JP4246876B2 - 配線基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、製品部とこの周囲を取り囲む枠部とからなる配線基板に関し、特に、枠部に位置合わせマークが形成された配線基板に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、製品部とこの周囲を取り囲む枠部とから構成された配線基板が知られている。
例えば、図8に部分拡大断面図を示す配線基板301が挙げられる。この配線基板301は、コア基板305及び複数の樹脂絶縁層307,309,311と、導体層317,321,325とが交互に積層されたものであり、略矩形の略板形状をなしている。配線基板301の平面視略中央には、複数の製品となる部分が並んだ製品部301S(図中で破線よりも右側の部分)が形成され、この周囲には、枠部301W(図中で破線よりも左側の部分)が形成されている。このうち枠部301Wには、配線基板301の製造時や製品の製造時等に配線基板301を位置合わせすることができるように、位置合わせマーク303が形成されている。
【0003】
このような配線基板301を製造する中で、コア基板305と樹脂絶縁層307との層間や樹脂絶縁層307,309,311同士の層間に導体層317,321,325を形成する際、製品部301Sには、所定パターンの配線層等の導体部317S,321S,325Sを形成する。しかし、枠部301Wは切断後廃棄する部分であるので、このような配線層等は必要とされない。このため、枠部301Wには、図中に示すように、略全面にベタ状の導体部317W,321W,325Wを形成するか、あるいは、枠部301Wに導体部を形成しないこともある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図8に示すように、枠部301Wにベタ状の導体部317W等を形成する場合、配線基板301を製造する過程で、特に加熱を伴う工程(キュア、乾燥等)を行うと、この導体部317W等の表面や内部に残留した水分や薬液が一旦気化した後に、導体部317W等と樹脂絶縁層307等の間に溜まり、枠部301Wに膨れFが生じることがある。さらに、この膨れF内の水分や薬液が製品部301Sにしみ出し、製品が不良となるなどの不具合を引き起こすことがある。
一方、枠部301Wに導体部を形成しない場合には、製品部301Sの導体部317S等を形成する際に、枠部301Wのコア基板305あるいは樹脂絶縁層307,309,311上に誤ってメッキ片が析出することがある。このようなメッキ片は、一旦剥がれて製品部301Sに再付着し、製品にショートなどの不具合を引き起こすことがある。
【0005】
本発明はかかる現状に鑑みてなされたものであって、製品部と枠部とからなり、枠部に位置合わせマークを有する配線基板において、配線基板及び製品の信頼性を向上させることができるとともに、位置合わせマークの位置を正確に計測することができる配線基板を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】
その解決手段は、主面及び裏面を有し、少なくとも1以上の製品となる部分を含む製品部とこの製品部の周囲を取り囲む枠部とからなる配線基板であって、コア基板と、このコア基板の上記主面側に積層された少なくとも1以上の樹脂絶縁層と、上記枠部に形成され、上記主面に露出する複数の位置合わせマークであって、上記樹脂絶縁層上に積層されたソルダーレジスト層のうち、上記枠部に形成された枠部開口、及び、上記樹脂絶縁層と上記ソルダーレジスト層との層間に形成され、上記枠部にベタ状に形成された導体部のうち、上記枠部開口の内部に露出する部分、からなる複数の位置合わせマークと、これらの位置合わせマークよりも上記コア基板側に位置し、上記コア基板と上記樹脂絶縁層との層間及び上記樹脂絶縁層の層間の少なくともいずれかに形成された導体層と、を備え、上記導体層のうち少なくともいずれかは、上記枠部に多数の島状導体からなるまたは多数の孔が形成されてなるメッシュ導体部と、ベタ状のベタ状導体部とを含むメッシュ付き導体層であり、上記メッシュ付き導体層は、いずれも各上記位置合わせマークを厚さ方向に投影した投影領域以外の上記枠部すべての領域には、上記メッシュ導体部が形成され、上記投影領域には、上記ベタ状導体部が形成されている配線基板である。
【0007】
上述したように、枠部にベタ状の導体部を形成する場合には、枠部に膨れが発生し、ひいては製品が不良となるなどの不具合を生じることがある一方、枠部に導体部を形成しない場合には、枠部にメッキ片が析出し、ひいては製品にショートを生じるなどの不具合を生じることがある。
そこで、本発明のように、枠部のうち、コア基板と樹脂絶縁層との層間や樹脂絶縁層同士の層間に、多数の島状導体からなる導体部や多数の孔が形成されてなる導体部などのメッシュ導体部を形成すると、これらの不具合は抑制される。
【0008】
ところが、枠部に位置合わせマークが形成された配線基板においては、枠部全体についてメッシュ導体部を形成すると、このメッシュ導体部のパターンに起因して、樹脂絶縁層等を介してその上に形成される位置合わせマークの表面に凹凸が生じることがある。このような凹凸が生じると、位置合わせマークの位置を計測する際、凹凸により例えば光が乱反射するなどして、位置合わせマークの位置を正確に特定することができなかったり、実際の位置とは異なった位置にあるものとして計測される場合がある。
【0009】
これに対し、本発明では、枠部にメッシュ導体部を有するメッシュ付き導体層を形成する場合には、位置合わせマークを厚さ方向に投影した投影領域以外の位置に、メッシュ導体部を形成し、投影領域内には、ベタ状の導体部を形成している。従って、位置合わせマークの表面には、凹凸が生じず、よって、配線基板の製造時や配線基板を切断して製品を製造する際など、位置合わせマークの位置を計測する際に、この位置を正確に計測することができる。
【0010】
さらに、上記の配線基板であって、前記コア基板と樹脂絶縁層との層間に形成された導体層は、前記メッシュ付き導体層である配線基板とすると良い。
【0011】
コア基板を有する配線基板を製造する場合、通常、コア基板をもとにして、導体層及び樹脂絶縁層を交互に積層していくので、配線基板が完成するまでの間に、コア基板に近い導体層や樹脂絶縁層ほど、熱の掛かる回数が多くなる。このため、枠部のうち、コア基板と樹脂絶縁層との層間にベタ状の導体部を形成すると、このベタ状導体部とその上の樹脂絶縁層との間において、特に水分や薬液が溜まりやすく、膨れが生じやすい(図8参照)。
【0012】
これに対し、本発明では、枠部のうち、コア基板と樹脂絶縁層との層間に、メッシュ導体部を形成しているので、配線基板の製造時に枠部に膨れが生じにくくなる。従って、本発明の配線基板は、ベタ状導体部を形成する場合に比べ、製品の歩留まりを向上させることができ、また、配線基板及び製品の信頼性を高くすることができる。
また、枠部のうち、コア基板と樹脂絶縁層との層間に導体部を形成しない場合に比べても、製品にショートを生じるなどの不具合が生じにくくなるので、製品の歩留まりを向上させることができ、また、配線基板や製品の信頼性を高くすることができる。
さらに、このメッシュ導体部は、位置合わせマークの投影領域を避けて形成してあるので、位置合わせマークの表面は、凹凸がなく平坦性が高い。このため、配線基板の製造時や配線基板から製品を製造する際に、位置合わせマークの位置を正確に計測することができる。
【0013】
さらに、上記の配線基板であって、前記コア基板と樹脂絶縁層との層間に形成された導体層は、前記樹脂絶縁層の層間に形成された導体層よりも厚い配線基板とすると良い。
【0014】
例えば、コア基板に銅箔が張られた銅張コア基板をもとに、配線基板を製造する場合などにおいては、コア基板と樹脂絶縁層との間に形成された導体層が、樹脂絶縁層の層間に形成された導体層よりも厚くなることがある(図8参照)。このような場合には、熱の掛かる工程を行う際に、この厚くされた導体層とコア基板及び樹脂絶縁層との間で熱膨張率の影響が大きくなり、これらが剥離しやすい状態となる。従って、枠部のうちコア基板と樹脂絶縁層との層間に、ベタ状の導体部が形成されていると、配線基板の製造時に、枠部に膨れがより生じやすくなる。
【0015】
これに対し、本発明では、コア基板と樹脂絶縁層との層間に形成された導体層が厚くなっているものの、この導体層を、枠部にメッシュ導体部を有するメッシュ付き導体層としているので、製造時に枠部に膨れが生じにくくなる。従って、本発明の配線基板は、ベタ状導体部を形成する場合に比べ、製品の歩留まりを向上させることができ、また、配線基板及び製品の信頼性を高くすることができる。
また、枠部のうちコア基板と樹脂絶縁層との層間に、導体部を形成しない場合に比べても、製品にショートを生じるなどの不具合が生じにくくなるので、製品の歩留まりを向上させることができ、また、配線基板や製品の信頼性を高くすることができる。
また、このメッシュ導体部は、位置合わせマークの投影領域を避けて形成してあるので、位置合わせマークの表面は、凹凸がなく平坦性が高い。このため、配線基板の製造時や配線基板から製品を製造する際に、位置合わせマークの位置を正確に計測することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図を参照しつつ説明する。本実施形態の配線基板1について、図1に主面1A側から見た平面図を、図2に位置合わせマーク3付近の部分拡大断面図を示す。
この配線基板1は、図1に示すように、平面視略矩形の略板形状をなす。配線基板1は、複数の製品となる部分が互いに接して並んだ製品部1Sと、この製品部1Sを取り囲むようにして形成された枠部1Wとから構成されている。このうち枠部1Wには、平面視略円状の位置合わせマーク3が、配線基板1の各四隅の近くに、全部で4個形成されている。
【0017】
配線基板1は、図2に示すように、その中心にエポキシ樹脂等からなる略板形状のコア基板5を備える。コア基板5の主面5A上には、第1樹脂絶縁層7が積層され、その上には、第2樹脂絶縁層9が積層され、さらにその上には、ソルダーレジスト層11が積層されている。同様に、コア基板5の裏面上にも、裏面側の第1樹脂絶縁層、第2樹脂絶縁層、及びソルダーレジスト層が積層されている(図示しない)。
【0018】
このうちコア基板5には、製品部1S(図中で破線よりも右側の部分)に、このコア基板5を貫通する略筒状のスルーホール導体13が多数形成され、さらにその内部には、樹脂充填体15が充填されている。
コア基板5と第1樹脂絶縁層7との層間には、第1メッシュ付き導体層17が形成されている。この第1メッシュ付き導体層17のうち製品部1Sには、コア基板5のスルーホール導体13と接続する配線やパッド等の第1製品導体部17Sが形成されている。一方、枠部1W(図中で破線よりも左側の部分)には、図3に平面視した第1メッシュ付き導体層17の一部をハッチングで示すように、多数の孔17WP(径75μm)が、約5mmの間隔で略格子状に並んで配置された第1メッシュ導体部17Wが形成されている。
なお、第1メッシュ付き導体層17の厚さは、約25μmであり、後述する第2メッシュ付き導体層21及び第3導体層25の厚さ(約17μm)よりも厚くなっている。
【0019】
本実施形態では、このように枠部1Wに第1メッシュ導体部17Wが形成されているので、配線基板1の製造時に、枠部1Wに膨れが発生しにくく、また、枠部1Wに誤ってメッキ片が析出しにくいことから、製品の歩留まりや、配線基板1及び製品の信頼性を向上させることができる。
特に、コア基板5と第1樹脂絶縁層7との層間に形成された導体層は、配線基板1の製造時に熱の掛かる回数が多く、また、後述する他の導体層よりも厚くなっているので、枠部1Wに生じる膨れの要因となりやすい。しかし、枠部1Wには第1メッシュ導体部17W形成されているので、枠部1Wに生じる膨れをより効果的に抑制し、製品の歩留まりや、配線基板1及び製品の信頼性をより効果的に向上させることができる。
【0020】
第1樹脂絶縁層7のうち製品部1Sには、図2に示すように、この第1絶縁層7を貫通する略椀状の第1ビア導体19が多数形成され、これらは第1メッシュ付き導体層17の第1製品導体部17Sと接続している。
第1樹脂絶縁層7と第2樹脂絶縁層9との層間には、第2メッシュ付き導体層21が形成されている。この第2メッシュ付き導体層21のうち製品部1Sには、第1樹脂絶縁層7の第1ビア導体19と接続する配線やパッド等の第2製品導体部21Sが形成されている。一方、枠部1Wには、多数の孔21WP(径75μm)が、約5mmの間隔で略格子状に並んで配置された第2メッシュ導体部21Wが形成されている。
このため、配線基板1の製造時に、枠部1Wに膨れが発生しにくく、また、枠部1Wに誤ってメッキ片が析出しにくいことから、製品の歩留まりや、配線基板1及び製品の信頼性を向上させることができる。
【0021】
なお、この第2メッシュ導体部21Wに形成された孔21WPは、これらを厚さ方向に投影したとき、上記第1メッシュ導体部17Wに形成された孔17WPとそれぞれ重ならない位置に形成されている。具体的には、略格子状に並んだ第1メッシュ導体部17Wの孔17WPの格子の目に、第2メッシュ導体部21Wの孔21WPがそれぞれ位置する配置となっている。
このように孔17WP,21WPを配置にすると、後述するように、配線基板1の製造時に、メッキ層等から発生したガスが配線基板1の外部へ逃げやすくなるので、枠部1Wに生じる膨れがより効果的に抑制される。従って、製品の歩留まりや、配線基板1及び製品の信頼性を向上させることができる。
【0022】
第2樹脂絶縁層9のうち製品部1Sには、この第2樹脂絶縁層9を貫通する略椀状の第2ビア導体23が多数形成され、これらは第2メッシュ付き導体層21の第2製品導体部21Sと接続している。
第2樹脂絶縁層9とソルダーレジスト層11との層間には、第3導体層25が形成されている。この第3導体層25のうち製品部1Sには、第2樹脂絶縁層9の第2ビア導体23と接続する配線やパッド等の第3製品導体部25Sが形成されている。一方、枠部1Wには、ベタ状の導体部である第3ベタ導体部25Wが形成されている。
【0023】
ソルダーレジスト層11のうち製品部1Sには、多数の製品部開口11SKが形成され、その内部には、第3製品導体部25Sのうちの接続パッドが露出している。一方、枠部1Wには、配線基板1の四隅近くにそれぞれ枠部開口11WKが形成され、その内部には、第3ベタ導体部25Wがそれぞれ露出し、平面視略円形状の位置合わせマーク3を形成している。
【0024】
ここで、各位置合わせマーク3を厚さ方向に投影した投影領域1WT(図2及び図3中に一点鎖線で境界を示した領域)についてみると、第1メッシュ付き導体層17は、枠部1Wに第1メッシュ導体部17Wを有するが、この投影領域1WT内には、第1メッシュ導体部17W、具体的には孔17WPが形成されずに、ベタ状の導体部が形成されている。同様に、第2メッシュ付き導体層21も、枠部1Wに第2メッシュ導体部21Wを有するが、この投影領域1WT内には、第2メッシュ導体部21W、具体的には孔21WPが形成されずに、ベタ状の導体部が形成されている。
【0025】
このような配線基板1は、第1メッシュ付き導体層17及び第2メッシュ付き導体層21のうち、位置合わせマーク3の投影領域1WT内が、いずれもベタ状の導体部でその表面が平坦となっているので、これらの主面1A側にある位置合わせマーク3の表面も、その平坦性が高くなっている。従って、配線基板1の製造時や配線基板1を切断して製品を製造する際などに、この位置合わせマーク3の位置を正確に計測することができる。
【0026】
次に、上記配線基板1の製造方法について、図4及び図5を参照しつつ説明する。
まず、略板形状のコア基板5の主面5A及び裏面に、銅箔4をそれぞれ張り付けた両面銅張コア基板6を用意する(図4(a)参照)。そして、コア貫通孔形成工程において、図4(a)に示すように、両面銅張コア基板6の所定位置に、ドリルまたはレーザによって、後述するスルーホール導体13を形成するためのコア貫通孔12を多数形成する。
【0027】
次に、第1のメッキ工程において、両面銅張コア基板6に無電解メッキを施して、銅箔4上及びコア貫通孔12の内周面に無電解メッキ層を形成し、さらに、電解メッキを施して、無電解メッキ層上に電解メッキ層を形成する。これにより、銅箔4上にメッキ層が、コア貫通孔12の内周面に略筒状のスルーホール導体13が形成される(図4(b)参照)。
その後、樹脂充填体形成工程において、このスルーホール導体13内に樹脂ペーストを印刷充填し、加熱して半硬化させる。そして、両面銅張コア基板6から膨出した余分な樹脂を研磨除去し、さらに、加熱硬化させて、樹脂充填体15を形成する(図4(b)参照)。
【0028】
その後、第1の導体層形成工程において、上記メッキ層等上に所定パターンのエッチングレジスト層を形成し、このレジスト層から露出するメッキ層及び銅箔4をエッチング除去する。これにより、図4(b)に示すように、コア基板5の主面5A上に、第1製品導体部17S及び第1メッシュ導体部17Wを有する第1メッシュ付き導体層17が、また、裏面上にも導体層(図示しない)が形成される。
【0029】
次に、第1の絶縁層形成工程において、コア基板5の主面5A及び裏面上に、エポキシ樹脂等からなる半硬化の第1樹脂絶縁層を形成し、後述する第1ビア導体19を形成するための有底孔7Kに対応した所定パターンを有するマスクを用いてそれぞれ露光し、さらに現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、有底孔7Kを有する第1樹脂絶縁層7を形成する(図5(a)参照)。
【0030】
この際、枠部のうちコア基板5上に形成した導体部がベタ状である場合には、ベタ状導体部と第1樹脂絶縁層7との間に、水分や薬液が溜まり、膨れが生じることがあった(図8参照)。特に、ベタ状導体部が、本実施形態のように、銅箔4上にさらにメッキ層を形成することで、その厚さが厚くなっていると、ベタ状導体部と第1樹脂絶縁層7との間で熱膨張率の影響が大きくなり、膨れを助長しやすかった。
しかし、本実施形態では、枠部1Wに多数の孔17WPを有する第1メッシュ導体部17Wを形成しているので、この導体部の表面や内部に残留した水分や薬液が加熱により気化しても、多数の孔17WPを通じて、基板外部へ放出されやすい。従って、このような膨れを抑制することができる。
【0031】
次に、第2のメッキ工程において、無電解メッキを施して、第1樹脂絶縁層7上及び有底孔7K内に無電解メッキ層を形成し、さらに、電解メッキを施して、無電解メッキ層上に電解メッキ層を形成する。これにより、第1樹脂絶縁層7上にメッキ層が形成されるとともに、有底孔7K内に略椀状の第1ビア導体19が形成される(図5(a)参照)。
この際、枠部1Wに導体層を形成しない場合には、まれに、枠部1Wの第1樹脂絶縁層7上に誤ってメッキ片が析出することがあり、その後の工程で、そのメッキ片が一旦剥がれて製品部1Sへ再付着し、最終的には製品にショートを生じさせることがある。
しかし、本実施形態では、枠部1Wの第1樹脂絶縁層7上にもメッキ層を形成しているので、このような不具合を解消することができる。
【0032】
その後、第2の導体層形成工程において、上記メッキ層等上に所定パターンのエッチングレジスト層を形成し、このレジスト層から露出するメッキ層をエッチング除去することにより、図5(a)に示すように、第2製品導体部21S及び第2メッシュ導体部21Wを有する第2メッシュ付き導体層21を形成する。
【0033】
次に、第2の絶縁層形成工程において、第1樹脂絶縁層7上に、エポキシ樹脂等からなる半硬化の第2樹脂絶縁層を形成し、後述する第2ビア導体23を形成するための有底孔9Kに対応した所定パターンを有するマスクを用いてそれぞれ露光し、さらに現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、有底孔9Kを有する第2樹脂絶縁層9を形成する(図5(b)参照)。
【0034】
この際、枠部1Wのうち、コア基板5と第1樹脂絶縁層7との層間に形成された第1導体部、及び、第1樹脂絶縁層7と第2樹脂絶縁層9との層間に形成された第2導体部が、ベタ状である場合には、加熱により、第1導体部と第1樹脂絶縁層7との間や、第2導体部と第2樹脂絶縁層9との間に、水分や薬液が溜まり、膨れが生じることがあった(図8参照)。特に、第1導体部は、第2導体部よりも熱の掛かることが多いので、第1導体部と第1樹脂絶縁層7との間に、水分や薬液が溜まり、膨れが生じやすかった。
しかし、本実施形態では、枠部1Wのうち、コア基板5と第1樹脂絶縁層7との層間に第1メッシュ導体部17Wを形成し、また、第1樹脂絶縁層7と第2樹脂絶縁層9との層間に第2メッシュ導体部21Wを形成しているので、気化した水分や薬液が、孔17WP,21WPを通じて基板外部へ放出されやすい。従って、このような膨れを抑制することができる。
【0035】
次に、第3のメッキ工程において、無電解メッキを施して、第2樹脂絶縁層9上及び有底孔9K内に無電解メッキ層を形成し、さらに、電解メッキを施して、無電解メッキ層上に電解メッキ層を形成する。これにより、第2樹脂絶縁層9上にメッキ層が形成されるとともに、有底孔9K内に略椀状の第2ビア導体23が形成される(図5(b)参照)。
この工程においても、枠部1Wにもメッキ層を形成しているので、枠部1Wの第2樹脂絶縁層9上に誤ってメッキ片が析出し、これが原因で製品にショートなその不具合を生じさせることがない。
【0036】
その後、第3の導体層形成工程において、上記メッキ層等上に所定パターンのエッチングレジスト層を形成し、このレジスト層から露出するメッキ層をエッチング除去する。これにより、図5(b)に示すように、第3製品導体部25S及び第3ベタ導体部25Wを有する第3導体層25が形成される。
【0037】
次に、ソルダーレジスト層形成工程において、第2樹脂絶縁層9上に、エポキシ樹脂等からなる半硬化のソルダーレジスト層を形成し、製品部開口11SK及び枠部開口11WKに対応した所定パターンを有するマスクを用いてそれぞれ露光し、さらに現像する。その後、さらに加熱処理し硬化させて、製品部開口11SK及び枠部開口11WKを有するソルダーレジスト層11を形成する。
【0038】
この際、第2の絶縁層形成工程の場合と同様に、従来は、加熱により、第1導体部と第1樹脂絶縁層7との間や、第2導体部と第2樹脂絶縁層9との間に、水分や薬液が溜まり、膨れが生じることがあった(図8参照)。特に、第1導体部と第1樹脂絶縁層7との間には、水分や薬液が溜まり、膨れが生じやすかった。
しかし、本実施形態では、第1メッシュ導体部17W及び第2メッシュ導体部21Wを形成しているので、このような膨れを抑制することができる。
【0039】
その後、ソルダーレジスト層11の製品部開口11SK及び枠部開口11WKから露出する導体層上に、酸化防止等のために、Ni−Auメッキ層を形成する。これによって、接続パッド及び位置合わせマーク3が形成される。
以上のようにして、図2に示す配線基板1が完成する。
【0040】
(参考形態1)
次いで、第1の参考形態について、図6を参照しつつ説明する。図6は、コア基板5と第1樹脂絶縁層7との層間に形成された第1メッシュ付き導体部117の一部分を示す説明図である。
この配線基板101は、位置合わせマーク3の厚さ方向の投影領域101WT内に導体部が形成されていない点が、上記実施形態と異なる。その他の部分は、上記実施形態と同様である。従って、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
【0041】
本参考形態の配線基板101は、上記実施形態と同様に、コア基板5と、第1樹脂絶縁層7と、第2樹脂絶縁層9と、ソルダーレジスト層11とを備える。また、これらの層間や層内には、第1メッシュ付き導体層117、第2メッシュ付き導体層、第3導体層25、第1ビア導体19、第2ビア導体23が形成されている。また、枠部101Wには、位置合わせマーク3が形成されている。
【0042】
本参考形態では、第1メッシュ付き導体層117は、多数の孔117WPが形成された第1メッシュ導体部117Wを有するが、各位置合わせマーク3を厚さ方向に投影した投影領域101WT及びその周囲においては、図6に示すように、全く導体が形成されずに、平面視略円状の大きな孔117WKが形成されている。
また、第2メッシュ付き導体層(図示しない)についても、多数の孔が形成された第2メッシュ導体部を有するが、投影領域101WT及びその周囲においては、第1メッシュ付き導体層117と同様に、全く導体が形成されずに、平面視略円状の大きな孔が形成されている。
【0043】
このような配線基板101は、位置合わせマーク3の投影領域101WT内に導体がなく、コア基板5及び第1樹脂絶縁層7の表面がそれぞれ略平坦となっているので、これらの主面側にある位置合わせマーク3の表面も、上記実施形態と同様に、その平坦性が高くなっている。従って、配線基板101や製品の製造時に、この位置合わせマーク3の位置を正確に計測することができる。
また、上記実施形態と同様に、配線基板101の製造時に枠部101Wに膨れが生じたり、枠部101Wに誤ってメッキ片が析出することがないので、この配線基板101も、製品の歩留まりや、配線基板101及び製品の信頼性を向上させることができる。
【0044】
(参考形態2)
次いで、第2の参考形態について、図7を参照しつつ説明する。図7は、コア基板5と第1樹脂絶縁層7との層間に形成された第1メッシュ導体部217Wの一部分を示す説明図である。
この配線基板201は、枠部201Wに形成されたメッシュ導体部が島状導体からなる点が、上記実施形態と異なる。その他の部分は、上記実施形態と同様である。従って、上記実施形態と異なる部分を中心に説明し、同様な部分の説明は、省略または簡略化する。
【0045】
本参考形態の配線基板201は、上記実施形態と同様に、コア基板5と、第1樹脂絶縁層7と、第2樹脂絶縁層9と、ソルダーレジスト層11とを備える。また、これらの層間や層内には、第1メッシュ付き導体層217、第2メッシュ付き導体層、第3導体層25、第1ビア導体19、第2ビア導体23等が形成されている。また、枠部201Wには、位置合わせマーク3が形成されている。
【0046】
本参考形態では、第1メッシュ付き導体層217は、多数の島状導体217WMが形成された第1メッシュ導体部217Wを有する。そして、各位置合わせマーク3を厚さ方向に投影した投影領域201WT及びその周囲には、図7に示すように、全く導体が形成されていない。また、第2メッシュ付き導体層(図示しない)についても、同様に、多数の島状導体が形成された第2メッシュ導体部を有し、投影領域201WT及びその周囲には、全く導体が形成されていない。
【0047】
このような配線基板201も、投影領域201WT内のコア基板5及び第1樹脂絶縁層7の表面が、いずれも略平坦となっているので、これらの主面側にある位置合わせマーク3の表面も、その平坦性が高くなっている。従って、配線基板201や製品の製造時等に、この位置合わせマーク3の位置を正確に計測することができる。
また、上記実施形態と同様に、配線基板201の製造時に枠部201Wに膨れが生じたり、枠部201Wに誤ってメッキ片が析出することがないので、製品の歩留まりや、配線基板201及び製品の信頼性を向上させることができる。
【0048】
なお、本参考形態では、位置合わせマーク3を厚さ方向に投影した投影領域201WTには、導体を形成していないが、ベタ状の導体層(大きな島状の導体層)を形成しても良い。このような配線基板は、本発明の実施形態の1つに含まれる。このようにしても、ベタ状の導体層上は平坦性が高いので、その上方に形成する位置合わせマーク3の表面も平坦性を高くすることができる。
【0049】
以上において、本発明を実施形態等に即して説明したが、本発明は上記実施形態等に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更して適用できることはいうまでもない。
例えば、上記実施形態等の位置合わせマーク3は、枠部1W等の第2樹脂絶縁層9上に第3ベタ導体部25Wを形成し、その上に、枠部開口11Kを有するソルダーレジスト層11を形成し、さらに、この枠部開口11K内に露出する第3ベタ導体部25W上にNi−Auメッキ層を形成することにより作られたものである。
【0050】
しかし、位置合わせマーク3は、このような形態に限るものではなく、配線基板1等の主面1Aから露出するマークであれば良い。他の例としては、枠部1W等の第2樹脂絶縁層9上に、ベタ状導体部の代わりに、導体等からなる略円板状の位置合わせマークを形成し、この位置合わせマークの全体または一部を、ソルダーレジスト層11の枠部開口11K内に露出させるようにすることもできる。また、枠部1W等の第2樹脂絶縁層9上に、導体等からなる略円板状の位置合わせマークを形成し、ソルダーレジスト層11を枠部1W等には形成しないようにすることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係る配線基板の平面図である。
【図2】 実施形態に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【図3】 実施形態に係る配線基板のうち、コア基板上に形成された第1メッシュ付き導体層の一部を示す説明図である。
【図4】 実施形態に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)は両面銅張コア基板にコア貫通孔を形成した様子を示す説明図であり、(b)はコア基板上に第1メッシュ付き導体層等を形成した様子を示す説明図である。
【図5】 実施形態に係る配線基板の製造方法を示す図であり、(a)は第1樹脂絶縁層及び第2メッシュ付き導体層等を形成した状態を示す説明図であり、(b)は第2樹脂絶縁層及び第3導体層等を形成した状態を示す説明図である。
【図6】 参考形態1に係る配線基板のうち、コア基板上に形成された第1メッシュ付き導体層の一部を示す説明図である。
【図7】 参考形態2に係る配線基板のうち、コア基板上に形成された第1メッシュ付き導体層の一部を示す説明図である。
【図8】 従来技術に係る配線基板の部分拡大断面図である。
【符号の説明】
1,101,201 配線基板
1S,101S,201S 製品部
1W,101W,201W 枠部
3 位置合わせマーク
5 コア基板
7 第1樹脂絶縁層
9 第2樹脂絶縁層
11 ソルダーレジスト層
17,117,217 第1メッシュ付き導体層
17W,117W,217W 第1メッシュ導体部
17WP,117WP 孔
217WM 島状導体
21 第2メッシュ付き導体層
21W 第2メッシュ導体部
25 第3導体層
Claims (3)
- 主面及び裏面を有し、少なくとも1以上の製品となる部分を含む製品部とこの製品部の周囲を取り囲む枠部とからなる配線基板であって、
コア基板と、
このコア基板の上記主面側に積層された少なくとも1以上の樹脂絶縁層と、
上記枠部に形成され、上記主面に露出する複数の位置合わせマークであって、
上記樹脂絶縁層上に積層されたソルダーレジスト層のうち、上記枠部に形成された枠部開口、及び、
上記樹脂絶縁層と上記ソルダーレジスト層との層間に形成され、上記枠部にベタ状に形成された導体部のうち、上記枠部開口の内部に露出する部分、
からなる複数の位置合わせマークと、
これらの位置合わせマークよりも上記コア基板側に位置し、上記コア基板と上記樹脂絶縁層との層間及び上記樹脂絶縁層の層間の少なくともいずれかに形成された導体層と、
を備え、
上記導体層のうち少なくともいずれかは、上記枠部に多数の島状導体からなるまたは多数の孔が形成されてなるメッシュ導体部と、ベタ状のベタ状導体部とを含むメッシュ付き導体層であり、
上記メッシュ付き導体層は、いずれも各上記位置合わせマークを厚さ方向に投影した投影領域以外の上記枠部すべての領域には、上記メッシュ導体部が形成され、上記投影領域には、上記ベタ状導体部が形成されている
配線基板。 - 請求項1に記載の配線基板であって、
前記コア基板と樹脂絶縁層との層間に形成された導体層は、前記メッシュ付き導体層である
配線基板。 - 請求項2に記載の配線基板であって、
前記コア基板と樹脂絶縁層との層間に形成された導体層は、前記樹脂絶縁層の層間に形成された導体層よりも厚い
配線基板。
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