JP5214545B2 - ミラーキャビネットの扉取付構造 - Google Patents
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Description
即ち、キャビネット本体を耐薬品性に優れたポリプロピレン(PP)製にしたような場合、ポリプロピレンは、後収縮および線膨張係数が大きく、温度変化による伸縮が大きいために、このPP製のキャビネット本体の温度変化による上下方向の伸縮により、ミラーキャビネット本体に固定されている上下2つの蝶番間の距離にも大きな変化が生じて、蝶番に大きな負荷がかかるようになり、鏡扉が正常な開閉動作を維持できなくなる可能性があるという問題点があった。
本発明は、樹脂製キャビネット本体に上下の蝶番を用いて鏡扉を取り付ける取付構造において、前記下側の蝶番には、前記鏡扉の開き角度を規制するストッパーが備えられ、前記上側の蝶番にはストッパーは存在せず、該上側の蝶番は、前記キャビネット本体の温度変化による上下方向の伸縮に対応して上下摺動可能に構成されていることを要旨とする。
また、下側の蝶番にはストッパーが備えられているため、鏡扉の開閉時に生ずる衝撃は下側の蝶番に加わり、ストッパーの存在しない上側の蝶番は衝撃を受けることがなく、上側の蝶番は破損されることがないため、蝶番の破損時に鏡扉が脱落するような事態が良好に防がれる。
また、下側の蝶番にはストッパーが備えられているため、鏡扉の開閉時に生ずる衝撃は下側の蝶番に加わり、ストッパーの存在しない上側の蝶番は衝撃を受けることがなく、上側の蝶番は破損されることがないため、蝶番の破損時に鏡扉が脱落するような事態が良好に防がれる。
また、下側の蝶番にはストッパーが備えられているため、鏡扉の開閉時に生ずる衝撃はこの下側の蝶番で受けることとなり、衝撃に対し上側の蝶番には負荷がかからず、上側の蝶番は破壊されることはないため、鏡扉の脱落が生ずることはない。
また、上側の蝶番はストッパーおよび摺動機能のない安価な蝶番で構成することができる。
また、下側の蝶番にはストッパーが備えられているため、鏡扉の開閉時に生ずる衝撃は下側の蝶番に加わり、ストッパーの存在しない上側の蝶番は衝撃を受けることがなく、上側の蝶番は破損されることがないため、蝶番の破損時に鏡扉が脱落するような事態が良好に防がれる。
図1は、ミラーキャビネットの鏡扉を開いた状態の斜視構成図である。
ミラーキャビネット1は、キャビネット本体2の前面に上蝶番8A,下蝶番8Bを介して開閉可能に中央鏡扉3Aと、その左右に袖鏡扉3B,3Bが取り付けられている。
キャビネット本体2はポリプロピレン(PP)製であり、耐薬品性が高く、内部には収納室S,S,Sが形成されて、各収納室S内には複数の収納トレイ4,4が設けられている。また、キャビネット本体2の上端側には照明ランプ5,5が設けられ、照明ランプ5,5の前面には照明カバー6,6が設けられている。
鏡扉3A,3B,3Bは、それぞれガラスミラーで構成されており、温度変化により伸縮することは殆どないが、キャビネット本体2はポリプロピレン製であるため、後収縮および線膨張係数が大であり、温度変化により伸縮するものである。例えば冬季には、このキャビネット本体2の上下寸法が収縮する。
先ず、下蝶番8Bの構成を、図2の斜視図で、また図3の断面図で説明する。
下蝶番8Bは、本体取付側部材81と、扉取付側部材82と、両者を回動可能に連結する軸部83で構成されている。
本体取付側部材81は、キャビネット本体の取付面2aに3本のネジ11,11,11で取り付けられる固定部81aの下端に、略水平状にアーム部81bが一体状に突出しており、このアーム部81bに軸部83を遊挿できる軸孔85が形成されている。
また、軸孔85の上下面には扉取付側部材82との間に摺動材13が介装されており、この摺動材13により本体取付側部材81に対し扉取付側部材82がスムーズに水平面内で回動できるように構成されている。
このように、軸部83を中心として本体取付側部材81に対し扉取付側部材82が回動し、所定角度になるとストッパー84に当接して回動が規制される。即ち、中央鏡扉3Aの開き角度がこのストッパー84で規制されるように構成されている。
上蝶番8Aは、本体取付側部材81と、扉取付側部材82が、軸部83で回動可能に連結されている。
本体取付側部材81は、ネジ11でキャビネット本体の取付面2aに取付固定される固定部81aの上端から略水平に一体状に突出してアーム部81bが形成されている。
扉取付側部材82は、軸部83が遊挿される軸孔85が形成されており、ビス10,10で中央鏡扉3Aの上フレーム7a上に取付固定されるものである。
軸部83は、その上端がカシメ固定部83aでカシメられて本体取付側部材のアーム部81bに固定されており、軸部83の下端には、鍔状に外側へ突出した抜止部83bが形成されている。
即ち、上クリアランスaは、温度の低い寒い時にキャビネット本体2が上下方向に縮む場合の縮みを吸収できるクリアランスに設定され、下クリアランスbは、高温時にキャビネット本体2の伸びを吸収できるクリアランスに設定されている。
上蝶番8Aにはストッパーが存在せず、下蝶番8Bにストッパー84が備えられているため、鏡扉3Aを開閉する時の衝撃は、このストッパー84の部分に加わり、大きな衝撃により破損するのは下蝶番8B側であり、上蝶番8Aには何ら衝撃が加わらないために上蝶番8Aは破損するようなことはなく、この上蝶番8Aにより良好に鏡扉3Aはキャビネット本体2側に支持されるため、従来のように、上蝶番8A側の破損によりキャビネット本体2から鏡扉3Aが脱落するような事態は生じないものとなる。
図6で示す上蝶番8Aは、軸部83の外周に筒状の摺動材13を設けたものであり、この摺動材13は軸孔85内に挿通されるものである。
このような摺動材13を設けておけば、摺動材13を介して軸部83の上下摺動がスムーズに行われて、軸部83或いは軸孔85の摩耗を良好に防げるものとなり、また、キャビネット本体2の温度変化による上下方向への伸縮時にスムーズに上蝶番8Aが上下摺動できるものとなる。
このような構造でも、摺動材13を介在させてスムーズに軸部83が上下方向に摺動できるものとなる。
このような構造の上蝶番8Aにおいても、キャビネット本体2の温度変化による上下方向の伸縮時に、本体取付側部材81が良好に上下方向に摺動移動して、温度変化による伸縮を良好に上蝶番8Aで吸収できるものとなる。
さらに図10は、軸孔85の内周に摺動材13を設けて、この摺動材13に軸部83を通したものであり、摺動材13を介してスムーズに軸部83が上下動できるものとなる。
この図11〜図14の場合は、下蝶番8Bは図2および図3に示すような構造のものが用いられる。
この各縦長孔81c内に、図13のように各ボス部2bを遊挿させ、この状態で、各ボス部2bのビス孔2cに図14のようにネジ11をそれぞれ締め付けて、ネジ11により本体取付側部材81をキャビネット本体の取付面2aに取り付けることができる。
なお、ネジ11を強く締め付けても、ボス部2bの前端にネジ11が当接するため、本体取付側部材81の固定部81aは縦長孔81c,81c,81cを介して上下方向に摺動することができる。
なお、図12,図13,図14に示す上蝶番8Aでは、軸部83は何ら摺動するものではなく、また、上蝶番8Aにはストッパーが設けられていないものである。
即ち、図15に示すように、キャビネット本体2の取付面2aに、裏側へ突出するリブ20aを外周に有する縦長孔20,20,20を3個形成させ、その両側に、裏側へ突出するボス部21,21を形成させておく。
また、取付面2aの裏側から、頭部12aの大径のネジ12を、摺動部材9の左右側面側に形成されている縦長孔92を通してそれぞれキャビネット本体2のボス部21に締め付けて、摺動部材9を上下方向に摺動可能となるように取り付ける。
図17は、上蝶番8Aの斜視図であり、図18は、上蝶番8Aの断面構成図である。また図19は、下蝶番8Bの斜視図であり、図20は、下蝶番8Bの断面図である。
この図17の上蝶番8Aおよび図19の下蝶番8Bを用いて、図1に示すように、キャビネット本体2に鏡扉3A,3Bを取り付けることができる。
上蝶番8Aは、本体取付側部材81と扉取付側部材82が軸部83で回動可能に連結されており、軸部83は上下に摺動するものではなく、また、上蝶番8Aにはストッパーは設けられていない。
なお、軸部83の外周側の扉取付側部材82とアーム部81b間およびアーム部81bと軸受アーム部82a間には摺動材13が介装されており、軸部83は軸受アーム部82aにカシメ固定部83aでカシメ固定されている。また、アーム部81bに形成された軸孔85内に軸部83が遊挿されている。
このような構造の下蝶番8Bによれば、軸部83を介して本体取付側部材81が扉取付側部材82に対し上下方向に摺動できるものであるため、キャビネット本体2の温度変化による上下方向の伸縮に対応して、下蝶番8Bが上下方向へ摺動することができ、これにより上蝶番8Aおよび下蝶番8Bには何ら負荷が加わることがなく、鏡扉3Aは正常な開閉動作を維持できるものとなる。
図21に断面図で示す下蝶番8Bは、軸部83の外周に筒状の摺動材13を設けたものであり、この摺動材13は軸孔85内に挿通されるものである。
このような摺動材13を設けておけば、摺動材13を介して軸部83の上下摺動がスムーズに行われて、軸部83或いは軸孔85の摩耗を良好に防げるものとなり、また、キャビネット本体2の温度変化による上下方向への伸縮時にスムーズに下蝶番8Bが上下摺動できるものとなる。
このような構造でも、摺動材13を介してスムーズに軸部83が上下方向に摺動できるものとなる。
このような構造の下蝶番8Bにおいても、キャビネット本体2の温度変化による上下方向の伸縮時に、本体取付側部材81が良好に上下方向に摺動移動して、温度変化による伸縮を良好に下蝶番8Bで吸収できるものとなる。
さらに図25に断面図で示す下蝶番8Bは、図23の軸孔85の内周に摺動材13を設けて、この摺動材13に軸部83を通したものであり、摺動材13を介してスムーズに軸部83が上下動できるものとなる。
2 キャビネット本体
2a 取付面
2b ボス部
2c ビス孔
3A 中央鏡扉
3B 袖鏡扉
7a 上フレーム
7b 下フレーム
8A 上蝶番
8B 下蝶番
9 摺動部材
10 ビス
11 ネジ
12 ネジ
13 摺動材
20 縦長孔
20a リブ
21 ボス部
81 本体取付側部材
81a 固定部
81b アーム部
81c 縦長孔
82 扉取付側部材
82a 軸受アーム部
83 軸部
83a カシメ固定部
83b 抜止部
84 ストッパー
85 軸孔
91 突部
92 縦長孔
Claims (4)
- 樹脂製キャビネット本体に上下の蝶番を用いて鏡扉を取り付ける取付構造において、
前記下側の蝶番には、前記鏡扉の開き角度を規制するストッパーが備えられ、
前記上側の蝶番にはストッパーは存在せず、該上側の蝶番は、前記キャビネット本体の温度変化による上下方向の伸縮に対応して上下摺動可能に構成されている
ことを特徴とするミラーキャビネットの扉取付構造。 - 樹脂製キャビネット本体に上下の蝶番を用いて鏡扉を取り付ける取付構造において、
前記下側の蝶番には、前記鏡扉の開き角度を規制するストッパーが備えられ、
前記上側の蝶番にはストッパーは存在せず、該上側の蝶番は、前記キャビネット本体に固定される本体取付側部材と、前記鏡扉に固定される扉取付側部材が縦長の軸部で連結され、該軸部を介し前記本体取付側部材が前記扉取付側部材に対し上下摺動可能に構成されている
ことを特徴とするミラーキャビネットの扉取付構造。 - 樹脂製キャビネット本体に上下の蝶番を用いて鏡扉を取り付ける取付構造において、
前記下側の蝶番には、前記鏡扉の開き角度を規制するストッパーが備えられているとともに、該下側の蝶番は、前記キャビネット本体の温度変化による上下方向の伸縮に対応して上下摺動可能に構成され、
前記上側の蝶番にはストッパーは存在せず、該上側の蝶番は上下摺動不能に構成されている
ことを特徴とするミラーキャビネットの扉取付構造。 - 樹脂製キャビネット本体に上下の蝶番を用いて鏡扉を取り付ける取付構造において、
前記下側の蝶番には、前記鏡扉の開き角度を規制するストッパーが備えられているとともに、該下側の蝶番は、前記キャビネット本体に固定される本体取付側部材と、前記鏡扉に固定される扉取付側部材が縦長の軸部で連結され、該軸部を介し前記本体取付側部材が前記扉取付側部材に対し上下摺動可能に構成され、
前記上側の蝶番にはストッパーは存在せず、該上側の蝶番は上下摺動不能に構成されている
ことを特徴とするミラーキャビネットの扉取付構造。
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