドット32を除去し、必要に応じ乾燥して電磁波シールド性光透過窓材とされる。
図7は前記(2)の方法の一例を示す断面図であり、まず図7(a),(b)のように透明フィルム41上に導電材料のメッキに対する親和性が比較的低い透明樹脂材料を用いてドット状にネガパターン42をネガ印刷すると共に、透明フィルム41の裏面の全面に同じ透明樹脂を印刷して裏面被覆層43を形成する。このネガ印刷に当っては、図2に示すようなインク保持部が改良方形とされたネガ印刷版を用いる。次いで、この透明フィルム41をメッキ処理し、図7(c)の通り、このフィルム41のネガパターン42間のフィルム露出面のすべてを覆うように導電材料よりなる導電性パターン44を形成する。
この導電性パターン44は、ドット状のネガパターン42間の領域を占めるものであるから、全体としてはメッシュ状となる。
従って、ドット状のネガパターン42間の間隙を狭くしておくことにより、線幅の小さいメッシュ状の導電性パターン44が形成される。この線幅を小さくして各ドット状のネガパターン42の面積を広くすることにより、開口率の大きなメッシュ状の導電性パターン44が形成される。
なお、上記図7(c)の工程の後、裏面被膜層43を除去してもよい。
透明フィルム41の材料としては、導電材料のメッキに対する親和性が高い透明合成樹脂が用いられる。この合成樹脂としては、ABS、MBS(メチルメタクリレートブタジエンスチレン共重合体)、トリアセチルセルロース、PET、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)、PC(ポリカーボネート)/ABSアロイ、ポリプロピレン等が挙げられる。
この透明フィルムは、それ自体の材料の化学的特性としてメッキに対する親和性が高いものであっても良く、酸処理、アルカリ処理等によってメッキに対する親和性が高められるものであってもよい。さらに、メッキ液との接触によってメッキに対する親和性が高められるものであってもよい。
この透明フィルムの厚さは、電磁波シールド性光透過窓材の用途等によっても異なるが、通常の場合1μm〜5mm程度とされる。
フィルム41上に形成するネガパターン42の印刷材料としては、フォトレジストとして市販されているものが好適であり、中でもアクリルポリマーを主成分としたものが好適である。フォトレジストにてネガパターンを印刷した場合は、紫外線等のエネルギー線を照射して硬化させた後、メッキ処理を行う。
ネガパターン42は、好ましくは、このフィルム露出領域の線幅が200μm以下、特に好ましくは100μm以下、とりわけ30μm以下となるように印刷される。
ネガパターンの印刷厚みは、特に限定されるものではないが、通常は0.1〜10μm程度とされる。このネガパターンの厚さは、後に形成されるメッキの厚みと同等(メッキの厚みの70〜130%程度とくに80〜120%程度)であることが好ましい。
図7の方法では、透明フィルムの裏面にメッキが付着しないようにするために、透明フィルムの裏面にもメッキに対する親和性が比較的低い材料にて裏面被膜層43を形成するのが好ましい。この裏面被覆層43の材料はネガパターン42の材料と同一であることが好ましいが、異なっていてもよい。裏面被覆層43は、メッキ後に除去されてもよいが、製造工程を少なくするためには除去しない方が好ましい。
導電性パターン44を構成する導電材料としては、アルミニウム、ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、すず、カドミウム、銀、プラチナ、銅、チタン、コバルト、亜鉛等の金属又は合金が好適であるが、これらの中でも銅、ニッケル、クロム、亜鉛、スズ、銀又は金の純金属又は合金が好ましい。
この導電材料のパターン44の厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性能が不足するので好ましくなく、厚過ぎると得られる電磁波シールド性光透過窓材の厚さに影響を及ぼすと共に、視野角を狭くしてしまうことから、0.1〜10μm程度とするのが好ましい。
導電性パターン44の形成手法としては、液相メッキとりわけ無電解メッキが好適である。
なお、無電解メッキ処理する前に、ネガパターン42及び裏面被覆層43を有する透明フィルム1を酸によって前処理してもよい。これにより、透明フィルム41のネガパターン2で覆われていない面のメッキに対する親和性が高められる。この酸としては、クロム酸、硫酸、両者の混酸などが例示される。
この導電材料のパターン44の形成後、防眩性を付与するために黒色化処理してもよい。黒色化の手法としては、金属膜の酸化処理、クロム合金などの黒色メッキ処理などを採用することができる。
図8は前記(3)の方法の一例を示す断面図であり、まず図8(a),(b)のようにメッキに対する親和性が比較的低い透明フィルム51上に導電材料のメッキに対する親和性が比較的高い樹脂材料を用いて格子状に樹脂パターン52をポジ印刷する。このポジ印刷に当っては、図2に示すようなインク保持部が改良方形とされたポジ印刷版を用いる。次いで、この透明フィルム51をメッキ処理し、図8(c)の通り、この樹脂パターン52上にのみ導電材料のメッキ層よりなる導電性パターン53を形成する。
この導電性パターン53は、格子状の樹脂パターン52上に形成されたものであることから、該樹脂パターン52と同じ格子状となる。この樹脂パターン52の線幅を狭くしておくことにより、線幅の小さい格子状の導電性パターン53が形成される。この格子状の樹脂パターン52の線幅を小さくし、樹脂パターン52の目開き開口の面積を広くすることにより、開口率の大きな格子状の導電性パターン53が形成される。
透明フィルム51の材料としては、導電材料のメッキに対する親和性が低い透明合成樹脂が用いられる。この合成樹脂としては、PC(ポリカーボネート)、シクロオレフィンポリマー、ポリアリレート、アクリルポリマー等が挙げられる。
この透明フィルムは、それ自体の材料の化学的特性としてメッキに対する親和性が低いものであることが好ましく、さらに、メッキ液と接触しても表面がエッチングされず、メッキに対する親和性が高くならないものが好ましい。
この透明フィルムの厚さは、電磁波シールド性光透過窓材の用途等によっても異なるが、通常の場合1μm〜5mm程度とされる。
フィルム51上に形成する樹脂パターン52の印刷材料としては、ABS、トリアセチルセルロース、ポリアセタール、変性PPO(ポリフェニレンオキサイド)等を溶液化したものが好適である。
樹脂パターン52は、好ましくは、この線幅が200μm以下特に好ましくは100μm以下とりわけ30μm以下となるように印刷される。
樹脂パターンの印刷厚みは、特に限定されるものではないが、通常は0.1〜10μm程度とされる。
導電性パターン53を構成する導電材料としては、アルミニウム、ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、スズ、カドミウム、銀、プラチナ、銅、チタン、コバルト、亜鉛等の金属又は合金が好適であるが、これらの中でも銅、ニッケル、クロム、亜鉛、スズ、銀又は金の純金属又は合金が好ましい。
この導電性パターン53の厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性能が不足するので好ましくない。一方、厚過ぎると得られる電磁波シールド性光透過窓材の厚さに影響を及ぼすと共に、視野角を狭くしてしまう。また、メッキが幅方向にも広がるため線幅が太くなり、開口率が低下する。従って、該パターン53の厚さは、0.1〜10μm程度とするのが好ましい。
メッキ層よりなる導電性パターン53を形成するためのメッキ法としては、無電解メッキが好適である。
なお、無電解メッキ処理する前に、樹脂パターン52を酸によって前処理してもよい。これにより、樹脂パターン52のメッキに対する親和性が高められる。この酸としては、クロム酸、硫酸、両者の混酸などが例示される。
この導電性パターン53の形成後、防眩性を付与するために黒色化処理してもよい。黒色化の手法としては、金属膜の酸化処理、クロム合金などの黒色メッキ処理などを採用することができる。
図9は前記(4)の方法の一例を示す断面図であり、まず図9(a),(b)のように透明フィルム61上に接着剤62を用いて金属箔63を接着する。次いで、図9(c)の通り、この金属箔63の上にレジストを格子状にポジ印刷してレジストパターン64を形成する。このポジ印刷に当って、図1に示すようなインク非保持部が改良方形とされたポジ印刷版を用いる。次に、図9(d)の通り、エッチング処理し、レジストパターン64で覆われていない金属箔63を除去し、その後、図9(e)の通りレジストパターン64を除去する。
上記のエッチング処理は、金属箔63のうちレジストパターン64に覆われていない部分のみを除去するものであり、レジストパターン64の下側の金属箔63はエッチングされずに残り、金属よりなる導電性パターン63Aとなる。なお、接着剤62は、透明であれば除去されずに透明フィルム61上に残っていてもよい。ただし、このエッチングにより、金属箔63と共に接着剤62も除去されてもよく、エッチング後に溶剤を用いて接着剤62を除去してもよく、レジストパターン64の除去時に併せて接着剤62を除去してもよく、レジストパターン64の除去後に接着剤62を除去してもよい。
この導電性パターン63Aは、格子状のレジストパターン64の下側に形成されたものであることから、該レジストパターン64と同じ格子状となる。このレジストパターン64の線幅を狭くしておくことにより、線幅の小さい格子状の導電性パターン63Aが形成される。この格子状のレジストパターン64の線幅を小さくし、レジストパターン64の目開き開口の面積を広くすることにより、開口率の大きな格子状の導電性パターン63Aが形成される。
本発明では、レジストパターン64は除去せず、図9(d)の状態で加工を止めて電磁波シールド性光透過窓材としてもよい。このようにすると、導電性パターン63Aがレジストで覆われた電磁波シールド性光透過窓材となる。このレジストは反射防止機能を果す。後述の黒色化処理を施す場合には、レジストは除去される。
透明フィルム61の材料としては、エッチング液によって侵食されない透明合成樹脂が用いられる。この合成樹脂としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリエーテルスルホン、ポリアリレート、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、トリアセテートなどの透明性が高く、また取り扱いし易い適度の硬さのものが好ましい。
この透明フィルム61の厚さは、電磁波シールド性光透過窓材に剛性を与えて取り扱い易くするために50〜300μm程度であることが好ましい。
金属箔63としては、アルミニウム、ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、スズ、カドミウム、銀、プラチナ、銅、チタン、コバルト、亜鉛等の金属又は合金が好適であるが、これらの中でも銅、アルミニウム、ニッケル、クロム、亜鉛、スズ、銀又は金の純金属又は合金が好ましい。
この金属箔63の厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性能が不足し、厚過ぎると得られる電磁波シールド性光透過窓材の視野角を狭くしてしまう。また、エッチングが幅方向にも広がるためレジストパターン64通りの導電性パターン63Aが形成されないおそれがある。従って、該金属箔63の厚さは、0.1〜20μm程度とするのが好ましい。
金属箔63を透明フィルム61に接着するための接着剤としては、エポキシ系、ウレタン系、アクリル系など汎用でかつ透明性の高いものなどを用いることができる。接着剤2の層厚さは5〜50μm程度であればよい。
金属箔63上に形成するレジストパターン64の印刷材料としては、フォトレジスト等として市販されているものが好適であり、中でもアクリルポリマーを主成分とした溶液が好適である。フォトレジストにてパターンを印刷した場合は、紫外線等のエネルギー線を照射して硬化させた後、エッチング処理を行う。
レジストパターン64は、好ましくは、この線幅が200μm以下特に好ましくは100μm以下とりわけ30μm以下となるように印刷される。
レジストパターン64の印刷厚みは、特に限定されるものではないが、通常は0.1〜10μm程度とされる。
エッチング液は、金属箔63の材料によって選択される。エッチング液自体は市販の各種のものを用いれば足りる。例えば、金属箔が銅、鉄、アルミ、ニッケル、クロム、亜鉛、スズなどであるときには塩化第2鉄溶液を用いることができる。
この導電性パターン63Aの形成後、防眩性を付与するために黒色化処理してもよい。また、予め黒色化処理した金属箔を透明フィルム1に接着してもよい。黒色化の手法としては、金属膜の酸化処理、クロム合金などの黒色メッキ処理などを採用することができる。
図10は前記(5)の方法の一例を示す断面図であり、まず図10(a),(b)のように、透明フィルム71上に無電解メッキの触媒を含む樹脂塗料を用いて格子状に樹脂パターン72をポジ印刷する。このポジ印刷に当って、図1に示すようなインク非保持部が改良方形とされたポジ印刷版を用いる。次いで、この透明フィルム71を無電解メッキ処理し、図10(c)の通り、この樹脂パターン72上にのみ導電材料のメッキ層よりなる導電性パターン73を形成する。
この導電性パターン73は、格子状の樹脂パターン72上に形成されたものであることから、該樹脂パターン72と同じ格子状となる。この樹脂パターン72の線幅を狭くしておくことにより、線幅の小さい格子状の導電性パターン73が形成される。この格子状の樹脂パターン72の線幅を小さくし、樹脂パターン72の目開き開口の面積を広くすることにより、開口率の大きな格子状の導電性パターン73が形成される。
透明フィルム71の材料としては、耐熱性、耐薬品性等に優れた透明なフィルムであれば良く、汎用のエンプラフィルムが用いられる。この透明フィルムは、それ自体の材料の化学的特性としてメッキに対する親和性が低いものであることが好ましく、さらに、メッキ液と接触しても表面がエッチングされず、メッキに対する親和性が高くならないものが好ましい。このような透明フィルム1としては、例えば、ポリエステルフィルム、ポリアリレートフィルム、シクロオレフィンフィルム等が挙げられる。
この透明フィルムの厚さは、電磁波シールド性光透過窓材の用途等によっても異なるが、通常の場合1μm〜5mm程度とされる。
フィルム71上に形成する樹脂パターン72の形成に用いられる樹脂塗料の樹脂としては、ウレタン樹脂、アクリル樹脂等の、塗料化が容易で、上記透明フィルム71への密着性の高いものが用いられる。
また、樹脂塗料に含有される無電解メッキの触媒としては、パラジウム、銀、スズ、銅、ニッケル等の還元性金属、或いはこれらの塩や錯体の1種又は2種以上を用いることができる。特に、パラジウムは、触媒効果が高く、好適に用いることができる。また、銀は、比較的酸化し難く、微粒子化が容易なので、塗料化に適している。
これらの触媒の樹脂塗料中の含有量は、少な過ぎると無電解メッキにより導電材料を効率的に析出させて緻密な導電性パターンを形成することができず、多過ぎると樹脂パターンの塗膜物性が劣り、また、樹脂パターン形成が困難となることから、無電解メッキの触媒の樹脂塗料中の含有量は、樹脂塗料中の樹脂成分に対して1〜50重量%であることが好ましい。
なお、この樹脂塗料は、主成分樹脂と触媒とにトルエン、酢酸エチル、MEK(メチルエチルケトン)等の溶剤を加えて適度な粘度に調整して塗料化されるが、その他安定剤、着色剤等の添加剤を含有していても良い。
樹脂パターン72は、好ましくは、この線幅が200μm以下特に好ましくは100μm以下とりわけ30μm以下となるように印刷される。
樹脂パターン72の印刷厚みは、特に限定されるものではないが、通常は0.1〜10μm程度とされる。
導電性パターン73を構成する導電材料としては、アルミニウム、ニッケル、インジウム、クロム、金、バナジウム、スズ、カドミウム、銀、プラチナ、銅、チタン、コバルト、亜鉛等の金属又は合金が好適であるが、これらの中でも銅、ニッケル、クロム、亜鉛、スズ、銀又は金の純金属又は合金が好ましい。
この導電性パターン73の厚さは、薄過ぎると電磁波シールド性能が不足するので好ましくない。一方、厚過ぎると得られる電磁波シールド性光透過窓材の厚さに影響を及ぼすと共に、視野角を狭くしてしまう。また、メッキが幅方向にも広がるため線幅が太くなり、開口率が低下する。従って、該パターン73の厚さは、0.1〜10μm程度とするのが好ましい。
なお、無電解メッキ処理する前に、樹脂パターン72を硫酸、塩酸などによって脱脂処理を行っても良く、これにより、樹脂パターン72のメッキに対する親和性が高められる。
この導電性パターン73の形成後、防眩性を付与するために黒色化処理してもよい。黒色化の手法としては、金属膜の酸化処理、クロム合金などの黒色メッキ処理などを採用することができる。
図6〜図10に示すような方法で製造される電磁波シールド性光透過窓材は、1枚物のフィルムよりなるものであってもよく、ロールから巻き出された連続ウェブ状のフィルムであってもよい。
以下に実施例及び比較例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
実施例1〜5
ポリビニルアルコール樹脂(分子量3000)と顔料とを1:1(重量比)で混合したものを、水/メタノール混合溶液(水:メタノール=2:8(容量比))で表1に示す所定の粘度となるように希釈してインクを調製し、このインクを、フォトリソ法で製版された図2(a)に示すネガ印刷版により、PETフィルム上にグラビア印刷することにより、下記目標形状のネガパターン印刷を行った。印刷速度は50m/minとした。
目標形状:一辺が224μmの正方形を254μmのピッチで、30μmの間隔で規則配列したネガパターン
用いたネガ印刷版のインク保持部の深さ(版深)は表1に示す通りであり、インク保持部の改良方形の形状は、図3(a)及び図11に示す通りである。図11において、ピッチP、その他の各部の寸法は表1に示す通りである。
得られた印刷パターンについて、図12に示す各部の寸法を測定し、結果を表1に示した。この図12の印刷パターン7において、隣接する印刷7A,7Aの間隔の最大幅cと最小幅dの差が小さく、各々が目標の30μmに近似している程、印刷の形状精度及び寸法精度が高いことになる。
比較例1〜3
実施例1において、ネガ印刷版として、図5(a)に示す従来の印刷版を用い(従って、図11においてa=b)、表1に示す寸法とし、表1に示す粘度のインクを用いたこと以外は同様にしてネガ印刷を行い、同様に得られた印刷パターンの寸法を測定し、結果を表1に示した。
Figure 0004148108
表1より、本発明によれば、導電性メッシュパターンを所定の目標形状に精度良く形成することができることが分かる。
本発明により提供される、線幅が十分に小さく、開口率も著しく高い導電性メッシュパターンを有した電磁波シールド性光透過窓材は、電磁波シールド性、光透過性、熱線カット性に優れ、モアレ現象の問題もなく、PDPの前面フィルタや、病院などの電磁波シールドを必要とする建築物の窓材料(例えば貼着用フィルム)等として有用である。
本発明に従って、導電性メッシュパターン又は該導電性パターンと同一のポジパターンをポジ印刷により形成する実施の形態を説明する平面図であって、図1(a)はポジ印刷版を示し、図1(b)は形成された印刷パターンを示す。 本発明に従って、導電性メッシュパターンのネガパターンをネガ印刷により形成する実施の形態を説明する平面図であって、図2(a)はネガ印刷版を示し、図2(b)は形成された印刷パターンを示す。 本発明に係る印刷版の改良方形の形状例を示す平面図である。 導電性メッシュパターンをポジ印刷により形成する従来法を説明する平面図であって、図4(a)はポジ印刷版を示し、図4(b)は形成された印刷パターンを示す。 導電性メッシュパターンをネガ印刷により形成する従来法を説明する平面図であって、図5(a)はネガ印刷版を示し、図5(b)は形成された印刷パターンを示す。 実施の形態に係る電磁波シールド性光透過窓材の製造方法の一例を示す模式的な断面図である。 実施の形態に係る電磁波シールド性光透過窓材の製造方法の他の例を示す模式的な断面図である。 実施の形態に係る電磁波シールド性光透過窓材の製造方法の別の例を示す模式的な断面図である。 実施の形態に係る電磁波シールド性光透過窓材の製造方法の別の例を示す模式的な断面図である。 実施の形態に係る電磁波シールド性光透過窓材の製造方法の別の例を示す模式的な断面図である。 実施例で用いたネガ印刷版のインク保持部の形状及び寸法を示す平面図である。 実施例における印刷パターンの寸法測定部位を説明する平面図である。
符号の説明
1 ポジ印刷版
1A インク保持部
1B インク非保持部
2 ポジ印刷パターン
3 ネガ印刷版
3A インク保持部
4 ネガ印刷パターン
5,6 改良方形
5a 湾曲辺
5b 頂点
7 印刷パターン
7a 印刷部
11,21 印刷版
12,22 印刷パターン
31 フィルム
32 ドット
33 導電材料層
34 導電性パターン
41 フィルム
42 ネガパターン
43 裏面被覆層
44 導電性パターン
51 フィルム
52 樹脂パターン
53 導電性パターン
61 透明フィルム
62 接着剤
63 金属箔
63A 導電性パターン
64 レジストパターン
71 フィルム
72 樹脂パターン
73 導電性パターン

Claims (16)

  1. 透明フィルムの表面に格子状の導電性パターンが形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法であって、
    該導電性パターン又は該導電性パターンと同一のポジパターンを、格子状のインク保持部と、該格子状のインク保持部で囲まれた略方形のインク非保持部とを有する印刷版を用いた印刷により形成する工程を有する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法において、
    該インク非保持部の略方形の4個の頂点が該略方形の辺よりも外方に突出した形状となっていることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  2. 請求項1において、該インク非保持部の4辺は、該インク非保持部の中央側へ後退するように湾曲した形状となっていることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  3. 請求項1又は2において、該インク非保持部の隣接する頂点同士を結ぶ線分と該頂点同士の間の辺との最大距離が該2頂点間の距離の2〜30%であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項において、該インク非保持部が略正方形状であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  5. 透明フィルムの表面に格子状の導電性パターンが形成された電磁波シールド性光透過窓材を製造する方法であって、
    該導電性パターンのネガパターンを、略方形のインク保持部がドット状に形成された印刷版を用いた印刷により形成する工程を有する電磁波シールド性光透過窓材の製造方法において、
    該インク保持部の略方形の4個の頂点が該略方形の辺よりも外方に突出した形状となっていることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  6. 請求項5において、該インク保持部の4辺は、該インク保持部の中央側へ後退するように湾曲した形状となっていることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  7. 請求項5又は6において、該インク保持部の隣接する頂点同士を結ぶ線分と該頂点同士の間の辺との最大距離が該2頂点間の距離の2〜30%であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  8. 請求項5ないし7のいずれか1項において、該インク保持部が略正方形状であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項において、該インクの粘度が100〜1500cpsであることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  10. 請求項1ないし9のいずれか1項において、該印刷版のインク保持部の深さが15〜40μmであることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  11. 請求項1ないし10のいずれか1項において、該印刷版がフォトリソ法により製版された印刷版であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  12. 請求項1ないし11のいずれか1項において、該印刷法が凹版印刷法であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  13. 請求項12において、該印刷法がグラビア印刷法であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  14. 請求項12又は13において、印刷速度が10〜100m/minであることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  15. 請求項1ないし14のいずれか1項において、該導電性パターンの線幅が200μm以下であり、開口率が75%以上であることを特徴とする電磁波シールド性光透過窓材の製造方法。
  16. 請求項1ないし15のいずれか1項の方法により製造された電磁波シールド性光透過窓材。
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