JP4218474B2 - 射出成形装置および射出成形方法 - Google Patents
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Description
そして、金型剛性を高剛性にすることなく樹脂圧力による金型の変形を抑制し、精度の高い成形品を低コストで射出成形により構成することを目的として、金型の型締め機構に連動して、金型を型締め方向と直交する方向から押圧する機構を備えたものが知られている(特許文献1)。
また、金型を型締め方向と直交する方向から押圧する機構として油圧シリンダを用いたものも知られている(特許文献2を参照)。
特許文献1に記載された技術においては、簡便な構成での実現が困難であり、樹脂圧に応じて型締め直交方向の押圧力制御が困難である。
特許文献2に記載された技術においては、装置が大掛かりになるとともに、成形にかかる時間が長くなり、射出成形装置の制御が複雑となる。
前記固定型または前記可動型に附設された枠構造を構成する部材のうち、少なくとも1つの部材を固定型または前記可動型に取付けるものであり、この部材を型への締結方向と直交する方向に隙間を設けて取付けるものである。
型締め方向および型締め直交方向のうち、前記枠を構成する部材が締結されていない方向に対し、押圧可能な押圧手段が設けられる。すなわち、枠を構成する部材の締結方向と直交する方向に押圧力をかける構成とするものである。
そして、前記押圧手段が、型のキャビティ内に投入される樹脂量によって制御されているものである。
簡便な構成により型の剛性を向上可能であるとともに、様々な型に適用可能な押圧手段を構成することができる。
また、型に押圧力を加えることにより発生する枠の変形に対応することが可能であるとともに、枠の変形を利用して円滑に押圧力の制御を行うことができる。
さらに、枠の変形を利用して押圧力の制御が可能であるとともに、過剰な押圧力が型にかかるのを防止できる。
押圧手段の構成を簡便にすることができるとともに、大きな押圧力を発生させることができる。
型の内外にかかる力のバランスを保ち、型にかかる負荷を軽減できる。
型への負荷を軽減でき、型の耐久性を向上できる。さらに、簡便構成で射出成形時における型の剛性を向上できる。
円滑な樹脂圧の吸収が可能であり、樹脂圧変動に対しても容易に対応可能である。
射出成形においてバリの発生を低減して成形精度の高い成形品を構成することができる。
射出成形装置1はシリンダ7内の樹脂をプランジャ8の摺動により可動型2と固定型3との間に供給し、樹脂の成形を行うものである。射出成形装置1において可動型2と固定型3とによりキャビティが構成され、シリンダ7はキャビティにゲートなどにより接続しているものである。そして、プランジャ8の注入ストロークに応じた量の樹脂がキャビティ内に導入されるものである。
可動型2と固定型3とは型締めされ、型締めされた可動型2と固定型3の外側面に枠体が嵌められる。可動型2と固定型3に装着される枠体は、2つの枠体4・5により構成されている。枠体4・5を互いに、可動型2と固定型3とを囲む状態で組み付け、型に装着するものである。
枠体5には押圧手段6が設けられており、枠体4・5を装着した型に押圧を加えることができる構成となっている。押圧手段6は固定型3の外側面に押圧を加える構成となっており、可動型2と固定型3の型締め方向と直交する方向に押圧力を加える構成となっている。
型に加えられる押圧力は、型内への樹脂投入量により制御される。押圧力を樹脂投入量と同期させることにより、型開閉時などの型が樹脂圧を受けない時に型合わせ部へ圧力集中を防ぎ、型合わせ部の保護を行うことができる。
図2は枠体を装着した型の構成を示す斜視図であり、図3は押圧手段の構成を示すX−X線断面図である。
枠体4・5は、可動型2と固定型3とを組み付けて型締めしたものに装着されるものである。これにより、可動型2および固定型3にかかる樹脂射出時の圧力を枠体4・5により受け止め、可動型2および固定型3の剛性を向上させることなく、射出成形品の成形精度を向上できるものである。このため、可動型2および固定型3の製作コストを低減することが可能となる。
枠体4・5は射出成形時に発生する型締め方向および型締め方向と直行する方向にかかる力を受けるものである。枠体5は、U字状部材により構成されており、固定型3の型締め方向と直交する面および平行な面に装着される構成となっている。枠体4は可動型2、固定型3および枠体5を内側に挿嵌する構成となっており、枠体4端部内側が枠体5の端部外側に当接する構成となっている。
枠体4は可動型2に固定されており、固定型3は枠体5に固定されている。そして、可動型2と固定型3とを型締め方向に組み合わせることにより、可動型2と固定型3とにより型を構成するとともに、枠体4・5が組み合わさるものである。
すなわち、枠体4に可動型2を固定し、枠体5に固定型3を固定することにより、枠体4・5の組み付けと同時に金型の組み付けが行えるものである。
固定型3と可動型2とを組み付けた後に、固定型3と可動型2のと間に構成されるキャビティに樹脂の射出を行うものである。図4においては、キャビティ中央部より樹脂が射出されて、キャビティ内において押圧手段配設側に樹脂が広がってゆくものである。
図5は加圧開始時における型と枠体の構成を示す図であり、図6は加圧維持状態における型と枠体の構成を示す図であり、図7は樹脂量と油室への供給油量の関係を示す図である。図7において黒色線は時間に対する型内に射出される樹脂量の変化を示し、白抜き線は時間に対する押圧手段の圧力を示すものである。
図5に示すごとく、型内に射出された樹脂量が一定量に達すると、枠体5の油室11に作動油の供給が開始される。そして、油室11の圧力が上昇し、加圧板12による押圧力が増大する。図6に示すごとく、射出された樹脂が型のキャビティを略満たす状態においては、油室11の圧力が一定となり押圧力も一定となるものである。
キャビティ内に射出された樹脂の圧力に応じて押圧を加えるので、射出成形の過程において型が変形しにくくなる。
型内に射出された樹脂量が一定量以上となると、油室11への油圧が上昇する。油室11にかかる圧力は、設定圧力に達した後には、その圧力を維持する構成となっている。設定圧を射出される樹脂による圧力と同じとすることにより、固定型3の変形を抑制することができるものであり、成形精度を向上させることができるものである。
図7を用いて説明すると、型内に射出された樹脂量が設定値であるV1に達すると、押圧手段の圧力上昇が開始される。押圧手段の油圧は、P1を維持するように設定されており、油圧が上昇して、圧力がP1に達するとその圧力を維持する構成となっている。
このように、型の変形を抑制するので、型の変形抑制における型自体の剛性の寄与を低減でき、型にかかるコストを低減し、射出成形品の製造コストを低減できるものである。
図8は加圧時における固定型と枠体の構成を示す図である。
油室11に作動油を供給して押圧力を発生させると、枠体5の押圧手段配置部がたわむ構成となっている。枠体5は押圧手段配設部において、枠体4側端部が枠体4に係止されており、反対側端部は枠体5に接続している。このため、押圧手段配設部において枠体5が変形しやすくなっている。枠体5の押圧手段配設部を弾性変形可能に構成することにより、押圧手段により過剰な力が固定型3にかかることがなく、型の耐久性を維持することができるとともに、成形品の成形精度を向上できるものである。また、枠体の弾性変形により押圧力を調節できるので、枠体を簡便に構成することができ、製造コストを減少できる。
枠体5のたわむ部位を押圧力手段配設部とすることにより、加圧板12および固定型3の位置を維持させながら、枠体5の押圧力手段配設部位を外側に変形させて油室11を大きくし、作動油供給による押圧力の制御を容易にすることができる。
図9は枠体の固定型への締結構成を示す図であり、図10は枠体締結部の拡大図である。
枠体5は、固定型3の型締め方向と直交する面において、固定型3と締結されている。固定型3には型締め方向にネジ孔23が刻設されており、このネジ孔23に枠体5の孔22に遊嵌されたネジ21が螺装されている。枠体5の孔22はネジ21の径より大きく構成されており、ネジ21の頭部が枠体5に係合して枠体5を固定型3に締結するものである。
枠体5の伸びる部位において、孔22はネジ21の径より大きく構成されており、枠体5は固定型3に対して伸び方向と直交する方向に締結されている。このため、枠体5の締結部位が伸びる場合においても、枠体5の変形を阻害することなく、固定型3と枠体5との締結を維持することができる。
このように、型および型を覆う枠体を構成することにより、枠体5の全体としてのたわみを利用しながら、樹脂射出による固定型3の変形を抑制し、射出成形によるバリの発生を抑制できるものである。このため、枠体5の変形にともなう円滑な弾性力変化を利用して型に押圧力を加えることができ、押圧力の制御を容易に行うことができる。
図11は押圧手段にオイルバックを用いた構成を示す図である。
図11に示す構成において、押圧手段はオイルバック25により押し出される加圧板12により構成される。枠体5の油室11内には加圧板12およびオイルバック25・25が配設されており、油室11内の加圧板12内側にオイルバック25・25配設されている。オイルバック25・25に作動油を供給することにより、オイルバック25・25を膨張させて加圧板12を固定型3に押し付ける。これにより、固定型3の押圧力を加えるものである。
オイルバック25を用いることにより、作動油の漏れる可能性を極めて低減できるとともに、加圧板12や枠体5の整備性を向上できるものである。
押圧手段としては、オイルバックのほかにエアバックなどを利用することが可能であり、型の使用状況などに応じて適宜選択することができる。
2 可動型
3 固定型
4 枠体
5 枠体
6 押圧手段
11 油室
12 加圧板
Claims (6)
- 固定型と可動型を対向に配置して構成される成形型と、該成形型の外側面に当接する枠構造と、を有する射出成形装置であって、該枠構造を成形型に対して着脱自在に構成し、該枠構造を互いに係合する部材を組み合わせて構成し、枠構造を構成する部材を前記成形型に締結するとともに、該締結方向が型締め方向又は型締め方向と直交する方向のどちらか一方であり、
前記成形型に締結される枠構造を構成する部材には、締結具と該枠構造を構成する部材との間であって、締結方向と直交する方向に、所定の隙間を設けており、
前記枠構造と成形型との間に前記成形型を押圧可能な押圧手段を設けるとともに、該押圧手段の押圧方向は前記締結方向と直交することを特徴とする射出成形装置。 - 前記押圧手段が、油圧制御手段であることを特徴とする請求項1記載の射出成形装置。
- 前記油圧制御手段が、成形型内へ投入される樹脂量に応じて押圧力の制御をすることを特徴とする請求項1または請求項2記載の射出成形装置。
- 請求項1記載の射出成形装置を用い、該射出成形装置の成形型内に発生する樹脂圧の一部を、該成形型に附設された枠構造により受圧することを特徴とする射出成形方法。
- 固定型と可動型を対向に配置して構成される成形型の外側に枠体を配設し、該枠体と前記成形型との間に設けた押圧手段により、成形型を成形型の型締め方向と直交する方向に押圧するとともに、
前記枠体の押圧手段配設部を弾性変形可能に構成し、
成形型の型締め方向と直交する方向において成形型内に発生する樹脂圧に、枠体の弾性変形による復元力を対向させることを特徴とする射出成形方法。 - 固定型と可動型を対向に配置して構成される成形型の外側に枠体を配設し、該枠体と前記成形型との間に設けた押圧手段により、成形型を成形型の型締め方向と直交する方向に押圧して、成形型において固定型と可動型との型合わせ部の樹脂圧による変形を低減し、
成形型のキャビティ内に射出された樹脂量に応じて押圧手段による押圧力の制御を行うことを特徴とする射出成形方法。
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