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JP4245576B2 - 画像圧縮伸張法、画像圧縮装置及び画像伸張装置 - Google Patents
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JP4245576B2 - 画像圧縮伸張法、画像圧縮装置及び画像伸張装置 - Google Patents

画像圧縮伸張法、画像圧縮装置及び画像伸張装置 Download PDF

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Description

本発明は、画像圧縮伸張法、画像圧縮装置及び画像伸張装置に係り、更に詳しくは、画像データを分割する複数のブロック領域からなる動き補償領域ごとに動き補償予測が行われるMPEGなどの画像圧縮伸張法の改良に関する。
複数の静止画像からなる動画像の圧縮伸張方法としては、MPEG(Moving Picture Experts Group)規格が知られている。MPEG規格は、ISO(International Standards Organazasion)などにより標準化された画像処理規格であり、フレーム間差分に基づく動き補償予測によって行われる画像データの圧縮伸張方法が規定されている。
MPEG規格によるデータ圧縮器(以下、MPEG圧縮器と呼ぶ)では、8×8ピクセルを1ブロックとして、入力された画像データをフレームごとに多数のブロック領域に分割し、隣接する4つのブロック領域からなる動き補償領域ごとに動き補償予測が行われ、ブロック領域ごとに符号化処理が行われる。この動き補償予測では、現フレームと、前後のフレームとの差分に基づいて動き補償領域ごとの動きが予測され、符号化処理では、この動き予測結果に基づいてフレーム間の差分値がDCT及び量子化される。
DCT(Discrete Cosine Transform:離散コサイン変換)は、ピクセルデータに関する空間座標を周波数座標に変換する直交変換であり、量子化処理では、量子化テーブルによってDCT係数ごとに規定されるデータに量子化ファクタQを乗じた値が量子化ステップ幅として用いられる。DCT処理で求められたDCT係数を当該量子化ステップ幅により量子化することにより、データ量の削減が不可逆的に行われる。
一方、MPEG規格によるデータ伸張器(以下、MPEG伸張器と呼ぶ)では、入力された圧縮画像データがブロック領域ごとに復号化されるとともに、動き補償領域ごとに動き補償予測が行われ、画像データが復元される。
上述したMPEG圧縮器において、データ圧縮率をより高めようとした場合、量子化テーブル又は量子化ファクタQを変更し、量子化ステップ幅をより大きくする必要がある。しかしながら、不可逆処理である量子化処理において多くのデータ量を削減すれば、復元された画像データの品質が著しく劣化する。しかも、この品質劣化は画像全体にわたって生じることから、画像中に重要領域と非重要領域とがある場合であっても、双方の領域において画像品質が一様に劣化してしまうという問題があった。
そこで、MPEG圧縮処理の前処理として、画像データを複数の小領域に分割し、一部の小領域についてピクセル数を減少させるダウンサンプリング処理を行うようにすることが考えられる。具体的には、画像データをブロックサイズの整数倍からなる小領域に分割し、ダウンサンプリングによってブロックサイズに一致する縮小データを生成させる。そして、この縮小データと、ダウンサンプリングが行われなかった小領域を画像データの先頭から順に配置して縮小画像データを生成させる。縮小データを配置する際には、縮小データを小領域内に順に配置し、小領域内の残りの部分にフィルデータが挿入される。このフィルデータは、画像データを復元する際にダウンサンプリングが行われたか否かを識別するために挿入されるピクセルデータであり、ダウンサンプリングが行われなかった小領域以外の小領域には必ず挿入される。
この方法を用いれば、一部の小領域についてデータ量を削減する処理がデータ圧縮処理の前処理として行われるので、汎用の画像圧縮器を利用しつつ、データ圧縮率を向上させることができる。特に、画像中に重要領域及び非重要領域がある場合、非重要領域についてのみデータ量を削減すれば、重要領域における画質を劣化させることなく、データ圧縮率を向上させることができる。
しかし、フレーム間差分に基づく動き補償予測を行うMPEG圧縮器などの画像圧縮器を用いる場合、動き補償領域ごとの動き予測によってフィルデータが書き換えられ、画像データが復元できなくなってしまうという問題があった。すなわち、動き予測の際には、現フレームの動き補償領域に対して前後のフレームにおける当該動き補償領域を含む周辺領域が動き予測の調査対象となり、この周辺領域との差分に基づいて動きが識別されるので、現フレームの動き補償領域とは異なる領域との差分値が符号化される場合が生じる。この様な場合には、小領域内に配置されているフィルデータが変更され、ダウンサンプリングが行われなかった小領域と同様に処理されるので、圧縮後の画像データを適切に復元することが困難となる。
また、重要領域が隣接する複数の小領域からなる場合には、縮小画像データを生成する際、重要領域が小領域ごとに分割して再配置されるので、当該重要領域についての動き予測が適切に行われないという問題もあった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、フレーム間差分に基づく動き補償予測を行うMPEG圧縮器などの画像圧縮器を利用した画像圧縮伸張法におけるデータ圧縮率を向上させることを目的とする。特に、汎用の画像圧縮器及び画像伸張器を利用することができ、画像中の重要領域における画質を劣化させることなくデータ圧縮率を向上することができる画像圧縮伸張法を提供することを目的とする。また、画像中の重要領域についての動き予測を適切に行うことができる画像圧縮伸張法を提供することを目的とする。
第1の本発明による画像圧縮伸張法は、画像圧縮法及び画像伸張法からなる。この画像圧縮法は、ダウンサンプリング領域分割ステップ、非縮小領域指定ステップ、ダウンサンプリングステップ、再配置ステップ及びデータ圧縮ステップにより構成される。また、上記画像伸張法は、データ伸張ステップ、配置復元ステップ及び補間ステップにより構成される。
ダウンサンプリング領域分割ステップは、画像データをブロックサイズのn倍(nは2以上の整数)からなる2以上のダウンサンプリング領域に分割する。非縮小領域指定ステップは、ダウンサンプリング領域からなる隣接領域を非縮小領域として指定する。ダウンサンプリングステップは、非縮小領域を除く各ダウンサンプリング領域について、ダウンサンプリングを行ってピクセル数を減少させ、ブロックサイズのm倍(mはnよりも小さな1以上の整数)からなる縮小データを生成する。再配置ステップは、非縮小領域及び各縮小データを配置し、非縮小領域のサイズ及び位置情報をヘッダ情報として含む縮小画像データを生成する。データ圧縮ステップは、縮小画像データをブロックサイズからなるブロック領域に分割し、隣接する複数のブロック領域からなる動き補償領域ごとに動き補償予測を行い、ブロック領域ごとに符号化処理を行って圧縮画像データを生成する。この様な構成により、画像領域の一部についてダウンサンプリングを行い、非縮小領域及び縮小データの再配置を行って、データ圧縮ステップの前処理として、画像データを空間的に圧縮することができる。また、非縮小領域を重要領域として指定すれば、縮小画像データを生成する際に、この非縮小領域は分割することなく再配置されるので、当該非縮小領域についての動き予測を適切に行うことができる。
データ伸張ステップは、圧縮画像データに対する上記ブロック領域ごとの復号化処理及び上記動き補償領域ごとの動き補償予測に基づいて、画像データを復元する。配置復元ステップは、復元された画像データ中に含まれる非縮小領域及び各縮小データの配置をヘッダ情報に基づいて復元する。補間ステップは、復元された画像データ中に含まれる各縮小データについてピクセルデータを補間し、ダウンサンプリング領域からなる画像データに復元する。この様な構成により、ヘッダ情報に基づいて非縮小領域及び縮小データの配置が復元されるので、非縮小領域のサイズ又は位置が変更された場合であっても、空間的に圧縮された画像データをデータ伸張ステップの後処理によって適切に復元することができる。
第2の本発明による画像圧縮装置は、画像データをブロックサイズの整数倍からなる2以上のダウンサンプリング領域に分割するダウンサンプリング領域分割手段と、上記ダウンサンプリング領域からなる隣接領域を非縮小領域として指定する非縮小領域指定手段と、上記非縮小領域を除く上記各ダウンサンプリング領域について、ダウンサンプリングを行ってピクセル数を減少させ、上記ブロックサイズの整数倍からなる縮小データを生成するダウンサンプリング手段と、上記非縮小領域及び上記各縮小データを配置し、非縮小領域のサイズ及び位置情報をヘッダ情報として含む縮小画像データを生成する再配置手段と、上記縮小画像データを上記ブロックサイズからなるブロック領域に分割し、隣接する複数のブロック領域からなる動き補償領域ごとに動き補償予測を行い、ブロック領域ごとに符号化処理を行って圧縮画像データを生成するデータ圧縮手段とを備えて構成される。
第3の本発明による画像圧縮装置は、上記構成に加えて、上記ダウンサンプリング領域分割手段が、画像データを上記動き補償領域の整数倍からなるダウンサンプリング領域に分割するように構成される。この画像圧縮装置では、画像データが動き予測の処理単位としての動き補償領域のk倍(kは1以上の整数)からなるダウンサンプリング領域に分割され、この様なダウンサンプリング領域からなる隣接領域が非縮小領域として指定される。この様な構成によれば、非縮小領域が常に動き補償領域の整数倍となるので、当該非縮小領域についての動き予測を適切に行うことができる。
第4の本発明による画像圧縮装置は、上記構成に加えて、上記非縮小領域指定手段が、動き補償領域の整数倍からなる矩形状の隣接領域を非縮小領域として指定するように構成される。この様な構成によれば、非縮小領域が常に動き補償領域の整数倍となるので、データ圧縮手段として、MPEG圧縮器などの汎用の画像圧縮器を用いて、当該非縮小領域についての動き予測を適切に行うことができる。
第5の本発明による画像圧縮装置は、上記構成に加えて、上記再配置手段が、非縮小領域を縮小画像データの先頭に配置するように構成される。この様な構成によれば、縮小画像データにおける非縮小領域の位置が予め規定されるので、縮小画像データを正しく復元することができる。すなわち、非縮小領域及び縮小データの配置を復元する際には、縮小画像データにヘッダ情報として含まれている非縮小領域のサイズ情報に基づいて、当該縮小画像データについての非縮小領域及び縮小データの切り分けを適切に行うことができるので、非縮小領域及び縮小データの配置を正しく復元することができる。
第6の本発明による画像圧縮装置は、上記構成に加えて、上記再配置手段が、非縮小領域の水平幅と同一幅の縮小画像データを生成するように構成される。この様な構成によれば、縮小画像データにおいて先頭に配置される矩形状の非縮小領域に関し、縮小データと接する辺が水平方向の1辺のみとなるので、動き予測によって非縮小領域とは異なる縮小データとの差分値が符号化されるのを効果的に抑制することができる。
第7の本発明による画像圧縮装置は、上記構成に加えて、上記再配置手段が、フィルデータからなるブロック領域を画像データに付加し、画像データを矩形形状に整形して縮小画像データを生成するように構成される。この様な構成によれば、データ圧縮手段として、MPEG圧縮器などの汎用の画像圧縮器を用いることができる。
第8の本発明による画像伸張装置は、画像データの一部をダウンサンプリングして得られたブロックサイズの整数倍からなる縮小データを非縮小領域とともに再配置し、更に隣接する複数のブロック領域からなる動き補償領域ごとの動き補償予測に基づく符号化処理が行われた圧縮画像データを伸張する画像伸張装置であって、圧縮画像データに対し、上記ブロックサイズからなるブロック領域ごとに復号化処理を行うとともに、上記動き補償領域ごとに動き補償予測を行い、画像データを復元するデータ伸張手段と、復元された画像データ中に含まれる非縮小領域及び各縮小データの配置を当該画像データにヘッダ情報として含まれる非縮小領域のサイズ及び位置情報に基づいて復元する配置復元手段と、復元された画像データ中に含まれる各縮小データについてピクセルデータを補間し、上記ブロックサイズの整数倍からなる複数のダウンサンプリング領域により構成される画像データに復元する補間手段とを備えて構成される。
本発明によれば、フレーム間差分に基づく動き補償予測を行うMPEG圧縮器などの画像圧縮器を利用した画像圧縮伸張法におけるデータ圧縮率を向上させることができる。特に、汎用の画像圧縮器及び画像伸張器を利用することができ、画像中の重要領域における画質を劣化させることなくデータ圧縮率を向上することができる。また、画像中の重要領域についての動き予測を適切に行うことができる。
実施の形態1.
<画像伝送システム>
図1は、本発明の実施の形態1による画像圧縮伸張システムの一構成例を示したブロック図であり、画像伝送システムの例が示されている。この画像伝送システムは、通信ネットワーク100により接続された送信側ユニットUt及び受信側ユニットUrからなり、画像データを圧縮して、送信側ユニットUtから受信側ユニットUrへ伝送することができる。ここでは、送信側ユニットUtに接続された画像入力装置101の画像データが、受信側ユニットUrに接続された画像出力装置102に伝送される。
通信ネットワーク100は、デジタルデータを伝送するための有線又は無線の通信回線からなり、必要に応じて交換機や中継機などが含まれる。例えば、Ethernet(登録商標)、インターネット、ATM(Asynchronous Transfer Mode)などのパケット通信網やその他のデジタルネットワークを利用することができる。
画像入力装置101は、画像データを提供する装置であり、例えば、カメラなどの撮像装置、スキャナなどの画像読取装置、HDD(Hard Disc Drive)などのデータ記憶装置からなる。本実施の形態では、画像入力装置101が、RGBフォーマットからなる静止画の画像データを生成し、送信側ユニットUtへ出力しているものとする。なお、本明細書における静止画とは、2次元的な広がりをもって配置された多数のピクセルからなる画像を意味し、動画を構成する各フレーム画像やフレーム間の差分画像なども含まれる。
画像出力装置102は、受信側ユニットUrから出力される画像データを利用する装置であり、例えば、LCDなど表示装置、プリンタなどの画像形成装置、HDDなどのデータ記憶装置からなる。
<送信側ユニット>
図2は、図1の送信側ユニットUtの一構成例を示したブロック図である。この送信側ユニットUtは、YUV変換部10、画像圧縮部11及びデータ送信部12により構成される。画像入力装置101において生成された画像データは、まず、YUV変換部10においてYUVフォーマットの画像データへ変換された後、画像圧縮部11において圧縮処理され、データ量が削減された圧縮データとなる。この圧縮データが、データ送信部12によって通信ネットワーク100へ送出される。
YUV変換部10は、RGBフォーマットの画像データを予め定められたYUVフォーマット(例えばYUV410,411,420,422,444)の画像データへ変換するフォーマット変換手段である。なお、画像入力装置101からYUVフォーマットの画像データが入力される場合や、RGBフォーマットの画像データのままでJPEG圧縮を行う場合には、YUV変換部10は省略される。
画像圧縮部11は、画像縮小コンバータ13及びJPEGエンコーダ14により構成される。画像縮小コンバータ13は、入力画像を多数の小領域に分割し、一部の指定領域を除く各小領域について解像度を低下させ、更に画像データを再配置することによって画像全体のサイズを縮小化させている。この低解像度化は、要求される画像品質に応じて上記小領域ごとに行われる。一方、JPEGエンコーダ14は、画像データに対し、JPEG規格による圧縮処理を行って、データ量が更に削減された圧縮データを生成している。
<受信側ユニット>
図3は、図1の受信側ユニットUrの一構成例を示したブロック図である。この受信側ユニットUrは、RGB変換部22、画像伸張部21及びデータ受信部20により構成される。送信側ユニットUtから通信ネットワーク100へ送出された圧縮データは、データ受信部20によって受信される。受信された圧縮データは、画像伸張部21において伸張処理され、YUVフォーマットの画像データが復元される。この画像データは、RGB変換部22においてRGBフォーマットへ変換され、画像出力装置102へ出力される。
画像伸張部21は、JPEGデコーダ23及び画像拡大コンバータ24からなる。データ受信部20からの圧縮データは、JPEGデコーダ23においてJPEG規格による伸張処理が行われ、JPEG圧縮前の画像データが復元される。伸張された画像データは、画像拡大コンバータ24における高解像度化よって画像サイズを拡大し、低解像度化前の画像データが復元される。
RGB変換部22は、画像拡大コンバータ24から出力されるYUVフォーマットの画像データをRGBフォーマットに変換し、画像出力装置102へ出力している。なお、画像出力装置102にYUVフォーマットの画像データを入力する場合や、RGBフォーマットの画像データのままでJPEG圧縮を行っている場合には、RGB変換部22は省略される。
<画像圧縮部>
図4は、図2の画像圧縮部11の一構成例を示したブロック図であり、画像縮小コンバータ13及びJPEGエンコーダ14について詳細な構成例が示されている。画像縮小コンバータ13は、ダウンサンプリング領域分割部(DS領域分割部)130、非縮小領域指定部131、ダウンサンプリング部132及び再配置部133により構成される。
[DS領域分割部]
DS領域分割部130は、YUV変換された画像データを複数のダウンサンプリング領域(以下、DS領域という)に分割している。各DS領域は、任意のピクセル数を有し、任意の形状からなる領域とすることができるが、圧縮効率を考慮すれば、JPEGエンコーダ14において使用されるブロックを基本単位とし、その集合体をDS領域とすることが望ましい。
JPEGのブロックサイズは8×8ピクセルであることから、その整数倍であるDS領域サイズとしては、16×16ピクセル、32×32ピクセル、24×16ピクセル、8×32ピクセルなどが考えられる。
また、各DS領域は、異なるサイズであってもよいし、異なる形状であってもよいが、後述する再配置処理の容易さを考慮すれば、同一サイズ及び同一形状とすることが望ましく、さらに矩形形状(特に正方形形状)とすることがより望ましい。以下、本実施の形態では、画像領域全体を16×16ピクセルからなる同一サイズのDS領域に分割する場合の例について説明する。
[非縮小領域指定部]
非縮小領域指定部131は、ダウンサンプリングを行わないDS領域を非縮小領域として指定する動作を行っている。この非縮小領域は、例えば、オペレータによる操作入力に基づいて指定され、入力画像ごとに変更可能となっている。具体的には、画像データの低解像度化処理において画質を維持させる領域であって、1又は2以上のDS領域からなる隣接領域が重要領域として非縮小領域に指定される。
ここでは、重要領域(非縮小領域)として矩形状の領域が指定されるものとする。なお、図示しないセンサーの出力信号に基づいて画像内の重要領域が判別され、非縮小領域として自動的に指定させても良い。また、画像データに基づいて重要領域を判別させることもできる。例えば、動画像のフレーム間での比較結果に基づいて、動きのある領域を重要領域と判別することができる。また、比較的変化の少ない平坦な画像領域を非重要領域と判別することもできる。
[ダウンサンプリング部]
ダウンサンプリング部132は、一部の指定領域(重要領域)を除く各DS領域について、当該DS領域を構成する各ピクセルデータのダウンサンプリングを行い、ピクセル数を減少させた縮小データに変換している。この縮小データのサイズは、JPEGエンコーダにおける圧縮率を考慮すれば、ブロックサイズの整数倍にすることが望ましく、ここではブロックサイズ(8×8ピクセル)に一致させるものとする。
ダウンサンプリング処理は、非縮小領域指定部131によって指定された非縮小領域以外のDS領域についてのみ行われ、非縮小領域内のDS領域については入力データがそのまま出力され、非縮小領域外のDS領域については縮小データが出力される。
この様なダウンサンプリング処理は、DS領域内のピクセルを抜き出す間引き処理や、ローパスフィルタを利用したフィルタ処理などにより実現される。その際、間引き処理のみでダウンサンプリング処理を実現してもよいが、フィルタ処理と間引き処理とを併用することによって、歪みの少ない高精度のダウンサンプリング処理を実現することができる。
例えば、ローパスフィルタとしてガウシアンフィルタを用いる処理では、1次元ガウシアンフィルタを画像データの水平方向に適用し、その結果、得られるデータに対して垂直方向に同じフィルタが適用される。この様にしてガウシアンフィルタによりフィルタ処理された画像データに間引き処理を行うことにより、精度よくダウンサンプリングを行うことができる。
[再配置部]
再配置部133は、ダウンサンプリング部132の出力データの並び替えを行って、画像全体のサイズを縮小化させた縮小画像データを生成し、JPEGエンコーダ14へ出力している。具体的には、非縮小領域及び各縮小データからなる入力データが先頭から順に、所定の水平幅(水平解像度)からなる画像領域内に配置される。その際、非縮小領域は、縮小データと同一の垂直幅(8ピクセル)にスライスして配置される。この様な画像データの再配置によって画像サイズが縮小化された縮小画像データが生成される。
ここでは、ダウンサンプリングが行われたか否かをブロックごとに判別するためのフラグをヘッダ情報として含む縮小画像データが生成されるものとする。受信側ユニットUrでは、縮小画像データに含まれているヘッダ情報に基づいて非縮小領域及び各縮小データの配置を復元することができる。なお、送信側ユニットUtにおいて、異なる水平幅の画像データが再配置処理される場合には、再配置前の画像データの水平幅をヘッダ情報に含ませても良い。この様にすれば、水平幅が異なる画像データであっても、非縮小領域及び縮小データの配置を正しく復元させることができる。
また、JPEGエンコーダ14は、矩形以外の形状からなる画像データを処理することができない。このため、再配置部133は、画像データの末尾にフィルデータからなるブロック(以下、この様なブロックをフィルブロックという)を追加し、縮小画像データが矩形形状となるように整形している。このフィルデータは、予め定められた任意のピクセルデータである。縮小画像データに挿入されるフィルブロックを減らしてデータ圧縮率を向上させるという観点から、縮小画像データの水平幅は、元の画像データよりも短くするのが望ましい。この様にすれば、画像データの末尾に挿入されるフィルブロックが減少し、縮小画像データのデータ量が削減されるので、データ圧縮率を向上させることができる。
また、YUVフォーマットからなる画像データは、1つの輝度データY及び2つの色差データU,Vからなるため、上記DS領域分割部130、ダウンサンプリング部132及び再配置部133は、これらの3つのデータに対して上述した処理をそれぞれ行っている。
<JPEGエンコーダ>
JPEGエンコーダ14は、ブロック分割部140、DCT処理部141、量子化処理部142及び符号化部143により構成される(図4参照)。画像縮小コンバータ13から出力された縮小画像データは、ブロック分割部140において8×8ピクセルからなる複数のブロック領域(JPEGブロック)に分割される。DCT(Discrete Cosine Transform)処理部141は、分割されたブロック領域ごとに離散コサイン変換を行ってDCT係数を求めている。この様にして求められた各DCT係数は、量子化処理部142により、量子化テーブルを用いて量子化される。
この量子化テーブルは、量子化ステップ幅を規定するためのデータからなり、水平方向及び垂直方向の周波数成分ごとに予め定められる。通常、画像データを構成する輝度データ及び色差データの量子化処理には、異なる量子化テーブルが用いられる。
量子化処理部142は、DCT係数を量子化処理する際、当該DCT係数に応じたデータを量子化テーブルから読み出し、読み出したデータにさらに量子化ファクタ(量子化係数)Qを乗じた値を量子化ステップ幅として用いている。この量子化ファクタQは、圧縮率及び画像品質を調整するための任意の値であり、予め定められる。この量子化ファクタQを大きくすれば、量子化ステップ幅が増大し、データ圧縮率を向上させることができるが、それにともなってブロック歪みが発生し、画像品質が低下する。
符号化部143は、量子化後のDCT係数のうち、交流成分であるAC係数については、ブロック領域内でのランレングス変換処理を行い、直流成分であるDC係数については、ブロック領域間での差分処理を行った後、これらのデータについて、エントロピー符号を用いた符号化処理が行われる。エントロピー符号とは、出現確率に応じた符号長を有する符号体系であり、ハフマン符号が広く知られている。この様なエントロピー符号を符号テーブルから読み出して符号化処理が行われ、圧縮データが生成される。
<画像伸張部>
図5は、図3の画像伸張部21の一構成例を示したブロック図であり、JPEGデコーダ23及び画像拡大コンバータ24について詳細な構成例が示されている。
[JPEGデコーダ]
JPEGデコーダ23は、復号化部230、逆量子化処理部231及び逆DCT処理部232により構成され、JPEGエンコーダ14とは逆の処理を行って圧縮データを伸張し、JPEG圧縮前の画像データを復元している。なお、量子化テーブル及び符号テーブルは、JPEGエンコーダ14と同じデータテーブルを使用する必要があり、必要に応じて圧縮データに付加され、送信側ユニットUtから受信側ユニットUrへ伝送することもできる。
復号化部230では、符号テーブルを用いて圧縮データ中のハフマン符号を復号化し、さらに、差分処理されたDC係数及びランレングス変換されたAC係数を復号化する。復号化処理されたデータは、逆量子化処理部231において、量子化テーブルを用いて逆量子化され、ブロック領域ごとのDCT係数が復元される。このDCT係数は、逆DCT処理部232において逆DCT処理され、JPEG圧縮処理前の画像データ、すなわち、画像縮小コンバータ13により縮小化された画像データが復元される。
[画像拡大コンバータ]
画像拡大コンバータ24は、DS領域分割部240、配置復元部241及び補間処理部242により構成され、画像縮小コンバータ13の場合と逆の処理を行って、縮小処理前の画像データを復元している。まず、DS領域分割部240が、JPEGデコーダ23から出力された画像データを配置させるために画像領域を複数のDS領域に分割する。このDS領域には、送信側ユニットUtのDS領域分割部130で使用されたDS領域と同じサイズ(ここでは、16×16ピクセル)が用いられる。
配置復元部241は、画像データにヘッダ情報として含まれているフラグに基づいて、各DS領域に非縮小領域及び各縮小データを配置し、縮小処理前の画像データの配置を復元する。
補間処理部242は、配置復元部241から出力された各縮小データについて、ピクセル間を補完してピクセル数を増大させ、ダウンサンプリング前の元のサイズ(すなわちDS領域のサイズ)に復元する。この補間処理には、LP拡大法、線形補間、2次補間、3次補間などを使用することができる。LP拡大法とは、ダウンサンプリング部によるダウンサンプリングの際に失われた高周波成分を推定して画像を復元する方法である。一方、非縮小領域については補間処理を行わない。このようにして、画像縮小コンバータ13によるサイズ縮小前の画像データが復元され、RGB変換部へ出力される。
なお、YUVフォーマットからなる画像の圧縮データは、1つの輝度データY及び2つの色差データU,Vのそれぞれについての圧縮データからなるため、上記DS領域分割部240、配置復元部241及び補間処理部242は、これらの3つの圧縮データに対して上述した処理をそれぞれ行っている。
図6(a)及び(b)は、画像圧縮部11におけるDS領域分割とダウンサンプリングの一例を示した図である。図中の(a)には、画像領域全体を16×16ピクセルのDS領域A1に分割した場合が示されている。図中のBLは8×8ピクセルのJPEGブロックである。
DS領域分割部130は、DS領域A1がJPEGブロックBLの集合体となるように、分割する基準位置(図中では画像領域の左上)をJPEGエンコーダ14におけるブロック分割の場合と一致させている。ダウンサンプリング部132は、非縮小領域以外のDS領域A1について、当該DS領域内のピクセル数が縦横それぞれ1/2になるようにダウンサンプリングし、8×8ピクセルの縮小データへ変換している。同様にして、図中の(b)には、画像領域全体を32×32ピクセルのDS領域A2に分割した場合が示されている。DS領域分割部130により分割されたDS領域A2は、ダウンサンプリング部132によって、縦横それぞれを1/4にダウンサンプリングした8×8ピクセルの縮小データへ変換される。
図7は、画像縮小コンバータ13の動作の一例を示した図である。DS領域分割部130、ダウンサンプリング部132及び再配置部133による処理は、それぞれが、画像データB1の左上から開始され、水平方向(x軸方向)に左から右へ順次に推移させるものとする。また、画像データB1の右端まで処理が完了すれば、処理対象を垂直方向(y軸方向)へシフトさせ、処理済み領域の直下に位置する領域について同様の処理が繰り返されるものとする。
DS領域分割部130は、画像入力装置101から入力された画像データについて、当該画像領域全体を16×16ピクセルからなる12×7個のDS領域に分割し、各DS領域の画像データをダウンサンプリング部132へ順次に出力する。
ダウンサンプリング部132は、DS領域分割部130から順次に出力される各DS領域について、非縮小領域指定部131からの指示に基づいて、当該DS領域が重要領域であるか否かを判別する。この結果、重要領域であると判別した場合には、ダウンサンプリングを行わず、16×16ピクセルのピクセルデータを出力する。一方、重要領域でないと判別した場合には、縦横のピクセル数をそれぞれ1/2にするダウンサンプリングを行って、8×8ピクセルからなる縮小データを出力する。画像データB2を出力する際、縮小データについては、DS領域ごとに出力され、重要領域については、縮小データと同一の垂直幅(8ピクセル)からなるデータ(以下、非縮小データという)にスライスして出力される。
重要領域が水平方向に4個、垂直方向に2個のDS領域を並べて形成される矩形形状からなる場合には、重要領域を構成するピクセルデータが4つの非縮小データb1〜b4に分割して出力される。その際、先頭の非縮小データb1は、当該非縮小データが属する水平ライン上の左側に位置する縮小データの出力に続いて、順次に出力され、非縮小データb1の出力が完了すると、この水平ライン上の右側に位置する縮小データの出力が開始される。そして、上記水平ライン上の縮小データの出力が全て完了すると、次の非縮小データb2が出力され、この非縮小データの出力が完了すると、非縮小データb3が属する次の水平ライン上の左側に位置する縮小データの出力が開始される。
図8は、画像縮小コンバータ13の動作の一例を示した図であり、重要領域及び縮小データが再配置された後の縮小画像データB3が示されている。再配置部133は、ダウンサンプリング部132からの画像データを画像領域の左上から順に配置していく。
その際、縮小データについては、左から右へブロック領域ごとに配置され、非縮小データb1〜b4については、非縮小データごとに順に配置される。画像データB2における全てのデータが再配置されると、画像データの末尾にフィルデータが挿入され、縮小画像データB3が完成する。なお、この例では、16×7個のJPEGブロックからなる縮小画像データが生成され、4個のフィルブロックが付加されている。
本実施の形態によれば、汎用の画像圧縮器を利用しつつ、データ圧縮率を向上させることができる。特に、ダウンサンプリングに関する情報をヘッダ情報に含ませて縮小画像データが生成されるので、DS領域内に識別用のフィルブロックを配置させるのに比べて、処理負荷が低減され、画像圧縮伸張処理を高速化することができる。
なお、本実施の形態では、通信ネットワークを介して送信側ユニット及び受信側ユニット間で圧縮データが伝送される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、HDDなどのデータ記憶装置に対して圧縮データを入出力させる画像圧縮伸張装置にも本発明は適用することができる。
実施の形態2.
実施の形態1では、JPEGエンコーダによる画像圧縮処理の前処理として画像データを低解像度化させる場合の例について説明した。これに対し、本実施の形態では、MPEGエンコーダによる画像圧縮処理の前処理として画像データを低解像度化させる場合について説明する。
<画像圧縮部>
図9は、本発明の実施の形態2による画像圧縮部30の一構成例を示したブロック図であり、画像縮小コンバータ31及びMPEGエンコーダ32について詳細な構成例が示されている。画像縮小コンバータ31は、DS領域分割部130、非縮小領域指定部131、ダウンサンプリング部132及び再配置部33により構成される。
このDS領域分割部130は、YUV変換された画像データを複数のDS領域に分割する際、MPEGエンコーダ32において符号化処理に使用されるブロックを基本単位として、その集合体をDS領域としている。特に、符号化の際のフレーム間差分に基づく動き予測を適切に行わせるという観点から、各DS領域は、MPEGエンコーダ32における動き予測に用いられる動き補償領域の整数倍からなる。
具体的には、MPEGにおける動き補償領域の領域サイズは、16×16ピクセルであることから、その整数倍であるDS領域サイズとしては、16×16ピクセル、32×32ピクセル、32×16ピクセルなどが考えられる。ここでは、各DS領域が動き補償領域と同一のサイズ及び形状(16×16ピクセル)からなるものとする。
ダウンサンプリング部132は、重要領域を除く各DS領域についてダウンサンプリングを行う際、MPEGエンコーダ32における符号化処理において用いられるブロックサイズ(8×8ピクセル)の整数倍からなる縮小データを生成している。ここでは、上記ブロックサイズに一致する縮小データが生成されるものとする。
再配置部33は、ダウンサンプリング部132の出力データを再配置する際、重要領域(非縮小領域)を縮小画像データの先頭、すなわち、画像領域の左上に配置し、各縮小データを残りの領域に順に配置する動作を行っている。その際、重要領域の水平幅に合わせて画像領域の水平幅が定められる。つまり、ここでは、非縮小領域の水平幅と同一幅の縮小画像データが生成される。
また、再配置部33は、重要領域のサイズ及び位置情報をヘッダ情報に含ませて縮小画像データを生成している。重要領域の位置情報としては、例えば、再配置前の画像データにおける重要領域の先頭ブロックの水平及び垂直位置が用いられる。受信側ユニットUrでは、送信側ユニットUtにおいて重要領域のサイズ又は位置が変更された場合であっても、縮小画像データに含まれているヘッダ情報に基づいて非縮小領域及び各縮小データの配置を適切に復元することができる。なお、その他の構成は、図4の画像圧縮部11(実施の形態1)と同様である。
<MPEGエンコーダ>
MPEGエンコーダ32は、動き補償予測部34、DCT及び量子化処理部35、符号化処理部36、復号化処理部37、逆DCT及び逆量子化処理部38、動き補償予測部39及びフレームメモリ40により構成される。画像縮小コンバータ31から出力された縮小画像データは、動き補償予測部34において16×16ピクセルからなる複数の動き補償領域に分割される。
動き補償予測部34では、現フレーム画像と、フレームメモリ40に蓄積されている前後のフレーム画像とのフレーム間差分に基づいて、動き補償領域ごとの動き位置情報が生成される。DCT及び量子化処理部35では、動き補償領域を構成するブロック領域(MPEGブロック)ごとにフレーム間の差分値が離散コサイン変換及び量子化処理が行われる。
符号化処理部36では、量子化後のDCT係数についてエントロピー符号化処理が行われ、ヘッダ情報に動き位置情報を含む圧縮データが生成される。復号化処理部37と、逆DCT及び逆量子化処理部38では、上述した処理とは逆の処理が行われ、圧縮データからDCT変換前の差分値が復元される。動き補償予測部39では、動き補償予測部34からの動き位置情報に基づいて、フレームメモリ40に蓄積されている前後のフレーム画像と、逆DCT及び逆量子化処理部38からの差分値から現フレーム画像が復元される。
<画像伸張部>
図10は、本発明の実施の形態2による画像伸張部50の一構成例を示したブロック図であり、MPEGデコーダ51及び画像拡大コンバータ52について詳細な構成例が示されている。
[MPEGデコーダ]
MPEGデコーダ51は、復号化処理部53、逆DCT及び逆量子化処理部54及び動き補償予測部55により構成され、MPEGエンコーダ32における復号化処理部37、逆DCT及び逆量子化処理部38及び動き補償予測部39と同様の処理を行って圧縮データを伸張し、MPEG圧縮前の画像データを復元している。
[画像拡大コンバータ]
画像拡大コンバータ52は、DS領域分割部57、配置復元部58及び補間処理部242により構成されている。配置復元部58は、画像データにヘッダ情報として含まれている重要領域(非縮小領域)のサイズ及び位置情報に基づいて、重要領域及び各縮小データを配置し、縮小処理前の画像データの配置を復元している。
図11は、MPEG圧縮処理により生成される圧縮データのデータ構造の一例を示した図であり、1つのビデオプログラムを構成するシーケンスの構成が示されている。MPEGでは、1つのビデオプログラムを構成する符号化信号全体がシーケンスと呼ばれている。1つのシーケンスは、シーケンスヘッダで始まり、シーケンスエンドで終了する。このシーケンスヘッダには、画像サイズや符号化速度、通信速度などのシーケンス全体に関する情報が含まれている。
また、1つのシーケンスには、1以上のGOP(Group Of Picture)が含まれている。1つのGOPは、GOPヘッダと、フレーム内符号化が行われるIピクチャ、過去のフレーム画像を用いて前方向の動き予測が行われるPピクチャ、及び、過去及び未来のフレーム画像を用いて前及び後の双方向の動き予測が行われるBピクチャにより構成される。このGOPヘッダには、画像復元時に音声などと同期をとるためのタイムスタンプが含まれている。
1つのピクチャは、動画像信号を構成するフレーム画像であり、ピクチャヘッダと、1以上のスライスからなる。このピクチャヘッダには、Iピクチャ、Pピクチャ及びBピクチャを識別するための識別情報や各ピクチャの配列情報が含まれている。
1つのスライスは、スライス情報と、1以上のマクロブロックにより構成される。このスライス情報には、スライス内で用いられる符号化情報、例えば、符号テーブルや量子化テーブルが含まれている。
1つのマクロブロックは、マクロブロック情報と、輝度データYにおける4つのMPEGブロック、及び、色差データU,Vのそれぞれにおける1つのMPEGブロックの合計6個のブロックとにより構成される。このマクロブロック情報には、マクロブロック内で用いられる符号化情報が含まれている。
1つのブロックは、DCT符号化による8×8個の符号化係数データからなる。動き補償予測は、輝度データYに対し、マクロブロックを構成する上記4つのMPEGブロックからなる動き補償領域を処理単位として行われる。色差データU,Vについては、輝度データYに対する動き補償予測に基づいて処理される。
図12(a)及び(b)は、図9の画像圧縮部30における画像縮小動作の一例を示した図である。図12(a)には、DS領域分割部130によって12×7個のDS領域に分割され、非縮小領域指定部131によって4×2個のDS領域からなる重要領域が指定された画像データB1が示されている。
図12(b)には、再配置部33によってダウンサンプリング後の画像データから生成された8×14個のMPEGブロックからなる縮小画像データC1が示されている。再配置部33は、ダウンサンプリング部132からの画像データのうち、まず、重要領域を画像領域の先頭に配置する。
その際、画像領域の水平幅は、重要領域と同一幅に合わせ込まれる。次に、各縮小データが重要領域の後方に左から右へ順に配置される。全ての縮小データが再配置されると、画像データの末尾にフィルデータが挿入され、縮小画像データC1が完成する。この例では、8×14個のMPEGブロックからなる縮小画像データC1が生成され、4個のフィルブロックが付加されている。
本実施の形態によれば、画像領域の一部についてダウンサンプリングを行い、重要領域及び各縮小データの再配置を行って、MPEG圧縮処理の前処理として、画像データを空間的に圧縮することができる。また、縮小画像データを生成する際に、重要領域を分割することなく再配置が行われるので、当該重要領域についての動き予測を適切に行うことができる。特に、縮小画像データにおいて、縮小データと接する辺が水平方向の1辺のみとなるように重要領域が配置されるので、動き予測によって重要領域とは異なる領域との差分値が符号化されるのを効果的に抑制することができる。
また、重要領域の水平幅に合わせて縮小画像データを生成することによって、画像データの末尾に挿入されるフィルブロックが減少するので、データ圧縮率をより向上させることができる。
また、ヘッダ情報に基づいて重要領域及び各縮小データの配置が復元されるので、重要領域のサイズ又は位置が変更された場合であっても、空間的に圧縮された画像データをMPEG伸張処理の後処理によって適切に復元することができる。
なお、本実施の形態では、重要領域の水平幅に合わせて縮小画像データが生成される場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではない。例えば、重要領域の水平幅とは異なる縮小画像データを生成しても良い。
図13は、図9の画像圧縮部30における画像縮小動作の他の一例を示した図であり、ダウンサンプリング後の画像データから生成された17×7個のMPEGブロックからなる縮小画像データC2が示されている。この例では、水平方向に17個のMPEGブロックを並べて形成された縮小画像データC2の先頭位置に重要領域が配置され、残りの領域に縮小データが配置されている。
この例では、画像データの末尾に付加されるフィルブロックが11個となっており、画像領域を重要領域の水平幅に合わせ込んで縮小画像データを生成する場合に比べて多くなっている。従って、この様にすると、若干、データ圧縮率が低下する。
また、本実施の形態では、重要領域が1つだけ指定されている場合の例について説明したが、本発明はこれに限られるものではなく、2以上の重要領域を指定して縮小画像データを生成させても良い。
図14及び図15は、図9の画像圧縮部30における画像縮小動作の他の一例を示した図である。図14には、4×2個のDS領域からなる重要領域と、2×2個のDS領域からなる重要領域が指定された画像データB11が示されている。また、図15には、ダウンサンプリング後の画像データから生成された8×14個のMPEGブロックからなる縮小画像データC11が示されている。
画像データの再配置において、各重要領域は画像データの先頭位置に順に配置される。この例では、4×2個のDS領域からなる一方の重要領域の水平幅に合わせて画像領域の水平幅が規定され、この重要領域の後方に左詰めで他方の重要領域が配置されている。この縮小画像データC11を復元する際には、ヘッダ情報として含まれている各重要領域のサイズ及び位置情報が読み出され、各先頭ブロックD1及びD2の画像内での位置が判別されるので、各重要領域及び各縮小データの配置を正しく復元することができる。
なお、上記の各実施の形態における画像圧縮部及び画像伸張部は、パーソナルコンピュータ等の計算機上で実行可能なコンピュータプログラムとして提供することができる。また、JPEGエンコーダ、JPEGデコーダ、MPEGエンコーダ及びMPEGデコーダをPC用アドオンボードなどの高速処理可能な汎用ハードウエアにより構成し、画像縮小コンバータ及び画像拡大コンバータをコンピュータプログラムにより構成することもできる。これらのコンピュータプログラムは、例えば、CD−ROMなどの光記憶媒体、フレキシブルディスクなどの磁気記憶媒体、ICメモリなどの半導体記憶媒体に格納して提供される。また、インターネット、LAN(Local Area Network)などの電気通信回線を介して提供することもできる。
本発明の実施の形態1による画像圧縮伸張システムの一構成例を示したブロック図であり、画像伝送システムの例が示されている。 図1の送信側ユニットUtの一構成例を示したブロック図である。 図1の受信側ユニットUrの一構成例を示したブロック図である。 図2の画像圧縮部11の一構成例を示したブロック図であり、画像縮小コンバータ13及びJPEGエンコーダ14について詳細な構成例が示されている。 図3の画像伸張部21の一構成例を示したブロック図であり、JPEGデコーダ23及び画像拡大コンバータ24について詳細な構成例が示されている。 画像圧縮部11におけるDS領域分割とダウンサンプリングの一例を示した図である。 画像縮小コンバータ13の動作の一例を示した図である。 画像縮小コンバータ13の動作の一例を示した図であり、重要領域及び縮小データが再配置された後の縮小画像データB3が示されている。 本発明の実施の形態2による画像圧縮部30の一構成例を示したブロック図である。 本発明の実施の形態2による画像伸張部50の一構成例を示したブロック図である。 MPEG圧縮処理により生成される圧縮データのデータ構造の一例を示した図であり、1つのビデオプログラムを構成するシーケンスの構成が示されている。 図9の画像圧縮部30における画像縮小動作の一例を示した図である。 図9の画像圧縮部30における画像縮小動作の他の一例を示した図である。 図9の画像圧縮部30における画像縮小動作の他の一例を示した図である。 図9の画像圧縮部30における画像縮小動作の他の一例を示した図である。
符号の説明
11,30 画像圧縮部
13,31 画像縮小コンバータ
14 JPEGエンコーダ
21,50 画像伸張部
23 JPEGデコーダ
24,52 画像拡大コンバータ
31 画像縮小コンバータ
32 MPEGエンコーダ
33 再配置部
34 動き補償予測部
35 DCT及び量子化処理部
36 符号化処理部
37 復号化処理部
38 逆DCT及び逆量子化処理部
39,55 動き補償予測部
40 フレームメモリ
51 MPEGデコーダ
53 復号化処理部
54 逆DCT及び逆量子化処理部
130 DS領域分割部
131 非縮小領域指定部
132 ダウンサンプリング部
133 再配置部
140 ブロック分割部
141 DCT処理部
142 量子化処理部
143 符号化部
230 復号化部
231 逆量子化処理部
232 逆DCT処理部
240 DS領域分割部
241 配置復元部
242 補間処理部
A1,A2 DS領域

Claims (8)

  1. 画像データをブロックサイズの整数倍からなる2以上のダウンサンプリング領域に分割するダウンサンプリング領域分割ステップと、
    上記ダウンサンプリング領域からなる隣接領域を非縮小領域として指定する非縮小領域指定ステップと、
    上記非縮小領域を除く上記各ダウンサンプリング領域について、ダウンサンプリングを行ってピクセル数を減少させ、上記ブロックサイズの整数倍からなる縮小データを生成するダウンサンプリングステップと、
    上記非縮小領域及び上記各縮小データを配置し、非縮小領域のサイズ及び位置情報をヘッダ情報として含む縮小画像データを生成する再配置ステップと、
    上記縮小画像データを上記ブロックサイズからなるブロック領域に分割し、隣接する複数のブロック領域からなる動き補償領域ごとに動き補償予測を行い、ブロック領域ごとに符号化処理を行って圧縮画像データを生成するデータ圧縮ステップと、
    圧縮画像データに対する上記ブロック領域ごとの復号化処理及び上記動き補償領域ごとの動き補償予測に基づいて、画像データを復元するデータ伸張ステップと、
    復元された画像データ中に含まれる非縮小領域及び各縮小データの配置を上記ヘッダ情報に基づいて復元する配置復元ステップと、
    復元された画像データ中に含まれる各縮小データについてピクセルデータを補間し、上記ダウンサンプリング領域からなる画像データに復元する補間ステップとを備えた画像圧縮伸張法。
  2. 画像データをブロックサイズの整数倍からなる2以上のダウンサンプリング領域に分割するダウンサンプリング領域分割手段と、
    上記ダウンサンプリング領域からなる隣接領域を非縮小領域として指定する非縮小領域指定手段と、
    上記非縮小領域を除く上記各ダウンサンプリング領域について、ダウンサンプリングを行ってピクセル数を減少させ、上記ブロックサイズの整数倍からなる縮小データを生成するダウンサンプリング手段と、
    上記非縮小領域及び上記各縮小データを配置し、非縮小領域のサイズ及び位置情報をヘッダ情報として含む縮小画像データを生成する再配置手段と、
    上記縮小画像データを上記ブロックサイズからなるブロック領域に分割し、隣接する複数のブロック領域からなる動き補償領域ごとに動き補償予測を行い、ブロック領域ごとに符号化処理を行って圧縮画像データを生成するデータ圧縮手段とを備えた画像圧縮装置。
  3. 上記ダウンサンプリング領域分割手段は、画像データを上記動き補償領域の整数倍からなるダウンサンプリング領域に分割することを特徴とする請求項2に記載の画像圧縮装置。
  4. 上記非縮小領域指定手段は、上記動き補償領域の整数倍からなる矩形状の隣接領域を非縮小領域として指定することを特徴とする請求項2に記載の画像圧縮装置。
  5. 上記再配置手段は、非縮小領域を縮小画像データの先頭に配置することを特徴とする請求項4に記載の画像圧縮装置。
  6. 上記再配置手段は、非縮小領域の水平幅と同一幅の縮小画像データを生成することを特徴とする請求項5に記載の画像圧縮装置。
  7. 上記再配置手段は、フィルデータからなるブロック領域を画像データに付加し、画像データを矩形形状に整形して縮小画像データを生成することを特徴とする請求項2に記載の画像圧縮装置。
  8. 画像データの一部をダウンサンプリングして得られたブロックサイズの整数倍からなる縮小データを非縮小領域とともに再配置し、更に隣接する複数のブロック領域からなる動き補償領域ごとの動き補償予測に基づく符号化処理が行われた圧縮画像データを伸張する画像伸張装置であって、
    圧縮画像データに対し、上記ブロックサイズからなるブロック領域ごとに復号化処理を行うとともに、上記動き補償領域ごとに動き補償予測を行い、画像データを復元するデータ伸張手段と、
    復元された画像データ中に含まれる非縮小領域及び各縮小データの配置を当該画像データにヘッダ情報として含まれる非縮小領域のサイズ及び位置情報に基づいて復元する配置復元手段と、
    復元された画像データ中に含まれる各縮小データについてピクセルデータを補間し、上記ブロックサイズの整数倍からなる複数のダウンサンプリング領域により構成される画像データに復元する補間手段とを備えた画像伸張装置。



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