JP4253535B2 - データ処理システムを用いた文書配布方法及びデータ処理システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、サーバコンピュータと、このサーバコンピュータにネットワークを介して接続されているクライアントコンピュータとで構成されるデータ処理システムを用いた文書配布方法及びデータ処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
現在、パーソナルコンピュータ等のコンピュータの発達やインターネットの普及等を背景として、デジタル情報で表現した電子文書が広く普及している。このような電子文書を作成、編集、保存、閲覧等するには、次の条件が必要となる。
1.実際に処理を実行するハードウェア(コンピュータ)
2.コンピュータに処理を行わせるオペレーティングシステム(OS)
3.文書情報を読み出して表示、編集等を行うためのソフトウェア(アプリケーションプログラム)
4.文書内容を規定されたデジタル表現で表した文書情報(データファイル)
つまり、これらの4つの条件が揃わないと、電子文書を閲覧することはできない。そして、これらの4条件のうち、コンピュータには、例えばWindows(Microsoft Corporationの登録商標)等のようなオペレーティングシステム(OS)がインストールされており、コンピュータとOSとは、1対1の関係になっている。そこで、ユーザは、そのコンピュータ及びOSに適合する代表的なアプリケーションプログラムをコンピュータにインストールし、文書を作成、閲覧等することになる。
【0003】
したがって、電子文書を作成、編集、保存、閲覧等するに際しては、コンピュータ及びOSとアプリケーションプログラムとの間の互換性が重要となる。つまり、ある文書を閲覧等しようとする場合、閲覧者は、その文書の作成者が使用したアプリケーションプログラムと同一又は互換性を有するアプリケーションプログラムを自らのコンピュータにインストールしていないと、その文書の閲覧等が不可能である。この場合、文書の作成と閲覧とが同一のアプリケーションプログラムでなされたとしても、そのバージョンが異なると閲覧等が正常に行い得ないこともある。このようなことから、電子文書の扱いは、甚だ不便である。
【0004】
更に、近年、コンピュータ、とりわけパーソナルコンピュータの急速な普及とその処理能力の向上とにより、デジタル文書は、従来の文字表現(テキスト)のみならず、静止画像、動画像、音声を扱うことができるようになってきた。そこで、パーソナルコンピュータでは、従来の活字文書で培われてきた文書形態とラジオ、テレビジョンにより培われてきた映像とが融合した複数のメディアをミックスした文書形態を作成し閲覧することができるようになっている。そして、このような形態の文書は、今日のインターネットに代表されるようなグローバルネットワークを通して配布、配信されるようになってきている。このようなデジタル文書は、一般的に、マルチメディア文書と呼ばれている。
【0005】
ここで、マルチメディア文書には、複数のメディアが含まれているが故に、その閲覧、再生にも複数のアプリケーションプログラムが必要となる。つまり、マルチメディア文書を閲覧、再生するためには、
1.閲覧のためにアプリケーションプログラムが必要
2.作成者と閲覧者との間に同一の作成、閲覧環境が必要
3.単一の文書を表現するのに複数のファイルが必要
4.保管してある過去の文書を閲覧するには、閲覧用のアプリケーションプログラムの保管が必要
等の多くの問題がある。
【0006】
これに対して、特許文献1においては、マルチメディアデータとこれを再生するプログラムとを付加した情報処理装置が提案されている。この情報処理装置によれば、マルチメディア文書内にそのコンテンツを再生するプログラムを持つので再生プログラムの無い環境でも上記マルチメディア文書を閲覧可能である。
【0007】
また、本出願人は、特許文献2において、文書のデータ構造として、複数のコンテンツファイルと、それらとそれらの構造を定義した文書構造ファイルと、文書構造ファイルに基づく動作プログラムとを1つのファイルにカプセル化した文書のデータ構造(カプセル化文書)を既に提案している。
【0008】
【特許文献1】
特開平08−36519号公報
【特許文献2】
特開2003−015941公報
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、マルチメディア文書は、多くのファイルフォーマットのコンテンツで成り立っている。例えば、静止画像を保持するためのファイルフォーマットでもBMP、JPEG、TIFF、GIF等の複数のフォーマットが存在し、動画像にしてもファイルフォーマット以外に動画、音声の圧縮方式を考えると膨大なフォーマットが存在する。
【0010】
このような膨大なファイルフォーマットに対し、全てのコンピュータ環境で対応することは不可能であり、ユーザが相手先のことを考えて文書に付加するコンテンツファイルのフォーマットを手作業で変換する必要がある。
【0011】
また、マルチメディアデータとこれを再生するプログラムとを付加した場合であっても、現在のマルチメディア文書を構成する静止画、動画、音声等の情報を保持するファイルフォーマットは多岐に渡り、全てのファイルフォーマットに対応するプログラムを文書ファイル内に保持させるとファイルサイズが大きくなる。そのために、このような文書を1つのコンピュータで扱う場合は処理能力の大きなコンピュータが必要になる。
【0012】
本発明の目的は、異なるコンピュータ環境に対して所定の文書を配布して確実に表現実体化(表示、動作、閲覧等)することができるデータ処理システムを用いた文書配布方法を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明のデータ処理システムを用いた文書配布方法は、サーバコンピュータと、このサーバコンピュータにネットワークを介して接続されている少なくとも2つのクライアントコンピュータとで構成されるデータ処理システムを用いた文書配布方法において、一の前記クライアントコンピュータは、文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルと、このコンテンツファイルの特質やフォーマットに応じて決定され、前記コンテンツファイルのフォーマットを送信先の他の前記クライアントコンピュータのコンピュータ環境に応じたフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成するステップと、作成した前記カプセル化文書ファイルを前記サーバコンピュータに対して送信するステップと、を含み、前記サーバコンピュータは、前記クライアントコンピュータから送信された前記カプセル化文書ファイルを受信するステップと、受信した前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記変換情報ファイルの前記変換指示情報に基づいて、前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記コンテンツファイルをフォーマット変換するステップと、フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成するステップと、作成した前記カプセル化文書ファイルを所望の前記クライアントコンピュータに対して送信するステップと、を含む。
【0014】
したがって、所定の文書を異なるコンピュータ環境に配布するに当たり、当該文書を文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルとこのコンテンツファイルのフォーマットをコンピュータ環境に合わせて別のフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとをカプセル化手段によってカプセル化したカプセル化文書ファイルをクライアントコンピュータで作成し、この作成されたカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルを変換指示情報に基づいてサーバコンピュータでフォーマット変換した後、フォーマット変換されたコンテンツファイルと変換指示情報とを再度カプセル化文書ファイルとして作成し、所望のクライアントコンピュータに対して送信する。これにより、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。
【0015】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、一の前記クライアントコンピュータがカプセル化文書ファイルを作成するステップでは、前記コンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、コンピュータにより解釈、実行されて、前記変換指示情報に従ってフォーマット変換された前記コンテンツファイルのコンテンツ情報を表現実体化させる動作プログラムである動作プログラムファイルもカプセル化し、前記サーバコンピュータがカプセル化文書ファイルを作成するステップでは、フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、前記動作プログラムファイルもカプセル化する。
【0016】
したがって、所定の文書を異なるコンピュータ環境に配布するに当たり、当該文書を文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルとこのコンテンツファイルのフォーマットをコンピュータ環境に合わせて別のフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとコンテンツファイルのコンテンツ情報を表現実体化させる動作プログラムである動作プログラムファイルとをカプセル化手段によってカプセル化したカプセル化文書ファイルをクライアントコンピュータで作成し、この作成されたカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルを変換指示情報に基づいてサーバコンピュータでフォーマット変換した後、フォーマット変換されたコンテンツファイルと変換指示情報と動作プログラムファイルとを再度カプセル化文書ファイルとして作成し、所望のクライアントコンピュータに対して送信する。これにより、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。さらに、例えばカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルの中に特殊なフォーマットのコンテンツ情報がある場合は、このフォーマットを変換する動作プログラムファイルをカプセル化文書ファイルに保持させることで、この特殊なフォーマットを変換することが可能になる。
【0017】
請求項3記載の発明は、請求項1または2記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換指示情報を使用目的毎に保持し、目的に応じた前記変換指示情報に基づいてフォーマット変換する。
【0018】
したがって、例えば、電子メール用はできるだけ文書ファイルサイズが小さくなる様な設定、文書管理用はできるだけ原本の表示品質が低下しない様な非圧縮形式、Web公開等はファイルサイズを小さくすると共にWebで共通に使われるフォーマットに変換するようにすることで、文書作成者が意図しない配布がなされても適切にコンテンツ情報を変換することが可能になる。
【0019】
請求項4記載の発明は、請求項1ないし3のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記サーバコンピュータはフォーマット変換前の前記コンテンツファイルを記憶手段に保持し、フォーマット変換前の前記コンテンツファイルの保持場所を変換履歴情報として前記カプセル化文書ファイルに付加する。
【0020】
したがって、フォーマット変換に伴いカプセル化文書ファイルから除かれる変換前のコンテンツファイルがサーバコンピュータの記憶媒体上に保持されると共に、変換履歴情報によりフォーマット変換前のコンテンツファイルの保持場所を探し出すことが可能になる。また、複数回の変換を繰り返した場合であっても、その都度変換前のコンテンツファイルが保持されるとともに、保持場所が記録されることになるので、変換過程を知ることが可能になる。また、変更履歴を変換履歴情報でたどることができるので、変換履歴情報を参照してオリジナルフォーマットのコンテンツファイルを読み込み変換することで、より表示品質の良いコンテンツに変換することが可能になる。
【0021】
請求項5記載の発明は、請求項4記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換履歴情報をURL(Uniform Resource Locator)で記述する。
【0022】
したがって、ワールドワイドに使用することが可能になる。
【0023】
請求項6記載の発明は、請求項4または5記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換指示情報に基づくフォーマット変換に先立って変換を指示されたフォーマットのコンテンツファイルの保持場所について前記変換履歴情報を調べて、変換を指示されたフォーマットのコンテンツファイルが保持されている場合は、フォーマット変換を行わずに、変換を指示されたフォーマットの前記コンテンツファイルを保持場所から読み出す。
【0024】
したがって、フォーマット変換に先立って変換履歴情報を調べ、変換を指示されたフォーマットが以前何処かのサーバコンピュータに保持されている場合はフォーマット変換を行わずに所望のコンテンツファイルを保持場所から読み出すことでフォーマット変換を行う必要がなくなる。これにより、不要な変換を防ぐとともに良好な変換を行うことが可能になり、複数回の変換処理を経てもコンテンツの劣化を最小限にすることが可能になる。
【0025】
請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記カプセル化文書ファイル内に複数の前記コンテンツファイルを保持している場合、各コンテンツファイルのフォーマット変換順序は前記変換指示情報に基づいて決定される。
【0026】
したがって、例えばフォーマット変換される各コンテンツファイルのサイズを変換指示情報にそれぞれ予め保持させることで、最適な読み込み、変換、返信時間になるように変換順序をスケジューリングすることが可能になるので、効率的に変換作業が行え、迅速に変換サービスを実行することが可能になる。
【0027】
請求項8記載の発明は、請求項1ないし7のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換指示情報には変換優先度を表す情報を含み、この変換優先度に基づいて各コンテンツファイルのフォーマット変換を行う。
【0028】
したがって、必要に応じて変換優先度を高く設定して迅速に変換を指示したり、その必要が無い場合は変換優先度を低く設定してサーバコンピュータのリソースの空いている時に変換を行うことで、サーバコンピュータのリソースを効率的に使用することが可能になるので、サーバコンピュータの負荷を平滑化することが可能になる。
【0029】
請求項9記載の発明は、請求項1ないし8のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、フォーマット変換に伴う対価を前記変換優先度に応じて徴収する。
【0030】
したがって、ユーザに提供する変換サービスに関する適切な対価をユーザから徴収することが可能になる。
【0031】
請求項10記載の発明は、請求項1ないし9のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、フォーマット変換に伴う対価をフォーマット変換に要した時間に応じて徴収する。
【0032】
したがって、ユーザに提供する変換サービスに関する適切な対価をユーザから徴収することが可能になる。
【0033】
請求項11記載の発明のデータ処理システムは、サーバコンピュータと、このサーバコンピュータにネットワークを介して接続されている少なくとも2つのクライアントコンピュータとで構成されるデータ処理システムにおいて、一の前記クライアントコンピュータは、文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルと、このコンテンツファイルの特質やフォーマットに応じて決定され、前記コンテンツファイルのフォーマットを送信先の他の前記クライアントコンピュータのコンピュータ環境に応じたフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成する手段と、作成した前記カプセル化文書ファイルを前記サーバコンピュータに対して送信する手段と、を具備し、前記サーバコンピュータは、前記クライアントコンピュータから送信された前記カプセル化文書ファイルを受信する手段と、受信した前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記変換情報ファイルの前記変換指示情報に基づいて、前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記コンテンツファイルを前記サーバコンピュータでフォーマット変換する手段と、フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成する手段と、作成した前記カプセル化文書ファイルを所望の前記クライアントコンピュータに対して送信する手段と、を具備する。
【0034】
したがって、所定の文書を異なるコンピュータ環境に配布するに当たり、当該文書を文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルとこのコンテンツファイルのフォーマットをコンピュータ環境に合わせて別のフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとをカプセル化手段によってカプセル化したカプセル化文書ファイルをクライアントコンピュータで作成し、この作成されたカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルを変換指示情報に基づいてサーバコンピュータでフォーマット変換した後、フォーマット変換されたコンテンツファイルと変換指示情報とを再度カプセル化文書ファイルとして作成し、所望のクライアントコンピュータに対して送信する。これにより、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。
【0035】
請求項12記載の発明は、請求項11記載のデータ処理システムにおいて、一の前記クライアントコンピュータが備えるカプセル化文書ファイルを作成する手段では、前記コンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、コンピュータにより解釈、実行されて、前記変換指示情報に従ってフォーマット変換された前記コンテンツファイルのコンテンツ情報を表現実体化させる動作プログラムである動作プログラムファイルもカプセル化し、前記サーバコンピュータが備えるカプセル化文書ファイルを作成する手段では、フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、前記動作プログラムファイルもカプセル化する。
【0036】
したがって、所定の文書を異なるコンピュータ環境に配布するに当たり、当該文書を文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルとこのコンテンツファイルのフォーマットをコンピュータ環境に合わせて別のフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとコンテンツファイルのコンテンツ情報を表現実体化させる動作プログラムである動作プログラムファイルとをカプセル化手段によってカプセル化したカプセル化文書ファイルをクライアントコンピュータで作成し、この作成されたカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルを変換指示情報に基づいてサーバコンピュータでフォーマット変換した後、フォーマット変換されたコンテンツファイルと変換指示情報と動作プログラムファイルとを再度カプセル化文書ファイルとして作成し、所望のクライアントコンピュータに対して送信する。これにより、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。さらに、例えばカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルの中に特殊なフォーマットのコンテンツ情報がある場合は、このフォーマットを変換する動作プログラムファイルをカプセル化文書ファイルに保持させることで、この特殊なフォーマットを変換することが可能になる。
【0037】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図1ないし図23に基づいて説明する。
【0038】
[1.データ処理システムについての説明]
図1は、本実施の形態におけるシステム構築例を示す模式図である。本実施の形態のデータ処理システムでは、サーバコンピュータSにインターネットであるネットワークNを介してクライアントコンピュータCが複数台接続されたサーバクライアントシステムを想定する。サーバコンピュータSは、クライアントコンピュータCのためにサービスを行うコンピュータであり、クライアントコンピュータCは、ユーザが操作してサービスを受けるコンピュータである。本実施の形態のサーバコンピュータSは、概略的には、クライアントコンピュータCから送信されてきたカプセル化文書ファイル21(図4参照)に所定のフォーマットで保持されているコンテンツ情報を別のフォーマットに変換する変換サービスを実行する。このようなサーバコンピュータS及びクライアントコンピュータCは、一般的なパーソナルコンピュータである。
【0039】
[1−1.パーソナルコンピュータ1の構成についての説明]
図2は一般的又は標準的なパーソナルコンピュータ1のハードウェアの構成図である。パーソナルコンピュータ(以下、コンピュータと略す。)1は、情報処理を行うCPU(Central Processing Unit)2と、BIOS(Basic Input Output System)等を格納するROM(Read Only Memory)3と、情報を処理中に一時的に格納するRAM(Random Access Memory)4等の一次記憶装置と、アプリケーションプログラムや処理結果等を保存する記憶手段であるHDD(Hard Disk Drive)5等の二次記憶装置と、情報を外部に保管又は配布し若しくは情報(カプセル化文書ファイル21(図4参照)やアプリケーションプログラム)を外部から入手するための記憶媒体であるリムーバブルメディア6のドライブ6aと、外部の他のコンピュータ1′,…と通信するためのネットワークNに接続するためのネットワークインタフェース8と、処理経過や処理結果等をユーザに表示するディスプレイ9と、操作者がコンピュータ1に命令や情報等を入力するためのキーボード10やマウス11等の入力装置とから構成され、これらの間のデータ通信をバスコントローラ12が調停して動作している。
【0040】
なお、リムーバブルメディア6としては、フレキシブルディスク、ハードディスク、磁気テープ等のような磁気的な記憶媒体、MOのような光磁気的な記憶媒体、CD、CD−ROM、CD−R、CD−RW、DVD−ROM、DVD−R、DVD−RAM、DVD−RW、DVD+RW等のような光学的な記憶媒体、半導体メモリ等、各種の記憶媒体が適用できる。
【0041】
データ送信は、コンピュータ1のネットワークインタフェース8へとデータを送ることにより、ネットワークインタフェース8がネットワークNへと信号を出力する。また、ネットワークインタフェース8が受け取った信号については、ネットワークインタフェース8において必要かどうかの判断がなされ、必要なデータであれば取り込み、不必要であれば破棄する、というような処理が行われる。すなわち、あらゆるデータの送受信は、すべてネットワークインタフェース8を経由して行われることになる。
【0042】
一般的に、このようなコンピュータ1ではユーザが電源を投入すると、CPU2はROM3内のBIOSに含まれるローダーというプログラムを起動させ、HDD5からオペレーティングシステム(OS)という当該コンピュータ1のハードウェアとソフトウェアとを管理するプログラムをRAM4に読み込む。OSは起動すると、ユーザの操作に応じてアプリケーションプログラムの起動、情報の読み込み、保存等をサポートする。代表的なOSとしては、Windows(Microsoft Corporationの登録商標)、UNIX(X/Open, Inc.の登録商標)等が知られている。これらのOS上で走るプログラムをアプリケーションプログラムと呼んでいる。ユーザは、通常、このOSを通してユーザの目的とするアプリケーションプログラムを起動、必要なデータを編集、保存、消去等を行うために記憶装置に記録されているデジタル情報をファイルと言う単位で操作する。つまり、ユーザがコンピュータに対して各種の操作を行う場合はアプリケーションプログラムやデータは全て“ファイル”と言う単位で扱い、それらは記憶装置に保持されている。
【0043】
次に、OSが二次記憶装置等の記憶媒体に保持されているアプリケーションプログラムをユーザの指示により起動する場合について図3を参照して説明する。ユーザがOSに特定のプログラムの起動を指示すると、OSはそのプログラムコードを記憶媒体より記憶装置のハードウェアを使用して読み込み、これをコンピュータ1の一次記憶装置(メモリ)であるRAM4にコードを展開し、展開された特定のアドレスよりCPU2が実行することでプログラムが実行される。通常、このような独立に実行されているプログラムのことを“プロセス”又は“タスク”と称し、記憶媒体に保持された“プログラムコード”と区別している。
【0044】
現在の多くのOSは、このようなプロセス又はタスクを複数同時に走らせることのできるマルチタスク機能を有するものが一般的である。また、今日のOSはこのような複数のプロセスを同時に走らせるためにプロセス毎に独立してメモリを割り当て動作している。
【0045】
また、このようなプロセス間でデータをやり取りするプロセス間通信のためにメモリ上にメタファイルと言う仮想的なファイルを形成し、ファイルアクセスを介して情報の送受信を行っている。
【0046】
[2.カプセル化文書の説明]
次に、本発明の特長の1つである文書のデータ構造(カプセル化文書構造)の概要について図4を参照して説明する。このカプセル化文書ファイル21は、クライアントコンピュータCのHDD5に保持されている。本実施の形態のカプセル化文書ファイル21は、文書上での表現実体となる各種のコンテンツ情報をファイル化したコンテンツファイル22と、各コンテンツファイル22に対応する変換情報をファイル化した変換情報ファイル23と、文書全体の構造、配置等の表示状態を表す文書構造ファイル24とを、単一の文書としてカプセル化手段を用いてカプセル化したものである。これらの情報は、各々一般的なコンピュータ1のOSが管理できる個別のファイル単位の構造となっている。
【0047】
より詳細には、コンテンツファイル22のコンテンツ情報は、静止画像、動画像、音声、テキストファイル等であってコンピュータ1で使用、動作できるファイルフォーマットに準じてファイル化されている。また、カプセル化手段には、ZIP、LHA等の周知のマルチファイル圧縮方式を使用し、各コンテンツファイル22を閲覧等で表示する場合はこれらのマルチファイル圧縮フォーマットで符号化されているファイルを動的に復号化することで使用する。
【0048】
また、図4に示すように、変換情報ファイル23の変換情報は、変換指示情報23aと変換履歴情報23bとで構成される。変換指示情報23aは、所定のフォーマットでコンテンツファイル22に保持されているコンテンツ情報を別のフォーマットに変換するための変換フォーマットを決定するための情報である。変換履歴情報23bは、変換履歴を保持するものである。
【0049】
すなわち、従来の技術と異なる点は、各コンテンツファイル22に対応する変換情報をファイル化した変換情報ファイル23をカプセル化文書ファイル21に保持している点である。
【0050】
なお、図4はカプセル化文書ファイル21のデータ構造を例示的に示したものであって、これに限るものではない。例えば、変換指示情報23aを文書構造ファイル24内に記述し、変換指示情報と文書構造情報を一体の文書構造ファイル24としてカプセル化文書内に保持させても良い。
【0051】
[3.クライアントコンピュータCが備える特長的な機能の説明]
次に、クライアントコンピュータCが備える特長的な機能について説明する。ここでは、クライアントコンピュータCのCPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従い実行する各種の演算処理のうち、本実施の形態の特長的な処理について以下に説明する。
【0052】
[3−1.カプセル化文書作成処理]
まず、変換情報ファイル23を保持するカプセル化文書ファイル21を作成するカプセル化文書作成処理について説明する。図5は、CPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従うことにより実現されるカプセル化文書作成処理に係る機能ブロック図である。図5に示すように、クライアントコンピュータCは、CPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従うことにより、ファイル作成編集手段31と変換指示情報作成手段32とで構成されるカプセル化文書作成編集装置30として機能することになる。
【0053】
ファイル作成編集手段31は、ユーザの操作に応じて文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルの作成編集を実行するものである。このファイル作成編集手段31は、一般のワードプロセッシングソフトにより実現可能である。
【0054】
変換指示情報作成手段32は、ファイル作成編集手段31からの設定情報に基づいて変換指示情報23aを作成するものであり、通常はユーザ入力や規定の情報により設定情報は作成される。より詳細には、図6に示すように、変換指示情報作成手段32は、コンテンツファイル22のフォーマットを検出するフォーマット検出手段32aと検出されたフォーマットと設定情報から変換指示情報23aを決定する変換指示情報決定手段32bから構成される。
【0055】
ここで、変換指示情報23aを決定する一番単純な方法はユーザに直接変換するフォーマットを指示させる方法である。しかしながら、一般的なユーザはこれらのマルチメディアフォーマットに精通していない場合が多く、このように直接変換フォーマットを指示させるやり方は適当ではない。そこで、本実施の形態においては、ユーザの大体の目的から考える条件を入力してもらい、そこからフォーマットを決定するようにしたものである。つまり、変換指示情報23aは、ユーザの様々な要望に応じて決定されることになる。
【0056】
具体的には、静止画像、動画像などの場合は、表示品質の高低を入力したり、変換後の推定ファイルサイズを入力したり、使用画像が自然画か非自然画であるか等を入力することで条件に合うフォーマットを決定するようにすれば良い。例えば、コンテンツファイル22が静止画像(ラスタ画像)を表すBMPファイルの場合において、ユーザが自然画であることを指示した場合はJPEGファイルフォーマットに変換するように変換指示情報23aを決定し、非自然画情報であることを指示した場合はPNG、TIFFフォーマット等に変換するように変換指示情報23aを決定することができる。なお、変換後の推定ファイルサイズや表示品質により、圧縮率を設定しても良い。
【0057】
また、コンテンツ情報を変換する場合には、変換時間が変換するフォーマットによって変化することから、変換時間の長短に応じて変換フォーマットを決定しても良い。例えば、動画像の高効率な符号化のためにフレーム間の動きを検出するMPEG関連のフォーマットに変換する場合は変換時間がかかり、フレーム間の動き検出を行わないフォーマットの場合は変換時間があまりかからない。
【0058】
このような変換指示情報23aの決定は、オリジナルフォーマットから変換フォーマットへの変換方式毎におおよそのファイルサイズ変化率、画像品質、変換時間等を記述した図7に示すようなテーブルT1を予め作成し、このテーブルT1から推定することで簡単にフォーマットを決定できる。ここでは静止画の例を挙げたが動画についても同様に行うことができる。
【0059】
また、自然画、非自然画についてユーザの入力を求めたが、画像内の階調成分を検出し、自動的に判断しても良いし、クライアントコンピュータCが簡単に判断できない場合(自然画と図形、文字等が混在している画像)のみユーザに確認するようにしても良いし、領域を検出し領域ごとに異なるフォーマットを採用しても良い。例えば、混在している画像コンテンツを自然画部分(多くの階調が存在する部分)と非自然画部分(あまり階調が存在しない部分)とに複数のコンテンツに分け、それぞれを別のコンテンツファイル22に分けて、それぞれを異なるフォーマットのコンテンツファイル22に変換しても良い。図8に示すような自然画像と文字画像を含むコンテンツの場合、自然画部分は階調のある画像なのでJPEG等の圧縮方式で符号化する方が適している。また、文字画像部分は中間調の無い画像なのでTIFやGIF等のフォーマットで保持した方がファイルサイズの面で有利である。そこで、コンテンツファイル22の画像の像域を判別して自然画領域と非自然画領域を検出した後、検出された領域毎に適したファイルフォーマットを決定し、領域毎(自然画領域又は非自然画領域)に変換指示情報23aを作成するようにする。
【0060】
また、動画像の場合は、動画内のフレーム毎に圧縮形式を変えることが可能であることから、1つの動画ファイルを複数のフレームに分割し、フレーム毎に変換指示情報23aを作成するようにしても良い。
【0061】
このようなカプセル化文書作成処理の流れについて図9のフローチャートを参照しつつ説明する。図9に示すように、まず、文書として保存されるコンテンツファイル22のフォーマットを検出した後(ステップS1)、どのようにファイル変換するかをユーザに入力させるために、ディスプレイ9に「入力ダイアログ」を表示する(ステップS2)。図10は、ディスプレイ9に表示された「入力ダイアログ」D1の一例を示すものである。図10に示すように、ユーザは、ディスプレイ9に表示された「入力ダイアログ」D1を通じてキーボード10やマウス11等の入力装置によってどのようにファイル変換するかを入力することになる。例えば、図10の「入力ダイアログ」D1においては、自然画又は非自然画、ファイルのサイズ、表示品質、変換時間をユーザに選択させるようにしている。
【0062】
ディスプレイ9に表示された「入力ダイアログ」D1を通じてキーボード10やマウス11等の入力装置によってユーザがどのようにファイル変換するかが入力されると、その入力されたユーザ入力情報を取得し(ステップS3)、取得された入力情報とステップS1で検出したコンテンツ情報のフォーマットから、変換指示情報23aを決定する(ステップS4)。
【0063】
そして、ステップS4で決定された変換指示情報23aを図4に示した形式でファイルとして作成し(ステップS5)、最終的に変換指示情報23aを有するカプセル化文書ファイル21を作成する(ステップS6)。
【0064】
なお、領域毎(例えば、自然画領域又は非自然画領域)に変換指示情報23aが作成されたカプセル化文書ファイル21においては、変換指示情報23aに記述された領域毎(例えば、自然画領域又は非自然画領域)にファイルを分割する。これは、変換指示情報23aに基づいて領域毎(例えば、自然画領域又は非自然画領域)にファイルを変換するためである。また、このように変換指示情報23aに記述された領域毎(例えば、自然画領域又は非自然画領域)にファイルを分割した場合には、後述するコンテンツ情報変換処理における変換後に分割されたコンテンツをコンテンツ情報変換処理における変換前のコンテンツと同様に見える様にするレイアウト情報を、カプセル化文書ファイル21の文書構造ファイル24に付加しておく。
【0065】
また、フレーム毎に変換指示情報23aが作成されたカプセル化文書ファイル21においては、変換指示情報23aに記述されたフレーム毎にファイルを分割する。これは、変換指示情報23aに基づいてフレーム毎にファイルを変換するためである。また、このように変換指示情報23aに記述されたフレーム毎にファイルを分割した場合には、ファイルの再生順序を記述したシナリオを、カプセル化文書ファイル21の文書構造ファイル24に付加しておく。
【0066】
ここで、具体的な変換指示情報23aの例について述べる。このような変換指示情報23aを記述するには、コンピュータが認識でき、且つ人間に視認性の良いものが良い。そこで、XML等のタグ言語により記述することが望ましい。そこで、変換指示情報23aをXMLで表記した例を図11〜図13に示す。
【0067】
図11は変換フォーマット毎に変換するファイル名を記述した例であり、1行目はJPEGフォーマットに圧縮率1/8で圧縮することを表しており、2行目から4行目は変換するファイル名を記述したものである。図12はファイルの種類に応じて変換フォーマットを指示したものである。図13はファイル毎に変換フォーマットを指示したものである。このように変換指示情報を指示する形式は色々考えられるがどのような形式でも良く、また必要に応じて組み合わせても良い。
【0068】
[3−2.カプセル化文書送受信処理]
次に、変換情報ファイル23を保持するカプセル化文書ファイル21をサーバコンピュータSに対して送信するカプセル化文書送受信処理について説明する。図14は、クライアントコンピュータCのCPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従うことにより実現されるカプセル化文書送受信処理に係る機能ブロック図である。図14に示すように、クライアントコンピュータCは、CPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従うことにより、カプセル化文書送受信手段41を実現する。このカプセル化文書送受信手段41は、一般的なネットワーク接続装置(例えば、ネットワークNに接続するためのネットワークインタフェース8)と汎用的なネットワークで実現できるため、詳細な説明は省略する。
【0069】
クライアントコンピュータCは、このようなカプセル化文書送受信手段41を用いることにより、ネットワークN上のサーバコンピュータSに対してカプセル化文書ファイル21を送信することができる。なお、カプセル化文書ファイル21を一括して送信するものに限るものではなく、規定の順番に送付しても良いし、カプセル化文書ファイル21を全て送信するのではなく特定のファイルのみを送信するようにしても良い。
【0070】
また、クライアントコンピュータCは、このようなカプセル化文書送受信手段41を用いることにより、サーバコンピュータS内のHDD5等に記憶されている変換後のカプセル化文書ファイル21をダウンロードすることができ、また、サーバコンピュータSから送信された変換後のカプセル化文書ファイル21を逐次受信することができる。
【0071】
[4.サーバコンピュータSが備える特長的な機能の説明]
次に、サーバコンピュータSが備える特長的な機能について説明する。ここでは、サーバコンピュータSのCPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従い実行する各種の演算処理のうち、本実施の形態の特長的な処理について以下に説明する。
【0072】
[4−1.コンテンツ情報変換処理]
まず、変換情報ファイル23の変換指示情報23aに基づくコンテンツ情報の変換処理について説明する。ここでは、図15に示すような変換指示情報23aを含むカプセル化文書ファイル21がクライアントコンピュータCから送信されたものとして説明する。図15に示す変換指示情報23aは、1行目は変換を指示するタグであり、2行目は“FILE1”というファイル名のファイルをJPEGフォーマットで圧縮率1/8に圧縮して変換することを表しており、3行目は“FILE2”というファイル名のファイルを符号化方式はシネパック方式で圧縮率1/8に圧縮して変換することを表している。
【0073】
図16は、CPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従うことにより実現されるコンテンツ情報変換処理に係る機能ブロック図である。図16に示すように、サーバコンピュータSは、CPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従うことにより、クライアントコンピュータCから送信されたカプセル化文書ファイル21を受け取る受取手段51と、受け取ったカプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22を変換指示情報23aに基づいて変換する変換手段52と、変換手段52による変換履歴を変換履歴情報23bとしてカプセル化文書ファイル21内に付加する履歴情報付加手段53と、変換されたコンテンツファイル22等を図4の形式で出力する出力手段54とで構成されるカプセル化文書変換装置50として機能することになる。
【0074】
なお、受取手段51は、一般的なネットワーク接続装置(例えば、ネットワークNに接続するためのネットワークインタフェース8)と汎用的なネットワークで実現できるため、詳細な説明は省略する。
【0075】
また、出力手段54による出力先は、サーバコンピュータS内のHDD5等に出力しても良いし、ネットワークNを通じてカプセル化文書ファイル21を送信してきたクライアントコンピュータCに逐次送信するようにしても良い。
【0076】
このようなコンテンツ情報変換処理の流れについて図17のフローチャートを参照しつつ説明する。図17に示すように、まず、クライアントコンピュータCから送信されたカプセル化文書ファイル21を受け取ると(ステップS11)、カプセル化文書ファイル21内の変換指示情報23aを取得する(ステップS12)。なお、受け取ったカプセル化文書ファイル21は、一度RAM4やHDD5等に保存した後、読み込むようにしても良い。
【0077】
次に、取得した変換指示情報23aに基づいてタスクテーブルを作成する(ステップS13)。ここで、図18はタスクテーブルT2を示す模式図である。図18に示すように、タスクテーブルT2はタスク順を表すものであって、変換指示情報23aがXML等で記述されている場合にはXMLパーサを使って簡単に作成できる。
【0078】
次いで、タスクテーブルT2のインデックスを表す「TNo」を“1”に初期化した後(ステップS14)、タスクテーブルT2のインデックス「TNo」が示すカプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を読み込む(ステップS15)。
【0079】
そして、読み込まれたコンテンツ情報をインデックス「TNo」が示すタスクテーブルT2のフォーマット情報やその他の属性値に基づいてコンテンツ情報をフォーマット変換し(ステップS16)、変換されたコンテンツ情報をRAM4やHDD5等の記憶装置に出力する(ステップS17)。
【0080】
次に、タスクテーブルT2のインデックスを表す「TNo」を“1”インクリメントし(ステップS18)、タスクテーブルT2のインデックス「TNo」が変換すべきコンテンツの総数“Ttotal”を超えていなければ(ステップS19のY)、インデックス「TNo」が示すカプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)についてステップS15〜S17の処理を実行する。
【0081】
全てのコンテンツファイル22(コンテンツ情報)についてステップS15〜S17の処理が終了したと判断した場合には(ステップS19のN)、変換されたコンテンツ情報をカプセル化手段(ZIP、LHA等のマルチファイルアーカイブ技術)により図4に示す形式のカプセル化文書ファイル21を作成する(ステップS20)。
【0082】
なお、図17に示したコンテンツ情報変換処理においては、カプセル化文書ファイル21全体を予め読み込むようにしたが、これに限るものではなく、変換指示情報23aに応じて逐次的に必要なコンテンツ情報を読み込むようにしても良い。このようなコンテンツ情報変換処理の例を図19に示す。まず、変換指示情報23aを読み込み(ステップS21)、変換指示情報23aに基づいてタスクテーブルT2を作成する(ステップS22)。次いで、タスクテーブルT2のインデックスを表す「TNo」を“1”に初期化した後(ステップS23)、タスクテーブルのインデックス「TNo」に従い逐次的にコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を読み込む(ステップS24)。この場合、コンテンツファイル22(コンテンツ情報)の読み込み先はネットワークNを介したクライアントコンピュータC内のカプセル化文書ファイル21である。
【0083】
そして、読み込まれたコンテンツ情報をインデックス「TNo」が示すタスクテーブルのフォーマット情報やその他の属性値に基づいてコンテンツ情報をフォーマット変換し(ステップS25)、変換されたコンテンツ情報を出力する(ステップS26)。ここで、変換されたコンテンツ情報の出力先は、ネットワークNを介したクライアントコンピュータCである。
【0084】
次に、タスクテーブルT2のインデックスを表す「TNo」を“1”インクリメントし(ステップS27)、タスクテーブルT2のインデックス「TNo」が変換すべきコンテンツの総数“Ttotal”を超えていなければ(ステップS28のY)、インデックス「TNo」が示すカプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)についてステップS24〜S26の処理を実行する。
【0085】
これにより、逐次的にクライアントコンピュータCからコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を読み込み変換することが可能である。
【0086】
つまり、変換されたカプセル化文書ファイル21を返信する方式と、逐次的にコンテンツファイル22を受信して変換し、変換されたコンテンツファイル22を返信する方式とのいずれの方式も可能である。また、変換指示情報23aに基づいて変換に必要なコンテンツ情報のみを受け取り変換しても良い。
【0087】
また、コンテンツ情報を読み込み変換する場合に、変換指示情報23aに予め変換順序を指示しておきその順番に読み込み変換するようにしても良い。例えば、図15に示したようにファイルごとに変換を指示する場合には記述順に変換するようにしても良いし、変換フォーマット別にファイルを指示する場合は変換順序を変換指示情報23aに記述しても良い。このように変換順序を指示することで効率的に変換が行える。例えば、あるサイズのコンテンツ情報を変換する場合において、ネットワークNの転送速度に対して変換時間がかかる場合はサイズの大きなファイルから順番に読み込み変換した方が良い。また、変換指示情報23aに変換されるファイルのサイズを予めそれぞれ保持させ、それに基づいて最適な読み込み、変換、返信時間になるように変換順序を変換指示情報23aに指示しても良い。なぜ読み込み順番で総変換時間が異なるかは、現在のコンピュータは通常マルチスレッド動作が可能であり、入出力等でコンピュータのCPUに空き時間が生じた場合は別の作業が可能となり、読込みと変換とを同時に行うことができるからである。また、コンテンツ情報の返信は変換終了後はじめてファイル情報が確定する場合が多く、変換終了後でなければ返信できないからである。なお、変換終了を待たずに返信できる場合はこの限りではない。
【0088】
このように、変換指示情報23aにファイルサイズ、変換前フォーマット、変換フォーマット等が記述されていれば読み込み時間、変換時間、返信時間等を推定することで変換順序をスケジューリングでき、効率的な変換が行える。このような効率的な変換の例を図20に示す。
【0089】
[4−2.変換履歴情報付加処理]
前述したように、サーバコンピュータSは、CPU2がOS上で動作するアプリケーションプログラムに従うことにより、変換履歴を変換履歴情報23bとしてカプセル化文書ファイル21内に付加する変換手段52を実現する。ここでは、変換手段52による変換履歴を変換履歴情報23bとしてカプセル化文書ファイル21内に付加する変換履歴情報付加処理について説明する。なお、実際には、変換履歴情報付加処理は、コンテンツ情報変換処理の一部である。
【0090】
コンテンツ情報をフォーマット変換した場合には、変換前のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)と変換後のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)の2つのファイルが作成される。通常、カプセル化文書ファイル21には、変換前のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を変換後のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)に入れ替えて保持することが普通であるが、必要に応じて変換前後の双方のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)をカプセル化文書ファイル21に保持させても良い。
【0091】
しかしながら、通常配布を目的とする文書は、ネットワークNの転送時間の都合上ファイルサイズが小さい方が良い。そこで、カプセル化文書ファイル21内には変換前のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)は保持させず、変換後のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を保持させる。このようにすることでカプセル化文書ファイル21自体のファイルサイズは削減できるが、変換によって情報が失われてしまうことがある。
【0092】
そこで、変換サービスを行うサーバコンピュータSは、変換履歴情報付加処理によって、変換前のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)をサーバコンピュータS内のHDD5等の記憶手段に保持させ、変換情報ファイル23の変換履歴情報23bに変換履歴として変換前のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)の保持場所を記録させる。このような変換履歴(変換前のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)の保持場所)は、URL(Uniform Resource Locator)で記述することでワールドワイドに使用できる。
【0093】
このようにすることで、変換に伴ってコンテンツファイル22(コンテンツ情報)の一部の情報が失われてもオリジナルが保持される。例えば、JPEG圧縮等の非可逆圧縮方式のフォーマットではこの様な方式が望ましい。あるカプセル化文書ファイル21内にBMPファイルが保持されている場合、このような変換履歴を保持しない場合には、変換指示情報23aに従ってJPEGファイルに変換後、再びBMPファイルに変換する場合は元の情報が失われてしまうからである。
【0094】
また、このようにオリジナルフォーマットを変換情報ファイル23の変換履歴情報23bの変換履歴でたどることができるので、変換プログラムは変換するカプセル化文書ファイル21内の変換情報ファイル23の変換履歴情報23bを参照し、オリジナルのコンテンツ情報の保持場所が記載されている場合はこのオリジナルのコンテンツ情報を読み込み変換することで、より表示品質の良いコンテンツに変換することができる。
【0095】
例えば、文書管理サーバから特定のユーザがコンテンツファイル22(コンテンツ情報)をダウンロードして電子メールにて他のユーザに配布した後、他のユーザがこのコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を別の文書管理システムに保存する場合等においては、最初はできるだけ表示品質を高めるために文書管理サーバでBMP形式で保持し、電子メールのためにJPEG形式に変換し、再び表示品質を高めるためにBMP形式に変換したい場合がある。このような場合に、オリジナルのコンテンツファイル22(コンテンツ情報)の保持場所を変換履歴として変換情報ファイル23の変換履歴情報23bに保持しておくことにより、オリジナルのコンテンツファイル22(コンテンツ情報)の保持場所を変換履歴情報23bから取得することができるので、表示品質の良い情報を作成することができるようになる。
【0096】
また、変換情報ファイル23に変換履歴情報23bを付加することで、変換プログラムは変換に先立って変換履歴情報23bを調べ、変換を指示されたフォーマットが以前何処かのサーバコンピュータSに保持されている場合は変換を行わずに所望のコンテンツ情報を保持場所から読み出すことで変換を行う必要がなくなる。これにより、不要な変換を防ぐとともに良好な変換を行うことが可能になり、複数回の変換処理を経てもコンテンツの劣化を最小限にすることが可能になる。
【0097】
このようなカプセル化文書ファイル21内の変換情報ファイル23の変換履歴情報23b内の変換履歴をXMLで記述した例を図21に示し、カプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに基づいてフォーマット変換した後、変換履歴情報23bに変換履歴を付加する例を図22に示す。
【0098】
このように本実施の形態によれば、少なくとも変換指示情報23aと変換履歴情報23bからなる変換情報ファイル23や各種のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を単一ファイルにするカプセル化手段(ZIP、LHA等のマルチファイルアーカイブ技術)により単一ファイル化したカプセル化文書ファイル21から簡単にコンテンツファイル22(コンテンツ情報)をマルチファイルアーカイブの解凍により取り出せる。また、変換指示情報23aは文書作成編集時に付加するようにすることで、実際にカプセル化文書ファイル21を変換する時にわざわざ変換を指示する必要が無くなる。これに対するメリットは、カプセル化文書ファイル21を他の人に配布するときに変換の必要性が発生するが、作成時と配布時では時間が経過しており作成時にこれらの変換の指示を行っておいた方が敏速、且つ、適切に変換の指示が行える。また、変換履歴情報23bを有することにより、変換の履歴と共に変換前のオリジナルのファイルを検索できる。
【0099】
[5.フォーマット変換サービスについての説明]
上述したように、カプセル化されたカプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)をフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイル22(コンテンツ情報)が動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータCで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータSでバッチ処理により行う方が効率的であり、このようなサービスを多くの人々で共有することが望ましい。そこで、本実施の形態においては、このようなサービスをサーバコンピュータS上で行い、サービスに応じて課金することが考えられる。また、課金するための金額の算定は、変換に要した時間に基づいて行うようにすれば、リーズナブルである。これにより、ユーザに提供する変換サービスに関する適切な対価をユーザから徴収することが可能になる。
【0100】
このようなフォーマット変換サービスは、カプセル化文書ファイル21を受信後、サーバコンピュータS内のHDD5等に保持し、保持されている複数のファイルをバッチで行っても良いし、前述のように逐次的に行っても良い。この場合、バッチの場合にはコンピュータのリソースの空いている時間、例えば深夜等に行うことができるので、サーバコンピュータSのリソースを効率的に使用できるので、サーバコンピュータSの負荷を平滑化することができる。そこで、変換情報ファイル23の変換指示情報23aに変換優先度を表す情報を付加し、この変換優先度に応じて課金する費用を変更しても良い。また、変換終了時刻を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに付加し、これにより変換優先度を算出する方法等が考えられる。これらの変換優先度、変換納期等はクライアントコンピュータC上でカプセル化文書ファイル21に付加した後、サービスを行うサーバコンピュータSに転送しても良いし、サーバコンピュータSに転送終了後にサーバコンピュータSから変換優先度、変換納期等をWebブラウザを通じてユーザに問い合わせるようにしても良い。
【0101】
なお、サーバコンピュータSはフォーマット変換用に単独で動作しても良いが、メールサーバ、文書管理サーバ等に付属して動作させても良い。つまり、ユーザがカプセル化文書ファイル21を電子メールに添付して送信する場合、メールサーバは送信される電子メールに添付されているカプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに基づいてフォーマット変換するようにしても良い。また、文書管理サーバにユーザがカプセル化文書ファイル21を保存する場合には、カプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに基づいてフォーマット変換するようにしても良い。さらに、情報を公開するWebサーバでカプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに基づいてフォーマット変換するようにしても良い。
【0102】
このように複数の使用目的に対してカプセル化文書ファイル21を転送、保存する場合、使用目的に応じて変換を変えることが望ましい。そこで、図23に示すように、使用目的毎に変換指示情報23aを記述しておくことで、変換するサーバ(メールサーバ、文書管理サーバ、Webサーバ等)は目的毎の変換指示情報23aを検出してこれに基づいてフォーマット変換するようにすれば良い。この変換指示情報23aは、カプセル化文書ファイル21を作成するときに予め設定しておけば良い。例えば、電子メール用はできるだけ文書ファイルサイズが小さくなる様な設定、文書管理用はできるだけ原本の表示品質が低下しない様な非圧縮形式、Web公開等はファイルサイズを小さくすると共にWebで共通に使われるフォーマットに変換することが望ましい。また、公開目的の場合は著作権を保護するために画像等には電子透かし等を挿入するようにコンテンツ情報を変換しても良い。
【0103】
このようにカプセル化文書ファイル21に使用目的に応じた変換指示情報23aを保持させておくことで、作成者が意図しない配布がなされても適切にコンテンツ情報が変換される。例えば、作成者は作成した文書を文書管理サーバに保存しており、他の閲覧者がこの文書を文書管理サーバからダウンロードして電子メールで送信した場合は、自動的にコンテンツ情報に電子透かしが挿入され著作権が保持される。また、特定のコンテンツ情報は暗号化して閲覧権限を自動的に設定するようにしても良い。
【0104】
なお、これらのカプセル化文書ファイル21を変換するタイミングは、クライアントコンピュータCからサーバコンピュータSにアップロードするタイミングでも良いし、サーバコンピュータSからクライアントコンピュータCにダウンロードされるタイミングでも良い。
【0105】
このように本実施の形態によれば、所定の文書を異なるコンピュータ環境に配布するに当たり、当該文書を文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイル22とこのコンテンツファイル22のフォーマットをコンピュータ環境に合わせて別のフォーマットに変換するための変換指示情報23aを保持する変換情報ファイル23とをカプセル化手段によってカプセル化したカプセル化文書ファイル21をクライアントコンピュータCで作成し、この作成されたカプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22を変換指示情報23aに基づいてサーバコンピュータSでフォーマット変換した後、フォーマット変換されたコンテンツファイル22と変換指示情報23aとを再度カプセル化文書ファイル21として作成し、所望のクライアントコンピュータCに対して送信する。これにより、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報23aを入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報23aを作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22をフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイル22が動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータCで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータSでバッチ処理により行う方が効率が良い。すなわち、異なるコンピュータ環境に対して所定の文書を配布して確実に表現実体化(表示、動作、閲覧等)することができる。
【0106】
本発明の第二の実施の形態を図24または図25に基づいて説明する。なお、本発明の第一の実施の形態において説明した部分と同一部分については同一符号を用い、説明も省略する。
【0107】
[1.カプセル化文書の説明]
まず、本発明の特長の1つである文書のデータ構造(カプセル化文書構造)の概要について図24を参照して説明する。本実施の形態のカプセル化文書ファイル21は、文書上での表現実体となる各種のコンテンツ情報をファイル化したコンテンツファイル22と、各コンテンツファイル22に対応する変換情報をファイル化した変換情報ファイル23と、文書全体の構造、配置等の表示状態を表す文書構造ファイル24と、コンテンツファイル22を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに従ってフォーマット変換する動作プログラムの動作プログラムファイル25とを、単一の文書としてカプセル化手段(ZIP、LHA等のマルチファイルアーカイブ技術)を用いてカプセル化したものである。これらの情報は、各々一般的なコンピュータ1のOSが管理できる個別のファイル単位の構造となっている。
【0108】
すなわち、従来の技術と異なる点は、各コンテンツファイル22に対応する変換情報をファイル化した変換情報ファイル23をカプセル化文書ファイル21に保持しているとともに、コンテンツファイル22を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに従ってフォーマット変換する動作プログラムの動作プログラムファイル25をカプセル化文書ファイル21に保持している点である。
【0109】
[2.サーバコンピュータSが備える特長的な機能の説明]
[2−1.コンテンツ情報変換処理]
変換情報ファイル23の変換指示情報23aに基づくコンテンツ情報の変換処理について説明する。本実施の形態におけるコンテンツ情報の変換処理は、カプセル化文書ファイル21に保持されている動作プログラムファイル25を外部の起動プログラムから起動して動作させることにより、コンテンツファイル22を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに従ってフォーマット変換するものである。
【0110】
このようなコンテンツ情報変換処理の概要について、図25に示すフローチャートを参照して説明する。サーバコンピュータSのCPU2は、変換するカプセル化文書ファイル21をクライアントコンピュータCから受け取ると(ステップS31のY)、サーバコンピュータSのOS内にあるShellプログラムが関連付けされているカプセル化文書起動プログラムを検出し(ステップS32)、当該カプセル化文書起動プログラムにカプセル化文書ファイル21のファイル名を渡して起動プログラムを起動する(ステップS33)。起動されたカプセル化文書起動プログラムはカプセル化文書ファイル21のファイル内の動作プログラムファイル25の動作プログラムを起動し(ステップS34)、起動された動作プログラムファイル25の動作プログラムが当該カプセル化文書ファイル21内に保持されているカプセル化文書ファイル21内のコンテンツファイル22(コンテンツ情報)を変換情報ファイル23の変換指示情報23aに従ってフォーマット変換する(ステップS35)。
【0111】
したがって、例えばカプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22の中に特殊なフォーマットのコンテンツ情報がある場合は、このフォーマットを変換する動作プログラムファイル25をカプセル化文書ファイル21に保持させることで、この特殊なフォーマットを変換することができる。
【0112】
また、カプセル化文書ファイル21内に保持された変換用の動作プログラムファイル25は特殊なフォーマットを汎用のフォーマット、例えばBMPフォーマットに変換する機能のみを備え、サーバコンピュータSのOS上で動作するアプリケーションプログラムがこのBMPフォーマットを他のフォーマットに変換する機能を備えることで2つのプログラムを連携して動作させることでカプセル化文書ファイル21内の動作プログラムが特殊フォーマットをBMPフォーマットに変換する機能しかなくてもサーバコンピュータSのアプリケーションプログラムを使うことで特殊フォーマットを任意のフォーマットに変換できる。
【0113】
また、カプセル化文書ファイル21内にある動作プログラムファイル25はコンテンツの変換に必要な1機能だけであり、あとはサーバコンピュータSのアプリケーションプログラムを使用しても良い。つまり、カプセル化文書ファイル21内にある動作プログラムファイル25は変換に必要な一つのパーツでも良い。例えば、JPEGフォーマットの場合は、DCT変換部分のみをカプセル化文書ファイル21の動作プログラムファイル25に含ませる等、色々なバリエーションが考えられる。
【0114】
すなわち、カプセル化文書ファイル21内に動作プログラムファイル25が保持されていることにより、特定の環境で一部の動作プログラムが動作しない場合に、この動作プログラムファイル25の動作プログラムが表示再生を行うフォーマットを別のフォーマットに変換することで異なる環境での閲覧が可能になる。例えば、あるカプセル化文書ファイル21にはMPEGフォーマットのハードウェアエンコードの動画再生プログラムとモーションJPEGの動画再生プログラムとがカプセル化されており、コンテンツファイル22の中にMPEGフォーマットのコンテンツ情報を有している場合について説明する。このような場合、MPEGフォーマットを再生できるハードウェアがない環境の場合において、MPEGフォーマットのコンテンツ情報を別のフォーマットであるモーションJPEGにフォーマット変換することで、このカプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22が閲覧可能になる。
【0115】
このように本実施の形態によれば、所定の文書を異なるコンピュータ環境に配布するに当たり、当該文書を文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイル22とこのコンテンツファイル22のフォーマットをコンピュータ環境に合わせて別のフォーマットに変換するための変換指示情報23aを保持する変換情報ファイル23とコンテンツファイル22のコンテンツ情報を表現実体化させる動作プログラムである動作プログラムファイル25とをカプセル化手段によってカプセル化したカプセル化文書ファイル21をクライアントコンピュータCで作成し、この作成されたカプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22を変換指示情報23aに基づいてサーバコンピュータSでフォーマット変換した後、フォーマット変換されたコンテンツファイル22と変換指示情報23aと動作プログラムファイル25とを再度カプセル化文書ファイル21として作成し、所望のクライアントコンピュータCに対して送信する。これにより、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報23aを入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報23aを作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22をフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイル22が動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータCで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータSでバッチ処理により行う方が効率が良い。さらに、例えばカプセル化文書ファイル21のコンテンツファイル22の中に特殊なフォーマットのコンテンツ情報がある場合は、このフォーマットを変換する動作プログラムファイル25をカプセル化文書ファイル21に保持させることで、この特殊なフォーマットを変換することが可能になる。すなわち、異なるコンピュータ環境に対して所定の文書を配布して確実に表現実体化(表示、動作、閲覧等)することができる。
【0116】
【発明の効果】
請求項1記載の発明のデータ処理システムを用いた文書配布方法によれば、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。さらに、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。
【0117】
請求項2記載の発明のデータ処理システムを用いた文書配布方法によれば、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。さらに、例えばカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルの中に特殊なフォーマットのコンテンツ情報がある場合は、このフォーマットを変換する動作プログラムファイルをカプセル化文書ファイルに保持させることで、この特殊なフォーマットを変換することができる。
【0118】
請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換指示情報を使用目的毎に保持し、目的に応じた前記変換指示情報に基づいてフォーマット変換することにより、例えば、電子メール用はできるだけ文書ファイルサイズが小さくなる様な設定、文書管理用はできるだけ原本の表示品質が低下しない様な非圧縮形式、Web公開等はファイルサイズを小さくすると共にWebで共通に使われるフォーマットに変換するようにすることで、文書作成者が意図しない配布がなされても適切にコンテンツ情報を変換することができる。
【0119】
請求項4記載の発明によれば、請求項1ないし3のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記サーバコンピュータはフォーマット変換前の前記コンテンツファイルを記憶手段に保持し、フォーマット変換前の前記コンテンツファイルの保持場所を変換履歴情報として前記カプセル化文書ファイルに付加することにより、フォーマット変換に伴いカプセル化文書ファイルから除かれる変換前のコンテンツファイルがサーバコンピュータの記憶媒体上に保持されると共に、変換履歴情報によりフォーマット変換前のコンテンツファイルの保持場所を探し出すことができる。また、複数回の変換を繰り返した場合であっても、その都度変換前のコンテンツファイルが保持されるとともに、保持場所が記録されることになるので、変換過程を知ることができる。また、変更履歴を変換履歴情報でたどることができるので、変換履歴情報を参照してオリジナルフォーマットのコンテンツファイルを読み込み変換することで、より表示品質の良いコンテンツに変換することができる。
【0120】
請求項5記載の発明によれば、請求項4記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換履歴情報をURL(Uniform Resource Locator)で記述することにより、ワールドワイドに使用することができる。
【0121】
請求項6記載の発明によれば、請求項4または5記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換指示情報に基づくフォーマット変換に先立って変換を指示されたフォーマットのコンテンツファイルの保持場所について前記変換履歴情報を調べて、変換を指示されたフォーマットのコンテンツファイルが保持されている場合は、フォーマット変換を行わずに、変換を指示されたフォーマットの前記コンテンツファイルを保持場所から読み出すことにより、フォーマット変換に先立って変換履歴情報を調べ、変換を指示されたフォーマットが以前何処かのサーバコンピュータに保持されている場合はフォーマット変換を行わずに所望のコンテンツファイルを保持場所から読み出すことでフォーマット変換を行う必要がなくなるので、不要な変換を防ぐとともに良好な変換を行うことができ、複数回の変換処理を経てもコンテンツの劣化を最小限にすることができる。
【0122】
請求項7記載の発明によれば、請求項1ないし6のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記カプセル化文書ファイル内に複数の前記コンテンツファイルを保持している場合、各コンテンツファイルのフォーマット変換順序は前記変換指示情報に基づいて決定されることにより、例えばフォーマット変換される各コンテンツファイルのサイズを変換指示情報にそれぞれ予め保持させることで、最適な読み込み、変換、返信時間になるように変換順序をスケジューリングすることができるので、効率的に変換作業が行え、迅速に変換サービスを実行することができる。
【0123】
請求項8記載の発明によれば、請求項1ないし7のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、前記変換指示情報には変換優先度を表す情報を含み、この変換優先度に基づいて各コンテンツファイルのフォーマット変換を行うことにより、必要に応じて変換優先度を高く設定して迅速に変換を指示したり、その必要が無い場合は変換優先度を低く設定してサーバコンピュータのリソースの空いている時に変換を行うことで、サーバコンピュータのリソースを効率的に使用することができるので、サーバコンピュータの負荷を平滑化することができる。
【0124】
請求項9記載の発明によれば、請求項1ないし8のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、フォーマット変換に伴う対価を前記変換優先度に応じて徴収することにより、ユーザに提供する変換サービスに関する適切な対価をユーザから徴収することができる。
【0125】
請求項10記載の発明によれば、請求項1ないし9のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法において、フォーマット変換に伴う対価をフォーマット変換に要した時間に応じて徴収することにより、ユーザに提供する変換サービスに関する適切な対価をユーザから徴収することができる。
【0126】
請求項11記載の発明のデータ処理システムによれば、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。さらに、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。
【0127】
請求項12記載の発明のデータ処理システムによれば、文書作成者がカプセル化文書ファイル作成時にフォーマット変換のための変換指示情報を入力しておくことで、文書を他の環境のコンピュータに配布する際に変換条件を指示する必要がなくなる。また、カプセル化文書ファイル作成時に変換指示情報を作成してあるので、文書作成者が意図しない配布経路で文書が配布された場合であっても、文書作成者が望むフォーマット変換がなされる。また、カプセル化文書ファイルのコンテンツファイルをフォーマット変換するに当たっては、変換されるコンテンツファイルが動画等の大容量の情報から成る場合は多くのコンピュータリソースを必要とするので、ローカルなクライアントコンピュータで変換を行うよりも高性能なサーバコンピュータでバッチ処理により行う方が効率が良い。さらに、例えばカプセル化文書ファイルのコンテンツファイルの中に特殊なフォーマットのコンテンツ情報がある場合は、このフォーマットを変換する動作プログラムファイルをカプセル化文書ファイルに保持させることで、この特殊なフォーマットを変換することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施の形態のシステム構築例を示す模式図である。
【図2】一般的又は標準的なパーソナルコンピュータを示すハードウェア構成図である。
【図3】OSの役割の概要を示す模式図である。
【図4】カプセル化文書ファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図5】カプセル化文書作成処理に係る機能ブロック図である。
【図6】変換指示情報作成手段の構成を示す機能ブロック図である。
【図7】オリジナルフォーマットから変換フォーマットへの変換に用いるテーブルを示す模式図である。
【図8】自然画像と文字画像を含むコンテンツを例示的に示す模式図である。
【図9】カプセル化文書作成処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図10】「入力ダイアログ」の一例を示す説明図である。
【図11】変換指示情報の例を示す説明図である。
【図12】変換指示情報の例を示す説明図である。
【図13】変換指示情報の例を示す説明図である。
【図14】カプセル化文書送受信処理に係る機能ブロック図である。
【図15】変換指示情報の例を示す説明図である。
【図16】コンテンツ情報変換処理に係る機能ブロック図である。
【図17】コンテンツ情報変換処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図18】タスクテーブルを示す模式図である。
【図19】別のコンテンツ情報変換処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【図20】効率的な変換の例を示す説明図である。
【図21】変換履歴情報の例を示す説明図である。
【図22】フォーマット変換した後、変換履歴情報に変換履歴を付加する例を示す説明図である。
【図23】使用目的毎に記述した変換指示情報の例を示す説明図である。
【図24】本発明の第二の実施の形態のカプセル化文書ファイルのデータ構造を示す模式図である。
【図25】コンテンツ情報変換処理の流れを概略的に示すフローチャートである。
【符号の説明】
5 記憶手段
21 カプセル化文書ファイル
22 コンテンツファイル
23 変換情報ファイル
23a 変換指示情報
23b 変換履歴情報
25 動作プログラムファイル
C クライアントコンピュータ
N ネットワーク
S サーバコンピュータ
Claims (12)
- サーバコンピュータと、このサーバコンピュータにネットワークを介して接続されている少なくとも2つのクライアントコンピュータとで構成されるデータ処理システムを用いた文書配布方法において、
一の前記クライアントコンピュータは、
文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルと、このコンテンツファイルの特質やフォーマットに応じて決定され、前記コンテンツファイルのフォーマットを送信先の他の前記クライアントコンピュータのコンピュータ環境に応じたフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成するステップと、
作成した前記カプセル化文書ファイルを前記サーバコンピュータに対して送信するステップと、
を含み、
前記サーバコンピュータは、
前記クライアントコンピュータから送信された前記カプセル化文書ファイルを受信するステップと、
受信した前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記変換情報ファイルの前記変換指示情報に基づいて、前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記コンテンツファイルをフォーマット変換するステップと、
フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成するステップと、
作成した前記カプセル化文書ファイルを所望の前記クライアントコンピュータに対して送信するステップと、
を含むことを特徴とするデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - 一の前記クライアントコンピュータがカプセル化文書ファイルを作成するステップでは、前記コンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、コンピュータにより解釈、実行されて、前記変換指示情報に従ってフォーマット変換された前記コンテンツファイルのコンテンツ情報を表現実体化させる動作プログラムである動作プログラムファイルもカプセル化し、
前記サーバコンピュータがカプセル化文書ファイルを作成するステップでは、フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、前記動作プログラムファイルもカプセル化する、
ことを特徴とする請求項1記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - 前記変換指示情報を使用目的毎に保持し、目的に応じた前記変換指示情報に基づいてフォーマット変換する、
ことを特徴とする請求項1または2記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - 前記サーバコンピュータはフォーマット変換前の前記コンテンツファイルを記憶手段に保持し、フォーマット変換前の前記コンテンツファイルの保持場所を変換履歴情報として前記カプセル化文書ファイルに付加する、
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - 前記変換履歴情報をURL(Uniform Resource Locator)で記述する、
ことを特徴とする請求項4記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - 前記変換指示情報に基づくフォーマット変換に先立って変換を指示されたフォーマットのコンテンツファイルの保持場所について前記変換履歴情報を調べて、変換を指示されたフォーマットのコンテンツファイルが保持されている場合は、フォーマット変換を行わずに、変換を指示されたフォーマットの前記コンテンツファイルを保持場所から読み出す、
ことを特徴とする請求項4または5記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - 前記カプセル化文書ファイル内に複数の前記コンテンツファイルを保持している場合、各コンテンツファイルのフォーマット変換順序は前記変換指示情報に基づいて決定される、
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - 前記変換指示情報には変換優先度を表す情報を含み、この変換優先度に基づいて各コンテンツファイルのフォーマット変換を行う、
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - フォーマット変換に伴う対価を前記変換優先度に応じて徴収する、
ことを特徴とする請求項1ないし8のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - フォーマット変換に伴う対価をフォーマット変換に要した時間に応じて徴収する、
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれか一記載のデータ処理システムを用いた文書配布方法。 - サーバコンピュータと、このサーバコンピュータにネットワークを介して接続されている少なくとも2つのクライアントコンピュータとで構成されるデータ処理システムにおいて、
一の前記クライアントコンピュータは、
文書上での表現実体となるコンテンツ情報であるコンテンツファイルと、このコンテンツファイルの特質やフォーマットに応じて決定され、前記コンテンツファイルのフォーマットを送信先の他の前記クライアントコンピュータのコンピュータ環境に応じたフォーマットに変換するための変換指示情報を保持する変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成する手段と、
作成した前記カプセル化文書ファイルを前記サーバコンピュータに対して送信する手段と、
を具備し、
前記サーバコンピュータは、
前記クライアントコンピュータから送信された前記カプセル化文書ファイルを受信する手段と、
受信した前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記変換情報ファイルの前記変換指示情報に基づいて、前記カプセル化文書ファイル内に保持された前記コンテンツファイルを前記サーバコンピュータでフォーマット変換する手段と、
フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとをカプセル化したカプセル化文書ファイルを作成する手段と、
作成した前記カプセル化文書ファイルを所望の前記クライアントコンピュータに対して送信する手段と、
を具備することを特徴とするデータ処理システム。 - 一の前記クライアントコンピュータが備えるカプセル化文書ファイルを作成する手段では、前記コンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、コンピュータにより解釈、実行されて、前記変換指示情報に従ってフォーマット変換された前記コンテンツファイルのコンテンツ情報を表現実体化させる動作プログラムである動作プログラムファイルもカプセル化し、
前記サーバコンピュータが備えるカプセル化文書ファイルを作成する手段では、フォーマット変換されたコンテンツファイルと前記変換情報ファイルとに加え、前記動作プログラムファイルもカプセル化する、
ことを特徴とする請求項11記載のデータ処理システム。
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