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JP4232144B2 - 鶏卵包装用容器 - Google Patents
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、合成樹脂シートを素材とし、真空成型などによって鶏卵を収容するに適した凹凸立体形状を有する蓋部、収容部及び連結部が一体に成形された鶏卵包装用容器に関するもので、鶏卵包装技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
殻付き生鶏卵(以下、単に「鶏卵」という。)の貯蔵、運搬、店頭販売などで用いられる鶏卵用の容器として、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンあるいはポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明な合成樹脂シートを素材とし、鶏卵を収容するに適した凹凸立体形状を有する蓋部と収容部とが、連結部を介して一体成形された容器が広く用いられて来ている。
【0003】
一体成形された蓋部と収容部からなる容器は、鶏卵を収容部に収容した後、蓋部を折り重ね、蓋部と収容部の周辺部に存在するフランジ部を利用して、例えばホチキスや熱融着により封じて、使用されている。
【0004】
したがって、一体成形された蓋部と収容部は、その連結部において、容易に折り曲げることができなければならない。
しかしながら、材質の合成樹脂シート、すなわち、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレンあるいはPETなどからなるシートは剛性なもので、また、その特長を利用することが、壊れやすい鶏卵を安全に、また確実に収納する容器に必要であるが、その特性の故に、連結部の折り曲げが困難となる。
そこで、剛性のある合成樹脂シートを素材として、蓋部と収容部とが一体成形された容器を成形する際には、連結部に折り曲げを可能にする工夫が必要であった。
【0005】
この連結部を折り曲げ可能とする手段として、広く採用されている手段は、連結部を曲面、ほぼU字状にする、いわゆるRを持たせるという手段である(例えば、特許文献1参照)。
【0006】
しかしながら、合成樹脂シートは、上記したように弾力に富んでいるから、折曲部を介して折曲させるとき、相当の抵抗があり、数が多いと、作業者をして、疲労させ、蓋体の折曲作業に手間がかかるという問題が存在する。
この問題は、人工の手作業でも、また、機械作業でも共通した欠点で、折曲部を介して蓋体を折曲げるとき、数が多いから、僅かの抵抗でも、問題となる。
【0007】
かかる連結部を折り曲げ可能とする別の手段として、ミシン目により折曲線を形成するという手段も提案されている(例えば、特許文献2参照)。
【0008】
この手段は、合成樹脂シートの折曲弾性を軽減させて、折曲作業を容易にするのみでなく、従来、折曲弾性に耐える封止手段として用いられているホッチキス等を使用する必要はなく、テープの如き簡単な接着具で、両者を結合できる。
さらには、ミシン目により両者を切離すことが出来るから、開封時に、ミシン目にナイフを入れることにより、簡単に開封できるという特長も有するものである。
【0009】
しかしながら、連結部にミシン目を設ける際、ミシン目状の切目線に沿っての切り裂きを容易にするために、切目線の間隔を狭くすれば、容器の製作中及び運搬中において折曲線の個所で、不測に破れるおそれがある。
さりとて、切目線の間隔を広くすれば、当該切目線に沿っての切り裂きが困難になると言うように、開蓋の容易性と強度低下とが相反する点に問題を有するものであった。
【0010】
したがって、平行した2条のミシン目により、切り裂き片を設けるという提案もなされているが、ミシン目状の切目線を折曲線として機能させることは、避けなければならない(特許文献1参照)。
【0011】
【特許文献1】
特開昭57−77440号公報(第1図、第2図、第2頁左下欄第2行〜第13行)
【特許文献2】
実公昭52−40992号公報(特許請求の範囲、第2欄第26行〜第3欄第3行)
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者らは、現在広く使用されている、収容特性や流通性能が良好で、透明な合成樹脂シートを素材とし、鶏卵を収容するに適した凹凸立体形状を有する蓋部と収容部、これらを連結し屈曲自在に成形されている連結部からなる鶏卵包装用容器について、以下のような問題点を解決して、優れた鶏卵包装用容器を提供すべくさらにより良いものを求めて検討を行ったのである。
【0013】
すなわち、連結部の中央の折り目をU字状に形成したものは、折り目に弾性を持たせているため、鶏卵の収容に際して、蓋部を常に開放状態にして鶏卵の収容を容易にするという機能を有する。
しかしながら、鶏卵を収容したのち、蓋部を収容部に接合させて封じるためには、なんらかの手段によって蓋部を収容部に強制的に押し付けて行う必要があるが、折り目に弾性があり接合させるのに工夫が要り、生産性がよくない。
【0014】
また、封止の仕方が不十分であると、貯蔵、運搬、店頭販売などの際に、蓋部が開放してしまうというトラブルのおそれをも有し、家庭において容器ごと、鶏卵を冷蔵庫で貯蔵する場合、一度開封した容器を、残りの鶏卵の、貯蔵のために封じることにも工夫を強いられる。
【0015】
さらに、ミシン目により折曲線を形成し、連結部の折り曲げを容易としたものは、封止の仕方にも制限を受けない点においては優れるが、ミシン目よる強度低下の問題があり、調製が容易でない。
【0016】
この発明はかかる課題を解決するため、鶏卵を収容するに適した凹凸立体形状を有する蓋部、収容部および連結部を、合成樹脂シートを用いて一体成形する際に、連結部を平板状にすると共に、連結部に長手方向に沿って形成された2条のミシン目により切り裂き片を形成し、ミシン目の1条を折曲線とし、弾力性を持たないように折り目を形成させること、さらには、切り裂き片の末端に、連結部から延出した摘持部を設けることによって、鶏卵の収容・貯蔵に最適な鶏卵の包装容器が得られること、また、2条のミシン目により生じるおそれのある蓋部と収容部の位置ずれが、蓋部と収容部のそれぞれに対応し嵌合する凹凸部を設けることにより防止したものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
すなわち、この発明の請求項1に記載の発明は、
鶏卵を収容するに適した凹凸立体形状を有する蓋部及び収容部の外周に、それぞれ同幅のフランジを一体的に形成し、
前記蓋部及び収容部の長手方向に位置する、いずれか一方側のフランジ同士の縁部を連結し、当該連結部の接合部に沿って第1のミシン目を形成して折り曲げ部とし、
この折り曲げ部に沿った蓋部又は収容部側のフランジに、第1のミシン目と略平行に第2のミシン目を形成し、前記第1のミシン目の間を切り裂き片とし、
当該切り裂き片の少なくとも一方の端部に、除去用の摘持部を形成し、
この切り裂き片を除去することによって、蓋部と収容部とを分離するよう構成したことを特徴とする鶏卵包装用容器である。
【0018】
また、この発明の請求項2に記載の発明は、
請求項1に記載の鶏卵包装用容器において、
前記第2のミシン目は、
蓋部側のフランジに形成されていること
を特徴とするものである。
【0019】
また、この発明の請求項に記載の発明は、
請求項1又は2に記載の鶏卵包装用容器において、
前記蓋部及び収容部は、
各内部の中央部に、長手方向に沿って鶏卵隔離用の円錐台又は角錐台状の凸状部が対称的に複数設けられ、蓋部と収容部の夫々の対応する凸状部の頂部が、嵌合可能に形成されていること
を特徴とするものである。
【0020】
また、この発明の請求項に記載の発明は、
請求項1〜3のいずれかに記載の鶏卵包装用容器において、
前記蓋部に設けられた複数の凸状部は、
少なくとも両端に位置する凸状部は角錐台状で、両側面に角錐台に直交する板状の隔壁を併有するものであること
を特徴とするものである。
【0021】
また、この発明の請求項に記載の発明は、
請求項1〜4のいずれかに記載の鶏卵包装用容器において、
前記蓋部及び収容部は、
短手側のフランジの中央部に、嵌合用の凹部又は凸部が設けられていること
を特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる鶏卵包装用容器の実施の形態について、添付の図面に基づいてより具体的に説明する。
【0023】
この鶏卵包装用容器の最大の特長は、生産現場から消費者への流通・貯蔵に際して、従来品に比して、鶏卵の収納や容器の取扱が極めて容易であるばかりでなく、容器の製造も簡略になるという点にある。
【0024】
鶏卵包装用容器の素材としては、従来から鶏卵の包装容器に使用されているポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリ塩化ビニル(PVC)などが、この発明においても問題なく用いられる。
【0025】
この発明の鶏卵包装用容器の具体例を、図1及び図2に基づいて説明する。
この包装容器1は、PET樹脂シートによって、薄肉の透明な収容部2と蓋部3および連結部4を一体成形して得たものであるが、透明性は必ずしも必要な要件ではないが、外観性から透明な容器であることが好ましい。
【0026】
この実施例においては、収容部2には、鶏卵を収容するに適した凹状の鶏卵収容部8が片側に5個づつ、計10個の鶏卵を収容できるように形成されている。
また、収容された鶏卵を確実に収容するため、収容部2の長手方向の中央部に、4つの円錐台状の凸状部9aと、各凸状部9aに十文字状に接する隔壁14が一体的に設けられている。
【0027】
前記各凸状部9aの頂部には、後記する蓋部3の凸状部9の頂部に形成された嵌合用凸部と嵌合する、嵌合用凹部11がそれぞれ設けられる。
【0028】
一方、蓋部3には、収容された鶏卵を確実に分離し、鶏卵同士が接触して損傷することがないようにするため、蓋部3の長手方向の中央部に、前記収容部2の各凸状部9aに対応させて凸状部9,9,9,9が設けられている。
【0029】
この凸状部9のうち、中央に位置する2個を円錐台状とし、両端の2個を角錐台状としたものである。
この角錐台状の凸状部9の左右両側面には、板状の隔壁13を直交させて形成するとともに、その頂部には、前記収容部2の左右の凸状部9a頂部に形成された凹溝からなる嵌合用凹部11と係合する長方形状の嵌合用凸部12が設けられる。
また、中央部の凸状部9,9の頂部には、収容部2の凸状部9aの頂部に設けられている円形の嵌合用凹部11に嵌合する、横断面円状の嵌合用凸部12が設けられている。
【0030】
また、蓋部3の外周面の四隅には、包装用容器1を積み重ねたとき、上方の包装用容器1が横滑りしないための凸部10が設けられている。
【0031】
収容部2及び蓋部3の周縁には、それぞれ水平方向にフランジ4,5が一体的に形成され、隣接する収容部2及び蓋部3側に形成されるフランジ4,5とによって連結部を形成するものである。
この連結部の幅は、収容部2のフランジ幅hと蓋部3のフランジ幅hとの和とし、また、通常収容部2のフランジ幅hと蓋部3のフランジ幅hは同等とする。
【0032】
そして、前記したように、隣接する収容部2及び蓋部3側に形成されるフランジ4,5とによって形成された連結部の、フランジ4,5の接合面、すなわち、連結部の中心部に、長手方向に沿って第1のミシン目6を形成して折り曲げ部とする。
この折り曲げ部(第1のミシン目6)に沿って蓋部3を、収容部2側に折り曲げることによって、収容部2上に蓋部3をピッタリと重ね合わせるよう構成するとともに、前記第1のミシン目6(折り曲げ部)に沿って、所要間隔を存して蓋部3側のフランジ5側に第2のミシン目6bを平行に形成し、これら2条のミシン目6,6bによって切り裂き片7を形成したものである。
【0033】
なお、切り裂き片7の両端には、連結部から延出した摘持部7aが一体的に形成したものである。
また、前記のミシン目6、6bは必ずしも平行である必要はなく、幅に傾斜を持たせることも可能で、切り裂きをさらに容易にすることができる。
【0034】
さらに、収容部2の短手側におけるフランジ4aの中央部には、嵌合用凹部15,15が、蓋部3の短手側におけるフランジ5aの中央部には、前記嵌合用凹部15,15と係合する嵌合用凸部16,16が形成され、収容部2と蓋部3とを互いに重ねて封止する際の位置合わせとし、同時に収容部2と蓋部3と互いに横ズレしないよう構成されている。
【0035】
以上の例は、鶏卵収容数が10個の容器に関するものであるが、8個入り、6個入り等においても実質的に同様な構造とするものである。
その際、8個入りの場合には、収容部2及び蓋部3の内側に配設される4つの凸状部9,9,9,9のうち、中央部に位置する円錐台状の凸状部9,9のいずれか一方を無くし、その分だけ長手方向の長さを短くし、同様に収容部2側も、中央部に形成されたいずれか一方の凸状部9aを無くして対応させればよい。
【0036】
さらに、6個入りの場合には、収容部2及び蓋部3の、各中央部に配置される円錐台状の凸状部9、9aを全て無くし、その分だけ長手方向の長さを短くすることによって、図12に示す包装用容器1と同じ作用効果を有する包装用容器を構成することができる。
【0037】
なお、この発明の鶏卵の包装用容器には、収容部、蓋部及びそれらの凸状部にはいずれも、容器本体の強度の向上と、収容された鶏卵の揺れを防止して鶏卵を保護するために複数の縦リブが設けられるものである。
これら縦リブの形成に際しては、収容部2内に収容せんとする鶏卵のサイズ(LL,L,MおよびSなど)に合わせたものとされている。
【0038】
前記のフランジは、収容部と蓋部を接合し、容器を封じるために必要な部分であって、ホッチキスや接着剤、テープなどで封止が完全にできることと、封止部分が通常の使用、すなわち、貯蔵・運送・展示などの際に、開封することのない強度とすることを可能とする部分で、通常5〜10mm幅の平板状に成形されている。
【0039】
この発明の鶏卵用包装容器は、包装用容器1に形成した収容部2内に鶏卵を収容したのち、収容部2と蓋部3のフランジ部4,5を重ね合わせのち、ホッチキス、接着剤などを用いて、特にテープなどの簡易な手段を用いても鶏卵を収納包装することができるものである。
【0040】
また、鶏卵の取り出しに当たっては、切り裂き片7から延出されて形成されている摘持部7aを指で摘み、切り裂き片7を連結部から引き剥がすことによって容易に開封することができる。
【0041】
【発明の効果】
この発明の鶏卵用包装容器は、包装用容器を構成する収容部及び蓋部の外周に同幅のフランジを形成し、前記蓋部及び収容部の長手方向に位置する、いずれか一方側のフランジ同士の縁部を連結し、当該連結部の接合部に、長手方向に沿って第1のミシン目を形成して折り曲げ部とし、この折り曲げ部に沿った蓋部又は収容部側のフランジに、第1のミシン目と略平行に第2のミシン目を形成し、前記第1のミシン目の間を切り裂き片とし、この切り裂き片の端部に形成した摘持部を指で摘み、切り裂き片を連結部から引き剥がし除去することによって、蓋部と収容部とを分離するよう構成したので、折曲線による強度低下が防止され、開封も容易に行うことのできるものである。
【0042】
また、ミシン目により折曲線を形成したことにより、閉蓋時に、合成樹脂シートに起因する折曲弾性が発生せず、折曲が容易で、折曲弾性が存在しないためホッチキスなどを用いずに、テープなどで簡単に蓋部と収容部を固定することできる。
【0043】
さらに、ミシン目が2条存在することによる、折目線の誤認・混同などは、蓋部及び収容部に設けられる鶏卵隔離収容用の凸状部の頂部を、それぞれ互いに嵌合するように、さらには、フランジにも嵌合用凹凸部を設けることにより、作業上、殆んど発生することがない。
【0044】
以上のように、この発明の鶏卵用包装容器は、鶏卵の包装が容易にしかも確実に行えるうえ、開封も容易で、しかも、その手段はきわめて簡単かつ容易なものであるため、実用性の高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の鶏卵包装用容器の一例を示す斜視図である。
【図2】 図1に示す鶏卵包装用容器の開蓋時の平面図である。
【符号の説明】
1 鶏卵の包装用容器
2 収容部
3 蓋部
4,5 フランジ
6 第1のミシン目
6a 第2のミシン目
7 切り裂き片
7a 摘持部

Claims (5)

  1. 鶏卵を収容するに適した凹凸立体形状を有する蓋部及び収容部の外周に、それぞれ同幅のフランジを一体的に形成し、
    前記蓋部及び収容部の長手方向に位置する、いずれか一方側のフランジ同士の縁部を連結し、当該連結部の接合部に沿って第1のミシン目を形成して折り曲げ部とし、
    この折り曲げ部に沿った蓋部又は収容部側のフランジに、第1のミシン目と略平行に第2のミシン目を形成し、前記第1のミシン目の間を切り裂き片とし、
    当該切り裂き片の少なくとも一方の端部に、除去用の摘持部を形成し、
    この切り裂き片を除去することによって、蓋部と収容部とを分離するよう構成したことを特徴とする鶏卵包装用容器。
  2. 前記第2のミシン目は、
    蓋部側のフランジに形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の鶏卵包装用容器。
  3. 前記蓋部及び収容部は、
    各内部の中央部に、長手方向に沿って鶏卵隔離用の円錐台又は角錐台状の凸状部が対称的に複数設けられ、蓋部と収容部の夫々の対応する凸状部の頂部が、嵌合可能に形成されていること
    を特徴とする請求項1又は2に記載の鶏卵包装用容器。
  4. 前記蓋部に設けられた複数の凸状部は、
    少なくとも両端に位置する凸状部は角錐台状で、両側面に角錐台に直交する板状の隔壁を併有するものであること
    を特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の鶏卵包装用容器。
  5. 前記蓋部及び収容部は、
    短手側のフランジの中央部に、嵌合用の凹部又は凸部が設けられていること
    を特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の鶏卵包装用容器。
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