JP4178961B2 - 放電管の製造方法、及び放電管 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、石英ガラス製のガラスバルブの両端部に棒状の電極を封止する放電管の製造方法に関し、詳しくは、ガラスバルブに突起部が形成されないようにした放電管の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
ストロボの棒状光源などには、硬質の石英ガラス製のガラスバルブを備えた放電管が使用されている。この放電管は図2に示すように、石英ガラス製のガラスバルブ1の両端部に、ビードガラス2,2を介して棒状の電極3,4が封止され、密閉されたガラスバルブ1内に放電ガスが封入されている。石英ガラスは、主に二酸化ケイ素からなるガラスで、紫外から赤外までの光波長領域において高い透過性を示し、熱衝撃に強く、耐熱性に優れている。
【0003】
電極3,4は、電子を放出するカソード電極3と、電子を受け取るアノード電極4とによって構成されている。カソード電極3は、ビードガラス2を貫通している棒状の端子部5と、該端子部5の内端部に取り付けられ、電子が放出する電極部6とから構成されている。アノード電極4は、ビードガラス2を貫通している棒状の端子部7と、該端子部7の内端部付近に取り付けられたゲッター8とから構成されている。
【0004】
このような電極3,4は、ガラスバルブ1の両端部を封止するときに加熱されても、溶融しないようなタングステンによって形成されている。すなわち、ガラスバルブ1の材質である石英ガラスは、融点が約2,000℃と高いため、電極3,4は融点が約3,400℃のタングステンによって形成されている。しかし、石英ガラスの熱膨張係数は約0.55×10-6/℃、タングステンの熱膨張係数は約4.5×10-6/℃と著しく異なるため、ガラスバルブ1を加熱溶融することによって電極3,4を直接、溶着しようとすると、ガラスバルブ1にクラックが生じてしまう。そこで、電極3,4はビードガラス2を介してガラスバルブ1の両端部に封止される。
【0005】
ビードガラス2は、中心に電極3,4を貫通する貫通孔が形成され、外径がガラスバルブ1の内径よりもわずかに小さくされ、径方向に熱膨張係数の異なるガラスを多層に積層した構成となっている。すなわち、多層のガラスの熱膨張係数は、中心側が約4.5×10-6/℃、外側が約0.55×10-6/℃、中間が中心側から外側へ次第に大きくなるようにされている。そして、ビードガラス2の外側の層の融点は石英ガラスの融点とほぼ同じであり、電極3,4をガラスバルブ1の両端部に封止するときに、ビードガラス2が電極3,4とガラスバルブ1の熱膨張係数の差を吸収し、両者2,1にクラックが生じることなく、ビードガラス2とガラスバルブ1とが溶着されるようにされている。
【0006】
ここで、このような放電管の製造方法について、図3を参照しながら説明する。放電管は、直線状の本体管9と、該本体管9の中間に接続された分岐管10とからなる石英ガラス製のT字管から製造される。
【0007】
まず図3(a)に示すように、直線状の本体管9の両端部に、電極3,4を貫通した多層のビードガラス2,2を挿入する。そして図3(b)に示すように、該本体管9の両端部を加熱し、該両端部とビードガラス2とを溶融することによって、両者9,2を溶着する。石英ガラスの融点とビードガラス2のガラスの融点とは、ほぼ同じであるから確実に溶着することができ、しかも、ビードガラス2の熱膨張係数は中心側で電極3,4を構成しているタングステンと同じとなるように形成されているため、石英ガラスとタングステンとの熱膨張係数の相違によって本体管9およびビードガラス2にクラックが生じることがない。
【0008】
その後、図3(c)に示すように、分岐管10を使用して、本体管9内の空気を排出し、続いて、本体管9内にキセノンガスのような放電ガスを封入する。その後、図3(d)に示すように、分岐管10と本体管9との接続部分をバーナー11によって加熱することにより、分岐管10を本体管9から切断するとともに、切断されて形成される小孔が切断される部分の分岐管10のガラスによって塞がれ、突起部12が形成された放電管が完成する。
【0009】
なお、石英ガラス製の管体部の両端部にペースト状の封着材を塗布し、電極を貫通した軟質ガラス製の一対の封止部に突設した管状突部内に前記管体部の各端部を挿入し、管体部の両端開口と封止部の管状突部とを加熱溶融することにより両者を結合した放電管が特許文献1に開示されている。軟質ガラスの熱膨張係数は、約5.6×10-6/℃と石英ガラスの約10倍と大きいが、軟質ガラスと石英ガラスのほぼ中間の熱膨張係数の封着材が管体部の両端部と封止部の管状突部との間に介在することにより、両者はクラックが生じることなく結合することができるようにされている。
【0010】
【特許文献1】
特開2002−190275号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、放電管は、石英ガラス製のT字管の分岐管10が切断され、この切断によって形成される小孔が分岐管10のガラスによって塞がれるものの、突起部12が形成された形状となっている。しかし、小孔が完全に塞がれないことがあり、そうすると突起部12からガラスバルブ1内の放電ガスがリークし、放電管が当初から発光しないか、あるいは次第に発光しなくなる。
【0012】
また、小孔が完全に塞がれていても、突起部12は、放電管を輸送する時において振動や衝撃などを受けやすく、ガラスバルブ1を破損させる原因となる。さらに、放電管の発光耐久試験において、突起部12から破損や破壊が発生することがある。そして、放電管を所定位置に取り付けるときは、突起部12の向きを考慮しなければならず、作業効率が悪いだけでなく、取り付けられた放電管は、突起部12で他の部分と異なった状態に発光するため、いわゆる配光斑(むら)が生じてしまう。
【0013】
一方、特許文献1に開示された放電管は、封止部を構成する軟質ガラスと管体部を構成する石英ガラスとの熱膨張係数の差を、両者間に介在する封着材によって吸収し、両者にクラックが生じることなく接合するようにされている。したがって、軟質ガラスと石英ガラスとの熱膨張係数の差を確実に吸収するためには、封着材を厚くしなければならない。しかし、封着材が厚くなると、封止部の外径が大きくなり、放電管を小型化したいという要請に応えることができない。
【0014】
そこで、本発明は、突起部が形成されていない石英ガラス製のガラスバルブにクラックが生じることなく電極を封止することができ、さらに細径化を図ることを可能にした放電管の製造方法と、それを用いた放電管を提供することを課題とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本願発明に係る放電管は、石英ガラス製のメインバルブの端部に、硬質または軟質ガラス製の端部バルブを中継ぎバルブによって溶着した放電管であって、
前記中継ぎバルブは、前記メインバルブ側は前記メインバルブよりも融点が低く、かつ熱膨張係数が高いガラスであり、前記端部バルブ側は前記端部バルブよりも融点が高く、かつ熱膨張係数が低いガラスであって、前記メインバルブ側から前記端部バルブ側に向かって、融点が段階的に低くなり、かつ熱膨張係数が段階的に高くなるように形成されたことを特徴としている。また、前記放電管の製造方法は、石英ガラス製のガラスバルブの両端部に棒状の電極を封止するために、硬質または軟質ガラス製の端部バルブを、石英ガラス製のメインバルブに溶着する中継ぎとして、前記メインバルブ側は前記メインバルブよりも融点が低く、かつ熱膨張係数が高いガラスであり、前記端部バルブ側は前記端部バルブよりも融点が高く、かつ熱膨張係数が低いガラスであって、前記メインバルブ側から前記端部バルブ側に向かって、融点が段階的に低くなり、かつ熱膨張係数が段階的に高くなるように複数のガラスを溶着することによって形成される中継ぎバルブ用いて、ガラスバルブを製造する工程と、一方の端部バルブまたは端部バルブを溶着していないメインバルブの端部に、棒状の電極を封止する工程と、該電極を封止していない端部バルブ内に、硬質または軟質ガラス製であって前記端部バルブと同質のガラスからなり、前記棒状の電極を貫通させたビードガラスを仮止めする工程と、該ビードガラスを仮止めした端部バルブ側から前記ガラスバルブ内の空気を排出した後、該端部バルブ側からガラスバルブ内に放電ガスを封入する工程と、前記ビードガラスを端部バルブに溶着し、該ビードガラスを貫通した棒状の電極を、該端部バルブに封止する工程とを含んでいることを特徴としている。
【0016】
この放電管の製造方法によれば、まず、中継ぎバルブによって、熱膨張係数が小さく、かつ融点が高い石英ガラス製のメインバルブの両端縁または一方の端縁に、熱膨張係数が大きく、かつ融点が低い硬質または軟質ガラス製の端部バルブを同軸に溶着する。
【0017】
そして、メインバルブの両端縁に端部バルブを溶着する場合は、例えば、一方の端部バルブを椀形状に溶融することにより、あるいは一方の端部バルブ内にあらかじめ電極を貫通したビードガラスを挿入し、該端部バルブおよびビードガラスを溶融することにより、棒状の電極を片側の該端部バルブに封止する。
【0018】
一方、メインバルブの一方の端縁にのみ端部バルブを溶着する場合は、例えば、端部バルブを溶着していないメインバルブの端部に、従来と同様、径方向に熱膨張係数の異なるガラスを多層に積層し、かつ中心に電極を貫通したビードガラスを溶着することにより、該電極を封止する。
【0019】
そして、電極を封止していない端部バルブ側には、電極を貫通したビードガラスを挿入し、しかる後、端部バルブの内面とビードガラスの外面との間に隙間を残してビードガラスを仮止めする。そこで次に、隙間からガラスバルブ内の空気を排出し、そして放電ガスを封入した後、該端部バルブとビードガラスとを溶融することにより、両者を溶着する。このようにすれば、端部バルブとビードガラスの融点および熱膨張係数が同じであることから、端部バルブとビードガラスとはクラックが生じることなく、電極を封止することができるのである。
【0020】
また、前記各放電管の製造方法にあっては、電子が放出されるカソード電極の電極部はメインバルブ内に配置されることが好ましい。メインバルブを形成している石英ガラスは、耐衝撃性に優れているため、カソード電極の電極部から放出される電子がメインバルブ内に衝突してもガラスバルブが損傷することがないからであり、この方法によって製造された放電管は、初期の特性で発光し続けることができる。
【0021】
また、前記放電管の製造方法において、前記中継ぎバルブは、一方端が石英ガラス製のメインバルブよりも融点が低く、かつ熱膨張係数が高いガラスであり、他方端は硬質または軟質ガラス製端部バルブよりも融点が高く、かつ熱膨張係数が低いガラスであって、前記メインバルブ側から前記端部バルブ側に向かって、融点が段階的に低くなり、かつ熱膨張係数が段階的に高くなるように複数のガラスからなり、この両端間に、融点及び熱膨張係数が順に僅かずつ異なる継ぎガラスが、複数層溶着することによって形成されることが好ましい。
【0022】
この放電管の製造方法によれば、前記中継ぎバルブにより、石英ガラスよりも融点がわずかに低く、かつ熱膨張係数がわずかに高いガラスをメインバルブの端縁に溶着し、該ガラスよりも融点がわずかに低く、かつ熱膨張係数がわずかに高いガラスを次々と溶着し、最後に硬質または軟質ガラスよりも融点がわずかに高く、かつ熱膨張係数がわずかに低いガラスを硬質または軟質ガラスに溶着する構成となるため、融点および熱膨張係数の異なる石英ガラス製のメインバルブと硬質または軟質ガラス製の端部ガラスとを同軸に一体化したガラスバルブを製造することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明に係る放電管の製造方法の第1の実施形態について図1を参照しながら説明する。第1の実施形態の放電管の製造方法は、従来のようなT字管を使用せず、図1(a)に示すように、石英ガラス製のメインバルブ13の両端縁に中継ぎバルブ14を介して硬質ガラス製の端部バルブ15を同軸に一体化したガラスバルブ16から製造する。
【0024】
石英ガラスは、融点が約2,000℃、熱膨張係数が約0.55×10-6/℃であり、硬質ガラスは、融点が約600℃、熱膨張係数が約5.6×10-6/℃であるため、この融点と熱膨張係数の差を吸収するための中継ぎバルブ14がメインバルブ13の端縁と端部バルブ15の端縁との間に溶着される。中継ぎバルブ14は、融点および熱膨張係数が石英ガラスと硬質または軟質ガラスとの間で、段階的に異なって順次溶着される複数層の継ぎガラスによって構成されている。
【0025】
例えば、メインバルブ13の両端縁に融点が1,800℃、熱膨張係数が約1×10-6/℃の継ぎガラスを溶着する。そして、該継ぎガラスの他端縁には例えば融点が1,600℃、熱膨張係数が約1.5×10-6/℃の継ぎガラスを溶着する。このように、性質の異なる継ぎガラスを順次溶着し、最後は例えば融点が800℃、熱膨張係数が約5×10-6/℃の継ぎガラスを溶着し、この継ぎガラスに端部バルブ15を溶着する。
【0026】
このように複数の継ぎガラスを溶着した中継ぎバルブ14によって、融点および熱膨張係数が大きく異なるメインバルブ13および端部バルブ15は、クラックが生じることなく一体化される。また、メインバルブ13、中継ぎバルブ14および端部バルブ15の各内径および外径は同一とされ、これらが溶着されることにより、メインバルブ13と端部バルブ15とを同軸に一体化したガラスバルブ16が製造される。
【0027】
なお、後工程において、一方の端部バルブ15を切除しなくてもよいようにするため、一方の端部バルブ15は他方の端部バルブ15よりも短くすることが好ましい。
【0028】
次に図1(b)に示すように、一方の端部バルブ15にカソード電極17の端子部18を封止する。例えば、一方の端部バルブ15を加熱溶融することにより、該端部バルブ15が椀形状に変形し、該端子部18を封止することができる。一方の端部バルブ15はカソード電極17の端子部18を封止するのに必要十分な長さとすることにより、余分な部分を切除する作業が不要となる。
【0029】
ただし、カソード電極17の端子部18を貫通した硬質ガラス製のビードガラス22を端部バルブ15内に挿入し、端部バルブ15とビードガラス22とを加熱溶融することにより、カソード電極17の端子部18を一方の端部バルブ15に封止することもできる。
【0030】
しかし、いずれにしてもカソード電極17の電極部19は、メインバルブ13内に配置され、ガラスバルブ16内が該電極部19から放出される電子によって損傷しにくいようにされるのが好ましい。
【0031】
次に、他方の端部バルブ15内に、図1(b)に示すようにアノード電極20の端子部21を貫通したビードガラス22を配置する。ビードガラス22は端部バルブ15と同じく硬質ガラスでのみ形成され、端部バルブ15の内径よりもわずかに小さな外径とされている。
【0032】
そして、ビードガラス22を配置する端部バルブ15の外周を、複数のバーナー24によって加熱することにより、当該部分の端部バルブ15を部分的に狭窄し、隙間23が残るようにして、ビードガラス22が当該位置に仮止めされた状態とする。また、ビードガラス22を貫通したアノード電極20の端子部21の内端部は、メインバルブ13内に位置し、端子部21の内端側に備えられたゲッター25が中継ぎバルブ14内に位置するようにされている。
【0033】
次に図1(c)に示すように、前記隙間23からガラスバルブ16内の空気を排出し、続いて該隙間23からガラスバルブ16内にキセノンガスのような放電ガスを封入する。その後、図1(d)に示すようにビードガラス22の周囲の端部バルブ15を再びバーナー(図示せず)によって加熱することにより、端部バルブ15およびビードガラス22を溶融し、隙間23を塞ぐ。端部バルブ15とビードガラス22は同じ硬質ガラスで形成されているため、両者にクラックが生じることなく隙間23が塞がれ、アノード電極20の端子部21が端部バルブ15の部分に封止されるのである。
【0034】
そして最後に、ビードガラス22を溶着した位置から突出している端部バルブ15をカッター26によって切除すると、図1(e)に示すような放電管が完成する。
【0035】
次に、本発明に係る放電管の製造方法の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態の放電管の製造方法は、中継ぎバルブ14をメインバルブ13の両端縁ではなく、一方の端縁に溶着し、該一方の端縁にのみ端部バルブ15を溶着するものである。端部バルブ15を溶着しない石英ガラス製のメインバルブ13の他端部には、従来と同様、径方向に熱膨張係数の異なるガラスを多層に積層したビードガラス2(図3参照)によってカソード電極17の端子部18を封止する。
【0036】
ただし、メインバルブ13の一端側に溶着された端部バルブ15に、アノード電極20の端子部21を貫通したビードガラス22を配置するなどの後工程は、前記第1の実施形態と同じであるので、その説明は省略する。
【0037】
なお、本発明は前記実施の形態に限定することなく、特許請求の範囲に記載した技術的事項の範囲内において種々変更することができる。例えば、端部バルブ15は硬質ガラスに替えて軟質ガラスを使用することができる。また、実施形態で説明した中継ぎバルブ14の融点や熱膨張係数は一例であって、任意に変更することができることはいうまでもない。
【0038】
さらに、中継ぎバルブ14は、端部バルブ15に溶着し、それをメインバルブ13に溶着することによって製造することもできる。また、カソード電極17とアノード電極20とは、前記とは逆の端部バルブ15またはメインバルブ13の他方の端部に封止してもよい。
【0039】
【発明の効果】
本発明によれば、中継ぎバルブによって石英ガラス製のメインバルブと硬質または軟質ガラス製の端部バルブとを溶着することにより、ガラスバルブが製造され、端部バルブ内に隙間が形成されるようにビードガラスを仮止めし、メインバルブ内の空気を排出し、またメインバルブ内に放電ガスを封入することができるため、従来のようなT字管を使用しないで、放電管を製造することができる。
【0040】
したがって、本発明によって製造された放電管は、ガラスバルブに小孔が形成されることがなく、小孔から放電ガスがリークすることがないため、放電ガスのリークが原因で発光しなくなるという不具合を解消することができる。また、ガラスバルブに突起部が形成されないことにより、放電管を輸送する時において振動や衝撃などを受けにくくなり、ガラスバルブが破損しにくいようにすることができる。また、放電管の発光耐久試験において突起部から破損や破壊が発生することがないようにすることができるため、歩留まりを向上させることができる。さらに、放電管を所定位置に取り付けるときは、突起部の向きを考慮する必要がなく、組立て作業の効率を向上させることができる。そして、放電管は全長に亘って均一に発光するため、品質を向上させることができる。
【0041】
また、ガラスバルブは石英ガラス製のメインバルブと硬質または軟質ガラス製の端部バルブとが、融点および熱膨張係数が徐々に変化する中継ぎバルブによって溶着されることにより、外径の細い放電管を提供することができ、小型化された各種装置に実装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る放電管の製造方法の一実施形態であり、(a)から(e)は各工程を示す断面図
【図2】従来の放電管の断面図
【図3】従来の放電管の製造方法であり、(a)から(d)は各工程を示す断面図
【符号の説明】
13 メインバルブ
14 中継ぎバルブ
15 端部バルブ
16 ガラスバルブ
17 カソード電極
19 電極部
20 アノード電極
22 ビードガラス
Claims (2)
- 石英ガラス製のメインバルブの端部に、硬質または軟質ガラス製の端部バルブを中継ぎバルブによって溶着した放電管であって、
前記中継ぎバルブは、前記メインバルブ側は前記メインバルブよりも融点が低く、かつ熱膨張係数が高いガラスであり、前記端部バルブ側は前記端部バルブよりも融点が高く、かつ熱膨張係数が低いガラスであって、前記メインバルブ側から前記端部バルブ側に向かって、融点が段階的に低くなり、かつ熱膨張係数が段階的に高くなるように形成されたことを特徴とする放電管。 - 石英ガラス製のガラスバルブの両端部に棒状の電極を封止する放電管の製造方法であって、
硬質または軟質ガラス製の端部バルブを石英ガラス製のメインバルブに溶着する中継ぎとして、前記メインバルブ側は前記メインバルブよりも融点が低く、かつ熱膨張係数が高いガラスであり、前記端部バルブ側は前記端部バルブよりも融点が高く、かつ熱膨張係数が低いガラスであって、前記メインバルブ側から前記端部バルブ側に向かって、融点が段階的に低くなり、かつ熱膨張係数が段階的に高くなるように形成される中継ぎバルブ用いて、ガラスバルブを製造する工程と、
前記端部バルブの一方または前記端部バルブを溶着していない前記メインバルブの端部に、棒状の電極を封止する工程と、
前記電極を封止していない端部バルブ内に、硬質または軟質ガラス製であって前記端部バルブと同質のガラスからなり、前記棒状の電極を貫通させたビードガラスを仮止めする工程と、
前記ビードガラスを仮止めした端部バルブ側から前記ガラスバルブ内の空気を排出した後、前記端部バルブ側からガラスバルブ内に放電ガスを封入する工程と、
前記ビードガラスを前記端部バルブに溶着し、前記ビードガラスを貫通した前記棒状の電極を、前記端部バルブに封止する工程とを含んでいることを特徴とする放電管の製造方法。
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