以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態は、図1に示すように、弁当,おにぎり,パン,牛乳等の鮮度管理対象商品1を含む全ての商品に対して1品毎に無線タグ2を貼り付け、この無線タグ2に記憶された商品識別情報に基づいて各商品の販売データを処理するようにした商品登録処理システムに、本発明の商品管理システムを適用した場合である。因みに、図1において、符号3は値付ラベルを示している。この値付ラベル3には、通常,値段の他、加工年月日や消費期限等が印刷されている。
無線タグ2は、RFIDタグ,無線IDタグ等とも称され、図2に示すように、帯状の基板の外周に沿って形成されたコイル状のループアンテナ21と、当該基板に形成されたLSIチップ22とからなる。LSIチップ22は、ループアンテナ21で受信した変調電波の整流と安定化を行うことによりLSIチップ22の各部に電源を供給する電源生成部23、上記変調電波を復調して制御部26へ送出する復調部24、制御部26から送出されたデータを変調してループアンテナ21に送出する変調部25、復調部24で復調されたデータのメモリ27への書込みや、メモリ27から送信データを読み出して変調部25へ送出する制御部26及び不揮発性のメモリ27で構成されている。
メモリ27には、当該無線タグ2の製造段階で製造業者により割当て設定された固有の無線ID(RFID)を記憶する無線IDエリア27aと、ユーザが任意のデータを書き込むことができるユーザエリア27bとが形成されている。そして、各商品にそれぞれ付されている無線タグ2のユーザエリア27bには、その商品の識別情報の1つである商品固有の商品コードが予め格納されている。また、消費期限が設定されている鮮度管理対象商品1に対しては、商品コードに加えて販売期限情報がユーザエリア27bに格納されている。販売期限情報は、対応する商品が消費期限切れ間近であるために廃棄しなければならない日または時刻に関する情報であり、時刻単位で消費期限が設定される鮮度管理対象商品1の場合には、例えば消費期限の時刻よりも3時間前の時刻が販売期限情報として予め設定されている。また、日付単位で消費期限が設定される鮮度管理対象商品1の場合には、例えば消費期限と同日の日付が販売期限情報として予め設定されている。
図3は、本実施の形態のシステム構成を示す模式図である。本実施の形態では、店内に敷設されたLAN(Local Area Network)4に、商品登録用端末として機能する1台以上のPOS端末5と、POS端末5の上位機として動作する店舗サーバ6とをそれぞれ接続している。
POS端末5は、客が買上げた商品の代金を清算する会計部に設置されている。POS端末5には、会計用タグ認識装置7が接続されている。会計用タグ認識装置7は、会計部のチェックアウトカウンタ8に置かれた買い物籠9に収容されている商品(不図示)に付された無線タグ2から記憶情報をまとめて読取るもので、会計部タグ認識手段を構成する。POS端末5は、会計用タグ認識装置7によって読取られた無線タグ2の記憶情報から買い物籠9に収容されている全ての商品の商品コードを取得し、この商品コードに基づいて各販売商品のデータを売上登録処理、若しくは廃棄商品として回収された各商品のデータを廃棄登録処理するものとなっている。
店舗サーバ6は、店のバックヤードに設置されている。店舗サーバ6には、商品陳列部を構成する複数の商品陳列棚10A,10B,…毎にそれぞれ設けられた陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…が接続されている。各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…は、それぞれ対応する商品陳列棚10A,10B,…に陳列されている各商品(不図示)にそれぞれ取り付けられた無線タグ2から記憶情報をまとめて読取るもので、陳列部タグ認識手段を構成する。店舗サーバ6は、各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…によって読取られた無線タグ2の記憶情報から商品陳列棚10A,10B,…に陳列されている各商品の販売期限に関する情報を取得し、販売期限が過ぎている商品のリストを作成する機能及び作成された販売期限切れ商品リストを通信手段であるLAN4を介してPOS端末5に送信する機能を有している。
店舗サーバ6は、上記各機能を実現するために、店で販売される各商品に関する情報を記憶する商品情報ファイル12、各商品を分類する属性に関する情報を記憶する属性情報ファイル13及び各商品陳列棚10A,10B,…にそれぞれ設けられた陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…に関する情報を記憶する認識装置情報ファイル14を備えている。商品情報ファイル12には、図4(a)に示すように、少なくとも商品コード,属性コード,商品名,単価,売上点数,売上金額,廃棄点数及び廃棄金額の各データ項目からなる商品情報レコードが蓄積されている。属性情報ファイル13には、同図(b)に示すように、少なくとも属性コード,属性名,廃棄管理フラグ,売上点数,売上金額,廃棄点数及び廃棄金額の各データ項目からなる属性情報レコードが蓄積されている。認識装置情報ファイル14には、同図(c)に示すように、認識装置ID及び設置場所名からなる認識装置情報レコードが蓄積されている。
属性情報レコードにおいて、廃棄管理フラグは、対応する属性コードによって分類される属性の商品が鮮度管理対象商品1であるときセットされるフラグである。
認識装置情報レコードにおいて、認識装置IDは、各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…毎に異なるように割当設定された識別符号である。設置場所名は、対応する認識装置IDによって識別される陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…によって無線タグ2の情報を読取り可能な商品陳列棚の識別名(例えば、弁当コーナ,パンコーナ,生鮮コーナ等)である。
陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…は、図5に示すように、上位装置である店舗サーバ6とのインターフェイス部111と、不揮発性のメモリ部112と、制御部113と、制御部113から与えられるデータを無線通信に適した変調信号に変調する変調部114と、変調信号を増幅してアンテナ116から問合せ電波として放射させる送信アンプ115と、アンテナ116で受信した電波信号を増幅する受信アンプ117と、増幅された電波信号からデータを復調して制御部113に与える復調部118とから構成されている。アンテナ116は、当該陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…が設けられている商品陳列棚10A,10B,…の全域が感度範囲となるように設けられている。メモリ部112には、各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…毎に異なるように設定された識別符号である認識装置IDが予め格納されている。制御部113は、店舗サーバ6からインターフェイス部111を介して起動が指令されると所定のデータを周期的に変調部114に送出する機能と、復調部118にて復調されたデータを取込むとそのデータを認識装置IDとともにタグ認識応答としてインターフェイス部111を介して店舗サーバ6に送出する機能とを有している。
因みに、会計用タグ認識装置7も、陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…と同様に構成されている。ただし、インターフェイス部には、上位装置としてPOS端末5が接続されている。また、アンテナは、チェックアウトカウンタ8の上部を感度範囲とするように設けられている。
図6は、店舗サーバ6の要部構成を示すブロック図である。店舗サーバ6は、制御部本体を構成するCPU(Central Processing Unit)61、このCPU61を制御するプログラム等が予め格納されたROM(Read Only Memory)62、CPU61によってデータが読出し自在に書き込まれる各種のデータエリアが形成されたRAM(Random Access Memory)63、現在の日付及び時刻を計時する計時手段としての時計部64、前記LAN4を介して行うデータ通信を制御するLANコントローラ65、前記商品情報ファイル12,属性情報ファイル13,認識装置情報ファイル14等を保存するHDD(Hard Disk Drive)装置66及び各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…とのデータ通信を司るインターフェイス67等で構成されている。
かかる構成の店舗サーバ6においては、図7に示すように、鮮度管理対象商品1に付されている無線タグ2のメモリ情報(RFID,商品コード,販売期限情報)と、当該商品1の陳列場所を示す情報とを対応させて記憶する販売期限切れリストメモリ631が、RAM63に形成されている。
しかして店舗サーバ6は、例えば1分間隔で生成されるタイマ割込信号の入力に応動して、CPU61が図8の流れ図に示すタイマ割込処理を繰返し実行するようにプログラムされている。
すなわちCPU61は、このタイマ割込処理を開始すると、先ず、ST(ステップ)1として時計部64にて計時されている現在日時(年月日時分)を取得する。そして、ST2としてこの現在時刻が予め設定されている期限切れ監視時刻と一致したか否かを判断する。ここで、期限切れ監視時刻は、各鮮度管理対象商品1に設定されている販売期限日時の時刻より数分程度経過した時刻であり、例えば販売期限日時の時刻が0時,3時,6時……というように3時間単位で設定されている場合には、0時01分,3時01分,6時01分というように3時間毎の時刻が予めROM62またはRAM63に設定されている。
ST2において、現在時刻が期限切れ監視時刻と一致していない場合には、CPU61は、このタイマ割込処理を終了する。これに対し、現在時刻が期限切れ監視時刻と一致した場合には、CPU61は、ST3として販売期限切れリストメモリ631をクリアする。しかる後、CPU61は、ST4として各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…に対して起動指令を出力する。そして、ST5として各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,からのタグ認識応答を待機する。
ここで、いずれかの陳列棚用タグ認識装置11X(XはA,B…のいずれかであることを示す)からタグ認識応答を受信すると、CPU61はその都度、ST6として図9に具体的に示す販売期限切れ商品検索処理を実行する。先ず、ST11としてタグ認識応答に含まれる認識装置ID、つまりは応答送信元の陳列棚用タグ認識装置11Xに設定されている認識装置IDを検出する。そして、ST12として認識装置情報ファイル14を検索して、当該認識装置IDに対応して記憶されている設置場所名情報を取得する。
次に、CPU61は、ST13としてタグ認識応答から1つ目の認識タグ情報(鮮度管理対象商品1の場合はRFIDと商品コードと販売期限情報、それ以外の場合はRFIDと商品コード)を検出する。そして、ST14としてこの認識タグ情報から商品コードを取得する。
次に、CPU61は、ST15としてST14の処理で取得した商品コードで商品情報ファイル12を検索して、当該商品コードが設定された商品情報レコードから属性コードを取得する。そして、ST16としてこの属性コードで属性情報ファイル13を検索して、当該属性コードが設定された属性情報レコードの廃棄管理フラグをチェックする。ここで、廃棄管理フラグがセットされていない場合には、対応する属性コードによって分類される属性の商品が鮮度管理対象商品1でないので、CPU61は、ST20の処理に進む。
これに対し、廃棄管理フラグがセットされていた場合には、対応する属性コードによって分類される属性の商品が鮮度管理対象商品1であるので、CPU61は、ST17としてST13の処理で検出した認識タグ情報から販売期限情報を取得する。そして、ST18としてこの販売期限情報によって設定されている販売期限日時を既に経過しているか否かを判断する。ここで、現在日時が販売期限日時を経過していない場合には、ST20の処理に進む。
これに対し、現在日時が販売期限日時を経過している場合には、CPU61は、ST19としてST13の処理で検出した認識タグ情報のRFID,商品コード及び販売期限情報と、ST12の処理で取得した設置場所名情報とを、販売期限切れリストメモリ631に順番に格納する。その後、ST20の処理に進む。
ST20では、CPU61は、タグ認識応答に次の認識タグ情報が有るか否かを判断する。ここで、次の認識タグ情報がある場合には、ST13の処理戻り、次のタグ認識情報を検出して、ST14〜ST20の各処理を繰り返し実行する。こうして、タグ認識応答に含まれる全ての認識タグ情報を順次検出し、ST14〜ST20の各処理を実行して、ST20にて次の認識タグ情報無しを判断したならば、CPU61は、今回の販売期限切れ商品検索処理を終了する。
ここに、店舗サーバ6は、陳列棚用タグ認識装置11A,11B,……で読取った無線タグ2の記憶情報から商品陳列棚10A,10B…に陳列されている各鮮度管理対象商品1の販売期限に関する情報を取得し、販売期限が過ぎている鮮度管理対象商品1のリストを販売期限切れリストメモリ631上で作成する期限切れ商品リスト作成手段を備えている。
図8に説明を戻す。
タグ認識応答があったいずれかの陳列棚用タグ認識装置11Xに対する販売期限切れ商品検索処理を終了すると、CPU61は、ST7としてタグ認識処理を終了したか否かを判断する。ここで、起動指令を与えた全ての陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…からタグ認識応答を受信したか、起動指令を出力後、所定時間を経過すると、CPU61は、タグ認識処理終了と判断する。そして、タグ認識処理終了と判断したならば、CPU61は、ST8として販売期限切れ商品の有無を判断する。ここで、販売期限切れリストメモリ631にRFID,商品コード,販売期限情報及び陳列場所名情報のデータが1つでも格納されていた場合には、販売期限切れ商品有りと判断する。そして、販売期限切れ商品有りの場合には、CPU61は、ST9として販売期限切れリストメモリ631に格納された販売期限切れリストデータを読出し、LAN4を介してPOS端末5に送信して、今回のタイマ割込処理を終了する。なお、販売期限切れ商品無しの場合には、CPU61は、ST9の処理を行うことなく今回のタイマ割込処理を終了する。
ここに、店舗サーバ6は、期限切れ商品リスト作成手段により作成された販売期限切れ商品リストを通信手段であるLAN4を介して送信するリスト送信手段を備えている。
図10は、POS端末5の要部構成を示すブロック図である。POS端末5は、CPU51,ROM52,RAM53,時計部54、LANコントローラ55及び前記会計用タグ認識装置7とのデータ通信を司るインターフェイス56の他、キーボード57,オペレータ用ディスプレイ58,客用ディスプレイ59,レシート・ジャーナル印字用のプリンタ510及びドロワ511等の各種機器によって構成されている。
キーボード57には、特にタグキーK1と締めキーK2とが設けられている。タグキーK1は、会計用タグ認識装置7の起動を指令するキーである。締めキーK2は、売上登録処理及び廃棄登録処理の締めを宣言するキーである。
オペレータ用ディスプレイ58は、POS端末5を操作するオペレータに対して各種のデータを表示するもので、本実施の形態ではタッチパネル付ディスプレイが用いられている。
かかる構成のPOS端末5においては、図11に示すように、RFID,商品コード及び販売期限情報の各データを蓄積可能な認識タグ情報メモリ531と、商品コードと販売期限情報の各データを蓄積可能な廃棄エラーメモリ532と、RFID,商品コード,販売期限情報,陳列場所名情報,廃棄済フラグ及び商品登録中フラグの各データを蓄積可能な期限切れ商品メモリ533、商品コード,単価,点数,金額の各データを蓄積可能なトランザクションメモリ534、廃棄登録フラグ,アイコン表示中フラグ,リスト表示中フラグ,廃棄登録中フラグ,廃棄エラーフラグ及び商品登録中フラグの各種フラグデータを記憶するフラグメモリ535が、RAM53に形成されている。
しかしてPOS端末5は、キーボード57のキー操作若しくはオペレータ用ディスプレイ58に表示されるメニュー画面のタッチ操作により、各種業務メニューの中から登録業務の実行が指令されると、図12の流れ図に示す処理を実行するようにプログラムされている。
すなわちCPU51は、この登録業務処理を開始すると、先ず、RAM53の初期化処理を行い、フラグメモリ525に記憶された各種フラグデータを“0”にリセットする(ST21)。次に、CPU51は、アイコン表示中フラグがセットされるまでの間(ST24)、キーボード57のキー操作が行われるか(ST22)、店舗サーバ6からLAN4を経由して送信されてくる販売期限切れリストデータを受信するのを待機する(ST23)。
ここで、販売期限切れリストデータを受信した場合には(ST23のYES)、CPU51は、図13の流れ図に具体的に示す期限切れリスト受信処理を実行する。すなわち、受信した販売期限切れリストデータを期限切れ商品メモリ533に格納する。このとき、期限切れ商品メモリ533の各データに対応した廃棄済フラグは、全て“0”にリセットする。また、図18に示すように、オペレータ用ディスプレイ58に表示されている商品登録画面G1に期限切れアイコンA1を表示させて、販売期限切れ商品があることをオペレータに報知する。そして、フラグメモリ535のアイコン表示中フラグを“1”にセットする。
ここに、POS端末5は、店舗サーバ6からLAN4を介して販売期限切れリストデータを受信すると、期限切れアイコンA1の表示により販売期限切れ商品があることを当該POS端末5のオペレータに知らせる報知手段を備えている。
こうして、アイコン表示中フラグがセットされると、CPU51は、リスト表示中フラグがセットされるまで(ST27)、キーボード57のキー操作が行われるか(ST22)、次の販売期限切れリストデータを受信するか(ST23)、商品登録画面G1の期限切れアイコンA1がタッチ操作されるのを待機する(ST25)。
ここで、期限切れアイコンA1がタッチ操作されたことを検知した場合には(ST25のYES)、CPU51は、商品登録中フラグがセットされているか否かを判断する(ST26)。そして、セットされている場合には(ST26のYES)、期限切れアイコンA1のタッチ操作を無効とする。
これに対し、商品登録中フラグが“0”にリセットされていた場合には(ST26のNO)、CPU51は、図14の流れ図に具体的に示す期限切れアイコン入力処理を実行する。すなわち、期限切れ商品メモリ533に記憶されているデータに基づいて期限切れ商品リスト画面G2を作成し、図19に示すように、オペレータ用ディスプレイ58にこの期限切れ商品リスト画面G2を表示させる。また、フラグメモリ535の廃棄登録フラグとリスト表示中とをそれぞれ“1”にセットする。
因みに、期限切れ商品リスト画面G2には、販売期限切れ商品の商品名,販売期限日時,陳列場所名及び廃棄済か否かを示す廃棄状態情報のリストL1と、閉じるアイコンA2とが表示される。ここで、リストL1の商品名は、期限切れ商品メモリ533に記憶されている商品コードに対応して、店舗サーバ6の商品情報ファイル12に設定されている商品名である。廃棄状態情報は、対応する廃棄済フラグが“1”にセットされると「廃棄済」と表示される。
ここに、POS端末5は、販売期限切れ商品リストL1をオペレータ用ディスプレイ58に表示させるリスト出力手段を備えている。そして、このリスト出力手段は、報知手段による報知動作、つまり期限切れアイコンA1の表示に対してオペレータによって確認操作がなされたこと、つまり期限切れアイコンA1がタッチ操作されたことを条件に販売期限切れ商品リストL1を出力するものとなっている。
こうして、リスト表示中フラグがセットされると、CPU51は、キーボード57のキー操作が行われるか(ST22)、次の販売期限切れリストデータを受信するか(ST23)、期限切れ商品リスト画面G2の閉じるアイコンA2がタッチ操作されるのを待機する(ST28)。
ここで、閉じるアイコンA2がタッチ操作されたことを検知した場合には(ST28のYES)、CPU51は、図15の流れ図に具体的に示す閉じるアイコン入力処理を実行する。すなわち、期限切れ商品リスト画面G2を消去して、オペレータ用ディスプレイ58の画面を商品登録画面G1に戻す。また、フラグメモリ535の廃棄登録フラグとリスト表示中とをそれぞれ“0”にリセットする。
次に、CPU51は、期限切れ商品メモリ533を検索して、廃棄済フラグが“1”にセットされていないデータの有無を判断する。そして、廃棄済フラグが“1”にセットされていないデータが存在しない場合には、CPU51は、期限切れ商品メモリ533をクリアする。また、商品登録画面G1に表示していた期限切れアイコンA1を消去する。さらに、フラグメモリ535のアイコン表示中フラグをリセットする。これに対し、廃棄済フラグが“1”にセットされていないデータが1つでも存在する場合には、CPU51は上記処理を実行しない。したがって、商品登録画面G1には期限切れアイコンA1が表示されたままとなる。
ここに、POS端末5は、販売期限切れ商品リストL1をオペレータ用ディスプレイ58に表示させるか否かを切換えるリスト出力切換手段を備えている。
キーボード57のキー操作が行われた場合には(ST22のYES)、CPU51は、その操作キーに対応したキー入力処理を実行する。
図16は、タグキーK1が操作されたことに応じて実行するタグキー入力処理の要部を示す流れ図である。すなわちCPU51は、タグキーK1が操作されたことを検知すると、先ず、ST31としてトランザクションメモリ534,認識タグ情報メモリ531及び廃棄エラーメモリ532をクリアする。次に、CPU51は、ST32として会計用タグ認識装置7に対して起動指令を出力する。そして、ST33としてこの会計用タグ認識装置7からのタグ認識応答を待機する。
ここで、会計用タグ認識装置7から所定時間内にタグ認識応答を受信すると、CPU51は、ST34としてタグ認識応答に含まれている全ての認識タグ情報(鮮度管理対象商品1の場合はRFIDと商品コードと販売期限情報、それ以外の場合はRFIDと商品コード)を検出し、認識タグ情報メモリ531に順番に格納する。
ここに、POS端末5は、商品識別情報である商品コードの入力手段として会計用タグ認識装置7を備えている。
次に、CPU51は、ST35として廃棄登録フラグがセットされているか否かを判断する。ここで、廃棄登録フラグがセットされていない場合には、通常の売上登録業務なので、CPU51は、商品登録中フラグを“1”にセットした後、認識タグ情報メモリ531に格納された各商品コードに基づいて販売商品の一括売上登録処理を実行する。例えば、各商品コードにそれぞれ対応して設定されている単価を商品情報ファイル12から読出し、商品コード,単価,点数(=1),金額(単価×点数)の売上トランザクションデータをトランザクションメモリ534に順次格納する処理等を行う。
これに対し、廃棄登録フラグがセットされていた場合には、廃棄登録業務なので、CPU51は、ST36として所定の読出しカウンタnを一旦“0”にリセットした後、ST37としてこの読出しカウンタnを“1”だけカウントアップする。そして、認識タグ情報メモリ531からNo.n(nは読出しカウンタの値)のエリアに格納されている認識タグ情報を取得する。
ここで、ST39として認識タグ情報メモリ531からNo.nの認識タグ情報を取得できたならば、CPU51は、ST40として当該認識タグ情報とRFID,商品コード及び廃棄期限に関して一致するデータが期限切れ商品メモリ533に格納されているか否かを判断する。そして、格納されていた場合には、当該認識タグ情報の無線タグ2が付された商品は廃棄対象の販売期限切れ商品なので、CPU51は、ST41として期限切れ商品メモリ533の当該認識タグ情報と一致するデータの廃棄済フラグを“1”にセットする。また、ST42として当該認識タグ情報の商品コードに対応して設定されている単価を商品情報ファイル12から読出し、商品コード,単価,点数(=1),金額(単価×点数)の廃棄トランザクションデータをトランザクションメモリ534に格納する。さらに、ST43としてオペレータ用ディスプレイ58に表示されている販売期限切れ商品リストL1の当該商品に関するデータの廃棄状態エリアに「廃棄済」を表示させる。
ここに、POS端末5は、会計用タグ認識装置7を介して入力された商品コードで識別される商品が販売期限切れ商品リストL1内に存在するか否かを検索し、存在する場合には当該商品を廃棄商品としてデータ処理する廃棄処理手段を備えている。そして、この廃棄処理手段は、廃棄登録フラグがセットされているとき、すなわち販売期限切れ商品リストL1がオペレータ用ディスプレイ58に表示されている期間中、有効としている。また、廃棄処理手段により廃棄商品としてデータ処理された商品を販売期限切れ商品リストL1上で「廃棄済」と明示している。
しかる後、CPU51は、ST44としてフラグメモリ535の廃棄登録中フラグがセットされているか否かを判断する。ここで、廃棄登録中フラグが“0”にリセットされていた場合には、ST45としてこの廃棄登録中フラグを“1”にセットする。廃棄登録中フラグが既に“1”にセットされていた場合には、ST45の処理を実行しない。
その後、CPU51は、ST37の処理に戻り、読出しカウンタNをさらに“1”だけカウントアップしたならば、ST38以降の処理を再度実行する。すなわち、認識タグ情報メモリ531からNo.nのエリアに格納されている認識タグ情報を取得し、当該認識タグ情報と一致するデータが期限切れ商品メモリ533に格納されているか否かを判断して、格納されていることを確認したならば、対応する廃棄済フラグのセット及び廃棄トランザクションデータの生成・記憶と、「廃棄済」の表示の各処理を実行する。
なお、認識タグ情報メモリ531のNo.nのエリアから取得した認識タグ情報とRFID,商品コード及び廃棄期限に関して一致するデータが期限切れ商品メモリ533に格納されていないことを確認した場合には、当該認識タグ情報の無線タグ2が付された商品は廃棄対象外の商品なので、CPU51は、ST46として廃棄エラーメモリ532に当該認識タグ情報の商品コードと販売期限情報を格納する。そして、ST47としてフラグメモリ535の廃棄エラーフラグがセットされているか否かを判断し、リセットされていた場合には、ST48としてこの廃棄エラーフラグを“1”にセットする。その後、CPU51は、ST37の処理に戻り、読出しカウンタNをさらに“1”だけカウントアップして、ST38以降の処理を再度実行するものとなっている。
こうして、認識タグ情報メモリ531に格納されている全ての認識タグ情報についてST41,42,43の廃棄登録処理またはST46の廃棄エラー処理を実行し、ST39にてNo.Nの認識タグ情報無しを確認したならば、CPU51は、ST49としてオペレータ用ディスプレイ58に、例えば「廃棄登録を完了しました」等のメッセージを表示させて、このタグキー入力処理を終了する。
図17は、締めキーK2の操作により実行される締めキー入力処理の要部を示す流れ図である。すなわちCPU51は、締めキーK2が操作されたことを検知すると、先ず、ST51として廃棄登録フラグがセットされているか否かを判断する。ここで、廃棄登録フラグがセットされていない場合には、通常の売上登録業務なので、CPU51は、売上登録締め処理を実行する。例えば、トランザクションメモリ534に格納されている売上トランザクションデータを店舗サーバ6にLAN4を介して送信する。また、プリンタ510を駆動して売上トランザクションデータの内容に基づき売上レシートを印字し発行する。さらに、ドロワ511を開放させる。しかる後、CPU51は、商品登録中フラグを“0”にリセットして、売上登録業務時における締めキー入力処理を終了するものとなっている。
これに対し、廃棄登録フラグがセットされていた場合には、廃棄登録業務なので、CPU51は、ST52として廃棄登録中フラグがセットされているか否かを判断する。そして、セットされている場合には、廃棄登録処理されたデータがトランザクションメモリ534に格納されているので、CPU51は、ST53としてプリンタ510を駆動してトランザクションメモリ534に格納されている廃棄トランザクションデータの内容をレシート用紙に印字する。そして、ST54としてレシート用紙を切断して廃棄登録レシートとして発行する。また、ST55として廃棄トランザクションデータを店舗サーバ6にLAN4を介して送信する。しかる後、ST56として廃棄登録中フラグをリセットする。ST52にて廃棄登録中フラグがセットされていない場合には、上記ST53〜ST56の各処理を実行しない。
次に、CPU51は、ST57として廃棄エラーフラグがセットされているか否かを判断する。そして、セットされている場合には、廃棄エラー処理されたデータが廃棄エラーメモリ532に格納されているので、CPU51は、ST58としてプリンタ510を駆動して廃棄エラーメモリ532に格納されている商品コードに対応する商品名と販売期限情報とをレシート用紙に印字する。そして、ST59としてレシート用紙を切断して廃棄エラーレシートとして発行する。しかる後、ST60として廃棄エラーフラグをリセットする。ST57にて廃棄エラーフラグがセットされていない場合には、上記ST58〜ST60の各処理を実行しない。
その後、CPU51は、ST61としてオペレータ用ディスプレイ58に表示していた廃棄登録完了のメッセージを消去して、この締めキー入力処理を終了する。
因みに、POS端末5からLAN4を経由して送信されてくる売上トランザクションデータを受信した店舗サーバ6においては、その売上トランザクションデータに存在する商品コードに対応した商品情報ファイル12の売上点数及び売上金額データに当該売上トランザクションデータの点数と金額を加算する。また、同様にして廃棄トランザクションデータを受信した店舗サーバ6においては、その廃棄トランザクションデータに存在する商品コードに対応した商品情報ファイル12の廃棄点数及び廃棄金額データに当該廃棄トランザクションデータの点数と金額を加算するものとなっている。
このように本実施の形態においては、各商品に無線タグ2が取り付けられており、その無線タグ2のメモリ27には、各商品の識別情報としてRFIDと商品コードがそれぞれ格納されている。また、弁当等の鮮度管理対象商品1に取り付けられている無線タグ2のメモリ27には、商品コードとともに販売期限情報が格納されている。
また、各商品が陳列される商品陳列棚10A,10B,…には、それぞれ陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…が設けられている。各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…は、店舗サーバ6の制御により定期的に動作して、自らが設けられている商品陳列棚10A,10B,…に陳列されている各商品に付された無線タグ2のメモリ情報を読取り、店舗サーバ6に送信するようになっている。
店舗サーバ6は、各陳列棚用タグ認識装置11A,11B,…によって認識された各無線タグ2のメモリ情報から鮮度管理対象商品1の販売期限情報を取得し、現在時刻と比較して、販売期限切れ商品の有無をチェックする。そして、販売期限切れ商品がある場合にはそのリストを作成する。そして、この販売期限切れ商品のリストデータをPOS端末5にLAN4を介して送信する。
一方、通常の売上登録業務が実行されているPOS端末5において、LAN4を経由して店舗サーバ6から販売期限切れ商品のリストデータが送られてくると、そのオペレータ用ディスプレイ58に期限切れアイコンA1が表示される。これにより、POS端末5のオペレータは、販売期限切れ商品があることを容易に認識できる。
そして、販売期限切れ商品があることを認識したオペレータは、会計を行う客が途切れたときを見計らって期限切れアイコンA1をタッチ操作する。そうすると、オペレータ用ディスプレイ58に期限切れ商品リスト画面G2が表示される。
例えば、今、図19に示す画面例の期限切れ商品リスト画面G2が表示されたとする。なお、廃棄状態はいずれも廃棄済でない状態(空欄)となっている。この画面G2の販売期限切れ商品リストL1から、オペレータは、販売期限切れ商品として「Aおにぎり」,「B弁当」,「Cパン」,「D牛乳」の4品目があることを知り得る。そこでオペレータは、それぞれ該当する陳列場所に行って販売期限切れ商品を回収する。このとき、例えば「Aおにぎり」が弁当コーナに複数陳列されていた場合には、値付ラベル3に印刷されている消費期限日時が現在日時から3時間以内の「Aおにぎり」を回収する。
販売期限切れ商品を回収したオペレータは、この回収した商品をチェックアウトカウンタ8に載せ、POS端末5のタグキーK1を操作する。なお、回収した商品は買物籠9に入れてもよいし入れなくてもよい。タグキーK1を操作すると、会計用タグ認識装置7が動作して、チェックアウトカウンタ8に載せられた各商品にそれぞれ付されている無線タグ2のメモリ情報が一括して読取られる。そして、販売期限切れ商品のリストデータに存在するメモリ情報か否かがチェックされる。
ここで、販売期限切れ商品のリストデータに存在するメモリ情報であった場合には、そのメモリ情報の商品コードに基づいて廃棄トランザクションデータが生成されて、トランザクションメモリ534に格納される。また、期限切れ商品リスト画面G2に表示されているリストL1の当該商品コードに対応する商品名の廃棄状態エリアに「廃棄済」が表示される。これに対し、販売期限切れ商品のリストデータに存在しないメモリ情報であった場合には、そのメモリ情報の商品コードと販売期限情報が廃棄エラーメモリ532に格納される。
こうして、会計用タグ認識装置7によって認識された全ての無線タグ2のメモリ情報についてチェックが終了すると、オペレータ用ディスプレイ58に廃棄登録完了メッセージが表示される。そこでオペレータは、締めキーK2を操作する。そうすると、トランザクションメモリ534に廃棄トランザクションデータが格納されていた場合には、この廃棄トランザクションデータが店舗サーバ6に送信されて、該当する商品の廃棄データが累積処理される。また、廃棄登録レシートが印字発行される。また、廃棄エラーメモリ532にデータが格納されていた場合には、このデータに基づいて廃棄エラーレシートが印字発行される。そして、廃棄登録完了メッセージが消去される。
したがって、オペレータは、回収した商品のうち廃棄登録レシートにデータが印字されている商品については、販売期限切れ商品なので廃棄する。これに対し、廃棄エラーレシートにデータが印字されている商品については、販売期限切れ商品でないので商品陳列棚に戻す。
例えば、図19に示した販売期限切れ商品リストL1を見たオペレータが商品コードが同一の「Aおにぎり」でも販売期限日時が未だ経過していない「Aおにぎり」を誤って回収したとする。この場合、会計用タグ認識装置7によって認識された「Aおにぎり」の認識タグ情報と、販売期限切れ商品のリストデータに含まれる「Aおにぎり」の認識タグ情報とは、商品コードが一致するもののRFIDと販売期限情報が一致しないので、廃棄エラーレシートにデータが印字される。したがって、販売期限切れ商品でない商品を誤って回収し廃棄してしまうミスを未然に防止することができる。
さて、廃棄登録完了メッセージが消去されると、オペレータは、期限切れ商品リスト画面G2の閉じるアイコンA2をタッチ操作する。すると、期限切れ商品リスト画面G2が消去され、商品登録画面G1に戻る。このとき、期限切れ商品メモリ533に格納されているデータの廃棄済フラグが全て“1”にセットされていた場合、つまり販売期限切れ商品が全て回収された場合には、期限切れアイコンA1が消去される。ところが、期限切れ商品メモリ533に格納されているデータの中に1つでも廃棄済フラグが“1”にセットされていないデータが存在する場合には、期限切れアイコンA1が継続して表示される。これにより、オペレータは、廃棄期限切れ商品の回収が済んでいないことを認識できる。
このように本実施の形態によれば、店舗サーバ6において作成された販売期限切れ商品リストL1に掲載されている商品、すなわち販売期限切れによって廃棄すべき商品しか廃棄登録することができない。したがって、誤って廃棄対象外の商品を回収し廃棄登録してしまったり、故意に廃棄対象外の商品を回収し廃棄登録して商品を着服したりするような店員の不正を未然に防止することができる。
また、販売期限切れ商品として回収した商品をチェックアウトカウンタ8に載せ、タグキーK1と締めキーK2を操作するだけで、回収した商品の廃棄登録が実行されるので、回収した商品の商品コードを1品1品入力操作して廃棄登録していた従来よりも手間を簡略化でき、廃棄登録業務に要する時間の短縮と効率化を図ることができる。
また、通常の売上登録業務を実行している最中に期限切れアイコンA1をタッチ操作して販売期限切れ商品リストL1を表示させると、廃棄登録業務に切換わる。また、期限切れ商品リスト画面G2の閉じるアイコンA2をタッチ操作して販売期限切れ商品リストL1を消去すると、売上登録業務に復帰する。したがって、売上登録業務から廃棄登録業務への煩雑なモード切換操作も不要となるので、この点においても操作性の向上を図ることができる。
なお、前記実施の形態では、各鮮度管理対象商品1にそれぞれ付された無線タグ2に、当該商品の販売期限情報を記憶させるようにしたが、例えば各鮮度管理対象商品1にそれぞれ付された無線タグ2のRFIDに対応して当該商品の商品コードや販売期限情報を設定記憶したデータベースを作成することによって、無線タグ2から商品コードや販売期限情報を省略することができる。
また、前記実施の形態では、販売期限切れ商品リストL1に廃棄状態エリアを設け、タグキー入力処理のST43において廃棄済フラグがセットされた商品に対して「廃棄済」を表示させて廃棄商品としてデータ処理された商品であることを明示したが、廃棄済フラグがセットされた商品のデータを販売期限切れ商品リストL1から削除してもよい。この場合、販売期限切れ商品リストL1から廃棄状態エリアを省略することができる。
1…鮮度管理対象商品、2…無線タグ、4…LAN(通信手段)、5…POS端末、6…店舗サーバ、7…会計用タグ認識装置、10A,10B…商品陳列棚、11A,11B…陳列棚用タグ認識装置、12…商品情報ファイル、13…属性情報ファイル、14…認識装置情報ファイル、531…認識タグ情報メモリ、532…廃棄エラーメモリ、533…期限切れ商品メモリ、534…トランザクションメモリ、535…フラグメモリ、631…期限切れリストメモリ、A1…期限切れアイコン、A2…閉じるアイコン、G1…商品登録画面、G2…期限切れ商品リスト画面、K1…タグキー、K2…締めキー、L1…販売期限切れ商品リスト。