JP4265236B2 - データ処理装置、その方法及びそのプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、データ処理装置、その方法及びそのプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、デジタルカメラに装着されたメモリカードから印刷したい画像データを選択して印刷するときに、誰でも簡単に印刷することのできるユーザインタフェースが提案されている。例えば、特許文献1には、スキャナ付きプリンタにデジタルフィルムを装着したあと選択シートの印刷を指令すると、選択シートが印刷される。この選択シートには、メモリカードに記憶されている画像データがサムネイル形式で印刷され、各画像データの下にユーザが筆記具でマーク可能なマーク部が印刷される。ユーザは、印刷しようとする画像データについてはその下にあるマーク部の中から「コピー(印刷)」、「画像サイズ」等を選択してマークし、また、デジタルフィルムから削除しようとする画像データについてはその下にあるマーク部の中から「削除」を選択してマークする。続いて、この選択シートをスキャナ付きプリンタに読み取らせれば、スキャナ付きプリンタはマーク部の内容に応じてデジタルフィルムに記憶されている画像データを印刷したり削除したりする。
【0003】
【特許文献1】
特開2002−51283号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1では、デジタルフィルムに記憶されている画像データの処理操作を選択シートのマーク部のうちユーザがマークした内容に応じて決定するため、処理操作の種類が多くなるにつれてユーザが誤った箇所にマークしてしまうおそれがある。
【0005】
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、ユーザが誤った処理操作を選択するおそれが小さいデータ処理装置、その方法及びそのプログラムを提供することを目的の一つとする。また、どんな処理操作が選択されたのかを誰にでも簡単に確認することができるデータ処理装置、その方法及びそのプログラムを提供することを目的の一つとする。
【0006】
【課題を解決するための手段及びその作用・効果】
上述の目的の少なくとも一つを達成するため、本発明は以下の手段を採用した。
【0007】
本発明の第1のデータ処理装置は、
複数のデータを記憶するデータ記憶手段と、
ユーザが複数の処理操作の中から特定の処理操作を選択する際に使用する操作選択手段と、
処理操作と処理操作識別子とを各々対応付けて記憶する操作識別子記憶手段と、
前記操作選択手段によって選択された特定の処理操作に対応する処理操作識別子を前記操作識別子記憶手段から抽出する操作識別子抽出手段と、
前記操作識別子抽出手段によって抽出された処理操作識別子を表す識別子表示部、前記データ記憶手段に記憶された各データの内容を表すインデックス部、および前記データ記憶手段に記憶された複数のデータの中から前記特定の処理操作を実行したいデータをユーザが選択可能なデータ選択部を含むインデックスシートの印刷を印刷手段に実行させる印刷制御手段と、
前記インデックスシートに印刷された前記処理操作識別子や前記データ選択部のうち選択されたデータを認識する認識手段と、
前記認識手段によって認識された処理操作識別子に対応付けられた処理操作を前記識別子記憶手段から抽出し該処理操作を前記認識手段によって認識されたデータに実行する処理操作実行手段と
を備えたものである。
【0008】
このデータ処理装置では、操作選択手段によってユーザに選択された特定の処理操作に対応する処理操作識別子を表示する識別子表示部、データ記憶手段に記憶された各データの内容を表示するインデックス部、およびデータ記憶手段に記憶された複数のデータの中から先ほどの特定の処理操作を実行したいデータをユーザが選択可能なデータ選択部を含むインデックスシートを印刷する。その後、データ処理装置は、データ選択部でユーザがデータを選択したあとのインデックスシートを認識し、識別子表示部の処理操作識別子に対応付けられた処理操作をデータ選択部で選択されたデータに実行する。このように、ここで用いるインデックスシートは、ある特定の処理操作を実行するための専用シートであるため、このシート上でユーザがデータごとに処理操作を特定する必要がない。したがって、シート上でユーザがデータごとに処理操作を特定する場合に比べて、誤った処理操作を特定してしまうおそれが小さい。
【0009】
本発明のデータ処理装置において、前記処理操作には、少なくとも印刷媒体への印刷操作が含まれるようにしてもよい。こうすれば、データ記憶手段の中のデータを選択して印刷するという作業を簡単に行うことができる。
【0010】
本発明のデータ処理装置において、前記処理操作には、前記データ記憶手段から別の記憶手段への複写又は移動、および前記データ記憶手段からの消去の少なくとも一つが含まれるようにしてもよい。こうすれば、データ記憶手段の中のデータを別の記憶手段に複写したり移動したりする作業や、データ記憶手段の中からデータを消去する作業を簡単に行うことができる。
【0011】
本発明のデータ処理装置において、前記処理操作識別子は、処理操作ごとに対応付けられた色であってもよい。例えば、処理操作が印刷ならば黒色、消去ならば赤色、コピーならば緑色、などといった具合である。こうすれば、ユーザはインデックスシートに印刷された処理操作識別子の色を見ることにより、そのインデックスシートがどんな処理操作を行うためのものなのかを容易に確認できる。あるいは、前記処理操作識別子は、処理操作ごとに対応付けられた文字情報であってもよい。例えば、処理操作が印刷ならば「印刷用」、コピーならば「コピー用」、消去ならば「消去用」、などといった具合である。こうすれば、ユーザはインデックスシートに印刷された処理操作識別子を読むことにより、そのインデックスシートがどんな処理操作を行うためのものなのかを容易に確認できる。ここで、文字情報を認識する手段としては、例えば周知のOCR(Optical Character Reader)を利用すればよい。あるいは、前記処理操作識別子は、処理操作ごとに対応付けられたバーコードなどのコード情報などであってもよい。
【0012】
本発明のデータ処理装置において、前記インデックスシートに印刷される前記識別子表示部は、前記認識手段によって時間的に早く認識される位置に印刷されるようにしてもよい。こうすれば、認識手段によりインデックスシートを認識する際、早い段階で処理操作識別子ひいては処理操作を認識できるので、その処理操作に応じた準備(例えば印刷の場合にはデータを展開する等)を早めに行うことができる。この態様を採用した場合において、前記認識手段は、前記インデックスシートを走査することにより前記処理操作識別子や前記選択されたデータを認識するものであり、前記インデックスシートに印刷される前記処理操作識別子は、前記認識手段によって前記インデックスシートが最初に走査される位置に印刷されるようにしてもよい。こうすれば、走査開始後すぐに処理操作を認識できるので、処理操作に応じた準備を早めに行うことができる。
【0013】
本発明のデータ処理装置において、前記処理操作実行手段は、前記認識手段によって認識された処理操作識別子に対応付けられた処理操作を報知手段によりユーザに報知したあと、該処理操作を前記認識手段によって認識されたデータに実行するようにしてもよい。こうすれば、どんな処理操作が実行されるのかが事前に報知されるため、ユーザは処理操作を確実に確認することができる。ここで、「報知手段」とは、ユーザに報知する手段であれば特に限定されないが、例えば音声出力手段や文字出力手段などが挙げられる。
【0014】
本発明のデータ処理装置において、前記データ記憶手段は、カードタイプであり前記データ処理装置に設けられスロットに差し込んで使用するものであってもよい。こうすれば、デジタルカメラ等で用いられるカードタイプのデータ記憶手段をそのまま利用することができ、便利である。但し、前記データ記憶手段は、外部装置(例えばデジタルスチルカメラやカメラ付携帯電話やパーソナルコンピュータなど)に備えられた記憶手段であってもよい。
【0015】
本発明のデータ処理装置において、前記データ記憶手段に記憶されているデータは、画像データであることが好ましい。この場合、インデックスシートには画像データをサムネイルで印刷しておけば、ユーザにとって画像データを容易に選択することができる。
【0016】
本発明のデータ処理装置において、前記データ処理装置は、スキャナとプリンタとが一体となったスキャナ付きプリンタであってもよい。こうすれば、認識手段、印刷手段および印刷制御手段をスキャナおよびプリンタによって容易に実現できる。
【0017】
本発明の第2は、複数のデータを記憶するデータ記憶手段と、処理操作と処理操作識別子とを各々対応付けて記憶する操作識別子記憶手段とを備えたコンピュータが実行するデータ処理方法であって、
(a)ユーザが複数の処理操作の中から選択した特定の処理操作に対応する処理操作識別子を前記操作識別子記憶手段から抽出するステップと、
(b)前記ステップ(a)で抽出された処理操作識別子を表示する識別子表示部、前記データ記憶手段に記憶された各データの内容を表示するインデックス部、および前記データ記憶手段に記憶された複数のデータの中から前記特定の処理操作を実行したいデータをユーザが選択可能なデータ選択部を含むインデックスシートを印刷手段に印刷させるステップと、
(c)前記インデックスシートに印刷された前記識別子表示部から前記処理操作識別子を認識すると共に前記データ選択部からユーザが選択したデータを認識するステップと、
(d)前記ステップ(c)で認識された処理操作識別子に対応付けられた処理操作を前記識別子記憶手段から抽出し該処理操作を前記ステップ(c)で認識されたデータに実行するステップと
を含むものである。
【0018】
このデータ処理方法で用いるインデックスシートは、ある特定の処理操作を実行するための専用シートであるため、このシート上でユーザがデータごとに処理操作を特定する必要がない。したがって、シート上でユーザがデータごとに処理操作を特定する場合に比べて、誤った処理操作を特定してしまうおそれが小さい。なお、このデータ処理方法において、上述したデータ処理装置の種々の態様を採用してもよい。
【0019】
本発明の第3は、上述したデータ処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラムである。このプログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体(例えばハードディスク、ROM、FD、CD、DVDなど)に記録されていてもよいし、伝送媒体(インターネットやLANなどの通信網)を介してあるコンピュータから別のコンピュータへ配信されてもよいし、その他どのような形で授受されてもよい。このプログラムをコンピュータに実行させれば、コンピュータは上述のデータ処理方法の各ステップを実行するため、上述のデータ処理方法と同様の作用効果が得られる。なお、本発明におけるコンピュータは、1台で各ステップのすべてを実行してもよいし、複数台で各ステップを分担して実行してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は本発明のデータ処理装置の一実施形態としての多機能プリンタ10の概略構成を表すブロック図である。本実施形態の多機能プリンタ10は、装置全体の制御を司るコントロールユニット20と、スキャナ機能を実行するスキャナエンジン31やこのスキャナエンジン31を制御するスキャナASIC32を含んで構成されるスキャナ部30と、プリンタ機能を実行するプリンタエンジン41やこのプリンタエンジン41を制御するプリンタASIC42を含んで構成されるプリンタ部40と、メモリカード54に対してデータの読み書きを実行するリーダライタ50と、ユーザが各種の指令を入力する操作パネル60とを備えている。なお、「ASIC」は、アプリケーション・スペシフィック・インテグレーテド・サーキット(Application Specific Integrated Circuit)の略である。
【0021】
コントロールユニット20は、CPU22を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶したROM24と、一時的にデータを記憶するRAM26とを備えている。このコントロールユニット20は、バス28を介してスキャナASIC32やプリンタASIC42,リーダライタ50,操作パネル60と接続されている。
【0022】
スキャナ部30は、スキャナエンジン31とスキャナASIC32とを備えている。スキャナエンジン31は、媒体Mに表示された内容を光学的に読み取るラインイメージセンサ34と、回転することにより媒体Mをラインイメージセンサ34の読み取り位置に送り込むローラ36とを備えている。また、スキャナASIC32は、スキャナエンジン31を制御する機能を備えたICチップであり、スキャナエンジン31のラインイメージセンサ34で読み取られたスキャンデータを、コントロールユニット20に出力する。これを入力したコントロールユニット20のCPU22は、RAM26に設けられたスキャナバッファ26aにスキャンデータを格納する。本実施形態のラインイメージセンサ34は、媒体Mに向かって発光したあとの反射光をレッド(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の各色に分解してスキャンデータとする周知のカラーイメージセンサである。なお、図1ではラインイメージセンサ34を固定して媒体Mを移動させる方式を例示したが、媒体Mを固定してラインイメージセンサ34を移動させる方式を採用してもよい。
【0023】
プリンタ部40は、プリンタエンジン41とプリンタASIC42とを備えている。プリンタエンジン41は、水平方向に移動するキャリッジ44に搭載されたインクカートリッジ45と、このインクカートリッジ45の下方に設けられ媒体Mにインクを吐出するインクジェットヘッド46と、回転することにより媒体Mをインクジェットヘッド46の印字位置に送り込むローラ48とを備えている。本実施形態のインクカートリッジ45は、シアン(C)、マゼンダ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)を各色ごとに収納したカラー印刷用のカートリッジである。また、プリンタASIC42は、プリンタエンジン41を制御する機能を備えたICチップであり、RAM26に設けられた印刷バッファ26b内の印刷データを1ページごとにビットマップイメージに展開した展開データが媒体Mに印刷されるようにプリンタエンジン41を制御する。
【0024】
リーダライタ50は、多機能プリンタ10の筐体に設けられたスロット52に差し込まれたメモリカード54に対してデータの読み書きを行う。本実施形態では、メモリカード54は図示しないデジタルスチルカメラに装着されていたものとし、データとして複数の画像ファイルが記憶されているものとする。
【0025】
操作パネル60は、ユーザが多機能プリンタ10に対して各種の指令を入力するためのデバイスであり、図2に示すように、各種の指令に応じた文字、図形又は記号が表示されるディスプレイ62や、所定の媒体Mの内容を光学的に読み取らせるときにオンするスキャンボタン64、インデックスシートを作成するときにオンするインデックスシート作成ボタン66などのボタンスイッチ類が設けられている。本実施形態では、インデックスシート作成ボタン66には、メモリカード54内の画像ファイルを印刷したい場合に使用する印刷用シート作成ボタン66aと、メモリカード54内の画像ファイルを消去したい場合に使用する消去用シート作成ボタン66bとを有している。つまり、本実施形態では、メモリカード54内のデータの処理操作として「印刷」と「消去」とが用意されている。そして、処理操作と処理操作識別子との対応を表すテーブルがコントロールユニット20のROM24に記憶されている。このテーブルには、下記表1に示すように、「印刷」には処理操作識別子として黒色、処理操作説明文として「どれを印刷しますか?」が対応付けられ、「消去」には処理操作識別子として赤色、処理操作説明文として「どれを消去しますか?」が対応付けられている。
【0026】
【表1】
【0027】
図3は印刷用のインデックスシート70の一例を示す説明図、図4は消去用のインデックスシート80の一例を示す説明図である。図3の印刷用のインデックスシート70には、用紙を縦方向に置いたときの先端部分にて左右方向に延びるバンド71と、ファイル操作を説明するファイル操作説明部72と、メモリカード54内に記憶された画像ファイルの内容をサムネイルで表示したサムネイル表示部73と、各サムネイルのすぐ下に配置されたファイル選択部74とが設けられている。ここではファイル操作が「印刷」のため、その処理操作識別子である黒色がバンド71の色として採用され、ファイル操作説明部72には「どれを印刷しますか?」という説明文が表示され、ファイル選択部74には筆記具でマークするマーク部74aの左側に「印刷する」と表示されている。したがって、マーク部74aを筆記具で塗り潰すとそのマーク部74aのすぐ上の画像ファイルの印刷を希望することになる。一方、図4の消去用のインデックスシート80には、同じくバンド81と、ファイル操作説明部82と、サムネイル表示部83と、ファイル選択部84とが設けられている。ここではファイル操作が「消去」のため、その処理操作識別子である赤色がバンド81の色として採用され、ファイル操作説明部82には「どれを消去しますか?」という説明文が表示され、ファイル選択部84には筆記具でマークするマーク部84aの左側に「消去する」と表示されている。したがって、マーク部74aを筆記具で塗り潰すとそのマーク部84aのすぐ上の画像ファイルの消去を希望することになる。なお、マーク部74a,84aを塗り潰す代わりに、穴を開けたり左右両側を線で結んだりしてもよい。
【0028】
次に、本実施形態の多機能プリンタ10の動作について説明する。図5は、メインルーチンのフローチャートである。コントロールユニット20のCPU22は、所定タイミングごとに繰り返しこのメインルーチンを開始する。メインルーチンが開始されると、CPU22は、まず、操作パネル60のいずれかのボタンスイッチがオンされたか否かを判定し(ステップS110)、いずれかのボタンスイッチがオンされたときには、そのボタンスイッチがインデックスシート作成ボタン66であるか否かを判定し(ステップS120)、そのボタンスイッチがインデックスシート作成ボタン66だったときには、図6に示すインデックスシート作成処理ルーチン(ステップS130)を実行したあと、メインルーチンを終了する。一方、オンされたボタンスイッチがインデックスシート作成ボタン66でなかったときには、続いてそのボタンスイッチがスキャンボタン64か否かを判定し(ステップS140)、そのボタンスイッチがスキャンボタン64だったときには、図7に示すインデックスシート読取処理ルーチン(ステップS150)を実行したあと、メインルーチンを終了する。一方、オンされたボタンスイッチがスキャンボタン64でなかったときには、オンされたボタンスイッチに応じた処理(ステップS160)を実行し、メインルーチンを終了する。また、ステップS110でいずれのボタンスイッチもオンされていないときには、そのままこのルーチンを終了するが、ボタンスイッチがオンされていなくても多機能プリンタ10に接続された外部機器から指令が入力されたときには、その指令に応じた処理を実行する。
【0029】
次に、インデックスシート作成処理ルーチンについて、図6のフローチャートに基づいて説明する。このルーチンが開始されると、コントロールユニット20のCPU22は、まず、オンされたボタンスイッチが印刷用シート作成ボタン66aと消去用シート作成ボタン66bのいずれであったかを判定し(ステップS210)、印刷用シート作成ボタン66aだったときには、ROM24に記憶されているテーブル(表1)に照らして処理操作「印刷」に対応する処理操作識別子として「黒色」、処理操作説明文として「どれを印刷しますか?」を読み出し(ステップS220)、またリーダライタ50を介して読み出したメモリカード54の全画像ファイルをサムネイル化し(ステップS230)、それらを用いて印刷用のインデックスシートの印刷データを作成し(ステップS240)、その印刷データをプリンタASIC42へ出力する(ステップS250)。すると、プリンタASIC42は、印刷データをビットマップデータに展開してプリンタエンジン41を制御して媒体M(印刷用紙)に印刷用のインデックスシート70を印刷する。その後、コントロールユニット20のCPU22は、プリンタASIC42から印刷終了信号を入力したか否かを判定し(ステップS260)、印刷終了信号を入力していなければそのまま待機し、印刷終了信号を入力したときに本ルーチンを終了する。
【0030】
一方、ステップS210で、オンされたボタンスイッチが消去用シート作成ボタン66bだったときには、ROM24に記憶されているテーブル(表1)に照らして処理操作「消去」に対応する処理操作識別子として「赤色」、処理操作説明文として「どれを消去しますか?」を読み出し(ステップS225)、またリーダライタ50を介して読み出したメモリカード54の全画像ファイルをサムネイル化し(ステップS235)、それらを用いて消去用のインデックスシートの印刷データを作成し(ステップS245)、その印刷データをプリンタASIC42へ出力する(ステップS255)。すると、プリンタASIC42は、印刷データをビットマップデータに展開してプリンタエンジン41を制御して媒体M(印刷用紙)に消去用のインデックスシート80を印刷する。その後、コントロールユニット20のCPU22は、プリンタASIC42から印刷終了信号を入力か否かを判定し(ステップS260)、印刷終了信号を入力していなければそのまま待機し、印刷終了信号を入力したときに本ルーチンを終了する。
【0031】
ユーザは、図3に示す印刷用のインデックスシート70を印刷した場合には、カラー印刷されたサムネイル表示部73を見ながらどれを印刷するかを選択し、印刷したい画像ファイルについてはサムネイル表示部73のすぐ下に設けられたファイル選択部74のマーク部74aを鉛筆などの筆記具により黒く塗り潰し、印刷したくない画像ファイルについてはマーク部74aを空欄のままとする。また、ユーザは、図4に示す消去用のインデックスシート80を印刷した場合には、カラー印刷されたサムネイル表示部83を見ながらどれを消去するかを選択し、消去したい画像ファイルについてはサムネイル表示部83のすぐ下に設けられたファイル選択部84のマーク部84aを鉛筆などの筆記具により黒く塗り潰し、消去したくない画像ファイルについてはマーク部84aを空欄のままとする。
【0032】
次に、インデックスシート読取処理ルーチンについて、図7のフローチャートに基づいて説明する。このルーチンが開始されると、コントロールユニット20のCPU22は、まず、スキャナASIC32へスキャン開始を指令する(ステップS310)。すると、スキャナASIC32は、スキャナエンジン31を制御して媒体Mの内容をラインイメージセンサ34で光学的に読み取る。その後、コントロールユニット20のCPU22は、スキャナASIC32からスキャン終了信号を入力したか否かを判定し(ステップS320)、スキャン終了信号を入力していなければそのまま待機し、スキャン終了信号を入力したときには、スキャン終了信号と共にスキャナASIC32から出力された今回のスキャンデータの中にバンドの色情報が含まれるか否かを判定する(ステップS330)。バンドの色情報の有無は、例えば媒体Mの左右方向の全域にわたって同じ色情報が所定のライン数だけ連続しているか否かによって判定される。ステップS330で、今回のスキャンデータにバンドの色情報が含まれていないときには、今回スキャンした媒体Mはインデックスシートではないとみなして、他の処理を実行し(ステップS335)、このルーチンを終了する。
【0033】
一方、今回のスキャンデータにバンドの色情報が含まれていたときには、そのバンドの色に対応する処理操作をROM24に記憶されたテーブル(表1)から読み出し(ステップS340)、続いて読み出した処理操作が「印刷」か「消去」かを判定し(ステップS350)、処理操作が「印刷」のときにはスキャンデータの中からユーザが「印刷」を希望した画像ファイルを認識し、その画像ファイルをリーダライタ50を介してメモリカード54から読み出して印刷データを作成し、その印刷データをプリンタASIC42へ出力する(ステップS360)。すると、プリンタASIC42は、印刷データをビットマップデータに展開してプリンタエンジン41を制御しつつ媒体M(印刷用紙)にユーザが希望した画像ファイルを印刷していく。その後、コントロールユニット20のCPU22は、プリンタASIC42から印刷終了信号を入力したか否かを判定し(ステップS370)、印刷終了信号を入力していなければそのまま待機し、印刷終了信号を入力したときに本ルーチンを終了する。一方、ステップS350で、読み出した処理操作が「消去」のときには、スキャンデータの中からユーザが「消去」を希望した画像ファイルを認識し、その画像ファイルをリーダライタ50を介してメモリカード54から消去し(ステップS365)、本ルーチンを終了する。
【0034】
ところで、塗り潰されたマーク部74a,84aからそれに対応する画像ファイルをメモリカード54から読み出す方法は種々考えられるが、次のような方法が一例として挙げられる。即ち、各マーク部の位置をインデックスシートのXY座標として予めROM24に記憶し、マーク部の位置とファイル番号との対応関係も予めROM24に記憶しておく。インデックスシートのファイル番号は図3又は図4に示すように上段ほど若くまた左側ほど若くなるように付与され、メモリカード54内の画像ファイルのファイル番号は撮影時刻順に付与されるものとする。こうすれば、黒く塗り潰されたマーク部の位置を認識すればそのファイル番号が判り、そのファイル番号に対応する画像ファイルをメモリカード54から読み出すことができる。
【0035】
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係について説明する。本実施形態のメモリカード54が本発明のデータ記憶手段に相当し、操作パネル60が操作選択手段に相当し、ROM24が操作識別子記憶手段に相当する。また、CPU22が操作識別子抽出手段に相当し、プリンタエンジン41が印刷手段に相当し、CPU22及びプリンタASIC42が印刷制御手段に相当し、CPU22及びスキャナ部30が認識手段に相当し、CPU22,プリンタ部40及びリーダライタ50が処理操作実行手段に相当する。更に、各インデックスシート70,80について、バンド71,81が識別子表示部、サムネイル表示部73,83がインデックス部、ファイル選択部74,84がデータ選択部に相当する。
【0036】
以上詳述した本実施形態の多機能プリンタ10によれば、印刷用インデックスシート70は画像ファイルの印刷を実行するための専用シートであり、消去用インデックスシート80は画像ファイルの消去を実行するための専用シートであるため、インデックスシート70,80上でユーザが画像ファイルごとに印刷や消去といった処理操作を特定する必要がない。したがって、インデックスシート上でユーザがデータごとに処理操作を特定する場合に比べて、誤った処理操作を特定してしまうおそれが小さい。また、印刷用インデックスシート70や消去用インデックスシート80を利用すれば、簡単にメモリカード54内の画像ファイルを印刷したり消去したりできるため、ユーザフレンドリが良好である。更に、印刷用インデックスシート70か消去用インデックスシート80かは黒色のバンド71か赤色のバンド81かによって容易に認識できるため、ユーザが取り違えるおそれは小さい。特に、本実施形態では、バンドのすぐ下のファイル操作説明部72を設けたため、ここをユーザが読むことにより一層取り違えるおそれが小さくなる。
【0037】
なお、本発明は上述した実施形態に何等限定されるものではなく、種々の形態で実施し得ることはいうまでもない。
【0038】
例えば、上述した実施形態では、インデックスシートとして印刷用と消去用の2種類について説明したが、その他に複写用や移動用などを用意してもよい。例えば、複写用の処理操作識別子として緑色、処理操作説明文として「どれを複写しますか?」を対応づけ、移動用の処理操作識別子として黄色、処理操作説明文として「どれを移動しますか?」を対応づけてもよい。複写用や移動用のインデックスシートを使用する場合としては、ユーザがメモリカード54内の画像ファイルを他の記憶領域(例えば多機能プリンタ10に接続されている外部機器の記憶領域)に複写又は移動したい場合などが挙げられる。この場合、インデックスシートには、複写先又は移動先を指定するマーク部を設けてもよい。例えば、多機能プリンタ10に接続されている外部機器の記憶領域をツリー状に表示し、各記憶領域のとなりにマーク部を設けてもよい。
【0039】
また、上述した実施形態では、CPU22は印刷用インデックスシート70か消去用インデックスシート80かを黒色のバンド71か赤色のバンド81かによって判別したが、バンドの色で判別する代わりに、スキャナ部30から入力したスキャンデータをOCRで文字として認識し、ファイル操作説明部72,82の文字列に印刷の文字が含まれているときには印刷用、消去の文字が含まれているときには消去用と判別してもよい。
【0040】
更に、上述した実施形態では、インデックスシート読取処理ルーチンにおいて、スキャンを開始してから終了するのを待ってバンドの色を判別したが、バンドはインデックスシートの先端つまり最初にスキャンされる位置に印刷されているため、スキャンを開始してからバンドに相当するライン分のスキャンが終了した時点でバンドの色を判別し、その後塗り潰されたマーク部を認識するごとにそれに対応した画像ファイルの処理(印刷又は消去)を実行するようにしてもよい。こうすれば、スキャンを開始してからファイルの処理が完了するまでの時間が短縮される。
【0041】
更にまた、上述した実施形態のインデックスシート読取処理ルーチンにおいて、ステップS350で処理操作が「印刷」か「消去」かを判定したあと、処理操作が「印刷」のときには、今回スキャンしたインデックスシートが印刷用である旨を操作パネル60のディスプレイ62に表示したりスピーカ(図示せず)から音声出力したりしたあと操作パネル60に設けた確認ボタン(図示せず)がオンされるのを待ってステップS360に進み、また、ステップS350で処理操作が「消去」のときには、今回スキャンしたインデックスシートが消去用である旨を操作パネル60のディスプレイ62に表示したりスピーカから音声出力したりしたあと操作パネル60に設けた確認ボタンがオンされるのを待ってステップS365に進むようにしてもよい。こうすれば、どんな処理操作が実行されるのかが事前にユーザに報知されるため、ユーザは処理操作を確実に確認することができる。
【0042】
そして、上述した実施形態では、画像ファイルを処理する場合について説明したが、音楽ファイルや文書ファイルなどを処理する場合に本発明を適用してもよい。音楽ファイルの場合には、サムネイルを表示する代わりに曲のタイトルを表示したり楽譜や歌詞の出だし部分を表示したりしてもよく、文書ファイルの場合には、ファイル名を表示したりファイルの出だし部分を表示したりしてもよい。
【0043】
そしてまた、上述した実施形態では、メモリカード54に記憶された画像ファイルを処理する場合を説明したが、多機能プリンタ10にデジタルスチルカメラやカメラ付きの携帯電話などの外部機器を接続してその外部機器のメモリ(内部メモリやメモリカードなど)に記憶された画像ファイルを処理する場合に本発明を適用してもよい。
【0044】
そして更に、上述した実施形態では、印刷用インデックスシート70に印刷部数や用紙サイズなどを指定するマーク部を設けてもよい。こうすれば、ユーザが希望する印刷部数分の印刷を、ユーザが希望する用紙サイズの媒体Mに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 多機能プリンタ10の概略構成を表すブロック図。
【図2】 操作パネル60の説明図。
【図3】 印刷用のインデックスシート70の一例を示す説明図。
【図4】 消去用のインデックスシート80の一例を示す説明図。
【図5】 メインルーチンのフローチャート。
【図6】 インデックスシート作成処理ルーチンのフローチャート。
【図7】 インデックスシート読取処理ルーチンのフローチャート。
【符号の説明】
10 多機能プリンタ、20 コントロールユニット、22 CPU、24 ROM、26 RAM、26a スキャナバッファ、26b 印刷バッファ、28バス、30 スキャナ部、31 スキャナエンジン、32 スキャナASIC、34 ラインイメージセンサ、36 ローラ、40 プリンタ部、41 プリンタエンジン、42 プリンタASIC、44 キャリッジ、45 インクカートリッジ、46 インクジェットヘッド、48 ローラ、50 リーダライタ、52 スロット、54 メモリカード、60 操作パネル、62 ディスプレイ、64 スキャンボタン、66 インデックスシート作成ボタン、66a 印刷用シート作成ボタン、66b 消去用シート作成ボタン、70 印刷用インデックスシート、71 バンド、72 ファイル操作説明部、73 サムネイル表示部、74 ファイル選択部、74a マーク部、80 消去用インデックスシート、81 バンド、82 ファイル操作説明部、83 サムネイル表示部、84ファイル選択部、84a マーク部。
Claims (13)
- データ記憶手段に記憶された複数のデータのうちユーザが選択したデータを処理するデータ処理装置であって、
ユーザが複数の処理操作の中から特定の処理操作を選択する際に使用する操作選択手段と、
処理操作と処理操作識別子とを各々対応付けて記憶する操作識別子記憶手段と、
前記操作選択手段によって選択された特定の処理操作に対応する処理操作識別子を前記操作識別子記憶手段から抽出する操作識別子抽出手段と、
前記操作識別子抽出手段によって抽出された処理操作識別子を表示する識別子表示部、前記データ記憶手段に記憶された各データの内容を表示するインデックス部、および前記データ記憶手段に記憶された複数のデータの中から前記特定の処理操作を実行したいデータをユーザが選択可能なデータ選択部を含むインデックスシートの印刷を印刷手段に実行させる印刷制御手段と、
前記インデックスシートに印刷された前記識別子表示部から前記処理操作識別子を認識すると共に前記データ選択部からユーザが選択したデータを認識する認識手段と、
前記認識手段によって認識された処理操作識別子に対応付けられた処理操作を前記識別子記憶手段から抽出し該処理操作を前記認識手段によって認識されたデータに実行する処理操作実行手段と
を備えたデータ処理装置。 - 前記処理操作には、少なくとも印刷媒体への印刷操作が含まれる、請求項1に記載のデータ処理装置。
- 前記処理操作には、前記データ記憶手段から別の記憶手段への複写又は移動、及び前記データ記憶手段からの消去の少なくとも一つが含まれる、請求項1又は2に記載のデータ処理装置。
- 前記処理操作識別子は、処理操作ごとに対応付けられた色である、請求項1〜3のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 前記処理操作識別子は、処理操作ごとに対応付けられた文字情報である、請求項1〜3のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 前記インデックスシートに印刷される前記識別子表示部は、前記認識手段によって時間的に早く認識される位置に印刷される、請求項1〜5のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 前記認識手段は、前記インデックスシートを走査することにより前記処理操作識別子や前記選択されたデータを認識するものであり、
前記インデックスシートに印刷される前記処理操作識別子は、前記認識手段によって前記インデックスシートが最初に走査される位置に印刷される、請求項6に記載のデータ処理装置。 - 前記処理操作実行手段は、前記認識手段によって認識された処理操作識別子に対応付けられた処理操作を報知手段によりユーザに報知したあと、該処理操作を前記認識手段によって認識されたデータに実行する、請求項1〜7のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 前記データ記憶手段は、カードタイプであり前記データ処理装置に設けられスロットに差し込んで使用するものである、請求項1〜8のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 前記データ記憶手段に記憶されているデータは、画像データである、請求項1〜9のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 前記データ処理装置は、スキャナとプリンタとが一体となったスキャナ付きプリンタである、請求項1〜10のいずれかに記載のデータ処理装置。
- 複数のデータを記憶するデータ記憶手段と、処理操作と処理操作識別子とを各々対応付けて記憶する操作識別子記憶手段とを備えたコンピュータが実行するデータ処理方法であって、
(a)ユーザが複数の処理操作の中から選択した特定の処理操作に対応する処理操作識別子を前記操作識別子記憶手段から抽出するステップと、
(b)前記ステップ(a)で抽出された処理操作識別子を表示する識別子表示部、前記データ記憶手段に記憶された各データの内容を表示するインデックス部、および前記データ記憶手段に記憶された複数のデータの中から前記特定の処理操作を実行したいデータをユーザが選択可能なデータ選択部を含むインデックスシートを印刷手段に印刷させるステップと、
(c)前記インデックスシートに印刷された前記識別子表示部から前記処理操作識別子を認識すると共に前記データ選択部からユーザが選択したデータを認識するステップと、
(d)前記ステップ(c)で認識された処理操作識別子に対応付けられた処理操作を前記識別子記憶手段から抽出し該処理操作を前記ステップ(c)で認識されたデータに実行するステップと
を含むデータ処理方法。 - 請求項12に記載されたデータ処理方法の各ステップをコンピュータに実行させるためのプログラム。
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