JP4156954B2 - 飲料供給装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷却水を貯留する水槽内にビール等の飲料が供給される飲料冷却管を浸漬し、飲料を冷却水により冷却しつつ供給する飲料供給装置に関し、特に、水槽内に配設された撹拌羽根により撹拌循環される冷却水を水槽内で効率良く循環させて冷却能力を向上することが可能な飲料供給装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、冷却水が貯留された水槽内にビール等の飲料が供給される飲料冷却管を浸漬し、飲料を冷却しつつ供給する各種の飲料供給装置が提案されている。
【0003】
例えば、特開2002−211693号公報には、内側冷却コイル及び外側冷却コイルを水槽内に浸漬し、内側冷却コイル及び外側冷却コイルの上流部(水槽の底部側に配置される)における配管ピッチを、下流側における配管ピッチよりも疎に形成するとともに、外側冷却コイルの上流部を内側冷却コイルの上流部よりも水槽の底部側に配設した発泡液吐出装置が記載されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−211693号公報(第3頁、第4ページ、図1、図4)
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記特開2002−211693号公報に記載された発泡液突出装置においては、内側冷却コイル及び外側冷却コイルの上流側が疎に形成されていることから、両冷却コイルにおける配管と配管との間に冷却水を流れやすくして各冷却コイルの上流部を効果的に冷却することが可能であるものの、水槽内に配設される撹拌翼よりも上側における各冷却コイルの配管ピッチは、密な状態に形成されている(図1、図4参照)。
【0006】
このように、撹拌翼の上側で各冷却コイルの配管ピッチが密に形成されている場合、撹拌翼を介して下側に向かって移動されて水槽の底部にて上側に向かって反転循環される冷却水が各冷却コイルの内側に流れ込むためには、各冷却コイルの内最も水面側に位置する配管を乗り越える必要がある。従って、上側に向かって反転循環される冷却水は、撹拌翼の上側で各冷却コイルの途中における各配管の間から内側に流れ込むことができなくなる。
これより、前記発泡液吐出装置では、各冷却コイルの上側で冷却水を効率良く循環させることができず、この点で、冷却能力については、不十分なものである。
【0007】
本発明は、前記従来における問題点を解消するためになされたものであり、水槽内に配設された撹拌羽根よりも上側で冷却水が飲料冷却管の内側に流れ込むことを可能とし、冷却水を水槽内の全体に渡り効率良く循環させて冷却能力を向上することが可能な飲料供給装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため請求項1に係る飲料供給装置は、冷却手段により冷却される冷却水が貯留される水槽と、前記水槽内に配置されるとともに螺旋状に形成された第1飲料冷却管と、前記水槽内で第1飲料冷却管の外側に配置されるとともに螺旋状に形成された第2飲料冷却管と、前記第1飲料冷却管の螺旋軸に沿って水槽の深さ方向の略中央位置に配設され、水槽内の冷却水を撹拌する撹拌羽根とを備えた飲料供給装置において、前記第1飲料冷却管の内、前記撹拌羽根に対向する中央部分は第1ピッチで巻回されるとともに、中央部分の上下両側部分は第1ピッチよりも大きな第2ピッチで巻回されており、
前記第2飲料冷却管は、上下全体に渡って前記第2ピッチで巻回されていることを特徴とする。
【0009】
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る飲料供給装置について、本発明を具体化した実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。先ず、本実施形態に係る飲料供給装置の概略構成について図1に基づき説明する。図1は飲料供給装置を模式的に示す説明図である。尚、飲料供給装置には、ビール等を貯留する図示しない飲料タンクが飲料パイプ2を介して接続されており、また、この飲料タンクは図示しない炭酸ガスボンベにより常時加圧されている。
【0011】
図1において、ビール等を冷却して供給する飲料供給装置1の外装を構成する外装ケース3内には、冷却水を貯留した水槽4が配設されるとともに、この水槽4の下方にはコンプレッサ5、凝縮器6、及び凝縮器6を冷却する冷却ファン7等から構成される冷凍ユニットが設けられている。
【0012】
そして、この外装ケース3の上側は、蓋部材8によって覆われると共に、冷凍ユニットが収納される冷凍ユニット収納部の下面の4箇所(図1中では2箇所が示されている。)において脚部材9が固設されており、飲料供給装置1はこれらの脚部材9を介してテーブル等の上に配置されている。また、飲料供給装置1の前面上部には、コック10が取り付けられており、後述の飲料冷却パイプ12(図2参照)の抽出側端部に接続されている。また、飲料供給装置1の側面上部には飲料タンクに接続される飲料パイプ2が取り付けられ、後述する飲料冷却パイプ12の供給側端部に接続されている。更に、コック10の下方前面部には、上側にスノコが載置されるドレン皿11が取り付けられている。また、冷却水が貯留される水槽4は、上面が開放される略直方体の槽であり、後述のように上面部に冷却水を撹拌するための撹拌モータ13が取り付けられている。
【0013】
次に、水槽4の概略構成について図2に基づいて説明する。図2は飲料供給装置における水槽の概略構成を模式的に示す縦断側面図である。
図2において、水槽4は、上方に開口するステンレス鋼板製の内箱15と、この内箱15の外側周囲に設けられる断熱壁16とから構成されており、内箱15内に貯留される冷却水17は断熱されている。
また、コンプレッサ5、凝縮器6、及び冷却ファン7と共に冷凍ユニットの冷凍サイクルを構成する冷却器としての銅パイプ製の蒸発管18は、螺旋状に巻回されて内箱15の内周面のやや内側に、ステンレス鋼板製又は樹脂製の取付具(図示せず)を介して内箱15の内壁に固定されている。また、この蒸発管18は、冷却水17内に浸漬されて冷却水17を冷却するように構成されている。かかる蒸発管18の周囲には氷20が成長される。
【0014】
また、この蒸発管18の内側には、ステンレスパイプ製の飲料冷却パイプ12が、2重の螺旋状に巻回されて同心状に配置され、ステンレス鋼板製の取付具(図示せず)により冷却水17内に浸漬されるように内箱15の内壁に固定されている。また、この飲料冷却パイプ12の供給側端部は水槽4の上部側壁(図2中右側壁)より外側に延出され、前記飲料パイプ2に接続される。更に、飲料冷却パイプ12の抽出側端部は水槽4の上部側壁(図2中左側壁)より外側に延出され、コック10に接続されている。
【0015】
また、水槽4の上端の開口部には、ステンレス鋼板製の略長方形の撹拌モータ取付板21が横に架け渡されてビス止めにより取り付けられ、撹拌モータ取付板21の上面の略中央部には、撹拌モータ13がビス止めによって固定されている。そして、この撹拌モータ13の回転軸25は、飲料冷却パイプ12の略螺旋軸(中心軸)上に配置されると共に、内箱15の深さの約半分の位置まで延出されている。また、この回転軸25の先端部には、撹拌羽根26が装着されている。この撹拌羽根26は、撹拌モータ13の回転軸25の回転に伴って回転し、内箱15内の冷却水17を水槽4の下方に向けて流動させるように構成されている。
【0016】
ここで、飲料冷却パイプ12の詳細な構成について図2に基づき説明する。飲料冷却パイプ12は、前記したように、2重の螺旋状に巻回されて同心状に連続して形成されているものであるが、内側に配置される飲料冷却パイプ12Aの内、撹拌羽根26に対向するとともに上下方向にの略中央部分(数巻き分の飲料冷却パイプ12で構成され、図2では5巻き分の飲料冷却パイプ12が示されている)は、所定の第1ピッチP1で巻回されており、また、中央部分の上下両側においては、第1ピッチP1よりも大きな第2ピッチP2で巻回されている。このように、内側の飲料冷却パイプ12Aの中央部分は、小さな第1ピッチP1で巻回されていることから密な状態で配管されており、また、中央部分の上下両側部分は、大きな第2ピッチP2で巻回されていることから疎な状態で配管されているものである。
【0017】
また、飲料冷却パイプ12において、外側に配置される飲料冷却パイプ12Bは、その上下全体に渡って大きな第2ピッチP2で巻回されている。従って、外側の飲料冷却パイプ12Bは、全体に渡って疎な状態で配管されていることとなる。
前記のように構成された内側の飲料冷却パイプ12A及び外側の飲料冷却パイプ12Bを水槽4内に配設し、撹拌モータ13を介して撹拌羽根26を回転して冷却水17を循環させる際における冷却水17の流動状態について図2に基づき説明する。
【0018】
撹拌モータ13を駆動して撹拌羽根26を回転させると、冷却水17は、水槽4の底部に向かって流動していく。このとき、内側の飲料冷却パイプ12Aの中央部は、小さな第1ピッチP1で巻回されて密な状態で配管されているので、冷却水17の流動時に壁の作用を行い、撹拌羽根26により撹拌された冷却水17は、中央部の外側に分散することなく且つ水流を減速することなく、水槽4の底部に向かって流動していく。
【0019】
前記のように冷却水17が水槽4の底部に向かって流動していく際、内側の飲料冷却パイプ12Aにおける中央部の下側では、大きな第2ピッチP2で巻回されて疎な状態で配管されていることから、冷却水17は、矢印で示すように、水槽4の底部に向かって流動するとともに、中央部よりも下側における配管の間から外側に向かって流動する。このとき、内側の飲料冷却パイプ12Aにおける中央部よりも下側で冷却水17が外側に向かって流動し易くなり、これより飲料冷却パイプ12Aの下側における有効熱交換面積が増大され、効率良く冷却することができる。
【0020】
この後冷却水17は、外側の飲料冷却パイプ12Bに向かって流動する。このとき、外側の飲料冷却パイプ12Bは、その全体に渡って大きな第2ピッチP2で巻回されて疎な状態で配管されているので、冷却水17は、外側の飲料冷却パイプ12Bにおける配管の間から外側に向かって流動し易くなり、これより飲料冷却パイプ12Bは、その有効熱交換面積が増大されて効率良く冷却され得る。
【0021】
更に、冷却水17は、内側の飲料冷却パイプ12Aと外側の飲料冷却パイプ12Bとの間隙を上側に向かって流動したり、また、外側の飲料冷却パイプ12Bの外側に沿って上側に向かって流動していく。かかる場合において、外側の飲料冷却パイプ12Bは、その全体に渡って大きな第2ピッチP2で巻回されているので、冷却水17との有効熱交換面積が増大されて効率良く冷却され得る。
【0022】
また、前記のように上側向かって流動する冷却水17は、外側の飲料冷却パイプ12Bの配管の間を通過して内側の飲料冷却パイプ12Aに向かって流動していく。この際、内側の飲料冷却パイプ12Aの中央部よりも上側は、大きな第2ピッチP2で巻回されて疎な状態で配管されているので、冷却水17は、飲料冷却パイプ12Aの上側における配管の間から内側に向かって流動する。このとき、内側の飲料冷却パイプ12Aにおける中央部よりも上側で冷却水17が内側に向かって流動し易くなり、これより飲料冷却パイプ12Aの上側における有効熱交換面積が増大され、効率良く冷却することができる。
前記のように循環されて内側の飲料冷却パイプ12Aの内側まで帰還された冷却水17は、前記したと同様の動作を行いながら、水槽4内で流動循環されるものである。
【0023】
以上説明した通り本実施形態に係る飲料供給装置1では、水槽4内に配設された飲料冷却パイプ12を構成する内側の飲料冷却パイプ12Aの中央部は、小さな第1ピッチP1で巻回されて密な状態で配管され、且つ、中央部の下側及び上側は、大きな第2ピッチP2で巻回されて疎な状態で配管されており、また、外側の飲料冷却パイプ12Bは、その全体に渡って大きな第2ピッチP2で巻回されて疎な状態で配管されているので、撹拌羽根26を介して冷却水17を水槽4内で流動循環させる際に、内側の飲料冷却パイプ12Aにおける中央部は壁の作用を行って冷却水17を中央部の外側に分散させることなく且つ水流を減速することなく水槽4の底部に向かって流動させることが可能となり、また、内側の飲料冷却パイプ12Aにおける中央部の上下両側及び外側の飲料冷却パイプ12Bの全体に渡って冷却水17を流動し易くして内側の飲料冷却パイプ12Aの上下両側及び外側の飲料冷却パイプ12Bの全体に渡って有効熱交換面積を増大することが可能なり、飲料冷却パイプ12内部を通過する飲料を効率良く冷却することができる。
【0024】
また、前記のように、内側の飲料冷却パイプ12Aの上下両側及び外側の飲料冷却パイプ12Bの全体に渡って有効熱交換面積を増大させることにより、飲料冷却パイプ12の管径を小さくすることができ、これにより飲料供給装置1のコストダウンを図ることができる。
【0025】
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
【0026】
例えば、前記実施形態においては、飲料冷却パイプ12を、2重螺旋状に巻回して同心状に連続形成した内側の飲料冷却パイプ12Aと外側の飲料冷却パイプ12Bとから構成し、飲料冷却パイプ12の注出側端部に接続された1つのコック10を介して冷却された飲料を供給するようにしているが、内側の飲料冷却パイプ12Aと外側の飲料冷却パイプ12Bのそれぞれを独立て構成し、内側の飲料冷却パイプ12Aと外側の飲料冷却パイプ12Bのそれぞれの抽出側端部にコックを接続した、所謂、ダブルコック方式に構成してもよい。
【0027】
【発明の効果】
以上説明した通り請求項1に係る飲料供給装置では、水槽内に配設された第1飲料冷却管の中央部分は、第1ピッチP1で巻回され、且つ、中央部の上下両側部分は第1ピッチよりも大きな第2ピッチで巻回されており、また、第2飲料冷却管は、その上下全体に渡って第2ピッチP2で巻回されているので、撹拌羽根を介して冷却水を水槽内で流動循環させる際に、第1飲料冷却管における中央部は壁の作用を行って冷却水を中央部の外側に分散させることなく且つ水流を減速することなく水槽の底部に向かって流動させることが可能となり、また、第1飲料冷却管における中央部の上下両側及び第2飲料冷却管の全体に渡って冷却水を流動し易くして第1飲料冷却管の上下両側及び第2飲料冷却管の全体に渡って有効熱交換面積を増大することが可能となり、これより飲料を効率良く冷却することができる。
【0028】
【図面の簡単な説明】
【図1】飲料供給装置を模式的に示す説明図である。
【図2】飲料供給装置における水槽の概略構成を模式的に示す縦断側面図である。
【符号の説明】
1・・・飲料供給装置、4・・・水槽、12・・・飲料冷却パイプ、
12A・・・内側の飲料冷却パイプ、12B・・・外側の飲料冷却パイプ、
13・・・撹拌モータ、17・・・冷却水、18・・・蒸発管、
25・・・回転軸、26・・・撹拌羽根
Claims (1)
- 冷却手段により冷却される冷却水が貯留される水槽と、
前記水槽内に配置されるとともに螺旋状に形成された第1飲料冷却管と、
前記水槽内で第1飲料冷却管の外側に配置されるとともに螺旋状に形成された第2飲料冷却管と、
前記第1飲料冷却管の螺旋軸に沿って水槽の深さ方向の略中央位置に配設され、水槽内の冷却水を撹拌する撹拌羽根とを備えた飲料供給装置において、
前記第1飲料冷却管の内、前記撹拌羽根に対向する中央部分は第1ピッチで巻回されるとともに、中央部分の上下両側部分は第1ピッチよりも大きな第2ピッチで巻回されており、
前記第2飲料冷却管は、上下全体に渡って前記第2ピッチで巻回されていることを特徴とする飲料供給装置。
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