JP4162534B2 - 冷蔵庫 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動製氷装置を搭載した冷蔵庫に係り、特に製氷装置の本体からの着脱を容易にした冷蔵庫に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、冷蔵庫に搭載した自動製氷装置は、冷蔵室内に給水タンクを設置するとともに、この給水タンク内の冷水を給水ポンプにより冷凍温度に保持した製氷室内に導き、製氷皿に所定量給水して製氷し、製氷後は自動的に離氷して貯氷することでユーザーの使用に供するように構成されている。
【0003】
この自動製氷装置に対して、最近の環境衛生意識の高まりから、長期間使用していなかった場合などに洗浄できる構成への要求が出ており、給水タンクや水受け部、給水パイプなどの給水機構を取り外し可能として容易に洗浄できるようにした構成が提案されている。
【0004】
また、製氷皿については、前述のごとく、離氷動作の際は回転しひねり動作をさせることで氷を製氷部分から離脱させるため、回転のためのモーターや歯車群などの駆動機構やひねりに耐えるフレーム機構が装置として一体化されており、製氷装置を本体から取り外すことは可能であるが、きわめて煩雑な作業をともなうものであった。
【0005】
この製氷皿を取り外して洗浄することについては、製氷皿を着脱自在に固定した製氷皿ガイドを設け、この製氷ガイドを回動する駆動装置や軸受部を有する製氷ユニットを冷凍室に取り付けることで、製氷皿を前記製氷皿ガイドから外して洗浄するようにした構成(特許文献1参照)や製氷皿や離氷機構などの機器をハウジングに収納し、製氷皿を一体化した着脱機構とともにハウジングに対して挿脱自在として製氷皿を掃除したり製氷皿を交換できる構成(特許文献2参照)が出願公開されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−180003公報
【0007】
【特許文献2】
特開2001−116410公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上述の構成からも、製氷装置を本体から取り外すことは可能であるが、前記特許文献1の構成は、製氷皿ガイドという別部品を介在させる必要があって構造が複雑となり、特許文献2についても製氷皿に着脱機構を一体に挿着させるという部品数の多い構造であった。
【0009】
また、製氷皿については、装置の着脱に加えて上記従来技術には開示されていない電源束線の本体側からの取り外しおよびその確実な接続も必要であるが、使用者が着脱する場合は、電気束線ハウジングの接続が半挿入など不完全状態となる可能性も多く、装置着脱の煩雑さとともに一般の使用者が製氷装置を取り外して洗浄することは実質的に困難であった。
【0010】
さらに、前述したように、駆動機構やフレーム機構を有する製氷装置は、氷を貯蔵する貯氷箱も含めてその本体に占める占有容積は比較的大きなものとなっており、冬季などほとんど製氷の必要がないときは、製氷装置を簡単に取り外すことができないことから製氷装置部分が無効空間となっていた。
【0011】
本発明はこの点に着目してなされたもので、構成が複雑化することなく一般使用者が簡単に自動製氷装置を本体から取り外すことができ、製氷装置の不使用時には製氷空間を冷凍室として広く活用できるようにして使い勝手を良好にするとともに、再び取り付ける際には、簡単且つ確実に所定位置に設置可能とした冷蔵庫を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明による冷蔵庫は、冷蔵空間に設けた給水タンクからの給水を製氷皿に受けて製氷し、製氷が完了した場合は自動的に離氷し貯氷する冷凍空間に設置した製氷装置において、製氷室の天井部に設置され製氷装置を支持固定する取付板に形成した複数の係合部と、製氷皿および製氷皿の離氷回転や貯氷検知駆動部を支持するとともに前記係合部に係合する係合片を上部周縁に設けた製氷装置フレームとを設け、前記互いに係合する少なくとも一対の係合部と係合片に製氷装置制御用の束線接続部を形成したことを特徴とするものである。
【0013】
この構成により、使用者が製氷皿の清掃を希望するときは、本体から簡単に製氷装置を取り外して製氷皿を洗浄することができるとともに、取り付ける場合も電源接続を含めて簡単且つ確実に所定位置に設置することができ、自動製氷装置を使用しない場合は該部分を冷凍室空間として活用することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の1実施形態について説明する。本発明に係る冷蔵庫の縦断面図である図1に示すように、断熱箱体で形成された冷蔵庫本体(1)は、その内部を貯蔵空間として最上部に冷蔵室(2)、その下方に野菜室(3)、最下部には冷凍室(4)を独立して配置し、各貯蔵室の前面開口には各々専用の扉を開閉自在に設けている。
【0015】
冷凍室(4)の上部には自動製氷装置(7)と貯氷箱(8)を設置した製氷室(5)と図示しない温度切替室とを併置し、冷蔵室(3)内の側部底面には、前記自動製氷装置(7)における製氷皿(9)へ製氷用の冷水を給水する給水タンク(10)を設けている。
【0016】
冷凍室(4)と野菜室(3)の後部には、冷凍用冷却器(11)と冷蔵用冷却器(12)およびそれぞれに冷却ファン(13)(14)を設けて、本体下部に設置した冷媒圧縮機(15)の駆動により、前記各冷却器(11)(12)によって冷却された冷気を各室に送風し、それぞれを所定の設定温度に冷却制御する。
【0017】
給水タンク(10)は、幅狭で奥行き方向に長い形状の容器であり、タンク内に水を貯留してその上部開口は蓋で密閉し、冷蔵室(2)内の所定位置に着脱自在に装着されているとともに、製氷完了後の給水動作時には容器内に配置した給水ポンプを駆動し、給水パイプ(16)を介して製氷室(5)に設置した製氷皿(9)に所定量、例えば100cc程度の製氷用水を供給するものである。
【0018】
給水パイプ(16)は、冷蔵室背面から野菜室(3)下部の仕切断熱壁(17)を貫通して製氷室(5)内の製氷皿(9)の上部まで延出しており、製氷開始時における給水信号により、給水タンク(10)内の冷水をポンプにより吸い上げ、製氷皿(9)に定量を給水して製氷するものであり、製氷皿の温度低下によって製氷完了を検知した際には駆動装置によって製氷皿(9)を反転させ、ひねりを加えて製氷ブロックから離氷し、下方の貯氷箱(8)内に落下させて貯氷するものである。なお、この貯氷箱(8)は、製氷室扉(18)に取り付けた支持枠を介して扉とともに引き出し自在に設けられている。
【0019】
以下、自動製氷装置(7)の構成について説明する。図2に示すように、製氷室(5)の天井部には自動製氷装置(7)を支持固定する取付板(20)を設けている。この取付板(20)は詳細を後述する製氷装置(7)の投影面積全体を覆う大きさであり、補強リブとともに周辺要部に突設した固定ボス部(21)を利用して野菜室(3)側から仕切断熱材(17)を介して内箱天井面(22)にネジ固定されている。
【0020】
そして、この取付板(20)の前後4カ所の隅部には、前方に開口を形成した係合凹部(24)を設けている。
【0021】
(25)は、前記給水パイプ(16)を挿通させる取付板(20)に形成した給水口であり、製氷皿(9)に注水するように製氷ブロックの上部に対応して設けられている。
【0022】
自動製氷装置(7)は、前記天井の取付板(20)の直下に複数の製氷ブロックを形成した合成樹脂材からなる製氷皿(9)を配置するとともに、この製氷皿(9)の前部に、製氷皿前縁に設けた皿回転用の前軸(9a)に連結して製氷皿を離氷回転させる駆動モータおよび歯車群を収納した駆動部(26)を設けている。
【0023】
駆動部(26)には、さらに貯氷箱(8)内に延出して貯氷量検知をおこなう検知レバー(27)を連結している。この検知レバー(27)は、製氷皿(9)の離氷回転の都度、駆動部(26)内に設けた前記歯車群の回動に連動するカムにより製氷皿下方の貯氷箱(8)内を上下に回動し蓄積された氷との当接により貯氷量を検知するものである。
【0024】
(30)はフレームであり、前記駆動部(26)および製氷皿(9)の後端に設けた後軸(9b)を支持するとともに製氷皿の周囲を抱持するように設けられており、このフレーム(30)の周囲枠上面の各隅部には、前記取付板(20)の係合凹部(24)の開口に、矢印で素示すように、前方から進入して係合する断面逆L字状の係合凸片(31)を上方に立設している。なお、フレーム(30)の後方には、回動する製氷皿(9)の後端縁を係止して製氷皿にひねり変形を与えるストッパー部を一体に形成している。
【0025】
しかして、図3に示すように、前記取付板(20)とフレーム(30)との周縁4カ所の係合部中、奥方の1カ所には、駆動部(26)のモータへ制御信号を送る図示しない電源部からの束線の電気接続部(32)を設けている。
【0026】
この電気接続部(32)は、図4に詳細構成を示すように、取付板(20)側の係合凹部(24´)およびフレーム(30)側の係合凸片(31´)と一体に束線ハウジング(33)(34)を形成しており、束線ハウジング(33)(34)内の双方の固定端子(33a)(34a)の係合長さを他の固定端子より長くして直線度を向上させ、前方から矢印方向への進入によって係合凹部(24´)と係合凸片(31´)が係合した際には、固定端子部である取付板(20)の束線ハウジング(33)と製氷装置側の束線ハウジング(34)とがゆがむことなく確実に接続されるように構成している。
【0027】
また、フレーム(30)の前面上部には、対応する取付板(20)前端に突設した係止爪(28)に係合するストッパ(35)を設け、製氷装置(7)を保持したフレーム(30)を前面から挿入して取付板(20)に係合した場合は、係止爪(28)とストッパ(35)との係合によりフレーム(30)の前方への移動を阻止するとともに奥方へ押圧するようにし、取付板の係合凹部(24)と製氷装置フレームの係合凸片(31)との結合状態を緩ませることなく保持するように作用する。
【0028】
この結果、取付板(20)に対して、製氷装置(7)を保持固定したフレーム(30)は、周縁隅部の係合凹部(24)と係合凸片(31)とが係合することにより、がたつくことなく固定されると同時に、束線ハウジング(33)(34)の嵌合により確実に電気接続されるものであり、束線ハウジングの接続が半挿入で電気接続が不完全状態となるような不具合をなくすことができる。
【0029】
これにより、冷凍サイクルの冷媒として封入されている可燃性冷媒が万一庫内に漏洩したとしても、ハウジング(33)(34)の接続が半挿入となることによる放電火花の発生を防止し、火花が洩れ冷媒の着火源となる虞れがないので、一般の使用者による製氷装置(7)の本体への着脱作業でも安全である。
【0030】
前記電気接続部(32)の近傍における取付板(20)には、下方に垂下する遮蔽片(29)を設けている。この遮蔽片(29)はセルフヒンジ機構により回動可能に形成されており、製氷室(5)天井部の取付板(20)から製氷装置(7)をフレーム(30)ごと取り外した場合は、図7に示すように、遮蔽片(29)が自然に垂下して前記取付板(20)側の束線ハウジング(33)の前方を覆い、外方から見えないように遮蔽するとともに束線端子部(33a)が剥きだしにならないようにして異物の付着を防止する作用をおこなう。
【0031】
また内箱天井の取付板(20)に製氷装置(7)を取り付けた際には、係合凹部(24´)に挿入する係合凸片(31´)により遮蔽片(29)が押圧され、セルフヒンジ機構により上方へ回動して束線端子(33a)(34a)間が接続されるものである。
【0032】
したがって、製氷皿(9)を洗浄する場合や、製氷装置を長期に亙って使用せず製氷室を冷凍室として使用する場合などに製氷装置(7)を本体から取り外すには、フレーム(30)の前面上部のストッパ(35)を押し下げて取付板(20)の係止爪(28)との係合を外し、製氷装置(7)をフレーム(30)ごと、前記図3の矢印方向とは逆に前方へ摺動させれば、係合凹部(24)と係合凸片(31)との係合が外れ、簡単に取り外すことができる。同時に電気接続も外れるため、製氷装置単独で製氷皿(9)を洗浄することも容易である。
【0033】
また、洗浄後などに再び冷蔵庫本体(1)に取り付ける場合も、前記取り外し動作と逆に、係合凹部(24)と係合凸片(31)とを係合して奥方へ押し込めば、フレーム(30)のストッパ(35)と取付板(20)の係止爪(28)との係合で緩むことなく本体への保持固定ができ、同時に電源部と製氷の制御駆動部との電気接続も完了することになり、取付作業も簡単且つ確実におこなうことができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、使用者が自動製氷装置における製氷皿の清掃を希望するときは、簡単に製氷装置を取り外して製氷皿を洗浄することができるとともに、取り付ける場合も電源接続を含めて簡単且つ確実に所定位置に設置することができ、自動製氷装置を使用しない場合は該部分を冷凍室空間として活用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を示す冷蔵庫の縦断面図である。
【図2】図1における製氷装置部の詳細構成を示す縦断面図である。
【図3】図2の取付板と製氷装置との取付け状態を示す分解斜視図である。
【図4】図3の電気接続部の詳細を示す斜視図である。
【図5】図2の前面における製氷装置の係止状態を示す斜視図である。
【図6】図5の要部拡大図である。
【図7】図2の製氷装置取付前の状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…冷蔵室本体 2…冷蔵室 3…野菜室
4…冷凍室 5…製氷室 7…自動製氷装置
8…貯氷箱 9…製氷皿 10…給水タンク
16…給水パイプ 17…仕切断熱壁 18…製氷室扉
20…取付板 21…固定ボス部 22…内箱天井面
24、24´…係合凹部 25…給水口 26…駆動部
27…検知レバー 28…係止爪 29…遮蔽片
30…フレーム 31、31´…係合凸片 32…電気接続部
33、34…束線ハウジング 33a、34a…固定端子
35…ストッパ
Claims (3)
- 冷蔵空間に設けた給水タンクからの給水を製氷皿に受けて製氷し、製氷が完了した場合は自動的に離氷し貯氷する冷凍空間に設置した製氷装置において、製氷室の天井部に設置され製氷装置を支持固定する取付板に形成した複数の係合部と、製氷皿および製氷皿の離氷回転や貯氷検知駆動部を支持するとともに前記係合部に係合する係合片を上部周縁に設けた製氷装置フレームとを設け、前記互いに係合する少なくとも一対の係合部と係合片に製氷装置制御用の束線接続部を形成したことを特徴とする冷蔵庫。
- 束線接続部近傍の取付板に外方から接続部を遮蔽する遮蔽板を回動可能に形成し、取付板から製氷装置フレームを除去した際には遮蔽板で取付板の接続部を遮蔽し、取付板に製氷装置を取り付ける際には遮蔽板が押圧により回動して束線間の接続を可能としたことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫。
- 製氷装置フレームの前面上部に取付板の係止部に係合するストッパを設け、ストッパの係合により取付板の係合部と製氷装置の係合片との結合状態を押圧保持するようにしたことを特徴とする請求項1または2記載の冷蔵庫。
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