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JP4152417B2 - 包装袋 - Google Patents
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JP4152417B2 - 包装袋 - Google Patents

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Description

この発明は、弁当用その他の比較的小型の、調味液、スープ、ドレッシング等の包装袋として用いて好適な軟質の包装袋に関し、とくには、開封した包装袋からの被包装物の注出当初において、注出量を加減しながら包装袋をわずかずつ傾動させる場合に、注出口から流出した被包装物が、包装袋の、その注出口より下方側に位置することとなる辺部分に沿って意図しない個所へ伝い落ちるのを防止する技術を提案するものである。
弁当等に適用される、比較的小型で軟質の、たとえば醤油用の包装袋では、それの開封を容易にするとともに、所定の個所への醤油の的確なる注出を容易にするべく、いわゆるびん口と称される狭幅注出路を設けたものが広く使用されるに到っており、これによれば、狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部に設けたVノッチ、Iノッチ等の引裂き誘導部から包装袋を手指で引裂くことで、その注出路に簡易に注出口を形成することができる。
しかるに、このような従来技術では、とくには、被包装物が醤油のような低粘度のものである場合、その被包装物の、食品へのかけ過ぎを防ぐべく、注出口を形成後の、多くは平面形状が方形の包装袋をわずかずつ傾けてそれを注出するに当り、包装袋のその傾動姿勢で、形成された注出口より高さレベルの低い、それの下方側に位置することとなる辺部分を伝わって、被包装物が意図しない個所に滴下されることがしばしばあり、ときには、被包装物によって着衣が汚損されることもあった。
この発明は、従来技術が抱えるこのような問題点を解決することを課題としてなされたものであり、それの目的とするところは、注出口を設けた包装袋からの被包装物の注出当初において、その包装袋をわずかずつ傾けて、被包装物を、流量を調節しながら注出するに当っての、その被包装物の、包装袋の下方側に位置することとなる辺縁に沿っての伝い落ちのおそれを十分に取り除くことができる包装袋を提供するにある。
この発明に係る包装袋は、縦ヒートシールが施されることのない、包装用フィルムの折返し辺側に、被包装物の注出口を形成する狭幅注出路が形成されてなり、その狭幅注出路の区画に寄与する横ヒートシール部に、該横ヒートシール部上縁部から前記狭幅注出通路の一側端縁部に向けて延びる、被包装物の注出口を形成するための引裂き誘導部を設けてなるものであって、被包装物の注出姿勢で、少なくとも、形成される注出口の下方側に位置することとなる、前記折返し辺側に設けた注出通路を含む辺部分の外表面に、好ましくは、所要の幅をもって撥水層を設けてなるものである。
なおこの場合、包装袋の外表面の全体にわたって撥水層を形成することも可能である一方で、下方側に位置することとなる辺縁だけに撥水層を形成することもできる。
ところで、撥水層は、シリコーン系、フッ素樹脂系、アクリル系もしくはアミド系のコート剤によって形成することが好ましく、この場合、ウレタン系、アクリル系、エステル系、硝化綿系、アミド系、塩ビ系、ゴム系、スチレン系、オレフィン系、塩酸ビ系、セルロース系、フェノール系などの樹脂をバインダとして用いることがより好ましい。
ここで、引裂き誘導部、たとえば誘導傷は、注出口を形成するべく区画される狭幅注出路の構成のためのヒートシール部に設け、被包装物の充填包装状態でヒートシールを施されることのない、包装用フィルムの折返し辺の延在方向の、狭幅注出路が設けられる一端部に向けて延在させ形成する。
この場合、より好ましくは、狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部を広幅シール部、たとえば、形成される狭幅注出路の延在長さより幅の広い広幅シール部とし、それの、被包装物収納スペースから離隔する側縁から狭幅注出路までの間に延びる引裂き誘導部を設け、さらに好ましくは、引裂き誘導部を、広幅シール部の長さ方向の中央部分のシール側縁から狭幅注出路までの間に曲線状または直線状に延在させて設ける。
さらに、引裂き誘導部は、その始端と狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部側縁とのクリアランスが、0.3〜1.0mmであることが好ましく、より好ましくは、引裂き誘導部の始端側に、該誘導部を隔てて位置し、ヒートシール部の表裏いずれか一方へ突出する、少なくとも一対以上の突部を設け、さらに好ましくは、ヒートシール部上端の、引裂き誘導部を隔てた位置に、一対のローレットシール部を設ける。
なお、引裂き誘導部を、ヒートシール部にミシン目状に穿設した孔または、多くは積層フィルムからなる包装用フィルムのベースフィルムその他に、レーザ光線等をもって連続的もしくは間欠的に設けた溶融痕によって形成することが好ましい。
この発明に係る包装袋では、そこに形成される注出口の開口幅のいかにかかわらず、被包装物の注出に当って、その注出口より下方側に位置することとなる辺部分の外表面に撥水層を設けることにより、包装袋をわずかずつ傾けて、注出口から、被包装物の徐々なる注出を行う場合に、その撥水層による液切れ性の向上により、包装袋の下方側に位置することとなる辺部分の、液体による濡れを十分に防止して、液体の、意図しない個所への伝い落ちのおそれを効果的に取り除くことができる。
この場合、撥水層の、被包装液体、例えば醤油との接触角は100〜170°の範囲とすることが、とくには、注出口の近傍部分への醤油の回り込みを十分に防止して、それの注出の的確性を一層高める上で好適であり、これがためには、その撥水層を、シリコーン系、フッ素樹脂系、アクリル系もしくはアミド系のコート剤の塗布によって形成することが好ましい。
ところで、このような撥水層の形成を、包装袋の製造に用いる包装用フィルムに対して行うときは、各個の包装袋に対して行う場合に比して、撥水層の形成能率を大きく高めることができるも、この場合は、包装用フィルムに対する、ヒートシール加工をも含む、その後の取り扱いによって、形成された撥水層が剥離、摩滅、擦過等されて、それ本来の機能を十分に発揮し得なくなるのを防止するべく、包装用フィルムへの上記コート剤の塗布に当っては、ウレタン系、アクリル系、エステル系、硝化綿系、アミド系、塩ビ系、ゴム系、スチレン系、オレフィン系、塩酸ビ系、セルロース系、フェノール系などの樹脂をバインダとして用いて、撥水層の、包装用フィルムへの固着強度を高めることが好ましい。
このような包装袋において、注出口が形成される狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部に引裂き誘導部を設けたときは、その引裂き誘導部を辿って、狭幅注出路を完全に横切る程度に包装袋を引裂くだけで、所要の注出口を容易に形成することができるので、包装袋をその全幅にわたって引裂いて注出口を形成する場合に比し、適正なる注出口を簡単に形成することができ、しかも、被包装物の注出を、従来のびん口包装袋と同様に、所定の個所に対してより的確に行うことができる。
ところで、狭幅注出路に対する、引裂き誘導部の上述したような形成は、被包装物の充填包装状態で、たとえば、三方シール形となる袋、封筒形となる袋、中央合掌シール形となる袋等のような、ヒートシールを施されることのない、包装用フィルムの折返し辺となる包装袋辺を設け、そして、その辺の延在方向の、狭幅注出路が設けられる一端部に向けてその引裂き誘導部を延在させて形成したときは、引裂き誘導部を辿る引裂きの進行によって狭幅注出路に注出口を形成することで、包装用フィルムの折返し辺のスプリングバック等によって、その狭幅注出路の横断面形状が液滴状に拡大することになるので、十分大きな注出路断面積を確保することができ、さらに狭幅注出通路であるため、充填スペースの押圧によって被包装物が注出路に沿って、一定方向に注出されるため、被包装物の注出当初の滑らかな注ぎ出しを担保することができる。したがって、従来のように液体注出時に被包装物が飛散し、手指や衣類を汚すことがない。
いいかえれば、狭幅注出路を、一対のヒートシール部をもってそれらの間に区画したときは、その狭幅注出路に注出口を形成してなお、狭幅注出路は依然として扁平な横断面形状を有することになり、注出路断面積それ自体もまた、注出路内圧の増加なしには小さいままとなるので、被包装物の注出当初の円滑なる注ぎ出しが難しく、この一方で、十分な量の初期注出を行うべく、被包装物の充填スペースを手指で押圧したときは、勢いが強すぎて被包装物が所定個所以外の部分にまで多量に注出されることになるという、注出量の調整上の問題が生じ易い。
そしてまた、狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部を、横シール部もしくは縦シール部からなる、たとえば、他のヒートシール部の約2〜3倍の幅の広幅シール部とし、この広幅シール部に、それの側縁から狭幅注出路までの間に延びる曲線状または直線状の引裂き誘導部を設けることにより、広幅シール部の、引裂き誘導部のそれぞれの側部をともに、左右の手指の把持部として機能させることで、その引裂き誘導部を辿る包装袋の引裂き開封を、その包装袋の、被包装物充填スペースに対する意図しない押圧等なしに、簡易に、かつ常に適正に行うことができる。
なおここで、広幅シール部に設ける引裂き誘導部を、広幅シール部の長さ方向の中央部分のシール側縁から狭幅注出路までの間に曲線状に、湾曲もしくは迂曲させて延在させて設けた場合は、狭幅注出路への注出口の形成態様との関連で、その引裂き誘導部のそれぞれの側部に、包装袋の引裂きに最適な把持スペースを確保し、併せて、引裂きの円滑なる進行と、不測の破断を担保することができる。
また、引裂き誘導部の始端と狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部側縁とのクリアランスを、0.3〜1.0mm設けた場合には、包装袋の取り扱い中に、引裂き誘導部が不測に破断し、被包装物が漏れ出すことを防ぐことができる
さらに、引裂き誘導部の始端側の該誘導部を隔てた位置に、少なくとも一対以上の突部あるいは一対のローレットシール部を設けた場合は、手指での引裂きの進行を円滑にすると共に、その開封位置を触覚をもって検知することが可能になる。
ここにおいて、引裂き誘導部は、それを広幅シール部等に、所要の長さにわたって延在させて形成するときは、ミシン目状の孔または、レーザ光線等によって連続的もしくは間欠的に溶融されてなる溶融痕によって形成することが、引裂き誘導部の形成を容易にし、また、包装袋の引裂きの進行を円滑にする上で好ましい。
この発明の実施形態を、被包装物の充填包装形態で示す平面図である。
この包装袋1は、頂部横シール3aを、他のヒートシール部2、3bの約2〜3倍の幅を有する広幅シール部8とし、この広幅シール部8により、被包装物の充填包装状態でヒートシールを施されることのない、包装用フィルムの折返し辺9の延在方向の一端部、図では上端部に狭幅注出路10を区画し、そして、広幅シール部8内に、それの長さ方向のほぼ中央部のシール側縁から、狭幅注出路10までの間に、図では、下方側に凸となる湾曲形態で曲線状に延びる、ミシン目状に穿設した孔からなる引裂き誘導部11を設けるとともに、図にメッシュを施して示すように、上記折返し辺9に沿わせて狭幅注出路10の最大幅と等幅の撥水層7を形成する。なお、引裂き誘導部11は、図の他の実施形態として示したように、直線状に設けてもよい。
ここでこの撥水層7の形成は、より広幅とすることの他、より狭幅とすることもできる。ところで、このような包装袋1は、たとえば、図に部分展開平面図で示すように、幅中央域に撥水層7を、グラビアコートその他の手段をもって予め帯状に形成した包装用フィルム21を幅方向に二つ折りにして、そのフィルム21の遊端部に連続的な縦シールを施すとともに、被包装物を充填しながらそれぞれの横シールを施すことによって製造することができる。
ところで、このような撥水層7、たとえば、シリコーン系、フッ素樹脂系、アクリル系もしくはアミド系のコート剤の塗布によって形成することができる撥水層7は、各個の包装袋1または、縦シール部2を設けた後の包装用フィルムに形成し得ることはもちろんであるが、撥水層の形成能率を考慮したときは、包装用フィルムの段階もしくは、多くは積層構造になる包装用フィルムの積層前の段階にて行うことが好適である。
包装用フィルム21の段階もしくはその前段階で撥水層7を形成する場合は、その撥水層7の、フィルム表面への固着強度を高めるために、上述したようなコート剤の塗布に当っては、ウレタン系、アクリル系、エステル系、硝化綿系、アミド系、塩ビ系、ゴム系、スチレン系、オレフィン系、塩酸ビ系、セルロース系、フェノール系などの樹脂をバインダとして用いることが好ましい。
なお、引裂き誘導部11は、図および図に示したように始端が狭幅注出路10から離隔した位置に形成されているため、包装袋1の取り扱い中に、誘導部11の始端が部材等に引っ掛かったり、ちぎれたりすることがなく、被包装物が不測に漏れ出すことを防止することができる。なお、その効果は、引裂き誘導部11の始端と、頂部横シール3a側縁とのクリアランスを0.3〜1.0mm設けた場合に一層、効果的である。とくに、連続包装袋をミシン目を介して1袋づつ、もしくは所要の数袋毎に切り離す際に、誘導部11が不測に破断することを防止するのに有効である。なお、クリアランスが0.3mmより小さい場合には、上記効果が得られず、1.0mmより大きい場合には手指での開封が困難となるため好ましくない。
また、本発明の包装袋は、図のような連続包装の状態においても、自動充填包装中に引裂き誘導部11の始端が、ロール等に引っ掛かることがなく、また、縦シール部2より横一直線に形成されてなる誘導部よりも、折曲がりづらく、移動中にちぎれてしまうおそれもない。
ところで、ミシン目状の孔からなる引裂き誘導部11は、図(a)に断面図で模式的に例示するように、広幅シール部8を形成した後に、ミシン目状に貫通孔11aを穿設することによって形成することができる他、図(b)に模式的に例示するように、包装用フィルム21の状態で、それの、相互に重なり合う二個所に、ミシン目状の孔11bを予め貫通させて設け、その後の広幅シール部8の形成によって、相互に融着されるシーラント層の孔部分を、溶融されたシーラント層それ自体で埋め込むことによって形成することもできる。
は、引裂き誘導部11の他の形成例を模式的に示す断面図であり、これは、広幅シール部8の形成前もしくは形成後に、炭酸ガスレーザ、ヤグレーザ等のレーザ光線の照射によって、積層構造になる包装用フィルム21の、たとえばベースフィルムを連続的に(図(a))または間欠的に(図(b))溶融蒸発、昇華等させたものであり、このような溶融痕を、広幅シール部8の表裏面に相互に対応させて形成してなるものである。
このような引裂き誘導部11は、図示のいずれのものにあっても、広幅シール部8の手指による、容易にして円滑な引裂きを可能にするとともに、その引裂きの、狭幅注出路10への通過をもまた十分円滑にして、狭幅注出路10への、所期した通りの注出口の形成を、簡単かつ確実なものとすることができる。
ここで、図および図に示すような形態を有する包装袋1では、狭幅注出路10に、このようにして注出口を形成する場合は、引裂き誘導部11を辿る広幅シール部8の引裂きを、その広幅シール部8の、図の頂縁側から開始することが必要となり、この場合は、左右の手指のそれぞれで、引裂き誘導部11を境として広幅シール部8を把持することになるので、引裂き誘導部11は、広幅シール部8に、左右の手指による十分な把持スペースを、被包装物の充填スペース4に及ぶことなく確保するべく、図示したように設けることが好適である。
以上に述べたような包装袋の作用を、図に示すものを例にとって以下に述べる。この場合は、包装袋1の開封、直接的には、狭幅注出路10への注出口の形成は、広幅シール部8を左右の手指で把持して、そのシール部8を、引裂き誘導部11を辿って引裂くとともに、その引裂きを、狭幅注出路10を横切って進行させることによって行うことができる。
このようにして注出口を形成した包装用フィルム21の折返し部に区画される狭幅注出路10は、図(a)に例示するように、液滴状に大きく開放されることになり、これによって十分大きな狭幅通路断面積および注出口断面積を確保することができるので、袋内被包装物は、包装袋1の、図(b)に示すような傾動操作により、注出口寸法等に影響されることなく、注出口12から常に円滑に注出することができる。
ところで、包装袋のこのような傾動操作に基く、被包装物の注出当初において、図(b)に示すように、注出量を加減しながら包装袋をわずかずつ傾ける場合は、従来は、包装袋の、形成された注出口より下方側に位置することとなる辺部分、図では折返し辺9を伝って被包装物が、図に仮想線で例示するように流下等することになるところ、この発明に係る包装袋では、撥水層7の作用下で、その折返し辺9の、被包装物による濡れが十分に阻止されることから、その被包装物は、図に実線で示すように、高い液切れ性ないしは撥水性によって注出口12の真下に流下することになり、被包装物の意図しない個所への滴下のおそれは効果的に除去されることになる。
なおここで、包装袋1の傾動量が、図に例示するように多くなって、折返し辺9が注出口12より上方側に位置することとなった場合は、撥水層7の作用を待つまでもなく、被包装物の、意図しない個所への流下等を十分に防止することができる。
さらに、図に示すような形態を有する包装袋1においては、図に示すように、引裂き誘導部11を隔てた位置に、突部13(図(a))または、ローレットシール部14(図(b))を対(ペア)で設けることが好ましい。この突部13またはローレットシール部14は、包装袋1を、引裂き誘導部11を境として、広幅シール部8を両手指で把持し、テコの力を利用して広幅シール部8上端の誘導部11始端から引裂き開封する際に、手指が滑ることを防止するという効果と共に、引裂き誘導部11始端を、触覚をもって検知することが可能となり、たとえ目が不自由な人でもその位置を、簡易迅速に見つけ出すことができるという効果がある。
したがって、突部13またはローレットシール部14は、広幅シール部8上の、両手指で把持する位置、即ち、引裂き誘導部11始端付近を境として、その両側に対で設ける必要がある。なお、突部13は、引裂き誘導部11の両側に複数対形成しても良く、また、ローレットシール部14のそれぞれの大きさは、少なくとも手指で把持できる大きさ、例えば10mm(広幅シール部長さ方向)×5mm(広幅シール部幅方向)程度であれば良い。
なお、突部13は、円形、三角形、四角形、多角形など様々な形状とすることができ、その形成方法は、広幅シール部8を形成するための、横ヒートシールロールの一方のヒートシール刃表面に、そのフィルム幅方向に間隔をおいて位置する二個一対の、上記形状からなる凹部を、また他方のヒートシール刃に、それらの凹部と対応して位置するそれぞれの凸部を設けることにより、両ヒートシール刃間を通過した包装用フィルムに、広幅シール部8の形成と同時に、突部13を形成することによる。同様に、ローレットシール部14も、上記一対の横ヒートシール刃のそれぞれの表面に、ローレット状の粗面を形成しておくことで、特別な工程を付加することなしに形成することができる。
本発明の包装袋について、撥水層の有無が、被包装物の液切れ性に与える影響について検討した。
15μm厚みの二軸延伸ナイロンベースフィルムと、50μm厚みのリニアローデンシティポリエチレンシーラント層との積層構造からなるフィルムを3方シールすることにより外寸が90mm×55mm(内寸:62mm×50mm)の包装袋を作製し、折り返し辺側に被包装物の注出口を形成するべく狭幅注出路を設けた。なお、注出口径は、いずれも4mmとなるようにした。
また、上記包装袋は、折り返し辺に沿わせてシリコーン系からなる撥水層を設けたもの(実施例)と、撥水層を設けないもの(比較例)の2種類を用意した。
なお、被包装物としては、こいくちしょうゆ(キッコーマン株式会社製)を11.0g封入した。
まず、上記2種類の包装袋を、注出口を開封した状態で、それぞれ図10に示す傾動角度測定装置に固定し、それを50mm/minで徐々に傾けていき、被包装物が注出し始める角度(α)を測定した。その結果を表1に示す。
次に、上記と同じ装置を用いて、包装袋を任意の角度に固定し、その角度において包装袋を押圧して被包装物を注出させ、その被包装物が包装袋の辺縁に沿って伝い落ち始める(液だれが発生する)角度(α)を測定した。その結果を表1に示す。
表1の結果より、注出開始角度には、撥水層の有無による影響がないが、液だれに関しては、比較例では、被包装物の注出開始角度において液だれが発生しているのに対し、実施例では、撥水層の存在により、被包装物の注出開始角度よりも傾動角度のきつい(小さい)状態まで液だれを抑制することができることが確認された。
Figure 0004152417
この発明の実施形態を示す平面図である。 他の実施形態を示す平面図である。 包装フィルムの部分展開平面図である。 ミシン目状の孔からなる引裂き誘導部を模式的に示す断面図である。 溶融痕からなる引裂き誘導部を模式的に示す断面図である。 包装袋の作用を示す図である。 包装袋を大きく傾動させた場合の注出形態を示す図である。 本発明の包装袋の連続包装状態を示す平面図である。 本発明の包装袋に(a)突部、(b)ローレットシール部を形成した場合の実施例を示す平面図である。 実施例の傾動角度測定装置を示す図である。
符号の説明
1 包装袋
2 縦シール部
3a、3b 横シール部
4 充填スペース
5、10 狭幅注出路
6、11 引裂き誘導部
7 撥水層
8 広幅シール部
9 折返し辺
12 注出口
21 包装用フィルム

Claims (8)

  1. 縦ヒートシールが施されることのない、包装用フィルムの折返し辺側に、被包装物の注出口を形成する狭幅注出路が形成されてなり、その狭幅注出路の区画に寄与する横ヒートシール部に、該横ヒートシール部上縁部から前記狭幅注出通路の一側端縁部に向けて延びる、被包装物の注出口を形成するための引裂き誘導部を設けてなる軟質の包装袋であって、
    被包装物の注出姿勢で、少なくとも、形成される注出口の下方側に位置することとなる、前記折返し辺側に設けた注出通路を含む辺部分の外表面に撥水層を設けてなる包装袋。
  2. 撥水層を、シリコーン系、フッ素樹脂系、アクリル系もしくはアミド系のコート剤により形成してなる請求項1に記載の包装袋。
  3. 狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部を広幅シール部とし、この広幅シール部に、それの側縁から狭幅注出路までの間に延びる引裂き誘導部を設けてなる請求項1または2に記載の包装袋。
  4. 引裂き誘導部を、広幅シール部の長さ方向の中央部分のシール側縁から狭幅注出路までの間に曲線状または直線状に延在させて設けてなる請求項に記載の包装袋。
  5. 引裂き誘導部の始端と狭幅注出路の区画に寄与するヒートシール部側縁とのクリアランスが、0.3〜1.0mmであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の包装袋。
  6. 引裂き誘導部の始端側に、該誘導部を隔てて位置し、ヒートシール部の表裏いずれか一方へ突出する、少なくとも一対以上の突部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装袋。
  7. ヒートシール部上端の、引裂き誘導部を隔てた位置に、一対のローレットシール部を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装袋。
  8. 引裂き誘導部を、ミシン目状に穿設した孔または、連続的もしくは間欠的な溶融痕によって形成してなる請求項1〜のいずれか1項に記載の包装袋。
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