JP4196393B2 - 証明写真システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は証明写真システムに係り、特に撮影画像の画角を自動で調節する証明写真システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来からビザ用、パスポート用といった複数の種類の証明写真用に、写真シートをバランス良くカットできるようにしたカットマーク入り証明写真及びその製造装置が特開平9−27897号の公報に示されている。
【0003】
また、利用者が証明写真のサイズとプリント時の引伸ばしサイズとを入力すると、電子カメラが被写体までの距離を測定して撮影範囲情報を出力し、撮影範囲を写し込み可能とする焦点距離情報を算出してズームレンズを駆動する証明写真用カメラが実開平5−30848号の公報に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特開平9−27897号の公報に示されているカットマーク入り証明写真及びその製造装置では、証明写真の大きさしか考慮しておらず、実際のパスポートで要求されている被撮影者の顔の大きさや顔の位置に関する調節は行われていないので、証明写真の大きさが適合していても証明写真としては利用できないという不具合を生じていた。
【0005】
また、実開平5−30848号の公報に示されている証明写真用カメラでは銀塩カメラを用いてズーム撮影しているため、複数の用途に証明写真を利用する場合にはその複数の用途ごとにズーミングを実施して、被撮影者の大きさと証明写真の大きさを所定の大きさに設定して撮影し直す必要があった。
【0006】
一方、各種の証明写真の形状は、証明写真の種類に応じたアスペクト比及び大きさに適合する必要があるが、被撮影者の像を所望の位置に設定しつつ証明写真の種類に応じたアスペクト比及び大きさに写真をカットするのは難しいという問題がある。
【0007】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、証明写真の用途に応じて撮影画角と被撮影者の位置及び大きさとを自動で調節することが可能な証明写真システムを提供することを目的とする。
【0008】
また、本発明は、証明写真の用途に応じてプリントのサイズやアスペクト比を設定でき、証明写真を所定の大きさにカットする位置を指示することが可能な証明写真システムを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するために、被写体像を示す画像データを取得するとともに撮影する画角を調節可能な撮影手段と、証明写真の撮影時に前記撮影手段から得られる画像データから顔の大きさを検出する検出手段と、各種の証明写真から所望の証明写真を選択する選択手段と、前記検出した顔の大きさが前記選択手段において選択可能な証明写真のうち最も大きいサイズの証明写真を所定の解像度で印刷するにあたって該最も大きいサイズの証明写真が必要とする所定の大きさになるように前記撮影手段で撮影する画角を自動的に調節する画角調節手段と、前記検出した顔の大きさが前記選択された証明写真が必要とする所定の大きさになるように、前記調節した画角で撮影して得た画像データを縮小して新たな画像データを生成するリサイズ手段と、前記新たな画像データに基づいて前記所定の解像度で画像を印刷するプリンタとを備えたことを特徴としている。
【0010】
本発明によれば、被写体像を示す画像データを取得するとともに撮影する画角を調節可能な撮影手段と、証明写真の撮影時に前記撮影手段から得られる画像データから顔の大きさを検出する検出手段と、各種の証明写真から所望の証明写真を選択する選択手段と、前記検出した顔の大きさが前記選択手段において選択可能な証明写真のうち最も大きいサイズの証明写真を所定の解像度で印刷するにあたって該最も大きいサイズの証明写真が必要とする所定の大きさになるように前記撮影手段で撮影する画角を自動的に調節する画角調節手段と、前記検出した顔の大きさが前記選択された証明写真が必要とする所定の大きさになるように、前記調節した画角で撮影して得た画像データを縮小して新たな画像データを生成するリサイズ手段と、前記新たな画像データに基づいて前記所定の解像度で画像を印刷するプリンタとを備えたので、証明写真の用途に応じて撮影画角と被撮影者の大きさとを自動で調節することが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下添付図面に従って本発明に係る証明写真システムの好ましい実施の形態について詳説する。
【0012】
図1は電子カメラの実施の形態を示す外観斜視図である。撮影手段である電子カメラ1の正面中央部には撮影レンズ2の組み込まれた鏡胴3が取付けられ、撮影レンズ2の上方にはストロボ窓4、ファインダ窓5が形成されている。また、ファインダ窓の右側にはAF(オートフォーカス)投光窓6、AF受光窓7が上下に並んで設けられている。尚、符号8はストロボ調光センサーである。
【0013】
前記撮影レンズ2はズームレンズで構成され、電子カメラ1背面に設けられたズームレバー20(図2参照)の操作、又は、電子カメラ1の処理を制御しているCPUからの指令に応じて駆動される図示せぬモータの駆動力によって、焦点距離を9.2 mm〜25.8(35mmカメラ換算で35mm〜105 mm相当)に画角を変更又は、調節できるようになっている。また、ファインダ窓5の内側には、詳しくは図示されていないが、対物系レンズを構成する移動レンズ群が配置され、撮影レンズ2の焦点距離の変更に連動して前記移動レンズが駆動されるズームファインダが構成される。更に、×2モードに設定することにより、2倍の電子ズームを行うことができる。即ち、光学ズームと電子ズームとによって最大6倍ズームまで可能になっている。
【0014】
前記AF投光窓6の内側には赤外線発光ダイオード等の投光手段が設けられ、前記AF受光窓7の内側にはフォトダイオード等の受光素子を含む受光手段が配設される。これら投光手段と受光手段とで被写体までの距離を測定する測距部が構成される。この測距部(AF部)は、例えば三角測量の原理に基づいて被写体までの距離を求め、その結果はオートフォーカス(AF)制御に利用される。
【0015】
電子カメラ1の上面にはシャッタボタン9、モードダイヤル10、アップ/ダウンダイヤル11、アクセサリーシュー12、液晶表示パネル13が設けられ、液晶表示パネル13の左側部には、前から順にサイズ切替えボタン14、消去ボタン15、プリントボタン16が並んで設けられている。
【0016】
モードダイヤル10は、正/逆両方向に回動自在に設けられ、ダイヤルの設定位置によって電子カメラ1の機能を変更できる。例えば、回転操作のクリック停止位置毎に「OFF」−「AUTO」−「SETUP」−「P」−「S」−「A」−「M」−「PC」−「PLAY」と9段階に順にモードが変更され、「PLAY」の次には「OFF」に戻ってダイヤルが1回転する。
【0017】
「OFF」モードは電子カメラ1を使用しない場合に設定する位置であり、このモード下では電子カメラ1の電源がOFFされる。「AUTO」は、自動撮影を行う場合に設定されるモードであり、このモード下ではAF及びAE(自動露出制御)が有効に機能し、撮影者はシャッタボタン9を押すだけで、他に特別な操作をすることなく撮影を行うことができる。「SETUP」は、日付、時刻、感度補正、圧縮モード、カラー/白黒等の各種設定を行うためのモードであり、このモード下で設定すべき項目毎に液晶表示パネルの表示を確認しながらアップ/ダウンダイヤル11及び後述するセットボタン23(図2)を操作して所望の設定入力を行う。
【0018】
「P」はプログラムAE、「S」はシャッタ優先、「A」は絞り優先、「M」はマニュアル露出の撮影モード設定を行う位置である。これらの各撮影モードにおけるプログラム選択、シャッタ速度設定、絞り値設定等は、アップ/ダウンダイヤル11及びセットボタン23を操作して所望の入力を行う。
【0019】
「PC」は電子カメラ1とパソコンを専用ケーブルで接続して画像データの送受信を行うモードである。「PLAY」は撮影済の画像を再生する時に設定するモードである。
【0020】
サイズ切替えボタン14は、各種の証明写真のプリントサイズの設定及び切替えを行う際に使用されるボタンであり、消去ボタン15はメモリーカードに記憶された画像データの消去を指令する際に使用されるボタンである。また、液晶表示パネル13は、選択されたプリントサイズ表示、各種スイッチの状態、バッテリー残量、メモリーの使用状況等を表示する。尚、液晶表示パネル13に表示されるプリントサイズ表示等の詳細については後述する。
【0021】
図2には、図1に示した電子カメラの背面斜視図が示されている。電子カメラ1の背面にはズームレバー20が設けられており、このズームレバー20を上又は下方向に操作することで撮影レンズ2の焦点距離を長焦点側(テレ)又は短焦点側(ワイド)に手動で変更することができる。カメラ背面左上隅部にはファインダの接眼部22が形成され、該接眼部22から撮影画角と略等しい視野を観察することができるようになっている。
【0022】
ファインダの接眼部22の左横には、セットボタン23及びシーン数切替えボタン24が上下に並んで設けられている。セットボタン23は前述のようにアップ/ダウンダイヤル11と組み合わせて各種入力設定時に用いられる。また、シーン数切替えボタン24は、1シーンプリント又は2シーンプリントを切り替える際に使用されるボタンである。
【0023】
図2中電子カメラ1の右側面部分には、メモリーカードカバー25がヒンジ26を介して開閉自在に設けられている。電子カメラ1の内部には記録手段であるメモリーカードの装填室が形成されており、前記メモリーカードカバー25を開放して電子カメラ1内にメモリーカードを挿入し、又は電子カメラ1からメモリーカードを取り出すことができるようになっている。電子カメラ1背面中央部には透明なメモリーカード確認窓27が形成されており、該確認窓27を介して電子カメラ1内にメモリーカードが装填されているか否かを確認できる。
【0024】
図3は、図1に示した電子カメラの底面を示す斜視図である。
【0025】
電子カメラ1の底面には後述の拡張ユニット40と電気的な接続を行うための拡張端子30、三脚用ネジ穴32、及びユニット取付け穴34が設けられている。三脚用ネジ穴32は拡張ユニットの固定ネジ穴として兼用され、ユニット取付け穴34は拡張ユニット側に形成されたL字状のフック(図4参照)が係合可能なように内部がL字状に形成されている。
【0026】
また、電子カメラ1の底面には、バッテリーカバー36がヒンジ37を介して開閉自在に設けられており、該バッテリーカバー36上に形成されたバッテリーカバーオープンつまみ38を操作してバッテリーカバー36を開放することによって電池を交換できるようになっている。
【0027】
図4は、図1に示した電子カメラの底面に組付けられる拡張ユニットの外観斜視図である。尚、図4には、拡張ユニット40の背面側から見た様子が示されている。
【0028】
拡張ユニット40の上面には、電子カメラ1の拡張端子30と嵌合する端子42と、固定ネジ43と、略L字状のフック44とが設けられている。このフック44を電子カメラ1側のユニット取付け穴34に係合させるとともに、固定ネジ43を三脚用ネジ穴32に螺合させることで電子カメラ1の底部に拡張ユニット40が組付けられ、電子カメラ1と拡張ユニット40は拡張端子30及び端子42によって電気的に接続される。
【0029】
また、図中拡張ユニット40の左側面には、図示せぬ25ピンのSCSI端子が設けられ、パソコンやプリンタ54とSCSIケーブルを介して直接接続が可能となっている(図5、図9参照)。
【0030】
拡張ユニット40の背面には、スライドスイッチ46とディップスイッチ48が設けられている。スライドスイッチ46は、OFF位置、SCSI位置等の切り替えに用いられ、スイッチをOFF位置に設定するとパワーセーブモードとなり、電子カメラ1側に装着される電池の消耗を抑える。即ち、電子カメラ1に拡張ユニット40が組付けられていない状態と略同等になる。また、スライドスイッチ46をSCSI位置に設定するとSCSI端子を介して接続されたパソコンやプリンタ54とのデータの送受が有効になる。即ち、撮影した画像をパソコンに送ることができ、パソコン側で電子カメラ1の撮影操作を行うことができる。また、撮影した画像データを加工してプリンタ54に直接転送してプリントすることができる。
【0031】
一方、ディップスイッチ48は、4ポジションアップ/ダウン式のものが用いられ、4つのスイッチの組合せによってSCSIモード下における更に詳細な設定が行われる。即ち、前記スライドスイッチ46によってSCSIモードが選択されている場合に、ディップスイッチ48によって更にパソコン接続を有効とするPC動作モードとするか、或いはプリンタ接続を有効としてプリントを可能にするプリントモードにするかの設定等が行われる。
【0032】
図5には、図1に示したデシタルカメラと図4に示した拡張ユニットとを組み合わせたシステムの構成が示されている。電子カメラ1は撮影した画像をNTSC等の所定の信号形式で送出する映像出力端子を有しており、該映像出力端子をアクセサリーシュー12に取り付けられる液晶ビューファインダや液晶のモニタ50、又はテレビモニタ等の画像表示装置に接続することにより、スルー画像(動画)や撮影した画像を確認することができる。
【0033】
また、電子カメラ1内には記録手段であるメモリーカード52が装填され、撮影した画像データ及び撮影に関する情報は所定の形式でメモリーカード52に記録される。記録方式には、例えば、Exifフォーマットに準拠する形式が採用され、撮影されたコマ毎にJPEG形式で圧縮した画像データと80×60画素のサムネイルデータとが一組で記録される。更に、前記画像データと併せて画像データのタグ情報が記録される。
【0034】
メモリーカード52には、PCカード、又はPCカードアダプタによってPCカードと互換性を有して使用できるスマートメディア(SSFDC)が用いられる。メモリーカード52は電子カメラ1から取り出し可能であり、PCカードスロットを有するノートパソコンや、PCカードリーダに挿入することができ、画像データを種々の機器において利用することができる。
【0035】
電子カメラ1の底面に組付けられた拡張ユニット40はSCSIケーブルによってプリンタ54と直接接続が可能である。プリンタ54と拡張ユニット40との間では双方向通信が行われ、接続されたプリンタ54からはプリンタの機種、用紙サイズ等に関する情報が拡張ユニット40側に送られる。
【0036】
図6はそれぞれ各種の証明写真のプリントサイズと同じアスペクト枠(印刷する場合はカットガイダンスとして利用する)がモニタに表示された状態を示す図であり、図6(A)、図6(B)、図6(C)及び図6(D)はそれぞれビザ用枠、パスポート用枠、自動車運転免許用枠、及び名刺用枠を示している。また、図7は撮影した画像上にパスポート用枠が合成された状態を示すモニタの表示画面を示す図である。
【0037】
図8はサイズ切替えボタン14等の操作に基づく液晶表示パネル13の表示内容を示す図である。サイズ切替えボタン14(選択手段)は、前述したように各種の証明写真のプリントサイズの設定及び切替えを行うものであり、ワンプッシュするごとに「OFF」→「Aサイズ(ビザ用証明写真)」→「Bサイズ(パスポート用証明写真)」→「Cサイズ(自動車運転免許用証明写真)」→「Dサイズ(名刺用写真)」→「OFF」となるように用途を切り替える。なお、切り替えた用途に応じて前記図7に示したモニタ上に表示されている枠についても、大きさやアスペクト比とを切り替える。これら上記の証明写真の種類は、この実施の形態の4種類に限定されるものではない。
【0038】
尚、ビザ用証明写真のプリントサイズは50mm×50mm(縦横のアスペクト比=1:1)、パスポート用証明写真のプリントサイズは45mm×35(アスペクト比=9:7)、自動車運転免許用証明写真のプリントサイズは30mm×24(アスペクト比=5:4)、名刺用写真のプリントサイズは26mm×19mm(アスペクト比=26:19)である。
【0039】
また、図8に示した液晶表示パネル13上でセグメント表示されている「A」「b」、「c」及び「d」は、それぞれAサイズ、Bサイズ、Cサイズ及びDサイズが指定されていることを示し、また、セグメント表示されている「2」は、前述したシーン数切替えボタン24によって2シーンプリントが設定されていることを示す。
【0040】
図9は、上記電子カメラ等の内部構成を示すブロック図である。
【0041】
この電子カメラ1は、主として撮影レンズ2、CCD56、アナログデコーダ57、A/Dコンバータ58、自動でピントを調節するとともに画角の調節を行うAF・画角調節手段59、カードインターフェース(カードI/F)60、SCSI・I/F62、中央処理装置(CPU)64、ワークメモリ68、フレームメモリコントローラ70、圧縮/伸長エンジン72、デジタルエンコーダ76、フレームメモリ78、及び操作部80等から構成されている。尚、SCSI・I/F62は、拡張ユニット40側に設けられている。
【0042】
被写体からの光は、撮影レンズ2によってCCD56の受光面に結像される。CCD56には、例えば、2/3インチ140万画素のものが用いられ、該CCD56の受光面に結像された画像光は、R、G、Bフィルタを有する各センサで所定時間電荷蓄積され、光の強さに応じた量のR、G、B信号に変換される。
【0043】
このR、G、B信号はアナログデコーダ57に導かれ、ここでR、G、B信号のゲイン等が制御される。アナログデコーダ57から出力されるR、G、B信号は、A/Dコンバータ58によってデジタル信号(R、G、Bデータ)に変換された後、このR、G、Bデータは、Y/C変換処理によりY/Cデータ(輝度信号Yとクロマ信号C)に変換され、フレームメモリコントローラ70を介してフレームメモリ78に格納される。
【0044】
圧縮/伸長エンジン72は、CPU64から圧縮コマンドが送られると、フレームメモリ78上のY/Cデータを圧縮し、その圧縮データをカードI/F60を介してメモリーカード52に出力する。これにより圧縮データがメモリーカード52に記録される。また、メモリーカード52に記録された圧縮データを再生する場合には、前記圧縮/伸長エンジン72は、メモリーカード52から読み出された圧縮データを伸長処理し、この伸長処理したY/Cデータをフレームメモリ78に展開する。
【0045】
デジタルエンコーダ76は、フレームメモリ78からフレームメモリコントローラ70を介してY/Cデータが加えられており、この入力するY/Cデータに基づいて例えばNTSC方式のカラー複合映像信号を生成し、これを映像出力端子82に出力する。
【0046】
CPU64は、撮影して得た映像信号に対して、背景と被撮影者とを分離する処理、撮影者の顔の大きさ、頭の天位置、顎の位置を検出する処理、撮影者の大きさが所定の大きさになるように画角を調節又はリサイズする処理等の信号処理を行う。
【0047】
オンスクリーンデバイス(OSD)コントローラ74は、CPU64からのコマンドに基づいて本発明に係る各種の枠を示す枠信号や文字等を示すキャラクタ信号を発生し、これをデジタルエンコーダ76から出力される映像信号に混合させる。
【0048】
また、CPU64は、プリントモード時にはフレームメモリ78に格納されたY/CデータをR、G、Bデータに変換し、ワークメモリ68に格納する。そして、このR、G、BデータをSCSI・I/F62を介してプリンタ54に転送する。尚、ROM66には、制御プログラム及び各プリンタの機種に応じた色補正用ルックアップテーブル(LUT)が格納されている。
【0049】
更に、後述する証明写真の撮影プリント又は再生プリントのモード時には、前記フレームメモリ78に格納されたY/Cデータのうち、選択された証明写真を示す枠内の画像に対応するY/CデータのみをR、G、Bデータに変換してワークメモリ68に格納し、各種の証明写真に要求されるプリントサイズと同じサイズでプリントされるように前記R、G、Bデータの画素数を補間処理等によって調整し、これにより、証明写真プリント用のR、G、Bデータや撮影情報及び枠情報をプリンタ54に転送する。
【0050】
次に、上記の如く構成された電子カメラの作用について説明する。
【0051】
CPU64は、電子カメラ1を統括制御するもので、シャッタボタン9、モードダイヤル10、アップ/ダウンダイヤル11、サイズ切替えボタン14、プリントボタン16等を含む操作部80からの各種のスイッチ入力に基づいて通常の撮影モード、撮影プリントモード、再生プリントモード等を判別し、各モードに応じて各回路を制御する。
【0052】
ここで、撮影モードは、撮影したカラー画像データをメモリーカード52に記録するモードであり、電子カメラ1のモードダイヤル10を「AUTO」、「P」、「S」、「A」、「M」のうちの何れかに合わせ、また拡張ユニット40を電子カメラ1に接続しない場合、又は拡張ユニット40のスライドスイッチ46をSCSI位置に切り替えない場合に設定されるモードである。
【0053】
撮影プリントモードは、撮影した画像をSCSI接続されたプリンタ54に直ちにプリントするモードであり、電子カメラ1のモードダイヤル10を「AUTO」、「P」、「S」、「A」、「M」のうちの何れかに合わせ、また拡張ユニット40のスライドスイッチ46をSCSI位置に切り替え、更にディップスイッチ48によりSCSIモード下でプリンタ接続を有効とすることを選択した場合に設定されるモードである。
【0054】
また、再生プリントモードは、再生した画像をSCSI接続されたプリンタ54にプリントするモードであり、電子カメラ1のモードダイヤル10を「PLAY」に合わせ、また拡張ユニット40のスライドスイッチ46をSCSI位置に切り替え、更にディップスイッチ48によりSCSIモード下でプリンタ接続を有効とすることを選択した場合に設定されるモードである。
【0055】
図10は、本発明に係る証明写真システムを用いて証明写真を撮影する際の撮影の実施の形態を示す図である。
【0056】
同図によれば、被撮影者90は、背景板92の前に位置し、プリンタ54とモニタ50とが接続された電子カメラ1によって証明写真を撮影する状況を示している。
【0057】
電子カメラ1を証明写真撮影モードに設定して証明写真を撮影する場合の処理動作について、図11に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0058】
従来の証明写真撮影では、撮影を開始する前ににおいて使用する証明写真の種類に応じたズーム倍率と写真サイズとの設定を行う処理が必要であったが、本発明によればズーム倍率は自動で設定され、写真サイズは撮影終了後のプリント時に設定すればよい。なお、撮影するズーム倍率は、いちばん大きなサイズを必要とするビザ用証明写真(50mm×50mmのプリントサイズ)の領域を確保できる撮影範囲の大きさとし、本実施例では80mm×60mmにて撮影する。また、プリントする時のプリンタの解像度が203dpi(8ドット/mmの解像度)である場合には、撮影範囲は640×480ドットの記録画素数で撮影する。
【0059】
電子カメラ1を被撮影者に向けてシャッタボタン9を押すと、電子カメラ1のCPU64における処理プログラムは、図11に示すステップS100「仮撮影」(以下S100のように省略して記載する)にジャンプしてきて、仮撮影を実行する。そして撮影した画像を解析するために次のS102「クロマキーによる被撮影者の抽出」に進む。
【0060】
S102では画像処理のクロマキー機能等を用いて、画像から背景を除去して被撮影者90を抽出する処理を行い、次のS104「頭の天位置の検出」に進む。一般に証明写真は無帽であることが条件となっているので、帽子等による頭の天位置に関する誤認識が生じることはない。
【0061】
S104では、図12に示す画像の上部から走査して、頭の天位置の高さY1を求め、次のS106「被撮影者の横幅の大きさ”X”の大きさを頭部から順にスキャン→記憶」に進む。
【0062】
S106では、走査(スキャン)時の被撮影者90の幅を記憶してゆく。この時、”X”の値は、頭から肩にかけて下方に走査するにつれて増加してゆく。そして、次のS108「”X”の値検査→最大値検出」にて、”X”の最大値を求めて、およその肩の位置を検出する。
【0063】
次のS110「”X”の最大値に対し、ある割合より小さい部分を顔と判断」にて”X”の最大値に対し、ある割合より小さい部分を顔と判断することにより、およその顔の範囲と位置を認知する。一般に顔の幅と肩の幅とは2.5〜3倍ほど違うので、容易に判断することが可能である。
【0064】
次のS112「頭部から順に”X”の値を検査し、いちばん下の位置を顎と判断」にて、図12に示す顎の位置Y2を認知する。また、顎の位置Y2の値は、色の差から画像処理を実施して求めてもよいし、像の深度から焦点情報を基に直接的に求めてもよい。また、検出した肩の位置Y3と、頭の天位置Y1とから経験値に基づいて比例算出して、間接的に求めてもよい。
【0065】
次のS114「顔の大きさ判別」では、顔の長さ(Y2−Y1)を算出して、次のステップS116「適切な顔の大きさ(ドットサイズ)と撮影された顔の大きさ比較」に進む。
【0066】
S116では、仮撮影して得た顔の長さが所定の画素数(基準となるビザ用の証明写真にて頭の長さが27±2mmを要求されている場合で、8ドット/mmの解像度をもつプリンタでプリントする場合には、216±16ドットが所定の画素数となる)との比率を算出する処理を行う。
【0067】
次のS118「ズーム移動量算出」では、前記S116で算出した顔の長さと要求される所定の画素数とから、画角を変更する際のズーム移動量を算出する処理を行う。ズーム移動量を算出したら、次のS120「ズーム移動」に進み、AF・画角調節手段59に対して算出した量だけテレ側又はワイド側にズーム移動する指令を出力し、所定の画角になるよう調節する。なお、AF・画角調節手段59の構成による理由でズーム移動量が離散的である場合には、最も近い画角に調節する。また、ズーム移動は光学系の焦点距離を可変する光学ズームであってもよいし、得られた画像データを演算処理することによって画角変更を行う電子ズームであってもよい。
【0068】
次のS122「”ピー”音発生、ユーザーに対しズーム移動完了を知らせる」にて、画角の調節が終了して所定の画角に設定されたことを利用者に通知する。そして、次のS124「終了」にて仮撮影の処理を終了する。
【0069】
次に、S126「本撮影」にて証明写真となる本撮影を実施すると、所定の画角に調節された図13に示す画像を得る。ここで、用途別サイズに対して撮影範囲が広く余裕をもって撮影されているのは、プリント時に切断用の目安となるカットガイダンスを挿入する場合における融通性を確保するためである。
【0070】
そして、続くS128「リサイズ処理」にて所望の証明写真を指定しサイズ変更を行い、S130「プリント処理」にてプリントを実施し、S132「カット、整形」にてプリントされた写真を所定のカットガイダンスに沿って切断、整形して、S134「終了」にて、証明写真が完成する。
【0071】
図14に、本撮影終了後の画像のリサイズ処理とカットガイダンス挿入処理のフローチャートを示す。
【0072】
同図によれば、S126にて本撮影が終了すると利用者が証明写真の所望の用途を指定して、リサイズ処理を開始する。図8に示したように、利用者は液晶表示パネル13の表示内容を見ながらサイズ切替えボタン14等を操作して各種の証明写真の設定及び切替えを行う。次のS200「証明写真がビザ用?」では、利用者が設定した証明写真の設定が、ビザ用の証明写真であるか否かの判断を行っている。もし、利用者が設定した証明写真がビザ用でない場合にはリサイズ処理を要するので次のS202「バイリニア処理で所望のサイズにリサイズ」に進む。もし、利用者が設定した証明写真がビザ用である場合にはリサイズ処理は不要であるのでS204「顔位置に合わせカットガイダンス挿入」に進む。
【0073】
S202では、撮影により得た画像を縮小するためのリサイズ処理を行う。本発明はリサイズの手法を限定するものではなく、バイリニア処理、3次たたみこみ内挿法などの各種内挿補間処理、スプライン補間等の手法を用いて、被撮影者の顔の大きさやプリントの大きさが所望の大きさになるようリサイズを行う。
【0074】
S204では、被撮影者の顔の位置に応じて図7に示した証明写真の用途に応じたカットガイダンスを画像データに挿入する。このカットガイダンスは、実線でもよいし、破線でもよいし、4隅にのみ枠を示すマークを挿入してもよいし、複数の線種を組み合わせて挿入してもよい。また、カットガイダンスの色は、画像の色の補色にする、又は地の色の濃度が濃い場合には白枠を表示し、地の色が薄い場合には黒枠を表示するなどしてカットガイダンスを見やすく表示してもよいし、枠内と枠外とで濃度を異ならせた枠や、カラーと白黒で区別された枠でもよい。
【0075】
更に、カットガイダンスの枠外に、撮影日付等の撮影情報を合成して同時にプリントすることによって、撮影した証明写真が所定の期限内に撮影された写真であるか否かの判断に用いることができる。また、被撮影者の氏名等の情報を合成して同時にプリントすると、複数の被撮影者の証明写真を一度に撮影して分類する用途に便利である。
【0076】
電子カメラ1にプリンタ54を接続して証明写真のプリントを指定すると、S206「プリンタにデータ転送」にて、証明写真用の画像データがプリンタ54に転送されて、次のS208「プリンタにプリントコマ数指定」にて、所定のプリントコマ数データを送信する。各種プリンタの設定が終了したら、次のS208「プリント実行」に進み、プリントを開始する。
【0077】
プリンタ54にて、指定した証明写真のプリント動作が終了すると、電子カメラ1のプログラムは次のS212「終了」に進み、プリント処理を終了する。
【0078】
図15に、各種証明写真の用途別サイズと、実プリントサイズと、ドットサイズ(画素数)と、プリント駒数との関係を示す。
【0079】
同図は、プリンタの解像度を203dpi(8ドット/mm)とした場合の実施例である。他の解像度のプリンタを用いる場合には、プリンタの解像度に応じて表のドットサイズを変更する。これら各証明写真用のデータ及びカットガイダンスのデータは、ROM66又はメモリーカード52等の記憶手段に予め記憶しておく。
【0080】
同図によれば、最大の画素数はビザ用の証明写真で、その他の証明写真の画素数は全てビザ用の画素数以下であるので、ビザ用に撮影を実施しておけば他の証明写真に用いる場合には撮影後にバイリニアのアルゴリズム等を用いたリサイズ処理を実施して所望の証明写真を容易に得ることが可能となる。
【0081】
本発明に係る証明写真システムを用いて証明写真を撮影するにあたって撮影者は、着座した被撮影者の顔がおよそ画角の中央に位置するように撮影のアングルを調節するだけで、あとは電子カメラ1が自動で画角を調節し、証明写真に併せてカットガイダンスを印刷するので、失敗なく多用途の証明写真を得ることが可能となる。
【0082】
この実施の形態では、電子カメラにモニタが外付けできるように構成されているが、これに限らず、モニタが一体的に設けられた電子カメラでもよく、更にプリンタもカメラに内蔵されたものでもよい。
【0083】
また、上記説明では、被写体像を人物像として証明写真用に自動で画像を調節して撮影する例で説明したが、本発明は人物像に限定されるものではない。
【0084】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る証明写真システムによれば、被写体像を示す画像データを取得するとともに撮影する画角を調節可能な撮影手段と、証明写真の撮影時に前記撮影手段から得られる画像データから顔の大きさを検出する検出手段と、前記検出した顔の大きさが証明写真が必要とする所定の大きさになるように前記撮影手段で撮影する画角を自動的に調節する画角調節手段とを備えたので、証明写真の用途に応じて撮影画角と被撮影者の大きさとを自動で調節することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子カメラの実施の形態を示す外観斜視図
【図2】図1に示した電子カメラの背面斜視図
【図3】図1に示した電子カメラの底面斜視図
【図4】拡張ユニットの外観斜視図
【図5】図1に示した電子カメラと該電子カメラと接続される機器とを組み合わせたシステムの構成図
【図6】各種の証明写真のプリントサイズと同じサイズの枠がモニタに表示された状態を示す図
【図7】画像上にパスポート用枠が合成された状態を示すモニタの表示画面を示す図
【図8】サイズ切替えボタン等の操作に基づく液晶表示パネルの表示内容を示す図
【図9】電子カメラ等の内部構成を示すブロック図
【図10】本発明に係る証明写真システムを用いて証明写真を撮影する際の撮影の実施の形態を示す図
【図11】証明写真を撮影する処理動作を示すフローチャート
【図12】仮撮影で撮影した画像を示す図
【図13】所定の画角に調節された本撮影の画像を示す図
【図14】本撮影終了後の画像のリサイズ処理とカットガイダンス挿入処理を示すフローチャート
【図15】各種証明写真の用途別サイズと、実プリントサイズと、ドットサイズ(画素数)と、プリント駒数との関係を示す図
【符号の説明】
1…電子カメラ、2…撮影レンズ、9…シャッタボタン、11…アップ/ダウンダイヤル、14…サイズ切替えボタン、16…プリントボタン、20…ズームレバー、40…拡張ユニット、50…モニタ、52…メモリーカード、54…プリンタ、59…AF・画角調節手段、62…SCSI・I/F、64…CPU、68…ワークメモリ、70…フレームメモリコントローラ、80…操作部、82…映像出力端子、90…被撮影者、92…背景板
Claims (8)
- 被写体像を示す画像データを取得するとともに、撮影する画角を調節可能な撮影手段と、
証明写真の撮影時に前記撮影手段から得られる画像データから顔の大きさを検出する検出手段と、
各種の証明写真から所望の証明写真を選択する選択手段と、
前記検出した顔の大きさが前記選択手段において選択可能な証明写真のうち最も大きいサイズの証明写真を所定の解像度で印刷するにあたって該最も大きいサイズの証明写真が必要とする所定の大きさになるように前記撮影手段で撮影する画角を自動的に調節する画角調節手段と、
前記検出した顔の大きさが前記選択された証明写真が必要とする所定の大きさになるように、前記調節した画角で撮影して得た画像データを縮小して新たな画像データを生成するリサイズ手段と、
前記新たな画像データに基づいて前記所定の解像度で画像を印刷するプリンタと、
を備えたことを特徴とする証明写真システム。 - 前記調節した画角で撮影して得た画像データを記録する記録手段を備えたことを特徴とする請求項1の証明写真システム。
- 前記検出した顔の大きさは、頭の天位置から顎迄の長さであることを特徴とする請求項1又は2の証明写真システム。
- 前記新たな画像データに前記選択した証明写真に応じたカット範囲を示すカットガイダンスを合成する合成手段を備えたことを特徴とする請求項1、2又は3の証明写真システム。
- 前記合成手段は、前記検出した顔の位置に応じて前記カットガイダンスを合成することを特徴とする請求項4の証明写真システム。
- 前記カットガイダンスは、実線、破線、隅枠のうちの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4又は5の証明写真システム。
- 前記カットガイダンスの色は、地色の補色、地色と反対の濃度、白色、黒色のうちの少なくともいずれか1つであることを特徴とする請求項4、5又は6の証明写真システム。
- 前記撮影手段は、画像データと併せて撮影日付や撮影に関する撮影情報を取得し、
前記プリンタは、前記撮影情報を印刷することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1の証明写真システム。
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