JP4193010B2 - 列車停止検知装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、非接触式の距離センサーを用いて列車との距離の変動を監視し、その変位量がほぼゼロになったときに、列車が一旦停止したことを検知し、誘導信号機を点灯させるようにした列車停止検知装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
列車編成等のために列車を増結する場合は、図4に示すように、先行する列車(被併結列車)1が停止している状態で、後続の列車(併結列車)2を進入させて連結している。このような場合、場内信号機3は、先行する被併結列車1が一軌道回路内にあって停止しているため、これとの衝突事故を回避するために後続の併結列車2が当該軌道回路内へ進入するのを阻止すべく、進行を現示していない。つまり、場内信号機3は赤信号を表示している。従って、そのままでは、後続の併結列車2が、先行する被併結列車1のいる軌道回路内へ永久に進入することができない。そのため、場内信号機3が進行を現示していない条件で、進路上に被併結列車のあることを前提に、後続の併結列車2をゆっくりした速度で一軌道回路内へ進入させるための誘導信号機4を前記場内信号機3とは別途に設け、後続の併結列車2の進行を指示している。しかも、誘導信号機4は、安全を確認するために、後続の併結列車2が所定の位置で一旦停止したことを確認しなければ、進行を指示しないようになっている。
【0003】
従来において、後続の併結列車2の一旦停止を確認して誘導信号機4を点灯表示させる作業は、場内の信号取扱い者が行う場合と、制御回路を利用して自動的に行わせる場合の二通りがある。信号取扱い者が行う場合は、先行する被併結列車1が所定の軌道回路内で停止していることを確認した後、後続の併結列車2が所定の列車停止位置で一旦停止したことを目視により確認し、誘導信号機4のてこ操作を行って誘導信号機4を点灯させている。
【0004】
また自動的に行わせる場合は、場内信号機の切り換え及び列車の運行等は、全て列車運行総合管理システム又は電子連動装置により自動的に制御されている。この場合、先行する被併結列車1が一軌道回路内で停止しており、これに対して後続の併結列車2が手前の軌道回路内へ入線すると、これを線路上に設置した列車検知回路が検知してタイマーを駆動させる。そして、タイマーが25秒等の所定の設定時間をタイムカウントした後、誘導信号機4を点灯させている。タイマーの設定時間は、後続の併結列車2が手前の軌道回路内へ入線してから列車停止位置で停止するまでに要する時間に設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、信号取扱い者が誘導信号機4の点灯表示を操作する場合は、後続の併結列車2の停止を確認した後、点灯表示のための専用のてこ操作員が必要であり、省力化に反するという欠点があった。
またタイマーを利用して自動的に誘導信号機4を点灯表示させる場合は、後続の併結列車2が所定の軌道回路内へ入線してから列車停止位置で停止するまでの設定時間を、実際に必要な時間よりも長く(およそ15秒程度)して安全を図っている。そのため、列車の増結作業の度に15秒程度のロスタイムが生じ、ダイヤの時隔短縮化に反する結果となり、列車密度を向上させる上での障害になっていた。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は従来の前記課題に鑑みてこれを改良除去したものであって、後続の併結列車が列車停止位置で停止したことを非接触式の距離センサーを用いて検知することにより、ロスタイムがなく、しかも作業員を必要とすることなく、誘導信号機の点灯表示が行える列車停止検知装置を提供せんとするものである。
【0007】
而して、前記課題を解決するために本発明が採用した請求項1の手段は、所定の位置で停止している先行する列車に対して後続の列車を連結するに際し、先行列車が停止している軌道回路の一つ手前の軌道回路内で後続列車が一旦停止したことを検知する検知装置であって、中央制御装置と、後続列車の停止位置よりも前方の線路脇に設置され後続列車までの距離を検出する非接触式の距離センサーと、誘導信号機の点灯表示回路とから成り、前記距離センサーは検知能力範囲が前記一つ手前の軌道回路内であって、前記中央制御装置は、前記距離センサーからの出力信号の変位量を検出し、該変位量がほぼゼロになったときに列車が停止したと判断し、誘導信号機を点灯させるようにしたことを特徴とする列車停止検知装置である。
非接触式の距離センサーで列車の距離を検知しており、このセンサーの出力信号の変位量を検出することで列車の停止を確認することができる。従って、この信号処理により、誘導信号機を自動的に点灯表示させることが可能であり、ロスタイムがなく、しかも専用の作業員も不要である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の構成を図面に示す発明の実施の形態に基づいて説明すると次の通りである。なお、従来の場合と同一符号は同一部材である。図1〜図3は、本発明の一実施の形態に係る列車停止検知装置を示すものであり、図1は動作説明図、図2は構成を示すブロック図、図3はフローチャート図である。図2のブロック図に示すように、この列車停止検知装置は、中央制御装置5と、非接触式の距離センサーとしての超音波式変位センサー6及びそのセンサーヘッド7と、誘導信号機4の点灯表示回路8とからなる。点灯表示回路8は、中央制御装置5のリレー9がON動作することにより、その常開接点10が閉となり、誘導信号機4を点灯表示させるようになっている。超音波式変位センサー6のセンサーヘッド7は、図1に示すように、場内信号機3及び誘導信号機4と同一の支柱に取り付けられている。なお、取り付けは同一の支柱でなくてもよい。
【0009】
次に、このように構成された列車停止検知装置の動作態様を説明する。先ず、列車総合運行管理システム等に基づいて先行する被併結列車1が所定の軌道回路内で停止している状態のとき、場内信号機3は進行を現示しておらず、赤信号を表示している。この状態から後続の併結列車2が前記軌道回路の一つ手前の軌道回路内に進入して来ると、超音波式変位センサー6の検知能力範囲内となり、当該併結列車2までの距離を、センサーヘッド7を通じて超音波式変位センサー6が500msの時間間隔で繰り返し測定する。そして、その情報は中央制御装置5へ入力される。
【0010】
該中央制御装置5は、図3のフローチャート図に示すように、前記変位センサー6からの出力信号を処理することにより、併結列車2までの距離と、併結列車2の速度とを知ることが可能である。また中央制御装置5は、前記変位センサー6から出力される信号の変位量が“0”になったとき、併結列車2は停止したと判断する。そして、リレー9をON動作させる。これにより、リレー9の常開接点10が閉となり、誘導信号機4が点灯表示される。従って、併結列車2は、場内信号機3が進行を現示していない赤信号の状態でも、前記誘導信号機4の点灯表示を確認した後、被併結列車1が停止している軌道回路内へ進入し、列車どうしの連結作業を行っている。
【0011】
このような列車検知装置であれば、列車の進入速度及び停止をリアルタイムで知ることが可能であり、後続の併結列車2が停止位置で停止したことを確認するのに時間の無駄が全くなく、併結列車2の停止と同時に誘導信号機4を点灯表示させることが可能である。従って、従来の15秒程度のロスタイムがなく、列車密度を向上させることが可能である。
【0012】
ところで、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、適宜の変更が可能である。例えば、併結列車2の停止を確認するのは、併結列車2の速度が1Km/h以下となったとき、すなわち、完全に停止したと同等にみなすことができる速度以下になったときは、停止と判断するようにしてもよい。また非接触式の距離センサーとしては、超音波式の他にも赤外線式やミリ波レーダー等を利用することも可能である。
【0013】
【発明の効果】
以上説明したように本発明にあっては、列車停止位置よりも前方の線路脇に非接触式の距離センサーを設置し、該距離センサーからの出力信号の変位量を検出しているので、非接触式で且つ自動的に列車までの距離と、列車の移動速度と、列車の停止とを知ることができる。従って、この信号処理により、誘導信号機を自動的に点灯表示させることができ、従来の方法に比較してロスタイムがなく、列車密度を向上させることができる。しかも、専用の作業員が不要であり、省力化にも優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る列車停止検知装置の動作説明図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る列車停止検知装置のブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係る列車停止検知装置のフローチャート図である。
【図4】従来技術を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1…先行する列車(被併結列車) 2…後続の列車(併結列車)
3…場内信号機 4…誘導信号機
5…中央制御装置 6…超音波式センサー
7…センサーヘッド 8…点灯表示回路
Claims (1)
- 所定の位置で停止している先行する列車に対して後続の列車を連結するに際し、先行列車が停止している軌道回路の一つ手前の軌道回路内で後続列車が一旦停止したことを検知する検知装置であって、中央制御装置と、後続列車の停止位置よりも前方の線路脇に設置され後続列車までの距離を検出する非接触式の距離センサーと、誘導信号機の点灯表示回路とから成り、前記距離センサーは検知能力範囲が前記一つ手前の軌道回路内であって、前記中央制御装置は、前記距離センサーからの出力信号の変位量を検出し、該変位量がほぼゼロになったときに列車が停止したと判断し、誘導信号機を点灯させるようにしたことを特徴とする列車停止検知装置。
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