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JP4245164B2 - キャビネット用蝶番、それを用いたキャビネット及びキャビネット用蝶番の製造方法 - Google Patents
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JP4245164B2 - キャビネット用蝶番、それを用いたキャビネット及びキャビネット用蝶番の製造方法 - Google Patents

キャビネット用蝶番、それを用いたキャビネット及びキャビネット用蝶番の製造方法 Download PDF

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本発明は、例えば洗面台、化粧台等のキャビネットに用いられる蝶番とそのキャビネット、及び蝶番の製造方法に関する。
例えば洗面台、化粧台等のキャビネットにおいて、タオル等の被収容物を収容するキャビネット本体に対し、鏡付き扉体を蝶番軸周りで回動開閉可能な蓋として構成するものがある。そして、鏡付き扉体を大きく開放できるように、蝶番軸は扉体の左右端部上下位置に配置されている(特許文献1参照)。
実用新案登録第2510265号公報
このようなキャビネットでは、鏡に顔等を映したり被収容物を出し入れしたりするために、頻繁に扉体を開閉操作する。このとき蝶番軸には鏡付き扉体の重量が片持ち状のモーメントとして繰り返し作用する。したがって、鏡付き扉体に取り付けられた可動側ヒンジプレートと蝶番軸先端部とのカシメ固定部や、キャビネット本体に取り付けられた固定側ヒンジプレートと蝶番軸頭部との接触部に摩耗等を生じる場合がある。また、これらの摩耗等によって、可動側ヒンジプレート及び固定側ヒンジプレートから蝶番軸が抜け出したり、脱落したりするおそれもある。
本発明の課題は、蝶番軸の摩耗等を抑制することにより、蝶番軸の安全性と長寿命化を図ることのできるキャビネット用蝶番、それを用いたキャビネット及びキャビネット用蝶番の製造方法を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のキャビネット用蝶番は、
被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部(例えば丸孔部)が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、
前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部(非円形孔部)が貫通形成された可動側ヒンジプレートと、
頭部側に形成され、前記固定側ヒンジプレートの円形孔部に挿入された円形軸状挿通部(例えば丸軸状挿通部)と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続され、前記可動側ヒンジプレートの角孔部に挿入された後、先端部に施されたカシメ加工によりその可動側ヒンジプレートへ固定された断面多角形状の角軸状固定部(非円形軸状固定部)と、を有する単一の蝶番軸と、を備え、
前記円形軸状挿通部の挿入方向先端側に段付部を介して接続された断面多角形状の角軸状挿通部(非円形軸状挿通部)を有する蝶番軸用カシメピンが、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成されるとともに、前記角孔部に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入され、前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施すことにより前記角軸状固定部が、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含む形態に形成されて前記蝶番軸を構成し
前記固定側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記円形孔部と円形軸状挿通部との間で相対回動可能に連結される一方、前記可動側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記角孔部と角軸状固定部との間で相対回動不能に一体連結されることを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のキャビネット用蝶番は、
被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部(例えば丸孔部)が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、
前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部(非円形孔部)と、その角孔部よりも軸直交断面積の大きい拡大孔部(例えば皿孔部)とが同一軸線上で連続して貫通形成された可動側ヒンジプレートと、
頭部側に形成され、前記固定側ヒンジプレートの円形孔部に挿入された円形軸状挿通部(例えば丸軸状挿通部)と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続され、前記可動側ヒンジプレートの角孔部を経て拡大孔部に挿入された後、先端部に施されたカシメ加工により少なくともその可動側ヒンジプレートの拡大孔部を埋めて固定された断面多角形状の角軸状固定部(非円形軸状固定部)と、を有する単一の蝶番軸と、を備え、
前記円形軸状挿通部の挿入方向先端側に段付部を介して接続された断面多角形状の角軸状挿通部(非円形軸状挿通部)を有する蝶番軸用カシメピンが、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成されるとともに、前記角孔部に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入され、前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施すことにより前記角軸状固定部が、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含む形態に形成されて前記蝶番軸を構成し
前記固定側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記円形孔部と円形軸状挿通部との間で相対回動可能に連結される一方、前記可動側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記角孔部及び拡大孔部と角軸状固定部との間で相対回動不能に一体連結されることを特徴とする。
これらのキャビネット用蝶番によれば、固定側ヒンジプレートと蝶番軸とは円形孔部と円形軸状挿通部との間で相対回動可能に連結されるとともに、可動側ヒンジプレートと蝶番軸とは角孔部(又は角孔部及び拡大孔部)と角軸状固定部との間でカシメ加工により相対回動不能に一体連結される。したがって、蝶番軸は、固定側ヒンジプレートとの間では円滑に相対回動するとともに、可動側ヒンジプレートとの間では角孔角軸との係合及びカシメ加工により強固に一体化されるので、扉体の重量が片持ち状のモーメントとして繰り返し作用しても摩耗等を生じにくい。これによって、蝶番軸が可動側ヒンジプレート及び固定側ヒンジプレートから抜け出したり脱落したりすることを防止して、蝶番軸の安全性と長寿命化を図ることができる。
また、可動側ヒンジプレートに非円形孔部及び拡大孔部が形成される場合には、拡大孔部にカシメ部を収容することによって、カシメ部の扉体側への突出量を小さくできる。なお、この場合には、非円形孔部の軸線方向深さが可動側ヒンジプレートの厚さの1/2以上を占めることが望ましい。非円形孔と非円形軸との係合区間を大きくすることにより、蝶番軸に大きなモーメントが作用した場合でも、非円形軸状固定部の拡大孔部の中での空転等を防止できる。したがって、非円形孔部の軸線方向深さが可動側ヒンジプレートの厚さの1/2未満になると、蝶番軸に大きなモーメントが作用した場合、カシメの緩み(削れ)によって非円形軸状固定部が拡大孔部の中で空転したりするおそれがある。
そして、このようなキャビネット用蝶番では、円形軸状挿通部の挿入方向先端側に段付部を介して接続された非円形軸状挿通部を有する蝶番軸用カシメピンを、非円形孔部に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入し、非円形軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施すことにより非円形軸状固定部を形成するとよい。蝶番軸用カシメピンを挿入する際に、非円形軸状挿通部が非円形孔部にスムーズに挿入され、また、段付部によって挿入停止位置が決められているので、カシメピンを変形させたり損傷したりすることがない。
具体的には、
蝶番軸用カシメピンの非円形軸状挿通部を断面多角形状の角軸状挿通部に形成する一方、可動側ヒンジプレートの非円形孔部を断面多角形状の角孔部に形成し、挿入方向から見て、角軸状挿通部の二面幅を角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径を角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成する場合がある。これによれば、角軸状挿通部を鍛造(例えばヘッダー加工)等、角孔部をプレス(例えば打抜き加工)等によってそれぞれ製造する際に、すきまばめ形態が容易にかつ精度よく形成できる。なお、もちろん蝶番軸用カシメピンの円形軸状挿通部も円形孔部に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入されている。
一方、蝶番軸の頭部と固定側ヒンジプレートとの間、及び固定側ヒンジプレートと可動側ヒンジプレートとの間には、蝶番軸が挿入される第一座金及び第二座金をそれぞれ介装し、これらの座金をいずれも固定側ヒンジプレートの材質とは異なる材質で構成するとともに、第二座金の厚さを第一座金の厚さ以上に設定することが望ましい。これによって、固定側ヒンジプレートを挟んでその両面に座金が介装され、しかもいずれも固定側ヒンジプレートとは異なる材質で構成される。したがって、蝶番軸の頭部が摩耗等を生じたり、固定側ヒンジプレートと固着したりしにくくなり、蝶番軸(及び可動側ヒンジプレート)と固定側ヒンジプレートとが円滑に相対回動でき、蝶番軸の安全性と長寿命化を図ることができる。さらに、第二座金(ヒンジプレート間)の厚さを第一座金(蝶番軸の頭部側)の厚さ以上とすることによって、ヒンジプレート間の隙間を相対的に大きくすることができるので、ヒンジプレート同士又はキャビネット本体と扉体との相互干渉(相互接触)を防止しやすくなる。他方、蝶番軸頭部のキャビネット外方への突出量が相対的に小さくできるので、デザイン性も向上する。
具体的には、第二座金の厚さを第一座金の厚さの2倍に設定する場合には、ヒンジプレート同士又はキャビネット本体と扉体との相互干渉(相互接触)を一層防止しやすくなる。さらに、第二座金は第一座金を2枚用いることができるので、キャビネット用蝶番のコストダウンを図ることができる。
なお、座金と固定側ヒンジプレートとを異なる材質で構成する際、同種の金属でも組成(成分)を異ならせる(例えば、同じステンレス鋼でもオーステナイト系とフェライト系)ことによって、座金と固定側ヒンジプレートとの固着防止を達成できる場合がある。いずれにしても、座金と固定側ヒンジプレートとを異なる材質で構成するときには、座金側に硬度の大きい材質を用いると蝶番軸の寿命をさらに伸ばすことができる。
よって、上記課題を解決するために、本発明のキャビネットは、
以上で述べたキャビネット用蝶番を一対備え、
そのうち一方のキャビネット用蝶番は、前記固定側ヒンジプレートが前記キャビネット本体の上縁に取り付けられるとともに、前記可動側ヒンジプレートが前記扉体の上縁に取り付けられ、
そのうち他方のキャビネット用蝶番は、前記固定側ヒンジプレートが前記キャビネット本体の下縁に取り付けられるとともに、前記可動側ヒンジプレートが前記扉体の下縁に取り付けられ、
前記扉体が、被収容物を出し入れするために、前記キャビネット本体に対して前記蝶番軸周りで回動開閉可能な蓋を構成することを特徴とする。
これによって、被収容物を出し入れしたりするために頻繁に扉体を開閉操作し、蝶番軸に扉体の重量が片持ち状のモーメントとして繰り返し作用しても、蝶番軸には摩耗等が生じにくい。したがって、蝶番軸ひいてはキャビネット用蝶番、さらにはキャビネットの安全性と長寿命化を図ることができる。
次に、上記課題を解決するために、本発明のキャビネット用蝶番の製造方法は、
被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部が貫通形成された可動側ヒンジプレートとを、前記円形孔部及び角孔部の貫通方向を一致させて重ね合わせるプレート位置調整工程と、
頭部側に形成された円形軸状挿通部と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続された断面多角形状の角軸状挿通部とを有する単一の蝶番軸用カシメピンを、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成して、前記角孔部に前記角軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入するとともに、挿入方向から見て、前記円形孔部に前記円形軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する蝶番軸用カシメピン挿入工程と、
前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施して、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含み、かつ前記可動側ヒンジプレートへ固定された角軸状固定部を形成し、前記蝶番軸用カシメピンを蝶番軸となすカシメ工程と、
を含むことを特徴とする。
また、上記課題を解決するために、本発明のキャビネット用蝶番の製造方法は、
被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部及びその角孔部よりも軸直交断面積の大きい拡大孔部が同一軸線上で連続して貫通形成された可動側ヒンジプレートとを、前記円形孔部、角孔部及び拡大孔部の貫通方向を一致させて重ね合わせるプレート位置調整工程と、
頭部側に形成された円形軸状挿通部と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続された断面多角形状の角軸状挿通部とを有する単一の蝶番軸用カシメピンを、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成して、前記角孔部に前記角軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入するとともに、挿入方向から見て、前記円形孔部に前記円形軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する蝶番軸用カシメピン挿入工程と、
前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施して、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含み、かつ前記可動側ヒンジプレートの拡大孔部を埋めて固定された角軸状固定部を形成し、前記蝶番軸用カシメピンを蝶番軸となすカシメ工程と、
を含むことを特徴とする。
これらの製造方法によれば、蝶番軸用カシメピンの角軸状挿通部は角孔部に、円形軸状挿通部は円形孔部に、それぞれすきまばめ形態で位置するように挿入され、その後角軸状挿通部の先端部にカシメ加工が施される。したがって、蝶番軸用カシメピンの固定側ヒンジプレート及び可動側ヒンジプレートへの挿入・連結が極めて円滑に行われ、キャビネット用蝶番の生産能率が向上する。
(実施例1)
以下、図面を参照しながら発明の実施の形態について説明する。図1は、本発明に係るキャビネット用蝶番を用いたキャビネットの一例を示す平面図及び正面図である。図1に示すキャビネット200は、本発明に係るキャビネット用蝶番1(詳細構造は後述する)を上下に一対備えている。そのうち上方のキャビネット用蝶番1は、固定側ヒンジプレート10がキャビネット本体210の上縁に取り付けられるとともに、可動側ヒンジプレート20が前面に鏡221を有する扉体220の上縁に取り付けられている。一方、下方のキャビネット用蝶番1は、固定側ヒンジプレート10がキャビネット本体の210下縁に取り付けられるとともに、可動側ヒンジプレート10が扉体220の下縁に取り付けられている。これによって、扉体220は、被収容物を出し入れするために、キャビネット本体210に対して蝶番軸30周りで回動開閉可能な蓋を構成している。
図2は図1に用いられるキャビネット用蝶番の一例を示す平面図及び正面図、図3はその固定側ヒンジプレートの平面図及び正面図、図4はその可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図、図5はそれに用いる蝶番軸用カシメピンの正面図及び底面図である。図2に示すように、キャビネット用蝶番(以下、ミラー蝶番ともいう)1は、1個あたり1枚のL形状の固定側ヒンジプレート10と、1枚の平板状の可動側ヒンジプレート20と、丸軸状挿通部31(円形軸状挿通部)と角軸状固定部32(非円形軸状固定部)とを有する1本の蝶番軸30と、を備えている。これら固定側ヒンジプレート10、可動側ヒンジプレート20及び蝶番軸30は、同じ材質の金属製(例えばステンレス鋼SUS430製)で構成されている。
図3に示すように、固定側ヒンジプレート10は、被収容物を収容するキャビネット本体210(図1参照)に固定するための1又は複数(例えば3個)の取付孔12を有し、1個の平面視(軸直交断面)円形状(例えば円形)の丸孔部11(円形孔部)が貫通形成されている。また、図4に示すように、可動側ヒンジプレート20は、キャビネット本体210に対して開閉可能な鏡221付き扉体220(図1参照)に固定するための1又は複数(例えば2個)の取付孔22を有し、1個の平面視(軸直交断面)多角形状(例えば正方形状)の角孔部21(非円形孔部)が貫通形成されている。なお、角孔部21の軸直交断面積は丸孔部11の軸直交断面積よりも小さく形成されている。また、図3の19は固定側ストッパ、図4の29は可動側ストッパを示し、両者によって扉体220の蝶番軸30周りでの最大回動角を規制している(図2参照)。
蝶番軸30は、ミラー蝶番1の製造工程において、図5に示す蝶番軸用カシメピン30’の先端部をかしめることによって構成される。蝶番軸用カシメピン30’は、円形フランジ状の頭部33側に形成された底面視(軸直交断面)円形状(例えば円形)の丸軸状挿通部31(円形軸状挿通部)と、丸軸状挿通部31の挿入方向先端側に縮径する段付部34を介して接続された底面視(軸直交断面)多角形状(例えば正方形状)の角軸状挿通部32’(非円形軸状挿通部)とを有する。丸軸状挿通部31は固定側ヒンジプレート10の丸孔部11に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入されるとともに、角軸状挿通部32’は可動側ヒンジプレート20の角孔部21に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入される(図6参照)。そして、角軸状挿通部32’の先端部にカシメ加工を施すことにより角軸状固定部32が形成され、カシメ部32aにより可動側ヒンジプレート20に固定される(図7参照)。このとき、固定側ヒンジプレート10と蝶番軸30とは丸孔部11と丸軸状挿通部31との間で相対回動可能に連結され、可動側ヒンジプレート20と蝶番軸30とは角孔部21と角軸状固定部32(カシメ部32a)との間で相対回動不能に一体連結される。
図6(b)に示すように、蝶番軸用カシメピン30’の角軸状挿通部32’と可動側ヒンジプレート20の角孔部21とはともに断面正方形状に形成されている。また、角軸状挿通部32’の二面幅W’は角孔部21の二面幅Wよりも小さく(W’<W)、角軸状挿通部32’の四隅の角に丸みをつけるための面取り半径R’は角孔部21の四隅の角に丸みをつけるための面取り半径Rよりも大きく形成されている(R’>R)。これによって、角軸状挿通部32’を鍛造(例えばヘッダー加工)等、角孔部21をプレス(例えば打抜き加工)等によってそれぞれ製造する際に、上記したすきまばめ形態が容易にかつ精度よく形成できる。
図7に示すように、蝶番軸30は、固定側ヒンジプレート10との間では円滑に相対回動するとともに、可動側ヒンジプレート20との間では角孔部21と角軸状固定部32との係合及びカシメ加工(カシメ部32a)により強固に一体化される。したがって、扉体210(図1参照)の重量が片持ち状のモーメントとして繰り返し作用しても、蝶番軸30には摩耗等を生じにくい。また、図6に示すように、蝶番軸用カシメピン30’を挿入する際に、角軸状挿通部32’が角孔部21にスムーズに挿入され、段付部34によって挿入停止位置が決められているので、カシメピン30’を変形させたり損傷したりすることもない。
さらに、図6及び図7に示すように、蝶番軸30(蝶番軸用カシメピン30’)の頭部33と固定側ヒンジプレート10との間には、蝶番軸30が挿入される第一座金41が介装されている。一方、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート20との間には、蝶番軸30が挿入される第二座金42が介装されている。これら両座金41,42はいずれも固定側ヒンジプレート10の材質とは異なる材質の金属製(例えば、ステンレス鋼SUS301CSP製、真鍮C2801P製等)で構成されている。このように、両座金41,42に固定側ヒンジプレート10よりも硬度の大きい材質を用いることで、座金41,42と固定側ヒンジプレート10との固着防止が図れ、蝶番軸30の寿命が長くなる。
次に、図6及び図7を参照して、ミラー蝶番1の製造方法を説明する。
<プレート位置調整工程>(図6)
まず、固定側ヒンジプレート10、可動側ヒンジプレート20及び蝶番軸用カシメピン30’を各々所定形状に加工する(図3、図4及び図5参照)。次に、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート20とを、丸孔部11及び角孔部21の貫通方向を一致させて重ね合わせる。
<蝶番軸用カシメピン挿入工程>(図6)
蝶番軸用カシメピン30’を、角孔部21に角軸状挿通部32’、丸孔部11に丸軸状挿通部31がそれぞれ内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する。なお、このとき、蝶番軸用カシメピン30’の頭部33と固定側ヒンジプレート10との間に第一座金41、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート20との間に第二座金42をそれぞれ介装する。
<カシメ工程>(図7)
角軸状挿通部32’の先端部にカシメ加工を施すことにより(図6参照)角軸状固定部32が形成され、その先端部に角孔部21及び丸孔部11のいずれよりも大きく頭部33よりも小さい軸直交断面積を有する底面視円形状又は多角形状(例えば八角形状)のカシメ部32aが形成されて、蝶番軸30は可動側ヒンジプレート20に固定される。
(実施例2)
図8は、本発明の他の実施例としてのミラー蝶番2(キャビネット用蝶番;図10参照)に用いる可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図を表わす。図8の可動側ヒンジプレート120には、平面視(軸直交断面)多角形状(例えば正方形状)の角孔部21(非円形孔部)と、ラッパ状(例えば円錐台状)に拡径する皿孔部121(拡大孔部)とが同一軸線上で連続して貫通形成されている。なお、皿孔部121の軸直交断面積は角孔部21の軸直交断面積よりも大きく形成されている。
また、角孔部21の軸線方向深さが可動側ヒンジプレート120の厚さの1/2以上(例えば1/2)に設定されている。これによって、角孔部21と角軸状固定部132(非円形軸状固定部;角軸状挿通部32’)との係合区間を大きくとれ、蝶番軸130に大きなモーメントが作用した場合でも、カシメ部132aの緩み(削れ)を生じない(図9,図10参照)。さらに、カシメ部132aの扉体220(図1参照)側への突出量も小さくなる。
そして、図9及び図10に示すように、第二座金42の厚さを第一座金41の厚さ以上(例えば、第二座金42の厚さを第一座金41の厚さの2倍)に設定しているので、ヒンジプレート10,120間の隙間を相対的に大きくすることができる。したがって、ヒンジプレート10,120同士又はキャビネット本体210と扉体220との相互干渉(相互接触)を防止しやすくなる。また、蝶番軸頭部33のキャビネット200外方への突出量が相対的に小さくなり、デザイン性も向上する。さらに、第二座金42に第一座金41と同じ厚さのものを複数枚(例えば2枚)用いているので、ミラー蝶番2のコストダウンになる。
次に、図9及び図10を参照して、ミラー蝶番2の製造方法を説明する。
<プレート位置調整工程>(図9)
まず、固定側ヒンジプレート10、可動側ヒンジプレート120及び蝶番軸用カシメピン30’を各々所定形状に加工する(図3、図8及び図5参照)。次に、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート120とを、丸孔部11、角孔部21及び皿孔部121の貫通方向を一致させて重ね合わせる。
<蝶番軸用カシメピン挿入工程>(図9)
蝶番軸用カシメピン30’を、角孔部21及び皿孔部121に角軸状挿通部32’、丸孔部11に丸軸状挿通部31がそれぞれ内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する。なお、このとき、蝶番軸用カシメピン30’の頭部33と固定側ヒンジプレート10との間に第一座金41、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート120との間に第二座金42をそれぞれ介装する。
<カシメ工程>(図10)
角軸状挿通部32’の先端部にカシメ用押さえ工具を偏心回転させつつ押圧することによりカシメ加工を施す(図9参照)。これにより角軸状固定部132が形成され、その先端部に皿孔部121を埋めるようにして角孔部21及び丸孔部11のいずれよりも大きく頭部33よりも小さい軸直交断面積を有するラッパ状(円錐台状)のカシメ部132aが形成されて、蝶番軸130は可動側ヒンジプレート120に固定される。
したがって、固定側ヒンジプレート10と蝶番軸130とは丸孔部11と丸軸状挿通部31との間で相対回動可能に連結され、可動側ヒンジプレート120と蝶番軸130とは角孔部21及び皿孔部121と角軸状固定部132(カシメ部132a)との間で相対回動不能に一体連結されている。
(実施例3)
図11は、本発明のさらに他の実施例としてのミラー蝶番3(キャビネット用蝶番;図14参照)に用いる可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図を表わす。図11の可動側ヒンジプレート320には、軸線方向に沿う互いに平行で平坦な二平面によって円形状孔を切り欠き連結された円弧孔部321(非円形孔部)が貫通形成されている。なお、円弧孔部321の軸直交断面積は丸孔部11(円形孔部)の軸直交断面積よりも小さく形成されている。
また、図12は、図11の可動側ヒンジプレートとともに用いる蝶番軸用カシメピンの正面図及び底面図を表わす。図12の蝶番軸用カシメピン30”は、円形フランジ状の頭部33側に形成された底面視(軸直交断面)円形状(例えば円形)の丸軸状挿通部31(円形軸状挿通部)と、丸軸状挿通部31の挿入方向先端側に縮径する段付部34を介して接続され、軸線方向に沿う互いに平行な二平面によって丸軸(円形軸)を切り欠き連結された円弧軸状挿通部32”(非円形軸状挿通部)とを有する。丸軸状挿通部31は固定側ヒンジプレート10の丸孔部11に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入されるとともに、円弧軸状挿通部32”は可動側ヒンジプレート320の円弧孔部321に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入される(図13参照)。そして、円弧軸状挿通部32”の先端部にカシメ加工を施すことにより円弧軸状固定部332が形成され、カシメ部332aにより可動側ヒンジプレート320に固定される(図14参照)。このとき、固定側ヒンジプレート10と蝶番軸330とは丸孔部11と丸軸状挿通部31との間で相対回動可能に連結され、可動側ヒンジプレート320と蝶番軸330とは円弧孔部321と円弧軸状固定部332(カシメ部332a)との間で相対回動不能に一体連結される。
図13(b)に示すように、蝶番軸用カシメピン30”の円弧軸状挿通部32”と可動側ヒンジプレート320の円弧孔部321とは相似形に形成されている。また、円弧軸状挿通部32”の二面幅W”は円弧孔部321の二面幅Wよりも小さく(W”<W)形成されている。これによって、円弧軸状挿通部32”を鍛造(例えばヘッダー加工)等、円弧孔部321をプレス(例えば打抜き加工)等によってそれぞれ製造する際に、上記したすきまばめ形態が容易にかつ精度よく形成できる。
次に、図13及び図14を参照して、ミラー蝶番3の製造方法を説明する。
<プレート位置調整工程>(図13)
まず、固定側ヒンジプレート10、可動側ヒンジプレート320及び蝶番軸用カシメピン30”を各々所定形状に加工する(図3、図11及び図12参照)。次に、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート320とを、丸孔部11及び円弧孔部321の貫通方向を一致させて重ね合わせる。
<蝶番軸用カシメピン挿入工程>(図13)
蝶番軸用カシメピン30”を、円弧孔部321に円弧軸状挿通部32”、丸孔部11に丸軸状挿通部31がそれぞれ内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する。なお、このとき、蝶番軸用カシメピン30”の頭部33と固定側ヒンジプレート10との間に第一座金41、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート320との間に第二座金42をそれぞれ介装する。
<カシメ工程>(図14)
円弧軸状挿通部32”の先端部にカシメ加工を施すことにより(図13参照)円弧軸状固定部332が形成され、底面視円形状又は多角形状(例えば八角形状)のカシメ部332aにより蝶番軸330は可動側ヒンジプレート320に固定される。
(実施例4)
図15は、本発明のさらに他の実施例としてのミラー蝶番4(キャビネット用蝶番;図17参照)に用いる可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図を表わす。図15の可動側ヒンジプレート420には、軸線方向に沿う互いに平行で平坦な二平面によって円形状孔を切り欠き連結された円弧孔部321(非円形孔部)と、円盤状の大径孔部421(拡大孔部)とが同一軸線上で連続して貫通形成されている。なお、大径孔部421の軸直交断面積は円弧孔部321の軸直交断面積よりも大きく(大径に)形成されている。
また、円弧孔部321の軸線方向深さが可動側ヒンジプレート420の厚さの1/2以上(例えば1/2)に設定されている。これによって、円弧孔部321と円弧軸状固定部432(非円形軸状固定部;円弧軸状挿通部32”)との係合区間を大きくとれ、蝶番軸430に大きなモーメントが作用した場合でも、カシメ部432aの緩み(削れ)を生じない(図16,図17参照)。さらに、カシメ部432aの扉体220(図1参照)側への突出量も小さくなる。
次に、図16及び図17を参照して、ミラー蝶番4の製造方法を説明する。
<プレート位置調整工程>(図16)
まず、固定側ヒンジプレート10、可動側ヒンジプレート420及び蝶番軸用カシメピン30”を各々所定形状に加工する(図3、図15及び図12参照)。次に、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート420とを、丸孔部11、円弧孔部321及び大径孔部421の貫通方向を一致させて重ね合わせる。
<蝶番軸用カシメピン挿入工程>(図16)
蝶番軸用カシメピン30”を、円弧孔部321及び大径孔部421に円弧軸状挿通部32”、丸孔部11に丸軸状挿通部31がそれぞれ内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する。なお、このとき、蝶番軸用カシメピン30”の頭部33と固定側ヒンジプレート10との間に第一座金41、固定側ヒンジプレート10と可動側ヒンジプレート420との間に第二座金42をそれぞれ介装する。
<カシメ工程>(図17)
円弧軸状挿通部32”の先端部にカシメ用押さえ工具を偏心回転させつつ押圧することによりカシメ加工を施す(図16参照)。これにより円弧軸状固定部432が形成され、大径孔部421を埋めるようにして形成された円盤状のカシメ部432aにより、蝶番軸430は可動側ヒンジプレート420に固定される。
したがって、固定側ヒンジプレート10と蝶番軸430とは丸孔部11と丸軸状挿通部31との間で相対回動可能に連結され、可動側ヒンジプレート420と蝶番軸430とは円弧孔部321及び大径孔部421と円弧軸状固定部432(カシメ部432a)との間で相対回動不能に一体連結されている。
(変形例)
図18に蝶番軸用カシメピンのさらなる変形例を示す。図5に示した蝶番軸用カシメピン30’の角軸状挿通部32’は、図18(a)に示すように丸棒の軸線方向に沿ってセレーション状に形成したり、図18(b)に示すように丸棒の軸線方向に沿ってスプライン状に形成したりしてもよい。
実施例1及び2では、角孔部21及び角軸状挿通部32’(角軸状固定部32,132)の断面形状を正方形状としたが、正六角形状、長方形状等、多角形状であればよい。さらに、円形孔部、非円形孔部及び拡大孔部は、実施例1〜4及び変形例に記載した以外の形状に構成される場合がある。円形軸状挿通部及び非円形軸状挿通部(非円形軸状固定部)についても同様である。また、鏡221付き扉体220について説明したが、そのような扉体に限定されない。なお、実施例2〜4及び変形例において、実施例1と共通する機能を有する部分には同一符号を付して説明を省略した。
本発明に係るキャビネット用蝶番を用いたキャビネットの一例を示す平面図及び一部破断正面図。 本発明に係るキャビネット用蝶番の一例を示す平面図及び正面図。 図2の固定側ヒンジプレートの平面図及び正面図。 図2の可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図。 図2に用いる蝶番軸用カシメピンの正面図及び底面図。 図2のキャビネット用蝶番のカシメ加工前の正面断面図及び底面図。 図2のキャビネット用蝶番のカシメ加工後の正面断面図及び底面図。 本発明に係る他のキャビネット用蝶番に用いる可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図。 図8の可動側ヒンジプレートを用いたキャビネット用蝶番のカシメ加工前の正面断面図及び底面図。 図8の可動側ヒンジプレートを用いたキャビネット用蝶番のカシメ加工後の正面断面図及び底面図。 本発明に係るさらに他のキャビネット用蝶番に用いる可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図。 図11の可動側ヒンジプレートとともに用いる蝶番軸用カシメピンの正面図及び底面図。 図11の可動側ヒンジプレート及び図12の蝶番軸用カシメピンを用いたキャビネット用蝶番のカシメ加工前の正面断面図及び底面図。 図11の可動側ヒンジプレート及び図12の蝶番軸用カシメピンを用いたキャビネット用蝶番のカシメ加工後の正面断面図及び底面図。 本発明に係るさらに他のキャビネット用蝶番に用いる可動側ヒンジプレートの平面図及び正面図。 図15の可動側ヒンジプレート及び図12の蝶番軸用カシメピンを用いたキャビネット用蝶番のカシメ加工前の正面断面図及び底面図。 図15の可動側ヒンジプレート及び図12の蝶番軸用カシメピンを用いたキャビネット用蝶番のカシメ加工後の正面断面図及び底面図。 蝶番軸用カシメピンのさらなる変形例を示す底面図。
符号の説明
1,2 ミラー蝶番(キャビネット用蝶番)
10 固定側ヒンジプレート
11 丸孔部(円形孔部)
20,120 可動側ヒンジプレート
21 角孔部(非円形孔部)
121 皿孔部(拡大孔部)
30,130 蝶番軸
31 丸軸状挿通部(円形軸状挿通部)
32,132 角軸状固定部(非円形軸状固定部)
32a,132a カシメ部
33 頭部
34 段付部
30’ 蝶番軸用カシメピン
32’ 角軸状挿通部(非円形軸状挿通部)
41 第一座金
42 第二座金
200 キャビネット
210 キャビネット本体
220 扉体
221 鏡

Claims (6)

  1. 被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、
    前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部が貫通形成された可動側ヒンジプレートと、
    頭部側に形成され、前記固定側ヒンジプレートの円形孔部に挿入された円形軸状挿通部と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続され、前記可動側ヒンジプレートの角孔部に挿入された後、先端部に施されたカシメ加工によりその可動側ヒンジプレートへ固定された断面多角形状の角軸状固定部と、を有する単一の蝶番軸と、を備え、
    前記円形軸状挿通部の挿入方向先端側に段付部を介して接続された断面多角形状の角軸状挿通部を有する蝶番軸用カシメピンが、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成されるとともに、前記角孔部に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入され、前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施すことにより前記角軸状固定部が、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含む形態に形成されて前記蝶番軸を構成し
    前記固定側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記円形孔部と円形軸状挿通部との間で相対回動可能に連結される一方、前記可動側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記角孔部と角軸状固定部との間で相対回動不能に一体連結されることを特徴とするキャビネット用蝶番。
  2. 被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、
    前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部と、その角孔部よりも軸直交断面積の大きい拡大孔部とが同一軸線上で連続して貫通形成された可動側ヒンジプレートと、
    頭部側に形成され、前記固定側ヒンジプレートの円形孔部に挿入された円形軸状挿通部と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続され、前記可動側ヒンジプレートの角孔部を経て拡大孔部に挿入された後、先端部に施されたカシメ加工により少なくともその可動側ヒンジプレートの拡大孔部を埋めて固定された断面多角形状の角軸状固定部と、を有する単一の蝶番軸と、を備え、
    前記円形軸状挿通部の挿入方向先端側に段付部を介して接続された断面多角形状の角軸状挿通部を有する蝶番軸用カシメピンが、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成されるとともに、前記角孔部に内接又は近接するすきまばめ形態で挿入され、前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施すことにより前記角軸状固定部が、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含む形態に形成されて前記蝶番軸を構成し
    前記固定側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記円形孔部と円形軸状挿通部との間で相対回動可能に連結される一方、前記可動側ヒンジプレートと蝶番軸とは前記角孔部及び拡大孔部と角軸状固定部との間で相対回動不能に一体連結されることを特徴とするキャビネット用蝶番。
  3. 前記蝶番軸の頭部と固定側ヒンジプレートとの間、及び前記固定側ヒンジプレートと可動側ヒンジプレートとの間には、前記蝶番軸が挿入される第一座金及び第二座金がそれぞれ介装され、
    これらの座金はいずれも前記固定側ヒンジプレートの材質とは異なる材質で構成されるとともに、
    前記第二座金の厚さが第一座金の厚さ以上に設定されている請求項1又は2に記載のキャビネット用蝶番。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のキャビネット用蝶番を一対備え、
    そのうち一方のキャビネット用蝶番は、前記固定側ヒンジプレートが前記キャビネット本体の上縁に取り付けられるとともに、前記可動側ヒンジプレートが前記扉体の上縁に取り付けられ、
    そのうち他方のキャビネット用蝶番は、前記固定側ヒンジプレートが前記キャビネット本体の下縁に取り付けられるとともに、前記可動側ヒンジプレートが前記扉体の下縁に取り付けられ、
    前記扉体が、被収容物を出し入れするために、前記キャビネット本体に対して前記蝶番軸周りで回動開閉可能な蓋を構成することを特徴とするキャビネット。
  5. 被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部が貫通形成された可動側ヒンジプレートとを、前記円形孔部及び角孔部の貫通方向を一致させて重ね合わせるプレート位置調整工程と、
    頭部側に形成された円形軸状挿通部と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続された断面多角形状の角軸状挿通部とを有する単一の蝶番軸用カシメピンを、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成して、前記角孔部に前記角軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入するとともに、挿入方向から見て、前記円形孔部に前記円形軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する蝶番軸用カシメピン挿入工程と、
    前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施して、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含み、かつ前記可動側ヒンジプレートへ固定された角軸状固定部を形成し、前記蝶番軸用カシメピンを蝶番軸となすカシメ工程と、
    を含むことを特徴とするキャビネット用蝶番の製造方法。
  6. 被収容物を収容するキャビネット本体に固定されることが予定され、円形孔部が貫通形成された固定側ヒンジプレートと、前記キャビネット本体に対して開閉可能な扉体に固定されることが予定され、前記円形孔部よりも軸直交断面積の小さい断面多角形状の角孔部及びその角孔部よりも軸直交断面積の大きい拡大孔部が同一軸線上で連続して貫通形成された可動側ヒンジプレートとを、前記円形孔部、角孔部及び拡大孔部の貫通方向を一致させて重ね合わせるプレート位置調整工程と、
    頭部側に形成された円形軸状挿通部と、その円形軸状挿通部の挿入方向先端側に接続された断面多角形状の角軸状挿通部とを有する単一の蝶番軸用カシメピンを、挿入方向から見て、前記角軸状挿通部の二面幅は前記角孔部の二面幅よりも小さく、かつ、前記角軸状挿通部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径は前記角孔部の隅部の角に丸みをつけるための面取り半径よりも大きく形成して、前記角孔部に前記角軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入するとともに、挿入方向から見て、前記円形孔部に前記円形軸状挿通部が内接又は近接するすきまばめ形態で位置するように挿入する蝶番軸用カシメピン挿入工程と、
    前記角軸状挿通部の先端部にカシメ加工を施して、その先端部に前記角孔部及び円形孔部のいずれよりも大きく前記頭部よりも小さい軸直交断面積を有するカシメ部を含み、かつ前記可動側ヒンジプレートの拡大孔部を埋めて固定された角軸状固定部を形成し、前記蝶番軸用カシメピンを蝶番軸となすカシメ工程と、
    を含むことを特徴とするキャビネット用蝶番の製造方法。
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