以下、実施形態を図面を用いて説明する。
図1は、一実施形態における動画像処理システムSYSの例を示している。動画像処理システムSYSは、動画像処理装置の一態様である動画像符号化装置10と、動画像符号化装置10で生成された圧縮ストリームSTRMを記憶するストリーム記憶部100と、圧縮ストリームSTRMを復号する動画像再生装置110とを有している。なお、動画像再生装置110も動画像処理装置の一態様である。また、動画像処理システムSYSも動画像処理装置の一態様である。
動画像符号化装置10は、例えば、H.264等に準拠した符号化方式を用いて、画像データIIMGに基づく圧縮ストリームSTRMを生成する。画像データIIMGは、入力画像の画像データである。以下、画像データに対応する画像を、画像データと同様の符号で示す。例えば、符号IIMGは、入力画像および入力画像データを示す。動画像符号化装置10は、例えば、縮小画像生成部20、関心画像生成部30および画像符号化部40を有している。
縮小画像生成部20は、画像データIIMGを受け、入力画像IIMGを縮小した画像の画像データRIMG(以下、縮小画像データRIMGとも称する)を生成する。すなわち、縮小画像生成部20は、入力画像IIMGを予め設定された縮小率で縮小した縮小画像RIMGに対応する縮小画像データRIMGを生成する。
関心画像生成部30は、画像データIIMGを受け、入力画像IIMG内の関心領域(ROI:Region of Interest)を表示するための画像データSIMG(以下、関心画像データSIMGとも称する)を生成する。関心領域は、例えば、人の顔である。例えば、関心画像生成部30は、入力画像IIMG内の関心領域を縮小画像RIMGの縮小率に対応する間引き率で間引いて複数の関心領域画像に分割する。そして、関心画像生成部30は、複数の関心領域画像の少なくとも1つを含む関心画像SIMGに対応する関心画像データSIMGを生成する。
このように、関心画像データSIMGは、例えば、関心領域を拡大して精細に表示するための画像データを有している。例えば、関心画像データSIMGに基づいて生成される関心領域の画像は、縮小画像データRIMGに基づいて生成される縮小画像RIMG内の関心領域より、高解像度である。
画像符号化部40は、縮小画像データRIMGおよび関心画像データSIMGを符号化して圧縮ストリームSTRMを生成する。圧縮ストリームSTRMは、例えば、縮小画像データRIMGを符号化したデータと関心画像データSIMGを符号化したデータとを含むストリームデータである。例えば、画像符号化部40は、縮小画像生成部20で生成された縮小画像データRIMGおよび関心画像生成部30で生成された関心画像データSIMGを受ける。そして、画像符号化部40は、縮小画像データRIMGおよび関心画像データSIMGをH.264等に準拠した符号化方式で符号化し、圧縮ストリームSTRMを生成する。
例えば、画像符号化部40は、縮小画像データRIMGおよび関心画像データSIMGを、H.264のMVC(Multiview Video Coding)に準拠した符号化方式で符号化する。以下、縮小画像データRIMGを符号化したデータを縮小画像データRIMGの符号化データとも称し、関心画像データSIMGを符号化したデータを関心画像データSIMGの符号化データとも称する。
H.264のMVCに準拠した符号化方式では、画像符号化部40は、縮小画像データRIMGをベースビューのフレームとして符号化し、関心画像データSIMGを非ベースビューのフレームとして符号化する。例えば、関心画像データSIMGは、縮小画像データRIMGや他の関心画像データSIMGを参照して符号化される。これにより、H.264のMVCに準拠した圧縮ストリームSTRMが生成される。すなわち、画像符号化部40は、関心画像データSIMGを符号化するとき、関心画像SIMGに対応付けられた時刻に対応する縮小画像RIMGに基づいて予測処理を実行可能である。
動画像符号化装置10で生成された圧縮ストリームSTRMは、ストリーム記憶部100に記憶される。ストリーム記憶部100に記憶されている圧縮ストリームSTRMは、例えば、動画像再生装置110で復号される。例えば、動画像再生装置110は、ストリーム記憶部100に記憶されている圧縮ストリームSTRMを読み出し、圧縮ストリームSTRMを復号する。すなわち、動画像再生装置110は、動画像符号化装置10で生成された圧縮ストリームSTRMを復号する。これにより、ディスプレイ等に表示する画像OIMGが生成される。
例えば、動画像再生装置110は、H.264等に準拠したエンコーダとして機能する画像復号部120と、表示画像生成部130とを有している。画像復号部120は、ストリーム記憶部100から受けた圧縮ストリームSTRMを復号し、縮小画像データRDIMGおよび関心画像データSDIMGを生成する。なお、関心領域の精細表示の指示等(例えば、関心領域の精細表示要求や関心領域指定)がないとき、画像復号部120は、関心画像データSDIMGを生成しなくてもよい。すなわち、画像復号部120は、関心領域の精細表示の指示等がないとき(例えば、通常時)、関心画像データSIMGの符号化データを復号しなくてもよい。
表示画像生成部130は、画像復号部120で生成された縮小画像データRDIMGおよび関心画像データSDIMGを受ける。そして、表示画像生成部130は、例えば、縮小画像データRDIMGおよび関心画像データSDIMGを合成して、表示画像の画像データOIMG(以下、表示画像データOIMGとも称する)を生成する。なお、関心領域の精細表示の指示等がないとき(通常時)、表示画像生成部130は、例えば、縮小画像データRDIMGを表示画像データOIMGとして出力する。
また、関心領域の精細表示の指示等があるときは、表示画像生成部130は、例えば、ユーザに指示された関心領域を関心画像SDIMGから抽出し、抽出した関心領域を縮小画像RDIMGに合成する。これにより、注目する関心領域(ユーザに指示された関心領域)を精細に表示するための画像データを含む表示画像データOIMGが生成される。このように、この実施形態では、注目する関心領域(ユーザに指示された関心領域)を他の領域に比べて高精細にした画像を、表示できる。
図2は、図1に示した動画像符号化装置10の一例を示している。図2の例では、画像データIIMG等の転送は、メモリ50を介して実行される。例えば、動画像符号化装置10は、縮小画像生成部20、関心画像生成部30、画像符号化部40およびメモリ50を有している。なお、メモリ50は、画像符号化部40等のモジュール内に設けられてもよいし、動画像符号化装置10の外部に設けられてもよい。
メモリ50は、デジタルビデオカメラ等により撮影された画像IIMGの画像データIIMGを順次記憶する。縮小画像生成部20は、画像データIIMGをメモリ50から読み出し、画像IIMGを予め設定された縮小率(例えば、水平1/2、垂直1/2の縮小率)で縮小して縮小画像データRIMGを生成する。そして、縮小画像生成部20は、縮小画像データRIMGをメモリ50に書き込む。縮小画像データRIMGは、画像符号化部40の第1符号化部42で符号化される。
関心画像生成部30は、例えば、関心領域検出部32、切り出し部34および画像合成部36を有している。関心領域検出部32は、ローカルデコード画像データLDEC1をメモリ50から読み出し、顔検出のアルゴリズム等を用いて関心領域を検出する。ローカルデコード画像データLDEC1は、縮小画像データRIMGの符号化データを復号した画像データであり、第1符号化部42の符号化処理時に生成される。
関心領域検出部32により検出される関心領域の個数、位置およびサイズは、顔検出のアルゴリズム等の所定のアルゴリズムを使用することにより、ローカルデコード画像LDEC1(検出対象の画像)に対して一意的に決まる。関心領域検出部32は、検出した関心領域に関する関心領域情報CINF(関心領域の個数、位置、サイズ等)を、切り出し部34および画像合成部36に通知する。
切り出し部34は、画像データIIMGをメモリ50から読み出し、画像IIMGから関心領域を関心領域情報CINFに基づいて切り出す。これにより、画像IIMG内の関心領域に対応する関心領域画像ROIが生成される。以下、関心領域画像ROIに対応する画像IIMG内の関心領域を、関心領域画像と同様の符号(ROI等)で示す。
ここで、関心領域情報CINFが示す関心領域の位置(座標)等は、画像IIMGを縮小した画像(ローカルデコード画像LDEC1)を基準にした値である。このため、切り出し部34は、画像IIMGから関心領域ROIを切り出す際、関心領域情報CINFが示す関心領域の位置(座標)等を画像IIMGの画像サイズに合わせた値に補正する。例えば、切り出し部34は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のとき、関心領域情報CINFが示す関心領域の座標を、水平方向および垂直方向にそれぞれ2倍する。
切り出し部34は、画像IIMGから切り出した関心領域ROIの画像データROI(以下、関心領域画像データROIとも称する)を、画像合成部36に出力する。なお、切り出し部34は、関心領域画像データROIをメモリ50に書き込んでもよい。このときには、画像合成部36は、関心領域画像データROIをメモリ50から読み出す。
画像合成部36は、切り出し部34から受けた関心領域画像データROIに基づいて、関心画像データSIMGを生成する。そして、画像合成部36は、関心画像データSIMGをメモリ50に書き込む。なお、関心画像SIMGは、例えば、縮小画像RIMGと同様の画像サイズになるように生成される。例えば、画像合成部36は、切り出し部34により切り出された関心領域画像ROIの画素を、画像IMGに対する縮小画像RIMGの縮小率に対応する間引き率で間引く。これにより、関心領域画像(例えば、図3に示す関心領域画像SROI)は、縮小画像RIMG内の関心領域と同様の画像サイズに生成される。この際、画像合成部36は、例えば、間引き対象の画素が異なる複数の関心領域画像を生成する。
例えば、画像合成部36は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のとき、関心領域画像ROIの画素を4つのサンプリング位相で間引いてサンプリングする。これにより、関心領域画像ROIは、図3に示すように、4つのサンプリング位相の画像(関心領域画像SROIa、SROIb、SROIc、SROId)に分割される。なお、複数の関心領域ROIが検出されたときには、画像合成部36は、各関心領域画像ROIに対して、上述の分割処理(異なるサンプリング位相を用いた間引きサンプリング)を実行する。
そして、画像合成部36は、分割した関心領域画像を組み合わせて、関心画像データSIMGを生成する。分割された関心領域画像は、例えば、図4に示すように、1つの関心画像SIMGに割り付けられる。あるいは、分割された関心領域画像は、例えば、図5や図6に示すように、複数の関心画像SIMGに割り付けられてもよい。
画像符号化部40は、第1符号化部42、第2符号化部44およびストリーム合成部46を有している。第1符号化部42は、縮小画像データRIMGをメモリ50から読み出し、縮小画像データRIMGを符号化して圧縮ストリームCST1を生成する。例えば、第1符号化部42は、H.264のMVCに準拠した符号化方式で、縮小画像データRIMGをベースビューのフレームとして符号化する。そして、第1符号化部42は、縮小画像データRIMGを符号化して生成した圧縮ストリームCST1を、ストリーム合成部46に出力する。
なお、第1符号化部42は、縮小画像データRIMGの符号化処理中に生成したローカルデコード画像データLDEC1を、メモリ50に書き込む。例えば、第1符号化部42は、縮小画像データRIMGの符号化処理時に、ローカルデコード画像データLDEC1を参照画像として必要に応じて使用する。
第2符号化部44は、関心画像データSIMGをメモリ50から読み出し、関心画像データSIMGを符号化して圧縮ストリームCST2を生成する。例えば、第2符号化部44は、H.264のMVCに準拠した符号化方式で、関心画像データSIMGを非ベースビューのフレームとして符号化する。そして、第2符号化部42は、関心画像データSIMGを符号化して生成した圧縮ストリームCST2を、ストリーム合成部46に出力する。
なお、第2符号化部42は、関心画像データSIMGの符号化処理中に生成したローカルデコード画像データLDEC2を、メモリ50に書き込む。例えば、第2符号化部44は、関心画像データSIMGの符号化処理時に、ローカルデコード画像データLDEC2を参照画像として必要に応じて使用する。ローカルデコード画像データLDEC2は、関心画像データSIMGの符号化データを復号した画像データである。
また、第2符号化部44は、関心画像データSIMGの符号化処理時に、ローカルデコード画像データLDEC1をビュー間予測の参照画像として必要に応じて使用する。例えば、第2符号化部44は、ビュー間予測を実行するとき、ローカルデコード画像データLDEC1をメモリ50から読み出す。
ストリーム合成部46は、第1符号化部42で生成された圧縮ストリームCST1および第2符号化部44で生成された圧縮ストリームCST2を受け、圧縮ストリームCST1、CST2をH.264のMVCに準拠した形式で合成する。そして、ストリーム合成部46は、圧縮ストリームCST1、CST2を合成した圧縮ストリームSTRMを、図1に示したストリーム記憶部100等に出力する。
なお、動画像符号化装置10の構成は、この例に限定されない。例えば、ストリーム合成部46は、圧縮ストリームCST1、CST2を第1符号化部42および第2符号化部44からメモリ50を介して受けてもよい。このときには、第1符号化部42は、圧縮ストリームCST1をメモリ50に書き込み、第2符号化部44は、圧縮ストリームCST2をメモリ50に書き込む。
図3は、関心領域画像ROIの分割の一例を示している。なお、図3は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のときの関心領域画像ROIの分割の一例を示している。図3の左側に示した関心領域画像ROIは、切り出し部34により画像IIMGから切り出された関心領域ROIである。画素Pa、Pb、Pc、Pdは、4つのサンプリング位相A、B、C、Dでサンプリングされるそれぞれの画素Pを示している。なお、図3では、左側に示した関心領域画像ROIの一番上の行を奇数番目の行とし、一番左の列を奇数番目の列として、各画素Pの位置を説明する。
例えば、関心領域画像ROIの奇数行でかつ奇数列の画素Paは、サンプリング位相Aでサンプリングされる。これにより、サンプリング位相Aの関心領域画像SROIaが生成される。すなわち、画像合成部36は、関心領域画像ROIの画素P(Pa)をサンプリング位相Aで間引きサンプリングすることにより、関心領域画像ROIを水平方向および垂直方向に1/2倍した関心領域画像SROIaを生成する。
関心領域画像ROIの奇数行でかつ偶数列の画素Pbは、例えば、サンプリング位相Bでサンプリングされる。これにより、サンプリング位相Bの関心領域画像SROIbが生成される。すなわち、画像合成部36は、関心領域画像ROIの画素P(Pb)をサンプリング位相Bで間引きサンプリングすることにより、関心領域画像ROIを水平方向および垂直方向に1/2倍した関心領域画像SROIbを生成する。
関心領域画像ROIの偶数行でかつ奇数列の画素Pcは、例えば、サンプリング位相Cでサンプリングされる。これにより、サンプリング位相Cの関心領域画像SROIcが生成される。すなわち、画像合成部36は、関心領域画像ROIの画素P(Pc)をサンプリング位相Cで間引きサンプリングすることにより、関心領域画像ROIを水平方向および垂直方向に1/2倍した関心領域画像SROIcを生成する。
関心領域画像ROIの偶数行でかつ偶数列の画素Pdは、例えば、サンプリング位相Dでサンプリングされる。これにより、サンプリング位相Dの関心領域画像SROIdが生成される。すなわち、画像合成部36は、関心領域画像ROIの画素P(Pd)をサンプリング位相Cで間引きサンプリングすることにより、関心領域画像ROIを水平方向および垂直方向に1/2倍した関心領域画像SROIdを生成する。
このように、画像合成部36は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のとき、関心領域画像ROIを4つの関心領域画像SROIa、SROIb、SROIc、SROIdに分割する。なお、関心領域画像ROIを関心領域画像SROIa、SROIb、SROIc、SROIdに分割する際の間引き率は、縮小画像RIMGの縮小率に対応している。これにより、この実施形態では、関心領域画像SROIa、SROIb、SROIc、SROIdを、縮小画像RIMGと同様の解像度にできる。
図4は、関心領域画像ROIの割り付けの一例を示している。なお、図4は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のときの関心領域画像ROIの割り付けの一例を示している。図4の破線は、マクロブロック(16×16画素)の境界を示している。図4の例では、入力画像IIMGから2つの関心領域ROI1、ROI2が検出されている。縮小画像RIMG内の関心領域RROI1、RROI2は、入力画像IIMG内の関心領域ROI1、ROI2を縮小した画像にそれぞれ対応している。
関心画像SIMG内の関心領域SROI1a、SROI1b、SROI1c、SROI1dは、入力画像IIMGから切り出された関心領域ROI1をサンプリング位相A、B、C、Dでサンプリングしたときの画像である。また、関心画像SIMG内の関心領域SROI2a、SROI2b、SROI2c、SROI2dは、入力画像IIMGから切り出された関心領域ROI2をサンプリング位相A、B、C、Dでサンプリングしたときの画像である。
なお、各関心領域ROI(ROI1、ROI2等)は、例えば、各サンプリング位相の関心領域画像SROI(SROI1a−SROI1d、SROI2a−SROI2d等)をマクロブロック単位で処理できるように、入力画像IIMGから切り出される。例えば、関心領域ROI1は、各サンプリング位相の関心領域画像SROI1a、SROI1b、SROI1c、SROI1dのサイズがマクロブロックのサイズの倍数になるように、入力画像IIMGから切り出される。同様に、関心領域ROI2は、各サンプリング位相の関心領域画像SROI2a、SROI2b、SROI2c、SROI2dのサイズがマクロブロックのサイズの倍数になるように、入力画像IIMGから切り出される。
図4の例では、縮小画像RIMG内の関心領域RROI1および関心画像SIMG内の関心領域SROI1a、SROI1b、SROI1c、SROI1dのサイズは、32×32画素である。また、縮小画像RIMG内の関心領域RROI2および関心画像SIMG内の関心領域SROI2a、SROI2b、SROI2c、SROI2dのサイズは、48×48画素である。
関心領域ROIを分割した関心領域画像SROIは、1つの精細な関心領域ROIの画像データとなるように、例えば、1つの関心画像SIMG内にまとめて配置される。例えば、関心領域画像SROI1がまとめて配置されているブロックでは、サンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROI1a、SROI1b、SROI1c、SROI1dは、左上、右上、左下、右下にそれぞれ配置されている。
このように、関心画像生成部30は、入力画像IIMGから切り出した関心領域ROIを分割して、1つの関心画像SIMG内に割り付ける。すなわち、関心画像生成部30は、複数の関心領域画像SROI1を共通の関心画像SIMGに割り付け、複数の関心領域画像SROI1が割り付けられた関心画像SIMGに対応する関心画像データSIMGを生成する。
なお、複数の関心領域ROIが検出されたときには、例えば、関心領域ROIを分割した関心領域画像SROIをまとめたブロック(SROI1a−SROI1dのブロック、SROI2a−SROI2dのブロック等)が、関心領域画像ROI毎に左上から順に配置される。すなわち、複数の関心領域ROIが検出されたときにも、各関心領域ROIを分割した関心領域画像SROIは、各関心領域ROIを精細に表示する画像データとなるように、1つの関心画像SIMG内に割り付けられる。
また、関心画像生成部30は、例えば、検出された複数の関心領域ROIのサイズの総和が関心画像SIMGのサイズより大きいとき、各関心領域ROIに優先順位を付ける。そして、関心画像生成部30は、優先順位の高い関心領域ROIから順に、分割した関心領域画像SROIを関心画像SIMG内に割り付ける。関心画像SIMG内に割り付けられなかった関心領域ROI(相対的に優先順位の低い関心領域ROI)は、精細に復号可能な関心領域ROIの候補から外れる。
この実施形態では、関心画像生成部30により割り付けられる関心領域画像SROIの配置は、検出された関心領域ROIに対して一意的に決まる。これにより、動画像再生装置110は、例えば、縮小画像RDIMG(縮小画像データRIMGの符号化データを復号した画像)内の関心領域RROI(RROI1、RROI2等)を検出することにより、関心画像SDIMG内の関心領域画像SROIの配置を認識できる。
関心画像SIMG内の関心領域画像SROI以外の領域は、復号側で必要とされない領域であるため、どのような画像を挿入してもよい。例えば、関心画像SIMG内の関心領域画像SROI以外の領域は、縮小画像RIMGの対応する位置の画像のコピーでもよいし、固定色(単色)の画像でもよい。この実施形態では、関心画像SIMG内の関心領域画像SROI以外の領域を縮小画像RIMGの対応する位置の画像のコピー等にすることにより、関心画像SIMG内の関心領域画像ROI以外の領域の画像データの圧縮率を高くすることができる。
また、この実施形態では、図3で説明したように、関心領域画像SROIは、縮小画像RIMGの縮小率に対応する間引き率で、関心領域画像ROIの画素を間引いて生成される。これにより、関心領域画像SROIのサイズおよび解像度は、縮小画像RIMGのサイズおよび解像度と同様になる。ここで、例えば、入力画像IIMG内の関心領域ROIがそのままコピーされた関心画像SIMGでは、縮小画像RIMGを参照しても、関心領域のサイズや解像度が異なるため、圧縮率向上は、見込めない。
これに対し、この実施形態では、上述したように、各関心領域画像SROIのサイズや解像度は、各関心領域画像SROIに対応する縮小画像RIMG内の各関心領域RROIのサイズや解像度と同様である。このため、この実施形態では、関心画像SIMGと縮小画像RIMGとのビュー間での予測が当たる確率を向上できる。この結果、この実施形態では、関心領域画像SROIを符号化する際の圧縮率を高くすることができ、データ量の増加を抑制できる。
さらに、この実施形態では、関心画像SIMG内の各関心領域画像SROIと縮小画像RIMG内の各関心領域RROIとの位置関係が分っているため、動きベクトルを求める際の探索範囲を狭くできる。これにより、この実施形態では、動きベクトルの探索処理を効率よく実行できる。
なお、各サンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROIの配置は、この例に限定されない。例えば、サンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROI1a、SROI1b、SROI1c、SROI1dは、左側から右側に順に配置されてもよい。また、例えば、縮小画像RIMGが画素の間引きにより生成されているときには、縮小画像RIMGを生成したときのサンプリング位相に対応するサンプリング位相の関心領域画像SROIは、関心画像SIMG内に割り付けられなくてもよい。
あるいは、画像合成部36は、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される複数のサンプリング位相から少なくとも1つのサンプリング位相を選択して、選択したサンプリング位相の関心領域画像SROIのみを関心画像SIMG内に割り付けてもよい。このときには、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される全てのサンプリング位相の関心領域画像SROIを関心画像SIMG内に割り付けるときに比べて、データ量を低減できる。
関心画像SIMG内に割り付ける関心領域画像SROIを選択する動画像処理システムSYSでは、動画像再生装置110は、例えば、選択されなかったサンプリング位相に対応する画素Pを、選択されたサンプリング位相に対応する画素Pを用いて補間する。このときにも、関心領域ROIに関する画像情報は、縮小画像RIMGのみを使用するときに比べて多くなるため、縮小画像RIMGのみを使用するときに比べて高精細な関心領域ROIを表示できる。
図5は、関心領域画像ROIの割り付けの別の例を示している。なお、図5は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のときの関心領域画像ROIの割り付けの一例を示している。図5の破線の意味は、図4と同様である。入力画像IIMGおよび縮小画像RIMGは、図4の例と同様である。例えば、入力画像IIMGから2つの関心領域ROI1、ROI2が検出されている。
図5の例では、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される複数のサンプリング位相の関心領域画像SROIは、共通の時刻の複数の関心画像SIMGにそれぞれ割り付けられる。関心画像SIMGa、SIMGb、SIMGc、SIMGdは、共通の時刻の関心画像SIMGである。例えば、関心画像SIMGa、SIMGb、SIMGc、SIMGdは、互いに異なる系列の非ベースビューのフレームとしてそれぞれ符号化される。
例えば、4つのサンプリング位相の関心領域画像SROI1a、SROI1b、SROI1c、SROI1dは、4つの関心画像SIMGa、SIMGb、SIMGc、SIMGdにそれぞれ割り付けられる。なお、各関心画像SIMG内の関心領域画像SROI1は、例えば、縮小画像RIMG内の関心領域RROI1に対応する位置(例えば、同じ座標)に配置される。同様に、関心領域画像SROI2a、SROI2b、SROI2c、SROI2dは、縮小画像RIMG内の関心領域RROI2に対応する位置(例えば、同じ座標)で、関心画像SIMGa、SIMGb、SIMGc、SIMGdにそれぞれ割り付けられる。
このように、関心画像生成部30は、複数のサンプリング位相の関心領域画像SROIを、各関心画像SIMGに1位相ずつ割り付ける。関心画像SIMG内の関心領域画像SROI以外の領域は、例えば、縮小画像RIMGの対応する位置の画像をコピーした画像である。このときには、関心画像SIMG内の関心領域画像SROI以外の領域で、ローカルデコード画像LDEC1(縮小画像データRIMGの符号化データを復号した画像データ)を参照画像としたビュー間予測での差分値および動きベクトルをほぼゼロにできる。なお、関心画像SIMG内の関心領域画像SROI以外の領域は、例えば、固定色(単色)の画像でもよい。このときにも、関心画像SIMG内の関心領域画像ROI以外の領域の画像データの圧縮率を高くすることができる。
このように、図5に示した方法においても、図4に示した方法と同様の効果を得ることができる。例えば、図5に示した方法においても、関心画像SIMGと縮小画像RIMGとのビュー間での予測が当たる確率を向上できる。また、図5に示した方法においても、動きベクトルを求める際の探索範囲を狭くでき、動きベクトルの探索処理を効率よく実行できる。
さらに、図5に示した方法では、関心画像SIMG内の関心領域画像SROIの座標(位置)が縮小画像RIMG内の関心領域RROIの座標(位置)と等しくなるように、関心領域画像SROIが関心画像SIMGに割り付けられる。このため、図5に示した方法では、動きベクトルの符号量を図4に示した方法に比べて低減できる。
なお、各サンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROIの配置は、この例に限定されない。例えば、縮小画像RIMGが画素の間引きにより生成されているときには、縮小画像RIMGを生成したときのサンプリング位相に対応するサンプリング位相の関心領域画像SROIは、関心画像SIMG内に割り付けられなくてもよい。このときには、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される複数のサンプリング位相にそれぞれ対応する関心画像SIMGを生成するときに比べて、共通の時刻の関心画像SIMGの数を低減でき、圧縮ストリームSTRMのデータ量を低減できる。
また、例えば、画像合成部36は、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される複数のサンプリング位相から少なくとも1つのサンプリング位相を選択して、選択したサンプリング位相の関心領域画像SROIのみを関心画像SIMG内に割り付けてもよい。このときにも、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される複数のサンプリング位相にそれぞれ対応する関心画像SIMGを生成するときに比べて、共通の時刻の関心画像SIMGの数を低減でき、圧縮ストリームSTRMのデータ量を低減できる。
図6は、関心領域画像ROIの割り付けの別の例を示している。なお、図6は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のときの関心領域画像ROIの割り付けの一例を示している。図6の各フレーム時刻t(t0、t1、t2、t3、・・・)は、例えば、縮小画像RIMG等に対応付けられた時刻を示している。図6では、各フレーム時刻t(t0、t1、t2、t3、・・・)に対応する縮小画像RIMGおよび関心画像SIMGには、フレーム時刻tの符号の末尾の数字を、符号の末尾に付している。例えば、縮小画像RIMG0および関心画像SIMG0は、フレーム時刻t0の縮小画像RIMGおよび関心画像SIMGである。
また、図6では、入力画像IIMGの記載を省略している。例えば、縮小画像RIMG0および関心画像SIMG0に対応する時刻(フレーム時刻t0)の入力画像IIMGは、図4に示した入力画像IIMGと同様である。したがって、縮小画像RIMG0は、図4に示した縮小画像RIMGと同様である。また、図6の破線の意味は、図4と同様である。なお、図6の関心画像SIMG1、SIMG2、SIMG3では、図を見やすくするために、破線の記載を省略している。
図6の例では、1つの関心画像SIMGは、複数の領域AR(AR0−AR3)に分けられ、複数の領域ARは、縮小画像RIMGの異なる時刻の複数のフレーム(画像)にそれぞれ対応している。例えば、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される複数のサンプリング位相の関心領域画像SROIは、異なるフレーム時刻tの複数の関心画像SIMGの所定の領域ARにそれぞれ割り付けられる。すなわち、関心画像生成部30は、複数のサンプリング位相の関心領域画像SROIを、異なるフレーム時刻tの複数の関心画像SIMGに1位相ずつ割り付ける。
例えば、関心画像SIMG内の左上の領域AR0には、フレーム時刻t0、t4、t8、・・・の入力画像IIMG内の関心領域ROIを分割した関心領域画像SROI(SOI10a等)が割り付けられる。また、関心画像SIMG内の右上の領域AR1には、例えば、フレーム時刻t1、t5、t9、・・・の入力画像IIMG内の関心領域ROIを分割した関心領域画像SROI(SOI11a等)が割り付けられる。
そして、関心画像SIMG内の左下の領域AR2には、例えば、フレーム時刻t2、t6、t10、・・・の入力画像IIMG内の関心領域ROIを分割した関心領域画像SROI(SOI12a等)が割り付けられる。また、関心画像SIMG内の右下の領域AR3には、例えば、フレーム時刻t3、t9、t11、・・・の入力画像IIMG内の関心領域ROIを分割した関心領域画像SROI(SOI13a等)が割り付けられる。
すなわち、フレーム時刻t0の入力画像IIMGの関心領域ROIを分割したサンプリング位相Aの関心領域画像SROI10a、SROI20aは、フレーム時刻t0の関心画像SIMG0の領域AR0に割り付けられる。そして、サンプリング位相Bの関心領域画像SROI10b、SROI20bは、フレーム時刻t1の関心画像SIMG1の領域AR0に割り付けられる。サンプリング位相Cの関心領域画像SROI10c、SROI20cは、フレーム時刻t2の関心画像SIMG2の領域RA0に割り付けられる。サンプリング位相Dの関心領域画像SROI10d、SROI20dは、フレーム時刻t3の関心画像SIMG3の領域RA0に割り付けられる。
同様に、フレーム時刻t1の入力画像IIMGの関心領域ROIを分割したサンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROIは、フレーム時刻t1−t4の関心画像SIMGの領域RA1にそれぞれ割り付けられる。そして、フレーム時刻t2の入力画像IIMGの関心領域ROIを分割したサンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROIは、フレーム時刻t2−t5の関心画像SIMGの領域RA2にそれぞれ割り付けられる。また、フレーム時刻t3の入力画像IIMGの関心領域ROIを分割したサンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROIは、フレーム時刻t3−t6の関心画像SIMGの領域RA3にそれぞれ割り付けられる。
各フレーム時刻tの関心画像SIMG内の関心領域画像SROI以外の領域は、例えば、各フレーム時刻tの縮小画像RIMGの対応する位置の画像のコピーでもよいし、固定色(単色)の画像でもよい。図6に示した方法においても、図4に示した方法と同様の効果を得ることができる。例えば、図6に示した方法においても、関心画像SIMGと縮小画像RIMGとのビュー間での予測が当たる確率を向上できる。また、図6に示した方法においても、動きベクトルを求める際の探索範囲を狭くでき、動きベクトルの探索処理を効率よく実行できる。
さらに、図6に示した方法では、関心画像SIMGのフレーム間予測(インター予測)で、共通の入力画像IIMGから生成された異なるサンプリング位相の関心領域画像SROIを参照することも可能である。例えば、図6に示した方法では、関心画像SIMG1の関心領域画像SROI10bを符号化する際に、関心画像SIMG0の関心領域画像SROI10aを参照できる。このため、図6に示した方法では、ビュー間予測とフレーム間予測とで圧縮率の高い方の予測を選択でき、圧縮率を向上できる。
なお、各サンプリング位相A、B、C、Dの関心領域画像SROIの配置は、この例に限定されない。例えば、縮小画像RIMGが画素の間引きにより生成されているときには、縮小画像RIMGを生成したときのサンプリング位相に対応するサンプリング位相の関心領域画像SROIは、関心画像SIMG内に割り付けられなくてもよい。また、例えば、画像合成部36は、縮小画像RIMGの縮小率に応じて算出される複数のサンプリング位相から少なくとも1つのサンプリング位相を選択して、選択したサンプリング位相の関心領域画像SROIのみを関心画像SIMG内に割り付けてもよい。
図7は、符号化の際のフレームの参照関係の一例を示している。なお、図7は、H.264のMVCに準拠した符号化方式で符号化するときのフレームの参照関係の一例を示している。図中の括弧内のI、Pは、それぞれIフレーム、Pフレームを示している。動画像符号化装置10は、例えば、縮小画像RIMGをベースビューのフレームとして処理し、関心画像SIMGを非ベースビューのフレームとして処理する。
ベースビューとして処理される縮小画像RIMGのIフレームは、例えば、フレーム内予測(イントラ予測)を用いて符号化される。また、縮小画像RIMGのPフレームは、フレーム間予測を用いて符号化される。非ベースビューとして処理される関心画像SIMGのPフレームは、例えば、非ベースビューのフレームを参照するフレーム間予測やベースビューの対応するフレームを参照するビュー間予測を用いて符号化される。動画像符号化装置10は、ビュー間予測を用いることにより、符号量の大きいIフレームを用いずに、非ベースビューの関心画像SIMGを符号化できる。この結果、この実施形態では、圧縮ストリームSTRMのデータ量の増加を抑制できる。
図8は、図2に示した動画像符号化装置10の動作の一例を示している。図8の動作は、ハードウエアのみで実現されてもよく、ハードウエアをソフトウエアにより制御することにより実現されてもよい。例えば、動画像処理プログラム等のソフトウエアは、コンピュータに図8の動作を実行させる。
処理S100では、動画像符号化装置10は、入力画像IIMGを取得する。例えば、動画像符号化装置10は、デジタルビデオカメラ等により撮影された画像IIMGの画像データIIMGをメモリ50に順次記憶する。
処理S110では、縮小画像生成部20は、入力画像IIMGの縮小画像RIMGを生成する。例えば、縮小画像生成部20は、画像データIIMGをメモリ50から読み出し、画像IIMGを予め設定された縮小率で縮小して縮小画像データRIMGを生成する。縮小画像データRIMGは、例えば、メモリ50に記憶される。
処理S120では、第1符号化部42は、処理S110で生成された縮小画像RIMGをベースビューのフレームとして符号化する。例えば、第1符号化部42は、縮小画像データRIMGをメモリ50から読み出し、縮小画像データRIMGを符号化して圧縮ストリームCST1を生成する。なお、縮小画像データRIMGの符号化処理中に生成されたローカルデコード画像データLDEC1は、例えば、メモリ50に記憶される。メモリ50に記憶されたローカルデコード画像データLDEC1は、必要に応じて参照画像として使用される。例えば、第1符号化部42は、フレーム間予測を実行するとき、ローカルデコード画像データLDEC1をメモリ50から読み出す。
処理S130では、関心領域検出部32は、処理S120の符号化処理中に生成されたローカルデコード画像LDEC1を用いて、関心領域を検出する。例えば、関心領域検出部32は、ローカルデコード画像データLDEC1をメモリ50から読み出し、顔検出のアルゴリズム等を用いて関心領域を検出する。
処理S140では、切り出し部34は、処理S130の検出結果に基づいて、入力画像IIMGから関心領域ROIを切り出す。例えば、切り出し部34は、入力画像データIIMGをメモリ50から読み出し、処理S130で検出された関心領域に対応する関心領域画像データROIを入力画像データIIMGから抽出する。なお、切り出し部34は、図2で説明したように、関心領域画像データROIを入力画像データIIMGから抽出する際、処理S130で検出された関心領域ROIに関する情報(座標等)を入力画像IIMGの画像サイズに合わせた値に補正している。すなわち、切り出し部34は、処理S130の検出結果に基づいて、入力画像IIMG内の関心領域ROIの位置を算出する。
処理S150では、画像合成部36は、処理S140で切り出された関心領域ROIを複数のサンプリング位相の関心領域画像SROIに分割し、分割した関心領域画像SROIを合成する。これにより、関心領域画像SROIの合成画像である関心画像SIMGが生成される。例えば、画像合成部36は、図4−図6に示した関心領域画像ROIの割り付け方法の1つを用いて、関心画像SIMGを生成する。なお、画像合成部36は、図4−図6に示した関心領域画像ROIの割り付け方法以外の方法を用いて、関心画像SIMGを生成してもよい。関心領域画像SROIは、例えば、メモリ50に記憶される。
処理S160では、第2符号化部44は、処理S150で生成された合成画像(関心画像SIMG)を非ベースビューのフレームとして符号化する。例えば、第2符号化部44は、関心画像データSIMGをメモリ50から読み出し、関心画像データSIMGを符号化して圧縮ストリームCST2を生成する。なお、関心画像データSIMGの符号化処理中に生成されたローカルデコード画像データLDEC2は、例えば、メモリ50に記憶される。
メモリ50に記憶されたローカルデコード画像データLDEC1、LDEC2は、必要に応じて参照画像として使用される。例えば、第2符号化部44は、非ベースビューのフレームを参照するフレーム間予測を実行するとき、ローカルデコード画像データLDEC2をメモリ50から読み出す。また、例えば、第2符号化部44は、ビュー間予測を実行するとき、ローカルデコード画像データLDEC1をメモリ50から読み出す。
処理S170では、ストリーム合成部46は、処理S120で生成された圧縮ストリームCST1と処理S160で生成された圧縮ストリームCST2とを合成し、圧縮ストリームSTRMを生成する。すなわち、圧縮ストリームSTRMは、縮小画像データRIMGの符号化データと関心画像データSIMGの符号化データとを有している。
動画像符号化装置10は、処理S100−S170を繰り返すことにより、入力画像IIMGを順次符号化する。なお、圧縮ストリームSTRMは、例えば、図1に示したストリーム記憶部100に記憶される。ストリーム記憶部100に記憶された圧縮ストリームSTRMは、例えば、図1に示した動画像再生装置110により再生される。
なお、動画像符号化装置10の動作は、この例に限定されない。例えば、関心画像生成部30は、関心領域ROIを複数の関心領域画像SROIに分割する処理を、入力画像IIMGのフレーム間隔(例えば、図6に示したフレーム時刻t0からフレーム時刻t1までの間隔)より大きい間隔で実行してもよい。すなわち、関心領域検出部32は、例えば、関心領域の検出をフレーム間隔より大きい間隔で実行してもよい。また、切り出し部34は、関心領域ROIの切り出し処理(入力画像IIMGから関心領域ROIを切り出す処理)を、フレーム間隔より大きい間隔で実行してもよい。
関心領域ROIの切り出し処理が実行されないフレームの関心画像SIMGは、例えば、前のフレームの関心画像SIMGと同様である。なお、関心領域ROIの切り出し処理が実行されないフレームの関心画像SIMGは、前のフレームの関心画像SIMGと同一でもよい。このため、切り出し処理の実行間隔がフレーム間隔より大きい動画像符号化装置10では、関心画像データSIMGの符号化データを含む圧縮ストリームCST1のデータ量を、切り出し処理をフレーム毎に実行するときに比べて低減できる。
図9は、図1に示した動画像再生装置110の一例を示している。図9の例では、画像データRDIMG等の転送は、メモリ140を介して実行される。例えば、動画像再生装置110は、画像復号部120、表示画像生成部130およびメモリ140を有している。なお、メモリ140は、画像復号部120等のモジュール内に設けられてもよいし、動画像再生装置110の外部に設けられてもよい。
画像復号部120は、例えば、ストリーム分離部122、第1復号部124および第2復号部126を有している。ストリーム分離部122は、例えば、図1に示したストリーム記憶部100から圧縮ストリームSTRMを受ける。そして、ストリーム分離部122は、圧縮ストリームSTRMを、ベースビュー用の圧縮ストリームCST1と非ベースビュー用の圧縮ストリームCST2とに分離する。圧縮ストリームCST1は、縮小画像データRIMGの符号化データを有し、圧縮ストリームCST2は、関心画像データSIMGの符号化データを有している。
第1復号部124は、圧縮ストリームCST1をストリーム分離部122から受け、圧縮ストリームCST1を復号する。例えば、第1復号部124は、H.264に準拠したベースビューの復号処理を圧縮ストリームCST1に対して実行する。これにより、圧縮ストリームCST1が復号され、縮小画像データRDIMGが生成される。例えば、第1復号部124は、縮小画像データRDIMGをメモリ140に書き込む。
縮小画像データRDIMGは、縮小画像データRIMGの符号化データを復号したデコード画像データLDEC1であり、表示画像として使用される。以下、縮小画像データRDIMGをデコード画像データLDEC1とも称する。デコード画像データLDEC1は、復号処理の参照画像として必要に応じて使用される。例えば、第1復号部124は、復号処理の参照画像としてデコード画像データLDEC1を使用するとき、デコード画像データLDEC1をメモリ140から読み出す。
第2復号部126は、圧縮ストリームCST2をストリーム分離部122から受ける。そして、第2復号部126は、例えば、関心領域の精細表示の指示等があるとき、圧縮ストリームCST2を復号する。例えば、第2復号部126は、H.264に準拠した非ベースビューの復号処理を圧縮ストリームCST2に対して実行する。これにより、圧縮ストリームCST2が復号され、関心画像データSDIMGが生成される。例えば、第2復号部126は、関心画像データSDIMGをメモリ140に書き込む。
関心画像データSDIMGは、関心画像データSIMGの符号化データを復号したデコード画像データLDEC2であり、関心領域を精細に表示するときに使用される。以下、関心画像データSDIMGをデコード画像データLDEC2とも称する。デコード画像データLDEC2は、復号処理の参照画像として必要に応じて使用される。例えば、第2復号部126は、復号処理の参照画像としてデコード画像データLDEC2を使用するとき、デコード画像データLDEC2をメモリ140から読み出す。
表示画像生成部130は、例えば、関心領域検出部132、切り出し部134および表示画像合成部136を有している。関心領域検出部132は、例えば、関心領域の精細表示の指示等があるとき、縮小画像データRDIMGをメモリ50から読み出す。そして、関心領域検出部132は、読み出した縮小画像データRDIMGを用いて関心領域を検出する。すなわち、関心領域検出部132は、関心領域の精細表示の指示等があるとき、関心領域を検出する。
例えば、関心領域検出部132は、動画像符号化装置10の関心領域検出部32で実行される関心領域の検出アルゴリズムを用いて、関心領域を検出する。そして、関心領域検出部32は、検出した関心領域に関する関心領域情報CINF(関心領域の個数、位置、サイズ等)を、切り出し部134および表示画像合成部136に通知する。
ここで、関心領域検出部132および関心領域検出部32で使用される関心領域の検出アルゴリズムでは、検出される関心領域の個数、位置およびサイズは、検出対象の画像に対して一意的に決まる。例えば、縮小画像データRDIMGは、縮小画像データRIMGの符号化データを復号した画像データであるため、関心領域検出部32で使用されるローカルデコード画像データLDEC1と同様の画像データである。
したがって、関心領域検出部132は、動画像符号化装置10の関心領域検出部32で検出された関心領域と同様の関心領域を検出する。このため、この実施形態では、動画像符号化装置10は、関心領域の位置情報等を圧縮ストリームSTRM内に埋め込まなくてもよい。
切り出し部134は、例えば、関心領域の精細表示の指示等があるとき、関心画像データSDIMGをメモリ140から読み出す。そして、切り出し部134は、指示された関心領域に対応する関心領域画像SROIを、関心画像SDIMGから関心領域情報CINFに基づいて切り出す。この実施形態では、動画像符号化装置10の関心画像生成部30により割り付けられる関心領域画像SROIの配置は、検出された関心領域に対して一意的に決まる。このため、切り出し部134は、例えば、関心領域情報CINFを用いることにより、関心画像SDIMG内の関心領域画像SROIの配置を認識できる。
表示画像合成部136は、縮小画像データRDIMGをメモリ140から読み出す。そして、表示画像合成部136は、関心領域の精細表示の指示等がないとき(通常時)、縮小画像データRDIMGを表示画像データOIMGとして出力する。また、表示画像合成部136は、関心領域の精細表示の指示等があるとき、縮小画像データRDIMGと切り出し部134から受けた関心領域画像データSROIとを関心領域情報CINF等に基づいて合成して、表示画像データOIMGを生成する。これにより、注目する関心領域(ユーザに指示された関心領域)を精細に表示するための画像データを含む表示画像データOIMGが生成される。
例えば、表示画像合成部136は、関心領域の精細表示の指示等があるとき、切り出し部134で切り出された関心領域の関心領域画像データSROIを受ける。そして、表示画像合成部136は、注目する関心領域(ユーザに指示された関心領域)の関心領域画像データROIを、切り出し部134から受けた各サンプリング位相の関心領域画像データSROIを用いて生成する。
これにより、縮小画像RDIMGより精細な関心領域画像ROIが生成される。関心領域画像データSROIに基づいて生成された関心領域画像データROIは、縮小画像データRDIMGと合成され、表示画像データOIMGに含まれる。これにより、この実施形態では、指示された関心領域ROIを縮小画像RIMGより精細に表示できる。
例えば、表示画像合成部136は、縮小画像RIMGの水平方向および垂直方向のそれぞれの縮小率が1/2倍のとき、縮小画像RDIMGを水平方向および垂直方向に2倍した拡大画像と関心領域画像データSROIから生成した関心領域画像ROIとを合成して表示画像OIMGを生成する。なお、表示画像合成部136は、関心領域画像データSROIから生成した関心領域画像ROI(縮小画像RDIMGに対して拡大された関心領域画像ROI)を縮小画像RDIMGの任意の位置に配置して、表示画像OIMGを生成してもよい。
図10は、図9に示した動画像再生装置110の動作の一例を示している。図10の動作は、ハードウエアのみで実現されてもよく、ハードウエアをソフトウエアにより制御することにより実現されてもよい。例えば、動画像処理プログラム等のソフトウエアは、コンピュータに図10の動作を実行させる。
処理S200では、動画像再生装置110は、圧縮ストリームSTRMを取得する。例えば、ストリーム分離部122は、図1に示したストリーム記憶部100から圧縮ストリームSTRMを受ける。
処理S210では、ストリーム分離部122は、処理S200で取得した圧縮ストリームSTRMを、ベースビュー用の圧縮ストリームCST1と非ベースビュー用の圧縮ストリームCST2とに分離する。
処理S220では、第1復号部124は、処理S210で分離された圧縮ストリームCST1に対して、例えば、H.264に準拠したベースビューの復号処理を実行する。これにより、縮小画像データRIMGの符号化データが復号され、縮小画像データRDIMGが生成される。縮小画像データRDIMGは、例えば、メモリ140に記憶される。
処理S230では、表示画像合成部136は、処理S220で復号された縮小画像データRDIMGを表示画像データOIMGとして出力する。これにより、縮小画像データRDIMGに基づく表示画像OIMGが表示される。なお、表示画像OIMGを表示する表示装置は、動画像再生装置110の一部として設けられてもよいし、動画像再生装置110の外部に設けられてもよい。
処理S240では、動画像再生装置110は、関心領域の精細表示要求があるか否かを判定する。例えば、ユーザは、関心領域を精細に表示したいときに、動画像再生装置110のユーザインターフェース等を用いて、精細表示要求を動画像再生装置110に通知する。これにより、表示画像生成部130等は、関心領域の精細表示要求があるとき、ユーザインターフェース等から精細表示要求を受ける。
関心領域の精細表示要求がないとき(処理S240のNo)、動画像再生装置110は、一連の処理を終了する。すなわち、ベースビュー用の圧縮ストリームCST1(縮小画像データRIMGの符号化データ)に対しては、復号処理が常に実行される。そして、ユーザからの精細表示要求がないときには、縮小画像RDIMGに基づく画像のみが表示される。一方、関心領域の精細表示要求があるとき(処理S240のYes)、動画像再生装置110の動作は、処理S250に移る。
処理S250では、関心領域検出部132は、処理S220で復号された縮小画像データRDIMGを用いて関心領域を検出する。なお、動画像再生装置110は、検出した関心領域を示すマーク等を、表示画像に反映してもよい。
処理S260では、動画像再生装置110は、精細表示する関心領域の指定があるか否かを判定する。例えば、ユーザは、関心領域を精細に表示したいときに、動画像再生装置110のユーザインターフェース等を用いて、精細表示する関心領域を指定する。これにより、画像復号部120、表示画像生成部130等は、例えば、指定された関心領域を示す情報をユーザインターフェース等から受ける。関心領域指定がないとき(処理S260のNo)、動画像再生装置110は、一連の処理を終了する。一方、関心領域指定があるとき(処理S260のYes)、動画像再生装置110の動作は、処理S270に移る。
処理S270では、第2復号部126は、処理S210で分離された圧縮ストリームCST2に対して、例えば、H.264に準拠した非ベースビューの復号処理を実行する。これにより、関心画像データSIMGの符号化データが復号され、関心画像データSDIMGが生成される。すなわち、非ベースビュー用の圧縮ストリームCST2(関心画像データSIMGの符号化データ)に対しては、関心領域指定があるとき、復号処理が実行される。関心画像データSDIMGは、例えば、メモリ140に記憶される。
処理S280では、切り出し部134は、指定された関心領域に対応する関心領域画像SROIを、処理S250で検出された関心領域に関する関心領域情報CINFに基づいて、関心画像SDIMGから切り出す。
処理S290では、処理S280で切り出された関心領域画像SROIと処理S220で復号された縮小画像RDIMGとを合成し、表示画像OIMGを生成する。これにより、処理S300において、他の領域より高精細な関心領域を含む合成画像(表示画像OIMG)が表示される。このように、この実施形態では、指定された関心領域ROIを縮小画像RIMGより高精細に表示できる。例えば、この実施形態では、関心領域ROIを拡大して精細に表示できる。
以上、この実施形態では、動画像処理システムSYSは、入力画像IIMGの縮小画像RIMGと入力画像IIMG内の関心領域ROIを精細表示するための関心画像SIMGとを符号化する動画像符号化装置10を有している。例えば、動画像符号化装置10は、図3で説明したように、入力画像IIMG内の関心領域ROIを縮小画像RIMGの縮小率に対応する間引き率で間引いて、関心画像SIMGに割り付ける。
そして、動画像符号化装置10は、例えば、関心画像SIMGを符号化する際に、縮小画像RIMGを参照画像として必要に応じて使用する。これにより、この実施形態では、関心領域画像SROIを含む関心画像SIMGを符号化する際の圧縮率を高くすることができ、データ量の増加を抑制できる。なお、関心領域ROIを分割した複数の関心領域画像SROIは、例えば、図4−図6で説明したように、1つの関心画像SIMGに割り付けられてもよいし、複数の関心画像SIMGにそれぞれ割り付けられてもよい。
例えば、この実施形態では、関心画像生成部30は、図5に示すように、複数の関心領域画像SROIを共通の時刻の複数の関心画像SIMGにそれぞれ割り付け、複数の関心画像SIMGにそれぞれ対応する関心画像データSIMGを生成する。これにより、この実施形態では、動きベクトルの符号量を相対的に低減できる。
また、例えば、この実施形態では、関心画像生成部30は、図6に示すように、複数の関心領域画像SROIを互いに異なる時刻の複数の関心画像SIMGにそれぞれ割り付け、複数の関心画像SIMGにそれぞれ対応する関心画像データSIMGを生成してもよい。これにより、この実施形態では、関心画像SIMGを符号化する際に、ビュー間予測とフレーム間予測とで圧縮率の高い方の予測を選択でき、圧縮率を向上できる。
さらに、この実施形態では、動画像処理システムSYSは、動画像符号化装置10で生成された圧縮ストリームSTRMを復号する動画像再生装置110を有している。動画像再生装置110は、例えば、関心領域の位置を算出する関心領域検出部132を有している。
関心領域検出部132は、動画像符号化装置10の関心領域検出部32による関心領域ROIの位置の算出方法を用いて、入力画像IIMG内の関心領域ROIの位置を算出する。例えば、関心領域検出部132は、縮小画像データRIMGの符号化データを復号した縮小画像データRDIMGから関心領域を検出し、検出結果に基づいて、入力画像IIMG内の関心領域ROIの位置を算出する。これにより、この実施形態では、動画像符号化装置10は、関心領域の位置情報等を圧縮ストリームSTRM内に埋め込まなくてもよい。この結果、この実施形態では、圧縮ストリームSTRMのデータ量を低減できる。
図11は、別の実施形態における動画像符号化装置10Aの一例を示している。図1−図10で説明した要素と同様の要素については、同様の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態では、動画像処理システムSYSは、例えば、動画像符号化装置10Aと、図1に示したストリーム記憶部100と、図14に示す動画像再生装置110Aとを有している。動画像符号化装置10Aは、図2に示した関心画像生成部30および画像符号化部40の代わりに、関心画像生成部30Aおよび画像符号化部40Aを有している。動画像符号化装置10Aのその他の構成は、図1−図10で説明した実施形態と同様である。
例えば、動画像符号化装置10Aは、縮小画像生成部20、関心画像生成部30A、画像符号化部40Aおよびメモリ50を有している。縮小画像生成部20は、図1−図10で説明した実施形態と同様である。例えば、縮小画像生成部20は、図2で説明した縮小画像生成部20と同一である。関心画像生成部30Aは、例えば、関心領域検出部32A、切り出し部34および画像合成部36を有している。関心領域検出部32Aは、画像データIIMGをメモリ50から読み出し、顔検出のアルゴリズム等を用いて関心領域ROIを検出する。
すなわち、関心領域検出部32Aは、入力画像IIMGから関心領域ROIを検出する。そして、関心領域検出部32Aは、検出した関心領域ROIに関する関心領域情報CINF(関心領域ROIの個数、位置、サイズ等)を、切り出し部34、画像合成部36および画像符号化部40Aに通知する。なお、関心領域情報CINFが示す関心領域の位置(座標)等は、画像IIMGを基準にした値である。
切り出し部34および画像合成部36は、図1−図10で説明した実施形態と同様である。なお、切り出し部34は、関心領域情報CINFの値(座標等)が画像IIMGを基準にした値であるため、関心領域情報CINFの値を補正する必要がない。
画像符号化部40Aは、第1符号化部42、第2符号化部44およびストリーム合成部46Aを有している。第1符号化部42および第2符号化部44は、図1−図10で説明した実施形態と同様である。例えば、第1符号化部42および第2符号化部44は、図2で説明した第1符号化部42および第2符号化部44と同一である。
ストリーム合成部46Aは、第1符号化部42で生成された圧縮ストリームCST1および第2符号化部44で生成された圧縮ストリームCST2を受けるとともに、関心領域情報CINFを関心領域検出部32Aから受ける。そして、ストリーム合成部46Aは、圧縮ストリームCST1、CST2をH.264のMVCに準拠した形式で合成する。さらに、ストリーム合成部46Aは、関心領域ROIの位置情報等(例えば、関心領域情報CINF)を、圧縮ストリームCST1、CST2を合成した圧縮ストリームSTRM内に埋め込む。
すなわち、圧縮ストリームSTRMは、縮小画像データRIMGの符号化データと、関心画像データSIMGの符号化データと、関心領域ROIの位置情報とを有している。このように、ストリーム合成部46Aは、圧縮ストリームCST1、CST2および関心領域ROIの位置情報を1つの圧縮ストリームSTRMとして、図1に示したストリーム記憶部100等に出力する。
なお、動画像符号化装置10Aの構成は、この例に限定されない。例えば、動画像符号化装置10Aは、図2に示した動画像符号化装置10の機能を含み、動画像符号化装置10の動作を必要に応じて実行してもよい。
図12は、図11に示した動画像符号化装置10Aの動作の一例を示している。図12の動作は、ハードウエアのみで実現されてもよく、ハードウエアをソフトウエアにより制御することにより実現されてもよい。例えば、動画像処理プログラム等のソフトウエアは、コンピュータに図12の動作を実行させる。図12の動作では、図8に示した処理S130、S170の代わりに、処理S132、S172が実行される。図8で説明した処理については、詳細な説明を省略する。
処理S132では、関心領域検出部32Aは、処理S100で取得した入力画像IIMGを用いて、関心領域ROIを検出する。例えば、関心領域検出部32は、入力画像データIIMGをメモリ50から読み出し、顔検出のアルゴリズム等を用いて関心領域ROIを検出する。
処理S172では、ストリーム合成部46Aは、処理S120で生成された圧縮ストリームCST1と処理S160で生成された圧縮ストリームCST2とを合成し、圧縮ストリームSTRMを生成する。さらに、ストリーム合成部46Aは、処理S132で検出された関心領域ROIの位置情報等(例えば、関心領域情報CINF)を、圧縮ストリームCST1、CST2を合成した圧縮ストリームSTRM内に埋め込む。これにより、関心領域ROIの位置情報と縮小画像データRIMGの符号化データと関心画像データSIMGの符号化データとを含む圧縮ストリームSTRMが生成される。
なお、動画像符号化装置10Aの動作は、この例に限定されない。例えば、関心画像生成部30Aは、関心領域ROIを複数の関心領域画像SROIに分割する処理を、入力画像IIMGのフレーム間隔(例えば、図6に示したフレーム時刻t0からフレーム時刻t1までの間隔)より大きい間隔で実行してもよい。すなわち、関心領域検出部32Aは、例えば、関心領域ROIの検出をフレーム間隔より大きい間隔で実行してもよい。また、切り出し部34は、関心領域ROIの切り出し処理をフレーム間隔より大きい間隔で実行してもよい。このときには、関心画像データSIMGの符号化データを含む圧縮ストリームCST1のデータ量を、切り出し処理をフレーム毎に実行するときに比べて低減できる。
図13は、ストリーム構成の一例を示している。なお、図13は、H.264のMVCに準拠した圧縮ストリームSTRMの構成の一例を示している。圧縮ストリームSTRMは、少なくとも1つのシーケンスSEQを有している。シーケンスSEQは、少なくとも1つのアクセスユニットAUを有している。アクセスユニットは、AUD(Access Unit Delimiter)、SPS(Sequence Parameter Set)、PPS(Picture Parameter Set)、SEI(Supplemental Enhancement Information)の各種ヘッダ情報と、ビューコンポーネントVCとを有している。
なお、AUD、SPS、PPS、SEIは、省かれてもよい。この実施形態では、関心領域ROIの位置情報は、例えば、user_data SEIの1つとして、SEIに埋め込まれる。SEIに埋め込まれる関心領域ROIの位置情報は、例えば、入力画像IIMGにおける関心領域ROIの座標、サイズおよび関心画像SIMG内での関心領域SROIの座標である。
ベースビューの画像データ(縮小画像データRIMGの符号化データ)および非ベースビューの画像データ(関心画像データSIMGの符号化データ)は、ビューコンポーネントVCにそれぞれ埋め込まれる。各ビューコンポーネントVCは、例えば、スライスSLを有している。スライスSLは、複数のマクロブロックMBを有している。
図14は、図11に示した動画像符号化装置10Aに対応した動画像再生装置110Aの一例を示している。図1−図10で説明した要素と同様の要素については、同様の符号を付し、これ等については、詳細な説明を省略する。この実施形態の動画像再生装置110Aは、図9に示した画像復号部120および表示画像生成部130の代わりに、画像復号部120Aおよび表示画像生成部130Aを有している。動画像再生装置110Aのその他の構成は、図1−図10で説明した実施形態と同様である。
例えば、動画像再生装置110Aは、画像復号部120A、表示画像生成部130Aおよびメモリ140を有している。画像復号部120Aは、例えば、ストリーム分離部122A、第1復号部124および第2復号部126を有している。
ストリーム分離部122Aは、例えば、図1に示したストリーム記憶部100から圧縮ストリームSTRMを受ける。そして、ストリーム分離部122Aは、圧縮ストリームSTRMを、ベースビュー用の圧縮ストリームCST1と非ベースビュー用の圧縮ストリームCST2とに分離する。圧縮ストリームCST1は、縮小画像データRIMGの符号化データを有し、圧縮ストリームCST2は、関心画像データSIMGの符号化データを有している。
さらに、ストリーム分離部122Aは、関心領域情報CINF(関心領域ROIの位置情報等)を圧縮ストリームSTRMから取得する。そして、ストリーム分離部122Aは、圧縮ストリームCST1、CST2を第1復号部124および第2復号部126にそれぞれ出力するとともに、関心領域情報CINFを表示画像生成部130Aに出力する。第1復号部124および第2復号部126は、図1−図10で説明した実施形態と同様である。例えば、第1復号部124および第2復号部126は、図9で説明した第1復号部124および第2復号部126と同一である。
表示画像生成部130Aは、例えば、図9に示した表示画像生成部130から関心領域検出部132が省かれている。例えば、表示画像生成部130Aは、切り出し部134および表示画像合成部136を有している。切り出し部134および画像合成部136は、図1−図10で説明した実施形態と同様である。なお、切り出し部134および画像合成部136は、関心領域情報CINFをストリーム分離部122Aから受ける。これにより、表示画像生成部130Aは、例えば、関心領域の精細表示の指示等があるとき、指示された関心領域ROIを縮小画像RIMGより高精細に表示できる。
なお、動画像再生装置110Aの構成は、この例に限定されない。例えば、動画像再生装置110Aは、図9に示した動画像再生装置110の機能を含み、動画像再生装置110の動作を必要に応じて実行してもよい。
図15は、図14に示した動画像再生装置110Aの動作の一例を示している。図15の動作は、ハードウエアのみで実現されてもよく、ハードウエアをソフトウエアにより制御することにより実現されてもよい。例えば、動画像処理プログラム等のソフトウエアは、コンピュータに図15の動作を実行させる。図15の動作では、図10に示した処理S210、S250の代わりに、処理S212、S252が実行される。図10で説明した処理については、詳細な説明を省略する。
処理S212では、ストリーム分離部122Aは、処理S200で取得した圧縮ストリームSTRMを、ベースビュー用の圧縮ストリームCST1と非ベースビュー用の圧縮ストリームCST2とに分離する。さらに、ストリーム分離部122Aは、関心領域ROIの位置情報(関心領域情報CINF)を圧縮ストリームSTRMから取得する。
処理S252は、関心領域の精細表示要求があるとき(処理S240のYes)実行される。なお、関心領域の精細表示要求がないとき(処理S240のNo)の動画像再生装置110Aの動作は、動画像再生装置110と同様である。
処理S252では、動画像再生装置110Aは、処理S212で取得した関心領域ROIの位置情報(関心領域情報CINF)を、有効な情報として処理する。例えば、動画像再生装置110は、検出した関心領域を示すマーク等を、表示画像に反映してもよい。そして、動画像再生装置110Aは、処理S260−S300を実行することにより、指定された関心領域ROIを縮小画像RIMGより高精細に表示できる。なお、処理S252は、省かれてもよい。例えば、処理S252が省かれた動作では、関心領域指定があるとき(処理S260のYes)、処理S212で取得した関心領域ROIの位置情報(関心領域情報CINF)が有効な情報として処理され、処理S270−S300が実行される。
以上、この実施形態においても、図1−図10で説明した実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、この実施形態では、動画像再生装置110Aは、関心領域検出部132を有さなくてもよい。このため、この実施形態では、動画像再生装置110Aの構成を簡易にできる。
以上の実施形態において説明した発明を整理して、付記として開示する。
(付記1)
入力画像を予め設定された縮小率で縮小した第1画像に対応する第1画像データを生成する第1画像生成部と、
前記入力画像内の関心領域を前記縮小率に対応する間引き率で間引いて複数の関心領域画像に分割し、前記複数の関心領域画像の少なくとも1つを含む第2画像に対応する第2画像データを生成する第2画像生成部と、
前記第1画像データおよび前記第2画像データを符号化してストリームデータを生成し、前記第2画像データを符号化するとき、前記第2画像に対応付けられた時刻に対応する前記第1画像に基づいて予測処理を実施可能な画像符号化部と
を備えていることを特徴とする動画像処理装置。
(付記2)
前記第2画像生成部は、前記複数の関心領域画像を共通の時刻の複数の前記第2画像にそれぞれ割り付け、前記複数の第2画像にそれぞれ対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記1記載の動画像処理装置。
(付記3)
前記第2画像生成部は、前記複数の関心領域画像を互いに異なる時刻の複数の前記第2画像にそれぞれ割り付け、前記複数の第2画像にそれぞれ対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記1記載の動画像処理装置。
(付記4)
前記第2画像生成部は、前記複数の関心領域画像を共通の前記第2画像に割り付け、前記複数の関心領域画像が割り付けられた前記第2画像に対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記1記載の動画像処理装置。
(付記5)
前記第2画像生成部は、前記関心領域を前記複数の関心領域画像に分割する処理を、前記入力画像のフレーム間隔より大きい間隔で実施すること
を特徴とする付記1ないし付記4のいずれか1項に記載の動画像処理装置。
(付記6)
前記第2画像生成部は、前記第1画像データを符号化する際に生成されるローカルデコード画像データを用いて前記関心領域を検出し、検出結果に基づいて前記入力画像内の前記関心領域の位置を算出すること
を特徴とする付記1ないし付記5のいずれか1項に記載の動画像処理装置。
(付記7)
付記6記載の動画像処理装置で生成される前記ストリームデータを復号する動画像処理装置において、
前記第1画像データを符号化したデータを復号した画像データを用い、前記ストリームデータを生成した符号化側で実行された前記関心領域の検出方法で、前記関心領域を検出する検出部を備えていること
を特徴とする動画像処理装置。
(付記8)
前記画像符号化部は、前記入力画像内の前記関心領域の位置を示す位置情報を、前記ストリームデータに含めること
を特徴とする付記1ないし付記5のいずれか1項に記載の動画像処理装置。
(付記9)
付記8記載の動画像処理装置で生成される前記ストリームデータを復号する動画像処理装置において、
前記ストリームデータに含まれる前記位置情報に基づいて、前記関心領域の位置を算出する第3画像生成部を備えていること
を特徴とする動画像処理装置。
(付記10)
動画像を符号化する際の動画像処理方法であって、
入力画像を予め設定された縮小率で縮小した第1画像に対応する第1画像データを生成し、
前記入力画像内の関心領域を前記縮小率に対応する間引き率で間引いて複数の関心領域画像に分割し、前記複数の関心領域画像の少なくとも1つを含む第2画像に対応する第2画像データを生成し、
前記第1画像データおよび前記第2画像データを符号化してストリームデータを生成し、
前記第2画像データを符号化する符号化処理は、前記第2画像に対応付けられた時刻に対応する前記第1画像に基づいて予測処理を実施可能であること
を特徴とする動画像処理方法。
(付記11)
前記複数の関心領域画像を共通の時刻の複数の前記第2画像にそれぞれ割り付け、前記複数の第2画像にそれぞれ対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記10記載の動画像処理方法。
(付記12)
前記複数の関心領域画像を互いに異なる時刻の複数の前記第2画像にそれぞれ割り付け、前記複数の第2画像にそれぞれ対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記10記載の動画像処理方法。
(付記13)
前記複数の関心領域画像を共通の前記第2画像に割り付け、前記複数の関心領域画像が割り付けられた前記第2画像に対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記10記載の動画像処理方法。
(付記14)
前記関心領域を前記複数の関心領域画像に分割する処理を、前記入力画像のフレーム間隔より大きい間隔で実施すること
を特徴とする付記10ないし付記13のいずれか1項に記載の動画像処理方法。
(付記15)
前記第1画像データを符号化する際に生成されるローカルデコード画像データを用いて前記関心領域を検出し、検出結果に基づいて前記入力画像内の前記関心領域の位置を算出すること
を特徴とする付記10ないし付記14のいずれか1項に記載の動画像処理方法。
(付記16)
付記15記載の動画像処理方法で生成される前記ストリームデータを復号する動画像処理方法において、
前記第1画像データを符号化したデータを復号した画像データを用い、前記ストリームデータを生成した符号化側で実行された前記関心領域の検出方法で、前記関心領域を検出すること
を特徴とする動画像処理方法。
(付記17)
前記入力画像内の前記関心領域の位置を示す位置情報を、前記ストリームデータに含めること
を特徴とする付記10ないし付記14のいずれか1項に記載の動画像処理方法。
(付記18)
付記17記載の動画像処理方法で生成される前記ストリームデータを復号する動画像処理方法において、
前記ストリームデータに含まれる前記位置情報に基づいて、前記関心領域の位置を算出すること
を特徴とする動画像処理方法。
(付記19)
コンピュータに実行させる動画像処理プログラムであって、
前記コンピュータを付記1ないし付記9のいずれか1項に記載の動画像処理装置として動作させる動画像処理プログラム。
(付記20)
入力画像を予め設定された縮小率で縮小した第1画像に対応する第1画像データを生成する第1画像生成処理と、
前記入力画像内の関心領域を前記縮小率に対応する間引き率で間引いて複数の関心領域画像に分割し、前記複数の関心領域画像の少なくとも1つを含む第2画像に対応する第2画像データを生成する第2画像生成処理と、
前記第1画像データおよび前記第2画像データを符号化してストリームデータを生成し、前記第2画像データを符号化するとき、前記第2画像に対応付けられた時刻に対応する前記第1画像に基づいて予測処理を実施可能な画像符号化処理と
をコンピュータに実行させることを特徴とする動画像処理プログラム。
(付記21)
前記第2画像生成処理では、前記複数の関心領域画像を共通の時刻の複数の前記第2画像にそれぞれ割り付け、前記複数の第2画像にそれぞれ対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記20記載の動画像処理プログラム。
(付記22)
前記第2画像生成処理では、前記複数の関心領域画像を互いに異なる時刻の複数の前記第2画像にそれぞれ割り付け、前記複数の第2画像にそれぞれ対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記20記載の動画像処理プログラム。
(付記23)
前記第2画像生成処理では、前記複数の関心領域画像を共通の前記第2画像に割り付け、前記複数の関心領域画像が割り付けられた前記第2画像に対応する前記第2画像データを生成すること
を特徴とする付記20記載の動画像処理プログラム。
(付記24)
前記第2画像生成処理では、前記関心領域を前記複数の関心領域画像に分割する処理を、前記入力画像のフレーム間隔より大きい間隔で実施すること
を特徴とする付記20ないし付記23のいずれか1項に記載の動画像処理プログラム。
(付記25)
前記第2画像生成処理では、前記第1画像データを符号化する際に生成されるローカルデコード画像データを用いて前記関心領域を検出し、検出結果に基づいて前記入力画像内の前記関心領域の位置を算出すること
を特徴とする付記20ないし付記24のいずれか1項に記載の動画像処理プログラム。
(付記26)
付記25記載の動画像処理プログラムを用いて生成される前記ストリームデータを復号する動画像処理プログラムにおいて、
前記第1画像データを符号化したデータを復号した画像データを用い、前記ストリームデータを生成した符号化側で実行された前記関心領域の検出方法で、前記関心領域を検出する検出処理をコンピュータに実行させることを特徴とする動画像処理プログラム。
(付記27)
前記画像符号化処理では、前記入力画像内の前記関心領域の位置を示す位置情報を、前記ストリームデータに含めること
を特徴とする付記20ないし付記24のいずれか1項に記載の動画像処理プログラム。
(付記28)
付記27記載の動画像処理プログラムを用いて生成される前記ストリームデータを復号する動画像処理プログラムにおいて、
前記ストリームデータに含まれる前記位置情報に基づいて、前記関心領域の位置を算出する第3画像生成処理をコンピュータに実行させることを特徴とする動画像処理プログラム。
以上の詳細な説明により、実施形態の特徴点および利点は明らかになるであろう。これは、特許請求の範囲がその精神および権利範囲を逸脱しない範囲で前述のような実施形態の特徴点および利点にまで及ぶことを意図するものである。また、当該技術分野において通常の知識を有する者であれば、あらゆる改良および変更に容易に想到できるはずであり、発明性を有する実施形態の範囲を前述したものに限定する意図はなく、実施形態に開示された範囲に含まれる適当な改良物および均等物に拠ることも可能である。