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JP4154291B2 - 戸当たり構造 - Google Patents
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JP4154291B2 - 戸当たり構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物のドア枠に、ドアを受けるためや、気密性、通気性あるいは遮光性を確保するために戸当たりを設けて構成した戸当たり構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
建物のドア枠には、一般に、ドアを受けるための戸当たりが設けられている。この戸当たりは、閉じられたドアの上端部や側端部に当接して、部屋の気密性や遮光性を確保するはたらきを行う。
近年、建材中の有害物質が室内に充満して発生するシックハウス症候群が大きな問題となっている。こうした問題を解決するために、戸当たりと閉じられたドアとを当接させないで、両者間に隙間を形成し、その隙間によって通気性を確保する技術が開発されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開平11−182150号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術は、通気性を確保するといった点できわめて優れた効果を発揮する。しかしながら、各部屋に吸気口および排気口を設け、部屋毎に換気をする場合には、逆に開口部に気密性や遮光性が求められる。
こういった建材に対する多様なニーズを満たすために品種を倍増させると、製造、在庫管理、受発注等の業務が煩雑になるといった問題が生じる。
従って、状況に応じて、閉じられたドアに当接させたり、あるいはドアとの間に隙間を形成させたりすることができれば、一層便利である。
【0005】
そこで、本発明の目的とするところは、状況に応じて、閉じられたドアに当接させて気密性を確保したり、逆に、ドアとの間に隙間を形成して通気性を確保したりすることのできる戸当たり構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の発明は、建物のドア枠(1)に戸当たり(10)を設けて構成した戸当たり構造であって、前記戸当たり(10)を、閉時のドア(5)表面に垂直方向となる前後方向に非対称とすると共に、正立姿勢および倒立姿勢の両方で、前記ドア枠(1)に形成した同一の取付部(2)に取付け自在とし、前記戸当たり(10)の前面に、当該戸当たり(10)を正立姿勢で取付けた状態で、閉じられた前記ドア(5)に当接して気密性を確保する当たり面(C)を形成すると共に、前記戸当たり(10)の後面に、当該戸当たり(10)を倒立姿勢で取付けた状態で、閉じられた前記ドア(5)との間に隙間(G)を形成して通気性を確保する非当たり面(N)を形成してなり、前記戸当たり(10)の、前記ドア枠(1)側底面から2本の突起(13a,13b)を突設し、当該突起(13a,13b)を前記ドア枠(1)に形成した取付部(2)である凹溝に嵌入してなり、さらに、前記正立姿勢において前記当たり面(C)を前記2本の突起(13a,13b)のうち前側の突起(13a)より前方に位置させるとともに、前記非当たり面(N)を前記2本の突起(13a,13b)のうち後側の突起(13b)より前方でかつ前側の突起(13a)より後方に位置させ、その上、前記当たり面(C)をクッション材(14)で構成してなることを特徴とする。
【0010】
なお、カッコ内の記号は、図面および後述する発明の実施の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
【0011】
本発明の請求項1に記載の戸当たり構造によれば、戸当たりを前後非対称とすると共に、正立姿勢および倒立姿勢の両方で、ドア枠に形成した同一の取付部に取付け自在とし、戸当たりの前面に、当該戸当たりを正立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドアに当接する当たり面を形成し、また、その後面に、当該戸当たりを倒立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドアとの間に隙間を形成する非当たり面を形成したので、状況に応じてドアに当接させて気密性を確保したり、ドアとの間に隙間を形成して通気性を確保することができる。
【0012】
すなわち、部屋の気密性を確保したい場合には、戸当たりを正立姿勢でドア枠に取付け、その当たり面をドアに当接させる。逆に、部屋の通気性を確保したい場合には、戸当たりを上下に180°転回して倒立姿勢でドア枠に取付け、その非当たり面とドアとの間に隙間を形成する。
なお、当たり面がドアに当接している場合のみでなく、非当たり面とドアとの間に隙間が形成されている場合においても、戸当たりが光の通過を阻止するので十分な遮光性を確保することができる。
【0015】
さらに、請求項1に記載の発明によれば、戸当たりの底面から2本の突起を突設し、その突起をドア枠に形成した取付部である凹溝に嵌入したので、戸当たりをドア枠に容易に取付けることができる。また、一旦、ドア枠に取付けた戸当たりを取外して、その逆の姿勢で再び取付けることもできる。
従って、施工性に優れる。
【0016】
またさらに、請求項1に記載の発明によれば、当たり面をクッション材で構成したので、ドアとの当接を密なものとすることができる。
従って、部屋の気密性を効果的に高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
図1乃至図3を参照して、本発明の第一実施形態に係る戸当たり構造について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係る戸当たり構造を示す正面図であり、図2は、図1に示す戸当たり構造の一部拡大斜視図である。また、図3は、図1に示す戸当たり構造の一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【0018】
本発明の実施形態に係る戸当たり構造は、建物のドア開口部の左側面(ラッチ側)に取り付けたドア枠1には閉時にドア5を受けるための通常の戸当たりを設け、また上面(上枠)と右側面(ヒンジ側)に取り付けたドア枠1には戸当たり10を設けて構成したものである。
この戸当たり10は、前後方向、すなわち、ドア5閉時のドア5表面に垂直方向となる前後方向に、非対称とし、正立姿勢および倒立姿勢の両方で、ドア枠1に形成した同一の取付部2に取付け自在としている。当該戸当たり10は合成樹脂製である。
また、この戸当たり10の前面には、当該戸当たり10を正立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドア5に当接する当たり面Cを形成している。この当たり面Cは、ゴムや軟質樹脂などのクッション材14で構成している。さらに、この戸当たり10の後面には、当該戸当たり10を倒立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドア5との間に隙間Gを形成する非当たり面Nを形成している。
【0019】
また、この戸当たり10のドア枠1側となる底面から2本の突起13を突設し、この2本の突起13をドア枠1に形成した二つの取付部2(凹溝)に嵌入している。
従って、本実施形態においては、当たり面Cが前側の突起13(13a)より前方に位置し、非当たり面Nが後側の突起13(13b)より前方に位置するもので、これにより前後非対称を形成している。この突起13は、戸当たり10の底面の全長にわたって設けており、取付部2もそれに対応してドア枠1の全長にわたって形成している。
なお、突起13および取付部2は、戸当たり10およびドア枠1の全長ではなく、部分的に設けても良い。また、突起13の数は2本に限定されるものではなく、1本または3本以上であっても良い。さらに、戸当たり10に凹溝状の取付部2を形成し、ドア枠1に突起13を設けることもできる。
【0020】
図4を参照して、本発明の第二実施形態に係る戸当たり構造について説明する。図4は、本発明の第二実施形態に係る戸当たり構造を示す一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【0021】
この戸当たり構造も、第一実施形態と同様に、戸当たり10を前後非対称とすると共に、正立姿勢および倒立姿勢の両方で、ドア枠1に形成した同一の取付部2に取付け自在としている。また、戸当たり10の前面に、その戸当たり10を正立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドア5に当接する当たり面Cを形成すると共に、戸当たり10の後面に、当該戸当たり10を倒立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドア5との間に隙間Gを形成する非当たり面Nを形成している。
この戸当たり構造は、当たり面Cが前側の突起13(13a)より前方に位置し、非当たり面Nが後側の突起13(13b)より後方に位置しているが、前者間の距離を後者間の距離より長く設定することによって前後非対称を形成している。
【0022】
第一および第二実施形態に係る戸当たり構造は、戸当たり10をドア枠1に正立姿勢で取付けることによって、その当たり面Cをドア5に当接させることができ、その逆に、倒立姿勢で取付けることによって、その非当たり面Nとドア5との間に隙間Gを形成することができる。
従って、開口部に十分な気密性を持たせたい場合には、戸当たり10を正立姿勢でドア枠1に取付けて当たり面Cをドア5に当接させる。また、部屋毎ではなく、複数の部屋単位で換気経路を確保するために、開口部に十分な通気性を持たせたい場合には、戸当たり10を倒立姿勢でドア枠1に取付け、その非当たり面Nとドア5との間に隙間Gを形成する。
【0023】
また、この戸当たり構造は、戸当たり10の底面から突設した突起13をドア枠1に形成した取付部2(凹溝)に嵌入して取付けるので、例えば、建材中に含まれる有害物質を考慮して、当初倒立姿勢で取付けた戸当たり10を、有害物質がすべて排出された後に、正立姿勢に容易に取付け直すことができる。また、その逆も容易に行うことができる。
さらに、この戸当たりは構造は、戸当たり10の当たり面Cをクッション材14で構成しているので、ドア5との当接を密なものとすることができ、部屋の気密性を高めることができる。
【0024】
図5を参照して、本発明の第三実施形態に係る戸当たり構造について説明する。図5は、本発明の第三実施形態に係る戸当たり構造を示す一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【0025】
この戸当たり構造も、建物のドア枠1に戸当たり10を設けて構成したものであり、当該戸当たり10を、ドア枠1に取付ける取付基部11と、その取付基部11上を前後方向に移動自在な移動部12とで構成している。移動部12の移動手段は限定されないが、例えば、取付基部11と移動部12との間にピン15を介在させ、前進移動または後退移動後にそのピン15で両者を固定することができる。
【0026】
また、移動部12の前面を、当該移動部12を前進させた状態で、閉じられたドア5に当接させる当たり面Cとし、当該移動部12を後退させた状態で、当たり面Cと閉じられたドア5との間に隙間Gを形成するようにしている。
この戸当たり構造においても、戸当たり10の底面(取付基部11)から2本の突起13を突設し、その突起13をドア枠1に形成した取付部2である凹溝に嵌入している。また、当たり面Cをゴムや軟質樹脂製のクッション材14で構成している。
【0027】
図6を参照して、本発明の第四実施形態に係る戸当たり構造について説明する。図6は、本発明の第四実施形態に係る戸当たり構造を示す一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【0028】
この戸当たり構造も、第三実施形態と同様に、戸当たり10を、ドア枠1に取付ける取付基部11と、その取付基部11上を前後方向に移動自在な移動部12とで構成している。また、移動部12の前面を、当該移動部12を前進させた状態で、閉じられたドア5に当接させる当たり面Cとし、当該移動部12を後退させた状態で、当たり面Cと閉じられたドア5との間に隙間Gを形成するようにしている。
この移動部12は、取付基部11に一体的に設けたガイド枠16に案内されて前後方向に自在に移動する。また、移動後の移動部12はピンなどの係止部材(図示せず)によって固定する。
【0029】
第三および第四実施形態に係る戸当たり構造は、移動部12を前進させることによって、その前面の当たり面Cをドア5に当接させ、また、移動部12を後退させることによってドア5との間に隙間Gを形成することができる。従って、状況に応じて移動部12を動かして、部屋の気密性または通気性を容易に確保することができる。
また、この戸当たり構造は、戸当たり10の底面から突設した突起13をドア枠1に形成した取付部(凹溝)2に嵌入して取付けるので、戸当たり10の取付けおよび取外しを容易に行うことができる。さらに、この戸当たりは構造は、戸当たり10の当たり面Cをクッション材14で構成しているので、ドア5との当接を密なものとすることができ、部屋の気密性を効果的に高めることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明の請求項1に記載の戸当たり構造によれば、戸当たりを前後非対称とすると共に、正立姿勢および倒立姿勢の両方で、ドア枠に形成した同一の取付部に取付け自在とし、戸当たりの前面に、当該戸当たりを正立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドアに当接する当たり面を形成し、また、その後面に、当該戸当たりを倒立姿勢で取付けた状態で、閉じられたドアとの間に隙間を形成する非当たり面を形成したので、状況に応じてドアに当接させて気密性を確保したり、ドアとの間に隙間を形成して通気性を確保することができる。なお、戸当たりのはたらきによって、十分な遮光性を確保することができる。
【0032】
また、請求項1に記載の発明によれば、戸当たりの底面から2本の突起を突設し、その突起をドア枠に形成した取付部である凹溝に嵌入したので、戸当たりをドア枠に容易に取付けることができる。また、一旦、ドア枠に取付けた戸当たりを取外して、その逆の姿勢で再び取付けることもできる。従って、施工性に優れる。
【0033】
さらに、請求項1に記載の発明によれば、当たり面をクッション材で構成したので、ドアとの当接を密なものとすることができる。
従って、部屋の気密性を効果的に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施形態に係る戸当たり構造を示す正面図である。
【図2】図1に示す戸当たり構造の一部拡大斜視図である。
【図3】図1に示す戸当たり構造の一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【図4】本発明の第二実施形態に係る戸当たり構造を示す一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【図5】本発明の第三実施形態に係る戸当たり構造を示す一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【図6】本発明の第四実施形態に係る戸当たり構造を示す一部拡大平面断面図であり、(a)は気密状態を示し、(b)は通気状態を示す。
【符号の説明】
1 ドア枠
2 取付部(凹溝)
5 ドア
10 戸当たり
11 取付基部
12 移動部
13 突起
14 クッション材
15 ピン
16 ガイド枠
C 当たり面
G 隙間
N 非当たり面

Claims (1)

  1. 建物のドア枠に戸当たりを設けて構成した戸当たり構造であって、
    前記戸当たりを、閉時のドア表面に垂直方向となる前後方向に非対称とすると共に、正立姿勢および倒立姿勢の両方で、前記ドア枠に形成した同一の取付部に取付け自在とし、
    前記戸当たりの前面に、該戸当たりを正立姿勢で取付けた状態で、閉じられた前記ドアに当接して気密性を確保する当たり面を形成すると共に、前記戸当たりの後面に、該戸当たりを倒立姿勢で取付けた状態で、閉じられた前記ドアとの間に隙間を形成して通気性を確保する非当たり面を形成してなり、
    前記戸当たりの、前記ドア枠側底面から2本の突起を突設し、該突起を前記ドア枠に形成した取付部である凹溝に嵌入してなり、
    さらに、前記正立姿勢において前記当たり面を前記2本の突起のうち前側の突起より前方に位置させるとともに、前記非当たり面を前記2本の突起のうち後側の突起より前方でかつ前側の突起より後方に位置させ、
    その上、前記当たり面をクッション材で構成してなることを特徴とする戸当たり構造。
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