JP4152628B2 - 他車認識装置、他車認識方法及びプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、他車認識装置、他車認識方法及びプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転している車両、すなわち、自車の走行を他の車両が妨げる可能性を判定することができるようにした他車認識装置が提供されている。該他車認識装置においては、他の車両が、走行方向における直近の交差点に到達するまでの時間的な範囲が他車予測到達時間範囲として算出され、該他車予測到達時間範囲が車両情報として他の車両から自車に送信される。そして、該車両情報が受信されると、自車の走行方向に前記他車予測到達時間範囲が算出された交差点、すなわち、他の車両にとっての直近の交差点があるかどうかを判断し、交差点がある場合に、自車が前記交差点に到達するまでの時間的な範囲が自車予測到達時間範囲として算出され、前記他車予測到達時間範囲及び自車予測到達時間範囲に基づいて、他の車両が自車の走行を妨げる可能性を判定し、判定結果を運転者に知らせるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来の車両の走行方法においては、他の車両が直近の交差点に到達するまでの時間的な範囲が他車予測到達時間範囲として算出され、該他車予測到達時間範囲が車両情報として送信されるようになっているので、自車の走行方向上の交差点が、他の車両にとって直近の交差点でない場合には、前記車両情報が送信されない。したがって、自車の走行方向上の交差点の直近に存在する車両以外の他の車両については、自車の走行を妨げる可能性を判定することができないので、十分に他の車両を認識することができない。
【0004】
本発明は、前記従来の車両の走行方法の問題点を解決して、他の車両を十分に認識することができる他車認識装置、他車認識方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の他車認識装置においては、自車位置を検出する自車位置検出処理手段と、車速を検出する車速検出部と、他の車両との間で送受信を行う通信部と、少なくとも前記自車位置及び車速から成る車両状態情報を含む車両情報信号を発生させ、該車両情報信号を前記通信部によって送信する車両情報信号送信処理手段と、他の車両からの車両情報信号を前記通信部によって受信する車両情報信号受信処理手段と、前記車両状態情報、受信された車両情報信号に含まれる車両状態情報、自車及び他の車両の各車両本体からの距離、並びに各車両本体の幅及び長さの寸法に基づいて設定された複数のゾーンに基づいて、自車及び他の車両が通過する通過点及び接触領域を特定し、前記各ゾーンが前記接触領域に到達するタイミング及び前記各ゾーンが前記接触領域を抜けるタイミングを算出し、前記接触領域及び前記タイミングに基づいて前記通過点における自車と他の車両との相関度を判定する相関度判定処理手段と、運転者に前記相関度に対応する内容を通知する通知処理手段とを有する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の実施の形態における他車認識装置の機能ブロック図である。
【0018】
図において、15はGPS(グローバルポジショニングシステム)信号を受信するGPS信号受信部としてのGPSセンサ、91は前記GPS信号に基づいて、地球上における車両の現在の位置、すなわち、現在地を表す自車位置を検出する自車位置検出処理手段、26は車速を検出する車速検出部としての車速センサ、38は他の車両との間で送受信を行う通信部、93は、少なくとも前記自車位置及び車速から成る車両状態情報を含む車両情報信号を発生させ、該車両情報信号を前記通信部38によって送信する車両情報信号送信処理手段、94は他の車両からの車両情報信号を前記通信部38によって受信する車両情報信号受信処理手段、96は、前記車両状態情報、及び受信された車両情報信号に含まれる車両状態情報に基づいて、自車及び他の車両が通過する通過点を特定し、該通過点における自車と他の車両との相関度を判定する相関度判定処理手段、97は運転者に前記相関度に対応する内容を通知する通知処理手段である。
【0019】
図2は本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置を搭載した車両の概念図である。
【0020】
図において、VHi(i=1、2、…)は車両、STj(j=1、2、…)は電波に乗せてGPS(グローバルポジショニングシステム)信号SGj(j=1、2、…)を発生させる衛星である。各車両VHiは、ナビゲーション装置14を備え、該ナビゲーション装置14は、自車位置を検出するために、衛星STjによって発生させられたGPS信号SGjを受信するGPS信号受信部及び自車位置検出部としてのGPSセンサ15、データ記録部16、コンピュータとして配設され、各種の処理手段として機能し、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、操作部としての入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37、通信部38及び警報装置39を備える。前記表示部35、音声出力部37、警報装置39等によって通知装置が構成される。
【0021】
また、前記ナビゲーション処理部17には、運転者が車両VHiを操作したことを表す情報、すなわち、運転操作情報、及び車両VHiの走行状態を表す情報、すなわち、走行状態情報が入力されるようになっている。すなわち、図示されないアクセルペダルが操作されたことを検出し、運転操作情報としてのアクセル信号を発生させるアクセル開度検出部としてのアクセルセンサ21、図示されないブレーキペダルが操作されたことを検出し、運転操作情報としてのブレーキ信号を発生させるブレーキ踏込度検出部としてのブレーキセンサ22、図示されないステアリングホイールの舵(だ)角を検出し、運転操作情報としての舵角検出信号を発生させる舵角検出部としてのステアリングセンサ23、図示されないウインカレバーが操作されたことを検出し、運転操作情報としてのウインカ信号を発生させ、車両VHiの方向が変化することを表示するための方向指示検出部としてのウインカセンサ24、変速操作装置としての図示されないシフトレバーが操作され、所定のレンジ位置に置かれたことを検出し、運転操作情報としてのシフト信号を発生させるレンジ位置検出部としてのシフトポジションセンサ25、車速を検出し、走行状態情報としての車速信号を発生させる車速検出部としての車速センサ26が、前記ナビゲーション処理部17に接続される。
【0022】
そして、前記データ記録部16は、地図データファイル、道路データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、探索データファイル、案内データファイル、施設データファイル等から成るナビゲーション情報としての道路情報のデータのデータベースを備える。
【0023】
前記地図データファイルには、前記表示部35に設定された地図画面に地図を表示するための道路の形状、施設の名称等を表す地図データが記録される。また、道路データファイルには、道路に関する道路データが記録され、該道路データによって、道路自体については、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する地点、幅員の狭くなる地点等が、コーナについては、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性については、降坂路、登坂路等が、道路種別としては、国道、一般道路、高速道路等がそれぞれ表される。前記道路データによって、踏切、高速道路ランプウェイ、高速道路の料金所等も表される。
【0024】
また、交差点データファイルには、各交差点に関する交差点データが記録され、ノードデータファイルには、各道路を形成する各ノードのノードデータが記録され、該ノードデータによって道路の位置及び形状が表される。そのために、前記ノードデータは、道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、ノード、各ノード間を結ぶリンク等を示すデータから成り、前記各ノードにノード番号が、前記各リンクにリンク番号が付される。
【0025】
そして、探索データファイルには、経路を探索するための道路データ、交差点データ等が記録され、案内データファイルには、探索経路に沿って案内図を表示したり、交差点又は探索経路上の特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点における走行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするための各種の案内データが記録される。また、施設データファイルには、ホテル、ガソリンスタンド、駐車場、観光地案内等の施設の情報(例えば、名称、住所、電話番号、位置座標等)を表す施設データが記録される。
【0026】
さらに、前記データ記録部16には、目的地等を設定する際に使用される地点を登録するための地点登録データ、通信部38を介して取得された交通情報等のVICSデータ等が記録される。
【0027】
そして、前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う主制御部としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用するRAM32、及び制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、探索経路における案内、すなわち、経路案内等を行うための各種のプログラムが記録されたROM33から成るとともに、前記RAM32、ROM33等によってナビゲーション処理部17内に配設された内部の記録媒体が構成される。
【0028】
前記RAM32及びROM33は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって構成される。また、前記データ記録部16とは別に、所定の情報を記録するために外部の他の記録媒体として、磁気テープ、フレキシブルディスク、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード、メモリカード等を使用し、ナビゲーション処理部17に接続することもできる。
【0029】
本実施の形態においては、前記ROM33に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16に各種のデータが記録されるようになっているが、プログラムをデータ記録部16に記録したり、プログラム、データ等を前記外部の他の記録媒体に記録したりすることもできる。この場合、前記外部の他の記録媒体から前記プログラム、データ等を読み出して前記データ記録部16に書き込んだり、また、前記ナビゲーション処理部17に、例えば、図示されないフラッシュメモリを配設し、前記外部の他の記録媒体から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに書き込んだりすることができる。したがって、外部の他の記録媒体を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、データ記録部16に記録された各種のデータに基づいて、走行制御、コーナ制御等の自動変速機の制御を行うようにした車両VHiにおいては、自動変速機の制御用のプログラム等も前記外部の他の記録媒体に記録することができる。このように、各種の記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うことができる。
【0030】
そして、前記入力部34は、前記表示部35の図示されないディスプレイ等に形成された所定の画面に画像で表示された操作キー、操作メニュー等の操作スイッチから成り、該操作スイッチを押す(タッチする)ことによって、ナビゲーション装置14の各種の機能を選択したり、走行開始時の自車位置を修正したり、目的地を設定したりすることができる。なお、入力部34として、表示部35と別に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用することもできる。
【0031】
そして、前記表示部35は、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイを備える。なお、フロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を表示部35として使用することもできる。前記表示部35に各種の画面が形成され、各画面には、操作案内、操作メニュー、出発地から目的地までの経路、経路案内等が表示される。
【0032】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音情報、例えば、音声合成装置によって合成された音声から成る案内情報、変速情報等をスピーカから出力する。なお、音声合成装置によって合成された音声のほかに、各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音された各種の案内情報をスピーカから出力することもできる。
【0033】
さらに、前記通信部38は、自車と、FM多重放送網、電話回線網、通信回線網、インターネット網等を介して、図示されないナビゲーション用サーバ、インターネット用サーバ等を備えた情報センタとの間で、また、他の車両との間で、各種のプログラム、データ等の送受信を行うためのものであり、送信用の信号送信装置41、及び受信用の信号受信装置42を備える。そして、該信号受信装置42は、例えば、渋滞情報、規制情報、駐車場情報等の各情報から成る交通情報のほか、交通事故情報、GPSセンサ15の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種のVICSデータを受信する。前記信号受信装置42にはビーコンセンサ等も含まれ、該ビーコンセンサは、道路に沿って配設された電波ビーコン装置、光ビーコン装置等から電波ビーコン、光ビーコン等を介して位置情報を受信する。
【0034】
なお、前記各種のプログラム、データ等を信号受信装置42に送信するために、前記情報センタと通信部38とを直接接続することができるだけでなく、前記インターネット網のプロバイダの端末を介して、又は電話回線網、通信回線網等の基地局の端末を介して接続することもできる。
【0035】
その場合、前記情報センタ、プロバイダ、基地局等から送信された前記プログラム、データ等の少なくとも一部が通信部38の信号受信装置42によって受信されると、前記CPU31は、例えば、RAM32、フラッシュメモリ、ハードディスク等にダウンロードし、前記プログラムを起動し、前記データに基づいて各種の処理を行う。すなわち、前記CPU31は、前記情報センタ、プロバイダ、基地局等から送信された地図データファイル、道路データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、探索データファイル、案内データファイル、施設データファイル等から成るデータベースを信号受信装置42によって受信し、RAM32、フラッシュメモリ、ハードディスク等にダウンロードし、前記データベースの各データに基づいて各種の処理を行うことができる。なお、プログラムとデータとを互いに異なる記録媒体に記録したり、同じ記録媒体に記録したりすることもできる。
【0036】
また、家庭用のパソコンを使用して、前記情報センタから送信されたプログラム、データ等を、パソコンに対して着脱自在なメモリカード、フレキシブルディスク等の外部の記録媒体にダウンロードし、前記プログラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うこともできる。
【0037】
ところで、本実施の形態においては道路上の所定の通過点、例えば、交差点、合流点、コーナ等を走行したりする場合、他の車両を認識することができるようになっている。
【0038】
そのために、他車認識装置が配設され、各車両VHiを走行させるのに伴って、少なくとも自車位置、車両VHiの走行方向を表す自車方位、車速、道路情報等を含む車両VHiの状態を表す車両状態情報を含む車両情報信号Svi(i=1、2、…)を発生させ、該車両情報信号Sviを電波に乗せて信号送信装置41によって、すなわち、通信部38によって他の車両に送信するようにしている。また、他の車両から送信された車両情報信号を信号受信装置42によって、すなわち、通信部38によって受信することもできるので、受信された車両情報信号から車両状態情報を取り出し、該車両状態情報に基づいて他の車両を検出するようにしている。したがって、運転者は他の車両を認識することができる。
【0039】
次に、前記他車認識装置の動作について説明する。なお、この場合、各車両VHiに搭載されたナビゲーション処理部17のCPU31によって各種の処理が行われるようになっているが、各車両VHiに主制御装置として搭載されたCPUによって各種の処理を行うこともできる。
【0040】
図3は本発明の実施の形態における他車認識装置の動作を示す第1のフローチャート、図4は本発明の実施の形態における他車認識装置の動作を示す第2のフローチャート、図5は本発明の実施の形態における信号受信装置による車両情報信号の受信状態を示す図、図6は本発明の実施の形態における各車両の関係を示す斜視図、図7は本発明の実施の形態における通信部の動作を示すタイムチャート、図8は本発明の実施の形態における相関度を判定する方法を示す図、図9は本発明の実施の形態における接触領域を示す第1の図、図10は本発明の実施の形態における接触領域を示す第2の図、図11は本発明の実施の形態における接触領域を示す第3の図、図12は本発明の実施の形態における接触領域を示す第4の図である。
【0041】
まず、CPU31(図2)は、各衛星STjから送信され、GPSセンサ15によって受信されたGPS信号SGjを読み込むとともに、アクセルセンサ21によって発生させられたアクセル信号、ブレーキセンサ22によって発生させられたブレーキ信号、ステアリングセンサ23によって発生させられた舵角検出信号、ウインカセンサ24によって発生させられたウインカ信号、シフトポジションセンサ25によって発生させられたシフト信号、車速センサ26によって発生させられた車速信号等を読み込むことによって各種のデータを読み込む。
【0042】
続いて、前記CPU31は、上空に存在する各衛星STjのうちの自車に最も近い衛星(図5においては衛星ST4)のGPS信号(図5においてはGPS信号SG4)を選択し、該GPS信号に基づいて、車両情報信号Sviを発生させるための基準時間を設定する。
【0043】
この場合、該基準時間は、ナビゲーション処理部17に配設された図示されないGPS時計に基づいて設定される。ところが、GPS時計によって刻まれる時刻には誤差があり、該誤差は、各衛星STjから車両VHiまでの距離の差に関係するので、各車両VHiは必ずしも同じ時刻を刻まない。そこで、前記距離の差を最小にするために、上空に存在する各衛星STjのうちの自車に最も近い衛星となる衛星のGPS信号を基準時間を設定するために使用するようにしている。
【0044】
ところで、該GPS信号SGjには、前記自車位置を検出するのに必要な軌道データ、各衛星STjを識別するための識別データ、6〔秒〕ごとに各衛星STjによって同期させて発生させられる基準時間用のデータ、すなわち、基準時間データ、0.6〔秒〕ごとに各衛星STjによって同期させて発生させられる特定のデータ等が含まれる。
【0045】
そして、前記CPU31は、各衛星STjからのGPS信号SGjに属し、6〔秒〕ごとに発生させられる基準時間データを読み込み、各基準時間データのうちの最も早く読み込むことができた基準時間データに基づいて、自車に最も近い衛星のGPS信号を判定し、該GPS信号の基準時間データに基づいて前記基準時間を設定する。
【0046】
ところが、前記基準時間データは6〔秒〕ごとに発生させられるので、各基準時間データのうちの最も早く読み込むことができた基準時間データを判定するためには、最大で6〔秒〕近く待機しなければならず、基準時間を設定するのに必要な時間が長くなってしまう。
【0047】
そこで、前記CPU31は、前記各衛星STjからのGPS信号SGjに属し、0.6〔秒〕ごとに発生させられる特定のデータを読み込み、各特定のデータのうちの最も早く読み込むことができた特定のデータに基づいて、自車に最も近い衛星のGPS信号を判定し、該GPS信号の基準時間データに基づいて基準時間を設定するようにしている。したがって、基準時間を設定するのに必要な時間を短くすることができる。
【0048】
そして、CPU31は、前記基準時間データを読み込むタイミングで図示されないクロックの計時を開始し、前記特定のデータを読み込むタイミングごとに、前記クロックの計時を修正し、次の基準時間データを読み込むタイミングでクロックをリセットし、再び計時を開始する。
【0049】
次に、前記CPU31の自車位置検出処理手段91(図1)及び図示されない自車方位検出処理手段は、自車位置検出処理及び自車方位検出処理を行い、各衛星STjのGPS信号SGjに基づいて自車位置及び自車方位をそれぞれ検出する。そのために、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、データ記録部16からノードデータを読み出し、前記自車位置検出処理手段91は、前記GPS信号に含まれる軌道データを取得するとともに、情報取得処理手段から前記ノードデータを読み込み、前記軌道データ及びノードデータに基づいて自車位置を特定し、前記自車方位検出処理手段は、同様に、前記GPS信号に含まれる軌道データを取得するとともに、情報取得処理手段から前記ノードデータを読み込み、前記軌道データ及びノードデータに基づいて自車方位を特定する。なお、前記情報取得処理手段は、データ記録部16からノードデータを読み出すことによって取得することに代えて、アンテナ43及び信号受信装置42によって受信されたノードデータを読み出すことにより、取得することができる。また、前記自車方位検出処理手段は、地磁気センサ、ジャイロセンサ等のセンサ出力に基づいて自車方位を検出することもできる。
【0050】
そして、前記CPU31の車両情報信号送信処理手段93は、車両情報信号送信処理を行い、前記基準時間に基づいて発生させた送信タイミングで、少なくとも自車位置、自車方位、車速、道路情報等を含む車両状態情報を読み込み、該車両状態情報を含む車両情報信号を所定の強度で発生させ、該車両情報信号を電波に乗せて信号送信装置41及びアンテナ43によって他の車両に送信する。なお、前記送信タイミングは、前記基準時間に基づいて、例えば、0.01〔秒〕ごとに発生させられる。
【0051】
続いて、前記CPU31の車両情報信号受信処理手段94は、車両情報信号受信処理を行い、他の車両からの車両情報信号を受信する。
【0052】
ところで、他の車両からの車両情報信号を受信するに当たり、図6に示されるように、車両VHiは広範囲にわたって多数存在するので、自車位置を中心としてどの範囲までの他の車両を認識すればよいか問題になる。そこで、前記CPU31の図示されない周辺車両検出処理手段は、周辺車両検出処理を行い、他の車両の車両情報信号の強弱及び受信タイミングに基づいて、自車位置から所定の距離以内の領域A内に存在する他の車両を周辺車両として検出し、認識するようにしている。
【0053】
この場合、受信された車両情報信号の強度は、自車位置から遠い車両からの車両情報信号ほど小さい。そこで、前記周辺車両検出処理手段の第1の判定条件成立判断処理手段は、第1の判定条件成立判断処理を行い、受信された各車両情報信号の強度を測定し、該各強度が閾(しきい)値ρ以上であるかどうかによって第1の判定条件が成立したかどうかを判断する。そして、強度が閾値ρ以上である場合、前記第1の判定条件成立判断処理手段は、第1の判定条件が成立したと判断し、強度が閾値ρより小さい場合、前記第1の判定条件成立判断処理手段は、第1の判定条件が成立しないと判断し、その車両情報信号をカットする。
【0054】
なお、図6及び7において、運転者が運転している車両(自車)をVH1とし、他の車両をVH2〜VH4としたとき、他の車両VH2、VH3からの車両情報信号Sv2、Sv3の強度P2、P3は閾値ρ以上であるので、第1の判定条件は成立するが、他の車両VH4からの車両情報信号Sv4の強度P4は閾値ρより小さいので、第1の判定条件は成立せず、車両情報信号Sv4はカットされる。
【0055】
ところで、自車位置から遠い車両からの車両情報信号ほど、電波が長い距離を伝搬するだけでなく、反射、回折等によって電波の伝搬が規制されるので、受信された各車両情報信号の、基準時間のタイミングt1において送信されてから受信されるタイミングt2、t3、…までの伝搬時間が長い。そこで、前記周辺車両検出処理手段の第2の判定条件成立判断処理手段は、第2の判定条件成立判断処理を行い、伝搬時間を測定し、該伝搬時間が閾値τより短いかどうかによって第2の判定条件が成立したかどうかを判断する。そして、伝搬時間が閾値τより短い場合、前記第2の判定条件成立判断処理手段は、第2の判定条件が成立したと判断し、伝搬時間が閾値τ以上である場合、前記第2の判定条件成立判断処理手段は、第2の判定条件が成立しないと判断し、その車両情報信号をカットする。なお、図7において、車両VH1が他の車両VH2からの車両情報信号Sv2を受信するまでの伝搬時間T2は閾値τより短いので、第2の判定条件は成立するが、他の車両VH3、VH4からの車両情報信号Sv3、Sv4の伝搬時間T3、T4は閾値τ以上であるので、第2の判定条件は成立せず、車両情報信号Sv3、Sv4はカットされる。
【0056】
このようにして、図6及び7において、第1、第2の判定条件が成立し、車両情報信号Sv2がカットされない車両VH2を周辺車両として認識することができる。
【0057】
なお、本実施の形態においては、第1、第2の判定条件が成立する車両情報信号に基づいて周辺車両を認識するようになっているが、第1、第2の判定条件のうちのいずれか一方の判定条件が成立する車両情報信号に基づいて周辺車両を認識することもできる。また、前記閾値ρ、τの設定を変更することによって、周辺車両として認識される他の車両の数を変更することができる。
【0058】
続いて、前記CPU31の相関度判定処理手段96は、相関度判定処理を行い、自車及び他の車両、本実施の形態においては、すべての周辺車両について、自車と周辺車両との間の相関度を判定する。本実施の形態において、前記相関度は、自車の走行が周辺車両によって妨げられる度合いを表す。
【0059】
そのために、前記相関度判定処理手段96の図示されない車両情報信号解析処理手段は、車両情報信号解析処理を行い、前記第1、第2の判定条件が成立し、カットされなかった車両情報信号を解析することによって、電波に乗せられた周辺車両の車両状態情報を取得する。
【0060】
そして、前記情報取得処理手段はデータ記録部16から道路データを読み出すことによって取得し、前記相関度判定処理手段96の図示されない車両情報信号分析処理手段は、車両情報信号分析処理を行い、前記情報取得処理手段から道路データを読み込み、自車位置、自車方位、道路データ等に基づいて、解析結果である車両状態情報を分析する。そして、前記CPU31の図示されない表示処理手段は、表示処理を行い、前記車両情報信号分析処理手段による分析結果を読み込み、前記ディスプレイに地図画面を形成し、該地図画面に周辺車両を、該周辺車両の位置及び方位によって表示する。
【0061】
次に、前記相関度判定処理手段96の図示されない道路状況判定処理手段は、道路状況判定処理を行い、車両状態情報の分析結果に基づいて、自車と周辺車両とがどのような道路状況で走行しているかを判定する。すなわち、前記道路状況判定処理手段は、自車と周辺車両とが交差点のうちの立体交差点がある道路(以下「立体交差点道路」という。)、並行する道路(以下「並行道路」という。)等を走行しているかどうかを判定し、自車と周辺車両とが立体交差点道路、並行道路等を走行していない場合、前記相関度判定処理手段96の図示されない通過点算出処理手段は、通過点算出処理を行い、自車及び周辺車両の各車両本体の周囲に車両本体からの距離に基づいて、複数のゾーン、本実施の形態においては、第1、第2のゾーンを設定し、設定された第1、第2のゾーンに基づいて、相関度を判定する対象となる相関度判定領域を表す交差点CRを特定する。なお、第1のゾーンは危険ゾーンを、第2のゾーンは注意ゾーンを表す。
【0062】
続いて、前記道路状況判定処理手段は、自車及び周辺車両が交差点及び合流点のうちのどちらを通過するかどうかを判定する。
【0063】
また、前記相関度判定処理手段96は、前記道路状況判定処理の判定結果に基づいて自車と周辺車両とが接触したり衝突したりして関わり合う度合い(可能性)を表す相関度を判定する。すなわち、自車と周辺車両とが立体交差点道路、並行道路等を走行している場合、自車と周辺車両とが接触したり衝突したりする恐れがないので、相関度を零(0)と判定する。
【0064】
また、自車及び周辺車両が交差点CRを通過する場合、前記相関度判定処理手段96は、ゾーン、本実施の形態においては、複数の第1、第2のゾーン、自車及び周辺車両の各車速、並びに自車及び周辺車両の各現在地(ここでは、自車と周辺車両とを区別するために自車位置の語を使用しない。)と交差点CRとの距離に基づいて、相関度を判定する。
【0065】
続いて、前記相関度判定処理手段96の図示されない通過タイミング算出処理手段は、通過タイミング算出処理を行い、自車及び周辺車両の各現在地、交差点データに基づいて、自車と交差点CRとの距離、及び周辺車両と交差点CRとの距離を算出し、各距離、自車及び周辺車両の車両本体の寸法、並びに自車及び周辺車両の車速に基づいて、各第1、第2のゾーンが前記交差点CRに設定された所定の接触領域に到達するタイミング、並びに前記接触領域を抜けるタイミングを算出する。
【0066】
この場合、図8に示されるように、交差点CRで交差する道路R1〜R4のうちの道路R1を自車である車両VH1が車速V1で、道路R2を周辺車両である車両VH2が車速V2で走行している場合について説明する。なお、車両VH1と交差点CRとの距離をL1、車両VH2と交差点CRとの距離をL2とする。
【0067】
車両VH1には、車両本体の寸法に応じて、かつ、車両の中心を中心として第1、第2のゾーンZa1、Zb1があらかじめ設定される。前記第1のゾーンZa1は、幅がWa1、長さがLa1の寸法を有する狭い領域から成り、第2のゾーンZb1は、幅がWb1、長さがLb1の寸法を有し、第1のゾーンZa1より広い領域から成る。
【0068】
車両VH2には、同様に、車両本体の寸法に応じて、かつ、車両の中心を中心として、第1、第2のゾーンZa2、Zb2があらかじめ設定される。前記第1のゾーンZa2は、幅がWa2、長さがLa2の寸法を有する狭い領域から成り、第2のゾーンZb2は、幅がWb2、長さがLb2の寸法を有し、第1のゾーンZa2より広い領域から成る。
【0069】
そして、図9〜12に示されるように、交差点CRにおいて、前記各第1のゾーンZa1、Za2が延長線上で重なる部分を接触領域AR1とし、第1のゾーンZa1及び第2のゾーンZb2が延長線上で重なる部分を接触領域AR2とし、第2のゾーンZb1及び第1のゾーンZa2が延長線上で重なる部分を接触領域AR3とし、各第2のゾーンZb1、Zb2が延長線上で重なる部分を接触領域AR4とすると、同じ時間に車両VH1、VH2が交差点CRを通過するに当たり、前記接触領域AR1〜AR4内に第1のゾーンZa1、Za2及び第2のゾーンZb1、Zb2が存在する場合、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0070】
そこで、車両VH1が交差点CRを通過するに当たり、第1のゾーンZa1が接触領域AR1に到達するタイミングをtas1とし、第1のゾーンZa1が接触領域AR1を抜けるタイミングをtae1とし、車両VH2が交差点CRを通過するに当たり、第1のゾーンZa2が接触領域AR1に到達するタイミングをtas2とし、第1のゾーンZa2が接触領域AR1を抜けるタイミングをtae2とすると、タイミングtas1、tae1、tas2、tae2は、
tas1={L1−(La1+Wa2)/2}/V1
tae1={L1+(La1+Wa2)/2}/V1
tas2={L2−(La2+Wa1)/2}/V2
tae2={L2+(La2+Wa1)/2}/V2
になる。
【0071】
そして、第1のゾーンZa1が接触領域AR1に存在する時間をTa1とし、第1のゾーンZa2が接触領域AR1に存在する時間をTa2とすると、時間Ta1、Ta2は、
Ta1=tae1−tas1
Ta2=tae2−tas2
になる。
【0072】
ここで、タイミングtas1、tas2が、
tas1=tas2
である場合、車両VH1、VH2が同時に交差点CRに進入し、第1のゾーンZa1、Za2が同時に接触領域AR1に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0073】
また、タイミングtas1、tae1、tas2が、
tas1<tas2<tae1
である場合、車両VH1が先に交差点CRに進入し、第1のゾーンZa1が先に接触領域AR1に進入した後、車両VH2が交差点CRに進入し、第1のゾーンZa2が接触領域AR1に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0074】
そして、タイミングtas1、tas2、tae2が、
tas2<tas1<tae2
である場合、車両VH2が先に交差点CRに進入し、第1のゾーンZa2が先に接触領域AR1に進入した後、車両VH1が交差点CRに進入し、第1のゾーンZa1が接触領域AR1に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0075】
このことから、同じ時間に車両VH1、VH2が交差点CRを通過するに当たり、タイミングtas1、tae1、tas2、tae2が、
tas1=tas2
であるか、
tas1<tas2<tae1
であるか、又は
tas2<tas1<tae2
である場合、第1のゾーンZa1、Za2がいずれも接触領域AR1に存在することが分かる。
【0076】
同様に、車両VH1が交差点CRを通過するに当たり、第1のゾーンZa1が接触領域AR2に到達するタイミングをtas1とし、第1のゾーンZa1が接触領域AR2を抜けるタイミングをtae1とし、車両VH2が交差点CRを通過するに当たり、第2のゾーンZb2が接触領域AR2に到達するタイミングをtbs2とし、第2のゾーンZb2が接触領域AR2を抜けるタイミングをtbe2とすると、タイミングtas1、tae1、tbs2、tbe2は、
tas1={L1−(La1+Wa2)/2}/V1
tae1={L1+(La1+Wa2)/2}/V1
tbs2={L2−(Lb2+Wb1)/2}/V2
tbe2={L2+(Lb2+Wb1)/2}/V2
になる。
【0077】
そして、第1のゾーンZa1が接触領域AR2に存在する時間をTa1とし、第2のゾーンZb2が接触領域AR2に存在する時間をTb2とすると、時間Ta1、Tb2は、
Ta1=tae1−tas1
Tb2=tbe2−tbs2
になる。
【0078】
ここで、タイミングtas1、tbs2が、
tas1=tbs2
である場合、車両VH1、VH2が同時に交差点CRに進入し、第1のゾーンZa1及び第2のゾーンZb2が同時に接触領域AR2に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0079】
また、タイミングtas1、tae1、tbs2が、
tas1<tbs2<tae1
である場合、車両VH1が先に交差点CRに進入し、第1のゾーンZa1が先に接触領域AR2に進入した後、車両VH2が交差点CRに進入し、第2のゾーンZb2が接触領域AR2に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0080】
そして、タイミングtas1、tbs2、tbe2が、
tbs2<tas1<tbe2
である場合、車両VH2が先に交差点CRに進入し、第2のゾーンZb2が先に接触領域AR2に進入した後、車両VH1が交差点CRに進入し、第1のゾーンZa1が接触領域AR2に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0081】
このことから、同じ時間に車両VH1、VH2が交差点CRを通過するに当たり、タイミングtas1、tae1、tbs2、tbe2が、
tas1=tbs2
であるか、
tas1<tbs2<tae1
であるか、又は
tbs2<tas1<tbe2
である場合、第1のゾーンZa1及び第2のゾーンZb2がいずれも接触領域AR2に存在することが分かる。
【0082】
同様に、車両VH1が交差点CRを通過するに当たり、第2のゾーンZb1が接触領域AR3に到達するタイミングをtbs1とし、第2のゾーンZb1が接触領域AR3を抜けるタイミングをtbe1とし、車両VH2が交差点CRを通過するに当たり、第1のゾーンZa2が接触領域AR3に到達するタイミングをtas2とし、第1のゾーンZa2が接触領域AR3を抜けるタイミングをtae2とすると、タイミングtbs1、tbe1、tas2、tae2は、
tbs1={L1−(Lb1+Wb2)/2}/V1
tbe1={L1+(Lb1+Wb2)/2}/V1
tas2={L2−(La2+Wa1)/2}/V2
tae2={L2+(La2+Wa1)/2}/V2
になる。
【0083】
そして、第2のゾーンZb1が接触領域AR3に存在する時間をTb1とし、第1のゾーンZa2が接触領域AR3に存在する時間をTa2とすると、時間Tb1、Ta2は、
Tb1=tbe1−tbs1
Ta2=tae2−tas2
になる。
【0084】
ここで、タイミングtbs1、tas2が、
tbs1=tas2
である場合、車両VH1、VH2が同時に交差点CRに進入し、第2のゾーンZb1及び第1のゾーンZa2が同時に接触領域AR3に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0085】
また、タイミングtbs1、tbe1、tas2が、
tbs1<tas2<tbe1
である場合、車両VH1が先に交差点CRに進入し、第2のゾーンZb1が先に接触領域AR3に進入した後、車両VH2が交差点CRに進入し、第1のゾーンZa2が接触領域AR3に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0086】
そして、tbs1、tas2、tae2が、
tas2<tbs1<tae2
である場合、車両VH2が先に交差点CRに進入し、第1のゾーンZa2が先に接触領域AR3に進入した後、車両VH1が交差点CRに進入し、第2のゾーンZb1が接触領域AR3に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0087】
このことから、同じ時間に車両VH1、VH2が交差点CRを通過するに当たり、タイミングtbs1、tbe1、tas2、tae2が、
tbs1=tas2
であるか、
tbs1<tas2<tbe1
であるか、又は
tas2<tbs1<tae2
である場合、第2のゾーンZb1及び第1のゾーンZa2がいずれも接触領域AR3に存在することが分かる。
【0088】
同様に、車両VH1が交差点CRを通過するに当たり、第2のゾーンZb1が接触領域AR4に到達するタイミングをtbs1とし、第2のゾーンZb1が接触領域AR4を抜けるタイミングをtbe1とし、車両VH2が交差点CRを通過するに当たり、第2のゾーンZb2が接触領域AR4に到達するタイミングをtbs2とし、第2のゾーンZb2が接触領域AR4を抜けるタイミングをtbe2とすると、タイミングtbs1、tbe1、tbs2、tbe2は、
tbs1={L1−(Lb1+Wb2)/2}/V1
tbe1={L1+(Lb1+Wb2)/2}/V1
tbs2={L2−(Lb2+Wb1)/2}/V2
tbe2={L2+(Lb2+Wb1)/2}/V2
になる。
【0089】
そして、第2のゾーンZb1が接触領域AR4に存在する時間をTb1とし、第2のゾーンZb2が接触領域AR4に存在する時間をTb2とすると、時間Tb1、Tb2は、
Tb1=tbe1−tbs1
Tb2=tbe2−tbs2
になる。
【0090】
ここで、タイミングtbs1、tbs2が、
tbs1=tbs2
である場合、車両VH1、VH2が同時に交差点CRに進入し、第2のゾーンZb1、Zb2が同時に接触領域AR4に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0091】
また、タイミングtbs1、tbe1、tbs2が、
tbs1<tbs2<tbe1
である場合、車両VH1が先に交差点CRに進入し、第2のゾーンZb1が先に接触領域AR4に進入した後、車両VH2が交差点CRに進入し、第2のゾーンZb2が接触領域AR4に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0092】
そして、タイミングtbs1、tbs2、tbe2が、
tbs2<tbs1<tbe2
である場合、車両VH2が先に交差点CRに進入し、第2のゾーンZb2が先に接触領域AR4に進入した後、車両VH1が交差点CRに進入し、第2のゾーンZb1が接触領域AR4に進入したときに、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性がある。
【0093】
このことから、同じ時間に車両VH1、VH2が交差点CRを通過するに当たり、タイミングtbs1、tbe1、tbs2、tbe2が、
tbs1=tbs2
であるか、
tbs1<tbs2<tbe1
であるか、又は
tbs2<tbs1<tbe2
である場合、第2のゾーンZb1、Zb2がいずれも接触領域AR4に存在することが分かる。
【0094】
ところで、第1のゾーンZa1、Za2が接触領域AR1に存在する第1の状況では、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性は高く、第1のゾーンZa1及び第2のゾーンZb2が接触領域AR1を除く接触領域AR2に存在する第2の状況では、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性は第1の状況より低く、第2のゾーンZb1及び第1のゾーンZa2が接触領域AR1を除く接触領域AR3に存在する第3の状況では、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性は第2の状況と等しく、第2のゾーンZb1、Zb2が接触領域AR1〜AR3を除く接触領域AR4に存在する第4の状況では、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性は第2、第3の状況より低く、第2のゾーンZb1、Zb2がいずれの接触領域AR1〜AR4にも存在しない第5の状況では、車両VH1、VH2が接触するか又は衝突する可能性は第4の状況より低い。
【0095】
そこで、前記相関度判定処理手段96は、各車両本体に対応させてあらかじめ設定され、あらかじめROM33に記録された、第1のゾーンZa1、Za2の幅Wa1、Wa2及び長さLa1、La2、並びに第2のゾーンZb1、Zb2の幅Wb1、Wb2及び長さLb1、Lb2を読み出すとともに、データ記録部16の道路データファイルから交差点CRの座標を読み出し、接触領域AR1〜AR4の位置を算出するとともに、車速V1、V2を読み込む。
【0096】
続いて、前記相関度判定処理手段96は、第1のゾーンZa1が接触領域AR1に到達するタイミングtas1、第1のゾーンZa1が接触領域AR1を抜けるタイミングtae1、第1のゾーンZa2が接触領域AR1に到達するタイミングtas2、第1のゾーンZa2が接触領域AR1を抜けるタイミングtae2、第2のゾーンZb1が接触領域AR3、AR4に到達するタイミングtbs1、第2のゾーンZb1が接触領域AR3、AR4を抜けるタイミングtbe1、第2のゾーンZb2が接触領域AR2、AR4に到達するタイミングtbs2、及び第2のゾーンZb2が接触領域AR2、AR4を抜けるタイミングtbe2を算出し、タイミングtas1、tae1、tas2、tae2、tbs1、tbe1、tbs2、tbe2に基づいて、自車及び周辺車両が第1〜第5の状況のうちのどの状況に置かれているかどうかを判定する。
【0097】
そして、前記相関度判定処理手段96は、自車及び周辺車両が第1の状況に置かれている場合、相関度を3と判定し、第2、第3の状況に置かれている場合、相関度を2と判定し、第4の状況に置かれている場合、相関度を1と判定し、第4の状況に置かれている場合、相関度を0と判定する。
【0098】
また、自車及び周辺車両が合流点を通過する場合、前記相関度判定処理手段96は、自車及び周辺車両が交差点CRを通過する場合と同様に、前記第1、第2のゾーン、自車及び周辺車両の各車速、並びに自車及び周辺車両の各現在地と交差点CRとの距離に基づいて、相関度を判定する。
【0099】
ところで、自車及び周辺車両が合流点を通過する場合、問題となる周辺車両は、合流点を後方から接近してくる車両である。該車両は、運転者からは死角になり見落としてしまう可能性がある。また、前記車両は後方から接近してくるので、車速を目視によって判断するのが困難である。
【0100】
そこで、前記相関度判定処理手段96は、接触するか又は衝突することなく合流することができるかどうかを判定し、接触するか又は衝突することなく合流することができない場合に、相関度を1〜3と判定し、接触するか又は衝突することなく合流することができる場合に、相関度を0と判定する。
【0101】
続いて、前記CPU31の通知処理手段97は、通知処理を行い、前記相関度に基づいて運転者に相関度に基づいて通知する内容を決定する。すなわち、自車と周辺車両とが立体交差点道路、並行道路等を走行している場合、相関度は0であるので、前記通知処理手段97は警告をしない。また、前記自車及び周辺車両が交差点CRを通過する場合、相関度が0であるとき、前記通知処理手段97は警告を行わず、相関度が1又は2であるとき、前記通知処理手段97は軽度の警告を行い、相関度が3であるとき、前記通知処理手段97は重度の警告を行う。なお、軽度の警告を行う場合、例えば、警報装置39によって「交差点に他の車両が近づいています。」等のメッセージが通知され、重度の警告を行う場合、例えば、警報装置39によって「交差点に他の車両が近づいています。注意をしてください。」等のメッセージが通知される。
【0102】
また、自車及び周辺車両が合流点を通過する場合、相関度が0であるとき、前記通知処理手段97は指示を行わず、相関度が1〜3であるとき、前記通知処理手段97は指示を行う。なお、指示を行う場合、例えば、警報装置39によって、「速度を上げて合流してください。」等のメッセージが通知される。
【0103】
このように、交差点及び合流点を通過する場合、自車と周辺車両との相関度に対応する警告、指示等が行われるので、運転者は、周辺車両を認識することができる。
【0104】
そして、所定の他の車両、本実施の形態においては、すべての周辺車両について自車及び周辺車両が通過する交差点及び合流点が特定され、特定された交差点及び合流点における相関度が算出されるので、直近の交差点及び合流点を通過する車両以外の周辺車両についても、自車と周辺車両との相関度に対応する警告、指示等が行われる。したがって、運転者は、周辺車両を十分に認識することができる。
【0105】
また、前記道路状況判定処理の判定結果に基づいて相関度が判定され、自車と周辺車両とが立体交差点道路、並行道路等を走行している場合、自車と周辺車両とが接触したり衝突したりする恐れがないので、相関度が零と判定される。したがって、無用に警告、指示等が行われることがない。
【0106】
そして、各車両本体の周囲に、車両本体からの距離に基づいて複数のゾーン、本実施の形態においては、第1、第2のゾーンが設定されるので、複数の接触領域を設定することができる。したがって、警告、指示等を段階的に行うことができる。
【0107】
なお、交差点及び合流点を通過する場合のほかに、コーナ等を通過点として通過する場合にも、自車と周辺車両との相関度に対応する警告、指示等を行うことができる。この場合には、自車と同じ道路上を走行している周辺車両との相関度に基づいて警告、指示等が行われる。
【0108】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 データを読み込む。
ステップS2 自車に最も近い衛星のGPS信号を選択し、GPS信号に基づいて基準時間を設定する。
ステップS3 GPS信号に基づいて自車位置及び自車方位を検出する。
ステップS4 車両情報信号を送信する。
ステップS5 他の車両からの車両情報信号を受信する。
ステップS6 受信した車両情報信号の強度を測定する。
ステップS7 強度が閾値ρ以上であるかどうかを判断する。強度が閾値ρ以上である場合はステップS8に進み、強度が閾値ρより小さい場合はリターンする。
ステップS8 基準時間から車両情報信号が受信されるまでの伝搬時間を測定する。
ステップS9 伝搬時間が閾値τより短いかどうかを判断する。伝搬時間が閾値τより短い場合はステップS10に進み、伝搬時間が閾値τ以上である場合はリターンする。
ステップS10 車両情報信号を解析する。
ステップS11 解析結果を道路データに基づいて分析する。
ステップS12 自車と周辺車両とが立体交差点道路、並行道路等を走行しているかどうかを判定する。自車と周辺車両とが立体交差点道路、並行道路等を走行している場合はリターンし、走行していない場合はステップS13に進む。
ステップS13 通過点算出処理を行う。
ステップS14 自車及び周辺車両が交差点CR及び合流点をのうちのどちらを通過するかどうかを判定する。自車及び周辺車両が交差点CRを通過する場合はステップS15に、合流点を通過する場合はステップS18に進む。
ステップS15 相関度に基づいて通知する内容を決定する。相関度が0である場合はステップS20に、相関度が1又は2である場合はステップS17に、相関度が3である場合はステップS16に進む。
ステップS16 重度の警告を行う。
ステップS17 軽度の警告を行う。
ステップS18 接触するか又は衝突することなく合流することができるかどうかを判断する。接触するか又は衝突することなく合流することができる場合はステップS20に、できない場合はステップS19に進む。
ステップS19 指示を行う。
ステップS20 すべての周辺車両について相関度を判定したかどうかを判断する。すべての周辺車両について相関度を判定した場合はリターンし、判定していない場合はステップS10に戻る。
【0109】
次に、図4のステップS13における通過点算出処理のサブルーチンについて説明する。
【0110】
図13は本発明の実施の形態における通過点算出処理のサブルーチンを示す図である。
【0111】
この場合、前記通過点算出処理手段のゾーン設定処理手段は、ゾーン設定処理を行い、自車及び周辺車両の各車両本体の周囲に、自車及び周辺車両を囲むように第1、第2のゾーンZa、Zbを作成して設定し、前記通過点算出処理手段のゾーン延長処理手段は、ゾーン延長処理を行い、自車及び周辺車両の各車両本体の周囲に設定された第1、第2のゾーンZa、Zbを走行方向(車両の進行方向)において延長する。続いて、前記通過点算出処理手段の通過点特定処理手段は、通過点特定処理を行い、自車の第1、第2のゾーンZa1(図8)、Zb1と周辺車両の第1、第2のゾーンZa2、Zb2とが重なる領域において、通過点を、相関度を判定する対象となる相関度判定領域を表す交差点CRとして特定する。なお、該交差点CRは、自車の走行する道路上において各周辺車両ごとに特定される。
【0112】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS13−1 第1、第2のゾーンZa、Zbを設定する。
ステップS13−2 ゾーン延長処理を行う。
ステップS13−3 通過点特定処理を行い、リターンする。
【0113】
次に、図13のステップS13−2におけるゾーン延長処理のサブルーチンについて説明する。なお、この場合、自車及び周辺車両の各ゾーン延長処理は、互いに同じであるので、自車のゾーン延長処理についてだけ説明する。
【0114】
図14は本発明の実施の形態におけるゾーン延長処理のサブルーチンを示す図である。
【0115】
この場合、前記ゾーン延長処理手段は、自車及び周辺車両の前方のノードを読み込み、自車の前方にノードがあるかどうかを判断する。そして、自車の前方にノードがある場合、前記ゾーン延長処理手段の第1の延長処理手段は、第1の延長処理を行い、自車の前方にノードがない場合、前記ゾーン延長処理手段の第2の延長処理手段は、第2の延長処理を行う。また、前記ゾーン延長処理手段は、周辺車両の前方にノードがあるかどうかを判断し、周辺車両の前方にノードがある場合、前記第1の延長処理手段は第1の延長処理を行い、周辺車両の前方にノードがない場合、前記第2の延長処理手段は第2の延長処理を行う。
【0116】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS13−2−1 自車及び周辺車両の前方のノードを読み込む。
ステップS13−2−2 自車の前方にノードがあるかどうかを判断する。自車の前方にノードがある場合はステップS13−2−3に、自車の前方にノードがない場合はステップS13−2−4に進む。
ステップS13−2−3 第1の延長処理を行う。
ステップS13−2−4 第2の延長処理を行う。
ステップS13−2−5 周辺車両の前方にノードがあるかどうかを判断する。周辺車両の前方にノードがある場合はステップS13−2−6に、周辺車両の前方にノードがない場合はステップS13−2−7に進む。
ステップS13−2−6 第1の延長処理を行い、リターンする。
ステップS13−2−7 第2の延長処理を行い、リターンする。
【0117】
次に、図14のステップS13−2−3、S13−2−6における第1の延長処理のサブルーチンについて説明する。
【0118】
図15は本発明の実施の形態における第1の延長処理のサブルーチンを示す図、図16は本発明の実施の形態における第1の延長処理の説明図、図17は本発明の実施の形態における第1、第2のゾーンの概念図、図18は本発明の実施の形態における第1、第2の単位ゾーン延長線の概念図、図19は本発明の実施の形態における第1、第2の単位ゾーン延長線の接続方法を示す図である。
【0119】
まず、前記第1の延長処理手段は、図17に示されるように、自車又は周辺車両を表す車両VHの各車両を囲むように設定された第1、第2のゾーンZa、Zbの車両VHの走行方向に沿って延びる各両縁に基づいて、図18に示されるように、第1、第2のゾーンZa、Zbを延長する際に基準となる単位長さを表す、2本の互いに平行な第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbを設定する。なお、前記第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbの長さは、前記第1、第2のゾーンZa、Zbの各長さLa(図8)、Lbと等しくされ、前記第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbの幅は、前記第1、第2のゾーンZa、Zbの各幅Wa、Wbと等しくされる。前記第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbの長さ及び幅は、車両VHの走行方向において、所定の距離、道路状況、車速等に対応させて任意に設定することができる。また、第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbの形状を、直線にする必要はなく、道路形状に合わせて曲線にすることもできる。
【0120】
続いて、前記第1の延長処理手段は、車両VHの前方にある各ノードNd間の各リンクLk上において一つ以上の延長中心点Prを検出し、設定する。この場合、各延長中心点Prは、各リンクLk上において、(K−1)回目に設定された第1の単位ゾーン延長線Kaの車両VHの走行方向における各前端と、K回目に設定された第1の単位ゾーン延長線Kaの車両VHの走行方向における各後端とが一致することを条件として設定される。
【0121】
なお、車両VHの位置に最も近接させて設定される延長中心点Prは、第1のゾーンZaの両縁の各前端と、1回目に設定された第1の単位ゾーン延長線Kaの車両VHの走行方向における各後端とがそれぞれ一致するように設定される。
【0122】
続いて、前記第1の延長処理手段は、図19に示されるように、各リンクLkを挟んで設定された各第1の単位ゾーン延長線Kaの中点q、rを仮想的に結んだ線sが、各延長中心点Pr上を通過するように、第1の単位ゾーン延長線Kaを連続的に車両VHの走行方向に並べて延長し、第1のゾーン延長線Maを設定する。続いて、前記第1の延長処理手段は、同様に、各リンクLkを挟んで設定された各第2の単位ゾーン延長線Kbの中点を仮想的に結んだ線が、各延長中心点Pr上を通過するように、第2の単位ゾーン延長線Kbを連続的に車両VHの走行方向に並べて延長し、第2のゾーン延長線Mb設定する。
【0123】
なお、第2の単位ゾーン延長線Kbは、第1の単位ゾーン延長線Kaより長いので、延長中心点Prを中心にして延長すると、第2の単位ゾーン延長線Kb同士が重複したり、交差したりすることがある。その場合、所定の処理を行い、第2の単位ゾーン延長線Kbの重複する箇所及び交差する箇所を削除して、交点を基準にして滑らかな一本の曲線になるように延長する。
【0124】
なお、各延長中心点Pr及び第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbを関連付けて組み合わせ、単位延長ゾーンとすることもできる。
【0125】
このようにして、前記第1の延長処理手段は、所定の距離について第1、第2のゾーン延長線Ma、Mbが設定されるまで、第1の延長処理を行う。
【0126】
なお、前記所定の距離は、走行している道路、道路状況、車速等に対応させて変更される。
【0127】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS13−2−3−1 第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbを設定する。
ステップS13−2−3−2 延長中心点Prを検出し、設定する。
ステップS13−2−3−3 延長中心点Prに基づいて第1のゾーン延長線Maを設定する。
ステップS13−2−3−4 延長中心点Prに基づいて第2のゾーン延長線Mbを設定する。
ステップS13−2−3−5 所定の距離について第1、第2のゾーン延長線Ma、Mbが設定されたかどうかを判断する。所定の距離について第1、第2のゾーン延長線Ma、Mbが設定された場合リターンし、設定されていない場合はステップS13−2−3−2に戻る。
【0128】
次に、図14のステップS13−2−4、S13−2−7における第2の延長処理のサブルーチンについて説明する。
【0129】
図20は本発明の実施の形態における第2の延長処理のサブルーチンを示す図、図21は本発明の実施の形態における第2の延長処理の説明図である。
【0130】
自車及び周辺車両の前方にノードNdがない場合、ノードNdを基準にして第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbを設定することができない。そこで、第2の延長処理手段は、自車及び周辺車両の走行方向と同じ方向に第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbを設定する。
【0131】
まず、前記第2の延長処理手段は、自車又は周辺車両を表す車両VHの各車両本体の周囲に作成された第1、第2のゾーンZa(図17)、Zbの各両縁に基づいて、第1、第2のゾーンZa、Zbを延長する際に基準となる単位長さを表す、2本の互いに平行な第1、第2の単位ゾーン延長線Ka(図18)、Kbを設定する。なお、前記第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbの長さは、前記第1、第2のゾーンZa、Zbの各長さLa(図8)、Lbと等しくされ、前記第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbの幅は、前記第1、第2のゾーンZa、Zbの各幅Wa、Wbと等しくされる。前記第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbの長さ及び幅は、車両VHの走行方向において、所定の距離、道路状況、車速等に対応させて任意に設定することができる。
【0132】
次に、前記第2の延長処理手段は、自車位置及び自車方位を読み込み、車両VHの走行方向を算出し、現在の車両VHの走行方向を表す走行方向線Ldを設定する。なお、該走行方向線Ldは車両VHの中心となる点を含み、前記第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbは前記走行方向線Ldを挟んで設定される。
【0133】
続いて、前記第2の延長処理手段は、前記走行方向線Ld上において一つ以上の延長中心点Prを検出し、設定する。
【0134】
次に、前記第2の延長処理手段は、前記第1の延長処理と同様に、各第1の単位ゾーン延長線Kaの中点を仮想的に結んだ線が、各延長中心点Pr上を通過するように、第1の単位ゾーン延長線Kaを連続的に車両VHの走行方向に並べて延長し、第1のゾーン延長線Maを設定する。続いて、前記第2の延長処理手段は、同様に、各第2の単位ゾーン延長線Kbの中点を仮想的に結んだ線が、各延長中心点Pr上を通過するように、第2の単位ゾーン延長線Kbを連続的に車両VHの走行方向に並べて延長し、第2のゾーン延長線Mbを設定する。
【0135】
このようにして、前記第2の延長処理手段は、所定の距離について第1、第2のゾーン延長線Ma、Mbが設定されるまで、第2の延長処理を行う。
【0136】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS13−2−4−1 第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbを設定する。
ステップS13−2−4−2 車両の走行方向線Ldを設定する。
ステップS13−2−4−3 延長中心点Prを検出し、設定する。
ステップS13−2−4−4 延長中心点Prに基づいて第1のゾーン延長線Maを設定する。
ステップS13−2−4−5 延長中心点Prに基づいて第2のゾーン延長線Mbを設定する。
ステップS13−2−4−6 所定の距離について第1、第2のゾーン延長線Ma、Mbが設定されたかどうかを判断する。所定の距離について第1、第2のゾーン延長線Ma、Mbが設定された場合リターンし、設定されていない場合はステップS13−2−4−3に戻る。
【0137】
次に、図13のステップS13−3における通過点特定処理のサブルーチンについて説明する。
【0138】
図22は本発明の実施の形態における通過点特定処理のサブルーチンを示す図、図23は本発明の実施の形態における通過点特定処理の説明図である。
【0139】
図23において、V1は自車、V2は周辺車両、Ma1、Mb1は、自車V1の第1、第2のゾーン延長線、Ma2、Mb2は、周辺車両V2の第1、第2のゾーン延長線である。
【0140】
まず、前記通過点特定処理手段は、自車V1及び周辺車両V2の各延長中心点Pr1、Pr2を読み込むとともに、自車V1及び周辺車両V2の各第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2を読み込む。
【0141】
続いて、前記通過点特定処理手段は、自車V1及び周辺車両V2の第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2との交点Pcrがあるかどうか(本実施の形態においては、16個の交点Pcrがある。)を判断する。
【0142】
そして、自車V1及び周辺車両V2の第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2との交点Pcrがある場合、前記通過点特定処理手段は、自車V1及び周辺車両V2の第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2との各交点Pcrを算出し、該各交点Pcrに基づいて交差点CRを特定する。
【0143】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS13−3−1 自車及び周辺車両の第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2を読み込む。
ステップS13−3−2 自車及び周辺車両の第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2の交点Pcrがあるかどうかを判定する。自車及び周辺車両の第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2の交点Pcrがある場合はステップS13−3−3に、ない場合はステップS13−3−4に進む。
ステップS13−3−3 第1、第2のゾーン延長線Ma1、Mb1、Ma2、Mb2の各交点Pcrを算出する。
ステップS13−3−4 交差点CRを特定する。
【0144】
本実施の形態において、第1、第2のゾーンZa、Zbは車両VHiの寸法に応じた矩(く)形の形状を有するように設定されるが、一定の大きさの矩形の形状を有するように設定したり、円形、楕(だ)円形、多角形等の形状を有するように設定したりすることもできる。なお、第1、第2のゾーンZa、Zbが直線によって形成されてない場合、第1、第2の単位ゾーン延長線Ka、Kbを第1、第2のゾーンZa、Zbの形状に対応させたり、直線によって形成したりすることができる。すなわち、車両の進行方向において相関度を判定することができるようにゾーンを延長することができれば、第1、第2の単位ゾーン延長線をどのような形状にすることもできる。
【0145】
本実施の形態においては、相関度判定処理手段96によって、自車と周辺車両との間の相関度を判定するようになっているが、自車と他の車両との間の相関度を判定することができる。
【0146】
その場合、車両情報信号解析処理手段は、前記第1、第2の判定条件でカットされる前のすべての車両情報信号を解析し、他の車両の車両状態情報を取得する。また、道路状況判定処理手段は、車両状態情報の分析結果に基づいて、自車と他の車両とがどのような道路状況で走行しているかを判定する。そして、相関度判定処理手段は、前記道路状況判定処理の判定結果に基づいて自車と他の車両とが接触したり衝突したりする可能性を表す相関度を判定する。また、通知処理手段は、相関度に対応させて運転者に通知する内容を決定をする。したがって、運転者は他の車両を認識することができる。
【0147】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0148】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、他車認識装置においては、自車位置を検出する自車位置検出処理手段と、車速を検出する車速検出部と、他の車両との間で送受信を行う通信部と、少なくとも前記自車位置及び車速から成る車両状態情報を含む車両情報信号を発生させ、該車両情報信号を前記通信部によって送信する車両情報信号送信処理手段と、他の車両からの車両情報信号を前記通信部によって受信する車両情報信号受信処理手段と、前記車両状態情報、受信された車両情報信号に含まれる車両状態情報、自車及び他の車両の各車両本体からの距離、並びに各車両本体の幅及び長さの寸法に基づいて設定された複数のゾーンに基づいて、自車及び他の車両が通過する通過点及び接触領域を特定し、前記各ゾーンが前記接触領域に到達するタイミング及び前記各ゾーンが前記接触領域を抜けるタイミングを算出し、前記接触領域及び前記タイミングに基づいて前記通過点における自車と他の車両との相関度を判定する相関度判定処理手段と、運転者に前記相関度に対応する内容を通知する通知処理手段とを有する。
【0149】
この場合、自車及び他の車両が通過する通過点が特定され、特定された通過点における自車と他の車両との相関度が算出され、相関度に対応する通知が行われるので、運転者は、直近の通過点を通過する車両以外の他の車両を認識することができる。したがって、他の車両を十分に認識することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における他車認識装置の機能ブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態におけるナビゲーション装置を搭載した車両の概念図である。
【図3】本発明の実施の形態における他車認識装置の動作を示す第1のフローチャートである。
【図4】本発明の実施の形態における他車認識装置の動作を示す第2のフローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態における信号受信装置による車両情報信号の受信状態を示す図である。
【図6】本発明の実施の形態における各車両の関係を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施の形態における通信部の動作を示すタイムチャートである。
【図8】本発明の実施の形態における相関度を判定する方法を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態における接触領域を示す第1の図である。
【図10】本発明の実施の形態における接触領域を示す第2の図である。
【図11】本発明の実施の形態における接触領域を示す第3の図である。
【図12】本発明の実施の形態における接触領域を示す第4の図である。
【図13】本発明の実施の形態における通過点算出処理のサブルーチンを示す図である。
【図14】本発明の実施の形態におけるゾーン延長処理のサブルーチンを示す図である。
【図15】本発明の実施の形態における第1の延長処理のサブルーチンを示す図である。
【図16】本発明の実施の形態における第1の延長処理の説明図である。
【図17】本発明の実施の形態における第1、第2のゾーンの概念図である。
【図18】本発明の実施の形態における第1、第2の単位ゾーン延長線の概念図である。
【図19】本発明の実施の形態における第1、第2の単位ゾーン延長線の接続方法を示す図である。
【図20】本発明の実施の形態における第2の延長処理のサブルーチンを示す図である。
【図21】本発明の実施の形態における第2の延長処理の説明図である。
【図22】本発明の実施の形態における通過点特定処理のサブルーチンを示す図である。
【図23】本発明の実施の形態における通過点特定処理の説明図である。
【符号の説明】
15 GPSセンサ
17 ナビゲーション処理部
26 車速センサ
38 通信部
91 自車位置検出処理手段
93 車両情報信号送信処理手段
94 車両情報信号受信処理手段
96 相関度判定処理手段
97 通知処理手段
STj 衛星
VHi 車両
AR1〜AR4 接触領域
Za1、Za2 第1のゾーン
Zb1、Zb2 第2のゾーン
Claims (9)
- 自車位置を検出する自車位置検出処理手段と、車速を検出する車速検出部と、他の車両との間で送受信を行う通信部と、少なくとも前記自車位置及び車速から成る車両状態情報を含む車両情報信号を発生させ、該車両情報信号を前記通信部によって送信する車両情報信号送信処理手段と、他の車両からの車両情報信号を前記通信部によって受信する車両情報信号受信処理手段と、前記車両状態情報、受信された車両情報信号に含まれる車両状態情報、自車及び他の車両の各車両本体からの距離、並びに各車両本体の幅及び長さの寸法に基づいて設定された複数のゾーンに基づいて、自車及び他の車両が通過する通過点及び接触領域を特定し、前記各ゾーンが前記接触領域に到達するタイミング及び前記各ゾーンが前記接触領域を抜けるタイミングを算出し、前記接触領域及び前記タイミングに基づいて前記通過点における自車と他の車両との相関度を判定する相関度判定処理手段と、運転者に前記相関度に対応する内容を通知する通知処理手段とを有することを特徴とする他車認識装置。
- 道路情報を取得する情報取得処理手段を有するとともに、前記車両状態情報は、少なくとも前記自車位置、車速及び道路情報を含む請求項1に記載の他車認識装置。
- 前記相関度判定処理手段は、自車及び他の車両をそれぞれ囲むように設定された前記ゾーンを自車及び他の車両の進行方向において延長するゾーン延長処理手段を備えるとともに、前記通過点は、それぞれの延長されたゾーンが重なる領域において、相関度を判定する対象の相関度判定領域として特定される請求項1に記載の他車認識装置。
- 前記相関度は、前記相関度判定領域において自車及び他の車両が関わり合う度合いである請求項3に記載の他車認識装置。
- 前記ゾーン延長処理手段は、自車及び他の車両を囲むように設定された前記各ゾーンにおいて、自車及び他の車両の進行方向に沿って延びる両縁を単位ゾーン延長線とし、該単位ゾーン延長線を連続的に自車及び他の車両の進行方向に並べていくことによってゾーンを延長する請求項3に記載の他車認識装置。
- 前記相関度判定処理手段は、自車と他の車両とがどのような道路状況で走行しているかを判定する道路状況判定処理手段を備え、該道路状況判定処理手段による判定結果に基づいて相関度を判定する請求項1に記載の他車認識装置。
- 前記相関度判定処理手段は、前記相関度判定領域及び前記ゾーンに基づいて相関度を判定する請求項3に記載の他車認識装置。
- 自車位置を検出し、車速を検出し、他の車両との間で送受信を行い、少なくとも前記自車位置及び車速から成る車両状態情報を含む車両情報信号を発生させ、該車両情報信号を通信部によって送信し、他の車両からの車両情報信号を前記通信部によって受信し、前記車両状態情報、受信された車両情報信号に含まれる車両状態情報、自車及び他の車両の各車両本体からの距離、並びに各車両本体の幅及び長さの寸法に基づいて設定された複数のゾーンに基づいて、自車及び他の車両が通過する通過点及び接触領域を特定し、前記各ゾーンが前記接触領域に到達するタイミング及び前記各ゾーンが前記接触領域を抜けるタイミングを算出し、前記接触領域及び前記タイミングに基づいて前記通過点における自車と他の車両との相関度を判定し、運転者に前記相関度に対応する内容を通知することを特徴とする他車認識方法。
- コンピュータを、自車位置を検出する自車位置検出処理手段、少なくとも前記自車位置及び車速から成る車両状態情報を含む車両情報信号を発生させ、該車両情報信号を、他の車両との間で送受信を行う通信部によって送信する車両情報信号送信処理手段、他の車両からの車両情報信号を前記通信部によって受信する車両情報信号受信処理手段、前記車両状態情報、受信された車両情報信号に含まれる車両状態情報、自車及び他の車両の各車両本体からの距離、並びに各車両本体の幅及び長さの寸法に基づいて設定された複数のゾーンに基づいて、自車及び他の車両が通過する通過点及び接触領域を特定し、前記各ゾーンが前記接触領域に到達するタイミング及び前記各ゾーンが前記接触領 域を抜けるタイミングを算出し、前記接触領域及び前記タイミングに基づいて前記通過点における自車と他の車両との相関度を判定する相関度判定処理手段、並びに運転者に前記相関度に対応する内容を通知する通知処理手段として機能させることを特徴とするプログラム。
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