JP4257136B2 - プリーツスカート及びその製造方法並びにその型紙 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本願発明は、プリーツスカートに関するもである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、プリーツスカートは、女子学生服の制服として広く採用され量産されている。プリーツスカートには、ヒップ部分からウエスト部分の形状変化に対応させるために、布地に設ける折り目線を予め曲線に形成したものと、折り目線を直線に形成したものとの2種類に大別されるが、制服用プリーツスカートにあっては、量産性の観点から、プリーツの折り目線を直線としている。
具体的には、直線の折り目線を有する型紙に合わせて、前身頃と後身頃の生地に直線の折り目線を所謂永久プリーツ加工によって形成し、これらの身頃をウエストベルト部材に縫着するに際して、「いせ込み」、即ち、ヒップ部分よりもウエスト部分のプリーツ幅が小さくなるように生地を入れ込みながら縫製すること、を行っている。
ところが、このような生産方法を採るプリーツスカートにあっては、着用時にプリーツが開く、若しくは立つと言った、問題が生じ易いとされている。これは、人体のウエストとピップとのサイズの違いに起因するもので、特に、人体の左右の腰骨の付近では左右に大きく張り出す形となっているため、腰骨若しくはヒップ付近のプリーツが開いてしまうものであると考えられている。
この問題を解決するために、種々の提案がなされている。例えば、特許文献1にあっては、着用者に対して前後面に当たるプリーツの幅よりも脇部にあたるプリーツの幅を広くしたプリーツスカートが提案されている。このプリーツスカートにあっては、脇部にあたるプリーツの幅を広く設定することによって、腰骨付近のプリーツの開きを防止せんとするものである。
確かに特許文献1に係るプリーツスカートにあってプリーツの開きは緩和されるが、この特許文献1に係る発明は、プリーツ幅の設定に着目したものにすぎなかった。
【特許文献1】
特許第2579454号
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明は、プリーツ自体の形状を調整することによって、腰骨付近のプリーツの開きをより確実に防止できるプリーツスカート、及びその製造方法並びにその製造用の型紙を提供せんとするものである。
特に、本願発明は、女性の体型、左右の腰骨の位置とヒップの頂部の位置との相違、並びに、プリーツの線の傾きについて着目し、より確実にプリーツの開きを防止せんとするものである。より詳しくは、人体、特に女性の体型は、ウエストに比して、左右の腰骨とヒップとが大きく張り出し、下腹の位置ではその張出が小さい。そのため、ウエストラインの周寸法とヒップラインとの周寸法とに差(ドロップ差)を付ける場合にあっても、この体型の違いを考慮して行うことが自然なプリーツを形成する点で重要である。また、左右の腰骨とヒップとが大きく張り出しているが、その張出の上下位置は、相違する。即ち、左右の腰骨の張出は、ヒップの頂部(最も張り出した位置)よりも、高い位置にある。これらの体型の特徴に着目し、最も自然で安定したプリーツを得るために、プリーツの1本1本について検討し、且つ、これらプリーツの1本1本がプリーツスカート全体としてどのように統合されるべきであるかを鋭意研究して、本願発明を完成させたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願の第1の発明は、身頃用生地F、Bに直線状の表折り目線4を形成することによりプリーツ1が設けられたプリーツスカートにおいて、前後の身頃用生地の中央に形成されたプリーツ1a、1cは、ヒップラインにおけるプリーツ幅xhが裾ラインにおけるプリーツ幅xsと略等しく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたストレートプリーツであり、前後の身頃用生地の左右に形成されたプリーツ1b、1dは、ヒップラインにおけるプリーツ幅xhが裾ラインにおけるプリーツ幅xsより小さく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたテーパードプリーツであり、ウエストラインwにおけるプリーツ幅xwとヒップラインにおけるプリーツ幅xhとの差が、前身頃用生地の中央におけるプリーツ1aよりも、後身頃用生地の中央におけるプリーツ1c及び前後の身頃用生地の左右におけるプリーツ1b、1dの方が大きいことを特徴とするプリーツスカートを提供する。
本願の第2の発明は、前身頃用生地Fと後身頃用生地Bとが左右両側で縫製されると共にその上端でウエストベルト部材8に縫着され、前後の身頃用生地F、Bにプリーツ1が形成されたプリーツスカートの製造方法において、縫製前の前身頃用生地Fと後身頃用生地Bとの夫々の中央に、ウエストラインwにおけるプリーツ幅xwと裾ラインsにおけるプリーツ幅xsとが略等しいストレートプリーツ1a、1cを形成すると共に、縫製前の前身頃用生地Fと後身頃用生地Bとの夫々の左右両側に、ウエストラインwにおけるプリーツ幅より裾ラインsにおけるプリーツ幅が大きいテーパードプリーツ1b、1dを形成し、前身頃用生地Fと後身頃用生地Bとをウエストベルト部材8に縫着するに際して、前身頃用生地Fの中央におけるプリーツ1aの入れ込み量を、後身頃用生地Bの中央1c及び前後の身頃用生地F、Bの左右におけるプリーツ1b、1dの入れ込み量より小さくして縫製し、前後の身頃用生地の中央に形成されたプリーツ1a、1cは、ヒップラインにおけるプリーツ幅xhが裾ラインにおけるプリーツ幅xsと略等しく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたストレートプリーツとし、前後の身頃用生地の左右に形成されたプリーツ1b、1dは、ヒップラインにおけるプリーツ幅xhが裾ラインにおけるプリーツ幅xsより小さく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたテーパードプリーツとすることを特徴とするプリーツスカートの製造方法を提供する。
本願の第3の発明は、前身頃用生地と後身頃用生地との少なくとも何れか一方の布地に直線状のプリーツを形成するためのプリーツスカート用型紙において、型紙の中央に形成されたプリーツ用折り目線は、上下のプリーツ幅が略等しいストレートプリーツであり、型紙の左右両側に形成されたプリーツ用折り目線は、上のプリーツ幅より下のプリーツ幅が大きいテーパードプリーツであることを特徴とするプリーツスカート用型紙であり、これにより、上記の課題を解決し得るプリーツスカートを製造するために用いることのできる型紙を提供し得たものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本願発明の実施の形態を説明する。
図1は、本願発明の実施の形態に係るプリーツスカートの斜視図であり、前身頃の左半分と、後身頃の右半分とを示す。図2は、同プリーツスカートのウエストライン付近の縫製後の布地を、立体的に示した説明図である。図3は、同プリーツスカートのウエストライン付近の縫製前の布地を、立体的に示した説明図である。図4は、同プリーツスカートの前身頃の左半分の展開図であり、図5は、同プリーツスカートの後身頃の左半分の展開図である。図4、図5においては、紙面の大きさの都合上、左半分のみを図示したが、それぞれの身頃は、図中の一点鎖線を中心に右半分が左半分と対称に形成されている。
【0006】
この実施の形態に係るプリーツスカートは、前身頃用生地(以下、単に前身頃Fという)、後身頃用生地(以下、単に後身頃Bという)の両端同士を縫製して筒状とし、その上端にウエストベルト部材8を縫着したもので、前後の身頃には8本ずつ、合計16本のプリーツ1が形成されている。なお、このプリーツの本数は、12本、20本など、適宜変更できる。
【0007】
このプリーツスカートは、完成段階の概略寸法が、裾回り寸法103cm、ヒップ寸法100cm、ウエスト寸法64cmとされている。なお、これらの寸法は、各プリーツ1(1a、1b、1c、1d)の表襞2の長さの合計であるが、着用者のサイズに応じて種々変更して実施され得る。ここで、表襞2とは、各プリーツ1にあって、他の部分の生地に隠れずにスカート表面に現れる生地部分を言う。これに対して、奥襞3とは各プリーツ1にあって、他の部分の生地に隠れて、表面に現れない部分をいう。なお、この明細書では、図3、図4に示すように、奥襞3のうち、プリーツ1の表面の表折り目線4を境として、表襞部2に隣接する部分を第1奥襞31と呼び、表折り目線を隔てずに表襞部2に隣接する部分を第2奥襞32と呼ぶ。第1奥襞31と第2奥襞とは、奥折り目線5を境として折り畳まれ重ねられるものであり、第1奥襞31は第2奥襞32の表側に重ねられることとなる。
【0008】
このプリーツスカートにあっては、図1に示すように、前身頃F、後身頃Bの両者に、スカート全周に亙って略均等にプリーツ1が16本形成されたものであるが、前身頃Fの中央に形成されたプリーツ1a(4本)と、後身頃Bの中央に形成されたプリーツ1c(4本)との計8本をストレートプリーツとし、前身頃Fの左右両側に形成されたプリーツ1b(4本)と、後身頃Bの左右両側に形成されたプリーツ1d(4本)との計8本をテーパードプリーツとしたものである。本書では、これらのプリーツを総称する場合には、プリーツ1とする。
【0009】
この完成されたスカートにおいては、プリーツ1の表面の表折り目線4は、いずれも直線とされたものであるが、ストレートプリーツ1a、1cにあってはヒップラインhにおけるプリーツ幅xhと裾ラインsにおけるプリーツ幅xsとが略等しくされている。左右の脇に形成されたテーパードプリーツ1b、1dにあっては、ヒップラインhにおけるプリーツ幅xhよりも裾におけるプリーツ幅xsが大きくされている。ウエストラインwのプリーツ幅xwは、いずれのプリーツ1にあっても、ヒップラインhのプリーツ幅xh及び裾ラインのプリーツ幅xsより小さく設定されており、この実施の形態では、全てのプリーツのウエストラインwのプリーツ幅xwは互いに等しく設定されている。
なお、ヒップラインは、スカートを着用した際に、人体のヒップの頂部付近に位置する仮想ラインであり、ウエストより約20cm前後(15〜25cm)下方の位置であり、4、図5では二点鎖線で示した。
【0010】
このスカートの製造時においては、図4、図5に示すように、縫製前の前身頃Fと後身頃Bとの夫々の中央に、ストレートプリーツ1a、1cを形成すると共に、前身頃Fと後身頃Bとの夫々の左右両側に、テーパードプリーツ1b、1dを形成する。なお、図4、図5において、6は、表襞2と第2奥襞32との境界線6を示すもので、この境界線6は生地上には表れないが、プリーツ1が折り畳まれた場合には、この境界線6上に表折り目線4が位置することとなる。
このストレートプリーツ1a、1cとテーパードプリーツ1b、1dは、その折り目線(表折り目線4及び裏折り目線5)が、何れも屈曲していない実質的に真っ直ぐな直線であり、所謂パーマネントプレスによって形成される。従って、ストレートプリーツ1a、1dにあっては、表襞2の形状が、ウエストラインwにおけるプリーツ幅xwと裾ラインsにおけるプリーツ幅xsとが実質的に等しい長方形となり、テーパードプリーツ1bにあっては、表襞2の形状が、ウエストラインwにおけるプリーツ幅xwよりも裾ラインsにおけるプリーツ幅xsが大きい台形となる。その際、前身頃Fと後身頃Bといずれも長方形の生地で形成する場合には、第1裏襞31は、ウエストラインwにおける幅xwよりも裾ラインsにおける幅xsが小さな逆台形となる。
【0011】
次に、この前身頃Fと後身頃Bとの両端同士を、各身頃の左右両端に設けた縫い代7で縫製し、筒状とした後、ウエストベルト部材8に縫着する。この縫着の際に、ウエストサイズとヒップサイズとに寸法差(即ち、ドロップ差)を付けるため、いせ込み(プリーツのいれ込み)を行う(図3の状態から図2の状態となる)。即ち、ウエストラインwの寸法が、ヒップラインhや裾ラインsよりも小さくなるように、ウエストラインwの表折り目線4を、縫製前のプリーツ1で形成された状態よりも、第2裏襞32上に大きく重ねる。これにより、完成時のスカートにあっては、ウエストラインwのプリーツ幅が、ヒップラインhのプリーツ幅xh及び裾ラインのプリーツ幅xsより小さくなる。
折り目線について着目すると、表折り目線4は、そのままの状態で表折り目線4となるが、裏折り目線5については、いせ込みによって、変化する。変化するのは、ヒップラインhからウエストラインwにかけての部分である。即ち、裾ラインsからヒップラインhにかけては、裏折り目線5は、そのままの状態で裏折り目線5となるが、ヒップラインhからウエストラインwにかけての部分について、斜めに折れ曲がった新たな折り目が形成され、これが完成時のスカートの裏折り目線5となる。即ち、各プリーツ1の奥側の奥折り目線5にあっては、裾ラインsからヒップラインhまでは直線とされているものの、ヒップライン付近で一度屈曲して、ウエストラインwへと略直線的に伸びている。
なお、ヒップラインhからウエストラインwにかけての部分について、縫製前の(屈曲していない)裏折り目線を符号51で図4及び図5に示しておく。同様に、境界線6についても、いせ込み前の境界線を符号61で示し、いせ込み後の境界線を符号6で示す。
【0012】
ここで、第1の重要な点として、人(特に女性)の体型は、ヒップ並びに腰にあってはウエストラインの寸法とヒップラインの寸法とに大きな差があるものの、腹部にあっては、両者の寸法差が比較的小さいという点が挙げられる。この点に着目して、本願発明にあっては、人体の腰とヒップに対応する前身頃Fの左右両側と後身頃Bの全体(中央と左右両側)に設けられたプリーツ1の入れ込み量を、前身頃Fの中央に設けられたプリーツ1の入れ込み量よりも大きくする。即ち、ウエストラインwにおけるプリーツ幅xwとヒップラインhにおけるプリーツ幅xhとの差について、前身頃Fの中央におけるプリーツ1aよりも、後身頃Bの中央1c及び前後の身頃F、Bの左右1b、1dにおけるプリーツの方が、大きくなるようにするのである。このように、ドロップ差をプリーツ毎に個別的に設定することによって、女性の体型に適合し易い形状のスカートを形成することができる。
なお、ウエストラインwのプリーツ幅xwは、前述のとおり各プリーツ1とも等しく設定してもよいが、異なるように設定することもできる。但し、ウエストラインwのプリーツ幅は、最もよく目立つため、この実施の形態のように、等しく設定する方が望ましく、各プリーツの均一感を損なうことを極力防ぐことができる。この場合には、前身頃Fの中央のプリーツ1aについては、ヒップラインhのプリーツ幅xhと裾ラインのプリーツ幅xsとを、他の部分(前身頃Fの左右両側及び後身頃B全体)のプリーツ1b、1c、1dの同幅xh、xs)よりも小さなものとしておけばよい。ただし、等しく設定しない場合でも、このように前身頃Fの中央のプリーツ1aの同プリーツ幅xh、xsを、他のプリーツ1b、1c、1dの同幅xh、xsより小さなものとしておくことを妨げない。
他方、前身頃Fの中央のプリーツ1aについて、ヒップラインhのプリーツ幅xhと裾ラインのプリーツ幅xsとを、他の部分(前身頃Fの左右両側及び後身頃B全体)のプリーツ1b、1c、1dと略等しくした場合には、ウエストラインwのプリーツ幅xwについては、前身頃Fの中央のプリーツ1aが他の部分のプリーツ1b、1c、1dよりも小さくなる。
このように、この実施の形態では、16本中のプリーツのうち、前身頃Fの中央の4本のプリーツ1aを、他のプリーツ1b、1c、1dよりもドロップ差が小さくなるように設定することにより、人体の体型、特に、前腹の部分ではウエストラインとヒップラインとで凹凸の変化が小さいという体型に、最も対応したスカートを形成できるものである。
【0013】
次ぎに、第2の重要な点として、左右の腰骨とヒップとは共に大きく張り出しているものの、その張出の上下位置が、相違する点が挙げられる。即ち、左右の腰骨の張出は、ヒップの頂部(最も張り出した位置)よりも、高い位置にある。このように人体の左右にあっては、腰骨が高い位置にある関係上、ウエストとの寸法変化が最も急峻であると言える。そこで、本願発明では、最も自然で安定したプリーツを得るために、前身頃Fの左右両側及び後身頃Bの全体のうち、前後の身頃F、Bの左右両側をテーパードプリーツ1b、1dとし、上記の大きなドロップ差との相乗作用によって、左右の腰骨の位置に起因する急峻な寸法変化に対応し得るようにした。他方、ヒップに対応する後身頃Bの中央については、左右に比して急峻な変化ではないため、前述のドロップ差による対応として、ストレートプリーツ1cによるものとした。なお、前述の説明では、ドロップ差については、前後の身頃F、Bの左右両側のプリーツ1b、1dと、後身頃Bの中央のプリーツ1cとを、略同じドロップ差としたが、前身頃Fの中央のプリーツ1aよりも大きなドロップ差を付けることを条件に変化させてもよい。例えば、後身頃Bの中央におけるプリーツ1cのドロップ差を、前後の身頃F、Bの左右両側におけるプリーツ1b、1dのドロップ差よりも大きく設定したり、逆に、後身頃Bの中央におけるプリーツ1cのドロップ差の方を小さくするようにしてもよい。これらのドロップ差の調整については、成熟段階に入る高校生向きと、身体の発達段階にある中学生向きとでは、前者においてより大きなドロップ差を付けることが望ましく、身体の各段階に応じた、設定を適宜選択して実施することができる。
【0014】
なお、前述のストレートプリーツ1a、1cとテイパードプリーツ1b、1dは、前述の縫製前の前身頃F及び後身頃Bと同じ折り目線を設けた型紙によって形成することができる。即ち、耐熱性素材(例えば耐熱性プラスチックシート)に、各プリーツ1と同じ形態の折り目線を形成したもので、これを2枚用意し、前身頃F又は後身頃Bの生地を2枚の型紙の間に挟んで折り畳り、その状態で加熱することによって、所謂永久プレス加工を施し、ストレートプリーツ1a、1cとテイパードプリーツ1b、1dを形成するものである。
【0015】
以上、表1に、この実施の形態に係る各身頃(型紙を含む)の各部位寸法の関係を1〜7の数字で示す。この1〜7の数字は、1が最小長さであり、順に大きくなり、7が最大の長さであることを意味する。
【0016】
【表1】
【0017】
なお、本願発明は、この実施の形態や表の寸法関係に限定するものではなく、各請求項の範囲において変更して実施することができる。例えば、表では、前後の中央及び左右の各プリーツ群の寸法は、各群内で同じとしているが、同一群内の各プリーツの寸法は、同一とするものに限定するものではく、互いに異なるものであってもよい。また、前後の中央と左右の本数は、この例では、4本ずつの計16本としているが、前の中央は4本、後の中央は6本、前の左右は2本ずつ、後の左右は3本ずつとする等、部位によって、本数を異なるようにしてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上、本願発明は、女性の体型の特徴に着目し、プリーツの1本1本について検討し、且つ、これらプリーツの1本1本がプリーツスカート全体としてどのように統合されるべきであるかを鋭意研究し、量産性を低下させることがない直線プリーツでありながら、最も自然で安定したプリーツを得ることができたプリーツスカート、及び、その製造方法、並びに、同プリーツスカートの製造に適するプリーツスカート用型紙を提供し得たものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に係るプリーツスカートの斜視図である。
【図2】同プリーツスカートのウエストライン付近の縫製後の布地を、立体的に示した説明図である。
【図3】同プリーツスカートのウエストライン付近の縫製前の布地を、立体的に示した説明図である。
【図4】同プリーツスカートの前身頃の左半分の展開図である。
【図5】同プリーツスカートの後身頃の左半分の展開図である。
【符号の説明】
F 前身頃用生地(前身頃)
B 後身頃用生地(後身頃)
1 プリーツ
1a 前身頃の中央のプリーツ(ストレートプリーツ)
1b 前身頃の左右両側のプリーツ(テーパードプリーツ)
1c 後身頃の中央のプリーツ(ストレートプリーツ)
1d 後身頃の左右両側のプリーツ(テーパードプリーツ)
2 表襞
3 奥襞
31 第1奥襞
32 第2奥襞
4 表折り目線
5 裏折り目線
6 境界線
7 縫い代
8 ウエストベルト部材
Claims (3)
- 身頃用生地(F、B)に直線状の表折り目線(4)を形成することによりプリーツ(1)が設けられたプリーツスカートにおいて、
前後の身頃用生地の中央に形成されたプリーツ(1a、1c)は、ヒップラインにおけるプリーツ幅(xh)が裾ラインにおけるプリーツ幅(xs)と略等しく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたストレートプリーツであり、
前後の身頃用生地の左右に形成されたプリーツ(1b、1d)は、ヒップラインにおけるプリーツ幅(xh)が裾ラインにおけるプリーツ幅(xs)より小さく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたテーパードプリーツであり、
ウエストライン(w)におけるプリーツ幅(xw)とヒップラインにおけるプリーツ幅(xh)との差が、前身頃用生地の中央におけるプリーツ(1a)よりも、後身頃用生地の中央におけるプリーツ(1c)及び前後の身頃用生地の左右におけるプリーツ(1b、1d)の方が大きいことを特徴とするプリーツスカート。 - 前身頃用生地(F)と後身頃用生地(B)とが左右両側で縫製されると共にその上端でウエストベルト部材(8)に縫着され、前後の身頃用生地(F、B)にプリーツ(1)が形成されたプリーツスカートの製造方法において、
縫製前の前身頃用生地(F)と後身頃用生地(B)との夫々の中央に、ウエストライン(w)におけるプリーツ幅(xw)と裾ライン(s)におけるプリーツ幅(xs)とが略等しいストレートプリーツ(1a、1c)を形成すると共に、
縫製前の前身頃用生地(F)と後身頃用生地(B)との夫々の左右両側に、ウエストライン(w)におけるプリーツ幅より裾ライン(s)におけるプリーツ幅が大きいテーパードプリーツ(1b、1d)を形成し、
前身頃用生地(F)と後身頃用生地(B)とをウエストベルト部材(8)に縫着するに際して、前身頃用生地(F)の中央におけるプリーツ(1a)の入れ込み量を、後身頃用生地(B)の中央(1c)及び前後の身頃用生地(F、B)の左右におけるプリーツ(1b、1d)の入れ込み量より小さくして縫製し、
前後の身頃用生地の中央に形成されたプリーツ(1a、1c)は、ヒップラインにおけるプリーツ幅(xh)が裾ラインにおけるプリーツ幅(xs)と略等しく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたストレートプリーツとし、
前後の身頃用生地の左右に形成されたプリーツ(1b、1d)は、ヒップラインにおけるプリーツ幅(xh)が裾ラインにおけるプリーツ幅(xs)より小さく且つウエストラインのプリーツ幅xwよりも大きく設定されたテーパードプリーツとすることを特徴とするプリーツスカートの製造方法。 - 前身頃用生地と後身頃用生地との少なくとも何れか一方の布地に直線状のプリーツを形成するためのプリーツスカート用型紙において、
型紙の中央に形成されたプリーツ用折り目線は、上下のプリーツ幅が略等しいストレートプリーツであり、型紙の左右両側に形成されたプリーツ用折り目線は、上のプリーツ幅より下のプリーツ幅が大きいテーパードプリーツであることを特徴とするプリーツスカート用型紙。
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