JP4200750B2 - 排気浄化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばディーゼルエンジンなどの排ガスに含まれるカーボンを主とする粒子状物質(以下PMという)を運転領域全体で捕集し得て、低温であっても捕集PM酸化し捕集装置を回復することができる排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ディーゼルエンジンの排ガス中には、カーボン、SOF(Soluble Organic Fraction)、高分子有機化合物、硫酸ミストなどからなるPMが含まれ、このPM排出の抑制が環境改善の観点から強化されている。
【0003】
従来、PMの排出を抑制するため、帯電装置とフィルタを組み合せた電荷型のディーゼルパティキュレートフィルタ装置が提案されている(特開2001−41024号公報)。また、導電性のディーゼルパティキュレートフィルタを用い、導電性フィルタの間で帯電させ捕集するディーゼルパティキュレートフィルタシステムが提案されている(特開2001−20721号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、前者の電荷型のディーゼルパティキュレートフィルタ装置は、捕集部の再生に電気ヒータを用いるため、燃焼させたいPM以外に、捕集部全体を加熱する必要があって、多大なエネルギーを要する。このため、前者の電荷型のディーゼルパティキュレートフィルタ装置は、燃費損失が大きく実用上解決すべき課題を有する。
【0005】
また、後者のディーゼルパティキュレートフィルタシステムは、捕集部の再生に内燃機関による排気温上昇を基に制御している。このため、後者のディーゼルパティキュレートフィルタシステムは、捕集部全体を加熱する必要があって多大なエネルギを要し実用上解決すべき問題を有する。
【0006】
これら従来技術は、いずれも捕集部に触媒が担持されていないため、低温でのPM燃焼が実現することができなく、この観点からも多大なエネルギを必要とする。また、これら従来技術にPt系の酸化触媒を担持した場合であっても、500℃以上の高温場でなければPMが燃焼しないのである。
【0007】
さらに、酸化触媒として、活性酸素種であるO- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルが12CaO・7Al2O3 化合物が提案されている(特開2002−3218号公報)。しかし、これは排ガス浄化装置への適用の開示、これを示唆する開示がない。すなわち、PMと触媒成分との接触状況、PMの酸化燃焼、燃焼促進効果による浄化手法などの開示が認められない。
【0008】
【特許文献1】
特開2001−41024号公報 [0003]
【0009】
【特許文献2】
特開2001−20721号公報 [0003]
【0010】
【特許文献3】
特開2002−3218号公報 [0007]
【0011】
本発明は、以上の課題を解決するために案出されたものである。すなわち、本発明の目的は、例えばディーゼルエンジンなどの排ガスに含まれるカーボンを主とする粒子状物質(以下PMという)を運転領域全体で捕集し得て、低温であっても捕集したPMを酸化燃焼して捕集装置を効率良く的確に回復することができる排気浄化装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の排気浄化装置は、排ガスに含まれる粒子状物質を帯電させる帯電手段と、該帯電手段により帯電された粒子状物質を捕集する捕集装置と、高電圧発生装置に接続された電極を有し、前記電極に高電圧を印加することにより、前記捕集装置により捕集された粒子状物質を燃焼する燃焼装置とを備え、前記燃焼装置の前記電極には、活性酸素種であるO − イオンラジカルおよび/またはO −2 イオンラジカルを生成する12CaO・7Al 2 O 3 化合物および/または原子状酸素を生成するCe酸化物もしくはCeO含有酸化物が担持されていることを特徴とする。
【0015】
【発明の作用・効果】
上記構成からなる本発明の排気浄化装置は、排ガスに含まれるカーボンを主とする粒子状物質(以下PMという)を運転領域全体で捕集し得て、低温であっても捕集したPMを酸化燃焼して捕集装置を効率良く的確に回復することができる作用、効果を実奏する。
【0016】
〔作用:効果が生じる理由〕
具体的には、帯電装置は内燃機関の排気に対して高電圧を印加することにより、排気中のPMが帯電される。帯電したPMは捕集装置において高電圧を印加することにより、静電気的に捕集することができる。捕集したPMを燃焼装置により燃焼させるには、高電圧を印加することにより、放電の熱を利用してPMを酸化させることができる。燃焼装置の酸化触媒には、活性酸素種であるO- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルおよび/または原子状酸素を発生できる物質が担持されていることにより、O- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルおよび/または原子状酸素を発生させPMとの接触にて酸化性能を向上することができる。
【0017】
活性酸素種であるO- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルを発生させることができる12CaO・7Al2O3 化合物は、単独では600℃以上に昇温させないとPMの酸化反応を生じせしめることはできない。しかし、12CaO・7Al2O3化合物に高電圧を印加する装置を組み合わせたPM燃焼装置に構成することにより、低温から確実に効率良くPM燃焼を実現することができる。これは、高電圧による放電が生じた熱が12CaO・7Al2O3 化合物を暖め、600℃以上となること以外に、高電圧による放電でO- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルを多く生成し捕集されたPMとの酸化反応を的確に促進することができることによるものである。
【0018】
また、活性酸素種である原子状酸素を発生させることができるCe酸化物もしくはCe含有酸化物は、単独では300℃以上に昇温させないとPMの酸化反応を生じさせることができないが、前記12CaO・7Al2O3 化合物と同様に、高電圧を印加する装置を組み合わせたPM燃焼装置に構成することにより、低温から確実に効率良くPM燃焼を実現することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態における排気浄化装置は、図1乃至図4に示すように、ディーゼルエンジンの排気管1内に設けた静電捕集装置2の帯電装置3が高電圧発生装置4に導電性良好に接続されている。帯電装置3の帯電用電極5は、棒状の導電体で構成され、所定間隔毎に下流側に複数の突起部6を設けている。 帯電用電極5は、その両端がそれぞれ碍子7によって静電捕集装置2に固定され、排気の流れに対して軸方向が直交するように構成されている。帯電用電極5は、高電圧発生装置4の直流電源装置の負電極側に接続されている。帯電用電極5は、碍子7により接続されているので静電捕集装置2のケースに絶縁された状態に構成されている。そして、帯電用電極5は、突起部6を介してコロナ放電を発生して、PMを帯電させる。
【0020】
帯電装置3の下流側には、帯電したPMを捕集する捕集装置8が設置されている。捕集装置8は、セラミックフォーム9で構成され、中心に燃焼用の電極10が挿入れている。電極10は高電圧発生装置11の直流電源装置の正負いずれかの電極側に接続され、燃焼時に高電圧を印加可能に構成されている。捕集装置8のセラミックフォーム9には、O- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルおよび/または原子状酸素を多く発生する活性酸素種である12CaO・7Al2O3 化合物が担持されている。
【0021】
上記構成からなる本発明の実施形態の排気浄化装置は、図2に示すように、ディーゼルエジンから排出されたPMが静電捕集装置2に導入すると帯電装置3により帯電される。帯電されたPMは、捕集装置8で静電気力により捕集される。通常の運転時はこの帯電と捕集が連続的に起こり、排気中のPMが除去されるのである。そして、ある一定量のPMが捕集されると強制的にPMを燃焼させるのである。
【0022】
すなわち、PMの燃焼では燃焼用電極10に高電圧を印加し、放電によりPMを燃焼を図るのである。PMの発火点以上の温度では、PMが自然に燃焼するのである。また、PMの発火点以下の温度では、セラミックフォーム9に担持した活性酸素種を発生する物質が活性である温度であれば、その物質から放出されるO- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルおよび/または原子状酸素により、PMが燃焼される。本発明の実施形態の排気浄化装置では、さらに低温になり、化合物の活性がなくなった温度域であっても、高電圧を印加することにより、PMを燃焼させることができる。
【0023】
この燃焼メカニズムは、図3に示すように、高電圧が印加されると、化合物に対して放電が生じて熱が発生する。この熱により化合物を活性温度まで上昇させることができる。このため、化合物からO- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルおよび/または原子状酸素の発生を促して燃焼を促進することができる。また、放電によって雰囲気中の酸素分子をイオン化、ラジカル化してPMとの燃焼を促進することができる。このようにして、本発明の実施形態の排気浄化装置では、排ガスに含まれるPMを運転領域全体で捕集し得て、高温から低温まで捕集したPMを効率良く的確に燃焼することができ、捕集装置8を速やかに回復することができる作用、効果を実奏する。
【0024】
すなわち、本発明の実施形態の排気浄化装置は、図4に示すように各比較対象と共に温度が200℃の排気浄化実験を実施した結果、優れたPM燃焼性能が得られた。図中(1)は本発明の実施の形態例、(2)は12CaO・7Al2O3化合物に放電しない場合、(3)はAl2O3で放電をした場合、(4)はPt系触媒である。
【0025】
【その他の実施の形態】
本発明の排気浄化装置においては、上記実施の形態のようなO- イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルおよび/または原子状酸素を多く発生する12CaO・7Al2O3 化合物、Ce酸化物もしくはCe含有酸化物に限らず、O-イオンラジカルおよび/またはO- 2イオンラジカルおよび/または原子状酸素を発生するその他の酸素活性種放出機能を有する触媒を用いることができる。
【0026】
本発明の排気浄化装置は、上記実施の形態例におけるディーゼルエンジンに限らず、この他、希薄燃焼を実奏するガソリンエンジンでも良く、また、ガスタービン、加熱用ボイラーの排気ダクトで、PM、NOxを浄化する装置等の各種各様の装置に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の排気浄化装置を示す概要図である。
【図2】 本発明の実施形態の帯電装置に印加され帯電されたPMが捕集される状態を示す図である。
【図3】 本発明の実施形態の捕集装置に捕集されたPMの燃焼メカニズムを示す図である。
【図4】 本発明の実施形態の排気浄化装置におけるPMの燃焼効果を示す線図である。
【符号の説明】
1…排気管
2…静電捕集装置
3…帯電装置
4…高電圧発生装置
5…帯電用電極
6…突起部
8…捕集装置
9…セラミックフォーム
Claims (1)
- 排ガスに含まれる粒子状物質を帯電させる帯電手段と、
該帯電手段により帯電された粒子状物質を捕集する捕集装置と、
高電圧発生装置に接続された電極を有し、前記電極に高電圧を印加することにより、前記捕集装置により捕集された粒子状物質を燃焼する燃焼装置とを備え、
前記燃焼装置の前記電極には、活性酸素種であるO − イオンラジカルおよび/またはO −2 イオンラジカルを生成する12CaO・7Al 2 O 3 化合物および/または原子状酸素を生成するCe酸化物もしくはCeO含有酸化物が担持されていることを特徴とする排気浄化装置。
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| JP2002357390A JP4200750B2 (ja) | 2002-12-10 | 2002-12-10 | 排気浄化装置 |
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