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JP4159173B2 - 対面販売システム - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は複数台の対面販売用ハカリを備えた対面販売システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、生鮮食料品店(肉屋や魚屋など)だけではなく、スーパーマーケットや百貨店などにおける肉や魚、総菜等の生鮮食品の売場においても、店員がショーケースを挟んでお客と対面しながら生鮮食品の販売を行う対面販売が多くなっている。この対面販売では、店員が、お客が購入を希望する商品及びその購入重量(場合によっては数量)を聞き、計量を行って金額を算出する。この作業は、主に対面販売用ハカリによって行われている。
【0003】
対面販売用ハカリは、主として、商品の計量を行う計量部と、店員が操作する操作部と、店員に操作や計量等の情報を表示する店員側表示部と、お客に商品の単価や計量値、売価等を表示する客側表示部と、各商品に関する商品情報を記憶しCPUによって商品の売価の計算等を行う制御部と、お客が購入する対象商品の売価や計量値等を印字する印字部とを備えている。お客が購入を希望する商品とその重量を店員に伝えると、店員は、操作部を操作して対象商品の商品情報を呼び出させ、店員側表示部に表示される計量値を見ながら計量部によって対象商品の重量をお客が希望する重量に合わせる。このときには、単価や計量値、その計量値に対象商品の単価を乗じた売価等が客側表示部にも表示され、お客がそれらの情報を認識することができるようになっている。計量部の対象商品の重量がお客の希望通りとなると、店員は、印字部により印字された印字物とともに対象商品をお客に手渡す。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のような対面販売用ハカリには客側表示部が搭載されているため、従来これを利用してコマーシャルメッセージを客側表示部に表示させるようにした製品も開発されている。例えば、客側表示部に「いらっしゃいませ」というメッセージを表示させたり、特売に関する情報を表示させたりしている。
【0005】
一方、最近では、複数の対面販売用ハカリをインライン連結して対面販売システムを構築し、複数の売場(例えば、牛肉売場と鶏肉売場)における接客を異なる対面販売用ハカリで行って、そのお客に対するデータは共有させるといった使い方も多くなっている。この場合には、例えば肉売場のショーケースの上に複数の対面販売用ハカリが並ぶことになる。すなわち、各対面販売用ハカリの客側表示部もショーケースの上に複数並んだ状態となる。
【0006】
しかし、従来の対面販売用ハカリの客側表示部によるメッセージ表示方法では、それぞれの客側表示部が独自にメッセージを表示しており、隣接する対面販売用ハカリの客側表示部と連携が取れていないため、表示がばらばらで宣伝効果を十分に上げているとは言えない。
【0007】
本発明の課題は、客側表示部でのメッセージ表示による広告宣伝効果の高い対面販売システムを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る対面販売システムは、複数台の対面販売用ハカリと、制御部とを備えている。対面販売用ハカリは、それぞれ、客に対して表示を行う客側表示部を有している。制御部は、複数のメッセージのデータを有している。この制御部は、互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部に、選択したメッセージを表示させる。制御部は、選択したメッセージが対面販売用ハカリの客側表示部の表示可能量を超えているときには、対面販売を行っていない互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部にそのメッセージを分割して表示させ、その後に、互いに隣接する対面販売用ハカリの1つが対面販売を行うようになったときには、メッセージの選択を変更して残った対面販売用ハカリの客側表示部によって表示可能なメッセージを表示させる。
【0009】
この対面販売システムでは、メッセージを分割して表示している隣接する対面販売用ハカリの1つが対面販売に使用されるようになったときに、残った対面販売用ハカリで表示可能なメッセージに切り替えるこれにより、分割表示させていたメッセージの一部が客に表示されなくなり対面販売に使用されていない対面販売用ハカリに長いメッセージの一部の表示だけが残って客に違和感を与えることが回避される。
【0010】
請求項3に係る対面販売システムは、請求項1又は2に記載のシステムであって、制御部は、対面販売を行っていない対面販売用ハカリの客側表示部にはメッセージを表示させ、対面販売を行っている対面販売用ハカリの客側表示部には商品の計量値を含む商品情報を表示させる。
【0011】
この対面販売システムでは、ある対面販売用ハカリが対面販売に使われているときには、商品の計量値や商品の単価、売価等の商品情報を客に知らせるために、その客側表示部にこれらを表示する。一方、対面販売用ハカリが対面販売に使われていないときには、広告宣伝のために、その客側表示部にメッセージを表示する。
【0012】
【発明の実施の形態】
<対面販売システムの全体構成>
本発明の一実施形態である対面販売システムは、スーパーマーケットや百貨店などにおける肉や魚、総菜等の生鮮食品の売場、あるいは生鮮食料品店における対面販売で用いるものである。このシステムは、複数(ここでは3台)の対面販売用ハカリをインライン連結することにより構築される。図3のブロック図に示すように、本システムは、通信線50により連結された3台の対面販売用ハカリ1,101,201から構成されている。これらの対面販売用ハカリ1,101,201は、図9等に示すように、生鮮食品売場のショーケースの上面40に並べて配置される。すなわち、ハカリ101はハカリ1に隣接して配置されており、ハカリ201はハカリ101のハカリ1とは反対側に隣接して配置されている。
【0013】
<各ハカリの全体構成>
各対面販売用ハカリ1,101,201は、それぞれ独立して使用することも可能なハカリであり、同様の構成を有している。したがって、ここでは対面販売用ハカリ1について説明を行い、対面販売用ハカリ101,201については説明を省略する。
【0014】
対面販売用ハカリ1の外観斜視図を図1及び図2に示す。図1は対面販売用ハカリ1を店員側から見た斜視図であり、図2はトレイTに入れられた商品の重量を計っている対面販売用ハカリ1を客側から見た斜視図である。
【0015】
図1に示すように、このハカリ1は、ほぼ直方体状の本体部1aを有している。本体部1aの店員側の面には、店員が操作を行うための操作パネル2やデータ表示のための液晶の店員側表示部3が設けられている。操作パネル2には、選択した商品に関する各種のデータ(商品情報)を呼び出すための呼出キー5、商品を選択するためのテンキー6、直接タッチすることによって商品名を指示し商品に関するデータを呼び出すためのプリセットキー7等が設けられている。
【0016】
本体部1aの上部には、トレイ等の風袋に入れられた商品の重量を検出するための計量部9が設けられている。計量部9は、図1において示された計量台9a、及びこの計量台9aの下方に設けられたロードセル等(図示せず)から構成されている。
【0017】
本体部1aの内部で側方側には、ラベル発行のためのラベル発行部12が設けられている。操作パネル2の右側にはラベル発行口13が形成されており、このラベル発行口13からラベルLが排出される。ラベル発行部12は、複数のラベルLが連続して貼付されたロール状のラベル台紙が収納されたラベル収納部14と、ラベル収納部14からラベルを取り出すとともにラベル発行口13までラベルを搬送する搬送機構15と、ラベルに対して印字を行う印字部16とを備えている。
【0018】
また、図2に示すように、本体部1aの客側の面には、客側表示部8が設けられている。この客側表示部8は、視認性に優れた大型のカラー液晶ディスプレイからなり、商品名、単価、重量(重さ)、金額(値段)、後述するメッセージ等を客に対して表示する。
【0019】
<各ハカリの制御系の構成>
図3は、ハカリ1,101,201を含む対面販売システムの概略ブロック図である。各ハカリ1,101,201の制御系の構成はそれぞれ同様のものであるため、ここでも対面販売用ハカリ1について制御系の説明を行い、対面販売用ハカリ101,201についてはその説明を省略する。
【0020】
ハカリ1は、制御部20を有している。この制御部20には、操作パネル2と、店員側表示部3と、客側表示部8と、計量部9と、ラベル発行部12とが接続されている。CPU71、ROM72、RAM73、及びHDD(ハードディスク)74を備えた制御部20は、操作パネル2や計量部9からの信号を受け取り、各表示部3,8への表示指令やラベル発行部12への動作指令を行う。制御部20のHDD74には、商品情報を持った商品情報ファイルが記憶されている。この商品情報ファイルは、通信線によって店舗システムの上位コンピュータ等からデータを受け取って作成するようにしてもよいし、記憶媒体を介してデータを受けるようにしてもよいし、操作パネル2を使って打ち込むことにより作成してもよい。なお、商品情報ファイルには、図4に示すように、各呼出番号に対応して、商品名(品名)、商品コード、単価、その商品が収納される風袋の重量等が格納されている。
【0021】
また、制御部20は、商品情報ファイルに格納されている単価データと計量部9で得られた重量データとから価格を演算する機能を有している。
【0022】
<対面販売システムの制御系の構成>
図3は、ハカリ1,101,201が通信線50によって連結されることにより構築される対面販売システムの概略ブロック図である。各ハカリ1,101,201の制御系の構成は前述の通りである。この対面販売システムでは、ハカリ1が親機として機能し、ハカリ101,201が子機として機能するように設定されている。この設定は、複数台のハカリを連結した後に任意のハカリを親機に設定することにより行われる。したがって、ハカリ101を親機に設定することもできるし、ハカリ201を親機に設定することもできる。
【0023】
このシステムでは、まず、親機であるハカリ1が対面販売システムの上位システムからデータを受け取ったり、ハカリ1の操作パネル2からの入力等がされることにより、ハカリ1のRAM73又はHDD74に広告宣伝のためのメッセージのデータが記憶される。メッセージのデータは、時間毎あるいは売場毎に通常複数のものが設定されており、例えば図5に示すようなメッセージファイルとしてRAM73又はHDD74に記憶される。これらのメッセージの中には、各客側表示部8,108,208に一度に表示することが可能な表示可能量内に収まっているものもあれば、1つの客側表示部8,108,208の表示可能量を超える長さのものもある。例えば、図5に示す「今月末まで決算セール」、「明日は肉の特売日」、「広告の品 トマト98円」は各客側表示部8,108,208の表示可能量に収まっているものであるが、「本日は3時より刺身が一律、2割引きです。是非ご来店ください。」は、表示可能量を超えており、3つの客側表示部8,108,208に分割しなけれ一度に表示することができないものである(図9及び図10参照)。
【0024】
また、各メッセージについては、図6に示すようなアドレスが付される。すなわち、各メッセージのデータは、それぞれが複数のデータから成る複数のデータ群から成り、データ群にはそれぞれアドレス番号が付されている。例えば、図6に示すメッセージのデータは、8000のデータ群から成り、これらのデータ群にはそれぞれ1〜8000というアドレス番号が付されている。
【0025】
<各ハカリの制御の概略>
次に、各ハカリの制御処理の概略について、図7のフローチャートを参照しながら説明する。
【0026】
まずステップS1では登録モードか否かを判断し、ステップS2では商品の選択がなされたか否かを判断し、ステップS3では他の処理モードが選択されたか否かを判断する。登録モードは、商品情報ファイルにデータを登録したり、メッセージを登録したりするための処理モードである。このモードが選択された場合は、ステップS1からステップS4に移行し、ステップS4において登録処理を実行する。また、商品の選択がなされた場合は、ステップS2からステップS5に移行する。商品の選択が行われたか否かは、プリセットキー7が押されたか否か、あるいはテンキー6に続いて呼出キー5が押されたか否かによって判断する。ステップS5では、計量及びラベル発行のための処理を実行する。他のモードが選択された場合は、ステップS3からステップS6に移行して他の処理を実行する。
【0027】
<接客時(対面販売時)の各ハカリの動作>
各ハカリ個々の動作については、いずれのハカリ1,101,201も同様であるため、ハカリ1を例にとって説明する。
【0028】
客が購入したい商品を選んで店員に希望する重量を告げると、店員(オペレータ)は、操作パネル2のプリセットキー7によってその商品に関するデータを呼び出すか、あるいはその商品に応じた呼出番号をテンキー6から入力し、呼出キー5を押すことによってその商品に関するデータを呼び出す。これにより、対象商品のデータがHDD74の商品情報ファイルから読み出される。このデータは、接客中、RAM73に一時的に格納される。読み出された対象商品の商品情報のデータは、店員側表示部3に表示されるとともに、商品名、風袋量、重さ、単価、値段のデータが客側表示部8に表示される。
【0029】
次に店員は、対象商品をその風袋とともに計量台9aの上に載置する(図2参照)。これにより計量が行われるとともに、その商品の単価データ及び風袋重量データと計量結果である重量データとから計量台9aに載置されている対象商品の価格が演算される。この重量(風袋を除いた正味重量)及び価格は直ちに店員側表示部3及び客側表示部8に表示される。
【0030】
そして、客の要望等に応じて商品の量の増減を行った後、操作パネル2に設けられた印字キーを押す。これにより、商品の情報とともに正味重量及び価格がラベルLに印字される。印字されたラベルLがラベル発行口13から排出されると、店員は、このラベルLを対象商品の風袋に貼付し、これを消費者に手渡す。
【0031】
また、客が複数の商品を購入する場合であって店員が複数のハカリを使用するときには、対面販売システムとして計量データを共有することができるため、各ハカリ1,101,201でそれぞれラベルLを発行せずとも、最終的に1つのハカリでまとめてラベルLを発行させることができる。
【0032】
<対面販売システムの表示処理>
対面販売システムの制御部を兼ねるハカリ1の制御部20は、ハカリ101,201の制御部120,220に指令を出し、以下に示すようにして各客側表示部8,108,208に適当な表示を行わせる。
【0033】
図8に、対面販売システムの客側表示部8,108,208の表示処理の制御フローチャートを示す。
【0034】
まずステップS21では、各ハカリ1,101,201が対面販売中であるか否か、すなわち商品が選択されて計量・ラベル発行処理に入っているか否かが判断される。対面販売中でないものについてはステップS22でその客側表示部に所定のメッセージを表示させ、対面販売中のものにはステップS30でその客側表示部に計量値や単価、価格等の商品情報を表示させる。ステップS30で商品情報を表示させた後のステップS31の判断については、後述する。
【0035】
ステップS23では、メッセージの変更があるか否かが判断される。このメッセージの変更は、親機であるハカリ1の操作パネル2から手入力で指令が出されたり、予め決められているタイムスケジュールによって自動変更指令が出されたり、上位システムのコンピュータ等からの指令が伝達されてきたりしたときに為される。ステップS24では、指令に応じて、あるいはランダムに、図5に示すメッセージファイルからメッセージが選択される。但し、ステップS24では、複数の客側表示部に同じメッセージが重複して表示されないようにメッセージの選択が為される。すなわち、例えば図9に示すように、複数の客側表示部にメッセージを分割して表示する場合を除いて、それぞれの客側表示部8,108,208に表示するメッセージは異なったものが選択される。
【0036】
ステップS25では、選択されたメッセージが各客側表示部8,108,208の表示可能量に収まるものであるか否かが判断される。これは、メッセージファイルにおいて各メッセージのデータにフラグを立てておいてもよいし、各メッセージのデータの最大アドレス番号を基に判断するようにしてもよい。
【0037】
ステップS25において選択されたメッセージが表示可能量以下のものであると判断された場合には、ステップS26で対面販売に使用されていないハカリの探索が行われる。そして、対面販売に使われていないハカリがあれば、ステップS27に移行し、そのハカリを選択してその客側表示部に選択されたメッセージを表示させる(図9参照)。ハカリ1,101,201が全て対面販売に使われていてメッセージを表示させることができない場合には、メッセージを表示することなくステップS21に戻る。
【0038】
ステップS25において選択されたメッセージが表示可能量を超えるものであると判断された場合には、ステップS28に移り、そのメッセージを複数の対面販売用ハカリの客側表示部にまたがって表示させることができるか否かが判断される。例えば、図5に示す「本日は3時より刺身が一律、2割引きです。是非ご来店ください。」というメッセージの場合、3つの客側表示部8,108,208全てを使わなければ表示ができないため、全てのハカリ1,101,201が対面販売に使用されていない状態であるか否かが判断される。
【0039】
そして、ステップS28において1つのハカリの客側表示部の表示可能量を超えるメッセージを複数のハカリの客側表示部に分割して表示することができると判断されたときには、ステップS29に移行して、複数のハカリを選択してその客側表示部にメッセージを分割表示させる(図10参照)。この表示の制御は、各ハカリ1,101,201の配置、すなわち各ハカリ1,101,201がどのような順番で配置されているかを見て操作パネル2から入力される配置データに基づいて行われる。また、メッセージは、複数の客側表示部にメッセージがまたがるように、すなわち買い物客がメッセージを連続した一体のものとして読めるように表示される。例えば図10においては、客側表示部8にアドレス番号1〜アドレス番号2000(図6参照)にあるメッセージのデータが、客側表示部108にアドレス番号2001〜アドレス番号4000にあるメッセージのデータが、客側表示部208にアドレス番号4001〜アドレス番号6000にあるメッセージのデータが表示されている。
【0040】
ステップS28においてメッセージを分割表示させることのできる連続して並んだ複数のハカリ(対面販売に使われていないもの)がないと判断されたときには、ステップS24に戻って再びメッセージ選択が行われる。このときには、表示できなかったメッセージとは異なる短いメッセージが選択される。
【0041】
ステップS21においてある対面販売用ハカリが対面販売中であると判断されれば、その客側表示部に計量値や単価、価格等の商品情報を表示させるが(ステップS30)、その商品情報表示は、それまで客側表示部に表示されていたメッセージの表示を非表示にする。したがって、この商品情報表示によって、複数の客側表示部にまたがって表示されていたメッセージの一部が非表示となり、メッセージ全体を読むことができなくなる場合が想定される。これを回避するために、ステップS31において、ステップS30の商品情報の表示が複数の客側表示部にまたがって表示されていたメッセージを破壊するか否か、すなわちメッセージ全体が読めなくなるか否かが判断される。
【0042】
ステップS31においてメッセージ全体が読めなくなっている場合には、ステップS32で、そのメッセージを表示している他のハカリの客側表示部のメッセージの表示(正確にいえば、メッセージの一部の表示)を非表示にさせる。そして、さらにステップS24で、メッセージを分担して表示させていた各客側表示部について新たなメッセージが選択される。
【0043】
<本対面販売システム/本ハカリの特徴>
(1)
ここでは、原則として3つの対面販売用ハカリ1,101,201の客側表示部8,108,208に異なるメッセージが表示されるように制御が行われている。すなわち、ステップS24のメッセージ選択において、複数の客側表示部に同じメッセージが重複して表示されないようにメッセージの選択が為されている。したがって、買い物客は、ショーケースの上面40に並べられている複数のハカリ1,101,201の客側表示部8,108,208を見て、複数のメッセージを短時間に取得することができる。
【0044】
このように、ここでは、客側表示部8,108,208でのメッセージ表示による広告宣伝効果が高くなっている。
【0045】
(2)
ここでは、原則として3つの対面販売用ハカリ1,101,201の客側表示部8,108,208に異なるメッセージが表示されるように制御を行い、各対面販売用ハカリ1,101,201の客側表示部8,108,208の表示可能量を超えるメッセージを表示させるときには、複数の客側表示部にそのメッセージを分割して表示させている。したがって、買い物客が、長いメッセージでも容易に内容を理解できるようになり、また短時間で長いメッセージの全てを読み切ることができるようになる。このように、ここでは、対面販売用ハカリの客側表示部によるメッセージ表示を使った広告宣伝の効果が高くなっている。
【0046】
そして、ある対面販売用ハカリが対面販売を行うようになって、その分割して表示されているメッセージの全体が読めなくなった場合には、新たにメッセージを選択して、対面販売に使われていない残りのハカリの客側表示部で表示可能なメッセージを表示させている。このため、分割表示させていたメッセージの一部が客に表示されなくなり対面販売に使用されていない他の対面販売用ハカリに長いメッセージの一部の表示だけが残って客に違和感を与えることが回避されている。
【0047】
[他の実施形態]
(a)
上記実施形態において、各メッセージを客側表示部8,108,208に表示させる際に、メッセージがスクロールするようにしてもよい。
【0048】
メッセージをスクロール表示させる場合には、各メッセージのデータを構成するデータ群のアドレス番号を使い、メッセージが単独の客側表示部に表示されているときにはその客側表示部内でメッセージをスクロールさせ、メッセージが複数の客側表示部に表示されているときにはそれら客側表示部にまたがる形でメッセージをスクロールさせる。複数の客側表示部にまたがる形でメッセージをスクロールさせる場合には、親機であるハカリ1の制御部20は、複数の客側表示部に表示されるメッセージがつながるように、同期信号を送信する。この同期信号は、ハカリの配置データに基づいて、制御部20から各ハカリの制御部に送信される。
【0049】
図11に、3つのハカリ1,101,201の客側表示部8,108,208にまたがる図6のメッセージ「本日は3時より刺身が一律、2割引きです。是非ご来店ください。」をスクロール表示させている一状態図を示す。ここでは、各客側表示部8,108,208には、アドレス番号をずらしながら、メッセージの一部(アドレス2000分)がスクロール表示される。各客側表示部8,108,208にはフルドットの大型液晶カラーディスプレイが採用されており、スクロール表示されるメッセージは1ドットずつ移動し、メッセージが流れているように見える。
【0050】
具体的には、同時刻において、客側表示部8にはアドレス番号(n)〜アドレス番号(n+2000)にあるメッセージのデータが表示され、客側表示部108にはアドレス番号(n+2001)〜アドレス番号(n+4000)にあるメッセージのデータが表示され、客側表示部208にはアドレス番号(n+4001)〜アドレス番号(n+6000)にあるメッセージのデータが表示される。nは、時間の経過にしたがって変化する変数であり、1から8000まで1ずつ増加し、その後再び1に戻る。また、表示させるアドレス番号が8000を超える場合には、そのアドレス番号から8000を減算したアドレス番号にあるメッセージのデータが表示される。図6のメッセージのデータにはアドレス番号6001〜アドレス番号8000のデータが存在しないが、制御部20は、これらのアドレス番号には空白のデータがあるとみなす。図11に示す表示状態では、客側表示部8にアドレス番号601〜アドレス番号2600にあるメッセージのデータが、客側表示部108にアドレス番号2601〜アドレス番号4600にあるメッセージのデータが、客側表示部208にアドレス番号4601〜アドレス番号6600にあるメッセージのデータが表示されている。
【0051】
このように複数の客側表示部にまたがるメッセージをスクロール表示させている場合には、上記実施形態における図8のステップS31に示す判断やステップS32の処理及びそれに続く新たなメッセージ選択・表示の処理を行わなくても済む。図12に示すようにハカリ101が対面販売中になって、客側表示部108の商品情報表示によりここのメッセージの表示が非表示になったときにも、客側表示部8,208に表示されている各メッセージがスクロール表示されているため、買い物客がメッセージを読めなくなるという事態は回避できる。
【0052】
(b)
上記実施形態では接客中(計量中)には客側表示部8,108,208によるメッセージ表示が非表示となるが、これを避けるため、図13及び図14に示すように、客側表示部8,108,208をメッセージ表示画面8a,108a,208aと商品情報表示画面8b,108b,208bとに分けるようにしてもよい。
【0053】
メッセージ表示画面8a,108a,208aには、常時メッセージが表示される。すなわち、メッセージは、接客中もそうでないときにも、常にメッセージ表示画面8a,108a,208aに表示される。
【0054】
商品情報表示画面8b,108b,208bは、図13及び図14に示すようにメッセージ表示画面8a,108a,208aの下方に配置され、風袋量、重さ、単価、値段といった商品情報を表示する。なお、商品名についても客側表示部8,108,208に表示させたい場合には、風袋量等の表示を右に詰めて、あいたスペースに商品名を表示させればよい。
【0055】
このようにすれば、対面販売において客に商品の計量値を含む商品情報を提供しつつ、メッセージを表示させ続けることができる。また、長いメッセージの分割表示に使われている対面販売用ハカリが対面販売に使われるようになっても、その対面販売用ハカリの客側表示部のメッセージ表示画面にメッセージが表示され続けるため、客がメッセージの一部を読むことができないという不具合が発生することがなくなる。したがって、この場合には、上記実施形態における図8のステップS31に示す判断やステップS32の処理及びそれに続く新たなメッセージ選択・表示の処理を行う必要がなくなる。
【0056】
(c)
上記実施形態では親機であるハカリ1の制御部20を対面販売システムの制御部として使っているが、この対面販売システムの制御は、各ハカリ1,101,201とは別に設けられた制御装置によって行ってもよいし、対面販売システムが接続される上位システムのコンピュータ等によって行ってもよい。
【0057】
(d)
本発明は、上記実施形態のように計量を行った後にラベルを発行する対面販売用ハカリに限らず、レジスター(金銭登録機)の機能と計量器の機能とを併せ持った対面販売用ハカリに適用することもできる。この場合には、1人の客に対して複数台のハカリを使って複数の商品の計量を行うときに、各ハカリが連結されていることによる効果が、精算回数を減らして接客効率を向上させるという形で現れる。
【0058】
(e)
上記実施形態では、原則として3つの対面販売用ハカリ1,101,201の客側表示部8,108,208に異なるメッセージが表示されるように制御が行われているが、図15に示すように客側表示部8,108,208に同一のメッセージ(*本日、牛肉特売*)を点滅表示させて且つその点滅のタイミングを各客側表示部8,108,208において合わせるようにしても高い広告宣伝効果が期待できる。
【0059】
ここでは、各客側表示部8,108,208の表示可能量内のメッセージであれば、そのメッセージを各客側表示部8,108,208に同じタイミングで点滅させながら表示させる。すると、多くの客は、3つの客側表示部8,108,208が全く同じように同一メッセージを同一のタイミングで点滅表示している状態を見て、強いインパクトを受け、メッセージ内容を記憶するようになる。このため、客側表示部8,108,208に異なるメッセージを表示させる場合に較べて時間当たりに客に提示するメッセージの量は少なくなるが、客に与えるインパクトが強くなるため、複数台のハカリ1,101,201の客側表示部8,108,208で同一のメッセージを表示させていることに見合う広告宣伝の効果が期待できる。
【0060】
【発明の効果】
本発明によれば、分割表示させていたメッセージの一部が客に表示されなくなり対面販売に使用されていない対面販売用ハカリに長いメッセージの一部の表示だけが残って客に違和感を与えることが回避され、客に対するメッセージ表示の広告宣伝効果を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態による対面販売用ハカリの外観斜視図(店員側)。
【図2】 本発明の一実施形態による対面販売用ハカリの外観斜視図(客側)。
【図3】 対面販売システムの概略ブロック図。
【図4】 商品情報ファイルの内容を示す図。
【図5】 メッセージデータのファイルの内容を示す図。
【図6】 メッセージのデータ構成図。
【図7】 メインの制御フローチャート。
【図8】 客側表示の制御フローチャート。
【図9】 対面販売システムによるメッセージ表示の一状態図(客側からの斜視図)。
【図10】 対面販売システムによるメッセージ表示の一状態図(客側からの斜視図)。
【図11】 他の実施形態の対面販売システムによるメッセージ表示及び商品情報表示の一状態図(客側からの斜視図)。
【図12】 他の実施形態の対面販売システムによるメッセージ表示及び商品情報表示の一状態図(客側からの斜視図)。
【図13】 他の実施形態の客側表示部の一表示状態図(客側からの斜視図)。
【図14】 他の実施形態の対面販売システムによるメッセージ表示及び商品情報表示の一状態図(客側からの斜視図)。
【図15】 他の実施形態の対面販売システムによるメッセージ表示及び商品情報表示の一状態図(客側からの斜視図)。
【符号の説明】
8,108,208 客側表示部
10,110,210 計量部
20,120,220 制御部
8a,108a,208a メッセージ表示画面
8b,108b,208b 商品情報表示画面

Claims (5)

  1. 客に対して表示を行う客側表示部を有する複数台の対面販売用ハカリと、
    複数のメッセージのデータを有し、互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部に選択したメッセージを表示させる制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、選択したメッセージが前記対面販売用ハカリの客側表示部の表示可能量を超えているときには、対面販売を行っていない互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部にそのメッセージを分割して表示させ、その後に前記互いに隣接する対面販売用ハカリの1つが対面販売を行うようになったときには、メッセージの選択を変更して残った対面販売用ハカリの客側表示部によって表示可能なメッセージを表示させる、
    対面販売システム。
  2. 前記制御部は、
    互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部に、選択したメッセージを分割して表示させることができ、
    選択したメッセージを分割して表示させる場合を除き、互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部に異なるメッセージを選択して表示させ、
    選択したメッセージが前記対面販売用ハカリの客側表示部の表示可能量を超えているときには、対面販売を行っていない互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部にそのメッセージを分割して表示させ、
    選択したメッセージが前記対面販売用ハカリの客側表示部の表示可能量を超えており、且つ、選択したメッセージを分割して表示させることができる連続して並んだ互いに隣接する対面販売用ハカリの客側表示部がないときには、再びメッセージの選択を行う、
    請求項1に記載の対面販売システム。
  3. 前記制御部は、対面販売を行っていない前記対面販売用ハカリの客側表示部にはメッセージを表示させ、対面販売を行っている前記対面販売用ハカリの客側表示部には商品の計量値を含む商品情報を表示させる、
    請求項1又は2に記載の対面販売システム。
  4. 前記制御部は、前記複数台の対面販売用ハカリの相互配置に関する配置データをさらに有し、前記配置データに基づいて前記対面販売用ハカリの客側表示部の表示可能量を超えるメッセージのどの部分を各対面販売用ハカリの客側表示部に表示させるかを判断する、
    請求項1から3のいずれかに記載の対面販売システム。
  5. 前記制御部は前記対面販売用ハカリに内蔵されている、
    請求項1から4のいずれかに記載の対面販売システム。
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