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JP4193066B2 - 無線用フィルタ回路およびノイズ低減方法 - Google Patents
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JP4193066B2 - 無線用フィルタ回路およびノイズ低減方法 - Google Patents

無線用フィルタ回路およびノイズ低減方法 Download PDF

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Description

本発明は無線用ローパスフィルタ回路およびノイズ低減方法に関し、特に半導体で製造される無線用フィルタ回路および該無線用フィルタ回路を用いたノイズ低減方法に関する。
近年、携帯用電子機器、家電機器等、パーソナルコンピュータ周辺機器において、装置間の情報伝達の手段として無線システムが使われている。また、これら電子機器に使用される無線システムは小型軽量化、低価格化のために半導体集積回路で製造されている。一般に無線システムでは、特定の周波数成分を分離するために、急峻なカットオフ周波数を持つフィルタが必要になる。しかしながら半導体集積回路で使われる素子は、製造ばらつきが大きいため、急峻なカットオフ周波数を持つフィルタ回路を実現することが困難であった。そこで、トランスコンダクタンスアンプ(以下OTA:Operational Transconductance Amplifierと呼ぶ)と容量で構成されたGm−Cフィルタが使われている。
半導体集積回路で製造される無線システムおよび無線システムで使われているGm−Cフィルタとして、例えば図6および図7に示される特許文献1(米国特許第6400218B1号明細書)に開示された構成が知られている。
図6に示される構成では、アンテナ104から入力されたRF信号は低ノイズアンプ106で増幅され、ローカル発信器101とミキサ108、109によってI/Qのベースバンド信号に分離される。I/Q分離されたベースバンド信号はGm−Cフィルタ112、113によって所望のベースバンド信号がフィルタリングされる。このとき、Gm−Cフィルタ112、113に入力される信号は振幅制限回路110、111によってGm−Cフィルタ112、113で必要帯域内の信号が飽和しないように振幅が制限されている。
Gm−Cフィルタ112、113は、OTA203〜205によって図7(a)のように構成され、その等価回路は図7(b)のようにあらわされる。
図7において、図7(a)における容量206と図7(b)における容量210が同じ容量であり、図7(a)における容量208と図7(b)における容量211が同じ容量である。図7(a)におけるOTA201〜204と容量207で構成された回路が図7(b)における可変インダクタンス212および可変インダクタンス213と等価である。また、図7(a)におけるOTA205の出力を反転入力端子に接続した構成が図7(b)における可変抵抗214と等価である。
次に、Gm−Cフィルタの基本原理について図8を用いて説明する。図8はOTAと容量を使った1次のローパスフィルタを構成している。OTA301とOTA302は相互コンダクタンスを制御するための外部からのGm制御信号303、Gm制御信号304によって相互コンダクタンスGm1、Gm2がそれぞれ制御される。このとき入力と出力の関係は、(OTAのGm)>>(1/OTAの出力抵抗)、CL>>(OTAの出力および入力容量)とすると、Vout/Vin=Gm2/(sCL+Gm1)と表される。ここでsはラプラスの演算子である。また、この関係より、カットオフ周波数ωPは、Gm1/CLと表される。
一般に半導体集積回路で製造された容量CLは製造ばらつきや、温度変動などによって変化する。この変動に対し、例えば図示していないレプリカ回路から供給されるGm制御信号304によってOTA301の相互コンダクタンスGm1を制御することで、容量CLが変化してもカットオフ周波数ωpを一定に保つことができる。この原理に基づき、OTAと容量を組み合わせることにより、例えば図7(a)のようにOTAと容量を組み合わせて図7(b)と同様の機能を有する高次のフィルタを実現することができる。
次に、相互コンダクタンスGmが制御できる従来のOTAについて説明する。
相互コンダクタンスGmが制御されるOTAとして、例えば、非特許文献1(ブラン・ナウタ著、「アナログ シーモス フィルターズ フォア ヴェリー ハイ フレクエンシー」、クルーアー アカデミック パブリッシャーズ出版、1993年、87〜88頁(Bran Nauta, "Analog CMOS Filters for Very High Frequencies”, Kluwer Academic Publishers, 1993, pp. 87-88))に紹介されているデジェネレイテッド差動型のOTAや、特許文献2(特開2001−292051号公報)に記載されているOTAが知られている。
図9(a)と図9(b)にその構成を示す。はじめに図9(a)の動作について説明する。電流源404、405、406、407は同じ電流値をそれぞれ流している。また、入力トランジスタ401、402のソースに接続された可変抵抗素子403の抵抗成分は外部から与えられる相互コンダクタンス制御信号408に応じて抵抗値が変化する。
入力トランジスタ401、402の相互コンダクタンスが十分大きい時、可変抵抗素子403の抵抗成分をRとすると、出力に、ΔV/R/2の電流が現れる。ここでΔVは入力に与えられた電圧信号の差動成分の電圧を現している。従って、制御信号408で可変抵抗素子403の抵抗値を制御することによって、任意の相互コンダクタンスGmを実現することができる。
次に、図9(b)に示す回路の動作について説明する。OTA411は、少なくとも2つ以上のOTAが並列に接続された下位のOTA412から構成されている。OTA412は、外部からの制御信号413によって相互コンダクタンスGmを正/負に切り替え、または動作/非動作に切り替えが可能になっている。OTA412を正/負または動作/非動作に切り替えることによって、並列接続された出力で出力電流が加減算され、結果としてOTA411の相互コンダクタンスGmが可変となる。
無線システムでは、他の無線システムからの信号の影響などによって、図10(a)に示すように、必要としている信号帯域の外に大きな振幅の信号Pbが現れることがある。このような信号がフィルタに入力される場合、図7(b)のようにフィルタが受動素子だけで構成されていれば信号Pbによる悪影響はない。しかし、これに対してフィルタが図7(a)のようなGm−Cフィルタで構成された場合、Gm−Cフィルタを構成しているOTAの一部が電源電圧の制限によって信号が飽和したり、歪みを発生したりしてしまうという問題がある。この問題は、特に高次のフィルタの場合に急峻なカットオフ特性を得るために回路内部で比較的大振幅が必要になる時により顕著になる。
そこで、この信号Pbによる悪影響を改善する方法として、例えば、非特許文献2(ティーハヌッシュ著、「アナログベースバンドアイシー フォア デュアル モード ダイレクト コンバージョン レシーバー」、イーエスエスサーク96 プロシーディング、1996年9月、244〜246頁(T. Hanusch, "Analog Baseband-IC for Dual Mode Direct Conversion Receiver", ESSCIRC96, proceeding, Sept. 1996, pp. 244-246))に開示されている。この方法について図11を参照して説明する。
図11に示す構成は、フィルタ周辺の回路ブロックを示している。この例では、図10(a)に示したような帯域外に現れる大きな振幅の信号Pbを除去するために、半導体チップの外に受動素子で構成された1次のローパスフィルタ601が挿入されている。1次ローパスフィルタ601から出力された信号はゲインコントロールアンプ602で増幅され、必要帯域の信号を取り出すための高次のフィルタ603に入力される。ここで、フィルタ603の前段にゲインコントロールアンプ602が、フィルタ605の前段にゲインコントロールアンプ604が配置されているのは以下の理由による。
一般に半導体集積回路で製造されたフィルタ、例えばGm−Cフィルタは、図7に示したように多くの部品から構成されるため、回路を構成する半導体素子が発生するノイズ量が大きく、NFが劣化することが知られている。NFは入力の信号/ノイズ比に対する出力の信号/ノイズ比の割合を表したもので、NFが大きいほどシステムで発生するノイズ量が多いことを表すパラメータである。NFを改善する方法は、回路を構成する素子が発生するノイズを低減する方法と、システムに入る信号を前段で増幅する方法が知られている。
回路を構成する素子が発生するノイズを低減する方法は、周波数帯域や消費電流などの仕様によって限界がある。もう一方のシステムに入る信号を前段で増幅する方法は、NF改善の有効な方法で、図11の例のようにノイズを発生するフィルタの前段に増幅回路を配置してノイズが付加される前に信号を増幅している。
米国特許第6400218B1号 特開2001−292051号公報 ティーハヌッシュ著、「アナログベースバンドアイシー フォア デュアル モード ダイレクト コンバージョン レシーバー」、イーエスエスサーク96 プロシーディング、1996年9月、244〜246頁 ブラン・ナウタ著、「アナログ シーモス フィルターズ フォア ヴェリー ハイ フレクエンシー」、クルーアー アカデミック パブリッシャーズ出版、1993年、87〜88頁
背景技術の問題点の第1は以下の通りである。
図11において、ゲインコントロール回路を含むフィルタの前段に、1次のローパスフィルタ601が挿入されている。この目的は、隣接チャネルの影響や他の無線システムからの信号の影響によって混入する帯域外の不要信号Pbによる信号歪みを低減するためである。しかし、図10(b)に示すように帯域外の不要信号が1次のローパスフィルタ601によって減衰しても必要な帯域内に含まれる信号電力よりも大きい場合、次段のゲインコントロールアンプ602で減衰した信号Pb `によって信号が飽和し、信号歪みを引き起こすという問題がある。この問題を解決するためには、ローパスフィルタ601が挿入されていても、ゲインコントロールアンプ602が飽和しないように信号の大きさを検出してゲインコントロールアンプ602の利得を制御する回路が必要になる。この結果、本構成は回路面積、消費電力の増大につながる。
さらに、図11のようにゲインコントロール回路を含むフィルタの前段に1次のローパスフィルタを入れると、その分だけノイズが増加する。無線システムでは、入力段に近いほどノイズに対する影響が大きく現れるため、図11のような構成によって発生するノイズの影響は無線システムにおいては無視することができないほど大きい。
本発明は上述したような従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたものであって、フィルタのNFを改善しつつ、他の無線システムからの信号の影響によって発生する、必要信号帯域外信号の影響を低減するフィルタ回路を形成することを目的とする。
本発明のフィルタ回路は、第1の制御信号に応じて相互コンダクタンスが変化する少なくとも1つ以上の第1のトランスコンダクタンスアンプと第1の容量とから構成されるフィルタ部と、
前記第1の制御信号により相互コンダクタンスが制御される第2のトランスコンダクタンスアンプと、
前記第1の制御信号により相互コンダクタンスが制御されるとともに、第2の制御信号により前記第1の制御信号による相互コンダクタンスが実数倍に制御される第3のトランスコンダクタンスアンプと、
前記第2のトランスコンダクタンスアンプの出力および前記フィルタ部の入力に接続される第2の容量と、を有し、
前記第3のトランスコンダクタンスアンプが少なくとも2つ以上の入出力が並列接続された第4のトランスコンダクタンスアンプから構成され、前記第4のトランスコンダクタンスアンプは第1の制御信号により相互コンダクタンスが制御され、第2の制御信号により活性/不活性に制御される。
具体的な構成として、第4のトランスコンダクタンスアンプは、ソースにつながる抵抗が第1の制御信号により変化する少なくとも1つ以上のPチャネルトランジスタ対と、該Pチャネルトランジスタ対と電源との間に設けられて第2の制御信号によりオン/オフするスイッチと、を有することとしてもよい。
また、第4のトランスコンダクタンスアンプは、ソースにつながる抵抗が第1の制御信号により変化する少なくとも1つ以上のNチャネルトランジスタ対と、該Nチャネルトランジスタ対と電源との間に設けられて第2の制御信号によりオン/オフするスイッチと、を有することとしてもよい。
さらに、第2のトランスコンダクタンスアンプの出力は反転して該第2のトランスコンダクタンスアンプの入力に接続されていることとしてもよい。
本発明によれば、フィルタのNFを改善しつつ、他の無線システムからの信号の影響によって発生する、必要信号帯域外信号の影響を低減するフィルタ回路を形成することができる。
次に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本発明の第1の実施の形態を示すフィルタ回路の構成を示すブロック図である。本実施形態は、利得可変アンプ部(VGA)707とGm−Cフィルタ703から構成されている。
Gm−Cフィルタ703は、少なくとも1つ以上のOTA704、706と容量705から構成され、OTA704は706と同じ制御信号711により相互コンダクタンスが制御される。
利得可変アンプ部707は、OTA704、706と同じ制御信号711により相互コンダクタンスが制御されるOTA702と、OTA702、704、706と独立に、制御信号710により相互コンダクタンスが制御されるOTA701と、容量CLから構成されている。
OTA701の出力は、出力端子が反転入力端子に接続されたOTA702と容量CLとGm−Cフィルタ703の入力に接続されている。また、OTA702、704、706は相互コンダクタンス制御線711から与えられる信号によって同時に相互コンダクタンスGm1が制御されている。また、OTA701の相互コンダクタンスGm2は、相互コンダクタンス制御線711とは独立の相互コンダクタンス制御線710によって制御されている。ここで、Gm−Cフィルタ703の詳細な構成は、特に限定しないが、たとえば、図7(a)に示したようなGm−Cフィルタが考えられる。
はじめに相互コンダクタンス制御線711から与えられる制御信号の働きについて説明する。図8に示した1次のGm−Cフィルタの例では(OTAのGm)>>(1/OTAの出力抵抗)、CL>>(OTAの出力および入力容量)とすると、
v=Vout/Vin=Gm2/(sCL+Gm1) (1)
と表される。また、この関係より、カットオフ周波数ωpは、
ωp=Gm1/CL (2)
と表される。従って半導体の製造ばらつきや温度変動による容量CLの変化に対して、Gm1/CLが常に一定の割合になるようにGm1を制御することによって安定したカットオフ周波数を得ることができる。この原理は高次のGm−Cフィルタを構成した場合にも適応される。Gm−Cフィルタを構成するOTAや容量CLの相対的なばらつきが少ないことを利用して、Gm−Cフィルタを構成するOTA全ての相互コンダクタンスを同じ信号線で制御することで急峻なカットオフ特性を安定に実現することが可能になっている。一般的にこの制御は、Gm−Cフィルタを構成しているOTAと同じOTAで構成されたレプリカ回路から自動的に制御されている。従って、相互コンダクタンス制御線711から与えられる制御信号によって、Gm−Cフィルタ703はプロセスばらつきや、温度変動の影響を受けることなく、常に一定のカットオフ周波数になる。
次に、図1の利得可変アンプ部(VGA)707の動作について説明する。VGA707は図1に示すとおり、図8に示した1次のローパスフィルタと同様の構成である。従って利得Avとカットオフ周波数ωqは(1)、(2)式のように表される。Gm−Cフィルタ703に与えられている相互コンダクタンス制御信号711によってOTA702の相互コンダクタンスが制御されるため、Gm−Cフィルタの原理に従って、任意のカットオフ周波数を安定に得ることが出来る。また、(1)式に示すように、OTA701の相互コンダクタンスGm2を任意に設定することにより、任意の利得を得ることが出来る。
ここで、図2に示すように、必要帯域外の不要な信号Pbの周波数をωq、カットオフ周波数をωp、利得をAvとすると、
ωq/ωp>Av (3)
の関係になるように(2)式のCL、Gm1、Gm2を選ぶことができる。(3)の条件の時、帯域外の不要な信号を増幅することなく必要帯域内の信号だけを増幅することが可能となる。従って、図2に示した必要な信号802がVGA特性801に示した特性になるように、あらかじめ想定される帯域外の不要な信号周波数で利得が0になるカットオフ周波数が得られる容量CL、相互コンダクタンスGm1を設定し、動作時には相互コンダクタンス制御信号710によって相互コンダクタンスGm2を制御することで信号の大きさに応じて利得が制御されるVGAとして機能する。
さらに、信号が小さい時、VGAの利得を大きく設定することによって、NFを改善することが可能となる。なお、図1では説明の簡単化のためにGm−Cフィルタ703で使われているOTA704、706と、VGA707で使われているOTA702は同じ相互コンダクタンス(Gm1)で表したが、これらは必ずしも同じ相互コンダクタンスである必要はなく、同じ相互コンダクタンス制御信号711によって相互コンダクタンスが制御されていればよい。
以上のように本発明によると、帯域外の不要な信号成分を増幅することなく必要帯域内の信号を増幅することによってGm−CフィルタのNFを改善することが可能となる。
(第2の実施の形態)
図3は本発明の第2の実施の形態を示すフィルタ回路の構成である。図3に示すように、少なくとも1つ以上のOTA904、906と容量905から構成されるGm−Cフィルタ903と、OTA904、906と同じ制御信号で相互コンダクタンスが制御されるOTA902と、OTA902、904、906と同じ制御信号で相互コンダクタンスが制御され、かつ相互コンダクタンスがOTA902の相互コンダクタンス(Gm1)の正の実数の相互コンダクタンス(Gm2=kGm1)になるように制御可能なOTA901と、容量CLから構成され、OTA901の出力は、出力端子が反転入力端子に接続されたOTA902とCLとGm−Cフィルタの入力に接続されている。また、OTA901、902、904、906は相互コンダクタンス制御線911から与えられる信号によって相互コンダクタンスが制御されている。また、OTA901の相互コンダクタンスGm2は、相互コンダクタンス制御線911とは独立の相互コンダクタンス制御線910によって制御されている。
次に、本実施形態の動作について説明する。まず、Gm−Cフィルタ903の動作とその制御方法については第1の実施の形態と同様である。
次に、VGA907の動作について説明する。OTA902の相互コンダクタンスをGm1とすると、OTA901の相互コンダクタンスGm2は相互コンダクタンス制御信号910、911によって正の実数(k)倍に設定されるため、次のように表される。
m2=kGm1 (4)
(4)式より、VGA907の利得Av 'と、カットオフ周波数ωp 'は次のように表される。
v '=Vout/Vin=Gm2/(sCL+Gm1)=kGm1/(sCL+Gm1) (5)
ωp '=Gm1/CL (6)
前述したように、相互コンダクタンスGm1は容量CLの製造ばらつきや変動によってGm1/CLが一定になるように相互コンダクタンス制御信号911によって自動的に制御される。これにより、相互コンダクタンスGm1は容量CLの変動に応じて自動的に変動してしまうが本実施形態による構成では、(5)式をみてわかるようにGm1が変動してもVGA907の利得はk倍になる。
以上のように、本実施形態によると、相互コンダクタンスGm1の値に依存することなくVGA907の利得を制御することが可能となり、制御が容易になる。
次に、OTA901の相互コンダクタンスGm2を相互コンダクタンス制御信号910、911によって、kGm1を得るための一例を説明する。図4は図3のVGA907の構成を詳細に示すブロック図である。
図4において、1006が図3のOTA901の下位の構成を示している。図4のように、OTA1001、1003、1004は入出力が並列接続されており、必要に応じて並列接続されるOTAの数は増やすことができる。また、OTA1001、1002、1003、1004、は相互コンダクタンス制御信号1007によって相互コンダクタンスが制御される。さらに、OTA1003、1004は相互コンダクタンス制御信号1007とは別の相互コンダクタンス制御信号1005によって、OTA1006の下位のOTA1003、1004を活性または不活性に制御することができる。
上記の構成により、OTA1006全体の相互コンダクタンスはGm1〜nGm1の間で制御できる。なお、この例では、OTA1006の下位のOTAは全て相互コンダクタンスが等しい場合について説明したが、たとえばOTAを構成するトランジスタサイズを変えてGm1/2の相互コンダクタンスを有するOTAを用いることにより、前記係数nは実数にすることも可能である。
次に、前記OTA1003、1004のように、相互コンダクタンス制御信号1007によって相互コンダクタンスが制御され、かつ、相互コンダクタンス制御信号1005によってOTAとしての動作を活性または不活性に切り替え可能な構成の一例について図5(a)、(b)を用いて説明する。
図5(a)の構成は、図9(a)における電流源404、405と同様の電流源1103と電源との間にスイッチ1102を挿入している。一般的に電源側に接続された電流源はP−chトランジスタで構成されるため、P−chトランジスタと電源の間にスイッチを入れることで本構成が実現できる。
図5(a)に示す構成において、スイッチ1102がONの時は図9(a)に示した従来例と同様に、相互コンダクタンス制御信号1101によって相互コンダクタンスを任意に設定することができる。また、スイッチ1102をONからOFFへ切り替えることにより、OTAの機能を不活性にすることができる。
図5(b)の構成は、図9(a)における電流源406、407と同様の電流源1106電源の間にスイッチ1104を挿入している。一般的にグランド側に接続された電流源はN−chトランジスタで構成されるため、N−chトランジスタと電源の間にスイッチを入れることで本構成が実現できる。図5(b)の構成において、スイッチ1104がONの時は図9(a)に示した従来例と同様に、相互コンダクタンス制御信号1105によって相互コンダクタンスを任意に設定することができる。また、スイッチ1104をONからOFFへ切り替えることにより、OTAの機能を不活性にすることができる。
また、本構成により、図4の相互コンダクタンス制御信号1005、図3の相互コンダクタンス制御信号910はデジタルの信号で制御することができ、外部からのノイズの影響などに強い制御を行うことが可能となる。
本発明の第1の実施の形態のGm−Cフィルタの構成を示す回路図である。 本発明による作用を説明するための無線システムにおける信号の周波数特性を示す図である。 本発明の第2の実施の形態のGm−Cフィルタの構成を示す回路図である。 本発明の第3の実施の形態のVGAの構成を示す回路図である。 本発明の第4の実施の形態のOTAの構成を示す回路図である。 従来技術における半導体集積回路で製造される無線システムの事例を示すブロック図である。 従来技術におけるOTAを使ったGm−Cフィルタの事例を示す図とその等価回路図である。 Gm−Cフィルタの基本動作を説明するための、従来の1次ローパスフィルタ回路を示す回路図である。 従来技術によるOTAの構成の事例を示す図である。 従来技術の課題を説明するための無線システムにおける信号の周波数特性を示す図である。 従来技術における必要帯域外に現れる不要な信号を除去するための構成を示す図である。
符号の説明
104 アンテナ
106 低ノイズアンプ
108 ミキサ
110 振幅制限回路
112 Gm−Cフィルタ
201〜205 OTA
212 可変インダクタンス
214 可変抵抗
301〜302 OTA
401,402 入力段トランジスタ
403 可変抵抗素子
404〜407 電流源
408 制御信号
411 OTA
412 下位のOTA
413 制御信号
701,702,704,706 OTA
703 Gm−Cフィルタ
707 利得可変アンプ部(VGA)
711,710 相互コンダクタンス制御線
801 VGAの特性
802 必要な信号
901,902,904,906 OTA
903 Gm−Cフィルタ
907 VGA910
911 相互コンダクタンス制御信号線
1006,1002 OTA
1001,1003,1004 下位のOTA
1005,1007 相互コンダクタンス制御線
1101 相互コンダクタンス制御線
1002 スイッチ
1104 スイッチ

Claims (4)

  1. 第1の制御信号に応じて相互コンダクタンスが変化する少なくとも1つ以上の第1のトランスコンダクタンスアンプと第1の容量とから構成されるフィルタ部と、
    前記第1の制御信号により相互コンダクタンスが制御される第2のトランスコンダクタンスアンプと、
    前記第1の制御信号により相互コンダクタンスが制御されるとともに、第2の制御信号により前記第1の制御信号による相互コンダクタンスが実数倍に制御される第3のトランスコンダクタンスアンプと、
    前記第2のトランスコンダクタンスアンプの出力および前記フィルタ部の入力に接続される第2の容量と、を有し、
    前記第3のトランスコンダクタンスアンプが少なくとも2つ以上の入出力が並列接続された第4のトランスコンダクタンスアンプから構成され、前記第4のトランスコンダクタンスアンプは第1の制御信号により相互コンダクタンスが制御され、第2の制御信号により活性/不活性に制御されることを特徴とするフィルタ回路。
  2. 請求項1記載のフィルタ回路において、
    前記第4のトランスコンダクタンスアンプは、ソースにつながる抵抗が第1の制御信号により変化する少なくとも1つ以上のPチャネルトランジスタ対と、該Pチャネルトランジスタ対と電源との間に設けられて第2の制御信号によりオン/オフするスイッチと、を有することを特徴とするフィルタ回路。
  3. 請求項1記載のフィルタ回路において、
    前記第4のトランスコンダクタンスアンプは、ソースにつながる抵抗が第1の制御信号により変化する少なくとも1つ以上のNチャネルトランジスタ対と、該Nチャネルトランジスタ対と電源との間に設けられて第2の制御信号によりオン/オフするスイッチと、を有することを特徴とするフィルタ回路。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のフィルタ回路において、
    第2のトランスコンダクタンスアンプの出力は反転して該第2のトランスコンダクタンスアンプの入力に接続されていることを特徴とするフィルタ回路。
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