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JP4174403B2 - 射出成形装置 - Google Patents
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この発明は、樹脂、またはマグネシウム、アルミニウ厶などの金属の射出成形にて、成形品への空気、ガスの巻き込みを防止するための射出成形装置に関する。
樹脂または金属を射出成形する際、キャビティ内の空気や、樹脂、金属から発生するガスを成形中に巻き込むことにより、成形品に、外観不良や内部欠陥を発生することがある。こういった不良を解消するため、金型のガス抜き機構として、キャビティの周辺部に、ラビリンス構造のベントを設けたり、多孔質セラミックを埋め込んだりする方法がある。また、型締め後、キャビティ内の空気を真空ポンプなどの手段で吸引した後、射出する方法も知られている。後者の方法では、吸引通路を開閉する機構が必要であり、また、吸引時に、キャビティ入口側すなわちランナや成形機ノズルから、空気や溶融材料を吸い込まないように密閉する機構が課題となる。この課題を解決するのに、ホットランナ金型にて、ホットランナノズル先端の溶融材料が吸い込まれないようにピンで閉鎖する方法が提案されている(例えば特許文献1参照)。
特開2002−86257号公報
しかしながら、この方法は、金型構造が複雑になるという問題点があった。
ところで、この発明の出願人は、溶融金属材料射出装置の一実施形態として、材料を溶融状態若しくは半溶融状態に加熱する加熱筒の先端にホットノズルを設け、このホットノズルのゲート部温度を制御することにより、出口路の材料を固化状態として、金型キャビティとの連通を遮断するように構成した溶融金属材料射出装置を開発した(特開2000−254764および特願2002−318613)
この発明は、のような溶融金属材料射出装置を用い、射出装置のホットノズルで溶融材料を固化させることにより、金型に特別な機構を設けなくても、溶融材料の吸い込みを防止することができる射出成形装置を提供することを目的とする。
この発明による射出成型装置は、キャビティに連通するノズル挿入穴および空気の吸引口が設けられた金型と、開閉弁を介して前記吸引口に連通する真空ポンプと、前記キャビティへ溶融材料を射出する射出装置とから成る。前記射出装置は、樹脂または金属の材料を溶融状態若しくは半溶融状態に加熱する加熱筒と、加熱筒の先端に取り付けられ加熱筒の内部に連通する溶融材料の通路の先端にゲート部を有するホットノズルと、ホットノズルのゲート部の温度を制御してゲート部の材料を溶融または固化させる制御装置とを含み、前記ホットノズルの先端部を前記金型のノズル挿入穴に挿入してキャビティにホットノズルの溶融材料の通路を連通させている。前記制御装置は、前記開閉弁を開いてキャビティ内の空気を吸引するとき、ホットノズルのゲート部の温度を材料が固化する温度に制御し、キャビティ内が真空状態になって前記開閉弁を閉じたとき、ホットノズルのゲート部の温度を材料が溶融する温度に制御してキャビティ内に溶融材料を射出可能としている。
この発明の射出成形装置によると、ホットノズルを金型に挿入して金型を閉じ、ホットノズルのゲート部の樹脂、金属が固化している状態で、開閉弁を開いてキャビティ内の空気を吸引して真空若しくはほぼ真空状態とした後、開閉弁を閉じてキャビティ内に材料を射出して射出成形を行なう。これにより、ガスの巻き込みの無い、品質の良い成形品を得ることができる。
この発明によると、射出装置のホットノズルのゲート部温度制御により、ゲート部の材料を溶融または固化させて、開放、閉鎖可能としたので、溶融材料を吸い込むことなく、キャビティ内の空気を吸引することができ、ガスの巻き込みのない、品質の良い成形品を得るのに、極めて優れた効果を発揮するものである。
以下、この発明の第1実施例の形態を図1、図2を参照して説明する。
図1の射出装置(射出部分のみを図示)10は、成形機本体(図示しない)に対して前後に動くようになっており、図は、固定台盤13に固定型2を取付けた後、射出装置10を前進させて、固定型2のノズル挿入穴6にホットノズル19を挿入した状態を示す。
射出装置10の加熱筒11は、外周のヒータ12によって加熱され、溶融路11A内部の材料が溶融状態若しくは半溶融状態に維持されている。
加熱筒11の先端にホットノズル19が取付けられており、ホットノズル19には溶融路11Aと連通されて溶融材料の通路を形成する小径の出口路20が形成されている。また、出口路20先端のゲート部20aの温度は、図示しない制御装置から電力線16を通って、電力が供給されることにより制御される。
この実施形態では、加熱筒11の溶融路11Aからホットノズル19の出口路20への連通部位は、上辺を同一面とし、下辺が上方に向かって暫時小径となる形状をしている。この形状により、溶融路11A内の溶融材料から発生するガスが上方部位に溜まることを未然に防止することができる。
金型1は、固定型2と可動型3から成る一般的な構造であり、詳細の構造の説明は省略する。金型1が閉じた状態で、固定型2と可動型3に囲まれた空間がキャビティ4である。固定型2のノズル挿入穴6には、射出装置10が前進して、ホットノズル19の先端部外周が気密状態でかん合される。
第1実施例では、キャビティ4は、固体型2側が凹、可動型3側が凸のカップ形状をしており、固定型2の外面からキャビティ4内周面に向かって、弁穴7が空いている。弁穴7は、先端から、かん合穴7a、テーパ面7b、逃がし穴7cの段付形状となっており、キャビティ4内周面への開口部が吸引口8となる。なお、キャビティ4は、吸引口8以外には、外部に連通する穴を持たない。
弁穴7には、スリーブ35を介して、空圧で駆動される往復シリンダ31が取付けられる。往復シリンダ31は、電磁弁33でポートが切替えられることにより、閉じ側供給ホース32a、開き側供給ホース32bのいずれかにエア源34からの空圧が供給されてピストン21が往復作動する。なお、往復シリンダは、油圧、電気などによる駆動であってもよい。
往復シリンダ31のピストン21と連結される開閉弁24は、先端から、かん合部24a、テーパ部24b、軸部24cの段付形状になっており、開閉弁24が前進すると、図1に示すように、開閉弁24のかん合部24aが弁穴7のかん合穴7aにかん合し、テーパ部24bがテーパ面7bに当接して、吸引口8を塞ぎ、開閉弁24は閉状態となる。このとき、弁穴7の逃がし穴7cと、開閉弁24の軸部24cのすき間は、円環路23を形成する。
開閉弁24が後退すると、図2に示すように、かん合部24aが弁穴7のかん合穴7aから離れ、また、テーパ部24bがテーパ面7bから離れて、吸引口8と円環路23が連通し、開閉弁24は開状態となる。
スリーブ35には、円環路23と連通する連通口35aが、開閉弁24の軸部24cと直交して形成されている。連通口35aは、ホース38で、真空ポンプ36、負圧ゲージ37に接続されている。また、その他の箇所では、円環路23と外部との気密が保たれている。
次に、この第1実施例の作動を説明する。
金型1が開いているとき、ホットノズル19のゲート部20aの温度は、材料が固化する低めの温度に制御されて、固まった材料によって閉じられている。
次に、金型1を閉じ、電磁弁33を作動させ、開閉弁24を開いて、吸引口8と円環路23を連通すると、キャビティ4内の空気は、円環路23、連通口35a、ホース38を経由して真空ポンプ36に吸引される。それに伴い、負圧ゲージ37は、ほぼマイナス1気圧(約−0.1MPa)の真空状態を指し示す。
この時、ホットノズル19のゲート部20aは固まったままなので、溶融材料が一緒に吸い込まれることはない。
開閉弁24を開いた後、一定時間(例えば5秒)経過して、キャビティ内が真空状態となったら、開閉弁24を閉じて、吸引口8を塞ぐ。なお、その時間は、キャビティ4の容積、真空ポンプ36の能力などによって決まる。
この状態で、ホットノズル19に電力を供給し、ゲート部20aの温度を、材料が溶融する高めの温度に加熱して、内部の材料を溶融し、射出可能状態とする。この状態で、加熱筒11後部のシリンダおよびピストン(図示しない)からなる押圧手段によって、溶融路11A内部の材料を押し込むと、材料は、ホットノズル19の出口路20からゲート部20aを通って射出され、キャビティ4に充填される。
射出が完了したら、ホットノズル19の温度を再び、材料が固化する低めの温度に制御し、ゲート部20a内の材料を固化させる。また、キャビティ4内の成形品が冷却固化した後、金型1を開き、成形品を取り出し、離型剤を噴霧する。
このように、ホットノズル19を温度制御することによって、溶融材料が吸い込まれることを防止しつつ、キャビティ4内を真空状態として、材料を射出することができるため、キャビティ4内の空気が成形品に巻き込まれることを防止し、品質の良い成形品を得ることができる。
加えて、この実施形態では、前述のように、加熱筒11の溶融路11Aからホットノズル19の出口路20への連通部位の形状を、上辺を同一面とし、下辺が上方に向かって暫時小径となる形状とすることにより、溶融路11A内の溶融材料から発生するガスが上方部位に溜まることを未然に防止することができ、また、加熱筒11の内部をも真空状態とすることができる。
もし、金型キャビティを真空状態としても、射出される溶融材料にガスが含まれていれば、成形品へのガスの巻き込みが発生するが、このように、加熱筒内も真空状態とすることにより、成形品の品質向上をさらに確実に図ることができる。
次に、この発明の第2実施例の形態を図3、図4を参照して説明する。第2実施例では、キャビティ44は浅い皿形状であるため、固定型2に型分割面5と平行に開閉弁を設置するスペースが取れない。そこで、可動型3側から、型分割面5と直角方向に開閉弁54が設置される。
この場合、可動型3は、可動型板45と受け板46を含む構成である。可動型板45には、受け板46側から型分割面5に向かって、弁穴47が空いている。弁穴47は、先端から、かん合穴47a、テーパ面47b、逃がし穴47c、スプリング座面47d、ツバかん合穴47eから成る段付形状となっており、キャビティ44への開口部が吸引口8となる。
また、可動型板45の側面から、吸引穴49が、弁穴47の逃がし穴47cの内側面に連通している。吸引穴49の入口には、ホースニップル39が取付けられ、第一の実施形態同様、ホース38を介して、真空ポンプ36、負圧ゲージ37につながっている。
受け板46には、後述する偏芯カム軸53を収納する収納溝46aが彫られている。
受け板46の側面には、空圧で駆動され、180°回転する回転式アクチュエータ61が、支柱62を介して取付けられる。回転式アクチュエータ61の回転軸51は、連結ロッド52を介し、偏芯カム軸53に連結されている。偏芯カム軸53は、小径の軸部53aと大径のカム部53bからなり、53aと53bは、後述する開閉弁54のストロークの2分の1だけ偏芯している。また、連結ロッド52および偏芯カム軸53が回転式アクチュエータ61の軸に沿って回転するように、軸受け55、56が受け板46に挿入されている。
回転式アクチュエータ61は、第一の実施形態の往復シリンダ31と同様に空圧で駆動される。また、油圧、電気などによる駆動であってもよい。
開閉弁54は、先端から、かん合部54a、テーパ部54b、軸部54c、ツバ部54dの段付形状になっており、スプリング57が、ツバ部54dと弁穴47のスプリング座面47dとの間に挿着される。偏芯カム軸53が回転すると、カム部53bがツバ部54dの端面に当たり、スプリング57の付勢力に抗して、開閉弁54を往復作動させる。開閉弁54がキャビティ44方向に前進すると、図3に示すように、開閉弁54のかん合部54aが弁穴47のかん合穴47aにかん合し、テーパ部54bがテーパ面47bに当接して、吸引口8を塞ぎ、開閉弁54は閉状態となる。逃がし穴47cと軸部54cのすき間は、円環路48を形成する。
また、ツバ部54dの外径は、ツバかん合穴47eにかん合してシールする寸法となっているため、円環路48と外部との気密は、吸引穴49を通して以外、保たれている。
開閉弁54が後退すると、図4に示すように、かん合部54aが弁穴47のかん合穴47aから離れ、テーパ部54bがテーパ面47bから離れて、吸引口8と円環路48が連通し、開閉弁54は開状態となる
次に、この発明の第2実施例の作動は、基本的に前記の第1実施例と同じであるため省略する。
なお、第1実施例では、開閉弁24と往復シリンダ31が直結されているため、キャビティ4の熱が往復シリンダ31に伝わりやすいという問題点があるが、第2実施例では、開閉弁54と回転式アクチュエータ61が直接接続されていないため、第1実施例に比べて、回転式アクチュエータ61に熱が伝わりにくく、装置の耐久性が増すという利点がある。
また、開閉弁の形態はこれらに限定するものではなく、吸引口を開閉できるものであれば、いかなる形態であってもかまわない。
この発明の第1実施例である射出成形装置の構成を示す開閉弁が閉状態のときの断面図である。 この発明の第1実施例である射出成形装置の構成を示す開閉弁が開状態のときの断面図である。 この発明の第2実施例である射出成形装置の構成を示す開閉弁が閉状態のときの断面図である。 この発明の第2実施例である射出成形装置の構成を示す開閉弁が開状態のときの断面図である。
符号の説明
1 金型
4、44 キャビティ
8 吸引口
10 射出装置
11 加熱筒
19 ホットノズル
20 出口路
20a ゲート部
24、54 開閉弁

Claims (1)

  1. キャビティに連通するノズル挿入穴および空気の吸引口が設けられた金型と、開閉弁を介して前記吸引口に連通させた真空ポンプと、前記キャビティへ溶融材料を射出する射出装置とから成り、前記射出装置は、樹脂または金属の材料を加熱して溶融状態若しくは半溶融状態にする加熱筒と、加熱筒の先端に取り付けられ加熱筒の内部の溶融路に連通する溶融材料の出口路および出口路の先端にゲート部を有するホットノズルと、ホットノズルのゲート部の温度を制御してゲート部の材料を溶融または固化させる制御装置とを含み、前記金型のノズル挿入穴には、ホットノズルの先端部が挿入されかつ気密状態でかん合されてキャビティにホットノズルの出口路を連通させており、前記制御装置は、前記開閉弁を開いてキャビティ内の空気を吸引するとき、ホットノズルのゲート部の温度を材料が固化する温度に制御し、キャビティ内が真空状態になって前記開閉弁を閉じたとき、ホットノズルのゲート部の温度を材料が溶融する温度に制御してキャビティ内に溶融材料を射出可能とした射出成形装置。
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